JPH03178719A - 内歯歯車のシェービング仕上用工具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はブローチやギヤシェーバにより予め機械加工さ
れた内歯歯車の仕上加工、あるいは機械加工後になされ
た熱処理により変形した内歯歯車を高精度に仕上加工す
るのに好適な内歯歯車のシェービング仕上用工具に関す
る。

（従来の技術） 内歯歯車の仕上加工には、第５図に示すように内歯歯車
（Ｗ）の各歯溝（Ｔ）を割出して砥石（Ａ）を回転させ
て１歯毎に研削加工したり、あるいは立方晶窒化硼素（
ＣＢＮ）、ダイヤモンドなどの硬質砥粒を電着した電着
工具による振動加工法などが行われている。

（発明が解決しようとする課題〉 しかし、上述のｌ歯毎に割出して研削加工するには加工
に際して長時間を要するし、電着工具を用いる場合には
工具の製作法が必ずしも十分に確立されておらず、所期
の精度が出にくかった。

（課題を解決するための手段〉 本発明は案内歯部を円錐部を連設し、少くとも一側に柄
部を突設した本体からなり、円錐部の円錐面には案内歯
の歯すじと同一位相の溝が形成されて複数の切刃部が区
画されると共に軸方向に投影した曲線が被加工内歯歯車
の歯形曲線と一致する曲線で各切刃部の切刃縁が構成さ
れており、円錐面の頂点方向に移動して加工を行うこと
を特徴とする内歯歯車のシェービング仕上用工具を提供
することにより、上述の課題を解決し、短時間に高精度
の仕上加工を可能としたものである。

（作　用） 被加工内歯歯車（Ｗ）をブローチ盤やプレス機械の所定
位置に配置し、シェービング仕上用工具で揺動運動を停
止し、被加工内歯歯車に対し工具をＳ方向に相対移動を
させてシェービング仕上加工を行う。

（実施例） 次に、本発明の実施例を図面につき説明する。

第１図は本発明に係るシェービング仕上用工具の斜視図
であり、案内歯（１）と円錐部（２）が連設される。ま
た、案内歯側に部活（５）が、円錐部（２）側に後柄（
６）が突設される。

案内歯（１）は仕上加工される内歯歯車の歯数、歯形、
モジュールなどの歯車諸元に適合しており、内歯歯車を
加工位置に正確にもたらす形状に成形されるのであり、
（７）は歯溝、（８〉は内歯歯車（Ｗ）に工具をガイド
する尖端縁である。部活（５）側に位置する頂点（０）
から後柄（６）側内歯（１）の歯溝（７）と同一位相の
溝（９〉が形成されて多数の切刃部（１０）が区画され
る。

各切刃の切刃縁（３〉は頂点（０）側から軸方向に投影
した歯形が被加工内歯歯車（Ｗ）の歯形曲線（Ｐ）と一
致する曲線に形成されている。このため、切刃縁は被加
工内歯歯車の実際の歯形曲線の長さよりも大となる。な
お、第１図に示す実施例では各切刃部（１０）には超硬
合金製チップ（４）をろう付けなどの手段を用いて固着
している。切刃部（１０）自体が切削加工に耐える十分
な硬度を保持するものであれば超硬チップの取付は必ず
しも必要としないことは勿論である。

本発明に係る工具を用いて内歯歯車（Ｗ）のシェービン
グ仕上加工を行うには、ブローチ盤のチャックに部活（
５）を把持して矢印Ｓ側（円錐部の頂点側〉に引抜いた
り、あるいはプレス機械を用いて後柄（６）を把持して
矢印Ｓ側に押し込むことにより行われるのであるから、
必要により部活、後柄のいずれか一方を省略することも
できる。

さらに、案内歯（１）と円錐部（２）との間に形成され
る周凹部（１２）は案内歯部（１）を成形する砥石が切
刃−縁（３）に突き当らないように設けたものである。

第３図は本発明に係る仕上用工具を用いて内歯歯車（Ｗ
）の歯面（１１）をシェービング仕上加工を行っている
状態斜視図であって、説明のため工具の一刀のみを示し
たものである。即ち、円錐部（２）に設けられた切刃！
！（３）の始端をＡ点、中間をＢ点、終端を０点とする
と、点Ａが内歯歯車（Ｗ）の歯先を、点Ｂは歯丈の中央
を、点Ｃは歯元をそれぞれシェービング仕上する。図で
は内歯歯車（Ｗ）のＡＩ　Ａ、　Ｂ＋　Ｂ、　ＣＩＣ間
は、シェービング加工が既に完了した領域を示し、Ａｔ
　Ａ、ＢＺ　Ｂ、Ｃ２Ｃは図示の状態から以後にシェー
ビング加工される領域を示す。

め、切刃縁（３）は歯形方向（Ｘ）、歯すじ方向（Ｙ）
の２方向に同時に長い範囲で作用し、上記両方向の精度
を同時に向上させることになる。

なお、第４図（イ）に示すように被加工物（Ｗ）の歯元
にプロチュ−バランス（１４）加工を施しておくか、あ
るいは同図（ロ）に示すように歯元にハイアデンダム（
１５）加工をしておくと、本発明に係る仕上用工具の歯
先が内歯歯車の歯元に干渉して破損することが未然に防
止される。また、被加工内歯歯車（Ｗ）の歯先に歯先面
取り（１３）を施しておくと、本発明に係る仕上用工具
が内歯歯車の歯先から歯元に向ってシェービング仕上加
工を開始するので切れ刃を円滑に内歯歯車内に導く。

（効　果） 本発明に係るシェービング仕上用工具は、上述のように
案内歯部と円錐部とを連設し、円錐部の切刃縁を軸方向
に投影した曲線が被加工内歯歯車の歯形曲線と一致する
曲線に形成したので、（イ）工具の切れ刃縁が長くなる
ので、内歯歯車の歯形方向と歯すじ方向の２方向に同時
に長い範囲で切削が行われるので、歯形と歯すじの精度
を同時に向上させることができる。

（ロ）本考案の工具を使用するには、特殊の機械を必要
とせず、普通のプレス機械あるいはブローチ盤で仕上加
工を行うことができる。

（ハ）ブローチなどの工具に比してストローク長が短い
から加工時間が極めて短く生産製が高い。

五 削はきわめて容易である。

（ホ）工具の製作が比較的容易である。

など多くの優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の斜視図、第２図は第１図Ｌ−
Ｌ線による断面図、第３図は本発明工具による加工状態
を示す斜視図、第４図（イ）、（ロ）は内歯歯車の仕上
加工前の状態を示す部分断面図、第５図は従来の仕上加
工状態の部分説明図である。 １・・・案内歯部、２・・・円錐部、３・・・切刃縁、
５・・・部活、６・・・後柄、７・・・案内歯部の溝、
８・・・尖端部、１０・・・切刃部、Ｐ・・・被加工歯
車の歯形曲線、Ｗ・・・被加工内歯歯車

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　案内歯部と円錐部とが連設され、少くとも一側に突設
   された柄部を具備した本体からなり、円錐部の円錐面に
   は案内歯の歯すじと同一位相の溝が形成されて複数の切
   刃部が形成されると共に、軸方向に投影した曲線が被加
   工内歯歯車の歯形曲線と一致する曲線で各切刃部の切刃
   縁が構成されており、円錐面の頂点方向に移動して加工
   を行うことを特徴とする内歯歯車のシェービング仕上用
   工具。