JPH0319340Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〓産業上の利用分野〓 本考案は、研ぎ部材付きの刃物に関するもので
ある。

〓従来例〓 従来の刃物は、長時間使用していると刃がこぼ
れたり丸味をおびたりして切れが悪くなる。その
ため時折り砥石を用いて研がなければならなかつ
た。

〓考案が解決しようとする課題〓 本考案は以上のような刃物の欠点を解消して、
常に刃が研がれた状態を維持し得るようにした刃
物を提供しようとするものである。

〓課題を解決するための手段〓 本考案の刃物は、鞘に研ぎ部材を鞘の内側に奥
の方に向け、上下に扇形運動が可能な様に設ける
ことによつて、刃物の身の部分を出し入れ等する
際に刃が研がれこれによつて常に切れのよい良好
な状態を保持し得るようにしたものである。

〓実施例〓 以下図示する実施例にもとづいて本考案の詳細
な内容を説明する。

本考案の実施例は第１図に示すもので、身の部
分が柄に固定され、これに鞘をかぶせて保管する
タイプの刃物である。この第１図において１１は
刃物の身の部分、１２は身の部分１１を固定する
柄、１３は鞘、１４は鞘１３内に配置した研ぎ部
材、１５は研ぎ部材１４を保持している保持板で
ある。この実施例で研ぎ部材は、例えば砥石の中
央にＶ溝を形成したものである。

この実施例の刃物は、使用する際に、鞘１３を
抜き取り、また使用後は鞘１３を刃物の身の部分
１１にかぶせて保管する。これらの身の部分１１
の抜き取りおよび鞘１３への挿入の際に、刃１１
ａが研ぎ部材１４によつて研がれるので、刃物の
刃は常に切れる状態に保たれる。

第２図、第３図は、研ぎ部材１４の刃物１１に
対する押圧力を調整して刃物の研ぎ具合いを調整
するための調整部材を示す図である。これら図に
おいて１６はカムで、このカムの回動によつて保
持板１５を押す量を調整し、研ぎ部材１４が刃物
１１の刃１１ａを押圧する力を調整する。第４図
は、本考案における研ぎ部材の他の調整手段で鞘
１３にねじ７を設け、このねじ７の先端を上下す
ることによつて刃を押す力を調節するようにした
ものである。

尚本考案刃物において鞘を二つに分割可能し、
必要に応じて研ぎ部材が設けられた部分のみを身
に対して移動させて刃を研ぐ動作のみを行ない得
るようにすることも可能である。

〓考案の効果〓 以上説明したように本考案の刃物は、身を鞘か
ら引き抜き又鞘におさめる場合等に刃と研ぎ部材
とが互いに擦れ合いこれによつて刃が研がれるた
めに常に良く切れる状態に保持される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例の斜視図、第２図、第
３図および第４図は本考案で用いられる調節部材
を示す図である。 １１……刃物の身、１３……刃物の鞘、１４…
…研ぎ部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 身を覆う鞘に研ぎ部材を設けた刃物で、使用時
   に身と鞘を相対的に移動させた時に刃と研ぎ部材
   が互いに擦れ合う位置に該研ぎ部材をばね性を有
   する保持板にて保持し、更に刃を押す力を調整す
   る調整手段を配置したことを特徴とする刃物。