JPH03177749A - 温水器の貯湯タンクと、その洗浄方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、非常用給水栓を利用して内部を簡単に洗浄
することができるように工夫した温水器の貯湯タンクと
、その洗浄方法に関する。

従来技術 密閉形の貯湯タンクを備えた温水器は、貯湯タンクに給
水する上水道等の水圧を利用して外部の給湯栓に給湯し
ているので、上水道等の断水時や水圧低下時には、給湯
栓からの給湯が不可能となり、貯湯タンク内の水を取り
出すことができなくなる。この欠点を解消するために、
貯湯タンクに非常用給水栓を付設し、断水時等にも、貯
湯タンク内の水を非常用水として容易に取り出せるよう
に工夫したものが知られている（たとえば、実公平１−
８９１３号公報）。

一方、このような貯湯タンクは、使用に伴い、その内側
、特に、底部に湯垢や不純物等の沈澱物が溜まりがちで
あり、適宜、洗浄する必要があるが、貯湯タンクは、全
体が耐圧一体構造となっていて、据え付は後の分解が困
難なため、内部の洗浄に際しては、単に、水抜き作業を
繰り返すことしかできなかった。すなわち、貯湯タンク
内の水をすべて底部の排水口から排出し、つづいて、底
部の給水口から給水して貯湯タンクの１／３程度に水を
溜め、再び排水口から排出し、このような水抜き作業を
数回反復することにより、排水時の水の流れを利用して
沈澱物を排出し、貯湯タンクの底部を洗浄するものであ
る。

発明が解決しようとする課題 而して、かかる従来技術によるときは、水抜き作業によ
る貯湯タンクの洗浄は、排水口からの排水とともに沈澱
物を流し出そうとするものであり、排水時の水流に頼る
消極的な洗浄方法であるから、水抜き作業の各回毎に、
順次、沈澱物は減少していくものの、これを完全に除去
することが難しく、多量の水を浪費してしまうという問
題があった。

そこで、この発明の目的は、かかる従来技術の実情に鑑
み、非常用給水栓を介して外部給水源からの水を貯湯タ
ンクに導入することにより、底部に溜った沈澱物を、少
量の水で有効に除去することができる温水器の貯湯タン
クと、その洗浄方法を提供することにある。

課題を解決するための手段 かかる目的を達成するためのこの出願に係る第１発明の
構成は、底部に給水口と排水口とを有し、頂部に給湯口
を有する密閉形のタンク本体と、タンク本体の側部に付
設した非常用給水栓と、タンク本体の内部に配設し、非
常用給水栓を介してタンク本体内に導入した水の流出方
向を制御する制御部材とを備えることをその要旨とする
。

制御部材は、タンク本体の底部に向けて傾斜するバッフ
ル板を備えるようにし、または、底部に向けて開口する
導水管を備えるようにしてもよい。

さらに、導水管は、先端部にノズルを形成することもで
きる。

第２発明の構成は、タンク本体内の水を排水口から排出
し、タンク本体の側部に付設した非常用給水栓を開栓し
て、外部給水源からの水を非常用給水栓を介して導入し
、タンク本体の底部を洗浄することをその要旨とする。

作用 而して、この第１発明の構成によるときは、制御部材は
、非常用給水栓を介してタンク本体内に導入した水の流
出方向を適切に制御して、底部の沈澱物に対して的確に
水を掛け、これを効率よく洗い流すようにすることがで
きる。

制御部材は、底部に向けて傾斜するバッフル板を備える
ときは、底部全体の沈澱物を万遍なく洗い流すことがで
き、また、底部に向けて開口する導水管を備えるときは
、底部の沈澱物が溜まり易い箇所を集中的に洗浄するこ
とができる。

さらに、導水管の先端部にノズルを形成するときは、水
の噴出速度を高めて、沈澱物を強力に洗い流すことがで
きる。

第２発明の構成によるときは、外部給水源からの水を、
非常用給水栓を介してタンク本体の内部に導入すること
により、底部に溜っている沈澱物に対して、その上方か
ら、直接、水を流出させて、これを積極的に洗い流すと
同時に、沈澱物の混じった水を、速やかに、しかも連続
的に排水口から排出することができる。

実施例 以下、図面を以って実施例を説明する。

温水器の貯湯タンク（以下、単に、貯湯タンクという）
１０は、タンク本体１１と非常用給水栓１２と制御部材
１３とを備えてなる（第１図）。

タンク本体１１は、密閉形の耐圧容器であって、その外
周は、断熱材１１ａによって覆われている。

タンク本体１１の頂部には、給湯口１１ｂが形成される
一方、底部には給水口１１ｃと排水口１１ｄとが形成さ
れ、それぞれ、給湯弁１１ｂ１、給水弁１１ｃ１１排水
弁１１ｄ１を介して、この順に、図示しない給湯栓、外
部給水源、外部排水溝に連通しているものとする。さら
に、タンク本体１１の側部には、補助給水口ｌｉｅを設
けである。

タンク本体１１は、耐圧一体構造に仕上げられ、タンク
本体１１の内部には、図示しない電気式のヒータが内装
されていて、これにより、内部の水を加温するものとす
る。

非常用給水栓１２は、その基端部を補助給水口ｌｉｅに
接続することにより、タンク本体１１の側部に付設され
、タンク本体１１の内部と外部とを連通している。非常
用給水栓１２としては、たとえば玉形弁のように、双方
向に支障なく水を流すことのできるものが好適である。

非常用給水栓１２の先端部は、図示しない上水道等の外
部給水源からの水を送水するホースＨ等と連結可能とな
っている。なお、非常用給水栓１２は、タンク本体１１
の内部に充満している水を、断水時等に、外部に排出す
る非常用のものであるから、平常時には、カバー等で隠
蔽しておくのがよい。

制御部材１３は、取付部１３ａと複数のバッフル板１３
ｂ、１３ｂ・・・とを備えてなり、取付部１３ａを介し
、タンク本体１１の内部に向けて、補助給水口ｌｉｅに
装着されている。バッフル板１３ｂ、１３ｂ・・・は、
その傾斜角度を少しずつ変化させて形成し、非常用給水
栓１２からタンク本体１１の内部に導入される水が、バ
ッフル板１３ｂ、１３ｂ・・・に衝突するとき、タンク
本体１１の底部全体に万遍なく散水されるようにしであ
る。

このような貯湯タンク１０は、次のようにして、その内
部を洗浄することができる。

まず、給水弁１１Ｃ１を閉じるとともに、排水弁１１ｄ
ｌを開いて、タンク本体１１の内部の水を排水口１１ｄ
からすべて排出する。つづいて、非常用給水栓１２を開
栓し、タンク本体１１の内部と外部とを連通させ、さら
に、一端を外部給水源に接続したホースＨを非常用給水
栓１２の先端部に連結した後、外部給水源から送水する
。送水された水は、非常用給水栓１２を経由してタンク
本体１１に導入されるが、このとき、水は制御部材１３
のバッフル板１３ｂ、１３ｂ・・・に衝突して、その流
出方向を制御され、タンク本体１１の底部全体に勢いよ
く散水される。この散水の勢いで、底部に溜っていた沈
澱物を直接洗い流すとともに、沈澱物の混じった水を、
連続的に、排水口１１ｄ、排水弁１１ｄ１を介してタン
ク本体１１の外部に排出するものである。

なお、制御部材１３は、非常用給水栓１２から導入され
る水の流出方向を適切に制御するためのものであるから
、バッフル板１３ｂ、１３ｂ・・・は、この機能を実現
できる限り、その枚数、傾斜角度は任意に定めてよい。

他の実施例 制御部材１３は、バッフル板１３ｂ、１３ｂ・・・に代
えて、導水管１３ｃを備えるものとしてもよい（第２図
）。導水管１３ｃの先端部をタンク本体１１の底部に向
けて開口させれば、底部の沈澱物が溜まり易い箇所に集
中して水を流出させ、これを洗い流すことができる。ま
た、導水管１３ｃを延長して、その先端部が底部に近く
位置するようにしてもよい（第３図）。底部の洗浄効果
を一層高めることができるとともに、非常用給水栓１２
を介して貯湯タンク１０内の湯または水を非常用水とし
て利用するとき、その排出可能水量を多くすることがで
きる。

導水管１３ｃの先端部には、ノズル１３ｃ１を形成する
ことができる（第４図）。水の噴出速度を増して、沈澱
物を強力に洗い流すことができる。

この場合も、導水管１３Ｃの長さを延長して、ノズル１
３ｃ１が底部に近接するようにしてもよい（第５図）。

さらに、制御部材１３は、バッフル板１３ｂ１１・３ｂ
・・・や導水管１３ｃに代えて、多数の噴出孔を有する
シャワーノズルを備えることもできる。

なお、制御部材１３の取付部１３ａについては、補助給
水口１３ｅに装着するに代えて、フランジ状に形成し、
これを介してタンク本体１１の内壁に取り付けるように
してもよい。すなわち、制御部材１３は、非常用給水栓
１２を介して導入される水の流出方向を制御し、タンク
本体１１の底部に溜まる沈澱物を効率よく洗い流すこと
ができればよ（、その具体的な形状やタンク本体１１に
対する取付方法は、任意に設定すれば足るものである。

なお、この発明に係る温水器の貯湯タンクは、水の加温
手段を問うものではないので、電気、ガスによるものは
もちろん、他の任意の加温手段を有する密閉形の貯湯タ
ンクであってもよいことはいうまでもない。

発明の詳細 な説明したように、この出願に係る第１発明によれば、
非常用給水栓を介してタンク本体内に導入した水の流出
方向を制御する制御部材を設けることによって、タンク
本体の底部に溜まる沈澱物を有効に洗い流すことができ
、したがって、少量の水で、効率よく内部の洗浄作業を
実施することができるという優れた効果がある。

第２発明によれば、外部給水源からの水を、非常用給水
栓を介してタンク本体に導入することにより、この水の
勢いを利用して沈澱物を積極的に洗い流すと同時に、沈
澱物の混じった水を、連続的に排出することができるの
で、少量の水で、沈澱物を効率よく手軽に除去すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施例を示す中央縦断面説明図である。 第２図ないし第５図は、それぞれ別の実施例を示す要部
説明図である。 ０・・・貯湯タンク ト・・タンク本体 １ｂ・・・給湯口 １Ｃ・・・給水口 １ｄ・・・排水口 ２・・・非常用給水栓 ３・・・制御部材 ３ｂ・・・バッフル板 ３ｃ・・・導水管 ３ｃｌ・・・ノズル

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）底部に給水口と排水口とを有し、頂部に給湯口を有
   する密閉形のタンク本体と、該タンク本体の側部に付設
   した非常用給水栓と、前記タンク本体の内部に配設し、
   前記非常用給水栓を介して前記タンク本体内に導入した
   水の流出方向を制御する制御部材とを備えてなる温水器
   の貯湯タンク。 ２）前記制御部材は、前記タンク本体の底部に向けて傾
   斜するバッフル板を備えることを特徴とする特許請求の
   範囲第１項記載の温水器の貯湯タンク。 ３）前記制御部材は、前記タンク本体の底部に向けて開
   口する導水管を備えることを特徴とする特許請求の範囲
   第１項記載の温水器の貯湯タンク。 ４）前記導水管は、先端部にノズルを形成することを特
   徴とする特許請求の範囲第３項記載の温水器の貯湯タン
   ク。 ５）タンク本体内の水を排水口から排出し、タンク本体
   の側部に付設した非常用給水栓を開栓し、外部給水源か
   らの水を非常用給水栓を介して導入し、タンク本体の底
   部を洗浄することを特徴とする温水器の貯湯タンクの洗
   浄方法。