JPH0319839Y2 - - Google Patents

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JPH0319839Y2
JPH0319839Y2 JP1982025569U JP2556982U JPH0319839Y2 JP H0319839 Y2 JPH0319839 Y2 JP H0319839Y2 JP 1982025569 U JP1982025569 U JP 1982025569U JP 2556982 U JP2556982 U JP 2556982U JP H0319839 Y2 JPH0319839 Y2 JP H0319839Y2
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filling
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Description

【考案の詳細な説明】
本考案はイ草織物側地を外被としたクツシヨ
ン、座ぶとん、敷ふとん等の詰物体に関する。 従来よりイ草の織物による詰物は種々提案さ
れ、すでに商品化されている。代表的な物として
中綿にウレタンを使用した物、繊維をカード機に
かけて樹脂を加え、形態を安定化した物などがあ
るが、いずれも、(1)座つた時底づき感がある。(2)
座ぶとんなどは畳とのなじみが悪く、安定しな
い。(3)詰込みに手間がかかる。(4)弾発性がなく、
沈みが多いためイ草が折れ曲がつて耐久性に乏し
い、などの欠点を有している。 本考案者は、かかる従来のイ草製品の欠点を改
良することを目的に鋭意検討した結果、本考案に
到達したものである。 すなわち本考案の目的は、底づきがなく、着用
時安定性が良く、耐久性にすぐれ、かつ合理的に
製品が提供されたことにあり、その構成要件は、
開繊されたポリエステル短繊維が中綿として塊状
でイ草の側地内に加圧気体とともに圧入するよう
に吹き込まれ、該短繊維がほぼ吹込み方向に直交
する垂直断面内に圧縮配列された詰物体であつ
て、該中綿の見掛密度は0.02〜0.05g/cm3であ
り、該詰物の平面を構成する部分において、面積
1000cm2当り1個以上の中綿とイ草の側地とを一体
に固定する厚さ方向固定部を有することを特徴と
する詰物体とするものである。 本考案において第1の要件は、中綿はポリエス
テル短繊維が100重量%、又は他の繊維素材と混
紡する場合は50重量%以上とすることが必要であ
る。ポリエステル繊維が弾発性、底づき、耐久性
などの物理特性にすぐれているからであり、本考
案はかかるポリエステルの特徴を利用するもので
ある。 本考案の第2の要件は、開繊されたポリエステ
ル短繊維が中綿として塊状でイ草の側地内に加圧
気体とともに圧入するように吹き込まれ、該短繊
維がほぼ吹き込み方向に直交する垂直断面内に圧
縮配列されていることである。 本考案は、上記の如く、開繊したポリエステル
短繊維を、あらかじめ縫製し一方の口を開けたイ
草の側地に空気等の流体を用いて随伴させて吹き
込む方式によるものであるため、極めて効率的に
側地の隅々まで側地の形状に沿つて均一に短繊維
を充填することができるのである。しかも、開繊
された各短繊維またはその塊が実質的に独立であ
るようにすることは、繊維中綿が適度の硬さを有
しながらも、粗硬感を出さないようにするために
重要である。 また、本考案は、短繊維がほぼ加圧気体の吹込
み方向に直交する垂直断面内に圧縮配列され、加
圧気体の吹込み方向に配列された短繊維が少な
く、大部分の短繊維が詰物体の水平方向以外の方
向にランダムに圧縮配列されているため、かさ高
性、弾発特性に優れ、かつ耐久性に優れた詰物体
とすることができた。通常短繊維を用いた中綿は
詰物体の厚さ方向に対し直角の方向、すなわち座
ぶとん等においては水平方向に配列されている。
従来イ草を外被とする詰物体において使用されて
いる繊維による中綿も同様であり、繊維に付与さ
れた捲縮特性に、中綿の性能が依存しているた
め、底づきがあり、弾発特性に劣り、また使用に
よりへたつてしまつて耐久性能がすぐれないので
あるが、本考案要件であれば、繊維軸方向のねじ
り、座くつの性能を付加することができ、よりす
ぐれた中綿性能が得られるのである。 本考案の第3の要件は、中綿の見掛密度が0.02
〜0.05g/cm3であることである。中綿の見掛密度
が0.02g/cm3より小さいと、密度が小さいため
に、中綿の断層崩れ(パンク現象)は生じない
が、全体として柔らかで弾発特性が劣り、座つた
ときの沈み量が大となり底つき感を生じ、へたり
が多くなる。また、従来のイ草製品と同様な製品
となり、イ草織物が折れ曲つたりするため、良い
製品が得られない。逆に、中綿の見掛密度が0.05
g/cm2を越えると板状となり、粗硬感を生じ、圧
縮率も小さく、クツシヨン性がなくなつて、イ草
が摩耗し易くなる。 本考案の第4の要件は、該詰物体の平面を構成
する部分において、面積1000cm2当り1個以上の厚
さ方向固定部を形成せしめるものである。かかる
固定部とは中綿と外被を一体に固定するもので、
糸により縫製すること、ホツク、クリツプ、ボタ
ン等のひつかける手段等により固定する方法も含
むものである。かかる要件により、大部分の短繊
維が詰物の厚さ方向に配列し、平面方向に配列す
る割合が少ないため、平面方向の絡合がなく、使
用時における中綿の断層状の崩れを防止でき、形
態安定性、弾発性、耐久性、底づきなどの特性が
極度に向上する。上記固定部は詰物体の平面の面
積1000cm2当り1個所以上必要である。該面積1000
cm2当り1箇所未満では、着用時中綿の断層状崩れ
が発生し好ましくない。 中綿は少なくとも10重量%以上のポリエステル
中空繊維を含んでいてもよい。保温性、カサ高性
向上による弾発性の向上、さらには底づきがなく
なるためである。 中綿を構成する繊維の長さは10〜100mm必要で
ある。10mm以下では加工中繊維が飛散し、歩留が
悪くなるうえ、製品において、繊維相互の絡合性
がないため着用時形態が崩れる問題が生じる。一
方100mm以上では加工中、繊維が絡らんで、製品
は凹凸ができ、またすみずみまでわたを詰込むこ
とができない。好ましくは20mm〜50mm程度が性能
を十分撥揮する。 繊維の平均太さは2〜20デニールが良く、2デ
ニール以下では、開繊が十分行なわれず、単繊維
の剛性がないため底づき、耐久性の点で良くな
い。一方20デニール以上では逆に風合がゴワゴワ
とするため良くなく、好ましいのは3〜15デニー
ルである。 ポリエステル繊維のケン縮数は、3〜12山/
25.4mmがよく、3山/25.4mm以下では底づき、弾
発などにとぼしく、また着用中のへたりが大きく
なる。他方12山/25.4mm以上では、繊維相互の絡
みは強く、弾発、底づき、耐久性は良くなるので
あるが、加工中、繊維が立体的に配向せず、ダン
ゴ状となつて密度ムラができるうえすみずみまで
中わたが詰まらない。ケン縮度は15〜30%が良
く、15%以下では製品での弾発性、底づき、へた
りの点で良くなく、30%以上ではダンゴ状となつ
て密度ムラができるうえ、すみずみまで中わたが
詰まらない。着用時は特に夏場が多く、人体から
の水分の発生により、ムレが生じるため、吸湿性
のあるもめんを使用すると効果がある。また吸湿
により熱伝導が多くなるため、冷たさが発生し、
夏場の着用は心地良い。しかし、もめんの混紡率
が50重量%以上になると、弾発性、耐へたり性が
悪くなるため、混用は50重量%以下にする必要が
ある。 中わたとイ草織物の固定は種々な方法がある
が、糸による手段が最も良い。ボタンなど繊維以
外の第3物を使用すると着用時異和感があるが、
糸の場合は両者をしつかりと固定できるうえ、風
合も良く、自由に固定することができる。 繊維状接着剤と混用して、繊維状接着剤を熱に
より、溶解し、繊維相互を接着すると、より弾発
性、耐へたり性が向上し、形態も安定するためよ
り好ましい。ここで言うイ草織物とはイ草を使用
した織物の事であるが、イ草状を呈したポリプロ
ピレン、ポリエチレンなどを1部混織した織物も
該当するのである。このような素材は吸湿吸水性
が高く、さらつとしていて夏物クツシヨンに最適
である。 次に本考案を図面を用いて説明する。 第1図は本考案の一例を示したものであり、1
は中わたの入つたイ草織物の側地であり、固定部
2により一定に固定されている。第2図は第1図
の断面図であり、イ草織物1の中に繊維が立体的
に向いた中わた3が詰めこまれ、固定部2で一体
に止められている。 第3図は本考案の製造方法を示す図である。ポ
リエステルを主成分とする短繊維4をフイードロ
ーラー5を通過させ、開繊シリンダー6により開
繊作用を与える。この時フイードローラー5とシ
リンダー6の回転速度比は機械の強度上許容され
る範囲で大きいほど、またゲージは狭いほど開繊
作用が高く好ましい。他繊維との混用はかかる工
程で混紡するのが好ましい。開繊した繊維をフア
ン7により、空気と混合して風圧により吐出口8
を通過させ、あらかじめ装備されたイ草織物10
とその外側の制御板9,9′に吹き込んで詰綿成
型品を作成する。この時イ草織物内に吹き込む場
合には制御板9および9′が必要であり、詰物の
かたさを保持させ、繊維密度と厚さを決定する役
目がある。制御板を使用しない場合には、側地が
風圧によりふくらみ、繊維は本発明の構造を呈し
ないため性能は悪くなる。しかる後側地織物の開
口部を縫製等で閉じ、その後第1図および第2図
に記載したような固定部2を形成せしめる。 本方法はイ草織物の形態に繊維を吹き込み、風
圧によつて隅々までつめ込むため、製造方法が簡
単で合理的である。また本方法は側地織物に圧力
気体により繊維を吹き込むため、圧力気体の圧力
の大小により自由に繊維密度を変えることができ
る。 実施例 1 太さ12デニール、長さ40mm、ケン縮数11山/
25.4mm、ケン縮度25%であるポリエステル繊維を
開繊したのち圧空による方法で50cm×60cmで袋状
に縫製されたイ草織物に厚さ7cm重量が600gに
なるように入れ、見掛密度が0.029であるイ草織
物側地座ぶとんを作成し、とじが全くない物(サ
ンプルNo.1)、糸によるとじを3コ/3000cmほど
こした座ぶとん(サンプルNo.2)を作成した。一
方太さ12デニール、長さ64mm、ケン縮数11山/
25.4mm、ケン縮度25%であるポリエステル繊維を
カード機により開繊してウエツブを作成し、ウエ
ツブを重ね合わせイ草織物を50cm×60cmになる様
袋状に縫合わせた物に重量が600gになる様に手
で入れてとじを中央部に1ケ所設けた従来のイ草
織物座ぶとんを作成した。(サンプルNo.3) 該座ぶとんを3ケ月にわたつて実用テストした
結果は表1のとおりとなり、サンプル1は着用10
日目で形態崩れが発生しる問題が生じ、またサン
プル3はへたりが多いうえ、イ草が折れる問題お
よび底づき感があり好ましくない結果であつた。 実施例 2 太さ7デニール、長さ40mm、ケン縮数10山/
25.4mm、ケン縮度21%であるポリエステル中空繊
維(中空率20%)を開繊したのち圧空による方法
で55cm×62cmで袋状に縫製されたイ草織物に厚さ
7cmで、見掛密度0.015(サンプルNo.4)、0.030
(サンプルNo.5)になる様、とじを4ケ所設けて
座ぶとんを作成した。実用テストを実施した結果
は表1のとおりであつた。
【表】 表1から明らかなとおり本考案品(サンプル
2,4,5)は着用感、形態安定性にすぐれ、へ
たりも少なく優れたものとなつた。これに対しサ
ンプルNo.1は、とじ部がなかつたので形態安定性
は極めて悪かつた。またサンプルNo.3は手入れで
あり、単繊維の方向性がほとんど全部厚さ方向と
直角に配列していたため着用感、形態変化ともに
好ましくなかつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の詰物体の1例であるクツシヨ
ンを示す図であり、第2図はその横断面をモデル
的に示した図、第3図は本考案の詰物体の製造方
法の1例を示した図である。 1:イ草または麻織物、2:固定部、3:中わ
た、4:短繊維群、5:フイードローラー、6:
開繊シリンダー、7:フアン、8:吐出口、9,
9′:厚さ制御板、10:イ草織物。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 開繊されたポリエステル短繊維が中綿として
    塊状でイ草の側地内に加圧気体とともに圧入す
    るように吹き込まれ、該短繊維がほぼ吹込み方
    向に直交する垂直断面内に圧縮配列された詰物
    体であつて、該中綿の見掛密度は0.02〜0.05
    g/cm3であり、該詰物の平面を構成する部分に
    おいて、面積1000cm2当り1個以上の中綿とイ草
    の側地とを一体に固定する厚さ方向固定部を有
    することを特徴とする詰物体。 (2) 中綿が少なくとも10重量%以上のポリエステ
    ル中空繊維を含むことを特徴とする実用新案登
    録請求の範囲第(1)項記載の詰物体。 (3) 中綿が10〜100mmの平均繊維長を有している
    ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第(1)
    項記載の詰物体。 (4) 中綿がケン縮数3〜12コ/25.4mm、ケン縮度
    5〜30%であることを特徴とする実用新案登録
    請求の範囲第(1)項記載の詰物体。 (5) 中綿が50重量%以下のもめん繊維を含むこと
    を特徴とする実用新案登録請求の範囲第(1)項記
    載の詰物体。 (6) 中綿が50重量%以下の繊維状接着剤により、
    繊維相互が接着していることを特徴とする実用
    新案登録請求の範囲第(1)項記載の詰物体。
JP2556982U 1982-02-26 1982-02-26 詰物体 Granted JPS58129900U (ja)

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JP2556982U JPS58129900U (ja) 1982-02-26 1982-02-26 詰物体

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JP2556982U JPS58129900U (ja) 1982-02-26 1982-02-26 詰物体

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