JPH03196699A - 電磁波シールド材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ＯＡ機器１通信機器、自動車電子装置等から
発生する電磁波を遮蔽する電磁波シールド材に関する。

〔従来の技術〕

従来、電子機器等のハウジング、筐体に電磁波シールド
材を直接貼りつけるシールド方法では金属箔、導電性フ
ィルム等のシールド材の作業性を向上させる！こめ、そ
れらシールド材の片面に粘着剤を塗布したものがよく知
られている。

又、金属、導電性樹脂等電磁波シールド材料からなる筐
体、ハウジングの継目、隙間をシールドする目的で前記
シールド材の片面もしくは両面に被着面との導通を向上
させるため、カポンフィラー、金属フィラー等の導電性
物質を含有させて導電性を付与した粘着剤（以下導電性
粘着剤と呼ぶ）を塗布したものも多く使用されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで上記導電性フィラーを付与することによって粘
着剤の抵抗値を下げ、被着体との接触抵抗が低いほどシ
ールド効果が優れることが知られているが、カーボンフ
ィラー、金属フィラー等の導電性フィラーの混入率を増
加させ、導電性粘着剤の抵抗値を下げると、粘着性が低
下し、貼付後列がれ易くなるという問題点かあつ　Ｉこ
　。

又、導電性粘着剤の塗膜厚が薄いほど接触抵抗が低くな
るということも知られており、導電性フィラーの混入率
をさほど増加させずに導電性粘着剤の塗膜を薄くするこ
とも考えられるが、被着体への接着力が低下するという
問題があっｌこ　。

したがって導電性粘着剤を使用したシールド材では実用
上問題なく使用出来る接着力を保持するという条件のも
とでは、導電性フィラーの混入率、塗膜厚を設定してい
るため、被着体との接触抵抗を低下させるには限界があ
った。

〔課題を解決するための手段〕

本発明では、上記の問題点に鑑みてなされたものであり
、導電性を有し、さらに不織布に加工が可能である抵抗
率が２×１０−”Ω・ｍ以下の金属或いは合金を被覆さ
れた金属被覆繊維を少なくともＬＯｙｌｒｄ以上含有せ
しめて形成した電磁波シールド効果を有する不織布の少
なくとも片面に、粘着剤をドツト状もしくは帯状もしく
は十字状に部分粘着層を設け、被着体への加圧接着時に
おいて不織布の有する多孔質構造。

柔軟性により粘着剤が不織布内部への浸透が生じ、被着
体へ粘着剤未塗布部分が直接接触せしめることにより問
題点を解決したものである。

〔作用〕

本発明は、上記のごとく構成したことにより、電磁波シ
ールド材の粘着材未塗布部分が加圧接着時に被着体と直
接接触するため、接触抵抗が低く出来、粘着剤による影
響も少なく、優れたシールド効果が得られる。

又、電磁波シールド材が直接接触するので、部分粘着層
を導電性にする必要がなく、導電性フィラーを使用しな
いため、接着力の低下がなく、充分な接着力が少ない塗
布面積で得られる。

さらに電磁波シールド材が不織布構造を有しており、部
分粘着層によってその通気性が阻害されないため、冷却
用開口部等にも簡便に貼付けて使用出来、曲面追従性に
も優れた電磁波シルト材が提供出来る。

以下、本発明の構成を図面に基づいて説明する。

第１図に示すように、（１）は本発明に用いる金属或い
は合金が被覆された繊維の部分拡大図であり、金属或は
合金（３）が被覆された繊維の芯部を構成する合成繊維
（２）は、ポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン、
アクリル等より選択され、金属或は合金（３）の被覆方
法は、無電解を含むめっき法、蒸着法等から選択され、
抵抗率は２ＸＩＯ−’Ω・ｍ以下の金属、例えば、銀、
銅。

銀入り銅等が選ばれるが、好ましくは銀が用いられる。

該金属或は合金被覆績ｍ　（１）の使用量は必要遮蔽効
果により任意に設定出来るが、５０ｄＢ程度のシールド
効果を得るにはｌＯｇ／ｍの混入で充分に達成され、更
に高い効果を要求される場合に於いても僅かな増量で充
分に対応可能である。

第２図は、本発明の電磁波シールド材の概略断面図であ
り、（４）は金属或は合金、例えば、銀を被覆した繊ｍ
　（１）を１０ｙ／ｒｄ以上含む不織布製電磁波シール
ド材であり、所要により他の非めっき繊維、例えばナイ
ロン、ポリエステル、レーヨン、綿等の有機繊維（５）
を単独又は複数混綿して構成される。

（６）は部分粘着層であり、アクリル系、ゴム系等の公
知の粘着剤が用いられ、部分粘着層（６）の塗膜厚は５
７４１乃至６０．ｍの間で選択され、粘着剤が塗布され
た部分の面積は全面積に対し、１５％乃至７０％の間で
選択される。

更に部分粘着層（６）は不織布マット（４）の両面に設
けることも出来、用途に応じて任意に選択出来る。又、
粘着剤の塗布形態どしては第３図に示す如く、ドツト状
（７）或いは第４図、第５図に示すように帯状（８）又
は十字状（９）に付着させてもよい。

以下、具体例をあげて更に詳しく説明する。

〔実施例〕

アクリル繊維１．５ｄに銀（導電率１．６２　Ｘ１０−
”Ω・ｍ）めっきを施した繊維をＬＯｙ／ｒｄとポリエ
ステル繊維２０ｇ／ｒｄを混綿して形成したランダム又
はクロスウェブに、バインダー樹脂１５ｇ／ｒｒｆを浸
漬法にて付着せしめ総目付４５ｙａｒｄの不織布マット
Ａを得た。該マットにアクリル系粘着剤をロールコーテ
ィング法により塗膜厚２５ｐ＠、直径１ｎｍ、　　ドツ
トピッチ１．５ｍｍ。

塗布面積３４．９％のドツト状部分粘着層を片面に設は
電磁波シールド材を形成した。

〔比較例１〕 実施例で得た不織布マツ）Ａにアクリル系粘着剤をロー
ルコーティング法により塗膜厚２５序の全面粘着層を片
面に設けて電磁波シールド材Ａとした。

〔比較例２〕 実施例で得た不織布マツｌ−Ａにロールコーティング法
により、カーボンフィラー、混入導電性粘着剤を塗膜厚
２５／４１１の全面粘着層を片面に設けた電磁波シール
ド材Ｂとした。

上記実施例及び比較例１．２で得た電磁波シールド材を
巾１５ｆｆｗｌのスリットを中央に設けた銅板のスリッ
ト部分に巾３０１ｗ１にて貼付け、各々のシールド効果
を測定し、下表に示す結果を得た。

測定の結果、本発明の実施例が比較例に比べて、いずれ
も高いシールド効果を有する結果が得られた。

〔発明の効果〕

本発明は、以上の如く構成したから、従来の導電性粘着
剤を全面塗布したシールド材に比べて接触抵抗が低く優
れた電磁波シールド効果かえられ、しかも、導電性粘着
剤を使用しないため、安価なシールド材が得られる。

更に不織布構造を採用しているため、部分粘着層が通気
性を阻害しないため、通気口等の開口部にも簡便に貼付
けて使用出来、柔軟性を有するため曲面追従性に優れ、
筐体、ハウジング等の複雑な形状にも貼付けが可能とな
る等の優れた効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に用いる金属又は合金被覆合成繊維の
部分拡大斜視図、第２図は本発明の実施の一例を示す概
略構成断面図、第３図、第４図及び第５図は夫々部分粘
着層の塗布形状を示す平面図である。　　　　　　　　
　　　　　＼（１）・・・・・・金属又は合金被覆繊維
（２）・・−・・・合成繊維　　　　　　　（３）・・
・・・・金属或は合金（４）・・・・・・電磁波シール
ド材　　　（５）・・・・・・有機繊維（６）−・・−
・・部分粘着層　　　　　　（７）・・・・・・ドツト
状（８）・・・・・・帯状　　　　　　　　　（９）・
・・・・・十字状第 ４ 図 第 図 第 図 第 図 第 図

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）金属めっきされた合成繊維を、少なくとも１０ｇ
   ／ｍ＾２以上含有してなる不織布の少なくとも片面に部
   分粘着層を設けてなることを特徴とする電磁波シールド
   材。
2. （２）めっきされた金属の抵抗率が２×１０＾−＾８Ω
   ・ｍ以下である請求項１記載の電磁波シールド材。
3. （３）部分粘着層の塗膜厚が５μｍ乃至６０μｍであり
   、かつ粘着剤が塗布された部分の面積が全面積に対し、
   １５％乃至７０％であることを特徴とする請求項１又は
   請求項２記載の電磁波シールド材。
4. （４）部分粘着剤の粘着剤塗布形状がドット状又は帯状
   、又は十字状であることを特徴とする請求項１又は請求
   項２又は請求項３記載の電磁波シールド材。