JPH0318768Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0318768Y2
JPH0318768Y2 JP17603185U JP17603185U JPH0318768Y2 JP H0318768 Y2 JPH0318768 Y2 JP H0318768Y2 JP 17603185 U JP17603185 U JP 17603185U JP 17603185 U JP17603185 U JP 17603185U JP H0318768 Y2 JPH0318768 Y2 JP H0318768Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
direct
input
disk
output
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP17603185U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6285751U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP17603185U priority Critical patent/JPH0318768Y2/ja
Publication of JPS6285751U publication Critical patent/JPS6285751U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0318768Y2 publication Critical patent/JPH0318768Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Friction Gearing (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はトロイダル形無段変速機の直結装置、
特にFF式車両に適したトロイダル形無段変速機
の直結装置に関するものである。
従来技術とその問題点 従来、同一軸線上に対向配置された入出力デイ
スク間に複数のパワーローラを配置し、パワーロ
ーラの傾きを変えることにより無段変速を行うよ
うにしたトロイダル形無段変速機が、例えば特公
昭47−1242号公報に示されている。
ところで、トロイダル形無段変速機の場合、ト
ロイダル変速部の動力伝達効率が低いため、最も
使用頻度が高く変速がさほど必要でない高速走行
時には、トロイダル変速部を介さずにギヤなどの
直結機構を介して動力伝達する方が燃費効率上好
ましい。ところが、上記公報の場合には、エンジ
ン動力が変速機の一端部から入力され他端部から
出力される構造であるため、直結機構を設けるの
は困難であり、たとえ直結機構を設けることがで
きても軸方向寸法が徒に長大化し、FF式車両に
は搭載し難い欠点がある。
考案の目的 本考案はかかる従来の問題点に鑑みてなされた
もので、その目的は、コンパクトな構成で直結駆
動経路を構成でき、特にFF式車両に適したトロ
イダル形無段変速機の直結装置を提供することに
ある。
考案の構成 上記目的を達成するために、本考案は、入力軸
上に対向配置された入出力デイスクの間に複数の
パワーローラを配置してなるトロイダル変速部を
備えたトロイダル形無段変速機において、上記出
力デイスクはカウンタ軸を介して入力軸と平行な
出力軸に接続されており、上記入力デイスクの背
後に入力トルクに応じた推力を付加するローデイ
ングカム装置を設け、該ローデイングカム装置の
カムデイスクの外周に直結駆動ギヤを一体に形成
する一方、出力軸上の上記カムデイスクと対応す
る位置に直結駆動ギヤと噛み合う直結従動ギヤを
設け、かつ出力軸上の上記入力デイスクと対応す
る位置に直結従動ギヤを出力軸に対して断続する
直結用クラツチを設けたものである。
すなわち、トロイダル変速部の入力デイスクと
出力デイスクとが逆回転するという性質があるの
で、出力デイスクをカウンタ軸を介して出力軸に
接続すれば、前進時には出力軸は入力軸と逆回転
することになる。そこで、入力軸に設けたカムデ
イスクの直結駆動ギヤと出力軸に設けた直結従動
ギヤとを噛み合わせることにより、容易に直結装
置を構成できる。またカムデイスクが直結駆動ギ
ヤを兼用するため、入力軸上に別途直結駆動ギヤ
を設ける必要がなく、しかも直結用クラツチがデ
ツドスペースとなる入力デイスクと対応する位置
に設けられるため、コンパクトな変速機を構成で
きる。
実施例の説明 図面はFF式自動車に適したトロイダル形無段
変速機の一例を示し、大略、入力軸10、トロイ
ダル変速部20、発進クラツチ30、出力軸4
0、前後進切換機構41、デイフアレンシヤル装
置50および直結用クラツチ60で構成され、こ
れら構成部品はケーシング1,2,3によつて覆
われている。
エンジンのクランク軸4は、エンジンのトルク
変動を吸収するためのフライホイール5及びトー
シヨナルダンパ6を介して入力軸10と連結され
ている。トーシヨナルダンパ6のボス部6aは鉱
物系油を循環させるためのギヤ式オイルポンプ7
とスプライン結合し、オイルポンプ7を駆動して
いる。オイルポンプ7の左側には2個の軸受1
1,12が隣接して配置され、軸受11は入力軸
10に作用する図中左方向のスラスト荷重を支
え、軸受12は後述するトロイダル変速部20の
出力デイスク22に作用する図中右方向のスラス
ト荷重を支えている。
トロイダル変速部20は、入力軸10上に回転
自在に配置された入力デイスク21及び出力デイ
スク22と、両デイスク21,22の対向する円
環面21a,22a間に配置された2個のパワー
ローラ23とで構成され、パワーローラ23の傾
きを変えることにより円環面21a,22aとの
接触点を変化させ、入力デイスク21から出力デ
イスク22へ動力を変速して伝達するようになつ
ている。なお、図中入力軸10から上半分は低速
比状態、下半分は高速比状態を示している。入力
デイスク21の背後には、入力デイスク21に入
力軸10の入力トルクに応じた推力(スラスト荷
重)を付与するローデイングカム装置24が設け
られている。このローデイングカム装置24は、
入力デイスク21の背面に形成されたカム面21
bと、入力軸10にスプライン結合されたカムデ
イスク25の側面に形成されたカム面25aと、
両カム面21b,25aの間に転動自在に配置さ
れたカムローラ26とで構成され、入力トルクの
増大につれてパワーローラ23と円環面21a,
22a間の接触圧を増大させ、滑りの無い動力伝
達を行つている。上記カムデイスク25の外周に
は直結駆動ギヤ25bが一体に形成されており、
また入力軸10の左端部にはトラクシヨンオイル
を循環させるためのギヤ式オイルポンプ27が設
けられている。
トロイダル変速部20と軸受11,12との間
には湿式発進クラツチ30が配置されており、発
進クラツチ30のクラツチドラム31は出力デイ
スク22とスプライン結合されている。上記クラ
ツチドラム31とクラツチ板32を介して断続さ
れるクラツチハブ33は、出力デイスク22上に
回転自在に配置された駆動ギヤ34と結合されて
いる。
入力軸10と平行に配置されたカウンタ軸35
には、上記駆動ギヤ34と噛み合う従動ギヤ36
がスプライン結合されている。また、カウンタ軸
35には前進用駆動ギヤ37と後進用駆動ギヤ3
8とが一体に形成されている。
出力軸40も入力軸10と平行に配置されてお
り、この出力軸40には前後進切換機構41が設
けられている。前後進切換機構41は、上記前進
用駆動ギヤ37と噛み合う前進用従動ギヤ42
と、後進用駆動ギヤ38とアイドラギヤ(図示せ
ず)を介して噛み合う後進用従動ギヤ43と、ス
プラインハブ44と、切換スリーブ45とで構成
され、切換スリーブ45を軸方向に摺動させるこ
とにより前後進切換を行う。出力軸40の右端部
には出力ギヤ46が一体に形成されており、この
出力ギヤ46はデイフアレンシヤル装置50のリ
ングギヤ51と噛み合い、動力を車軸52に伝達
している。
出力軸40の左端部は入力軸10とほぼ同長だ
け左方へ延長されており、この延長部には、上記
入力デイスク21と対応する位置に直結用クラツ
チ60が配置されている。直結用クラツチ60の
クラツチドラム61は出力軸40とスプライン結
合されており、このクラツチドラム61とクラツ
チ板62を介して断続されるクラツチハブ63が
直結従動ギヤ64に結合されている。直結従動ギ
ヤ64は出力軸40に対して回転自在であり、上
記カムデイスク25に一体形成した直結駆動ギヤ
25bと噛み合つている。なお、図面は展開断面
図であるため両ギヤ25b,64が離れている
が、実際には噛み合つている。またトロイダル変
速部20のパワーローラ23も、実際には図中二
点鎖線で示すように出力軸40に対し近接してい
るが、上記直結用クラツチ60がトロイダル変速
部20の入力デイスク21と対応する位置に配置
されているので、パワーローラ23と直結用クラ
ツチ60とが互いに干渉するおそれがない。
上記トロイダル変速部20や直結用クラツチ6
0を収容した室70と、軸受11,12および前
後進切換機構41、デイフアレンシヤル装置50
などのギヤ機構を収容した室71とは、ケーシン
グ2に設けた隔壁2aによつて区画されており、
オイルシール72,73,74によつて両室7
0,71間のオイル漏れが防止されている。そし
て、軸受11,12やギヤ機構はオイルポンプ7
によつて吐出される鉱物系油で潤滑され、トロイ
ダル変速部20や直結用クラツチ60はオイルポ
ンプ27によつて吐出されるトラクシヨンオイル
で潤滑される。つまり、摩擦損失を極力低減した
い軸受11,12やギヤ機構には潤滑性に優れた
ギヤオイルやATFなどの鉱物系油を使用し、ト
ラクシヨン駆動を行うトロイダル変速部20には
トラクシヨン係数の高いトラクシヨンオイルを使
用している。したがつて、軸受11,12やギヤ
機構の動力損失を低減できるとともに、トロイダ
ル変速部20の動力伝達効率を何ら低下させるこ
とがない。
上記構成のトロイダル形無段変速機の動作を説
明する。まず、発進時には直結用クラツチ60を
遮断し、発進クラツチ30を徐々に結合して発進
を行う。これにより、入力軸10の動力は、トロ
イダル変速部20、発進クラツチ30、駆動ギヤ
34、カウンタ軸35、前後進切換機構41、出
力ギヤ46からデイフアレンシヤル装置50へと
伝達され、トロイダル変速部20で無段変速され
ながら動力伝達される。トロイダル変速部20の
変速比が最高速比またはその近傍に達すると、発
進クラツチ30が遮断されて直結用クラツチ60
が結合され、入力軸10の動力は、トロイダル変
速部20を経由せずに、カムデイスク25、直結
従動ギヤ64、直結用クラツチ60、出力ギヤ4
6からデイフアレンシヤル装置50へと伝達さ
れ、一定伝達比で動力伝達される。この直結駆動
時には、トロイダル変速部20を経由しないの
で、効率良く動力伝達される。
一般に、トロイダル形無段変速機の動力伝達効
率は他の無段変速機(例えばVベルト式無段変速
機)に比べて低く、通常80〜85%程度とされてい
るが、上記のように軸受11,12やギヤ機構に
トラクシヨンオイルとは異なる潤滑性に優れた鉱
物系油を使用することにより、本考案者の実験に
よれば5%以上の効率の向上を達成できた。ま
た、高速比走行において直結ギヤ25b,64を
介して動力伝達することにより、さらに5%程度
の効率の向上を達成できた。これにより、他の無
段変速機に比べて何ら遜色の無い動力伝達効率を
達成でき、しかもトロイダル形無段変速機はVベ
ルト式無段変速機などに比べて入出力軸の軸間距
離を短縮できるので、コンパクトで実用性の高い
無段変速機を実現できる。
なお、本考案は実施例の構造に限らず、例えば
入力デイスク21を出力デイスク22よりエンジ
ン側に配置してもよく、また発進クラツチ30お
よび駆動ギヤ34を出力デイスク22上に設ける
必要もない。ただ、実施例のように出力デイスク
22を入力デイスク21よりエンジン側に配置す
ると、出力デイスク22からデイフアレンシヤル
装置50に至る動力伝達経路をコンパクトに構成
でき、また発進クラツチ30と駆動ギヤ34とを
出力デイスク22上に設けると、入力軸10が寸
断されずに軸剛性が高くなり、しかも発進クラツ
チ30を直結駆動時や前後進切換時の動力断続ク
ラツチとして兼用できる。
また、トロイダル変速部20を間にして、出力
デイスク22から出力軸40に至る変速駆動経路
と、カムデイスク25から直結従動ギヤ64を介
して出力軸40に至る直結駆動経路とを並列に設
けたので、変速駆動経路と直結駆動経路とが錯綜
せず、簡素なギヤ構成とすることができる。
考案の効果 以上の説明で明らかなように、本考案によれば
入力軸に設けたローデイングカム装置のカムデイ
スクに形成した直結駆動ギヤと、出力軸に設けた
直結従動ギヤとを噛み合わせて直結装置を構成し
たので、前進時の高速走行時にトロイダル変速部
を介さずに動力伝達することにより、効率を大幅
に向上させることができる。また、カムデイスク
が直結駆動ギヤを兼用するため、入力軸上に別途
直結駆動ギヤを設ける必要がなく、しかも直結用
クラツチがデツドスペースとなる入力デイスクと
対応する位置に設けられるため、軸方向にコンパ
クトとなり、FF式車両に適した直結装置付のト
ロイダル形無段変速機を構成できる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案にかかるトロイダル形無段変速機
の一例の展開断面図である。 10……入力軸、20……トロイダル変速部、
21……入力デイスク、22……出力デイスク、
23……パワーローラ、30……発進クラツチ、
40……出力軸、50……デイフアレンシヤル装
置、60……直結用クラツチ、64……直結従動
ギヤ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 入力軸上に対向配置された入出力デイスクの間
    に複数のパワーローラを配置してなるトロイダル
    変速部を備えたトロイダル形無段変速機におい
    て、上記出力デイスクはカウンタ軸を介して入力
    軸と平行な出力軸に接続されており、上記入力デ
    イスクの背後に入力トルクに応じた推力を付加す
    るローデイングカム装置を設け、該ローデイング
    カム装置のカムデイスクの外周に直結駆動ギヤを
    一体に形成する一方、出力軸上の上記カムデイス
    クと対応する位置に直結駆動ギヤと噛み合う直結
    従動ギヤを設け、かつ出力軸上の上記入力デイス
    クと対応する位置に直結従動ギヤを出力軸に対し
    て断続する直結用クラツチを設けたことを特徴と
    するトロイダル形無段変速機の直結装置。
JP17603185U 1985-11-15 1985-11-15 Expired JPH0318768Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17603185U JPH0318768Y2 (ja) 1985-11-15 1985-11-15

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17603185U JPH0318768Y2 (ja) 1985-11-15 1985-11-15

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6285751U JPS6285751U (ja) 1987-06-01
JPH0318768Y2 true JPH0318768Y2 (ja) 1991-04-19

Family

ID=31115897

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17603185U Expired JPH0318768Y2 (ja) 1985-11-15 1985-11-15

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0318768Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6285751U (ja) 1987-06-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4073497B2 (ja) 摩擦車式無段変速装置
JP3878796B2 (ja) 軸受構造
US4740191A (en) Power transmission system
US7506710B2 (en) Hybrid vehicle
TW201829214A (zh) 混合動力車
US4779488A (en) Power transmission system
JPH06221384A (ja) 変速機の前後進切換装置
JP4216932B2 (ja) 車両用駆動装置
JP4165107B2 (ja) 無段変速機構を用いた変速装置
JP2002005259A (ja) 無段変速機
JPH0318768Y2 (ja)
JPH0587704B2 (ja)
JPS62110071A (ja) トロイダル形無段変速機
JP5039647B2 (ja) 動力伝達装置
JP3164081B2 (ja) 変速比無限大無段変速機
JP2721977B2 (ja) 4輪駆動車の動力分配装置
KR200170887Y1 (ko) 4륜 구동 차량용 무단 변속장치
JPH0238142A (ja) 4輪駆動車の動力分配装置
JP4516655B2 (ja) 発進クラッチ
JPS61103055A (ja) トロイダル形無段変速機
JPH0155343B2 (ja)
JP3347345B2 (ja) 自動変速機
JPH0262466A (ja) 自動変速機における油路構造
JPH048660B2 (ja)
JP2911576B2 (ja) 自動変速機