JPH03197358A - 炭素繊維強化炭素複合材料の製造方法 - Google Patents

炭素繊維強化炭素複合材料の製造方法

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JPH03197358A
JPH03197358A JP1335312A JP33531289A JPH03197358A JP H03197358 A JPH03197358 A JP H03197358A JP 1335312 A JP1335312 A JP 1335312A JP 33531289 A JP33531289 A JP 33531289A JP H03197358 A JPH03197358 A JP H03197358A
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JP
Japan
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carbon fiber
resin
strength
temperature
pan
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Application number
JP1335312A
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English (en)
Inventor
Osamu Ebato
修 江波戸
Tomoyuki Uruno
宇留野 智之
Shigeru Takano
茂 高野
Tsuneo Kaneshiro
庸夫 金城
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、優れた機械特性を有する炭素繊維強化炭素複
合材料(以下C/Cコンポジットという)の製造方法に
関する。
〈従来の技術〉 C/Cコンポジットの製造方法の一つとして、フェノー
ル樹脂、フラン樹脂などの熱硬化性樹脂を炭素繊維に含
浸したシートを作り、必要に応じた枚数を積層し、加熱
して樹脂を硬化要せた後に、800℃以上の温度で焼成
炭化する方法が知られている。
このような方法により製造したC/Cコンポジットは、
補強繊維として使用した炭素繊維がPAN系高強度タイ
プの物であるため、使用目的により1600℃以上に加
熱すると著しく強度が低下してしまうという問題があっ
た。
方、PAN系高弾性タイプの炭素繊維を使用した物は強
度低下はみられないが、高弾性タイプ炭素繊維は非常に
高価であるために最終的に得られるC/Cコンポジット
も高価なものになってしまうという問題があった。
〈発明が解決しようとする課題〉 本発明は、従来技術における前記問題点を解決し、強度
的に優れたC/Cコンポジットを安価に製造する方法を
提供することを目的としている。
く課題を解決するための手段〉 本発明者らは、前記問題を解決するために鋭意研究した
結果、高強度タイプ炭素繊維を使用し、さらにC/Cコ
ンポジットの製造工程において、第1回目の焼成を16
00℃以上で行うことによって、優れた機械特性を有す
るC/Cコンポジットを安価に製造できるとの知見を得
、本発明に至った。
すなわち、上記目的を達成するために本発明によれば、
炭素繊維強化炭素複合材料の補強繊維として、PAN系
高強度タイプ炭素繊維織布および/またはPAN系高強
度タイプ炭素繊維を一方向に引き揃えたものを使用し、
これに、熱硬化性樹脂を含浸した一層以上の炭素繊維シ
ートを加熱加圧成形し、これを第1回目の焼成において
1600℃以上の高温にて焼成した後に、熱硬化性樹脂
および/または熱可塑性樹脂の含浸と炭化焼成から成る
緻密化処理を少なくとも1回行うことを特徴とする炭素
繊維強化炭素複合材料の製造方法が提供される。
前記緻密化処理における最終熱処理温度は、1600℃
以上であるのが好ましい。
以下に本発明をさらに詳細に説明する。
本発明に用いる炭素繊維は、PAN糸高強度タイプの引
張強度250kg/a+a+”以上、引張弾性率20 
t/w+■2以上の炭素繊維であり、例えば東邦レーヨ
ン製“高強度ベスファイト(HTA)”等の一般に市販
されているものが使用できる。 補強繊維の形態として
は、長繊維フィラメントを100本〜12000本束ね
たロービングを一方向に引き揃えたものおよび/または
織物が使用できる。 熱硬化性樹脂としては、フェノー
ル樹脂、フラン樹脂などの、一般に市販されているもの
で、例えば住人ベークライト■製” P R−5027
3”が使用できる。
次に、熱硬化性樹脂の炭素繊維への含浸方法の一例を以
下に説明するが、本発明はこれらの方法によって限定さ
れるものではない。
フェノール樹脂、フラン樹脂およびその他の成分を含む
熱硬化性樹脂を、アセトン、メタノール、トルエンその
他の低沸点の有機溶剤およびその混合溶媒などに溶融希
釈し、この樹脂含有溶液を炭素繊維のシートに含浸させ
た後、オーブン、真空乾燥機などを用いて有機溶媒を取
り除く方法、あるいは、炭素繊維を挟んで少なくとも一
方に、樹脂を塗工した離型紙を重ね合わせ、加熱ロール
にて、加熱、加圧処理し樹脂を炭素繊維に転移・含浸す
る方法など炭素繊維に樹脂を均一に含浸することができ
るものであれば如何なる方法によっても良い。
炭素繊維に対する樹脂の目付は量は、25〜45重量%
とするのがよい。 当該範囲よりも樹脂の目付は量が少
ないとこれを焼成した場合炭素繊維と炭素の接着が弱く
なり剥離などを生じてしまう。 またこの範囲より樹脂
の量が多いと得られるC/Cコンポジットの繊維含有率
が低(高強度なものが得られない。
上述のようにして樹脂を含浸した炭素繊維シートは、必
要に応じて積層した後に、ホットプレス、オートクレー
ブ、オープンなどにより加熱して成形し、炭素繊維強化
プラスチツク板とする。
この炭素繊維強化プラスチツク板を1600℃以上の高
温で焼成炭化する。 焼成温度は1600℃以上必要で
有り、これより低い温度では最終的に使用する温度が1
300℃を超える場合著しい強度の低下を引き起こす。
PAN系高強度タイプの炭素繊維を用いたC/Cコンポ
ジットにおいては、最初の熱処理時に1600℃以上の
温度で焼成しておけば、内部の歪が取り除かれ、また緻
密化処理工程において、欠陥の発生、成長がなくなり、
さらに使用環境温度が1300℃以上になっても、強度
低下がない。
焼成炭化工程は、Ar、N諺などの不活性ガス雰囲気中
で行う。
また、本発明で得られるC/Cコンポジットは以下に説
明する緻密化処理が必要で、この処理を行わないと十分
な強度が得られない。
緻密化処理は、前記焼成炭化した後にフラン樹脂、ピッ
チなど、常温あるいは加熱することにより流動性を示す
樹脂を真空中で含浸させた後、さらに5 kg/cm”
以上の加圧下で含浸させ、オーブン中で加熱処理した後
、再度炭化焼成するものである。 このときの炭化焼成
温度は800℃以上必要であり、この温度以下では炭化
反応が不十分で強度的に満足したものが得られない、 
好ましくは、1.600℃以上の高温で処理することが
望ましく、この処理により密度、強度共に向上する。 
この緻密化処理は必要に応じて、1回〜10回程度行う
前記緻密化処理は、1600℃以上の最終熱処理を施す
のが好ましい、 この温度は望ましくは使用する温度以
上に設定すべきである。
〈実施例〉 以下に本発明を実施例および比較例に基づき具体的に説
明する。
(実施例1) フェノール樹脂(住友ベークライト■製“PR−502
73”)を不揮発成分が28重量%となるようにアセト
ンに溶解希釈した後、炭素繊維織布(東邦レーヨン■製
、“高強度ベスファイト”#3121)に含浸した。 
オーブン中で80℃、30分間、さらに100℃、30
分間乾燥し、樹脂目付は量35重量%の炭素繊維シート
を得た。 このシートを6枚積層して、ホットプレスに
より10 kg/as”の圧力下で150℃60分間加
熱加圧成形し炭素繊維強化プラスチツク板を得た。 次
にN意ガス雰囲気中で1600℃で焼成して厚さ約2m
mの材料を得た。
この材料に緻密化処理としてフラン樹脂含浸を真空中で
4時間行った後、更に10 kg/cm”の圧力のもと
で4時間行い、これをオーブン中100℃15時間加熱
してフラン樹脂を硬化した後、N2ガス雰囲気中で10
00℃で1時間焼成した。 この緻密化処理を4回繰り
返し、C/Cコンポジットを作製した。
得られたC/Cコンポジットを不活性ガス雰囲気中で1
500℃3時間暴露した後に、強度試験を行った。
(実施例2) 最終熱処理温度を、使用条件1500℃を想定して16
00℃で行なったほかは実施例1と全く同様にしてC/
Cコンポジットを作製し、強度試験を行った。
(実施例3) 緻密化処理の際の焼成条件を、1600℃としたほかは
実施例1と全く同様にしてC/Cコンポジットを作製し
、強度試験を行った。
(比較例1) 炭素繊維強化プラスチツク板の焼成温度を1000℃と
したほかは実施例1と全く同様にしてC/Cコンポジッ
トを作製し、強度試験を行った。
(比較例2) 炭素繊維強化プラスチツク板の焼成温度を1300℃と
したほかは実施例1と全く同様にしてC/Cコンポジッ
トを作製し、強度試験を行った。
(比較例3) 炭素繊維強化プラスチツク板の焼成温度を1000℃と
し、最終熱処理温度を1300℃で行ったほかは実施例
1と全く同様にしてC/Cコンポジットを作製し、強度
試験を行った。
(比較例4) 炭素繊維強化プラスチツク板の焼成温度を1300℃と
し、最終熱処理温度を1300℃で行ったほかは実施例
1と全く同様にしてC/Cコンポジットを作製し、強度
試験を行った。
(比較例5) 炭素繊維強化プラスチツク板の焼成温度を1000℃で
行ったほかは、実施例2と全(同様にしてC/Cコンポ
ジットを作製し、強度試験を行った。
(比較例6) 炭素繊維強化プラスチツク板の焼成温度を1300℃で
行ったほかは、実施例2と全く同様にしてC/Cコンポ
ジットを作製し1強度試験を行った。
(比較例7) 炭素繊維強化プラスチツク板の焼成温度を1000℃と
し、緻密化処理の際の焼成条件を、1300℃としたほ
かは実施例1と全く同様にしてC/Cコンポジットを作
製し、強度試験を行った。
(比較例8) 炭素繊維強化プラスチツク板の焼成濃度を1000℃と
し、緻密化処理の際の焼成条件を、1300℃としたほ
かは実施例2と全く同様にしてC/Cコンポジットを作
製し、強度試験を行った。
(比較例9) 炭素繊維強化プラスチツク板の焼成温度を1300℃と
し、緻密化処理の際の焼成条件を、1300℃としたほ
かは実施例1と全く同様にしてC/Cコンポジットを作
製し、強度試験を行った。
(比較例10) 炭素繊維強化プラスチツク板の焼成温度を1300℃と
し、緻密化処理の際の焼成条件を、1300℃としたほ
かは実施例2と全く同様にしてC/Cコンポジットを作
製し、強度試験を行った。
跣n法 実施例および比較例で示したC/Cコンポジットの特性
を、不活性ガス雰囲気中で1500℃3時間暴露した後
に、以下のように評価し、表1に示した。
(1)曲げ強度 JIS  K7203に準じた試験を常温で行った。
(2)層関せん断強度 ASTM  D22344に準じた試験を常温で行った
〈発明の効果〉 本発明は以上説明したように構成されているので、本発
明で得られるC/Cコンポジットは、PAN系高強度タ
イプ炭素繊維を使用し、かつ焼成、熱処理を本発明で示
される適切な条件下で行うため、高強度でかつ安価な材
料である。
405−

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)炭素繊維強化炭素複合材料の補強繊維として、P
    AN系高強度タイプ炭素繊維織布および/またはPAN
    系高強度タイプ炭素繊維を一方向に引き揃えたものを使
    用し、これに、熱硬化性樹脂を含浸した一層以上の炭素
    繊維シートを加熱加圧成形し、これを第1回目の焼成に
    おいて1600℃以上の高温にて焼成した後に、熱硬化
    性樹脂および/または熱可塑性樹脂の含浸と炭化焼成か
    ら成る緻密化処理を少なくとも1回行うことを特徴とす
    る炭素繊維強化炭素複合材料の製造方法。
  2. (2)前記緻密化処理における最終熱処理温度が、16
    00℃以上である請求項1記載の炭素繊維強化炭素複合
    材料の製造方法。
JP1335312A 1989-12-25 1989-12-25 炭素繊維強化炭素複合材料の製造方法 Pending JPH03197358A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05155660A (ja) * 1991-12-05 1993-06-22 Nippon Oil Co Ltd 炭素/炭素複合材料の製造法
US6699427B2 (en) 2002-07-26 2004-03-02 Ucar Carbon Company Inc. Manufacture of carbon/carbon composites by hot pressing

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05155660A (ja) * 1991-12-05 1993-06-22 Nippon Oil Co Ltd 炭素/炭素複合材料の製造法
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