JPH03183726A - 伸びフランジ性の優れた熱延鋼板の製造方法 - Google Patents
伸びフランジ性の優れた熱延鋼板の製造方法Info
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- JPH03183726A JPH03183726A JP32341689A JP32341689A JPH03183726A JP H03183726 A JPH03183726 A JP H03183726A JP 32341689 A JP32341689 A JP 32341689A JP 32341689 A JP32341689 A JP 32341689A JP H03183726 A JPH03183726 A JP H03183726A
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Landscapes
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- Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は主としてプレス加工される自動車部品を対象と
し、 1.0〜6.0mn+程度の板厚で38kgf/
mm”以上の引張強度を有し、伸びフランジ性に優れた
熱延鋼板の製造方法に係わる。
し、 1.0〜6.0mn+程度の板厚で38kgf/
mm”以上の引張強度を有し、伸びフランジ性に優れた
熱延鋼板の製造方法に係わる。
(従来の技術)
近年自動車部品の軽量化のための高強度化と薄手化の要
求が強くなり、鋼板の高強度化が進められ、いわゆるD
ual Phase鋼等が開発されてきたが、伸びフラ
ンジ加工の厳しい部材ではこれらの高強度熱延鋼板でも
割れが生じるため、適用部材が限定されていたのが実情
である。
求が強くなり、鋼板の高強度化が進められ、いわゆるD
ual Phase鋼等が開発されてきたが、伸びフラ
ンジ加工の厳しい部材ではこれらの高強度熱延鋼板でも
割れが生じるため、適用部材が限定されていたのが実情
である。
(発明が解決しようとする課題)
このような状況を打破すべく、伸びフランジ性に優れた
熱延鋼板の製造方法が特開昭60−149730号、特
開昭51−44508号の公報にそれぞれ開示されてい
る。しかし特開昭60−149730号公報に開示され
ているような高強度化のためにSiを添加する方法では
、Stスケールの発生による外観不良の問題があった。
熱延鋼板の製造方法が特開昭60−149730号、特
開昭51−44508号の公報にそれぞれ開示されてい
る。しかし特開昭60−149730号公報に開示され
ているような高強度化のためにSiを添加する方法では
、Stスケールの発生による外観不良の問題があった。
又特開昭51−44508号公報に開示されている方法
は、JIS規18spHEクラスの軟質鋼板に関する製
造方法であり、本特許の目的とするような引張強度38
kgf/ mm”以上の高強度鋼板を目指したもので
はなく、またCr添加を必要とするため経済的に不利で
あった。
は、JIS規18spHEクラスの軟質鋼板に関する製
造方法であり、本特許の目的とするような引張強度38
kgf/ mm”以上の高強度鋼板を目指したもので
はなく、またCr添加を必要とするため経済的に不利で
あった。
本発明はかかる問題点に鑑みなされたもので、外観性状
・経済性をそこねることなく、自動車部材用熱延鋼板に
とって重要になった伸びフランジ性と強度を両立させた
熱延鋼板の製造方法を提供する。
・経済性をそこねることなく、自動車部材用熱延鋼板に
とって重要になった伸びフランジ性と強度を両立させた
熱延鋼板の製造方法を提供する。
(課題を解決するための手段)
本発明の要旨とするところは以下の通りである。
(1)重量%で、
C: 0.02%以下、Si:0.1%未満1M0:0
.5〜3%、P:0.1%以下、 S + 0.005
%以下、Ar2:0.01〜0.10%を含み、かつ下
記(1)式を満足し、 90×C(%)+10×Si (%)+8xMn(%
)+88×P (%) k 10・1)1残部Feおよ
び不可避的不純物からなる鋼をスラブとした後、熱間圧
延してAr5−30℃以上の温度で仕上圧延を終了し、
仕上げ圧延終了後5℃/秒以上の冷却を施し、800℃
以下で巻き取り、引張強度が38kgf/m−以上で、
パーライト又はマルテンサイトが3%以下でフェライト
が95%以上の組織であることを特徴とする伸びフラン
ジ性の優れた熱延鋼板の製造方法。
.5〜3%、P:0.1%以下、 S + 0.005
%以下、Ar2:0.01〜0.10%を含み、かつ下
記(1)式を満足し、 90×C(%)+10×Si (%)+8xMn(%
)+88×P (%) k 10・1)1残部Feおよ
び不可避的不純物からなる鋼をスラブとした後、熱間圧
延してAr5−30℃以上の温度で仕上圧延を終了し、
仕上げ圧延終了後5℃/秒以上の冷却を施し、800℃
以下で巻き取り、引張強度が38kgf/m−以上で、
パーライト又はマルテンサイトが3%以下でフェライト
が95%以上の組織であることを特徴とする伸びフラン
ジ性の優れた熱延鋼板の製造方法。
(2)重量%で、
C: 0.02%以下、Si:0.1%未満、Mn:0
.5〜3%、P:0.1%以下、 S : 0.005
%以下、19:0.01〜0.10%を含み、かつCa
: 0.0005〜0.0050%、 T i :
0.01〜0.06%。
.5〜3%、P:0.1%以下、 S : 0.005
%以下、19:0.01〜0.10%を含み、かつCa
: 0.0005〜0.0050%、 T i :
0.01〜0.06%。
B : 0.005%以下のうち一種又は二種以上を含
むとともに下記(1)式を満足し、 90×C(%)+10×Si (%) +8×Mn (%)+88Xp (%)≧10・・・・
・・(1) 残部Feおよび不可避的不純物からなる鋼をスラブとし
た後、熱間圧延してAr5−30℃以上の温度で仕上圧
延を終了し、仕上げ圧延終了後5℃/秒以上の冷却を施
し、800℃以下で巻き取り、引張強度が38 kgf
/ 1)1m”以上で、パーライト又はマルテンサイト
が3%以下でフェライトが95%以上の組織であること
を特徴とする伸びフランジ性の優れた熱延鋼板の製造方
法。
むとともに下記(1)式を満足し、 90×C(%)+10×Si (%) +8×Mn (%)+88Xp (%)≧10・・・・
・・(1) 残部Feおよび不可避的不純物からなる鋼をスラブとし
た後、熱間圧延してAr5−30℃以上の温度で仕上圧
延を終了し、仕上げ圧延終了後5℃/秒以上の冷却を施
し、800℃以下で巻き取り、引張強度が38 kgf
/ 1)1m”以上で、パーライト又はマルテンサイト
が3%以下でフェライトが95%以上の組織であること
を特徴とする伸びフランジ性の優れた熱延鋼板の製造方
法。
(作 用)
次に本発明の各構成要件の限定理由について詳述する。
先ず伸びフランジ性への影響因子について詳述する。一
般に伸びフランジ性は打ち抜き穴拡げ試験で評価される
が、このときの破壊機構はボイドの発生・成長・合体に
大別され、これらが段階的に生じて割れの板厚貫通に至
る。このような機構について詳細な研究を行った結果、
以下の事実を明らかにした。
般に伸びフランジ性は打ち抜き穴拡げ試験で評価される
が、このときの破壊機構はボイドの発生・成長・合体に
大別され、これらが段階的に生じて割れの板厚貫通に至
る。このような機構について詳細な研究を行った結果、
以下の事実を明らかにした。
■ 介在物は打ち抜き時に大きなボイドの発生源になり
やすい、特に圧延方向に伸びた硫化物等から成るA系介
在物はボイドの発生源になりやすく、伸びフランジ性を
劣化させる。従って伸びフランジ性の改善には介在物の
低減が必須である。
やすい、特に圧延方向に伸びた硫化物等から成るA系介
在物はボイドの発生源になりやすく、伸びフランジ性を
劣化させる。従って伸びフランジ性の改善には介在物の
低減が必須である。
■ パーライトないしマルテンサイトは打ち抜き時に大
きなボイドの発生源になると同時に、ボイドの成長・合
体を促進するため伸びフランジ性を劣化させる。従って
組織としては、パーライト又はマルテンサイトが3%以
下でフェライトが95%以上の組織とする必要がある。
きなボイドの発生源になると同時に、ボイドの成長・合
体を促進するため伸びフランジ性を劣化させる。従って
組織としては、パーライト又はマルテンサイトが3%以
下でフェライトが95%以上の組織とする必要がある。
尚ここでいうフェライトは、形態がポリゴナルなちの及
びアシキエラーなものいずれでも良い、ちなみに従来の
Dual Phase鋼はマルテンサイト相の存在のた
めに、その他の従来の高強度鋼板ではパーライト組織の
存在のために、それぞれ伸びフランジ性が劣っていたの
である。
びアシキエラーなものいずれでも良い、ちなみに従来の
Dual Phase鋼はマルテンサイト相の存在のた
めに、その他の従来の高強度鋼板ではパーライト組織の
存在のために、それぞれ伸びフランジ性が劣っていたの
である。
次に化学成分の限定理由について詳述する。
Cは本発明において最ち重要な元素の一つである。即ち
本発明の目的のためには、パーライト又はマルテンサイ
トを3%以下とする必要があるが、Cはこれらの組織の
存在に最も大きな影響をもつ、Cが0.02%以下であ
ればパーライト又はマルテンサイトを3%以下でフェラ
イトが95%以上の組織とすることができる。このため
Cの上限を0.02%とした。好ましくは0.01%以
下とする。
本発明の目的のためには、パーライト又はマルテンサイ
トを3%以下とする必要があるが、Cはこれらの組織の
存在に最も大きな影響をもつ、Cが0.02%以下であ
ればパーライト又はマルテンサイトを3%以下でフェラ
イトが95%以上の組織とすることができる。このため
Cの上限を0.02%とした。好ましくは0.01%以
下とする。
SiはSiスケールの原因になると共に化成処理性を劣
化させるため0.1%未満とした。
化させるため0.1%未満とした。
Mnは引張強度確保のために必要な元素であり、 0.
5%以上の含有が必要である。上限は製鋼上の作業性・
経済性等を総合的に判断し3%とした。
5%以上の含有が必要である。上限は製鋼上の作業性・
経済性等を総合的に判断し3%とした。
Pは強化元素として添加してち良いが、溶接性を低下さ
せる作用があるため上限を0.1%とした。
せる作用があるため上限を0.1%とした。
尚本発明では、引張強度を確保するために固溶強化を利
用しており、実質的に38kgf/m−以上の引張強度
を得るために 90×C(%)+1OxSi (%)+8×Mn (
%)+58xP (%)≧10の式を満足する必要があ
る。
用しており、実質的に38kgf/m−以上の引張強度
を得るために 90×C(%)+1OxSi (%)+8×Mn (
%)+58xP (%)≧10の式を満足する必要があ
る。
SはA系介在物を増加させ、伸びフランジ性を劣化させ
るため低減する必要があり、 0.005%を上限と
する。好ましくは0.003%以下とする。
るため低減する必要があり、 0.005%を上限と
する。好ましくは0.003%以下とする。
Affは脱酸剤として必要である。 o、oi%未満で
はその効果がな(,0,10%を超えるとアルミナ系介
在物が増加し、鋼の延性と伸びフランジ性を劣化させる
。
はその効果がな(,0,10%を超えるとアルミナ系介
在物が増加し、鋼の延性と伸びフランジ性を劣化させる
。
Caは介在物の形態制御によるA系介在物低減のために
添加してもよい、 o、ooos%未滴の添加では形態
制御の効果はなく、0.005%を超える添加は形態制
御の効果を飽和するだけでなく、逆にCa系の介在物が
増加するために悪影響がでるために上限をここに定めた
。
添加してもよい、 o、ooos%未滴の添加では形態
制御の効果はなく、0.005%を超える添加は形態制
御の効果を飽和するだけでなく、逆にCa系の介在物が
増加するために悪影響がでるために上限をここに定めた
。
Tiは固溶C及び固溶Nを低減し、時効性を改善する作
用や介在物の形態制御効果がある。これらの作用を利用
するためTiを添加しても良いが、これらの効果を発揮
するには0.01%以上必要であるため、下限を0.旧
%とした。上限は経済性を考慮して0.06%とした。
用や介在物の形態制御効果がある。これらの作用を利用
するためTiを添加しても良いが、これらの効果を発揮
するには0.01%以上必要であるため、下限を0.旧
%とした。上限は経済性を考慮して0.06%とした。
Bは結晶粒界を強化する効果があり、添加しても良い、
この効果を発揮するにはo、ooot%以上必要である
が、 o、oos%を超えると効果が飽和するばかり
でなく伸びの劣化を招く場合がある。Bの添加は特に極
低Cの場合に有効である。
この効果を発揮するにはo、ooot%以上必要である
が、 o、oos%を超えると効果が飽和するばかり
でなく伸びの劣化を招く場合がある。Bの添加は特に極
低Cの場合に有効である。
次に熱延条件について詳述する。
まず溶製されたスラブは、仕上圧延終了温度が確保され
ることを条件として、加熱炉に挿入して加熱した後に熱
間圧延しても良いし、加熱炉に挿入することなく直接熱
間圧延して6良い、尚スラブを加熱炉に挿入して熱間圧
延する場合、加熱方法としては溶製されたスラブを熱片
のまま加熱してもよいし、−旦冷却された後に冷片から
加熱しても良い。
ることを条件として、加熱炉に挿入して加熱した後に熱
間圧延しても良いし、加熱炉に挿入することなく直接熱
間圧延して6良い、尚スラブを加熱炉に挿入して熱間圧
延する場合、加熱方法としては溶製されたスラブを熱片
のまま加熱してもよいし、−旦冷却された後に冷片から
加熱しても良い。
仕上げ圧延終了温度は、Ar5−30℃以上に規定する
0本発明鋼はCが低いため、仕上げ圧延終了温度がAr
m点より若干低くても加工性の劣化は少ないが、A r
s −30℃未満ではフェライトの加工組織が強く残
り、加工性の劣化が大きくなるため下限をArm 3
0℃とした。尚仕上げ圧延終了温度の上限は、圧延の作
業性を考慮して1000℃以下が好ましい。
0本発明鋼はCが低いため、仕上げ圧延終了温度がAr
m点より若干低くても加工性の劣化は少ないが、A r
s −30℃未満ではフェライトの加工組織が強く残
り、加工性の劣化が大きくなるため下限をArm 3
0℃とした。尚仕上げ圧延終了温度の上限は、圧延の作
業性を考慮して1000℃以下が好ましい。
仕上げ圧延終了後の冷却は通常の方法で良く、フェライ
ト粒の極端な粗大化の防止と熱延から巻取までの作業性
を考慮して冷却速度は5℃/秒以上であれば良い、尚本
発明鋼はCが低いため、冷却速度が少々速くてもマルテ
ンサイト発生の懸念はなく、従って冷却速度の上限の設
定は特に必要ないが、 300℃/秒以下であれば問題
ない。
ト粒の極端な粗大化の防止と熱延から巻取までの作業性
を考慮して冷却速度は5℃/秒以上であれば良い、尚本
発明鋼はCが低いため、冷却速度が少々速くてもマルテ
ンサイト発生の懸念はなく、従って冷却速度の上限の設
定は特に必要ないが、 300℃/秒以下であれば問題
ない。
巻取温度は800℃以下とする。800℃を超えるとス
ケールが極端に厚くなり、その後酸洗する場合には作業
性が低下し、まま黒皮にて用いる場合は多量のスケール
剥離のため作業環境を悪化させる0巻取部度の好ましい
範囲は750℃以下、50℃以上である。
ケールが極端に厚くなり、その後酸洗する場合には作業
性が低下し、まま黒皮にて用いる場合は多量のスケール
剥離のため作業環境を悪化させる0巻取部度の好ましい
範囲は750℃以下、50℃以上である。
尚本発明による鋼帯は、せん断ラインにて切板としても
良い、その際レベラーまたは調質圧延により形状を整え
たり、巻ぐせを矯正しても良い。
良い、その際レベラーまたは調質圧延により形状を整え
たり、巻ぐせを矯正しても良い。
(実施例)
第1表に示す成分を有する鋼を転炉にて溶製し、連続鋳
造にてスラブにした。
造にてスラブにした。
第1表のなかで、A−Fの符号で示す鋼は本発明範囲内
であり、G−Jの符号で示す鋼は本発明範囲外である。
であり、G−Jの符号で示す鋼は本発明範囲外である。
GmはMn及び(1)式の値が下限以下、H鋼はSが上
限以上、I鋼及びJ鋼はC9Siが上限以上である。
限以上、I鋼及びJ鋼はC9Siが上限以上である。
第2表は熱延条件と組織・緒特性を示す、第2表におい
て仕上板厚は2.9m+nとし、圧延終了後20〜b 行った。その後スキンパスを0.8%施して製品とし、
材質試験に供した。尚No、 4はスラブを加熱炉に挿
入せず、溶製後直ちに熱間圧延した例である。No、4
以外はいずれもスラブを加熱炉にてそれぞれの温度に一
旦加熱した後熱間圧延した。又組織とその面積率は光学
顕微鏡により判断した。
て仕上板厚は2.9m+nとし、圧延終了後20〜b 行った。その後スキンパスを0.8%施して製品とし、
材質試験に供した。尚No、 4はスラブを加熱炉に挿
入せず、溶製後直ちに熱間圧延した例である。No、4
以外はいずれもスラブを加熱炉にてそれぞれの温度に一
旦加熱した後熱間圧延した。又組織とその面積率は光学
顕微鏡により判断した。
引張試験は、JIS 22201に準じた5号試験片を
用いた。
用いた。
伸びフランジ性は、打ち抜き穴拡げ試験における穴拡げ
比で評価した。
比で評価した。
試験片は、−片が250mn+の正方形の鋼板に、直径
20mmのパンチと板厚の10%のクリアランス(片側
)を持たせたダイス([20,0+ 2 X板厚×0.
1]mm直径のダイス)により、直径d0 (=ダイス
径)の穴を打ち抜いたものを用いた。
20mmのパンチと板厚の10%のクリアランス(片側
)を持たせたダイス([20,0+ 2 X板厚×0.
1]mm直径のダイス)により、直径d0 (=ダイス
径)の穴を打ち抜いたものを用いた。
穴拡げ試験は、プレス試験機にて上記の試験片の打ち抜
き穴を打ち抜き穴のパリのない(パリとは反対の)面側
から30°円錐パンチで押し拡げ(この際押し拡げ部へ
の材料流入がないようにフランジには60トンのしわ押
さえをかける)、クラックが板厚を貫通する時点で止め
ることとし、このときの穴径(dl と元の穴径(do
)の比(d/dotを穴拡げ比とした。
き穴を打ち抜き穴のパリのない(パリとは反対の)面側
から30°円錐パンチで押し拡げ(この際押し拡げ部へ
の材料流入がないようにフランジには60トンのしわ押
さえをかける)、クラックが板厚を貫通する時点で止め
ることとし、このときの穴径(dl と元の穴径(do
)の比(d/dotを穴拡げ比とした。
第2表において、No、 1〜9は本発明例の鋼であり
、本発明の目的とする強度と良好な穴拡げ比を有すると
ともに、Siスケールの発生はなく、表面性状も良好で
あった。尚No、 1はフェライト粒界にセメンタイト
が存在するが、パーライトやマルテンサイトは実質的に
なく、95%以上がフェライトであり、良好な穴拡げ比
を有する。
、本発明の目的とする強度と良好な穴拡げ比を有すると
ともに、Siスケールの発生はなく、表面性状も良好で
あった。尚No、 1はフェライト粒界にセメンタイト
が存在するが、パーライトやマルテンサイトは実質的に
なく、95%以上がフェライトであり、良好な穴拡げ比
を有する。
No、 10〜l 4は比較例鋼である。 No、 l
OはNo、 1と同様に大部分のフェライトとわずか
なセメンタイトを含む組織であり、良好な穴拡げ比を有
するが、Mnが低く(1)式の値も低いため強度不足を
生じた。 No、 1)はSが高く、A系介在物が多く
なったために穴拡げ比が低くなった。 No、 12は
Cが高すぎるために、パーライトが3%を超えたため穴
拡げ比が低くなった。 No、 13はDual Pl
+ase鋼であり、マルテンサイトが3%を超えたため
、Ca添加による介在物の形態制御の実施にもかかわら
ず充分な穴拡げ比が得られなかった。尚N。
OはNo、 1と同様に大部分のフェライトとわずか
なセメンタイトを含む組織であり、良好な穴拡げ比を有
するが、Mnが低く(1)式の値も低いため強度不足を
生じた。 No、 1)はSが高く、A系介在物が多く
なったために穴拡げ比が低くなった。 No、 12は
Cが高すぎるために、パーライトが3%を超えたため穴
拡げ比が低くなった。 No、 13はDual Pl
+ase鋼であり、マルテンサイトが3%を超えたため
、Ca添加による介在物の形態制御の実施にもかかわら
ず充分な穴拡げ比が得られなかった。尚N。
12.13では、Siスケールによる雲形模様も観察さ
れた。 No、 l 4は仕上圧延終了温度がAr5−
30℃以下と低すぎたため、フェライトが加工されて伸
長粒となったために伸びが劣化すると共に、穴拡げ比が
低かった例である。
れた。 No、 l 4は仕上圧延終了温度がAr5−
30℃以下と低すぎたため、フェライトが加工されて伸
長粒となったために伸びが劣化すると共に、穴拡げ比が
低かった例である。
(発明の効果)
以上説明したように、本発明の製造方法によれば、伸び
フランジ性に優れた3 8 kgf/ m+a”以上の
引弓罠強度を有する熱延鋼板を、外観性状・経済性をそ
こねることなく提供できる。このことによって伸びフラ
ンジ加工の厳しい部材についても高強度化が可能となり
、自動車部品などの軽量化がいっそう容易となり、燃費
の向上や省資源などの経済的効果を発揮しつる。
フランジ性に優れた3 8 kgf/ m+a”以上の
引弓罠強度を有する熱延鋼板を、外観性状・経済性をそ
こねることなく提供できる。このことによって伸びフラ
ンジ加工の厳しい部材についても高強度化が可能となり
、自動車部品などの軽量化がいっそう容易となり、燃費
の向上や省資源などの経済的効果を発揮しつる。
Claims (2)
- (1)重量%で、 C:0.02%以下,Si:0.1%未満,Mn:0.
5〜3%,P:0.1%以下,S:0.005%以下,
Al:0.01〜0.10%を含み、かつ下記(1)式
を満足し、 90×C(%)+10×Si(%) +8×Mn(%)+88×P(%)≧10 ・・・・・・(1) 残部Feおよび不可避的不純物からなる鋼をスラブとし
た後、熱間圧延してAr_3−30℃以上の温度で仕上
圧延を終了し、仕上げ圧延終了後5℃/秒以上の冷却を
施し、800℃以下で巻き取り、引張強度が38kgf
/mm^2以上で、パーライト又はマルテンサイトが3
%以下でフェライトが95%以上の組織であることを特
徴とする伸びフランジ性の優れた熱延鋼板の製造方法。 - (2)重量%で、 C:0.02%以下,Si:0.1%未満,Mn:0.
5〜3%,P:0.1%以下,S:0.005%以下,
Al:0.01〜0.10%を含み、かつCa:0.0
005〜0.0050%,Ti:0.01〜0.06%
,B:0.005%以下のうち一種又は二種以上を含む
とともに下記(1)式を満足し、 90×C(%)+10×Si(%) +8×Mn(%)+88×P(%)≧10 ・・・・・・(1) 残部Feおよび不可避的不純物からなる鋼をスラブとし
た後、熱間圧延してAr_3−30℃以上の温度で仕上
圧延を終了し、仕上げ圧延終了後5℃/秒以上の冷却を
施し、800℃以下で巻き取り、引張強度が38kgf
/mm^2以上で、パーライト又はマルテンサイトが3
%以下でフェライトが95%以上の組織であることを特
徴とする伸びフランジ性の優れた熱延鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32341689A JPH03183726A (ja) | 1989-12-13 | 1989-12-13 | 伸びフランジ性の優れた熱延鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32341689A JPH03183726A (ja) | 1989-12-13 | 1989-12-13 | 伸びフランジ性の優れた熱延鋼板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03183726A true JPH03183726A (ja) | 1991-08-09 |
Family
ID=18154452
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32341689A Pending JPH03183726A (ja) | 1989-12-13 | 1989-12-13 | 伸びフランジ性の優れた熱延鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03183726A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1176217A3 (en) * | 2000-07-24 | 2003-04-23 | KABUSHIKI KAISHA KOBE SEIKO SHO also known as Kobe Steel Ltd. | High-strength hot-rolled steel sheet superior in strech flange formability and method for production thereof |
US7396378B2 (en) * | 2000-06-05 | 2008-07-08 | Sanyo Special Steel Co., Ltd. | Process for producing a high cleanliness steel |
-
1989
- 1989-12-13 JP JP32341689A patent/JPH03183726A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7396378B2 (en) * | 2000-06-05 | 2008-07-08 | Sanyo Special Steel Co., Ltd. | Process for producing a high cleanliness steel |
EP1176217A3 (en) * | 2000-07-24 | 2003-04-23 | KABUSHIKI KAISHA KOBE SEIKO SHO also known as Kobe Steel Ltd. | High-strength hot-rolled steel sheet superior in strech flange formability and method for production thereof |
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