JPH0318007Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は１枚のクツシヨンパツドを並列に設け
た２本のシリンダで上向きに付勢した（以下１パ
ツド２シリンダ型という）ダイクツシヨンを付属
したプレス機械のベツドに関するものである。

「従来の技術」 従来、１パツド２シリンダ型ダイクツシヨンを
付属したプレス機械のベツドは、ベツドの剛性を
大きくして所要のクツシヨンパツドの面積を確保
していた。

「考案が解決しようとする問題点」 上述の従来のベツドは、ボルスタの面積に対し
クツシヨンパツドの面積の割合が大きくなるに従
い、ベツドで支持するボルスタ受部が小さくな
り、ボルスタの撓みによるプレスの精度低下が顕
著となる欠点があつた。これを防止するためベツ
ド及びボルスタの面積を増加させたり、ボルスタ
の厚みを増加させたりすれば、プレス機械を大型
化させる問題があつた。

本考案の目的はこれらの欠点を除き、簡単な構
造でかつプレス精度の低下を防止できるプレス機
械のベツドを提供することにある。

「問題点を解決するための手段及び作用」 本考案の構成は、プレス機械のベツドに所要の
寸法の穴を設け、この穴に１パツド２シリンダダ
イクツシヨンをシリンダ間に所要の間隔をあけて
設け、このシリンダの間にクツシヨンパツドを貫
通させて所要本数（本例の場合２本）の支柱を設
けてボルスタ底面を支持させたことを特徴とす
る。従つてベツドで支持するボルスタ受部の面積
が比較的小さくなるボルスタ対クツシヨンパツド
の面積比のものにおいてもプレス精度低下を防止
できる。

「実施例」 第１図及び第２図において、本考案によるプレ
ス機械１のベツド２を示している。ベツド２の上
面にはボルスタ３を載せ固定している。第１図は
ボルスタ３を取り外してベツド２上面を示してい
る。ベツド２には中央部に所要の寸法の穴４を設
け、穴４の底部にはベツド２にクツシヨン負荷受
板５を所要数設け、その上に１パツド２シリンダ
型ダイクツシヨン６を設けている。

１パツド２シリンダ型ダイクツシヨン６の２本
のシリンダ７，７は所要の間隔をあけて上下方向
に設け、図示してない圧力エア源から圧力エアを
供給し、所要の上向の付勢力を発生している。シ
リンダ７，７の上面には共通の１枚のクツシヨン
パツド８を固設し、シリンダ７，７の上昇源でク
ツシヨンパツド８の上面がボルスタ３底面と所要
の間隔で対向している。シリンダ７，７の中間に
は上下方向の受板９をベツド２に設け、その上面
とボルスタ３底面との間にクツシヨンパツド８を
若干の隙間をもつて貫通する２本の支柱１０をク
ツシヨンピン（図示せず）と干渉しない位置に設
けボルスタ３を支持している。従つてボルスタ３
はベツド２と接触する受面と、支柱１０及び受板
９を介してベツド２に支持され、プレス加工によ
るボルスタ３の負荷による撓みは著しく減少し、
負荷が大きい場合にもプレスの精度低下を防止す
ることができる。

「考案の効果」 以上の説明から明らかなように本考案によれ
ば、小さな支柱を設けるだけでプレス加工の大き
な負荷を受けてもボルスタの撓みは小さく、プレ
スの精度の低下を防止できる。プレスのベツドと
ボルスタの接触する受面を大きくしたり、ベツド
の剛性を必要以上に増加する必要がなく、ベツド
を大型化する必要がない。クツシヨンパツドの面
積をボルスタの面積に比べ大きくすることがで
き、プレス加工を行う製品の範囲を拡大できる、
特に１パツド２シリンダダイクツシヨンを付属し
たベツドでも、ボルスタの撓みを防止できる。な
ど実用上の効果と利点は大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施例によるプレス要部の平面図、第
２図はそのプレス要部の縦断面図である。 １はプレス機械、２はベツド、３はボルスタ、
４は穴、５はクツシヨン負荷受板、６は１パツド
２シリンダダイクツシヨン、７はシリンダ、８は
クツシヨンパツド、９は受板、１０は支柱であ
る。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １パツド２シリンダ型ダイクツシヨンを付属す
   るプレス機械のベツドにおいて、ダイクツシヨン
   のシリンダの間にクツシヨンパツドを上下に貫通
   してボルスタ底面を支持する支柱を設けたことを
   特徴とするプレス機械のベツド。