JPH03180180A - 植物細胞壁由来エンド―1,4―β―グルカナーゼとその抗体 - Google Patents

植物細胞壁由来エンド―1,4―β―グルカナーゼとその抗体

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JPH03180180A
JPH03180180A JP31773289A JP31773289A JPH03180180A JP H03180180 A JPH03180180 A JP H03180180A JP 31773289 A JP31773289 A JP 31773289A JP 31773289 A JP31773289 A JP 31773289A JP H03180180 A JPH03180180 A JP H03180180A
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JP
Japan
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endo
glucanase
enzyme
antibody
plant
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JP31773289A
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Inventor
Takahisa Hayashi
林 隆久
Chieko Oosumi
千栄子 大住
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Ajinomoto Co Inc
Original Assignee
Ajinomoto Co Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 植物細胞の伸長作用をもたらす植物ホルモンのオーキシ
ンは、エンド−1,4−β−グルカナーゼを誘導して細
胞壁にゆるみをもたらせることが知られている。この酵
素を単離して、植物細胞壁の軟化や分解に用いることが
産業的に望まれている。
また、この酵素の抗体を用いることによって、逆に分解
の程度をコントロールすることや、遺伝子をクローニン
グすることができる。
本発明は、これらに利用できる植物細胞壁由来エンド−
1,4−β−グルカナーゼとその抗体を提供するもので
ある。
〔従来の技術〕
オーキシンで誘導され、細胞壁に局在するエンド−1,
4−β−グルカナーゼは、エントウ上胚軸より単離され
ている(H,Byrne et al、J、Biol、
chem、。
250、1012−1018.1975)、このものは
分子量70,000、等電点6.9、そして比活性が3
.29X10’U/■蛋白である。
〔発明が解決しようとする課題〕
エンド−1,4−β−グルカナーゼを種々の用途に供す
るため、多種の酵素の開発が望まれており、また、比活
性の高い酵素の開発が要望されている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは上記目的を達成するべく鋭意検討の結果エ
ントウ上胚軸より新たなエンド−1,4−β−グルカナ
ーゼを単離することに成功し、該酵素が比活性も高いも
のであることを見出し、さらに該酵素に対する特異抗体
の作製にも成功して本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、β−1,4−グルカンをエンド型
で分解する活性を有し、分子量4万6千、等イオン点7
.2、至適pHが6.2、オーキシンにより誘導されて
細胞壁に局在するエンド−1,4−β−グルカナーゼと
この酵素蛋白と特異的に結合する抗体に関するものであ
る。
実施例で得られた本発明の酵素蛋白は次の物性を有して
いる。
1)物性 ■分子量 SO3−PAGE(Sodium dodecyl 5
ulfate polyacrylawide get
 electrophoresis)による電気泳動法
で得られた分子量は46.000であった。
■等電点 等電点電気泳動法で得られた等電点pl=7.2であっ
た。
2)酵素活性 ■活性測定法 β−1,4−グルカンを分解する活性は次のようにして
測定した。Cannon粘度計に1.9 dの0.3%
カルボキシメチルセルロース(20mMナトリウムリン
酸緩衝液pH6,2に溶解)を加え、100μ2の酵素
液を加えた後、一定時間中に低下した粘度を測定した。
1ユニツト(unit)の活性は、2時間に1%の粘度
低下を生じさせる酵素量として定義した。
■至適ptt 反応液緩衝液のpHを変えて活性を測定したところpl
+6.2で最高の活性を示した。
■基質特異性 植物細胞壁に存在するβ−1,4−グルコシル結合を有
する多糖、キシログルカン、リケナンおよびセルロース
を分解した。これに対して、β−1゜3−グルカン、β
−1,6−グルカン、β−1,6−グルカンおよびその
地歩糖類は分解しなかった。
■基質に対する親和性 エンド−1,4−β−グルカナーゼ活性のカルボキシセ
ルロース、セロヘキサオースおよびキシログルカンに対
する親和性す値は、ともに3.8■7mlであった。
■植物組織中でのオーキシンによる誘導植物組織をオー
キシン溶液で噴霧することにより、活性が100倍〜1
000倍に上昇した。
上記の酵素は従来のエンド−1,4−β−グルカナーゼ
と明らかに異なり、特に分子量、等電点及び至適piが
大きく異なっているところから本酵素を新規な酵素であ
ると判断するに至った。
本発明で得られたエンド−1,4−β−グルカナーゼに
特異的に結合する抗体は次の物性を有している。
(1)起源 マウスIgG由来の抗体 (2)結合能 抗体をエンド−1,4−β−グルカナーゼとともにイン
キュベイトした後、抗体をプロティンG−セファロース
で除くことにより、酵素活性を除去することができる。
また、エンド−1,4−β−グルカナーゼを電気泳動(
SO5−PAGE)に供した後、抗体を作用させると、
分子量46.000のバンドルのみ抗体は結合する。
このような植物細胞壁由来のエンド−1,4−β−グル
カナーゼは、高等植物であればその種類は問うところで
はなく、例えばエントウ、ダイズ、タバコ、ニンジン、
トマト、カエデ、ポプラ等の双子葉類、イネ、コムギ、
トウモロコシ、オオムギ等の単子葉類などの植物組織か
らオーキシンにより誘導させて取得することができる。
オーキシンによるエンド−1,4−β−グルカナーゼの
誘導は常法によって行えばよく、噴霧液は、0.01〜
1%オーキシンを含む溶液を用いる。オーキシンは、イ
ンドール酢酸、インドール醋酸等の天然オーキシンの他
、2,4−ジクロロフェノキシ酢酸やα−ナフタレン酢
酸等の合成オーキシンも用いることができる。この溶液
にはさらにトウィーン801トライトンX−100、ラ
ノリン等の界面活性剤を含ませることによって噴霧回数
を1〜2回ですませることができる。誘導は通常1〜1
0日間程度で達成できる。
エンド−1,4−β−グルカナーゼを取得するには、ま
ず誘導が行なわれた植物組織の細胞壁を集める。細胞壁
の調製は、20〜100mM程度の低塩濃度溶液、例え
ば20mMリン酸緩衝液(pH6,2>で数回ホモジナ
イズした後、生じる不溶性画分を集めることによって行
なうことができる。次に、この細胞壁から1〜5M程度
の高塩濃度溶液で抽出を行なう。塩は通常塩化ナトリウ
ムが用いられるが、ナトリウム、リチウム、カリウム等
のアルカリ金属塩を広く用いることができる。高塩濃度
溶液にもリン酸緩衝液等の緩衝液を溶媒に用いることが
望ましい。
抽出液から、本発明のエンド−1,4−β−グルカナー
ゼを取得するには、例えば蛋白等の高分子をイオンの性
質や親和性に基づいて分画する公知の方法を利用するこ
とができる。このような方法の例としては、イオン交換
クロマトグラフィーアフィニティクロマトグラフィー、
電気泳動法、透析硫安塩析法、限外濾過法などを挙げる
ことができる。
本発明のエンド−1,4−β−グルカナーゼに対する抗
体を取得するには、エンド−1,4−β−グルカナーゼ
を動物体内にアジュバントとともに注入した後、その血
清から取得することができる。
動物は、マウス、ウサギ、ヤギ、イヌ等なんでもよく、
抗体の生成まで通常2〜8週間の期間が必要である。抗
体の単離精製を行なう場合に・はアフィニティークロマ
トグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、エタノ
ール分画法等の公知の方法を利用すればよい。
〔実施例〕
実施例1 エントウ由来エンド−1,4−β−グルカナ
ーゼの調製 エントウ種子をバーミニキュライトに蒔いた後、暗黒下
20℃で1週間培養して発芽、生長させた。
このエントウ苗の第3節間に0.1%2.4−ジクロロ
フェノキシ酢酸と0.1%Tween80を含む10m
M’Jン酸緩衝液(pH7,0)を噴霧した。エントウ
苗はさらに20°Cで暗黒下さらに5日間培養し、肥大
生長した部分(第3節間)をハサミで切り取ることによ
り誘導が行なわれたエントウ組織を採取した。
エントウ組織(4kg)は、2倍量のリン酸緩衝液(5
%グリセロールおよび0.01%アザイドを含む20m
Mリン酸ナトリウムpH6,2)とともに5回ホモジナ
イズした。遠心分離した残置(細胞壁)に1M塩化ナト
リウムを含むリン酸緩衝液を加えてホモジナイズして濾
過することにより、抽出液を得た。得られた抽出液を硫
安80%により塩析して沈澱する蛋白を集めた。得られ
た粗蛋白をDEA[E−セルロースカラム(5X50c
m)に通して、エンド−1,4−β−グルカナーゼ活性
画分を得た。活性画分(500d)は、アミコンPM−
10限外濾過膜で濃縮(10d)した。濃縮液を(:o
nA−セファロースCL−6Bカラム(1,I X 2
5cm )に通し、充分にリン酸緩衝液で活性画分を溶
出した。活性画分は、透析した後、凍結乾燥し、少量の
リン酸緩衝液に溶かし、5OS−PAGEに供した。グ
ルカナーゼを含む両分を10%グリセロールと4%SD
Sを含む125IIIMトリス塩酸緩衝液(pH7,0
)とともに37°Cで15分間処理をすることによって
蛋白のSDS化を行なった。電気泳動は、7.5%のポ
リアクリルアミドゲル中、4”C,20mAで30分間
行なった。電気泳動の後、ゲルをリン酸緩衝液で10分
間づつ5回洗浄し、活性画分を切り出して1M塩化ナト
リウムを含むリン酸緩衝液で4°C11晩抽出した。エ
ンド−1,4−β−グルカナーゼの精製、単離結果を表
1にまとめた。
表1 実施例2 (1)エンド−1,4−β−グルカナーゼに対する抗体
の調製 エントウ由来エンド−1,4−β−グルカナーゼを5O
5−PAGEで分離して得られた活性バンドを切り抜き
、0.9%塩化ナトリウムを含むリン酸緩衝液とともに
ホモジナイズした。これを同量のFreund’sのア
ジュバントとともにホモジナイズして、マウスの背中に
注入した。2週間後、もう−度注入し、5日後に採血し
てその血清中から抗体を得た。抗体の力価は10−’血
清70.1μg酵素蛋白であった。
(2)抗体によるエンド−1,4−β−グルカナーゼ活
性の中和 抗体とエンド−1,4−β−グルカナーゼを0.9%塩
化ナトリウムを含むリン酸緩衝液とともに4°Cで1時
間インキベイトした。反応液にプロティンG−セファロ
ースを加えてさらに1時間インキュベイトした。遠心分
離の後、上清を取って活性を測定した。加える抗体の量
を増やすことによって、活性の低下を認めた(図1)。
(3)ウェスタンプロット法による、エンド−1,4−
β−グルカナーゼと抗体の結合実験 エンド−1,4−β−グルカナーゼを5OS−PAGE
に供した後、分離された蛋白をナイロンメンプランに転
写した。このナイロンメンプランを抗体を含むリン酸緩
衝液とともにインキュベイトした後、ビオチンでラベル
した抗マウスIgGとともにインキュベイトして発色さ
せた。図2に示したように部分精製したエンド−1,4
−β−グルカナーゼ(AとD)で、Aは銀染色法により
全蛋白を染色したが、Dは抗体と結合したグルカナーゼ
だけが染色された。分子量は46,000と測定された
。BとCはそれぞれオーキシン処理を行なっていない植
物組織由来の抽出液と粗酵素標品である。左の矢印は、
分子量マーカー蛋白の位置を示している。
(発明の効果) 本発明により新たなエンド−1,4−β−グルカナーゼ
とその特異抗体を提供し、植物の育種、作出等の開発を
促進することができる。本酵素は従来のエンド−1,4
−β−グルカナーゼに比べて比活性が2倍以上と大きい
点でも優れている。
【図面の簡単な説明】
第1図は抗体を含む血清の量とグルカナーゼの活性の関
係を示すグラフであり、第2図はウェスタンプロット法
によりグルカナーゼと抗体の結合を調べた結果を示す展
開パターンを示すものである。 第 図 血清p1 第 図 66K>

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)β−1,4−グルカンをエンド型で分解する活性
    を有し、分子量4万6千、等電点7.2そして至適pH
    が6.2のエンド−1,4−β−グルカーゼ(2)請求
    項(1)のエンド−1,4−β−グルカナーゼと特異的
    に結合する抗体
JP31773289A 1989-12-08 1989-12-08 植物細胞壁由来エンド―1,4―β―グルカナーゼとその抗体 Pending JPH03180180A (ja)

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JP31773289A JPH03180180A (ja) 1989-12-08 1989-12-08 植物細胞壁由来エンド―1,4―β―グルカナーゼとその抗体

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JP31773289A JPH03180180A (ja) 1989-12-08 1989-12-08 植物細胞壁由来エンド―1,4―β―グルカナーゼとその抗体

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31773289A Pending JPH03180180A (ja) 1989-12-08 1989-12-08 植物細胞壁由来エンド―1,4―β―グルカナーゼとその抗体

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5767364A (en) * 1992-02-28 1998-06-16 Unilever Patent Holdings B.V. Endo-1,4-beta-D-glucanase

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5767364A (en) * 1992-02-28 1998-06-16 Unilever Patent Holdings B.V. Endo-1,4-beta-D-glucanase

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