JPH0317996Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の利用分野〕 本考案は、タンクの底あるいは側壁等に形成さ
れた開口部に装着され、流体送入管によつて送ら
れる洗滌用流体を噴出ノズルを通つてタンク内壁
に向けて噴出させることによりタンク内部を洗滌
する装置に関するものである。

〔考案の背景〕

タンクの内部を洗滌する装置として、洗滌液を
高圧で噴出ノズルに送り、噴出ノズルから高速で
噴出される洗滌液をタンク内壁にあてることによ
つてタンク内部を洗滌する装置が提案されてい
る。このようなタンク内部の洗滌装置では、ノズ
ルから噴出される洗滌液が強くあたるところは充
分に洗滌されるが、洗滌液がよくあたらない部
分、或いは洗滌液のあたりが弱い部分は充分に洗
滌されないで、汚れが残ることが多い。このよう
な洗滌のムラをなくすためにはノズルからの洗滌
液の噴出方向を変えたり、ノズル自体を交換して
噴出角度を変えることが必要であるが、従来の洗
滌装置においては、ノズルの噴出方向の変更およ
びノズルの交換を可能とするためには、相当複雑
且つ高価な機構が必要となり簡単にこれを行うこ
とができない。

〔考案の目的〕

本考案の目的は、極めて簡単且つ安価な機構
で、ノズルの洗滌用流体の噴出方向の変更および
ノズル自体の交換を容易に行うことができるよう
にしたタンク内部の洗滌装置を提供することにあ
る。

〔考案の概要〕

本考案によるタンク内部の洗滌装置は、流体入
口および流体出口を備えたボデイーと、該流体入
口および流体出口の間で一対のシートリングによ
つて回転自在に挟持され中央に流体流通孔を設け
たボールより成るボール弁の形態の洗滌装置本体
を、タンクの壁体に形成された開口部に装着し、
上記のボールの中央に設けた流体流通孔内に洗滌
用流体噴出ノズルを上記のボデイーの外部から上
記の流体流通孔に着脱可能としたことを特徴とす
るものである。

〔考案の実施例〕

以下、本考案の実施例を示す図面を参照して説
明する。図示の実施例は、タンクの底に装着され
た洗滌装置を示すが、本考案装置は、タンクの側
壁に装着してもよいし、或いはタンクの頂壁にと
りつけることもできる。

第１図は本考案洗滌装置の第１の実施例を示
す。図中、１はタンクの壁体を示し、２は本考案
に係るボール弁の形態の洗滌装置本体を示す。タ
ンクの壁体１には開口部が形成され、これに洗滌
装置取付座３が固定され、洗滌装置２はボルト等
によつて該取付座３に装着されている。この洗滌
装置は、流体送入管（図示せず）によつて送られ
る洗滌用流体を、噴出ノズル４を通してタンクの
壁体１の内面に向けて噴出させてタンク内部を洗
滌するように構成されている。

洗滌装置２は、ボデー５を有し、このボデーに
は、洗滌用流体を圧送する流体送入管に接続され
る流体入口６とタンク内部に連通する流体出口７
が形成されている。然して、流体入口６と流体出
口７との間で、ボデー５内にボール８が一対のシ
ートリング９により回転自在に挾持されている。

ボール８の中央には貫通孔１０が形成されてい
て、洗滌用流体噴出ノズル４がボデー５の外部か
ら着脱自在に装着されている。第１図に示す実施
例では、タンクを空にした上、流体入口６の側か
らノズル４を着脱できる。図示の実施例では、ノ
ズル４はスリーブ１１に螺着され、このスリーブ
は流体入口６の側から該貫通孔１０にネジ込まれ
ている。従つて、スリーブ１１をネジ出すことに
よつて、ノズル４を極めて簡単に交換することが
できる。

ボール８の側部にロツド１２が係合し、その外
端にハンドル１３がとりつけられ、このハンドル
によりボール８を回転することによつてノズル４
の噴出方向を変更することができる。

第２図は本考案洗滌装置の第２の実施例を示
す。第１図に示す実施例では、ノズル４を交換す
る時には、タンクを一旦空にする必要があるが、
第２図はこの点を改めて、タンクを空にしないで
ノズルを交換できるようにした実施例を示す。第
２図中、第１図に示す部分と同じ部分は同じ番号
により指示して、その詳細な説明は省略する。

第２図に示す実施例においては、ボール８は、
図示のようにタンクの底に設けられたタンク内容
物取出口を閉止する位置まで回転できるように構
成され、このようにボール８を回転した位置でノ
ズル４をボデー側方から着脱するためのノズル交
換口１４が、ボデーに設けられている。

第２図の実施例においても、ボール８はハンド
ル（図示せず）によつて回転されて、ノズル４の
噴出方向を変更することができ、また、該ハンド
ルによりボール８をタンク内容物取出口を閉止す
る位置まで回転すれば、ノズル４を極めて簡単に
所望のものと交換できる。

上述のように、本考案洗滌装置においては洗滌
装置本体をボール弁の形態のものとしたので、ハ
ンドルの操作によつてノズル４の洗滌用流体噴出
方向を簡単に変更することができ、また、洗滌装
置のボデーの外からノズル４を簡単にとり出し
て、これを所望の流体噴出パターンのものと交換
することができる。洗滌操作は送入管によつて洗
滌用流体を圧入することによつて簡単に行うこと
ができる。

〔考案の効果〕

本考案によるタンク内部の洗滌装置は極めて簡
単且つ安価な構造を有し、しかも、ノズルの洗滌
用流体の噴出方向の変更およびノズルの交換を装
置ボデーの外部から極めて簡単に行うことができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は、それぞれ本考案洗滌装
置の実施例を示す断面図である。 １……タンク壁体、２……洗滌装置、３……取
付座、４……ノズル、５……ボデー、６……流体
入口、７……流体出口、８……ボール、９……シ
ートリング、１０……貫通孔、１１……スリー
ブ、１２……ロツド、１３……ハンドル、１４…
…ノズル交換口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 流体入口および流体出口を備えたボデイーと、
   該流体入口および流体出口の間で、一対のシート
   リングによつて回転自在に挟持され中央に流体流
   通孔を設けたボールより成るボール弁の形態の洗
   滌装置本体をタンクの壁体に形成された開口部に
   装着し上記のボールの中央に設けた流体流通孔内
   に洗滌用流体噴出ノズルを装着し、且つ、上記の
   洗滌用流体噴出ノズルを上記のボデイーの外部か
   ら上記の流体流通孔に着脱可能としたことを特徴
   とするタンク内部の洗滌装置。