JPH03189123A - 環境改善材料および環境改善方法 - Google Patents

環境改善材料および環境改善方法

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JPH03189123A
JPH03189123A JP32891989A JP32891989A JPH03189123A JP H03189123 A JPH03189123 A JP H03189123A JP 32891989 A JP32891989 A JP 32891989A JP 32891989 A JP32891989 A JP 32891989A JP H03189123 A JPH03189123 A JP H03189123A
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polyvinyl alcohol
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carboxyl group
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Tsukasa Oishi
司 大石
Munetoshi Tomita
宗利 冨田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、すぐれた吸湿性および放湿性を有すると共に
、機械的強度、耐水性および寸法安定性をも兼ね備えた
吸放湿性延伸成形物に関するものである。
従来の技術 環境湿度に応じて吸放湿(吸湿および放湿)する性質を
有する線状またはシート状の成形物は、衣料、衛生用品
、農園芸用資材、内装材、包装材料、脱水材、シール材
などの用途への応用が期待される。
このような線状またはシート状の吸放湿性成形物の一つ
として、特開平1−103643号公報には、カルボキ
シル基含有重合体の塩(I)、ポリビニルアルコール(
II) 、多価アルコール(m)および多価エポシキ化
合物(IV)の4成分からなる混合物を成形加熱処理し
て得られるフィルムまたはa線状の吸水性組成物が示さ
れている。
なお吸放湿の目的ではないが、特開昭57−12524
0号公報には、水溶性ポリビニルアルコールとポリアク
リル酸との均一混合物からなる水溶性フィルムが示され
ており、この水溶性フィルムは、乾燥洗剤およびその類
似水溶性商品の包装用途に役立つとしている。
発明が解決しようとする課題 り記の特開平1−103643号公報に記載のフィルム
または繊維状の吸水性組成物は、カルボキシル基含有重
合体の塩(I)をベースに、ポリビニルアルコール(I
I)により強靭性を確保し、多価アルコール(m)によ
り柔軟性を確保し、多価エボシキ化合物(IV)により
架橋を行って吸水倍率のコントロールを行うようにした
ものである。しかしながらこのフィルムまたはam状の
吸水性組成物は、吸放湿性、機械的強度、耐水性および
寸法安定性の全ての性質をバランス良く備えるようにす
ることが難しく、その適用用途が制限されることがある
。また、微量の多価エボシキ化合物(IT)を添加し、
熱処理により架橋を図ろうとするものであるため、一定
した架橋度のものを安定製造することが難しいという問
題点もある。
特開昭57−125240号公報に記載の水溶性フィル
ムは、その目的が洗剤包装用などの用途に適した水溶性
フィルムを提供することにあるので、吸放湿性成形物と
しては適していない。
本発明は、このような背景下において、すぐれた吸湿性
および放湿性を有すると共に、機械的強度、耐水性およ
び寸法安定性をも兼ね備えた吸放湿性延伸成形物を提供
することを目的になされたものである。
なお本明細書において「シート」とは、フィルムを含む
概念である。
課題を解決するための手段 本発明の吸放湿性延伸成形物は、ポリビニルアルコール
系樹脂(A)と塩型のカルボキシル基を含有する高分子
(B)との配合割合が重量比で90:lO〜20 : 
80の組成物の成形物を、該成形物が線状である場合は
一軸方向に2倍以上に、該成形物がシート状である場合
は少なくとも一軸方向に面積倍率で2倍以上に、延伸し
てなるものである。
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
ポリビニルアルコール系樹脂(A)としては、水溶性ま
たは水膨潤性を有する限りにおいて、種々の重合度(た
とえば300以上)、ケン化度(たとえば70〜100
モル%)のポリビニルアルコールが用いられる。この場
合、本発明の目的には重合度は高い方が望ましく、特に
重合度が3100以上であることが好ましい。
ポリビニルアルコールのほか、酢酸ビニルと共重合可能
なモノマー(α−オレフィン、エチレン性不飽和カルボ
ン酸・塩・アルキルエステル・無水物・ニトリル・アミ
ド、エチレン性不飽和スルホン酸、ビニルエーテル、酢
酸ビニル以外のビニルエステル、塩化ビニルなど)で共
重合変性された「共重合変性」ポリビニルアルコール、
ポリビニルアルコールや共重合変性ポリビニルアルコー
ルをアシル化、ウレタン化などした「後変性」ポリビニ
ルアルコールも用いることができる。
塩型のカルボキシル基を含有する高分子(B)としては
、エチレン性不飽和モノカルボン酸(アクリル酸、メタ
クリル酸、クロトン酸等)、エチレン性不飽和ジカルボ
ン酸(マレイン酸、フマール酸、イタコン酸等)または
その無水物や部分アルキルエステルなどのエチレン性不
飽和カルボン酸から選ばれた少なくとも1種のモノマー
の重合体であって、そのポリマー中に含まれるカルボキ
シル基の全てまたは一部が塩型になっているもの、ある
いは上記モノマーと他の共重合可能なモノマー(エチレ
ン性不飽和カルボン酸エステル、α−オレフィン、スチ
レン系モノマー、ビニルエステル、(メタ)アクリロニ
トリル、ビニルエーテル、塩化ビニル等)との共重合体
であって、そのポリマー中に含まれるカルボキシル基の
全てまたは一部が塩型になっているものが用いられる。
ここで塩とは、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、
アミン塩、アンモニウム塩などの水溶性塩があげられる
上記中特に好ましいものは、アクリル酸−アクリル酸ナ
トリウム共重合体(殊にアクリル酸ナトリウムの共重合
割合が10重量%以上、さらには20重量%以上のもの
)である。
ポリビニルアルコール系樹脂(A)と塩型のカルボキシ
ル基を含有する高分子(B)との配合割合は、重量比で
90:10〜20 : 80の範囲から選択され、殊に
80 : 20〜30 : 70の範囲から選択するこ
とが望ましい、前者(A)の過多、後者(B)の過少は
吸放湿性の不足を招き、前者(A)の過少、後者(B)
の過多は機械的強度、寸法安定性の不足を招く。
ポリビニルアルコール系樹脂(A)と塩型のカルボキシ
ル基を含有する高分子(B)との組成物からは、繊維状
またはシート状の成形物が製造される。成形法としては
、通常押出法または流延法が採用される。すなわち、上
記(A)およびCB)の樹脂成分に必要に応じ水、溶剤
、可塑剤(多価アルコール等)、架橋剤(多価エポキシ
化合物、ジアルデヒド、メチロールメラミン等)、フィ
ラー着色剤、安定剤1機能性薬剤等を配合した後、グイ
またはノズルから空気中にまたは凝固浴中に吐出させる
か、基材上に流延し、必要に応じて乾燥する。典型的に
は、(A)の水溶液と(B)の水溶液とを混合し、さら
に必要に応じて他の添加剤を配合し、グイまたはノズル
から吐出させるか基材上に流延した後、乾燥する。
そして本発明においては、得られた成形物を延伸に供す
る。延伸倍率は、成形物が線状である場合は一軸方向に
2倍以上(殊に3倍以上)に、成形物がシート状(真空
成形や深絞り成形のためのシートを含む)である場合は
少なくとも一軸方向に(つまり、−軸方向や二輪方向、
さらには多軸方向に)面積倍率で2倍以上(殊に3倍以
上)に設定する。延伸倍率が小さいときは、機械的強度
、耐水性、寸法安定性が不足し、所期の目的を達成する
ことができない。
上記延伸操作に際しての延伸温度は、100〜300℃
程度、殊に140〜250℃が適当である。延伸操作の
前に、延伸操作を損なわない程度に熱処理を行うことも
でき、延伸操作の後に熱固定を行うこともできる。
延伸成形物の熱水溶解率は30重量%以下、さらには2
0重量%以下、なかんずく10重量%以下であることが
望ましい。
本発明の吸放湿性延伸成形物は、それ単独であるいは他
の材料と組み合わせて、繊維製品(モノまたはマルチフ
ィラメント、ヤーン、綿状物、織布、不織布、編物等)
、衛生用品、農園芸用資材、内装材(壁紙等)、包装材
(生鮮食品またはファーストアート包装用の露結防止シ
ート等)、脱水・脱湿材、シール材、土木用資材(コン
クリート養生シート等)をはじめとする種々の用途に好
適に用いることができる。
作用および発明の効果 本発明の吸放湿性延伸成形物は、ポリビニルアルコール
系樹脂(A)と塩型のカルボキシル基を含有する高分子
(B)との特定の割合の組成物を成形すると共に、その
成形物を延伸しているので、すぐれた吸放湿性(吸湿性
および放湿性)を有しながら、機械的強度、耐水性およ
び寸法安定性を兼ね備えている。
実施例 次に実施例をあげて本発明をさらに説明する。
(シート状成形物の製造) 実施例1 ポリビニルアルコール系樹脂(A)の−例としての重合
度3500、ケン化度88.8モル%のポリビニルアル
コールを水に溶解し、濃度4重量%、粘度150 cp
S/20℃のポリビニルアルコール水溶液を調製した。
塩型のカルボキシル基を含有する高分子(B)の−例と
して、ポリアクリル酸水溶液に水酸化ナトリウムを添加
してカルボキシル基のほぼ50%を中和したアクリル酸
−アクリル酸ナトリウム共重合体を得、ついでこれを水
で稀釈して濃度4重量%のアクリル酸−アクリル酸ナト
リウム共重合体水溶液を調製した。
上記の濃度4重量%のポリビニルアルコール水溶液70
重量部と上記の濃度4重量%のアクリル酸−アクリル酸
ナトリウム共重合体水溶液30重量部とを混合して均一
溶液となし、基材としての厚さ120.腸のポリエステ
ルシート上に流延してから自然乾燥し、厚さ50終■の
シート状成形物を得た。
次にこのシート状成形物を、テンター式延伸機を用いて
、延伸温度180℃にて縦横方向に各2.12倍(面積
倍率で4.5倍)に延伸した後。
温度240℃で10秒間熱固定を行った。これにより、
目的とするシート状の吸放湿性延伸成形物が得られた。
比較例1 実施例1の延伸前のシート状成形物を用いた。
比較例2 実施例1の延伸前のシート状成形物を、緊張状態に保ち
ながら、温度240℃で10秒間熱処理した。
比較例3 実施例1における濃度4重量%のポリビニルアルコール
水溶液をポリエステルシート上に流延してから自然乾燥
し、厚さ50.層のシート状成形物を得た。
比較例4 比較例3のシート状成形物を、緊張状態に保ちながら、
温度240℃で10秒間熱処理した。
比較例5 比較例3のシート状成形物を、テンター式延伸機を用い
て、延伸温度180℃にて縦横方向に各2.12倍(面
積倍率で4.5倍)に延伸した後、温度240℃で10
秒間熱固定を行った。
比較例6 実施例1における濃度4重量%のアクリル酸−アクリル
酸ナトリウム共重合体水溶液をポリエステルシート上に
流延してから自然乾燥し、厚さ50川層のシート状成形
物を得た。
実施例2 実施例1において、混合した均一溶液100重量部に対
して濃度40重量%のグリオキザール水溶液8重量部を
加えてよく混合した後、シート状成形物を得、同様の熱
延伸を行ってシート状の延伸成形物を得た。
実施例3 実に941において、ポリビニルアルコールの重合度を
6900とし、延伸倍率を縦横方向に各3.87倍(面
積倍率で15倍)としたほかは同様の処理を行い、シー
ト状の延伸成形物を得た。
実施例4 実施例1において、ポリビニルアルコール水溶液とアク
リル酸−アクリル酸ナトリウムとの混合比を45155
としたほかは同様にして、シート状の延伸成形物を得た
〈特性評価〉 実施例1〜4および比較例1〜6で得られたシート状成
形物につき、吸放湿性(吸湿速度、放湿速度、平衡吸湿
率)、機械的強度(引張強度)、耐水性(熱水溶解率)
、寸法安定性を下記の方法により測定すると共に、実用
性の観点からO1Δ、Xの3段階で評価した。
吸放湿性は、低湿条件(40℃、40%RH)と高湿条
件(40℃、90%RH)につき、株式会社ナガノ科学
機械製作所製の卓上型恒温恒湿器を用いて24時間の経
時的な吸湿率の増減を測定し、初期10分間の吸湿率の
平均変化度(%/+++in)を吸放湿速度、24時間
後の値を平衡吸湿率とした。
引張強度は、試料を20℃、65%RHに48時間以上
保った後、引張試験機を用いて測定した。
熱水溶解率は、試料を絶乾重量で1.0±0.1g精秤
しくa)、20℃、65%RHに48時間以上保ってか
ら、温度98℃の水5001を入れたビーカーに投入し
て50 rpmの条件で60分間攪拌した後、取り出し
、絶乾後の重量(b)を測定し、次式により算出した。
熱水溶解率($) =  100(a−b)/a寸法安
定性は、試料を20℃、65%RHに48時間以上保っ
た後、50腸層×50腸層の大きさに裁断し、ついでこ
れを温度20℃の水5001を入れたビーカーに投入し
て50 rpmの条件で60分間攪拌した後、取り出し
て表面に付着した水分をろ紙で除去し、面積変化(z)
を求めた。
結果を第1表に示す。
〈繊維状成形物の製造〉 実施例5 ポリビニルアルコール系樹脂(A)の−例としての重合
度4300、ケン化度99.9モル%のポリビニルアル
コールを水に溶解し、濃度10重量%のポリビニルアル
コール水溶液を調製した。
塩型のカルボキシル基を含有する高分子(B)の−例と
して、ポリアクリル酸水溶液に水酸化ナトリウムを添加
してカルボキシル基のほぼ50%を中和したアクリル酸
−アクリル酸ナトリウム共重合体を得、ついでこれを水
で稀釈して濃度10重量%のアクリル酸−アクリル酸ナ
トリウム共重合体水溶液を調製した。
上記の濃度10重量%のポリビニルアルコール水溶液8
0重量部と上記の濃度10重量%のアクリル酸−アクリ
ル酸ナトリウム共重合体水溶液20重量部とを混合して
均一溶液となし、該溶液をピストン、ノズルを備えた容
器に供給してノズルから繊維状に吐出させ、同時に熱風
乾燥した。
単糸の太さは69デニールであった。また、後述の比較
例7および比較例8のために、ノズルを換えて同様にし
て3.9デニールの繊維状成形物を得た。
次に上記の69デニールの繊維状成形物を、ロール式延
伸機を用いて、延伸温度180℃にて長さ方向に約7倍
に延伸した後、さらに温度220℃にて3.1倍に延伸
し、温度260℃で2秒間熱固定を行った。これにより
、目的とする太さ3.9デニールの繊維状の吸放湿性延
伸成形物が得られた。
比較例7 実施例2で述べた未延伸の繊維状成形物(3,8デニー
ル)を用いた。
比較例8 実施例2で述べた未延伸の繊維状成形物(3,8デニー
ル)を、緊張状態に保ちながら、温度260℃で2秒間
熱処理した。
実施例6 実施例5におけるアクリル酸−アクリル酸ナトリウム共
重合体に代えてポリアクリル酸を用い、同様に繊維状成
形物を得た。これを1重量%濃度の水酸化ナトリウム水
溶液に5分間浸漬後、20℃、65%RHに24時間放
置してから、同様の延伸、熱固定を行い、繊維状の延伸
成形物を得た。ポリアクリル酸のナトリウム塩への変換
率は65%であった。
実施例7 実施例6において、混合した均一溶液をノズルから温度
7℃のアセトン中に導いて凝固させたほかは同様にして
、繊維状の延伸成形物を得た。
〈特性評価〉 実施例5〜7および比較例7〜8で得られた繊維状成形
物から1560d/400fのマルチフィラメント糸を
作製した後、平織りして織布を製造した。
このようにして得た織布につき、前記と同様にして、吸
放湿性(吸湿速度、放湿速度、平衡吸湿率)、機械的強
度(引張強度)、耐水性(熱水溶解率)、寸法安定性を
測定すると共に、実用性の観点からO1Δ、×の3段階
で評価した。
ただし、引張強度については単糸の引張強度を測定した
0寸法安定性については、試料繊維を20℃、65%R
Hに48時間以上保った後、100膳■長さに裁断し、
ついでこれを温度20℃の水5001を入れたビーカー
に投入して50rpmの条件で60分間攪拌した後、取
り出して表面に付着した水分をろ紙で除去し、長さ変化
(z)を求めた。
結果を第2表に示す。
第1表および第2表の結果から、実施例の吸放湿性延伸
成形物は、吸放湿性1機械的強度、耐水性および寸法安
定性をバランス良く備えていることがわかる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ポリビニルアルコール系樹脂(A)と塩型のカルボ
    キシル基を含有する高分子(B)との配合割合が重量比
    で90:10〜20:80の組成物の成形物を、該成形
    物が線状である場合は一軸方向に2倍以上に、該成形物
    がシート状である場合は少なくとも一軸方向に面積倍率
    で2倍以上に、延伸してなる吸放湿性延伸成形物。 2、ポリビニルアルコール系樹脂(A)の重合度が31
    00以上である請求項1記載の吸放湿性延伸成形物。 3、塩型のカルボキシル基を含有する高分子(B)が、
    アクリル酸の水溶性塩系重合体である請求項1記載の吸
    放湿性延伸成形物。
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WO2012043193A1 (ja) * 2010-09-28 2012-04-05 株式会社クラレ フィルムおよびその製造方法

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