JPH0319597Y2 - - Google Patents

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JPH0319597Y2
JPH0319597Y2 JP1984126657U JP12665784U JPH0319597Y2 JP H0319597 Y2 JPH0319597 Y2 JP H0319597Y2 JP 1984126657 U JP1984126657 U JP 1984126657U JP 12665784 U JP12665784 U JP 12665784U JP H0319597 Y2 JPH0319597 Y2 JP H0319597Y2
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door
frame
heat insulating
insulating material
sealing member
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JP1984126657U
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は、核シエルタの外部と内部とを仕切
る扉の封止構造に関する。
「従来例」 従来、コンクリートは、ある程度の方射線遮蔽
能力と電磁波遮蔽能力と、かなりの強度とを備え
ているうえ安価であることから、核シエルタの外
壁や内部と外部とを仕切る扉の材料として用いら
れている。この様なコンクリート製の核シエルタ
では、コンクリートがある程度断熱性を有するこ
とから、扉を土蔵の扉の如く周縁部を段階的に薄
肉に形成し、これに対応して扉枠を周囲に広がる
に連れ段階的に厚肉に形成される。しかしなが
ら、この様に構成されたコンクリート製の扉と扉
枠との間には、普通、いくらかの隙間ができるの
で、爆発時の熱気やその後に放射能雲によつて陽
光が遮られる結果生じる低温が核シエルタ内に浸
入し、核シエルタ内の温度管理が困難になる欠点
がある。又、その隙間から核汚染物が浸入するお
それもないわけではない。
尚、開閉部(窓)に断熱構造を採用すること
は、例えば、実開昭57−26581号公報に開示され
ている如く公知であるが、こうした窓枠サツシを
窓ガラスをサンドイツチする内外2枚構造とし、
両者の間に断熱材を介装するようにした技術は、
窓ガラスに対して直角方向に伝播しようとする熱
の断熱を考慮したもので、こうした内外2枚構造
の断熱構造は、窓ガラスを挟持する程度の強度し
か要求されない一般家屋用の窓枠サツシであるか
ら可能となるもので、本考案が対象とする非常に
強い外圧と熱風が作用して先ず一枚扉としての強
度が要求される核シエルタ用の断熱乃至気密構造
として採用できるものではない。
また、例えば、実開昭52−44698号公報におい
て、防火扉において防水パツキングと断熱材とを
併存させた技術の開示があるが、防水パツキング
が扉の外周縁部側に設けられていて、扉が加熱さ
れて、熱が扉の表面を伝播してきたり、直接に熱
風が作用してきた時に劣化乃至溶解し安いという
問題があつた。
「考案が解決しようとする問題点」 この考案は、この様な事情を鑑みて提案された
もので、その解決しようとする問題点は、扉と扉
枠との間を気密状に封止して、外部からの核汚染
物の浸入を確実に阻止するとともに、外部の温度
の影響を少なくして核シエルタ内の温度管理を容
易にすることである。
「問題点を解決するための手段」 この様な問題点を解決するために、この考案
は、扉1を鉄製の内外板15,16で構成すると
ともに、該内板15には鉛層17を裏打ちし、該
鉛層17と前記外板16との間に、内から順に内
層黒鉛ボード18、断熱材19及び外層黒鉛ボー
ド20を収容せしめて一枚扉に構成し、該扉1の
内面側にその周縁部の全周にわたつて該扉に対抗
する扉枠2を設け、該扉枠2と扉1とを気密状に
封止する封止部材3を扉枠2の全周にわたつて設
けるとともに、扉1から扉枠2への伝熱を遮断す
る断熱材4を扉1の内面に固定した核シエルタの
扉封止構造において、一方において、断熱材押え
枠13を扉1の周縁部側に位置させ、気密枠12
を前記断熱材押え枠13よりも内側に位置させて
両者間に前記断熱材4を収容する環状溝14を形
成し、他方において、上記扉枠2の内周縁21を
扉1側に突出させるとともに、これと間隔をもつ
て、且つ前記扉1の周縁部側において、断熱枠2
2を前記扉1側に突出させて両者間に前記封止部
材3を収容する環状溝23を形成し、前記断熱枠
22の突出端部が前記断熱材4に接当し、前記気
密枠12の突出端部が前記封止部材3に接当する
よう構成するという技術的手段を講じる。
この様に構成された扉の封止構造では、扉から
扉枠側に伝わろうとする熱が断熱材により遮断さ
れるので、核シエルタ外部の熱がその内部にほと
んど影響しなくなり、核シエルタ内部の温度管理
が容易に行なえる様になる。又、核シエルタの外
部と内部とが封止部材によつて気密状に封止され
るので、外部の核汚染物の浸入が確実に阻止され
る。
また、封止部材3が断熱材4よりも内側に配置
されていて、扉表面を扉1の内側へ伝播してきた
熱及び扉1と扉枠2との間に侵入しようとする熱
風によつて断熱枠22と気密枠12とが加熱され
るのを最小限に食い止めることができて、内側に
位置する封止部材3と扉枠2の耐熱性を高めるこ
とができると同時に、前記断熱枠22と気密枠1
2とが2重の熱風侵入阻止部材として機能するの
である。
「実施例」 以下、この考案を図示の一実施例に基づき詳細
に説明する。
第1図はこの考案の一実施例の断面図であり、
図中、1は扉、2は扉枠、3は例えばネオプレン
ゴムなどでできた封止部材、4は例えば石綿でで
きた断熱材である。上記扉枠2は扉1の内面11
側にその周縁部の全周にわたつて対向する様に設
けられる。上記扉枠2の内周縁21は全周にわた
つて扉1側に突出させられ、それから所定の間隔
を置いて扉1側に突出する薄肉の断熱枠22が設
けられる。この扉枠2の内周縁21と断熱枠22
との間に形成される環状溝23に上記封止部材3
がはめ込まれる。扉1の内面11には封止部材3
にその全周にわたつて気密状に当接される薄肉の
気密枠12が突設され、この気密枠12から扉1
の周縁方向に所定の間隔を置いて断熱材押え枠1
3が扉枠2に向つて突設される。これら気密枠1
2と断熱材押え枠13との間に形成される環状溝
14内に上記断熱材4がはめ込まれる。この断熱
材4は好ましくは上記断熱枠22を気密状に受け
止める様に構成される。
尚、上記扉1は、プレス成形された鉄板製の内
板15と、同じくプレス成形された鉄板製の外板
16と、内板15の裏面を裏打ちする鉛層17
と、鉛層17と外板16との間に内から順に並べ
て挿入された内層黒鉛ボード18、グラスウー
ル、又は石綿よりなる断熱材19及び外層黒鉛ボ
ード20とで構成される。
尚、図中、5は扉1の扉尻と扉枠2とにわたつ
て設けられたヒンジ、6は扉先に設けられた錠、
7は扉1の内側に設けられた施錠操作及び解錠操
作に用いるハンドルである。
上記実施例の構造を要約すると、 扉1を鉄製の内外板15,16で構成すると
ともに、該内板15には鉛層17を裏打ちし、
該鉛層17と前記外板16との間に、内から順
に内層黒鉛ボード18、断熱材19及び外層黒
鉛ボード20を収容せしめて一枚扉に構成し、
前記扉1の内面側にその周縁部の全周にわたつ
て該扉に対抗する扉枠2を設け、該扉枠2と扉
1とを気密状に封止する封止部材3を扉枠2の
全周にわたつて設けるとともに、扉1から扉枠
2への伝熱を遮断する断熱材4を扉1の内面に
固定した核シエルタの扉封止構造であること、 一方において、断熱材押え枠13を扉1の周
縁部側に位置させ、気密枠12を前記断熱材押
え枠13よりも内側に位置させて両者間に前記
断熱材4を収容する環状溝14を形成したこ
と、 他方において、上記扉枠2の内周縁21を扉
1側に突出させるとともに、これと間隔をもつ
て、且つ前記扉1の周縁部側において、断熱枠
22を前記扉1側に突出させて両者間に前記封
止部材3を収容する環状溝23を形成したこ
と、 そして、前記断熱枠22の突出端部が前記断
熱材4に接当し、前記気密枠12の突出端部が
前記封止部材3に接当するよう構成したこと、 ということになる。
この様に、構成された扉1の封止構造では、外
部から扉1が受ける熱又は寒冷の大部分は断熱材
4によつて遮断され扉枠2にはほとんど伝達され
ない。扉1から気密枠12を介して扉枠2側に伝
達される熱又は寒冷は、気密枠12が薄肉に形成
されているので極く僅かであり、この熱又は寒冷
によつて封止部材3が溶融させられたり低温脆性
破壊によつて破損されることはなく、又、封止部
材3が有する断熱性により扉枠2にこの熱又は寒
冷が伝達されることが防止される。更に、扉1の
外部と内部とは、封止部材3に気密枠12が気密
状に当接させられることにより気密状に遮断され
ることになり、好ましくは加えて断熱材4に断熱
枠22が気密状に受け止められることにより二重
に気密状に遮断されることになり、外部の核汚染
物が核シエルタ内に浸入することを確実に阻止で
きるのである。
もちろん、この考案は上記一実施例に限定され
るものではなく、例えば、扉枠2の内周縁21、
断熱枠22、断熱材押え枠13は、全周にわたつ
て連続する必要はなく、断続的に設けてもよい。
「効果」 以上説明した様に、この考案に係る核シエルタ
の扉封止構造は、断熱材により扉から扉枠への伝
熱を遮断して、外部の熱又は寒冷の内部への影響
をほとんどなくせるので、核シエルタ内の温度管
理を容易に行なえる。又、扉の内側と外側とを封
止部材で気密状に封止するので、外部の核汚染物
質の内部への浸入を確実に阻止できるとともに封
止部材が断熱材よりも内側に配置されていて、扉
表面を扉の内側へ伝播してきた熱及び扉と扉枠と
の間に侵入しようとする熱風によつて断熱枠と気
密枠とが加熱されるのを最小限に食い止めること
ができて、内側に位置する封止部材と扉枠の耐熱
性を高めることができると同時に、前記断熱枠と
気密枠とが2重の熱風侵入阻止部材として機能す
るので、耐熱性と耐圧性を要求される核シエルタ
の扉として充分の封止効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例の断面図である。 1……扉、2……扉枠、3……封止部材、4…
…断熱材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 扉1を鉄製の内外板15,16で構成するとと
    もに、該内板15には鉛層17を裏打ちし、該鉛
    層17と前記外板16との間に、内から順に内層
    黒鉛ボード18、断熱材19及び外層黒鉛ボード
    20を収容せしめて一枚扉に構成し、該扉1の内
    面側にその周縁部の全周にわたつて該扉に対抗す
    る扉枠2を設け、該扉枠2と扉1とを気密状に封
    止する封止部材3を扉枠2の全周にわたつて設け
    るとともに、扉1から扉枠2への伝熱を遮断する
    断熱材4を扉1の内面に固定した核シエルタの扉
    封止構造において、一方において、断熱材押え枠
    13を扉1の周縁部側に位置させ、気密枠12を
    前記断熱材押え枠13よりも内側に位置させて両
    者間に前記断熱材4を収容する環状溝14を形成
    し、他方において、上記扉枠2の内周縁21を扉
    1側に突出させるとともに、これと間隔をもつ
    て、且つ前記扉1の周縁部側において、断熱枠2
    2を前記扉1側に突出させて両者間に前記封止部
    材3を収容する環状溝23を形成し、前記断熱枠
    22の突出端部が前記断熱材4に接当し、前記気
    密枠12の突出端部が前記封止部材3に接当する
    よう構成したことを特徴とする核シエルタの扉封
    止構造。
JP12665784U 1984-08-20 1984-08-20 核シエルタの扉封止構造 Granted JPS6141791U (ja)

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JPS6141791U JPS6141791U (ja) 1986-03-17
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Families Citing this family (2)

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JP4534076B2 (ja) * 2005-07-13 2010-09-01 グローバルアーク株式会社 止水扉装置
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