JPH0318818B2 - - Google Patents

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JPH0318818B2
JPH0318818B2 JP61197218A JP19721886A JPH0318818B2 JP H0318818 B2 JPH0318818 B2 JP H0318818B2 JP 61197218 A JP61197218 A JP 61197218A JP 19721886 A JP19721886 A JP 19721886A JP H0318818 B2 JPH0318818 B2 JP H0318818B2
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JP
Japan
Prior art keywords
synthetic resin
plate
sound
small holes
insulating
Prior art date
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JP61197218A
Other languages
English (en)
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JPS6353018A (ja
Inventor
Nobuyoshi Yoshida
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Steel Works Ltd
Original Assignee
Japan Steel Works Ltd
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Publication date
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Priority to JP61197218A priority Critical patent/JPS6353018A/ja
Publication of JPS6353018A publication Critical patent/JPS6353018A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、建屋の防音や保温のために用いられ
る壁、あるいは道路や鉄道線路とその周辺の住宅
地との間に設けられる遮音壁などに適した合成樹
脂製遮音断熱板の製造方法に関するもので、特
に、複数枚の合成樹脂シートを貼り合わせること
によつて形成される遮音断熱板の製造方法に関す
るものである。
(従来の技術) 従来、音や熱の伝達を防止する遮音断熱板に
は、一般に発泡合成樹脂板が用いられていた。こ
のような発泡合成樹脂板は、例えば発泡剤を含ん
だポリスチレンあるいはポリエチレンを、押出成
形機によりダイスを通して押し出すとともに発泡
させて、板状に成形したり、ポリウレタン原液を
発泡剤とともに型内に注入し、型内で発泡させて
成形したりするという方法で製造されている。こ
のように発泡させることにより、合成樹脂板の内
部に多数の独立気泡が形成され、遮音断熱効果を
有する合成樹脂板を得ることができる。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、このような方法によつて製造さ
れた発泡ポリエチレン板あるいは発泡ポリエチレ
ン板では、内部に空気や燃焼性を有するガスが含
まれているために、燃焼性が強いという欠点があ
り、また、強度的にも十分に強くすることができ
ない。一方、発泡ポリウレタン板は、原料費が高
いばかりでなく、型成形のために連続成形が困難
であり、製造コストが高くなるという問題があ
る。
そこで、合成樹脂板に木材、グラスウール、石
綿などを積層することによつて遮音断熱板を形成
するということも考えられている。しかしなが
ら、合成樹脂板にそのような合成樹脂以外の材料
を積層することは難しく、そのような遮音断熱板
では加工費が高価になつてしまう。
そのほか、複数枚の合成樹脂板を、間隔をあけ
て並設するということも行われているが、そのよ
うにしようとすると、各合成樹脂板をそれぞれ設
置することが必要となるので、設置コストが高く
なつてしまう。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたも
のであつて、その目的は、遮音断熱効果が高く、
強度も十分に大きい合成樹脂製遮音断熱板が、安
価に得られるようにすることである。
(問題点を解決するための手段) この目的を達成するために、本発明では、少な
くとも1枚の表面に凹凸が形成された複数枚の合
成樹脂シートを貼り合わせることによつて、内部
に多数の独立したセルを有する板状素材を作り、
その板状素材に、各セルに連通する多数の小孔を
あけ、その小孔を通して各セルの内部の空気を吸
引した後、その小孔を、合成樹脂シートと同一種
類の合成樹脂材によつて塞ぐようにしている。
(作用) このような方法とすることにより、複数枚の合
成樹脂シートを貼り合わせるだけで、内部に発泡
合成樹脂板と同様な独立セルを有する板状素材を
得ることができる。そして、そのセル内の空気を
吸引することにより、各セルが、音や熱の伝達媒
体となる空気を含まないものとなるので、得られ
る合成樹脂板は極めて遮音断熱効果の高いものと
なる。しかも、その合成樹脂製遮音断熱板は、複
数枚の合成樹脂シートを貼り合わせたものである
ので、強度も十分に大きいものとなる。また、そ
のような合成樹脂シートの貼り合わせは、一般の
多層シート成形技術を用いて容易に行うことがで
きるので、その製造コストも安価となる。
(実施例) 以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。
図中、第1〜3図は本発明による遮音断熱板の
製造方法実施装置の一部をなす板状素材の成形ラ
インの一例を示すもので、第1図はその成形ライ
ンの基本概念図であり、第2図はその要部の拡大
図、第3図はそれに用いられる成形ロールの斜視
図である。また、第4図はその成形ラインによつ
て得られた板状素材の切き欠き平面図及び縦断面
図であり、第5〜7図はその板状素材から遮音断
熱板を得るまでの手順を示す説明図である。
第1図から明らかなように、押出機1により溶
融されて連続的に押し出される合成樹脂材は、二
つのダイ2,3によつてそれぞれ平板状の合成樹
脂シート4,5に賦形されるようになつている。
図で左側のダイ2から押し出されるシート4は、
回転駆動される成形ロール6に巻き掛けられ、第
2図に示されているように、その成形ロール6に
隣接して設けられている平滑ロール7との間で両
面から押圧されるようになつている。この成形ロ
ール6は、第3図に示されているように、外周面
に多数の矩形突起状型面8,8,…が並列して設
けられたものである。一方、平滑ロール7は、外
周面が平滑なもので、成形ロール6とともに回転
駆動されるようになつている。
したがつて、一方のダイ2から連続して押し出
される合成樹脂シート4には、その一方の表面、
すなわち成形ロール6に接する面に、成形ロール
6の矩形状型面8,8,…に対応する凹部9,
9,…とその凹部9,9,…間を仕切る格子状凹
部10,10,…とが形成されることになる。
シート4は、更に平滑ロール7に巻き掛けられ
るようになつている。そして、そのシート4の外
表面、すなわち凹凸部9,10が形成された面上
に、他方のダイ3から連続して押し出される合成
樹脂シート5が重ね合わされ、これらのシート
4,5がとも平滑ロール7によつて送られるよう
になつている。
平滑ロール7の外周部近傍には、所定の圧力で
空気を噴出し、2枚のシート4,5を圧接融合さ
せ得るエアチヤンバ11が設けられている。そし
て、その平滑ロール7の前方には、貼り合わされ
たシート4,5を冷却固化する冷却機12が設け
られ、更にその前方に、これを所定の長さに切断
する切断機13が設けられている。
このような成形ラインにおいては、二つのダイ
2,3から押し出される2枚の合成樹脂シート
4,5のうちの1枚の表面に、上述のように凹凸
部9,10が形成される。そして、これらのシー
ト4,5は、平滑ロール7の外周面上において、
その凹凸部9,10が間に挟まれるようにして重
ね合わされ、エアチヤンバ11から噴出する空気
圧によつて互いに貼り合わされる。次いで冷却機
12によつて冷却され、固化した後、切断機13
によつて所定長さの板状体に切断される。このよ
うな成形ラインは、成形ロール6を除けば、通常
の2層シート成形ラインと同様のものである。
このような成形ラインによつて得られる板状体
は、第4図に示されているように、格子状の凸部
10が形成されたシート4の上面に平板状のシー
ト5が溶着された板状素材14となる。すなわ
ち、その板状素材14は、格子状凸部10によつ
て取り囲まれ多数の独立セル15,15,…を内
部に有するものとなる。このセル15,15,…
内には空気が含まれている。
そこで、第5図に示されているように、この板
状素材14の上面から、ドリル16によつて、各
セル15,15,…にそれぞれ連通する小孔1
7,17,…をうがつ。そして、第6図に示され
ているように、その小孔17に真空吸引用チユー
ブ18を差し込み、そのチユーブ18の他端に接
続された真空ポンプ(図示せず)によつてセル1
5内の空気を吸引する。
この真空吸引用チユーブ18は、内部に設けら
れたヒータ19によつて加熱された高温空気を噴
射し得る溶接ノズル20に一体に組み付けられて
おり、そのチユーブ18の先端は溶接ノズル20
のノズル孔20aを通して十分に突出するように
されている。したがつて、セル15内の空気を吸
引しながら、板状素材14の小孔17の周囲に高
温空気を噴射することができるようになつてい
る。そこで、その状態で溶接ノズル20の先端に
溶接棒21を近づける。この溶接棒21は、小孔
17が形成された合成樹脂シート5と同一種類の
材質、すなわちこの実施例の場合には板状素材1
4と同一種類の材質とされている。
こうして、真空吸引用チユーブ18によつてセ
ル15内の空気を吸引しながら、溶接ノズル20
から噴射される高温空気によつて溶接棒21の先
端と板状素材14の小孔17の周囲とを局部的に
溶融させる。それによつて、小孔17とチユーブ
18との間の間隙が徐々に埋められる。そこで、
チユーブ18による真空吸引と溶接ノズル20に
よる溶融とを続けながら、チユーブ18を徐々に
引き抜いていく。すると、その抜き跡が溶融樹脂
によつて埋められ、チユーブ18を完全に引き抜
いたときには、第7図に示されているように、板
状素材14の小孔17は完全に塞がれる。このよ
うにして、セル15は真空状態で密封される。そ
して、その溶融樹脂が冷却固化したときには、そ
の小孔17の跡は他部とほとんど差異のないもの
となる。
このような作業をすべてのセル15,15,…
について行うことにより、合成樹脂板の内部に多
数の独立した真空セルが形成された遮音断熱板を
得ることができる。そして、各セル15,15,
…は規則正しく配列されているので、ドリル16
や溶接ノズル20を多数並列して設けることによ
り、このような作業も連続的に行うことができ
る。
このようにして得られた遮音断熱板は、2枚の
合成樹脂シート4,5が格子状凸部10を介して
貼り合わされたものとなるので、極めて強度の大
きいものとなる。また、その凸部10の厚さは板
の面積に比べて十分に小さく、しかもその間のセ
ル15は、音や熱の伝達媒体である空気を含まな
いものとなるので、その遮音断熱効果も極めて高
いものとなる。
なお、上記実施例においては、遮音断熱板が2
枚の合成樹脂シート4,5を貼り合わせることに
よつて形成されるものとしているが、これを例え
ば3枚の合成樹脂シートによつて形成するように
することもできる。その場合には、中央のシート
の両面に凹凸を形成し、その両面に平板状のシー
トを貼り付けるようにすればよい。
また、上記実施例においては、一方の合成樹脂
シート4にのみ凹凸部9,10が形成され、他方
の合成樹脂シート5は平板状であるものとしてい
るが、他方のシート5にも凹凸部を形成し、これ
らの凹凸部を互いに対抗させて貼り合わせるよう
にすることもできる。
更に、上記実施例においては、2枚の合成樹脂
シート4,5が、1台の押出機1によつて押出成
形される同一材質のものとしているが、これらを
異なる材質のものとすることもできる。そのよう
な場合には、例えばあらかじめ凹凸部9,10ま
で成形された板状の合成樹脂シート4に、他方の
合成樹脂シート5を接着するようなこともでき
る。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明によれ
ば、少なくとも1枚の合成樹脂シートの表面に凹
凸を形成し、これに他の合成樹脂シートを貼り合
わせることによつて、内部に多数の独立したセル
を有する板状素材を成形するようにしているの
で、その製造には一般の積層技術を用いることが
でき、極めて安価に製造することができる。そし
て、その板状素材は、凹凸の形状あるいはシート
の厚さ等を適宜設定することによつて、十分に強
度の大きいものとすることができる。
また、その板状素材に小孔をあけ、各セルの内
部から空気を吸引するとともに、その小孔を塞ぐ
ようにしているので、得られる遮音断熱板は内部
に真空状態のセルを有するものとなり、その遮音
断熱効果が極めて高いものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による合成樹脂製遮音断熱板
の製造方法の、板状素材を成形するまでの成形ラ
インの一例を示す基本概念図、第2図は、その成
形ラインの要部の拡大図、第3図は、その成形ラ
インに用いられる成形ロールの斜視図、第4図
は、その成形ラインによつて得られる板状素材を
示すもので、Aはその切り欠き平面図、Bはその
B−B線に沿つて切断した縦断面図、第5図は、
その板状素材に小孔を形成する状態を示す説明
図、第6図は、その板状素材のセルから空気を吸
引するとともに、その小孔を塞ぐ状態を示す説明
図、第7図は、その小孔を塞いだ状態を示す説明
図である。 1……押出機、2,3……ダイ、4,5……合
成樹脂シート、6……成形ロール、7……平滑ロ
ール、9……凹部、10……凸部、14……板状
素材、15……セル、16……ドリル、17……
小孔、18……真空吸引用チユーブ、20……溶
接ノズル、21……溶接棒。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 複数枚の合成樹脂シートのうちの少なくとも
    1枚の表面に凹凸を形成し、 それらの合成樹脂
    シートを、前記凹凸が間に挟まれるようにして貼
    り合わせることにより、内部に多数の独立したセ
    ルを有する板状素材を作り、 その板状素材の一方の面から各セルにそれぞれ
    連通する多数の小孔をうがち、 次いで、その小孔を通して各セルの内部の空気
    を吸引しながら、 その小孔が形成された合成樹脂シートと同一種
    類の合成樹脂材により、その小孔を塞ぐことを特
    徴とする、 合成樹脂製遮音断熱板の製造方法。
JP61197218A 1986-08-25 1986-08-25 合成樹脂製遮音断熱板の製造方法 Granted JPS6353018A (ja)

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JP61197218A JPS6353018A (ja) 1986-08-25 1986-08-25 合成樹脂製遮音断熱板の製造方法

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JPS6353018A JPS6353018A (ja) 1988-03-07
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JP2008139427A (ja) * 2006-11-30 2008-06-19 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置及び駆動伝達軸継手

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