JPH0318557A - ワイヤ巻き戻し装置及びこの装置を備えた払い出し設備 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、まずワイヤを付けたスプールのフランジの一
つに接続可能な装置に関する。

［従来技術］ この装置はスプールから軸の方向にワイヤを巻き戻すた
めのものであり、モしてスプールの軸と同軸な少なくと
も二つの離間した環状部材を備え、そしてこの環状部材
はスプールにあるフランジの外径よりも大きな外径を持
ち、そして円筒ベアリンク表面は、二つの環状部材の間
の設けられ、スプールの軸と同軸として、その回りにわ
ずかに伸縮性がある材料のバンドを緩く取付けている。

この様な装置は、本出願人に係るベルギー特許明細書Ｈ
４８４０で公知である。

上記特許出願では、上記タイプの装置は、固定されたス
プールからワイヤを軸方向に巻き戻すために使用されて
いる。ここでは、巻き戻されるワイヤは、装置内に存在
する二つの環状部材の両平滑エッジ上を動き回る。そし
て僅かに伸縮可能な材料のバンドを設けて、払い出し中
にワイヤが上記環状部材に確実に保持されたままでいる
ようにして、ワイヤが遠心力により放り出されないよう
にしている。

この公知の巻き戻し装置は、多くのタイプのワイヤやコ
ードを制御しながら巻き戻すのに最も満足なものである
。しかし、場合によって、ワイヤが破断することもある
という問題がある。

この様な事態は、例えば、ワイヤをスプール上に巻き付
けるときに、ワイヤが高すぎる張力で巻かれる結果、一
つの巻取部が他の巻取部との間に話まってしまう時、ま
たは、いわゆるスプール上でワイヤをアニールしている
時にそこに付着したままとなっている引抜゛用潤滑剤な
どにより巻取が互いに固着するという固着効果が生じた
時、生じる。

この様な拮まりや固着が生じると、ワイヤが破断される
結果となる。そして、ワイヤの巻き戻し工程に障害が生
じ、これは生産技術上大変有害なことである。

［発明が解決しようとする技術的課題］本発明の目的は
、上述したタイプの装置で、このような障害の影響が少
なく、しかもワイヤの破断が極めて低い頻度でしか、若
しくは全く生じないものを堤供することである。

［課題を解決する手段］ この目的を達或するために、本発明によれば、装置内に
二つの環状部材を設け、そのうち、一つはその軸上を回
転可能であり、他方は固定して取付けられ、さらに、二
つの環状部材の一つに、円筒状ベアリング表面が固定し
て取付けられていることを特徴とする。

二つの環状部材の一つがその軸上を回転可能に設けられ
ている場合、いわゆる緩み効果が生じることを見出だし
た。

理論的な説明に縛られるものではないが、巻かれていな
い若しくは巻き戻されたワイヤのエネルギーは、回転す
る環状部材に移動し、その粘果、緩み効果が生じる。実
際、ワイヤをあるライン速度で巻き戻すと、回転可能に
取付けられた環状部材は、最初は大変ゆっくりとしか若
しくはほとんど回転しない（またはスプール全体と共に
）、または低速度の回転である。

さらにスプールを巻き戻す過程で、回転速度はｊ曽加し
、または巻取部の径がより小さくなり（巻取部はスプー
ルの芯により近い位置となる）、回転可能に取付けられ
た環状部材の速度もまた増加し、その結果緩み効果が増
大する。

上述した発明との組合せに関し、スプールからワイヤを
巻き戻す装置中に回転可能に取付けられた環状部材を設
けることについては、それ自体英国特許公報１　１４９
　３２７から公知である。

上記公報では、単一の回転可能に取付けられた環状部材
を、マンドレルに固定して取付けられ、上記部材に対し
てフレキシブルな材料の枝部（ｔｉｎｅｓ）を設けてい
るものを開示している。

しかし、上記公報からは、このように回転可能に取付け
られた環状部材が、巻き戻されるワイヤに関して緩み効
果を持つということを、引出すことはできない。実際、
回転速度が十分高くなると同時に、ワイヤは遠心力（バ
ルーン効果）により十分はるか外方に投出される。そし
てもはやフレキシブルな材料の枝部により破壊されるこ
とはない。しかるに、本発明の装置によれば、巻きもど
されたワイヤのエネルギーは、バンドを介して回転する
環状部材に移動する。この為、バルーン効果を防ぎ、ま
た巻かれていない若しくは巻き戻されたワイヤのエネル
ギーを回転可能に取付けられた環状部材に移動するのに
、回転可能に取付けられた環状部材と固定して取付けら
れた部材との間の僅かに伸縮可能な材料のバンドを配置
することが必要である。

この装置の使用時、装置を取付けたスプールの軸方向に
移動する回転環状部材を、そのフランジに最も近接させ
、固定された環状部材を上記フランジから最も離間させ
、他方円筒状ベアリング表面を固定環状部材に取付ける
時に、最も好適な効果を発揮する。

上述した方法では、スプールから巻き戻されるワイヤは
まず回転可能に取付けられた環状部材に接触し、その結
果、最適な緩み効果を得る。

好適には、二つの環状部材の一方に取付けられる円筒状
表面は、放射状に突き出ているカラーを、その環状部材
とは逆側に設け、円筒状表面の回りに取り付けているわ
ずかに伸縮可能な材料のバンドの径よりも上記カラーの
径を大きくするのがよい。

明らかに、このようなカラーは、円筒状ベアリング表面
が固定して取付けられた環状部材（上述のように軸方向
に対応し、フランジから最も遠い）に設けている場合、
とくに重要である。この場合における上記カラーは、バ
ンドが円筒状ベアリング表面を滑り落ちるのを防ぐ。

本発明の上記装置は、リフト用取手を備え、巻き戻され
るスプール上に装置を容易に配置できるようにするのが
好ましい。

最期に、本発明は、一若しくは二以上のスプールから巻
き戻されるワイヤ用の払い出し設備に関し、これは少な
くともスプールからワイヤを巻き戻す巻き戻し装置と、
ワイヤの案内手段とを備え、ワイヤ巻き戻し装置は、処
理される各スプールに対して設けられ、ワイヤを付けた
スプールのフランジの一つに取付けられて、上記スプー
ルから軸方向にワイヤを巻き戻すためのものである上記
設備において、適用されるワイヤ巻き戻し装置は、上述
した本発明の装置によって形戊されていることを特徴と
する。

〔実施例］ 以下、本発明を図示する実施例を参照して説明する。第
１図は、ワイヤ巻き戻し装置１を示し、この装置は円錐
フランジ３．３″を倫えたスプール２上に設けられてい
る。このワイヤ巻き戻し装置１により、ワイヤ４は、ス
プール２の頂部の上方に巻き戻される。そして、ワイヤ
巻き戻し装置１は二つの環状部材５，６を備え、これら
部材間に円筒状のベアリング表面を備えている（これら
はさらに詳細に述べられる）。またワイヤ巻き戻し装置
１は僅かに伸縮可能な材料のバンド７を備え、これはワ
イヤ４が遠心力によりかなり外側遠方に投げ飛ばされる
のを防ぐためのものである。

バンド７の径は環状部材５，６の外側の径よりも小さく
、したがってバンドは上記部材を抜けることはできない
。

巻き戻し操作中は、ワイヤ４は環状部材５．６の表面に
あって、かつまた僅かに伸縮可能な材料ノハンド７の内
側表面に接触している。

第２図は、第１図のワイヤ巻き戻し装置を詳細に示した
断面図である。

二つの環状部材のうち、環状部材５は、輔１４に回転可
能に取付けられ、環状部材６は、輔１４に固定して取付
けられている。

円筒状のベアリング表面１２は、固定して取付けられた
環状部材６に設けられ、放射状に突き出したカラー１３
を備え、このカラーの外径はバンド７の内径よりも大き
い。この装置が静止している時、バンド７は放射状に突
き出したカラー１３により支持されている。

環状部材５はベアリング９を介して軸１４に回転可能に
取付けられている。

スプールのシャフトは、その端部に円錐状のフランジ３
″を設けている。ここでは、本発明の巻き戻し装置は、
シ一ト１０上に取付けてり、このシートは符号１１で示
すように、スプールシャフトに取付けられている。

この装置の使用時、ワイヤは遠心力（バルーン効果）に
より、外側に放り出される。バンド７はこの外側への動
きを検知し、その結果、ワイヤは回転環状部材５を駆動
する。高速、例えば１００ｍ／分よりも高速で、ワイヤ
の径が０．２〜３ＩＩＩ＋１、好ましくは０．３ｍ■〜
２．５ｍｍの時、これら遠心力を上述した解き放ちの効
果に有効に適用するに十分高いものとなる。その結果、
ワイヤの破断数が著しく減少する。

このことにより、巻き戻されるワイヤを付けたスプール
の平均バーセントは、ほとんど１００％になる。

第３図は、直線のフランジを持つ本発明の装置を示す。

この装置では、環状部材２５は、回転可能に取付けられ
ており、環状部材２６は、固定して取付けられている。

カラー２８を備えた円筒状ベアリング表面２つは、■筒
部材２６に取付けられ、この円筒部材２６はバンド２７
を支持している。

この装置を中央スリーブ２０によって嵌合穴内に組込む
ことができる。この嵌合穴は、スプールの軸の回りに位
置し、これでもって、本発明の巻き戻し装置は操作され
る。

上述の本発明のワイヤ巻き戻し装置の大きな利点は、ス
プールからの金属ワイヤ又は金属コードの巻き戻し装置
に適用可能であり、しかも、またスプールからの合成繊
維のワイヤの巻き戻しにも十分適用することができるこ
とである。

本発明の装置に適用されるバンドは、好ましくは、わず
かに伸縮可能な材料のバンド又はわずかに伸縮可能なコ
ードであり、またワイヤ又はコードの表面は、望ましく
は、汚染に対して低粘着性のタイプの合成樹脂で被覆さ
れているのがよい。

この彼覆に好適な材料は、例えば、ポリテトラフルオ口
エチレン、ポリブロビレンなどから成るのがよい。明ら
かに、バンドは耐磨耗性があり、汚染に対する付着力が
少ない適切な合成樹脂からなるもので作ることができる
。

いずれの場合も、ワイヤを例えば溶接で形成する場合、
溶接がなるべく平滑に仕上げられるように注意する必要
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に係るワイヤ巻き戻し装置に設けた、
ワイヤを巻き付けたスプールの斜視図である。 第２図は、本発明の第一の具体例のワイヤ巻き戻し装置
の拡大１析而図である。 第３図は、本発明の他の具体例のワイヤ巻き戻し装置の
拡大断面図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ワイヤを付けたスプール（２）のフランジの一つに
   接続される装置で、スプールから軸方向にワイヤ（４）
   を巻き戻すためのものであり、スプール（２）の軸と同
   軸な少なくとも二つの離間した環状部材（５、６）を備
   え、これら環状部材はスプールのもつフランジ（３′）
   の外径よりも大きな外径を有し、二つの環状部材（５、
   ６）の間の設けられた円筒ベアリンク表面（１２）を、
   スプールの軸と同軸として、その回りにわずかに伸縮性
   がある材料のバンド（７）を緩く取付けている装置にお
   いて、二つの環状部材のうち、一方は軸（１４）上に回
   転可能に取付けられ、他方は固定して取付けられ、円筒
   状ベアリング表面（１２）は、二つの環状部材（１２）
   の一つに固定して取付けられていることを特徴とする上
   記装置。 ２、請求項１に記載の装置において、装置の使用時、回
   転可能に取付けられた環状部材（５）は、スプール（２
   ）の軸の回りを動くものであり、装置（１）が取付けら
   れたスプールのフランジ（３′）に最も近接し、また、
   固定して取付けられた環状部材（６）は、上記フランジ
   （３′）から最も遠く、他方、円筒状ベアリング表面（
   １２）は、固定して取付けられた環状部材（６）に取付
   けられていることを特徴とする上記装置。 ３、請求項１又は２に記載の装置において、環状部材（
   ６）の逆側上に取付けられ、円筒状ベアリング表面（１
   ２）が、放射状の突き出しカラー（１３）を備え、その
   外径が、その回りに緩く取付けられているわずかに伸縮
   可能な材料のバンド（７）の内径よりも大きいことを特
   徴とする上記装置。 ４、請求項１又は２又は３に記載の装置において、この
   装置はリフト用取手（８）を備えていることを特徴とす
   る上記装置。 ５、一もしくは二以上のスプールからワイヤを巻き戻す
   払い出し設備であって、少なくともワイヤをスプールか
   ら巻き戻す巻き戻し装置と、ワイヤ案内手段とを備え、
   このワイヤ巻き戻し装置は、処理されるスプールのそれ
   ぞれに対応して、ワイヤをつけたスプールのフランジの
   一つに取付けて、スプールからワイヤを軸方向に巻き戻
   すことができるように設けられた上記設備において、こ
   のワイヤ巻き戻し装置は請求項１又は２又は３又は４に
   記載の装置であることを特徴とする上記設備。