JPH03180182A - ファージdnaの精製方法 - Google Patents

ファージdnaの精製方法

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JPH03180182A
JPH03180182A JP1317114A JP31711489A JPH03180182A JP H03180182 A JPH03180182 A JP H03180182A JP 1317114 A JP1317114 A JP 1317114A JP 31711489 A JP31711489 A JP 31711489A JP H03180182 A JPH03180182 A JP H03180182A
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和夫 小川
Akihiro Nishi
西 昭宏
Kenji Koyama
小山 憲治
Takanori Matsuno
松野 隆則
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    • C12N15/00Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
    • C12N15/09Recombinant DNA-technology
    • C12N15/10Processes for the isolation, preparation or purification of DNA or RNA
    • C12N15/1003Extracting or separating nucleic acids from biological samples, e.g. pure separation or isolation methods; Conditions, buffers or apparatuses therefor
    • C12N15/1017Extracting or separating nucleic acids from biological samples, e.g. pure separation or isolation methods; Conditions, buffers or apparatuses therefor by filtration, e.g. using filters, frits, membranes

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野] 本発明は、ファージDNAの精製方法に関する6本発明
の方法は、遺伝子工学分野において用いることができる
[従来の技術] 近年、遺伝子工学技術の進歩と共に、種々の細胞、ウィ
ルス、ファージから核酸を精製することが盛んに行なわ
れている。特に遺伝情報を担っているDNAの塩基配列
を決定する方法として、M13ファージを大腸菌と共に
培養することにより単鎖DNAを増幅させる技術は重要
であり、この中でファージDNAの精製が一般的に行な
われている。従来、上記培養液からファージDNAを精
製する方法としては、先ず遠心分離により大腸菌を除去
した後、ポリエチレングリコールでファージを沈殿させ
、フェノール抽出で脱タンパクし、さらにエタノール沈
殿によりDNAを濃縮する方法が広く一般的に行なわれ
ている。
しかし、上述の方法では、フェノール、クロロホルム等
人体に有害な試薬を使用しなければならない、また、各
段階で遠心分離を必要とするため、機械で自動化を行な
うことが困難であり、今後、自動化をはかるためには遠
心分離を行なわない方法が必要となる。
[発明が解決しようとする問題点] 従って、本発明の目的は、遠心分離操作及び人体に有害
な試薬を必要とせずにファージDNAを高純度に精製す
ることができる、ファージDNAの精製方法を提供する
ことである。
[問題点を解決するための手段] 本願発明者らは鋭意研究の結果、メンブレンフィルター
で大腸菌をろ過除去し、ファージタンパク質を分解、変
性した後に、限外ろ過により除タンパク質及び濃縮する
ことによりファージDNAを高純度に精製することがで
きることを見出し本発明を完成した。
すなわち、本発明は、微生物菌体とファージとを含有す
る混合液をメンブレンフィルターによりろ過し、微生物
菌体を除去する工程と1次いでファージタンパク質を分
解、変性させる工程と、次いで限外ろ過により不純物を
除去する工程を含むファージDNAの精製方法を提供す
る。
[発明の効果] 本発明の方法によれば、培養液から遠心分離操作を必要
とすることなくファージDNAを高純度、高収率に精製
することができる0本発明の方法によると、遠心分離操
作が不要なので機械による自動化が可能である。また、
本発明の方法では人体に有害な試薬を用いる必要がなく
、また、精製に費やされる時間も短縮される。
[発明の詳細な説明] 本発明の方法では、微生物菌体とファージとを含有する
混合液が処理される。このような混合液の代表例として
は、ファージが感染した微生物の培養液を挙げることが
できる。培養液としては、通常の方法で培養された培養
液をそのまま使用することができ1例えばM13ファー
ジを大腸菌と共に2xTY培地で培養した培養液等を用
いることができる。
本発明の方法の第1工程では、上記混合液をメンブレン
フィルターによりろ過し、微生物菌体を除去する。ここ
で、使用されるメンブレンフィルターの孔径は、菌体の
透過阻止率とろ過速度の関係より0.45μmないし0
.22μ■程度が好ましい、また、メンブレンフィルタ
ーの材質は何ら限定されるものではない。
続く第2工程では、第1工程で得られたろ液について、
クンバク質の分解、変性を行なう、タンパク質の分解、
変性の方法として、例えばブロテイナーゼにのようなタ
ンパク質分解酵素を作用させる方法を挙げることができ
る。この場合、タンパク質分解酵素の濃度は適宜選択す
ることができるが、M13ファージと大腸菌とを含む培
養液を処理する場合には通常0.001 mg/slな
いし0.5mg/ml程度である。タンパク質分解酵素
を用いる方法以外にも、常法に基づき、有機溶媒処理、
界面活性剤処理、アルカリ処理又は加熱処理等によりフ
ァージタンパク質の分解、変性工程を行なうことができ
る。これらの処理をよ、り詳細に説明すると、まず、最
初に限外ろ過膜上にM13ファージと大腸菌培養液が存
在しているわけであるが、培養液をろ過し、M13ファ
ージのみを残す、ただし条件によっては培養液が存在し
たままでも構わない1次に上記タンパク質分解酵素を加
える。
タンパク質分解酵素のうち好ましい6のの例としてプロ
テイナーゼKが挙げられる。また、タンパク質を分解、
変性させる工程は、30〜100%メタノールやエタノ
ールのような有機溶媒で処理することによっても行なう
ことができる。さらに1M13フアージのような、比較
的単純なファージの分解においては、酵素や有機溶媒等
強い分解力を持つものでなくとも、DNAとタンパク質
は分離できる。すなわち、例えば、界面活性剤処理によ
ってもタンパク質の分解、変性を行なうことができ、好
ましい界面活性剤は、ラウリル硫酸ナトリウム(SO3
)のような陰イン系界面活性剤であり、その濃度はSD
Sの場合0,01〜1重量%である。また、タンパク質
は熱に弱<、DNA等の核酸は比較的強いことから、熱
変性を利用することらでき、この場合、加熱条件は80
℃ないし100℃で5分ないし20分が好ましい、また
、アルカリ処理によって6タンパク質の分解、変性を行
なうことができ、好ましいアルカリとしては0.INな
いし1Nの濃度のアルカリ金属水酸化物水溶液を挙げる
ことができる。
上記処理は単独で、又は組合わせて採用することができ
、この工程によりファージDNAからタンパク質を除去
することができる。
次いで、得られた溶液について限外ろ過を行なう、ここ
で用いられる限外ろ過膜の分画分子量としては2方ない
し100万程度のものが好ましい0分画分子量がこの範
囲よりも小さいとタンパク質除去の効率が低下し、これ
より大きいとDNAが流出するおそれがある。また、限
外ろ過膜の材質としては一般に市販されているもの、例
えばポリスルフォン製のもの等の用いることができる。
限外ろ過膜、望ましくはファージDNAの収率を上げる
ために適当な溶液等で限外ろ過膜を洗浄ろ過すると、フ
ァージDNAは溶液の形態で回収できる。この時用いら
れる溶液としては特に限定されないが、−船釣に用いら
れている緩衝液、例えばTE緩衝液(Tris−HCI
緩衝液EIlTA1等を用いることができる。この限外
ろ過により、第2工程で得られた溶液からタンパク質、
その他の不純物が除かれ、ファージDNAが精製される
上記したように、第1工程に続いて第2工程を行なうこ
とができるが、第1工程終了後、ろ液を限外ろ過にかけ
て低分子量成分を除去し。
ファージを精製することもできる。この場合の限外ろ過
は、上記第3工程と同様に行なうことができる。なお、
この場合は、第2工程のタンパク質分解、変性処理を限
外ろ過膜上で行ない、第3工程の限外ろ過を同一の限外
ろ過膜を用いて行なうこともできる。
[実施例1 以下1本発明を実施例に基づきより具体的に説明する。
もっとも、本発明は下記実施例に限定されるものではな
い。
大腸菌JM109株を2xTY培地に植菌し、次いでM
13ファージを接種した後、37℃で4時間培養した。
この培養液を孔径が0.45μ醜のメンブレンフィルタ
ーにのせて、窒素ガスで加圧することによりろ過した。
ろ液を集め、さらに分画分子量30万の限外ろ過膜でろ
過して低分子量の培地成分を除去した。残ったファージ
のタンパク質を分解するために、膜上に5μg/μlの
ブロテイナーゼに溶液をのせ、10分間反応させた。
これを加圧して酵素溶液を除き、TE緩衛液をさらにの
せて加圧し、これを除いた。この限外ろ過膜にTEm衝
液200μlをのせて振盪した後に、これをピペットで
回収した。
回収量は、培養液2+alからファージDNA2.5μ
gであった。
得られたファージDNAについて、常法に基づきアガロ
ースゲル電気泳動を行なった。対照として、市販のM1
3ファージ単鎖DNA及び従来法であるポリエチレング
リコール沈殿−フェノール抽出法により精製したM13
ファージDNAについても同様にアガロースゲル電気泳
動を行なった。
結果を図に示す1図中、レーンlはえ)7−ジのB i
 n d II+消化物から成る分子量マーカー レー
ン2は市販のM13ファージ単鎖DNAの泳動パターン
、レーン3はポリエチレングリコール沈殿−フェノール
抽出法により精製したM13ファージDNAの泳動パタ
ーン、レーン4は本発明の方法により精製したM13フ
ァージDNAの泳動パターンを示す。
図から明らかなように、本発明の方法によりファージD
N’Aが高純度に精製されることが確認された。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の方法により精製されたファージDNAの
アガロース電気泳動パターンを従来法により精製された
ファージDNAの泳動パターン及び市販のファージDN
Aの泳動パターンと共に示す図である。 拐 面 牛

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)微生物菌体とファージとを含有する混合液をメン
    ブレンフィルターによりろ過し、微生物菌体を除去する
    工程と、次いでファージタンパク質を分解、変性させる
    工程と、次いで限外ろ過により不純物を除去する工程を
    含むファージDNAの精製方法。
  2. (2)メンブレンフィルターの孔径は0.45μmない
    し0.22μmであり、限外ろ過の分画分子量は2万な
    いし100万である請求項1記載の方法。
  3. (3)ファージタンパク質の変性、分解工程は、タンパ
    ク質分解酵素を作用させることにより行なわれる請求項
    1又は2記載の方法。
  4. (4)メンブレンフィルターによるろ過とファージタン
    パク質分解、変性工程との間に限外ろ過工程をさらに含
    む請求項1ないし3のいずれか1項に記載の方法。
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