JPH03181638A - 車両用プロペラシャフト - Google Patents

車両用プロペラシャフト

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JPH03181638A
JPH03181638A JP32176789A JP32176789A JPH03181638A JP H03181638 A JPH03181638 A JP H03181638A JP 32176789 A JP32176789 A JP 32176789A JP 32176789 A JP32176789 A JP 32176789A JP H03181638 A JPH03181638 A JP H03181638A
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JP
Japan
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propeller shaft
mass
elastic
shaft body
inertia
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JP32176789A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Okuzumi
宏 奥住
Yoshinori Hirano
芳則 平野
Keijiro Iwao
桂二郎 巖
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、車両用プロペラシャフトに関し、特に、プ
ロペラシャフトのアンバランスに起因する車体振動やこ
もり音等の発生を低減できるようにしたものである。
〔従来の技術〕
従来の車両用プロペラシャフトとしては、例えば、新編
自動車工学便覧(昭和62年6月二社団法人自動車技術
会発行)第5編・第1章・4(25〜29頁)に開示さ
れるように、適用車種等に応じて多種多様のものが存在
する。
第7図は、従来のプロペラシャフトの一例であ゛る2継
手形プロペラシャフト1の一部破断正面図であって、プ
ロペラシャフト本体2の一端が、例えばカルダンジョイ
ン等のジヨイント部材3を介して図示しないエンジンや
トランスミッション等からなるパワープラントの出力軸
に連結され、プロペラシャフト本体2の他端が、同様に
ジヨイント部材4を介して図示しない終減速装置の入力
軸に連結されている。
従って、エンジンで発生した駆動力は、プロペラシャフ
ト本体2を介して終減速装置に伝わり、そこから駆動輪
に伝達する。
そして、プロペラシャフトlは、高速走行の際には、エ
ンジン回転と同速度(オーバードライブであれば、エン
ジンの回転速度以上)で高速回転するため、高い回転バ
ランスが要求される。
そこで従来は、プロペラシャフト1のアンバランス量を
動的釣合試験器で測定し、測定されたプロペラシャフト
のアンバランス部分(軽い部分)にバランスウェイト5
を取り付ける等して回転の動的不釣合を修正して、プロ
ペラシャフト1のアンバランスに起因する車体振動やこ
もり音を低減するようにしていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上述したような従来のプロペラシャフト
にあっては、そのアンバランスの測定や修正等に多くの
工程が必要であるので、製造コストが嵩むという欠点が
ある。゛しかも、アンバランスを皆無にすることは実際
には不可能であるから、プロペラシャフト1の回転に伴
って車体振動やこもり音が発生してしまい、車両の商品
性の点から大きな問題となっていた。
本発明は、このような従来の技術が有する未解決の課題
に着目してなされたものであり、アンバランスに起因す
る車体振動やこもり音等を低減することができるプロペ
ラシャフトを提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、請求項(1)記載の発明は
、エンジンの駆動力を終減速装置に伝達する車両用プロ
ペラシャフトにおいて、プロペラシャフト本体を中空体
とすると共に、前記プロペラシャフト本体の両端部の内
の少なくとも一方の端部を並進方向に変位可能に弾性的
に支持し、さらに、前記プロペラシャフト本体の内面に
、弾性体を介して質量体を配設した。
また、請求項(2)記載の発明は、上記請求項(1)記
載の発明において、弾性的に支持された端部近傍に質量
体を配設した。
そして、請求項(3)記載の発明は、上記請求項(1)
又は(2)記載の発明において、質量の等しい複数の質
量体を、プロペラシャフト本体の中心軸を中心とした円
周上に等間隔に配設した。
また、請求項(4)記載の発明は、上記請求項(1)又
は(2)記載の発明において、質量体を、プロペラシャ
フト本体の中心軸と同軸に配設した。
さらに、請求項(5)記載の発明は、上記請求項(1)
乃至(4)記載の発明において、プロペラシャフト本体
の質量及び弾性的に支持された端部のバネ定数から決ま
る共振周波数と、質量体の質量及び弾性体のバネ定数か
ら決まる共振周波数とを一致させた。
〔作用〕
プロペラシャフト本体の少なくとも一方の端部を並進方
向に変位可能としたので、プロペラシャフト本体は、自
身の重量バランスによって決まる慣性主軸を中心に回転
することができる。
従って、プロペラシャフト本体にアンバランスが無けれ
ば、慣性主軸はプロペラシャフト本体の中心軸に一致す
るが、プロペラシャフト本体にアンバランスが有ると、
プロペラシャフト本体は、自身の中心軸からずれた慣性
主軸周りに回転しようとする。
一方、プロペラシャフト本体の内面に弾性体を介して配
設された質量体は、プロペラシャフト本体の回転によっ
て生じる遠心力を受けると、その遠心力の大きさに応じ
た弾性体の変形を伴って、半径方向外側に移動する。
このため、例えば請求項(3)又は(4)記載の発明の
ように、質量体がプロペラシャフト本体の中心軸周りに
均一であれば、慣性主軸とプロペラシャフト本体の中心
軸とが一致していると、質量体が受ける遠心力は周方向
のいずれの位置でも等しいから、質量体が受ける遠心力
は互いに相殺されることになり、プロペラシャフト本体
にはなんら影響を与えない。
しかし、プロペラシャフト本体にアンバランスが有り、
慣性主軸がプロペラシャフト本体の中心軸からずれると
、質量体は、慣性主軸から離れれば離れるほど大きな遠
心力を受けるから、質量体が受ける遠心力の総和(請求
項(3)記載の発明であれば、個々の質量体が受ける遠
心力の総和)は、質量体の重心(請求項(3)記載の発
明であれば、複数の質量体を一つの質量体と考えた場合
の重心)を慣性主軸とは逆の方向に移動させるので、プ
ロペラシャフト本体のアンバランスが質量体によって相
殺されたことになり、慣性主軸はプロペラシャフト本体
の中心軸に近づく。
従って、プロペラシャフト本体にアンバランスがあって
も、回転主軸は、プロペラシャフト本体の中心軸から僅
かしかずれない。
また、請求項(2)記載の発明では、プロペラシャフト
本体の中心軸に対する慣性主軸の移動量が最も大きい位
置の近傍に質量体が配設されているから、比較的小さな
質量体で、慣性主軸は修正される。
そして、プロペラシャフト本体は、その端部が弾性的に
支持されているため、所定の周波数で剛体共振が発生す
るが、請求項(5)記載の発明であれば、プロペラシャ
フト本体の共振点において、質量体の移動量が最も大き
くなるため、共振点でのプロペラシャフト本体の振動を
極小さく抑えることができる。
〔実施例〕
以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は、本発明の第1実施例の全体構成を示す2継手
形のプロペラシャフト10の一部破断正面図である。
先ず、構成を説明する。
このプロペラシャフト10は、中空状の円筒管゛からな
るプロペラシャフト本体11を有し、プロペラシャフト
本体11の一端は、弾性軸継手12を介して、図示しな
いエンジンやトランスミッション等からなるパワープラ
ントの出力軸13に連結され、プロペラシャフト本体1
1の他端は、弾性軸継手14を介して、図示しない終減
速装置のコンパニオンフランジに結合したフランジ部1
5に連結されている。
弾性軸継手12.14は、リング状の弾性基体12a、
14aと、この弾性基体12a、14aに結合し且つ周
方向に等間隔に散在する複数(例えば、6本)のボルト
12b、14bとを備え、複数のボルト12bは、プロ
ペラシャフト本体11の一端及び弾性基体12a間を結
合するボルトと、出力軸13及び弾性基体12a間を結
合するボルトとが周方向に交互に並んでおり、また、複
数のポル)14bは、プロペラシャフト本体11及び弾
性基体14a間を結合するボルトと、フランジ部15及
び弾性基体12a間を結合するボルトとが周方向に交互
に並んでいる。
そして、弾性軸継手12を、例えば、隣合ったポル)1
2b間に繊維状のループを巻き付け、その状態の各ポル
)12bをゴム等の弾性基体12aに埋め込んだ構成(
例えば、特開昭52−140758号公報参照)とする
ことにより、プロペラシャフト本体11を、出力軸13
に対して、回転方向には一体とし、並進方向及び軸方向
には変位可能とする。また、弾性軸継手14も弾性軸継
手12と同様の構成とすることにより、プロペラシャフ
ト本体11を、フランジ部15に対して、回転方向には
一体とし、並進方向及び軸方向には変位可能とする。
さらに、プロペラシャフト本体11内の両端部近傍には
、プロペラシャフト本体11の慣性主軸の移動を抑制す
るためのバランス修正部材16が設けられている。
バランス修正部材16は、第1図の要部拡大図である第
2図(a)、及び第2図(a)のA−A線断面図である
第2図(ロ)に示すように、プロペラシャフト本体11
と同軸の外筒17及び内筒18間に弾性体19を介挿す
ると共に、その弾性体19内に例えば金属製の複数の質
量体20.・・・、20を埋設したものであり、各質量
体20は、質量が等しく、且つ、プロペラシャフト本体
11の中心軸を中心とした円周上に等間隔に配設されて
いる。
次に、上記実施例の作用を説明する。
第3図(a)乃至(C)は、本実施例の作用を説明する
ための概略構成図である。
第3図(a)に示すように、両端が弾性軸継手12及び
14によって並進方向に変位可能ではあるが、バランス
修正部材16を備えないプロペラシャフト本体11にア
ンバランス質量Mが存在するとした場合、エンジン側か
らプロペラシャフト本体11に回転力が伝達されると、
プロペラシャフト本体11は、中心軸Cからアンバラン
ス質量M側にずれた慣性主軸Sを中心に回転する。
この場合、弾性軸継手12及び14が並進方向に変位可
能であるから、プロペラシャフト本体11は、それら弾
性軸継手12及び14の弾性基体12a及び14aの弾
性変形を伴いながら、慣性主軸Sを中心に安定して回転
する。
従って、アンバランス質量Mによるアンバランス加振力
の影響は、並進方向に変位できない従来の継手を用いた
プロペラシャフトに比べて、低く抑えることができ、プ
ロペラシャフト本体11の回転速度が低ければ、これだ
けで充分な効果が得られる。
しかし、プロペラシャフト本体11は、弾性軸継手12
及び14の弾性基体12a及び14aの弾性変形を伴い
ながら回転するため、プロペラシャフト本体11の回転
速度が上がるに連れ、それら弾性基体12a及び14a
の変形によって回転1次の変位加振力が大きくなり、車
体振動やこもり音が発生してしまう。
また、第3図(ロ)に示すように、両端部近傍にバラン
ス修正部材16を備え且つアンバランス質量が全く存在
しないプロペラシャフト本体11であれば、プロペラシ
ャフト本体11は、両端の支持点を通る中心軸Cを中心
に回転すると共に、各質量体20は中心軸C周りに均等
に配設されている゛ため、各質量体20に作用する遠心
力Fは等しく(つまり、各質量体20の移動量が等しい
)、その総和は零である。従って、バランス修正部材1
6は、プロペラシャフト本体11のアンバランスの要因
とはならない。
そして、第3図(C)に示すように、バランス修正部材
16を備え且つアンバランス質量Mが存在するプロペラ
シャフト本体11が回転すると、上述したように、慣性
主軸Sはアンバランス質量Mが存在する側に移動しよう
とする。
ここで、各バランス修正部材16の質量体20の内、中
心軸C及び慣性主軸Sの両方を含む平面上に位置する質
量体20a、20b、20c及び20dを考えた場合、
各質量体20a〜20dと慣性主軸Sとの間の距離L+
”L−は、慣性主軸Sが中心軸Cからずれているため、
異なった値となるから、各質量体20に働く遠心力F1
〜F4も、慣性主軸Sからの距離Ll−L4が長ければ
長いほど、大きくなる。第3図(C)の例であれば、F
、<F2で、且つ、F、>F、である。
そして、各質量体20a〜20dは、弾性体19を介し
てプロペラシャフト本体11内に支持されていて、半径
方向に移動することができるから、各質量体20a〜2
0dに働く遠心力F、〜F4が上述したような関係にあ
ると、質量体20bは質量体20aよりも大きく移動し
、質量体20cは質量体20dよりも大きく移動する。
なお、質量体20の移動量Xは、弾性体19のバネ定数
壱に1遠心力をFとすれば、X=F/にとなる。
つまり、各バランス修正部材16の重心が、慣性主軸S
の移動方向とは逆の方向に変位することになるから、移
動後の質量体20と、アンバランス質量Mとが互いに相
殺することになり、プロペラシャフト本体11のアンバ
ランスが修正されたことと等価になる。
従って、慣性主軸Sは、中心線Cから大きく離れること
はないので、弾性軸継手12及び14の弾性基体12a
及び14aの変形は小さく抑えられるから、上述したア
ンバランス加振力と共に、車体振動やこもり音の原因と
なる回転1次の変位゛加振力も抑制される。
このように、本実施例にあっては、プロペラシャフト本
体1工にアンバランスが残存していても、そのアンバラ
ンスに起因する車体振動やこもり音は抑制される。
このため、プロペラシャフト本体1工の製造工程におい
てアンバランスを完全に除去しなくてもよいから、バラ
ンスの管理や修正に費やしていた多くの工程が省かれる
ことになるので、作業の効率か及び製造コストの低減が
図られる。
なお、プロペラシャフト本体11の両端部を弾性軸継手
12及び14で弾性的に支持したことにより、プロペラ
シャフト本体11を質量とし、弾性軸継手12.14の
弾性基体12a、14aのバネとした剛体共振が低周波
数領域で発生してしまう。
そこで、質量体20と弾性体19とで決まる共振周波数
が、上記プロペラシャフト本体11の剛体モードの共振
周波数に一致するように、弾性体19のバネ定数を選定
する。即ち、それら共振周盛数が一致すれば、質量体2
0及び弾性体19は、プロペラシャフト本体11の振動
に対してダイナミックダンパとして効果的な作用を発揮
するため、プロペラシャフト本体11の剛体共振による
振動を無くすことができる。
なお、質量体20の質量は、プロペラシャフト本体11
のアンバランス量を考慮して最適値を決定すればよい。
即ち、アンバランス量が小さければ小さな質量体20で
充分な効果が得られるが、アンバランスが大きければ、
それに応じた質量の質量体20が必要となる。
また、質量体20の質量と弾性体19のバネ定数とで決
まる共振周波数を低周波数側に設定する(バネ定数を小
さくする)と、質量体20の移動が容易となるため、上
述した慣性主軸Sを中心軸Cに戻す作用の応答性及びそ
の効果化が大きくなるという効果もある。
結局、プロペラシャフト本体11が剛体共振する低周波
領域から、プロペラシャフト本体110回転1次が問題
となる高周波数領域に至る広い範囲で、プロペラシャフ
ト本体11のアンバランスに起因する車体への振動入力
やこもり音を極め低レベルに抑えることができる。
第4図は、本発明の第2実施例を示す図であり、これも
、2継手形のプロペラシャフト10に本発明を適用した
ものである。なお、上記第1実施例と同等の部材には、
同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
即ち、本実施例では、プロペラシャフト本体11と出力
軸13とは上記第1実施例と同様に弾性軸継手12を介
して接続しているが、プロペラシャフト本体11とフラ
ンジ部15とは、公知のカルダンジヨイント22を介し
て接続している。
そして、バランス修正部材16は、弾性軸継手12によ
って並進方向に変位可能な端部側の近傍にのみ設け、カ
ルダンジヨイント22側の端部には設けていない。その
他の構成は上記第1実施例と同様である。
従って、プロペラシャフト本体11の出力軸13側の端
部は並進方向に変位可能であるが、フランジ部15側の
端部は並進方向に変位することができない。
そして、上述した慣性主軸Sは、カルダンジヨイント2
2側のプロペラシャフト本体Ifの支持点を通るとは限
らないが、上述したように、バランス修正部材16が、
慣性主軸Sを中心軸C側に近づけるため、アンバランス
加振力の低減は充分達成される。
従って、本実施例であっても、上記第1実施例と同等の
作用効果を得ることができる。
しかも、バランス修正部材16を、並進方向に変位可能
な端部近傍、即ち、慣性主軸Sの変位が最も大きい部位
の近くに設けたため、小さな質量体で充分な作用が得ら
れる。
第5図は、本発明の第3実施例を示す図であり、これは
、3継手形のプロペラシャフト10に本発明を適用した
ものである。なお、上記第1実施例と同等の部材には、
同じ符号を付しである。
即ち、本実施例では、中空円筒体からなる二つのプロペ
ラシャフト本体11A及びIIBを備えていて、一方の
プロペラシャフト本体11が弾性軸継手12を介して出
力軸13に連結され、他方のプロペラシャフト本体11
Bが弾性軸継手14を介してフランジ部15に連結され
、さらに、両プロペラシャフト本体11A及びIIBが
、カルダンジヨイント24を介して連結されている。な
お、プロペラシャフト本体】IAのカルダンジヨイント
24側の端部には、プロペラシャフト10の中間部分を
車体(図示せず)に弾性的に支持するための中間軸受2
5を設けである。
そして、両プロペラシャフト本体11A及び11B内の
各弾性軸継手12.14側の端部近傍に、バランス修正
部材I6を設けである。
この実施例であっても、バランス修正部材16内の質量
体20がプロペラシャフト本体11A及びIIBのアン
バランスを修正する作用を発揮するため、上記第1.2
実施例と同様の作用効果が得られる。
なお、この第3実施例の構成において、弾性軸継手■2
及び14をカルダンジヨイントに代えると共に、カルダ
ンジヨイント24を弾性軸継手に代え、そして、プロペ
ラシャフト本体11A及び11Bの中央側の端部にバラ
ンス修正部材16を設ければ、弾性軸継手の使用数を少
なくして、同等の作用効果を得ることができる。
第6図は本発明の第4実施例を示す図であり、これは、
第6図(a)はバランス修正部材16を設けた状態のプ
ロペラシャフト本体11の拡大断面図、第6図(b)は
同図(a)のB−B線断面図である。
即ち、本実施例では、バランス修正部材16を、プロペ
ラシャフト本体11と同軸の円柱形の質量体20と、こ
の質量体20をプロペラシャフト本体11の内周面に支
持する弾性体19とから構成していて、弾性体19には
、バネ定数を調整して質量体20の移動を容易にするた
めに、プロペラシャフト本体11の軸方向に平行な複数
の貫通孔19bが、質量体20を取り囲むように穿設さ
れている。
このような構成であっても、プロペラシャフト本体11
のアンバランスによって慣性主軸Sが中)C・軸Cから
ずれると、質量体20に働く遠心力の総和は、質量体2
0を慣性主軸Sとは逆の方向に移動させるように働くた
め、プロペラシャフト本体11のアンバランス質量と質
量体20とが互いに相殺し合い、慣性主軸Sの中心軸C
からの変位を極小さく抑えることができる。従って、上
記各実施例と同様の作用効果が得られる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、プロペラシャフ
ト本体にアンバランスが残存していても、変位加振力及
びアンバランス加振力を抑制することができるため、車
体振動やこもり音を低減することができるし、また、プ
ロペラシャフトの製造工程においてアンバランスを完全
に除去しなくてもよいから、バランスの管理や修正に費
やしていた多くの工程が省かれることになるので、作業
の効率化及び製造コストの低減が図られるという効果が
ある。
また、請求項(2)記載の発明であれば、比較的小さな
質量体で充分な効果が得られるし、請求項(5)記載の
発明であれば、プロペラシャフト本体の剛体共振を確実
に相殺することができるから、共振点における振動を無
くすことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例の構成を示す一部破断正面
図、第2図(a)は第1図の要部の拡大断面図、第2図
(b)は同図(a)のA−A線断面図、第3図(a)乃
至(ロ)は本実施例の作用を説明する概略構成図、第4
図は本発明の第2実施例の構成を示す一部破断正面図、
第5図は本発明の第3実施例の構成を示す一部破断正面
図、第6図(a)は本発明の第4実施例の要部を示す断
面図、第6図(b)は同図(a)のB−B線断面図、第
7図は従来の車両用プロペラシャフトの一例を示す一部
破断正面図である。 10・・・プロペラシャフト、11.IIA、11B・
・・プロペラシャフト本体、12.14・・・弾性軸継
手、13・・・出力軸、15・・・フランジ部、16・
・・バランス修正部材、19・・・弾性体、20・・・
質量体第 3 図 第 図 レーB 1 第 7 図 手続補正書 (方式) 1、事件の表示 平成 1年特許願第321767号 2、発明の名称 車両用プロペラシャフト 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 名称 (399)日産自動車株式会社 4、代理人 住所 東京都千代田区丸の内−丁目4番2号東銀ビルヂ
ング 6階 628区 8栄特許事務所 6、補正の対象 明細書の図面の簡単な説明の欄 7、補正の内容 明細書第22頁第7行目の「(a)乃至(b)」乃至(
C) Jと補正する。 を r (a)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)エンジンの駆動力を終減速装置に伝達する車両用
    プロペラシャフトにおいて、プロペラシャフト本体を中
    空体とすると共に、前記プロペラシャフト本体の両端部
    の内の少なくとも一方の端部を並進方向に変位可能に弾
    性的に支持し、さらに、前記プロペラシャフト本体の内
    面に、弾性体を介して質量体を配設したことを特徴とす
    る車両用プロペラシャフト。
  2. (2)弾性的に支持された端部近傍に質量体を配設した
    請求項(1)記載の車両用プロペラシャフト。
  3. (3)質量の等しい複数の質量体を、プロペラシャフト
    本体の中心軸を中心とした円周上に等間隔に配設した請
    求項(1)又は(2)のいずれかに記載の車両用プロペ
    ラシャフト。
  4. (4)質量体を、プロペラシャフト本体の中心軸と同軸
    に配設した請求項(1)又は(2)のいずれかに記載の
    車両用プロペラシャフト。
  5. (5)プロペラシャフト本体の質量及び弾性的に支持さ
    れた端部のバネ定数から決まる共振周波数と、質量体の
    質量及び弾性体のバネ定数から決まる共振周波数とを一
    致させた請求項(1)乃至(4)のいずれかに記載の車
    両用プロペラシャフト。
JP32176789A 1989-12-12 1989-12-12 車両用プロペラシャフト Pending JPH03181638A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6538852B1 (en) * 1998-12-25 2003-03-25 Nidec Corporation Bearing device with damping mechanism
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JP2007139054A (ja) * 2005-11-17 2007-06-07 Nissan Motor Co Ltd 振動伝達率低減装置

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