JPH0318670A - エンジンの点火時期調整装置 - Google Patents

エンジンの点火時期調整装置

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JPH0318670A
JPH0318670A JP15277089A JP15277089A JPH0318670A JP H0318670 A JPH0318670 A JP H0318670A JP 15277089 A JP15277089 A JP 15277089A JP 15277089 A JP15277089 A JP 15277089A JP H0318670 A JPH0318670 A JP H0318670A
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distributor
engine
ignition timing
power distributor
pressing
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JP15277089A
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Kouji Funatsuki
船附 宏次
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Mazda Motor Corp
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Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、エンジンの点火時期を自動的に調整する点火
時期調整装置に関し、特に、調整工程での点火時期の狂
いをなくすようにしたものに関するものである。
(従来の技術) 一般に、例えば自動車用エンジンを製造する場合、その
組立ラインの最終工程において、組み立てられたエンジ
ンの点火時期調整を行うようになされている。
そして、このようなエンジンの点火時期調整を行うに当
たって、実際にエンジンを運転しながら、点火時期の調
整を行う場合には、エンジンの冷却や排気ガスの除去等
の対策が必要となり、ある程度の危険が伴うとともに、
この調整作業が作業者の勘に頼る方法であるところから
時間もかかり、しかも点火時明調整が不正確となり易い
という問題があった。
そこで、かかる問題点に対処すべく、従来、例えば特開
昭56−54966号公報等に示されるように、エンジ
ンのクランク軸をモータ等のエンジン駆動手段により回
転させ、点火プラグのいわゆる空打ちを行わせて点火信
号を取り出し、この点火信号とピストンの上死点位置と
を対応させ得るように配電器(ディストリビュータ)を
回動させることによって、点火時期を自動調整するよう
にすることが提案されている。
(発明が解決しようとする課題) ところで、この従来例の場合、点火時期調整のために回
動装置により配電器を回動調整する点については開示さ
れているものの、その回動装置による点火時期調整後の
配電器をエンジンへ固定することについては明示されて
いない。しかし、実際には、配電器を調整位置に位置決
めした状態で配電器固定用の締結部材を締付けて配電器
をエンジン本体に締結固定することを要する。
このため、このような点火時期調整の自動化を図る場合
、配電器を適正点火時期に対応する位置に回動操作する
ための回動装置と、配電器固定用の締結部材を締付ける
ための例えばナットランナ等の締結装置とを設け、回動
装置により配電器を回動操作した後、締結装置により配
電器の固定作業を行う工程が必要となる。
しかしながら、こうして配電器をエンジン本体へ締結固
定する場合においては、配電器の取付フランジの形状、
寸法誤差等により、取付フランジがエンジン本体の取付
面と十分密着しておらず、この状態で配電器の取付フラ
ンジの複数箇所を締結部材で取付固定すると、その締結
部材の締付けに伴って反力により配電器本体が締付方向
と反対方向に動き、エンジン本体から離れて浮き上がる
ことがあり、その結果、配電器の回転軸上のギヤと、エ
ンジン本体のカム軸上のギヤとの噛合状態が変化し、点
火時期が適正に調整されたにも拘らず変化する虞れがあ
る。
本発明は、上記の諸点に鑑みてなされたもので、その目
的は、基本的に、配電器の取付フランジ部をエンジン本
体から浮上り不能に固定する手段を講じることにより、
締結部材により配電器を締結固定しても、その位置ずれ
が生じないようにし、よって点火時期を適正時期に確実
に固定維持できるようにすることにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、請求項(1)に係る発明で
は、配電器の取付フランジ部をエンジン本体における取
付対象部に向けて押圧する手段を設け、この押圧手段を
、少なくとも配電器を回動させて適正な点火時期に対応
する位置に回動させている状態から調整後に締結部材に
より配電器をエンジン本体に締結するまでの間に亘り連
続して作動させて、取付フランジ部をエンジン本体に押
付け保持するようにする。
具体的には、この発明では、対象となるエンジンの適正
な点火時期を測定し、かつエンジン本体に締結部材によ
り取付フランジ部にて締結固定される配電器を適正位置
に調整するための点火時期調整信号を出力する点火時期
測定手段を設ける。
また、この点火時期測定手段からの点火時期調整信号に
基づいて上記配電器を所定回転角度だけ回動させる回動
手段と、上記締結部材の締結により配電器をエンジン本
体に固定するナットランナとを設ける。
さらに、上記回動手段により配電器を適正位置に回動さ
せかつ該配電器の取付フランジ部を締結部材で締結する
までの間、該取付フランジ部をエンジン本体に押し付け
る押圧手段を設ける。
(作用) 上記の構成により、請求項(1)に係る発明では、点火
時期測定手段によりエンジンの適正な点火時期が測定さ
れ、この点火時期測定手段からの点火時期調整信号に基
づいて回動手段が作動し、配電器が所定回転角度だけ回
動して上記適正点火時期に対応した位置に位置付けられ
る。この後、ナットランナの作動によって締結部材が締
め付けられ、この締結部材により配電器の取付フランジ
部がエンジン本体に締結固定される。そして、この間,
すなわち上記回動手段により配電器が回動調整される時
点からナットランナにより配電器がエンジン本体に固定
されるまでの間、押圧手段が作動し続けて、配電器の取
付フランジ部がエンジン本体に対し押し付けられる。こ
のため、上記取付フランジ部が常時エンジン本体に圧接
した状態で配電器が回動し、かつその後に締結固定され
ることとなり、そのエンジン本体から配電器本体の浮上
り等が有効に回避され、配電器を適正位置に確実に固定
でき、点火時期の適正時期からの変動を確実に防止する
ことができる。
(実施例) 以下、添付の図面を参照して本発明の好適な実施例を説
明する。
第1図及び第2図は本発明の実施例に係る点火時期調整
装置の全体構成を示し、1は組み立てられたOHC式4
気筒エンジン100を載置したパレット2を第2図で上
方に間欠的に搬送するパレット搬送コンベアで、このコ
ンベア1によりエンジン組立ラインが形成され、この組
立ラインの最終工程には点火時期調整ステーションSが
形成されている。
上記エンジン100はパレット2に対し、クランク軸1
00dがコンベア搬送方向と直角になりかつクランク軸
100dの後端(出力取出側)が搬送方向下流側に向か
って右側に位置するように上載されている。そして、こ
のパレット2に上載されるエンジン100には配電器1
01(ディストリビュータ)が付設され、この配電器1
01は、エンジン100のシリンダブロック100a上
のシリンダヘッド100b (エンジン本体)における
コンベア搬送方向上流側側面に取り付けられている。上
記配電器101は、エンジン100の吸気負圧により点
火時期を進角補正するブーストタイプと、点火時期の進
角補正を電気的に行ういわゆるICタイプ(符号101
′を付す)との2種類があり、これらはエンジン100
の仕様に応じて使い分けされる(尚、以下の説明では、
基本的にブーストタイプのもので説明する)。そして、
この両タイプの配電器101,101’ は基本的に同
じ構造であり、例えばブーストタイプのものを第9図及
び第10図に、ICタイプのものを第11図にそれぞれ
示すように、回転軸102を回転自在に支持する略カッ
プ状の本体103と、該本体103の開口部を閉塞する
ディストリビュータキャップ104とを有し、このディ
ストリビュータキャップ104の端部には、その中心部
にイグニッションコイル(図示せず)に点火コード(ハ
イテンションコード)を介して接続されるコイル接続部
104aが突設されている。また、キャップ104の外
周にはエンジン100の各点火プラグ(図示せず)に同
様の点火コードを介して接続される4つのプラグ接続部
104b,104b.・・・が等角度間隔をあけて突設
されている。上記本体103の端部にはエンジン100
のシリンダヘッド100b (エンジン本体)に取り付
けられる略扇板状の取付フランジ部105が一体に形或
され、この取付フランジ部105には回転軸102の位
置を中心とする円弧長孔からなる2つの取付孔106.
106が一定間隔をあけて貫通形成されており、この各
取付孔106に締結部材としての締結ボルト107を挿
通し、それをシリンダヘッド100bに締結することで
、配電器101をシリンダヘッド100bに回動不能に
固定するようにしている。尚、108はブーストタイプ
特有のダイアフラム装置で、エンジン100の吸気負圧
により点火時期を進角させるものである。
そして、上記点火時期調整ステーションSに搬入される
ときには、上記両締結ボルト107,107は弛められ
て、配電器101が回転軸102回りに回動可能とされ
ているとともに、ディストリビュータキャップ104か
ら点火コードが取り外された状態とされている。
上記点火時期調整ステーションSには同ステーションS
に搬入されたパレット2を所定高さ位置(点火時期調整
位置)までリフトアップするパレットリフタ3が配設さ
れている。このパレットリフタ3は上下方向のシリンダ
軸心を有するエアシリンダからなるパレット昇降シリン
ダ4を備えており、この昇降シリンダ4の伸長作動によ
りパレット2がリフトアップされる。5はパレット2を
点火時期調整ステーションSで搬送停止させて位置決め
する位置決めストツパである。
上記点火時期調整ステーションSの一側(エンジン10
0のクランク軸100d後端側)には第1基台6が設置
され、この基台6上には移動台7がパレット2上のエン
ジン100に向って進退可能に支持されている。また、
基台6上には上記移動台7を駆動するエアシリンダから
なる移動台駆動シリンダ8が取り付けられ、このシリン
ダ8を収縮作動させたときに移動台7をパレット2側に
接近させるようになされている。上記移動台7上には、
上記リフトアップされたパレット2上のエンジン100
におけるクランク軸100d延長線上の軸心を有する駆
動軸9が回転自在に支持され、この駆動軸9の前端(図
で左端)にはクランク軸100d後端に回転一体に連結
される連結部10が取り付けられている。また、駆動軸
9側方の移動台7上にはエンジン駆動用モータ11が設
!され、このモータ11の出力軸11aには歯付プーリ
からなる駆動プーり12が取り付けられ、この駆動プー
り12と駆動軸9に取り付けた従動ブーリ13との間に
は同期伝動用タイミングベルト14が巻き掛けられてお
り、モータ11の作動によりエンジン100のクランク
軸100dを所定方向に回転駆動するようにしている。
そして、上記駆動軸9の後端にはその回転角度を検出す
る回転角度検出センサとして作用するエンコーダ60が
付設されており、このエンコーダ60からは1回転当た
り1440バルス,すなわち0.25°/バルスの如き
角度周波数をもつ電気パルス信号が発生されるようにな
っている。
一方、上記点火時期調整ステーションSの他側(図で左
側)には第2基台15が設置されている。
この第2基台15の前端(コンベア搬送方向上流側)に
は上下方向に延びる1対のガイドレール16,16が設
けられており、該ガイドレール16,16には昇降台1
7が昇降自在に架設されている。
18は上記昇降台17を昇降作動させるための昇降シリ
ンダ、1つは昇降台17の昇降作動を円滑ならしめるた
めのバランスウェイト、20は昇降台17とバランスウ
ェイト1つとを連結するワイヤロープ、21はワイヤロ
ープをガイドすべく第2基台15上端に設けられた滑車
である。
上記昇降台17のコンベア2側側面には上記コンベア1
上のコンベア搬送方向と平行に延びる1本のガイドレー
ル22が設けられ、該ガイドレール22には、エアリン
ダからなる可動台駆動シリンダ23により駆動される可
動台24(ベース)がスライド移動可能に架設されてい
る。該可動台24上には、上記配電器101を点火時期
:A整すべく回動操作する回動手段としての配電器回動
装置25と、配電器101をエンジン100のシリンダ
ヘッド100bに対して固定する2つの締結ボルト10
’7,107 (締結部材)の緩め及び締付けを行うナ
ットランナ35とがそれぞれ架設されている。
上記配電器回動装置25は、第3図に拡大詳示するよう
に、可動台24上にその出力軸26aをコンベア搬送方
向下流側(第2図で上側)に向けて固定されたサーボそ
一夕26を有する。このサーボモータ26の出力軸26
aには主軸27を介して円板状の支持ブロック28が回
転一体に取り付けられている。この支持ブロック28の
外周部には直径方向に対向した位置に主軸27の軸心と
平行方向に延びる1対の貫通孔28a,28aが形或さ
れている。この各貫通孔28aにはスライドシャフト2
つの後半部がピン30によって規制される範囲だけ摺動
可能1こ嵌挿され、この各スライドシャフト29の前端
には樹脂製のディストリビュータ嵌合部材31が移動一
体に取り付けられている。また、各スライドシャフト2
9の周りには上記ディストリビュータ嵌合部材32を支
持ブロック28から離れる方向(前方向)に付勢するス
プリング31が縮装されている。上記ディストリビュー
タ嵌合部材32は、その先端側面に1対の嵌合部32a
,32aが突設された略コ字形状のもので、上記嵌合部
32a,32aには、上記配電器101のディストリビ
ュータキャップ104における直径方向に対向する1対
のプラグ接続部104b,104b−t−嵌人可能な有
底の嵌合孔33,33が形成されている。そして、可動
台駆動シリンダ23の伸縮作動によりサーボモータ26
を前進作業位置と後退待機位置との間で進退させ、シリ
ンダ23の収縮作動による待機位置において、ディスト
リビュータ嵌合部材32の2つの嵌合孔33.33をそ
れぞれディストリビュータキャップ104のプラグ接続
部104b,104bに対応させ、この状態からシリン
ダ23の伸長作動により可動台24及びその上のサーボ
モータ26を支持ブロック28、ディストリビュータ嵌
合部材32等と共に作業位置まで前進させて、ディスト
リビュータ嵌合部材32の2つの嵌合孔33,33にそ
れぞれディストリビュータキャップ104のプラク接続
?!.104b,104bをtlさせ、かつサーボモー
タ26を作動させることにより、配電器101を回動さ
せて点火時期を調整するようになされている。
上記支持ブロック28の背面には一方のスライドシャフ
ト29が所定以上後退移動したことを検出してON信号
を出力する近接スイッチからなる距離センサ59が取り
付けられており、この距離センサ59により、ディスト
リビュータ嵌合部材32の2つの嵌合孔33,33にそ
れぞれディストリビュータキャップ104のプラグ接続
部1o4b,104bが正確に嵌挿されていないことを
検出するようにしている。
また、上記ディストリビュータ嵌合部材32の各嵌合孔
33は前方から見ると2つの円形孔33a,33bを所
定距離ずらせて重ね合わせた断而略8字状のものとされ
ている。すなわち、上記ブーストタイプ及びICタイプ
の2種類の配電器101.101’ は、そのディスト
リビュータキャップ104におけるプラグ接続部104
b,104b,・・・の位置半径が若干寸法だけ異なり
、ブーストタイプのものがICタイプよりも大きくなっ
ている。このため、この寸法の異なる両方の配電器10
1,101’のプラグ接続部104b,104bに対応
できるように、嵌合孔33の孔断面が略8字状とされ、
その外側の円形孔33aにブーストタイプ配電器101
のプラグ接続部104bを、また内側の円形孔3 3 
b l,Z I Cタイプ配電器101′のプラグ接続
部104bをそれぞれ嵌挿可能としている。
一方、上記ナットランナ35は可動台24に対しブラケ
ット36を介して所定距離だけ可動台24の移動方向に
相対移動可能に支持され、可、動台24上にはナットラ
ンナ35を前進作業位置と後退待機位置との間で進退さ
せるナットランナ進退駆動用シリンダ37が取り付けら
れている。このナットランナ35は駆動モータ38,3
8によって互いに同じ方向に回転する1対の出力$11
139.39を有し、上記出力軸39.39の先端には
それぞれ上記シリンダヘッド100b上の1対の締結ボ
ルト107,107に外嵌合して回動させるソケット4
0.40が取り付けられており、駆動用シリンダ37の
伸長作動によりナットランナ35を作業位置に位置付け
て、そのソケット40,40をそれぞれボルト107,
107に嵌合し、その状態でモータ38を作動させるこ
とにより、ボルト107,107を回して配71fS1
01をシリンダヘッド100bに締結固定するようにし
ている。
上記昇降台17よりも下流側の第2基台15には点火時
期調整ステーションS+=搬入されたエン′ジン100
に対し配電器101の回動位置を初期位置に位置付ける
初期位置決め装置41が設置されている。この初期位置
決め装置41は、第7図及び第8図に拡大詳ホするよう
に、基台15上に取り付けられたエアシリンダからなる
押圧シリンダ42を備え、この押圧シリンダ42はコン
ベア搬送方向と直交する方向に伸縮するピストンロツド
42aを有している。このピストンロッド42aの先端
には金具43が取り付けられ、この金具43にはスライ
ドシャフト44がピストンロッド42aからオフセット
した位置で摺動可能に支持されている。このスライドシ
ャフト44の先端には先端にゴム製の押圧部45aを固
定せしめたピン45が移動一体に取り付けられ、スライ
ドシャフト44の周りにはピン45を金具43から離れ
る方向に付勢するスプリング46が縮装されており、シ
リンダ42の伸縮作動によりピン45を進退させ、点火
時期調整ステーションSにエンジン100が搬入された
とき、押圧シリンダ42を伸長作動させて、ビン45の
押圧部45aを配電器101のディストリビュータキャ
ップ104における所定の1つのプラグ接続部104b
に当接させて押圧することにより、配電器101を第7
図時計回り方向に回動させて点火時期のリタード側端と
なる初期位置に位置付けるようになされている。43a
は金具43(ピストンロッド42a)の回転を規制する
ためのガイドロッドである。
さらに、上記第1基台6及び第2基台15の下流側フロ
ア面にはそれぞれ支柱47.47が対峙して立設され、
この両支柱47.47の上端間にはコンベア1上方をそ
れと直角方向に横切る支持台48が掛け渡されている。
そして、第5図及び第6図に示す如く、この支持台48
の中央部にはコンベア1上方をその上流側方向に延びる
ブラケット4つが突設され、このブラケット49には上
下方向に延びるエアシリンダからなるクランブシリンダ
50が取り付けられている。このクランプシリンダ50
は下方に延びるピストンロッド50aを有し、その下端
には押圧台51が移動一体に取り付けられている。52
は上記押圧台51をブラケット49に対し案内するガイ
ドロツドである。
上記押庄台51の下面には押圧部材53が取り付けられ
、この押圧部材53はその下端にパレット2上のエンジ
ン100におけるシリンダヘッド力バー100C上面に
当接する樹脂製の押圧部53aを有しており、クランプ
シリンダ50の伸長作動により押圧台51を下降移動さ
せて、押圧部材53の押圧部53aにてシリンダヘッド
力バー100cを下方に押圧することにより、エンジン
100を上方から押して位置決めクランプするようにし
ている。
また、上記押圧台51には上記配電器101の取付フラ
ンジ部105をエンジン100のシリンダヘッド100
bに押し付けるための押圧手段としての配電器押圧装置
54が取り付けられている。
この押圧装置54は、押圧台51にブラケットを介して
取り付けられたエアシリンダからなる押付シリンダ55
を備え、この押付シリンダ55のピストンロッド55a
はコンベア搬送方向上流側に延びている。このピストン
ロツド55aの先端にはディストリビュータ押付レバー
56が垂設され、該レバー56の中間部は支持ビン56
aで揺動可能に軸支され、下端は略L字状に折り曲げら
れ、この下端部には配電器101の取付フランジ部10
5に転勤可能に当接するローラ57が軸支されており、
クランプシリンダ50が伸長作動して押圧台51下部の
押圧部材53によりエンジン100をパレット2上でク
ランプした後に、押付シリンダ55を伸長作動させて、
取付フランジ部105における取付孔106,106間
の中間部位をエンジン100のシリンダヘッド100b
に押し付けるようになされている。このように押し付け
た後、初期位置決め装置41により配電器101を時計
回り方向に回動させて初期位置に位置付ける。さらに、
上記配電器回動装置25により配電器101を適正位置
に回動させかつ該配電器101の取付フランジ部105
をナットランナ35により締結ボルト107,107で
締結するまでの間は、ローラ57で取付フランジ部10
5を押し付けている。
また、第12図に示すように、上記配電器回動装置25
のサーボモータ26及びエンジン駆動用モータ11は点
火時期測定装置61により作動制御されるように構成さ
れている。この点火時期測定装置61は点火進角測定装
置62、コントローラ63及び点火進角デジタル表示計
64を備えている。
そして、第12図に示す如く、上記パレット2における
第2基台15側の側面には、複数の接続端子が取り付け
られている。この接続端子は、上記ブーストタイプの配
電器101が付設されたエンジン100用のパレット2
にあっては、第13図に示すように、エンジン100の
点火タイミングに応じてタイミング信号を発生するイグ
ナイタ109のマイナス側端子(換言すればイグニッシ
ョンコイルのマイナス側端子に接続される端子)に直結
された端子Aと、上記イグナイタ109からのタイミン
グ信号が第1気筒と対応していることを判別する気筒判
別センサ110に接続される端子Gと、配電器101(
イグナイタ109及び気筒判別センサ110)に給電す
る電圧端子Bとで構成されている。また、ICタイプの
配電器101′が付設されたエンジン100用のパレッ
ト2にあっては、第14図に示す如く、エンジン100
のクランク角を判別するクランク角センサ111に接続
された端子Cと、気筒判別センサ110′に接続される
端子Dと、配電器101’  (クランク角センサ11
1及び気筒判別センサ110)に給電する電圧端子Bと
、配電器101′をアースするアース端子Aとが接続さ
れている。
一方、第2基台15のパレット2側端部には第1〜第4
の4つの接続端子65a〜65dを有するコネクタ65
が配設されており、ブーストタイプの配電器101が付
設されたエンジン100用のパレット2については、第
13図に示すように、第1接続端子65aが上記端子B
に、第2接続端子65bが端子Aに、また第3接続端子
65cが端子Gにそれぞれ接続され、さらに第4接続端
子65dはアースされる。また、ICタイプの配電器1
01′が付設されたエンジン100用のパレット2につ
いては、第14図に示すように、第1接続端子65aが
上記端子Bに、第2接続端子65bが端子Cに、また第
3接続端子65cが端子Dに、さらに第4接続端子65
dが端子Aにそれぞれ接続される。この接続は、パレッ
ト2にエンジン100が載置され、このステーションS
に搬入する前に人手で行われている。
そして、両図に示すように、上記コネクタ65の第1接
続端子65aは12ボルトの電源に接続されている。ま
た、第2接続端子65bは、ブーストタイプの配電器1
01のときにONとなりかつICタイプ配電器101′
のときにOFF作動する1対の直列な第1のスイッチ6
6.66を介して上記点火進角瀾定装置62の点火信号
端子に接続されている。さらに、第3接続端子65cは
上記点火進角測定装置62の気筒判別端子に接続されて
いる。また、第4接続端子65dは上記点火進角測定装
置62のアース端子に接続されている。
さらに、上記点火進角測定装置62には、エンジン10
0のクランク軸100d前端に枢着されたクランクブー
り100fの回転位置に旦づいてエンジン100の第1
気筒が上死点にあることを検出するギヤップセンサ6つ
の出力信号と、上記回転角度検出センサとしてのエンコ
ーダ60の出力信号とが人力されている。すなわち、第
15図に示すように、上記クランクブーり100fの周
縁部には、第1気筒のピストンの上死点位置に対応する
切欠講状の上死点マーク100gが形成されており、こ
の上死点マーク100gをギヤップセンサ6つにより検
知して電気パルスを発生するようになされている。本実
施例の場合、上記ギヤップセンサ69は、取付スペース
の確保が難しいことを考慮して、真のピストン上死点位
置において上死点マーク100gが検知される位置P(
第15図参照)にクランクブーり100fの回転方向に
所定角度(具体的には197”)進んだ位置に設定され
ており、このため、ギヤップセンサ6つによる上死点マ
ーク100gの検知は、真の上死点位置Pよりクランク
回転角に換算して1つ70遅れることとなっているので
、確定時にこれを補正するようになされている。尚、第
15図において、100hはクランク軸100dとカム
軸100eとを連結するチェーン、100iはカム軸1
00eの回転を配電器101の回転軸102に伝達する
ギヤ機構である。
また、上記点火時期測定装置61には、上記点火進角測
定装置62とは別に、ICタイプ配電器101′を付設
したエンジン100用のものと同様のコントロールユニ
ット70が設けられている。
このコントロールユニット70には、上記コネクタ65
の第2及び第3接続端子65b,65cに対し、それぞ
れブーストタイプの配電器101のときにOFFとなり
かつICタイプ配電器101′のときにON作動する第
2のスイッチ67,67を介して接続されている。また
、このコントロールユニット70は、車載イグナイタ1
09と同様のイグナイタ71と、ブーストタイブの配電
器101のときにOFFとなりかつICタイプ配電器1
01′のときにON作動する第3のスイッチ68とを介
して上記点火進角測定装置62の点火信号端子に接続さ
れている。
そして、ブーストタイプ配電器101の端子A又はイグ
ナイタ71から出力される点火パルス信号KI、気筒判
別センサ110から出力される気筒判別信号K2、エン
コーダ60から出力される回転角度パルス信号K3及び
ギヤップセンサ6つから出力される上死点パルス信号K
4は、点火進角測定装置62へ入力され、該点火進角i
lpj定装置62により第1気筒の点火進角apl定が
行われるようになっている。この点火進角aPJ定は、
第1気筒の点火パルスK1の入力から上死点パルス信号
K4の入力までの遅れクランク回転角度(実際には19
7’の遅れ補正が行われる)を回転角度パルス信号K3
によりパルス数Bに換算することにより行われ、かくし
て得られたパルス数Bは、コントローラ63に入力され
るとともに、検出点火遊角デジタル量に換算されて点火
進角デジタル表示計64に表示される。
さらに、第12図に示すように、上記パレット2下面に
はパレット2に載置されたエンジン100の機種を表示
する機種識別部72が付設されている。一方、点火時期
調整ステーションSにおけるパレット2下方には上記機
種識別部72のデータを読み取るリーダヘッド73が配
設されており、パレット2が点火時期調整ステーション
Sに搬入されたとき、リーダヘッド73により識別部7
2のデータを基にエンジン100の機種を識別するよう
になっている。
一方、上記コントローラ63には、リーダヘッド73に
より検出された機種識別信号K5も入力されるようにし
て、機種識別信号K5の入力によりエンジン100の機
種に対応して予じめ記憶された設定点火進角度に見合う
パルス数Aが記憶部から読み出されるようになっている
。そして、このコントローラ63においては、上記点火
進角測定装置62からのパルス数Bと設定パルス数Aと
の比較演算が行われ、B−A−Cにより演算されて得ら
れたパルス数Cからなる配電器101調整用の点火時期
調整信号K6が出力される。つまり、本実施例では、主
として上記点火進角川定装置62とコントローラ63と
によって点火時期測定装置61が構成されている。
また、上記コントローラ63において、エンジン100
の機種に対応したアイドル回転数が記憶部から読み出さ
れ、該アイドル回転数によりエンジン100を回転させ
るべく上記モータ11の回転数がインバータ74により
制御されるようになっている。
さらに、上記点火時期514i信号K6は、上記サーボ
モータ26を駆動制御するサーボドライバ75に人力さ
れるようになっており、このサーボモータ26により、
上記点火時期調整信号K6に対応するパルス数Cに見合
う角度たけ、配電器101を回動させて点火時期調整を
行うようにしている。
次に、上記実施例の作動について説明する。
先ず、組立後の供試用エンジン100が載置固定された
パレット2が搬送コンベア1により点火時期調整ステー
ションSに搬入される。このとき、エンジン100に付
設された配電器101は点火コードを取り外した状態と
され、かつイグニッションコイルも非結線状態とされて
いる。この搬入後、パレット2はパレットリフタ3にお
けるパレット昇降シリンダ4の伸長作動によってリフト
アップされて所定位置に位置決めされる。この後、クラ
ンプシリンダ50が伸長作動して神圧台51が下降移動
し、その押圧部材53の押圧部53aによりエンジン1
00のシリンダヘッド力バー100Cが押し下げられて
エンジン100がクランブされる。また、その際、上記
押圧台51の下降移動に伴い、配電器押圧装置54にお
ける押付シリンダ55と一体のディストリビュータ押付
レバー56も下降し、その下端に軸支されているローラ
57が配電器101の取付フランジ部105の中間位置
の側方に位置付けられる。そして、上記押付シリンダ5
5の伸長作動により上記ローラ57が配電器101の取
付フランジ部105を押圧し、このことにより取付フラ
ンジ部105がエンジン100のシリンダヘッド100
b側面に押し付けられて密着する。
この状態で、移動台駆動シリンダ8の収縮作動により移
動台7が前進して駆動軸9前端の連結部10がエンジン
100のクランク軸100dに連結され、エンジン10
0がモータ11により駆動可能とされる。また、コネク
タ65がパレット2の接続端子に接続され、かつギヤッ
プセンサ69が所定位置にセットされる。さらに、第2
基台15上における初期位置決め装置41の押圧シリン
ダ42の伸長作動により、配電器101のディストリビ
ュータキャップ104におけるプラグ接続部104b,
104b,・・・の所定の1つが押圧され、この押圧に
より配電器101が第7図時計回り方向に回動して点火
時期がリタード側端の初期位置に位置付けられる。また
、上記配電器回動装置25のサーボモータ26及びナッ
トランナ35を有する可動台24は作業位置に移動せし
められているが、可動台駆動シリンダ23によりサーボ
モータ26及びナットランナ35は共に待機位置に位置
付けられている。そして、上記パレット2の点火時期調
整ステーションSへの搬入と同時に、パレット2下面の
機種識別部72からリーグヘッド73により読み取られ
た機種識別信号K5がコントローラ63に人力され、こ
の信号K5により点火時期調整装置における第1〜第3
のスイッチ66〜68が配電器101の種類に応じて切
り換えられる。すなわち、配電器101が例えばブース
トタイプであるときには、第13図に示すように、第1
のスイッチ66がON作動し、第2及び第3のスイッチ
67.68はOFF作動する。このため、配電器101
のイグナイタ109からの点火パルス信号K1が直接点
火進角測定装置62に入力される。一方、ICタイプの
配電器101′では、第14図に示す如く、上記とは逆
に第1のスイッチ66がOFF作動し、第2及び第3の
スイッチ67.68はON作動する。このことにより、
エンジン100外の点火時期測定装置61側のコントロ
ールユニット70によって制御されたイグナイタ71か
らの点火パルス信号K1が点火進角測定装置62に人力
される。
そして、上記のような一連の動作の後、上記エンジン駆
動用モータ11の駆動によりエンジン100が回転され
る。このエンジン100の回転に伴い、上記イグナイタ
109(又は71)の点火パルス信号Kl、気筒判別セ
ンサ110からの気筒判別信号K2、エンコーダ60か
らの回転角度パルス信号K3及びギヤップセンサ6つか
らの上死点パルス信号K4が点火進角/Ill+定装置
62に入力される。そして、この点火進角測定装置62
において、第16図に示す如く、第1気筒の点火パルス
信号K1の入力峙点から上死点パルス信号K4の入力ま
でにおける回転角度パルス信号K3のパルス数B′のカ
ウントが行われるが、このとき、ギヤップセンサ6つに
より検知された上死点パルス信号K4は、真の上死点位
置Pより197°遅れて検知されることから、上記パル
ス数B′は、197°に相当する補正パルス数ΔB(−
197×4)だけ差し引かれる。つまり、第1気筒の点
火パルス信号K1の入力時点からピストンが真の上死点
に到達した特点までの回転角度パルス信号K3のパルス
数Bは、(B’−ΔB)として得られる。このパルス数
Bは、コントローラ63に人力されると同時に、進角度
に換算されたデジタル量として点火進角デジタル表示計
64に表示される。尚、ギヤップセンサ69を正規の上
死点測定位置に設置できる場合には、上記の如き補正を
要しないことは勿論である。そして、コントローラ63
に入力されたパルス数Bは、リーダヘッド73により読
み取られたエンジン100機種に対応する設定点火進角
度を変換して得られたパルス数Aと比較され、B−A−
Cにより調整信号K6のパルス数Cが演算される。この
ようにして得られた:A整パルス数Cの信号はサーボド
ライバ75へ入力される。
そして、これと同時に、可動台駆動シリンダ23の伸張
作動により配電器回動装置25のサーボモータ26が待
機位置から作業位置に前進して、ディストリビュータ嵌
合部材32の2つの嵌合孔33,33にそれぞれ配電器
101におけるキャップ104のプラグ接続部104b
,104bが嵌挿され、このことで配電器101がサー
ボモータ26に駆動連結される。
その際、上記ディストリビュータ嵌合部材32の各嵌合
孔33は断面略8字状のものとされているので、配電器
101がブーストタイプ又はICタイプのいずれであっ
ても、同じディストリビュータ嵌合部材32を使用でき
る。つまり、ブーストタイブ配電器101では、そのプ
ラグ接続部104bは嵌合孔33の外側の円形孔33a
に、ICタイプ配電器101′のプラグ接続部104b
は嵌合孔33の内側の円形孔33bにそれぞれ嵌挿され
る。その結果、ディストリビュータ嵌合部材32を配電
器101,101’の種類に応じて交換する必要がなく
、その手間をなくすことができる。
また、上記配電器101は点火時期の最もリタード側と
なる初期位置に位置付けられているので、ディストリビ
ュータ嵌合部材32の嵌合孔33.33が上記リタード
側位置にある配電器101のプラグ接続部104b,1
04bに対応するよう、予めサーボモータ26の初期停
止角度を設定することにより、嵌合孔33,33にプラ
グ接続部104b,104bを確実に嵌揮させることが
できる。しかも、万一、嵌合孔33,33にプラグ接続
部104b,104bが嵌押されず、デイストリビュー
タ嵌合部材32と配電器101とが係合しないときには
、ディストリビュータ廐合部材32を支持ブロック28
に支持しているスライドシャフト29が後退するので、
距離センサ59がON作動し、その異常が検出される。
この後、上記サーボモータ26が上記調整パルス数Cに
基づいて作動するサーボドライバに75より駆動され、
このサーボモータ26によって配電器101が進角方向
(第7図で反時計回り方向)に回動される。尚、このサ
ーボモータ26による配電器101の進角調整は、サー
ボモータ26の回転パルス数をサーボドライバ75にフ
ィードバックしつつ行われる。このようにして配電器1
01の進角調整が完了すると、ナットランナ進退駆動シ
リンダ37が伸長作動してナットランナ35が作業位置
に前進し、その先端のソケット40,40が配電器10
1固定用の締結ボルト107107に嵌合されてその締
付けが行われる。このようにして配電器101は、正規
の点火時期に調整された状態にてエンジン100のシリ
ンダへッド100bに対して位置決め固定される。
その場合、上記初期位置決め装置41により配電器10
1がリタード側端位置に調整される時点から、サーボモ
ータ26により配電器101が回動調整され、さらにそ
の後、ナットランナ35により配電器101がエンジン
100のシリンダヘッド100bに固定されるまでの間
に亘り、押圧装置54の押付シリンダ55が伸長状態を
保ち、そのディストリビュータ押付レバー56下端の口
−ラ57により配電器101の取付フランジ部105が
シリンダヘッド100bに対し押付け保持されるため、
上記配電器101は取付フランジ部105が常時シリン
ダヘッド100bに圧接した状態で調整位置まで回動す
るとともに、その位置決め後も取付フランジ部105が
シリンダヘッド100bから離れることなくそのまま締
結固疋されることとなり、そのシリンダヘッド100b
からの浮上り等が絶えず回避され、配電器101を適正
位置に確実に固定でき、その回転軸102とカム軸10
0eとのギヤ機構100iにおける噛合状態は狂わず、
よって点火時期を自動調整する際の変動を防止すること
ができる。
また、上記ディストリビュータ押付レバー56下端のロ
ーラ57は配電器101の取付フランジ部105におけ
る2つの取付孔106,106間の中間部を押圧するた
め、配電器101の位置調整から締結固定までの間、各
取付孔106での締結ボルト107による浮上がりを1
つのローラ57によって有効に防止することができる。
さらに、上記取付フランジ部105を回転可能なローラ
57で押圧するので、サーボモータ26により配電器1
01が回動しても、その間、取付フランジ部105を傷
付けることなく安定して押圧すること−ができる。
そして、この配電器101の締結固定の後、それまでと
逆の動作が行われ、パレット2が点火時期調整ステーシ
ョンSから搬出され、以後、次のパレット2上のエンジ
ン100の配電器101に対して上記と同様の動作が行
われる。
尚、上記実施例では、配電器押圧装置54において、そ
のディストリビュータ押付レバー56を配電器101上
方から垂下させ、そのレバー56を支持ピン56aを中
心に揺動させることで、配電器101の取付フランジ部
105を押圧するようにしているが、ディストリビュー
タ押付レバーを軸方向に移動させて押圧する構造に変更
してもよく、上記実施例と同様の作用効果を奏すること
ができる。
また、この他、本発明は、上記実施例の構成に限定され
るものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において
適宜設定変更可能なことは勿論である。
(発明の効果) 以上説明したように、請求項(1)に係る発明によると
、エンジン本体に付設される配電器を適正点火時期に対
応する位置に回動手段により回動させ、その後にナット
ランナを作動させて締結部材により配電器を取付フラン
ジ部にてエンジン本体に締結するようにしたエンジンの
点火峙朋調整装置において、上記回動手段により配電器
を回動させる時点からナットランナにより配電器を締結
固定するまでの間、押圧手段により上記配電器の取付フ
ランジ部をエンジン本体に押し付けるようにしたことに
より、配電器の回動中から締結部材による締結固定まで
、その取付フランジ部がエンジン本体に圧接することと
なり、そのエンジン本体からの浮上り等を有効に回避す
ることができ、よって配電器を適正位置に確実に固定し
て、点火時期を自動調整する際の変動を有効に防ぐこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図はエンジン
点火時期調整装置の全体正面図、第2図は同全体平面図
、第3図は配電器回動装置及びナットランナの拡大側面
図、第4図は配電器回動装置のディストリビュータ嵌合
部材を配電器に嵌合した状態を示す正面図、第5図は押
圧装置の正面図、第6図は同側面図、第7図は初期位置
決め装置の拡大正面図、第8図は同拡大平面図、第9図
はブーストタイプ配電器の拡大正面図、第10図は同側
面図、第11図はICタイプ配電器の拡大正面図、第1
2図は点火時期調整装置の制御系統を示す概略図、第1
3図はその配電器と点火進角測定器との関係を示すブロ
ック図、第14図はICタイプ配電器を調整する場合の
スイッチ切換状態を示す第13図相当図、第15図は点
火時期調整されるべきエンジンのクランクブーりと配電
器との関係を示す説明図、第16図は点火時期2I4i
装置における各信号のタイミングチャート図である。 1・・・パレット搬送コンベア 2・・・パレット 3・・・パレットリフタ 11・・・エンジン駆動用モータ 25・・・配電器回動装置(回動手段)26・・・サー
ボモータ 32・・・ディストリビュータ嵌合部材33・・・嵌合
孔 35・・・ナットランナ 40・・・ソケット 41・・・初期位置決め装置 50・・・クランブシリンダ 54・・・配電器押圧装置(押圧手段)55・・・押圧
シリンダ 56・・・ディストリビュータ押付レバー57・・・ロ
ーラ 61・・・点火時期測定装置(点火時期測定手段)62
・・・点火進角測定装置 63・・・コントローラ 100・・・エンジン 100a・・・シリンダブロック 100b・・・シリンダヘッド(エンジン本体)100
d・・・クランク軸 101,101’・・・配電器 104・・・ディストリビュータキャップ104b・・
・プラグ接続部 105・・・取付フランジ部 106・・・取付孔 107・・・締結ボルト(締結部材) S・・・点火時期調整ステーション

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)対象となるエンジンの適正な点火時期を測定し、
    かつエンジン本体に締結部材により取付フランジ部にて
    締結固定される配電器を適正位置に調整するための点火
    時期調整信号を出力する点火時期測定手段と、該点火時
    期測定手段からの点火時期調整信号に基づいて上記配電
    器を所定角度だけ回動させる回動手段と、上記締結部材
    の締結により配電器をエンジン本体に固定するナットラ
    ンナと、上記回動手段により配電器を適正位置に回動さ
    せかつ該配電器の取付フランジ部を締結部材で締結する
    までの間、該取付フランジ部をエンジン本体に押し付け
    る押圧手段とを備えたことを特徴とするエンジンの点火
    時期調整装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5934700A (en) * 1996-03-08 1999-08-10 Trw Occupant Restraint Systems Gmbh Gas bag restraint module

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