JPH03193242A

JPH03193242A - 消失模型への塗型材の塗布方法

Info

Publication number: JPH03193242A
Application number: JP33576889A
Authority: JP
Inventors: Motofumi Omori; 大森　元文; Shigenori Morimoto; 森本　茂典; Masahiko Shibahara; 芝原　雅彦
Original assignee: Mazda Motor Corp
Current assignee: Mazda Motor Corp
Priority date: 1989-12-25
Filing date: 1989-12-25
Publication date: 1991-08-23

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】「産業上の利用分野」本発明は、消失模型への塗型材の塗布方法に関するもの
である。

「従来の技術」従来、鋳造用消失模型を利用して、鋳物を製造する方法
がある。この種の製造法においては、発泡ポリスチレン
等のビーズを金型に充填して、所定形状の消失模型を成
形し、この消失模型を鋳物砂の中に埋め込む。この状態
で、消失模型に溶湯を注入すると、該溶湯によって、消
失模型は、気化して消失するとともに、消失模型が存在
した部分は、溶湯に置換される。この結果、消失模型と
同一形状の鋳物が得られることとなる。

上記鋳造用消失模型を利用して鋳物を製造する方法にお
いては、消失模型に塗型材を塗布した後、該消失模型を
鋳物砂の中に埋め込んでいる。このように消失模型の表
面を塗型材で覆うのは、主に次の理由による。まず、塗
型材により消失模型の強度を向上させて、消失模型を鋳
物砂の内に埋め込む際及び消失模型に溶湯を注入する際
に、消失模型が変形するのを防止するためであり、また
、消失模型に溶湯を注入する際に、消失模型の表面の塗
型材により、消失模型から鋳物砂へ消失ガスを適切に排
出するためである。そして、消失模型への塗型材の塗布
は、最終的な製品である鋳物の品質に影響を与えるので
、この塗型材の塗布は、重要である。

従来、消失模型に塗型材を塗布する際には、塗型材（こ
れは液体である）内に消失模型を浸漬させて、該消失模
型の表面に塗型材を塗布するようにしている。この浸漬
法によれば、消失模型の表面の全体に短時間で塗型材を
塗布することができる。

ここで、消失模型の比重は、塗型材の比重より非常に小
さいので、上記浸漬法においては、消失模型が塗型材の
内で大きな浮力を受けて浮き上がってしまう。そこで、
浸漬法においては、塗型材の内で消失模型を下方に押さ
えて、これにより、消失模型の表面の全体に塗型材が塗
布されるようにしている。

しかしながら、消失模型（これは発泡ポリスチレン等か
ら形成されている）は、その強度が低いので、上述のよ
うに、塗型材の内で消失模型を下方に押さえると、消失
模型が破損、変形するおそれがある。これは、例えば、
シリンダブロック、マニホールド等の製造のように、消
失模型が複雑な形状を有していたり、薄肉部を有してい
たり、中空部を有している場合には、特に、顕著な問題
になる。

そこで、特開平１−１５４８４４号公報に示される方法
においては、消失模型を支持ケースの中に入れ、該支持
ケースを塗型材に浸漬させて、支持ケース内の消失模型
に塗型材を塗布していた。

この公報の方法においては、消失模型を支持ケースの中
に入れて該支持ケースを塗型材に浸漬させているので、
浮力に基づく消失模型の変形を防止することができる。

「発明が解決しようとする課題」上記浸漬法（上記公報の方法も浸漬法である）において
は、前述したように、塗型材（これは液体である）内に
消失模型を浸漬させて、該消失模型の表面に塗型材を塗
布するようにしている。このため、中空部を有する消失
模型を塗型材内に浸漬させると、中空部内の空気が円滑
に中空部から外部に排出されず、中空部のうち空気の存
在する部分に塗型材が塗布されないという問題がある。

本発明の目的は、消失模型の中空部に塗型材を均一に塗
布することができる消失模型への塗型材の塗布方法を提
供することにある。

「課題を解決するための手段」本発明は、開口部を有する消失模型の内部に塗型材を塗
布する方法において、前記消失模型の開口部から該消失模型の内部に所定量の
塗型材を供給し、前記消失模型の開口部を蓋部材で閉じ、前記消失模型に
回転あるいは振動のうち少なくとも一方を与えることを
特徴とする。

「作　用」本発明においては、消失模型の開口部から該消失模型の
内部に所定量の塗型材を供給した後、消失模型の開口部
を蓋部材で閉じ、消失模型に回転あるいは振動のうち少
なくとも一方を与えることにより、消失模型の中空部の
全体にわたって塗型材を均一に塗布している。

「実施例」以下、図面に基づいて本発明の好適な実施例を説明する
。

第１図には、本発明の実施例による塗布方法を実施する
ための塗布装置の正面が示され、第２図には、第１図の
平面が示されている。

第１．２図において、基板１０には、保持体１２が立設
され、該保持体１２の上端部１４には、振動板１６の一
方の下端凸部１８が、軸２０により軸支されている。

前記基板１０には、保持体１２から間隔を置いて、ピス
トン・シリンダ組立体２２が配置されている。すなわち
、ピストン・シリンダ組立体２２のうちシリンダ２４は
、基板１０の保持体２６に設けられ、ピストン・シリン
ダ組立体２２のうちピストンロッド２８の先端部３０は
、振動板１６の他方の下端凸部３２に、軸３４により軸
支されている。そして、ピストンロッド２８がシリンダ
２４から伸縮することにより、振動板１６は、軸３４の
まわりで振動することとなる。

なお、振動板１６の振動を円滑に行うために、シリンダ
２４を基板１０の保持体２６に軸支することも可能であ
り、また、軸３４に貫通されるピストンロッド２８の先
端部３０の孔部あるいは振動板１６の他方の下端凸部３
２の孔部を長孔状に形成することも可能である。

前記振動板１６の一方の上端には、フレーム３６が固定
され、振動板１６の他方の上端には、フレーム３８が固
定されている。フレーム３６には、シャフト４０が軸支
され、該シャフト４０と同軸に、フレーム３８には、シ
ャフト４２が軸支されている。ここで、符号４４は、消
失模型（これは例えば排気マニホールドを形成するため
のものである）を示し、前記シャフト４０の端部のクラ
ンプ部材４６は、消失模型４４の一端部４４ａをクラン
プし、前記シャフト４２の一端のクランプ部材４８は、
消失模型４４の他端部４４ｂをクランプする。それゆえ
、シャフト４２の回転により、消失模型４４は、シャフ
ト４２．４０のまわりで回転させられることとなる。

前記シャフト４２を回転させるために、シャフト４２の
他端には、ギア５０が固定され、該ギア５０は、中間ギ
ア５２、他のギア５０、他の中間ギア５２介して、駆動
ギア５４に結合されている。

一方、振動板１６上には、モータ５６が固定され、該モ
ータ５６の駆動軸５８に、前記駆動ギア５４が固定され
ている。従って、モータ５６の駆動により、ギア列を介
して、ギア５０及び他のギア５０が駆動され、シャフト
４２及び他のシャフト４２が回転させられることとなる
。なお、モータ５６の回転は、ギア列ではなく、チェー
ン、ベルト等によっても、シャフト４２に伝達可能であ
る。

なお、符号６０は、塗型材（これは液体である）６２を
収容する容器を示し、該容器６０からの塗型材６２は、
供給管６４を介して供給される。また、供給管６４の途
中には、バルブ６６が設けられ、該バルブ６６により、
塗型材６２の供給が制御される。

本発明の実施例による塗布方法を実施するための塗布装
置は、以上の構成から成り、以下、その作用を説明する
。

まず、シャフト４０の端部のクランプ部材４６により、
消失模型４４の一端部４４ａをクランプし、シャフト４
２の一端のクランプ部材４８により、消失模型４４の他
端部４４　ｂをクランプする。

また、消失模型４４の４つの開口部６８〜６８のうち３
つの開口部を、蓋部材７０により閉じる。

次に、消失模型４４の残りの開口部６８を利用して、供
給管６４から、塗型材６２の所定量を消失模型４４の内
部に供給する。その後、消失模型４４の該開口部６８を
他の蓋部材７２で閉じる。

その後、ピストン・シリンダ組立体２２を作動させてピ
ストンロッド２８をシリンダ２４から伸縮させることに
より、振動板１６を軸２０のまわりで振動させる。更に
、モータ５６を駆動させてギア５０を回転させることに
より、シャフト４２を回転させる。

従って、振動板１６の振動及びシャフト４２の回転によ
り、消失模型４４には、回転及び振動が与えられること
になり、この振動及び回転により、消失模型４４の中空
部に供給された塗型材６２は、該中空部の全体にわたっ
て均一に塗布されることとなる。

なお、第３図には、このときの消失模型４４の振動及び
回転の状態が示されている。

次に、第４図には、消失模型４４の外側に塗型材６２を
塗布するための塗布装置の正面が示されている。

第４図において、符号８０は、塗型材６２を収容する容
器を示し、該容器８０は、多数の孔８４〜８４を有する
板部材８６により閉じられている。

板部材８６の下部には、ポンプ８８が設けられ、該ポン
プ８８は、塗型材６２を吸い上げて、供給管９０に供給
する。一方、板部材８６の側部からは、複数の供給管９
２〜９２が立設され、該供給管９２〜９２は、前記供給
管９０に接続されている。なお、各供給管９２は、複数
の噴射ノズル９４〜９４を有する。

また、４つの消失模型（これは例えば排気マニホールド
を形成するだめのものである）４４は、支持体９６の支
持具９８〜９８を介してクランプ機構１００にクランプ
されている。

そして、ポンプ８８の作動により、容器８０内の塗型材
６２は、供給管９０及び供給管９２〜９２を通り、噴射
ノズル９４〜９４から噴射され、消失模型４４の外側に
塗布される。なお、噴射ノズル９４〜９４から噴射され
たが消失模型４４の外側に塗布されなかった塗型材６２
は、板部材８６の孔８４〜８４から容器８０内に落下し
、再使用される。

「発明の効果」以上説明したように、本発明によれば、消失模型の中空
部の全体にわたって塗型材を均一に塗布することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の実施例による塗布方法を実施するた
めの塗布装置の正面図、第２図は、第１図の平面図、第３図は、消失模型の振動及び回転の状態を示す図、及
び、第４図は、消失模型の外側に塗型材を塗布するための塗
布装置の正面図である。１０・・・・・・基板、１６・・・・・・振動板、２２・・・・・・ピストン・シリンダ組立体、４０．４
２・・・・・・シャフト、４４・・・・・・消失模型、４６．４８・・・・・・クランプ部材、５０・・・・・
・ギア、５６・・・・・・モータ、６２・・・・・・塗型材。第３図第４図第２図

Claims

【特許請求の範囲】　開口部を有する消失模型の内部に塗型材を塗布する方
法において、前記消失模型の開口部から該消失模型の内部に所定量の
塗型材を供給し、前記消失模型の開口部を蓋部材で閉じ、前記消失模型に回転あるいは振動のうち少なくとも一方
を与えることを特徴とする消失模型への塗型材の塗布方
法。