JPH03193170A - 洗浄装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、被洗浄物を洗浄槽内の洗浄液に浸漬して浸
漬洗浄を行うと共に、蒸気発生槽から発生する蒸気雰囲
気中に停留させて蒸気洗浄を行う洗浄装置に関するもの
である。

［従来の技術］ 従来のこの種の洗浄装置においては、有機溶剤等からな
る洗浄液を収容し、その洗浄液中に被洗浄物を浸漬して
洗浄するための洗浄槽と、その洗浄槽に隣接して配置さ
れ、収容された洗浄液をヒータにより蒸気化する蒸気発
生槽と、前記両槽の上方周囲に洗浄槽内の洗浄液の液面
より高さ方向へ所定空間をおいて配設された凝縮用コイ
ルと、その凝縮用コイルにより凝縮液化された洗浄液を
両槽の少なくとも一方に還流させるための還流路とか設
けられている。

そして、被洗浄物を洗浄槽内の洗浄液に搬入浸漬させて
浸漬洗浄を行うと共に、その浸漬洗浄の終了後に、被洗
浄物を洗浄液から引き−Ｌけて洗浄液の液面と凝縮用コ
イルとの間の所定空間内で一時停留させ、蒸気発生槽か
ら発生ずる蒸気雰囲気中で蒸気洗浄を行うようになって
いる。

［発明が解決しようとする課題］ ところが、この従来の洗浄装置では、蒸気発生槽におい
て洗浄液の沸騰により発生された蒸気が洗浄槽内に侵入
して、その洗浄槽内の洗浄液の液面で凝縮されるため、
蒸気洗浄に必要とする十分な蒸気量が保有できないと共
に、洗浄槽内の洗浄液が沸点に近い蒸気を吸収して次第
に高温となり、被洗浄物と蒸気との温度差か少なくなっ
て、蒸気洗浄能力が低下するという問題点があった。

この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に
着目してなされたものであって、その目的とするところ
は、蒸気発生槽から発生する蒸気か洗浄槽内に侵入する
のを防止することができて、蒸気洗浄に必要な十分の蒸
気量を保有することができると共に、被洗浄物と蒸気と
の温度差を蒸気洗浄に必要な温度差に維持することがで
き、蒸気洗浄能力を向上させることができる洗浄装置を
提供することにある６ ［課題を解決するための手段］ 上記の目的を達成するために、請求項１記載の発明にお
いては、有機溶剤等からなる洗浄液を収容し、その洗浄
液中に被洗浄物を浸漬して洗浄するための洗浄槽と、そ
の洗浄槽に隣接して配置され、収容された洗浄液をヒー
タにより蒸気化する蒸気発生槽と、前記両槽の上方周囲
に洗浄槽内の洗浄液の液面より高さ方向へ所定空間をお
いて配設された凝縮用コイルと、その凝縮用コイルによ
り凝縮液化された洗浄液を両槽の少なくとも一方に還流
させるための還流路とを設けた洗浄装置において、前記
洗浄槽内に上方から被洗浄物を搬入下降させて洗浄液中
に浸漬させると共に、被洗浄物を洗浄液から引き上げて
前記洗浄液の液面と凝縮用コイルとの間の所定空間内で
一時停留させた後、原位置まで上昇復帰させるリフトと
、前記洗浄槽内の洗浄液の液面直上に設けられ、常には
その液面上方を閉鎖すると共に、前記リフトによる洗浄
槽内への被洗浄物の搬入直前に液面上方を開放する開閉
蓋と、前記洗浄槽と蒸気発生槽との境界位置に設０られ
、少なくとも前記開閉蓋の開放時には、凝縮用コイルの
上方における両槽の上方空間を境界位置にて仕切ると共
に、前記リフトによる所定空間での被洗浄物の一時停留
時には、境界位置の仕切りを開放する仕切り壁とを備え
たらのである。

また、請求項２記載の発明では、前記開閉蓋が、洗浄槽
の蒸気発生横側の側壁及びその側壁と対向する側壁にそ
れぞれ回動可能に支持されて、常にはバネの作用により
前記閉鎖位置に保持される一対の蓋板から構成され、両
蓋板が前記リフトの下降時にバネの作用に抗して下方へ
開放回動されるようにしたものである。

また、請求項３記載の発明では、前記仕切り壁か、一対
の蓋板の内で洗浄槽の蒸気発生検測の側壁に支持された
蓋板を延長して構成され、蓋板による洗浄槽の閉鎖時に
は、延長仕切り壁か蒸気発生槽の一部」１方でほぼ水平
に配置され、蓋板による洗浄槽の開放時には、延長仕切
り壁が両槽の境界位置に起立配置されるようにしたもの
である。

「作　用」 上記のように構成された洗浄装置において、非洗浄時に
は開閉蓋か閉鎖状態にあるため、蒸気発生槽から発生ず
る蒸気は洗浄槽内に侵入することなく、凝縮用コイルに
より凝縮液化され、還流路を介して洗浄槽又は蒸気発生
槽に還流される。

そして、被洗浄物がリフトにより洗浄槽内に搬入されて
浸漬洗浄が行われる際には、その搬入直前に開閉蓋が開
放されると共に、仕切り壁が洗浄槽と蒸気発生槽との上
方空間の境界位置に配置され、洗浄槽内への蒸気の侵入
が防止される。又、この浸漬洗浄の終了後に、被洗浄物
がリフトにより洗浄槽内の洗浄液から引き上げられて、
洗浄液の液面と凝縮用コイルとの間の所定空間内で一時
停留され、蒸気雰囲気中において蒸気洗浄が行われる際
には、開閉蓋が閉鎖されて洗浄槽内への蒸気の侵入が防
Ｉトされる。

［実論例］ 以下、この発明を具体化した洗浄装置の一実施例を、図
面に基づいて詳細に説明する。

第１図及び第２図に示すように、装置本体１は内部に洗
浄槽２を価え、この洗浄槽２内には有機溶剤等からなる
洗浄液３が収容されている。蒸気発生槽４は洗浄槽２に
隣接して配置され、その内部には収容された洗浄液３を
蒸気化するためのヒータ５が設けられている。凝縮用コ
イル６は前記両槽２，４の上方周囲に洗浄槽２内の洗浄
液３の液面より高さ方向へ所定の蒸気洗浄空間７をおい
て配設され、この凝縮用コイル６により洗浄液３の蒸気
が凝縮液化される。還流路を構成する還流樋８は凝縮用
コイル６の下方において両ＷＩ２，４の内周に設けられ
、凝縮用コイル６により凝縮液化された洗浄液３がこの
還流樋８内に落下収集されな後、図示しない水分離器を
介して両槽２，４の少なくとも一方に還流される。

一対のカイトレール９は前記洗浄槽２の対向側壁の内面
に取り付けられ、−Ｌ下方向に延びている。

リフトを構成する昇降台１０はガイドローラ１１を介し
てカイトレール９に上下動可能に支持され、その−１−
面には被洗浄物を収容した洗浄籠１２が載置される。バ
ランスウエート１３は蒸気発生槽４の外側においてガイ
ドレール】４に沿って上下動可能に設りられ、このバラ
ンスウェート１３と昇降台１０との間には連結用チ〕−
−ン１５が設けられている。カイト用スプロゲッ１へ１
６゜１７は連語用チェーン１５の移動を案内するように
装置本体１上に設けられ、一方のカイト用スプロケッ１
〜１６かモータ１８によりスプロケット１．９．２０及
び蕪端ヂエーン２１を介して回転される。

そして、前記モータ１８によるカイト用スプロケット１
６の一方向への回転にｆ＃−い、昇降台１０が第１図及
び第２図に実線で示す洗浄槽２上方の原位置へから、鎖
線で示す洗浄槽２内の浸漬洗浄位置Ｂまで搬入下降され
ると共に、カイト用スズロケット１６の他方向への回転
に伴い、昇降台１０が浸漬洗浄位置Ｂから鎖線で示す蒸
気洗浄空間７内の蒸気洗浄位置Ｃ１及びその上方の乾燥
位置りにてそれぞれ一時的に停留された後、原位置Ａま
で」１昇復帰される。

開閉蓋２２は前記洗浄槽２内の洗浄液３の液面直上に配
設され、洗浄槽２の蒸気発生槽４側の側壁及びその側壁
と対向する側壁に、それぞれ軸２３を介して回動可能に
支持された一対の蓋板２２ａ、２２ｂから構成されてい
る。互いに噛合する一対のセクタギヤ２４は両蓋板２２
ａ、、２２ｂ用０ の軸２３の端部に固定され、このセクタギヤ２４を介し
て両蓋板２２ａ、２２ｂが第１図に実線で示す閉鎖位置
と、鎖線で示す開放位置とに一体的に回動配置される。

回動レバー２５は前記バランスウエート１３の上方に位
置するように支軸２６により装置本体１に回動可能に支
持され、その一端にはバランスクェート１３上の係合体
２７に係合可能なローラ２８が設けられている。クラン
クレバー２９は一方の蓋板２２ａ用の軸２３の端部に固
定され、このクランクレバー２９と回動レバー２５との
間には連結リンク３０が設けられている。バネ３１は回
動レバー２５と装置本体１との間に張設され、このバネ
３１の作用により常には蓋板２２ａ、２２ｂか閉鎖位置
に保持されている。そして、前記モータ１８の回転に伴
い昇降台１０が原位置Ａから洗浄槽２内の浸漬洗浄位置
Ｂに搬入下降されるとき、その搬入直前に回動レバー２
５かバランスクェート１３上の係合体２７との係合によ
り反時副方向に回動されて、蓋板２２ａ、２２ｂがバネ
３１ ■の作用に抗して開放位置に回動される。

仕切り壁３２は前記一対の蓋板２２ａ、２２ｂの内で、
洗浄槽２の蒸気発生Ｗ４４側の側壁に支持された一方の
蓋板２２ａの基端部から反対方向ノ〈延長して設けられ
ている。そして、第１図に実線で示すように、蓋板２２
ａ、、２２ｂか閉鎖位置に配置されているときには、仕
切り壁３２か蒸気発生槽４の一部上方でほぼ水平に配置
され、同図に鎖線で示すように、蓋板２２ａ、２２ｂか
開放位置に回動されたときには、仕切り壁３２か洗浄槽
２と蒸気発生槽４との上方空間の境界位置に起立配置さ
れる。

次に、前記のように構成された洗浄装置について動作を
説明する。

さて、この洗浄装置のり１−洗浄時には、第１図及び第
２図に実線で示すように、昇降台１０か洗浄槽２の上方
の原位置へに配置されると共に、開閉蓋２２の両蓋板２
２ａ、２２ｂかバネ３１の作用により閉鎖状態に保持さ
れている。このため、蒸気発生４＠４から発生ずる蒸気
は洗浄４１２内に侵入２ することなく、凝縮用コイル６により凝縮液化され、還
流樋８等を介して洗浄槽２又は蒸気発生槽４に還流され
る。

この状態で被洗浄物を収容した洗浄油１２を昇降台１０
上に載置した後、図示しないスタートスイッチを操作す
ると、モータ１８の回転によりチェーン１５等を介して
昇降台１０が原位！Ａから下降される。そして、昇降台
１０が蒸気洗浄位置Ｃ付近まで下降されると、回動レバ
ー２５がバランスクェート１３上の係合体２７との係合
により反時計方向に回動され、連結リンク３０及びクラ
ンクレバー２９等を介して蓋板２２ａ、２２ｂが閉鎖位
置から開放位置に回動されると共に、仕切り壁３２が洗
浄槽２と蒸気発生槽４との上方空間の境界位置に起立配
置される。

その後、昇降台１０が浸漬洗浄位置Ｂまで搬入下降され
、洗浄油１２に収容された被洗浄物が洗浄槽２内の洗浄
液３に浸漬されて浸漬洗浄か行われる。この浸漬洗浄時
には、前記のように仕切り壁３２によって洗浄槽２と蒸
気発生槽４との上方３ 空間の境界位置が仕切られているため、蒸気発生槽４か
ら発生される蒸気か洗浄槽２内に侵入することはない。

従って、浸漬洗浄中に蒸気か洗浄槽２内の洗８液３の液
面で凝縮されたり、その洗浄液３が沸点に近い蒸気を吸
収して次第に高温となったりするおそれを、確実に防止
することができる。

そして、この被洗浄物の浸漬洗浄が終了すると、モータ
１８の回転により昇降台１０が浸漬洗浄位ＷＢから蒸気
洗浄位ＩＣまで上昇されて一時的に停留され、洗浄油１
２内の被洗浄物が洗浄槽２内の洗浄液３から引き上げら
れて、蒸気発生空間７内で蒸気洗浄される。この昇降台
１０の−Ｆ昇時には、回動レバー１５が係合体２７との
係合から解放されて、バネ３１の作用により原位置に復
帰回動され、蓋板２２ａ、２２ｂが開放位置から閉鎖位
置に回動される。従って、この蒸気洗浄中においても、
蒸気が洗浄槽２内に侵入することはなく、蒸気が洗浄槽
２内の洗浄液３の液面で凝縮されて、蒸気洗浄に必要と
する十分な蒸気量が保有できな４ くなったり、洗浄槽２内の洗浄液３が沸点に近い蒸気を
吸収して次第に高温となり、被洗浄物と蒸気との温度差
か少なくなって、蒸気洗浄能力が低下しなりするおそれ
を、確実に防止することかできる。

さらに、この蒸気洗浄が終了すると、モータ１８の回転
により昇降台１０が蒸気洗浄位置Ｃから乾燥位置りまで
上昇されて一時的に停留され、被洗浄物の乾燥が行われ
る。そして、この被洗浄物の乾燥終了後に、昇降台１０
か乾燥位ｌ、Ｄから原位置へに上昇復帰されて、すべて
の動作か完了する。

なお、この発明は前記実施例の構成に限定されるもので
はなく、例えは、昇降台１０をエアシリンダにより昇降
させたり、別途設置されたエアシリンダによりクランク
レバー２９を介して開閉板２２ａ、２２ｂ及び仕切り壁
３２を回動さぜるように構成したり、洗浄槽２の底部に
超音波発振器を設けて、被洗浄物を浸漬と超音波との併
用で洗浄するように構成する等、この発明の趣旨から逸
５ 脱しない範囲で、各部の構成を任意に変更して具体化す
ることも可能である。

［発明の効果］ この発明は、以上説明したように構成されているため、
蒸気発生槽から発生する蒸気か洗浄槽内に侵入するのを
防止することかできて、蒸気洗浄に必要な十分の蒸気型
を保有することができると共に、被洗浄物と蒸気との温
度差を蒸気洗浄に必要な温度差に維持することかでき、
蒸気洗浄能力を向上させることができるという優れた効
果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明を具体化した洗浄装置の一実施例を示
す正断面図、第２図は同じく洗浄装置の側断面図である
。 ２・・・洗浄槽、３・・・洗浄液、４・・・蒸気発生槽
、５・・ヒータ、６・・・凝縮用コイル、７・・・蒸気
洗浄空間、８・・・還流路を構成する還流樋、１０・・
・リフトを構成する昇降台、２２・・・開閉蓋、２２ａ
、２２ｂ・・・蓋板、３１・・・バネ、３２・・・仕切
り壁。 ６

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、有機溶剤等からなる洗浄液（３）を収容し、その洗
   浄液（３）中に被洗浄物を浸漬して洗浄するための洗浄
   槽（２）と、その洗浄槽（２）に隣接して配置され、収
   容された洗浄液（３）をヒータ（５）により蒸気化する
   蒸気発生槽（４）と、前記両槽（２、４）の上方周囲に
   洗浄槽（２）内の洗浄液（３）の液面より高さ方向へ所
   定空間（７）をおいて配設された凝縮用コイル（６）と
   、その凝縮用コイル（６）により凝縮液化された洗浄液
   （３）を両槽（２、４）の少なくとも一方に還流させる
   ための還流路（８）とを設けた洗浄装置において、 前記洗浄槽（２）内に上方から被洗浄物を搬入下降させ
   て洗浄液（３）中に浸漬させると共に、被洗浄物を洗浄
   液（３）から引き上げて前記洗浄液（３）の液面と凝縮
   用コイル（６）との間の所定空間（７）内で一時停留さ
   せた後、原位置まで上昇復帰させるリフト（１０）と、 前記洗浄槽（２）内の洗浄液（３）の液面直上に設けら
   れ、常にはその液面上方を閉鎖すると共に、前記リフト
   （１０）による洗浄槽（２）内への被洗浄物の搬入直前
   に液面上方を開放する開閉蓋（２２）と、 前記洗浄槽（２）と蒸気発生槽（４）との境界位置に設
   けられ、少なくとも前記開閉蓋（２２）の開放時には、
   凝縮用コイル（６）の上方における両槽（２、４）の上
   方空間を境界位置にて仕切ると共に、前記リフト（１０
   ）による所定空間（７）での被洗浄物の一時停留時には
   、境界位置の仕切りを開放する仕切り壁（３２）と を備えたことを特徴とする洗浄装置。 ２、前記開閉蓋（２２）は、洗浄槽（２）の蒸気発生槽
   （４）側の側壁及びその側壁と対向する側壁にそれぞれ
   回動可能に支持されて、常にはバネ（３１）の作用によ
   り前記閉鎖位置に保持される一対の蓋板（２２ａ、２２
   ｂ）から構成され、両蓋板（２２ａ、２２ｂ）が前記リ
   フト（１０）の下降時にバネ（３１）の作用に抗して下
   方へ開放回動されることを特徴とする請求項１記載の洗
   浄装置。 ３、前記仕切り壁（３２）は、一対の蓋板（２２ａ、２
   ２ｂ）の内で洗浄槽（２）の蒸気発生槽（４）側の側壁
   に支持された蓋板（２２ａ）を延長して構成され、蓋板
   （２２ａ、２２ｂ）による洗浄槽（２）の閉鎖時には、
   延長仕切り壁（３２）が蒸気発生槽（４）の一部上方で
   ほぼ水平に配置され、蓋板（２２ａ、２２ｂ）による洗
   浄槽（２）の開放時には、延長仕切り壁（３２）が両槽
   （２、４）の境界位置に起立配置されることを特徴とす
   る請求項２記載の洗浄装置。