JPH0317942A - 蛍光表示パネル用陰極組立体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は，コンピュータ等の図形、文字を表示するため
の端末機．メッセージボートの如き多桁の文字，数字を
表示するのに用いられる蛍光表示パネルに関し，特にそ
の陰極組立体の改良に関するものである． （従来の技術） 最近，画素数が増加しても低電圧駆動することができ且
つ大画面化することができる積層型蛍光表示パネルが提
案されている（特願昭６３−１　１　１，６３３号）．
この蛍光表示バネルは、ガラス等の透明絶縁基板の上に
陽極を介して蛍光層が設けられた陽極基板と，この陽極
基板の上に第ｌのスペーサ基板を介して順次積層された
制御電極群及び陰極と，制御電極群の上に第２のスペー
サ基板を介して設けられた裏面基板とから成っている．
これらの基材のｔｊｌｊｌ体は、周縁部をフリットガラ
スの如き封止材でコーティングし４００〜４５０℃の温
度で熱間圧着して一体化され、その内部を真空排気して
蛍光表示パネルが形成される． この蛍光表示パネルにおいて，陰極は，内部が圧壊する
のを防止するために支柱を兼ねる多数の枠体な含む陰極
基板の上に細線状に懸架して設けられ，その電子発生部
は常に６００〜７００″Ｃに通電加熱されている．一方
，制御電極群は、相互に直交して設けられた走査電極と
データ電極とから成り、陰極に接近して配置されている
。この制御電極群は，陰極から放射される電子を通過ま
たは遮断するための開口を電極の交点に有しており、そ
れぞれの電極の電位を線順次に制御しながら印加するこ
とによって陽極上の蛍光層の発光状態、非発光状態を制
御する．このように電子を制御するために制御電極群に
印加する電圧は，Ｉ！３極と制御電極群との形状、陰極
と制御電極群と陽極との位置関係によって異なるが、電
子を通過するためには正の電圧または低い負の電圧を印
加し、電子を遮断するためには負の電圧を印加し、また
中間階調で表示するためにはこれらの中間の値の電圧が
印加される． 従来技術の陰極においては、陰極フィラメントの一端は
裏面基板等に固定されたサポート部材にマイクロスポッ
ト溶接等で固定し，＃極フィラメントの他端はサポート
部材にＳＵＳ等の薄板材料で形威されたばね片が取付け
て形威されたアンカ一部材のばね片によって陰極フィラ
メントを伸長した状態でマイクロスポット溶接等によっ
て固定した後、ばね片を自由状態にして陰極フィラメン
トを常に伸長した状態にしている． （発明か解決しようとする課題） この種の蛍光表示パネルは、陰極と陽極との間隔に対し
て陰極と制御電極群との間隔の比を０．５以上とするこ
とによって陰極から放射される電子を多数の画素に供給
することができるようにしており、このようにすると、
パネル面に対して隣接して張架されている陰極の間隔の
ｌＯ％程度ばらついても面内の輝度は大きいのでその表
示特性を損なうことがないが、積層型蛍光表示パネルの
低電圧駆動性との関係で陰極と制御電極群との間隔比は
通常０．５以下に抑える必要があるため、電子放射源で
ある陰極と電子透過口を有する制御電極群との関係は、
陽極に対して制御電極群が陰極に近い分だけアンカ一部
材のばね片の伸長状態の差によって生ずる位置誤差が陰
極と制御電極群と陽極上の画素蛍光層の相対位ＩＩｌｒ
Ｍ係に大きな影響を及ばす．更に詳細にのべると，例え
ば、１画素ｌＷｋ極駆劫方式の場合には、陰極の位置は
制御電極群に設けられた電子透過口と陽極上の画素蛍光
暦の真上に位置することが画素を均一に発光させるのに
必要であるが，アンカ一部材を用いると、この位置関係
を精度よく達成することが困難であった．これを解決す
るためにアンカ一部材のばね片を横方向にするのではな
く、縦方向（垂直方向）にすることも考えられるが、こ
の場合には縦方向，即ちパネルの肉厚方向である陰極と
制御電極群との間隔にばらつきが生ずるためにパネルの
全面で均一に発光させることが困難であった． また，従来技術の陰極を用いた蛍光表示パネルでは、陰
極フィラメントは通電加熱時の輻射による消費電力を低
減するためにフィラメントの直径を可及的に小さくして
おり、大体７〜２０←ｍ程度に細くしている．従って、
このような細い陰極フィラメントをアンカ一部材及びサ
ポート部材に張架するためにはビンセットで細い陰極フ
ィラメントをつまみ、その状態でアンカ一部材及びサポ
ート部材にマイクロスポット溶接しなければならないの
で多数の陰極を必要とする積層型蛍光表示パネルの製造
工数が大幅に増加し，高嚢となる欠点があった． 更に、表示画面が大きくなると，陰極の電気抵抗によっ
て電圧印加端とその反対端とでは電位が興なり，そのた
め画面の両端での発光卿度が異なり，一方大画面の表示
が必要な蛍光表示管では陰極の通電加熱は一般に交流駆
動によって行なわれるが，この場合には陰極フィラメン
トが振動し，従って陰極と制御電極群との正確な位雪決
めができないで陰極同志が接触してパネルが動作しなく
なることがあった． 本発明の目的は、上記の欠点を回避し，＃極フィラメン
トの取付工数を簡略にし，且つ陰極と制御電極群との間
の位置を精度よく設定することができる蛍光表示パネル
用陰極組立体を提供することにある． （課題を解決するための手段） 本発明は，上記のｔｌＩＩｌを解決するために、陽極を
介して設けられた蛍光層を肴する陽極基板と．この陽極
基板の上に第１のスペーサ基板な介して設けられた制御
電極群及び陰極組立体と，この制御電極群に第２のスペ
ーサ基板を介して設けられた裏面基板とから成る蛍光表
示パネル用陰極組立体において，複数条の支持リブを上
面に有する陰極基板と，これらの支持リブの間に設けら
れた複数条の陰極フィラメントと、この陰極フィラメン
トの両端を引き止める引き止め手段とから成り，この引
き止め手段は．支持リブの間に整列して設けられて陰極
フィラメントが係入するフィラメント係入溝を有し支持
リブを横切る方向に延び支持リブの両端の外側で陰極基
板の上に設けられた２つの陰極位置決め部材と，これら
の２つの陰極位置決め部材の外側で陰極基板の上に設け
られて陰極フィラメントの両端が接続される陰極端子部
材と，少なくとも一方の陰極位置決め部材側に設けられ
フィラメント係入溝に係入された陰極フィラメント部分
を押し付けて陰極フィラメントを伸長する弾性片を有す
るフィラメント弾性伸長部材とから成っていることを特
徴とする蛍光表示バネル用陰極組立体を提供するもので
ある．（作用） このように構虞すると、陰極フィラメントは陰極位置決
め部材の係入溝によって高い精度で位置決めされ、従っ
て従来のように陰極フィラメントを固定する際の取扱が
容易となって工数を低減し、またフィラメント弾性伸長
部材または陰極位賃決め部材の間隔を調整することによ
って陰極フィラメントの振動を防止することができる． （実施例） 本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明すると，第
１図は本発明に係る蛍光表示パネル１０を示し，この蛍
光表示パネルｌＯは、ソーダライム等の材料から作られ
たガラス基板の如き透明絶縁基板ｌ２の上に陽極ｌ４を
介して設けられた蛍光層五６を有する陽極基板ｌ８と，
この陽極基板ｌ８の上に第１のスペーサ基板２０を介し
て設けられた制御電極群２２と，この制御電極群２２の
上に設けられた本発明の陰極組立体２４と，この陰極組
立体２４の上に配置され制御電極群２２に第２のスペー
サ基板２０゜を介して設けられた裏面基板２６とから成
っている． 陽極ｌ４は，ガラスの透明絶縁基板ｌ２の上にスパッタ
リング法，スプレー法またはＣＶＤ法等の薄膜技術によ
ってＳ　ｎ　Ｏ　＊またはＩＴＯ（Ｉｎ＊　Ｏｘ−Ｓｎ
ｏｗ　）等の透明導電膜を２０００〜３０００人の厚み
に所定の電極パターンで＊ｌＩＬ，て形成される． 蛍光層ｌ６は，陽極ｌ４上にフォトレジストを塗布し、
後の工程によって形成される蛍光体パターンの幅が陽極
パターンの幅よりも小さくなるようなクロムマスクパタ
ーンを有するフォトマスクで露光し，リフトオフ等の方
法によって形成される．尚、蛍光体パターンの幅を陽極
パターンの幅よりも小さくするのは陽極近傍のガラス基
板のチャージアップによるいわゆるカット才フ現象を避
けるためである． 制御電極群２２は，陰極組立体２４から放出？れる電子
の通過、遮断を行うように透孔２２ａを有しＸ．Ｙ方向
に相互に交差する第１と第２との２つの制御電極（走査
電極とデータ電極）２８Ａ、２８Ｂから戒っている．ま
た，この制御電極群２２は，第２の制御電極２８Ｂの直
下に一体に設けられ正のバイアス電位が印加される引き
出し電極３０を含むのが好ましく、この引き出し電極３
０は制御電極２８Ａ、２８Ｂの透孔２２ａに整列する透
孔３０ａを有する．制御電極２８Ａと２８Ｂの間及び制
御電極２８Ｂと引き出し電極３０との間には図示しない
絶縁膜がそれぞれ設けられている．この制御電極群２２
は、４２６合金の金属薄板の上にスパッタリング法、プ
ラズマＣＶＤ法またはゾルゲル法等の薄膜技術によって
Ａ１■０３，ＳｉＯｔ等の絶縁材料，ニッケル、アルミ
ニウム等の薄膜金属を成膜して形成される． 尚、第１図において符号３２は裏而基板２６の内面に設
けられた裏面電極である． 本発明の陰極組立体２４は，第２図乃至第４図に示すよ
うに，複数条の爆縮防止用の支持リブ３４を上面に有す
る陰極基板３６と、これらの支持リブ３４の間に設けら
れた複数条の陰極フィラメント３８と、この陰極フィラ
メント３８の両端を引き止める引き止め手段４０とから
成っている．陰ｉ基板３６は、板厚が１〜２ｍｍの４２
６合金板、ガラスまたはアルミナ焼結板から作られ、支
持リブ３４は４２６合金板を化学ミリングするかガラス
またはアルミナ焼結板にストリップ状または点状に接着
して形成される． 引き止め手段４０は、支持リブ３４の間に整列して設け
られて陰極フィラメント３８が係入するフィラメンド係
入溝４２ａを有し支持リブ３４を横切る方向に延び支持
リブ３４の両端の外側で陰極基板３６の上に設けられた
２つの陰極位置決め部材４２と，これらの２つの陰極位
置決め部材４２の外側で陰極基板３６の上に設けられて
陰極フィラメント３８の両端が接続される陰極端子部材
４４と、少なくとも一方の陰極位置決め部材４２に取付
けられフィラメント係入溝４２ａに係入された陰極フィ
ラメント部分を押し付けてｍ極フィラメント３８を伸長
するる弾性片４６ａを有するフィラメント弾性伸長部材
４６とから戊っている． 陰極位置決め部材４２は、４２６合金の断面Ｕ字形のチ
ャンネル金属材料から作られ，フィラメント係入溝４２
ａはこのチャンネル金属材料の垂直壁４１，１４゜に相
対して形成されている．この陰極位置決め部材４２は、
絶縁作用を有するフリットガラスによって陰極基板３６
に固定されている．フィラメント係入溝４２ａは，陰極
基板３６の面方向（水平方向）及び縦方向（垂直方向）
の位置決めを行なう働きを有する．陰極端子部材４４も
、４２６合金のストリップから成り，この陰極端子部材
４４もフリットガラスによって陰極基板３６に固定され
ている． 陰極フィラメント３８は，２つの陰極位置決め部材４２
、４２にマイクロスポット溶接によって固定されている
． フィラメント弾性伸長部材４６は、厚みが０．１％０．
３ｍｍ程度のＳＵＳの如き弾性金属材料から作られ、弾
性片４６ａによって陰極フィラメント３８が伸長するよ
うに，ｖ１極位置決め部材４２にスポット溶接等によっ
て固定するか（第４図参照）、陰極基板３６にスポット
溶接等によって固定する．陰極フィラメント３Ｂに印加
される駆働電圧の駆動周波数によって異なるが，２つの
陰極位置決め部材４２．４２の間隔を調整することによ
って陰極フィラメント３８が受ける振動を大きく減少す
ることができる． 尚、図面では陰極基板３６は１枚の板から成っているが
、複数枚の板を積層して形成してもよく、また陰極位置
決め部材４２は振動が少ないａｌＯキロヘルツ以上の駆
動周波数を用いる場合にはＵ字形ではな＜，Ｌ字形であ
ってもよい。

（発明の効果） 本発明によれば、上記のように，陰極フィラメントは陰
極位置決め部材のフィラメント係人溝によって面方向及
び縦方向の位置制御を容易に行なうことができるから組
立工数を増大することがない上に振動による表示性能の
劣化を生ずることがなく，また陰極フィラメントはフィ
ラメント弾性伸長部材を陰極フィラメントに上から押し
付けることによって伸長し懸架するので高い密度で張架
することができ，また支持リブを陰極フィラメントに接
近して位置制御よく設けることができるので赤外線反射
機能が高くなって輻射による消費電力を抑制することが
できる実益がある．

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の蛍光表示パネルの断面図、第２図は本
発明に用いられる陰極基板と陰極位置決め部材及び陰極
端子部材の分解斜視図、第３図及び第４図はそれぞれ本
発明の陰極組立体の一部分解斜視図及び側面図である． １　０−−−−一蛍光表示パネル、１　２−−−−ー透
明絶縁基板、１４−−一−一陽極，ｌ６一−−−一蛍光
層，１８−−−−一陽極基板、２０，２０゜−一−−−
スペーサ基板、２２−一一一一制御電極群、２４−一−
−一瞼極組立体，３４−一−−一支持リブ，３６−−−
−一陰極基板、３８−−−−一陰極ンイラメント、４０
−−−−一引き止め手段、４２−−−一一陰極位置決め
部材、４２ａ−−−−−フィラメント係人溝，４４−−
−−一陰極端子部材，４６一一一一一フィラメント弾性
伸長部材、４８ａ−一一一一弾性片． 第４図 ４２ ４２

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 陽極を介して設けられた蛍光層を有する陽極基板と、前
   記陽極基板の上に第１のスペーサ基板を介して設けられ
   た制御電極群及び陰極組立体と、前記制御電極群に第２
   のスペーサ基板を介して設けられた裏面基板とから成る
   蛍光表示パネル用陰極組立体において、複数条の支持リ
   ブを上面に有する陰極基板と、前記支持リブの間に設け
   られた複数条の陰極フィラメントと、前記陰極フィラメ
   ントの両端を引き止める引き止め手段とから成り、前記
   引き止め手段は、前記支持リブの間に整列して設けられ
   て前記陰極フィラメントが係入するフィラメント係入溝
   を有し前記支持リブを横切る方向に延び前記支持リブの
   両端の外側で前記陰極基板の上に設けられた２つの陰極
   位置決め部材と、前記２つの陰極位置決め部材の外側で
   前記陰極基板の上に設けられて前記陰極フィラメントの
   両端が接続される陰極端子部材と、少なくとも一方の陰
   極位置決め部材側に設けられ前記フィラメント係入溝に
   係入された陰極フィラメント部分を押し付けて各陰極フ
   ィラメントを伸長する複数の弾性片を有するフィラメン
   ト弾性伸長部材とから成っていることを特徴とする蛍光
   表示パネル用陰極組立体。