JPH0317484B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、(a)互いに対向する端縁部を接続して
共通のテーブル面を作るテーブル面板をもつ少な
くとも２つのテーブル要素と、(b)上記テーブル面
板の対向端縁部にあつて、２つの隣接するテーブ
ル要素を取外し可能に接続する少なくとも１つの
機械的接続装置とを有するテーブル装置（システ
ム）に関するものである。

〔従来の技術及びその問題点〕

会議室や食堂などでは、要求に応じて適当な形
に組立てられるテーブル装置が必要な場合が多
い。このようなテーブル装置の一番簡単なもの
は、複数のほぼ類似のテーブルを所望の形に緩く
組立てるものである。緩く組立てたテーブルの大
きな欠点は、個々のテーブルが比較的軽い接触で
配列から外れ易いことである。

そこで、個々のテーブル要素（個々には独立し
たテーブルとなりうるものと、いわゆるテーブル
トツプインサート（脚のないテーブル面板）とを
含む。）を互いにテーブル面板の端縁部で機械的
接続装置により取外し可能に接続しうる色々なテ
ーブル装置が開発された。当業者に周知の１つの
構造は、テーブルトツプインサートのテーブル面
板端縁部の下側に蝶番を固定し、その自由な方の
蝶番板をテーブルトツプインサートとテーブルを
組立てるとき外側に折り、適当な固定ネジを使用
して対向するテーブル面板端縁部の下側にテーブ
ル要素を取外し可能に接続するものである。これ
は、極めて面倒で時間を要し、工具及び緩く固定
する手段を必要とする。

当業者に周知のもう１つの構造は、互いに接続
すべきテーブル面板の端縁部にプラグ接続体を設
けるものである。この場合、プラグ部分はソケツ
ト部分に水平に挿入しなければならないので、こ
のテーブル装置を要求される形に組立てるのは厄
介である。また、これらの接続体は、一部露出し
突出しているので、不使用のテーブルを重ねてス
ペースを節約する際の邪魔になり、積み重ねなど
の取扱い中にテーブル面にひつかき傷を付けるこ
ともある。更に、これら接続体間のロツクが十分
に信頼できるものではないことも判つている。

したがつて、本発明の目的は、はじめに述べた
タイプのテーブル装置において、少なくとも２つ
のテーブル要素を比較的簡単な構造及び取扱いで
迅速・確実に接続できるものを得るにある。

〔問題点を解決するための手段〕

上記の目的は、特許請求の範囲１項に記載した
構成とすることによつて達成される。

上述した周知の構造と比べ、本発明は、２つの
主要部分より成る接続装置の一方の部分を１つの
テーブル要素のテーブル面板の端縁部に組込み、
他方の部分を隣接する他のテーブル要素のテーブ
ル面板の端縁部に組込むようにした。こうする
と、接続装置の２つの主要部分はそれらのテーブ
ル面板の端縁部の中へ完全に収納できるので、
個々のテーブル要素の不使用時に１つのテーブル
表面に他のテーブル表面を重ねるような場合、突
出する接続手段によつて傷が付いたり、その他の
場合に損傷を受けたりすることがない。本発明テ
ーブル装置のテーブル要素を互いに組立て又は接
続するときは、単に保持レバーを接続装置の第１
の部分から対応するテーブル面板の端縁部の外郭
より外の方に回して、隣接する他のテーブル要素
のテーブル面板端縁に組込まれた第２の部分がこ
の保持レバーの上に載り、保持レバーがこの第２
の部分に係合してロツクするようにするだけでよ
い。これは、比較的簡単な構造で達成でき、テー
ブル要素の組立ての簡単・迅速化が可能になる。
各接続装置の２主要部分の巧みな構造により、こ
れらの２主要部分間したがつて互いに接続すべき
隣接テーブル要素間に、極めて信頼性のあるロツ
キング係合が生じる。そして、このロツキング係
合はまた、第２の主要部分に設けた締付け手段に
よつて強化される。

各接続装置の主要部分は取外し易いにも拘ら
ず、こうして組立てたテーブル要素は互いに十分
に固く接続され、例えば人間が１つのテーブル要
素に寄り掛かつても、これらのテーブル要素はど
んな相互運動も起こさない。本発明の一実施例で
は、接続装置（又は各接続装置）の２つの主要部
分は、対応テーブル要素のテーブル面板端縁の側
面に下側より取付けられ、テーブル面板端縁の外
郭と同一面内に収まるようになつている。これに
より、接続装置をもつテーブル要素の外観が綺麗
で美学的に快感を与えるものとなる。

また、テーブル要素は、互いに適合した類似の
構造、すなわち、直線的なテーブル面板端縁をも
ち角形（好ましくは矩形又は正方形）であつて独
立したテーブルであるばかりでなく、脚のないテ
ーブル面板（テーブルトツプインサート）とも組
合せられるものでなければならない。この場合
は、或る距離だけ離した２つのテーブルのテーブ
ル面間にテーブルトツプインサートを挿入してこ
れを支えることになる。

〔実施例〕

第１図は、３つのテーブル要素をもつ本発明の
テーブル装置の一実施例を示す斜視図である。本
例は、全く簡単な場合を示すもので、独立した４
角い形の第１テーブル要素１と、同じく４角のテ
ーブルトツプインサートである第２テーブル要素
２と、第１テーブル要素１と同形の第３テーブル
要素３とより成る。これらの各テーブル要素１，
２，３は、それぞれ直線的なテーブル面板端縁１
a′，２a′，３a′をもつ類似構造の４角いテーブル
面板１ａ，２ａ，３ａを有する。したがつて、互
いに隣接する２テーブル面板（１ａと２ａ又は２
ａと３ａ）の対向端縁部を接続することにより、
共通なほぼ連続したテーブル面を作ることができ
る。このため、それぞれ４隅にテーブルの脚１ｂ
及び３ｂをもつテーブル１及び３を、第１図に示
すように、互いに適当な距離だけ離し、その殆ど
がテーブル面板２ａであるテーブルトツプインサ
ート２をテーブル面板１ａ及び３ａの間に挿入し
うるようにする。そして、テーブルトツプインサ
ート２を上方より下方に矢印４で示すように下ろ
し、テーブル面板２ａをテーブル１及び３のテー
ブル面板１ａ及び３ａの間に正確に取付ける。テ
ーブル要素１〜３は、後述する機械的接続装置に
より、対向端縁部において互いに取外し可能に接
続される。

こうして任意数のテーブル要素（ただし、少な
くとも２）を互いに接続できるが、個々のテーブ
ル要素は、基本的には互いに対向端縁部で接続し
て共通テーブル面を形成するのに適する任意の形
状を取りうることを強調しておきたい。あとの点
は、４隅をもち矩形及び台形のようにテーブル面
板が直線端縁をもつテーブル要素であれば、特に
首尾よく達成できる。しかし、上から見てほぼ直
線端縁（接続端縁）をもち、ほぼ円又は楕円形の
テーブル面板を用いることも可能である。こうし
て、独立の個々のテーブル及びテーブルトツプイ
ンサートから色々な形のテーブルを構成できるこ
とが分かるであろう。これらのテーブル要素は、
互いに取外し可能に接続されるので、使用後は簡
単に取外して場所を取ることなく収納したり、自
由に持運んだりすることができる。

このテーブル装置の隣接するテーブル要素を互
いに容易、迅速且つ確実に接続すると共に不使用
時に同じく簡単に取外せるためには、隣接テーブ
ル間の機械的接続装置が極めて重要である。

第２図は第１図の４角なテーブルの端縁部を示
す平面図、第３図は第２図の−線に沿う拡大
断面図である。これらの図を参照して、かような
機械的接続装置を説明する。第２図に破線５で示
すように、２主要部分より成る接続装置の第１主
要部がテーブル１のテーブル面板端縁部の各コー
ナー（隅）近くに組込まれている。

このテーブル装置のテーブル面板のすべての接
続装置は、類似の構造である。第３図において、
取外し可能な機械的接続装置は、４角いテーブル
１とテーブルトツプインサート２のそれぞれのテ
ーブル面板１ａ，２ａの端縁１a′，２a′に設けた
ものを示す。

上述のとおり、各接続装置は２つの主要部分よ
り成る。これらの２主要部のうち、第１主要部５
は第２図に示すように第１テーブル要素１のテー
ブル面板端縁部に組込まれるが、第２主要部６は
テーブルトツプインサート２のテーブル面板２ａ
の対向するテーブル面板端縁２a′の部分に組込ま
れる。

接続装置の第１主要部５は、テーブル面板端縁
１a′の外郭より外方へ回動する保持レバー７を有
する。このレバー７は、板状を呈し周縁から突出
するフツクの如き保持凸部８を有する。この保持
凸部８は、保持レバー７の回動位置（第３図に実
線で示す。）において、接続装置のほぼ第２主要
部６の方に向いており、第２主要部６の対応する
形状の係合凹部９と係合する。

この保持レバー７には細長孔（スロツト）１０
があり、これに固定ピン１１が貫通してスロツ
ト・ピン接続体が形成されている。このスロツ
ト・ピン接続体１０−１１により、保持レバー７
は、第１主要部分５の対応する形状の凹部１２内
で回動可能に保持され、凹部１２に完全に収まり
保持凸部８の外端縁がテーブル面板端縁１a′の外
郭と同一面内に終端し、保持レバー７は、この内
部静止位置（第３図に１点鎖線で示す。）と外部
係合位置（第３図に実線で示す。）との間に回動
可能である。この係合位置では、保持レバー７の
周縁部７ａは成形凹部１２の接触面１２ａと接す
る。第３図に示すように、この接触面１２ａは、
ほぼピン１１の上方にあり接続装置の第２主要部
６の方向に下方に傾斜している。したがつて、保
持レバー７は、その周縁部７ａがこの接触面１２
ａと接する外部係合位置において、確実・安定に
保持される。保持レバー７は、静止位置におい
て、そのスロツト１０の一端１０ａでピン１１を
受けるが、ここにループ形状の弾性締付け素子１
３を取付け、これがピン１１と協動して保持レバ
ー７を静止位置に係止するようにする。保持レバ
ー７を外部係合位置に動かす場合は、保持レバー
７を下から手で押して揺り動かすことにより簡単
にこの係止を外すことができる。

テーブルトツプインサート２のテーブル面板端
縁２a′の部分に組込まれた接続装置の第２主要部
６は、係合凹部９の中に保持レバー７の保持凸部
８を受けて形状ロツキング（from−locking）状
態になるように構成する。第３図に示すように、
保持凸部８は保持レバー７の係合位置で上方に向
かつて傾斜しているが、接続装置の第２主要部６
の対応する係合凹部９は下方に向かつて開いて
（又は傾斜して）いる。保持レバー７のこの係合
位置では、保持凸部８は対応するテーブル面板端
縁１a′の外郭を越えて突出し、この保持凸部８が
対向する第２主要部６の係合凹部９に係合すると
き、テーブル面板端縁１a′及び２a′が互いに対向
し、２つの隣接テーブル要素すなわちテーブル１
とテーブルトツプインサート２が互いに近づいて
接触するようにする。

こうして第１主要部５と第２主要部６の間に生
じたロツキング係合はまた、第２主要部６に設け
た締付け手段１４によつて固定される。この締付
け手段１４は、好ましくは板状とし上端１４ａが
締付け部、下端１４ｂが制御部で締付け位置（第
３図に実線で示す。）と解放位置（第３図に１点
鎖線で示す。）の間を固定ピン１５の回りに動く
２アーム揺動レバーの形に構成する。締付け（ス
タート）位置では、揺動レバー（締付け素子）１
４は、その第１レバーアーム１４ａがその側部で
係合凹部９を被（おお）い、保持凸部８があると
きは保持レバー７の保持凸部８とロツキング係合
し、この揺動レバー１４の第２レバーアーム１４
ｂは回動してテーブル面板２ａの面内に収まる。
この締付けレバー１４は、保持凸部８により自動
的に解放位置に回動される。この締付け揺動レバ
ー１４の解放位置では、第１レバーアーム１４ａ
は上内方に回動し係合凹部９から離れ（１点鎖線
で示す。）、第２レバーアーム１４ｂは対応テーブ
ル面板２ａから下方に突出し、テーブル１とテー
ブルトツプインサート２を接続するとき、第２主
要部６の係合凹部９に保持レバー７の保持凸部８
が下方より自由に挿入係合されるようになる。こ
の係合ができると、締付けレバー１４を手動で締
付け位置（実線）に戻すことができる。第１レバ
ーアーム１４ａに対向する保持凸部８の縁部８ａ
に僅かな凹みを付け、この第１レバーアーム１４
ａの対向端縁１４a′に適当な丸い突起を付ける
と、有利である。これらの互いに係合する縁部８
ａと１４a′とは、この揺動レバー１４の締付け位
置の信頼性を高めるのに役立つ。また、ばね例え
ば適当な形をした板ばね１６をこの揺動レバー１
４に関連して設けるとよい。このばね１６は、例
えば第１レバーアーム１４ａの周縁に対し、締付
け位置及び解放位置の両方において揺動レバー１
４を止めるように作用する。しかし、ばね１６の
圧力は、２つのレバーアーム１４ａ又は１４ｂの
一方を手で押したとき、容易に押せる程度とす
る。

第３図から分かるように、接続装置の２つの主
要部分５，６は、対応テーブル要素１，２のテー
ブル面板端縁１a′，２a′の中に下側から側面に取
付け、その外縁はほぼテーブル面板端縁の外郭と
同一面内になるようにする。

第３図にはまた、テーブル要素の２つのテーブ
ル面板１ａ，２ａの端縁１a′，２a′の上部に、テ
ーブル端縁の周りに取付けられた弾性体１７の断
面が示されている。この弾性体１７は、これらの
テーブル面板端縁の外郭より僅かに突出するよう
に取着され、接続装置の２主要部５，６の係合位
置において互いに弾性的に押圧され、互いに接続
された２テーブル面板端縁１a′，２a′間の密封素
子として、また接続装置の２主要部５，６に対す
る一種の許容度緩衝体として働く。

第４ないし第７図は、第３図と類似の部分的略
断面図で、接続すべき２テーブル要素間の４つの
異なる組立て位置を示すものである。これらの図
により、テーブル１及びテーブルトツプインサー
ト２すなわち２隣接テーブル要素を組立てる手順
を説明する。第３図と対応する部分には同じ符号
を用い、重複説明を省略する。

第４図では、テーブル１とテーブルトツプイン
サート２は互いに未だ完全に離れている。第１主
要部５の保持レバー７は静止（スタート）位置に
あり、締付け揺動レバー１４も静止位置（これは
同時に締付け位置でもある。）にある。保持レバ
ー７は、静止位置で弾性ループ１３及びピン１１
間の係合によつて保持され、一方、締付け揺動レ
バー１４は板ばね１６によつて保持される。

テーブルトツプインサート２をテーブル１と組
立てるには、保持レバー７を下側から手で押して
第５図に示す外部係合位置に動かし、その上方周
縁部７ａと凹部１２の接触面１２ａ上に載せ、ス
ロツト１０の他端１０ｂをピン１１で保持させ
る。或る角度だけ上方を向いた保持凸部８は、こ
のテーブル面板端縁１a′の外郭より外方に十分な
距離だけ突出する。テーブルトツプインサート２
を矢印４で示すように下げると、外方に回動して
いた保持凸部８は下から揺動レバー１４の第１レ
バーアーム１４ａを押し、レバー１４を板ばね１
６の力に抗して第５図の解放位置に動かす。

外方に回動した接続装置の第１主要部の保持レ
バー７の保持凸部８は、第６図に示すように、接
続装置の第２主要部の係合凹部９を解放してこれ
と形状ロツキング状態に係合する。そこで、第２
揺動レバーアーム１４ｂを下から手で横方向に押
し、揺動レバー１４を締付け位置（静止位置と同
じ）に戻す。締付け位置では、第１レバーアーム
１４ａは上述したように保持レバー７の保持凸部
８と係合する。こうして、接続装置の第１主要部
５と第２主要部６間のロツキング係合を確実にす
る。揺動レバー１４は、第１揺動レバーアーム１
４ａに対する板ばね１６の作用によりその締付け
位置に保持される。

第４ないし第７図を参照して説明した組立て手
順から、隣接テーブル要素の組立ては、極めて迅
速、確実且つ恒久的に他のどんな補助具又は道具
を必要とせずに行いうることが分かるであろう。
テーブル１とテーブルトツプインサート２の組立
てに関し、テーブルトツプインサート２を下げる
とき、互いに接続すべき接続装置の各部分は、或
る程度、下方又は或る角度下方を向く係合凹部９
により、大部分は、係合凹部９が保持凸部８に係
合するときに加わるテーブルトツプインサート２
自体の重さにより、中心が合うことを付け加えて
おく。勿論、これらテーブル要素を完全に組立て
た状態では、２つの接続されたテーブル面板１ａ
及び２ａの平面は同レベルとなり、共通の実際上
連続したテーブル面が確保される。

これらのテーブル要素は、ほぼ逆の手順で、組
立て時と同様に迅速、容易且つ問題なく取外すこ
とができる。

また、独立テーブルとテーブルトツプインサー
トを上述のように接続するばかりでなく、同じ接
続装置で独立テーブル同志を全く同様にして互い
に直接に接続することができる。

接続装置又はその主要部分は、テーブル面板が
十分に厚く安定（強固）であれば、対応するテー
ブル面板の端縁部分に直接取付け固定することが
できる。

しかし、独立した角形テーブルのテーブル面板
が１つのフレームで支えられ、そのコーナーにテ
ーブル脚が固定されている場合、テーブル１につ
いて第２図に破線で且つ第３図にも示すように、
フレーム１８で同時にテーブル面板端縁１a′を形
成し、２つの接続装置の一方の主要部分（第２及
び第３図の第１主要部５）をフレーム１８の各直
線的側部１８ａ，１８ｂ，１８ｃのテーブルコー
ナー部分に組込むのがよい。これに反し、２つの
接続装置の他方の主要部分（第３図の第２主要部
６）は、隣接テーブル要素すなわちテーブルトツ
プインサート２の対向面板端縁２a′に組込む。こ
のような２つの隣接テーブルの取外し可能な接続
のため２つの接続装置を使用すると、一般に十分
であつて特に信頼性がある。

勿論、テーブルトツプインサート２も、独立テ
ーブル１，３の場合と同様に、対応テーブル面板
２ａを支えるフレームをその周りに作ることはで
きる。第３図では、テーブルトツプインサート２
のテーブル面板２ａが、テーブル１のテーブル面
板１ａのフレームとほぼ類似のフレーム１９をも
つ場合を示している。

これらのフレーム１８及び１９は、適当な仕上
げ塗りした金属型材（好ましくはアルミニウム型
材）又は木材で作ることができる。

複数のテーブル１，３の場合、これらのテーブ
ルが常にテーブルトツプインサート２と組立てら
れるものであれば、接続装置の第１主要部５と各
テーブルのテーブル面板端縁の中に組込み、第２
主要部６を各テーブルトツプインサート２のテー
ブル面板端縁に組込むだけでよい。これに対し、
独立テーブルすなわちテーブル１，３を互いに直
接接続できる場合は、接続装置の第１主要部５の
みを各テーブル１，３の１つのフレーム側部１８
ａ〜１８ｃに組込み、第２主要部６のみを各テー
ブルの他のフレーム側部１８ａ〜１８ｃに組込む
ことになる。

接続装置の構造については、更に次のような変
形例が考えられる。

第１の例は、第２図に示すように、ダイカスト
で造つたコーナーピース２０をテーブル要素例え
ばテーブル１のテーブル面板１ａの下側に設け、
好ましくはフレーム１８内に組込み、第３図に示
すように、各接続装置の第１主要部５の保持レバ
ー７及び第２主要部６の締付け揺動レバー１４を
射出成形体として造る。そして、第１主要部５の
保持レバー７の形状に合せた成形凹部１２及び第
２主要部６の係合凹部９を対応するコーナーピー
ス２０内に形成する。この構造は、第２及び第３
図をよく見れば容易に理解できるであろう。

他の接続装置の構造例も、第３図を参照して説
明することができる。この例では、各接続装置
は、第１主要部分５を収め内部に凹部１２が形成
され保持レバー７が回動可能に軸支された第１ハ
ウジングと、第２主要部６を収め内部に係合凹部
９が形成され締付け揺動レバー１４が回動可能に
軸支された同じく箱状の第２ハウジングとを有す
る。この場合、各接続装置の２つのハウジング、
保持レバー７及び締付け揺動レバー１４は鋳物成
形体として造り、そのハウジングは、対応テーブ
ル要素（独立テーブル１，３及びテーブルトツプ
インサート２）のテーブル面板端縁部又はフレー
ムの中に下側から取付ける。

接続装置は、どのように構成した場合でも、そ
れぞれ１対の主要部分５及び６を有する。

最後に、テーブルの脚１ｂ及び３ｂは独立テー
ブル１及び３のコーナーに固定されるが、一例と
して、上述したコーナーピース２０に下方に突出
したねじピンを設け、その上に内ねじをもつテー
ブル脚１ｂ及び３ｂの上端を取外し可能にねじ込
み、これらのテーブルを片付けたり持運んだりす
るため容易に分解できるようにしてもよい。

〔発明の効果〕

以上説明したとおり、本発明によれば、２つ以
上のテーブル要素（テーブルトツプインサートを
含む。）を比較的簡単な接続手段で従来のものよ
り容易、迅速且つ確実に取外し可能に接続しうる
ので、会議室や食堂などにおいてテーブル要素を
必要に応じて色々な形のテーブルに簡単にしかも
強固に組立てることができ、使用後は簡単にテー
ブル要素に分解してテーブル面を傷めることなく
場所を取らずに収納もしくは運搬することができ
る。また、接続装置がテーブル要素のテーブル面
板端縁部内に収まるので、テーブル要素の外観が
美感を損わない。

【図面の簡単な説明】

第１図は３つのテーブル要素をもつ本発明テー
ブル装置の一実施例を示す斜視図、第２図は第１
図の４角なテーブルの端縁部を示す平面図、第３
図は第２図の−線に沿う拡大断面図、第４な
いし第７図はそれぞれ接続すべき２つのテーブル
要素間の異なる組立て位置を示す一部断面図であ
る。なお、図面の符号については、特許請求の範
囲において図示の実施例に対応する構成要素に付
記して示したので、重複記載を省略する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ (a) 互いに端縁部を対向させて接続し、共通
   のテーブル面を形成するテーブル面板１ａ，２
   ａ，３ａをもつ少なくとも２つのテーブル要素
   １，２，３と、 (b) 上記テーブル面板の上記対向端縁部に設けら
   れ、２つの隣接するテーブル要素を取外し可能
   に接続する少なくとも１つの機械的接続装置と
   を具え、 該接続装置は２つの主要部分５，６より成
   り、その第１の主要部分５は、一方のテーブル
   要素１のテーブル面板端縁部内に組込まれ、該
   テーブル面板端縁１a′の外郭より外方へ回動し
   うるレバー７を有し、第２の主要部分６は、隣
   接する他方のテーブル要素２のテーブル面板端
   縁部内に組込まれ、上記第１主要部分の上記レ
   バー７と係合して形状ロツキング状態となるよ
   うに構成されたテーブル装置において、 (c) 上記接続装置の２つの主要部分５，６は、対
   応するテーブル要素１，２，３のテーブル面板
   端縁１a′，２a′部内に下方より側面に取付けら
   れ、該テーブル面板端縁の外郭とほぼ同一面内
   に終端し、 (d) 上記第１主要部分５の上記レバー７は、板状
   の保持レバー７の形に作られ、周縁からフツク
   のように突出し上記第２主要部分６の方に向き
   該第２主要部分６にある対応形状の係合凹部９
   と係合する保持凸部８を有し、該第２主要部分
   ６は、上記第１主要部分を該第２主要部分とロ
   ツキング係合するための締付け素子１４を有
   し、 (e) 上記保持レバー７は、上記第１主要部分５の
   対応形状の凹部１２内にスロツト・ピン接続１
   ０−１１によつて保持され、上記凹部１２内に
   全部収まり上記保持凸部８の外縁が上記テーブ
   ル面板端縁１a′の外郭と同一面内にあるよう制
   限された静止位置と、上記保持レバー７の周縁
   部７ａが上記凹部１２の接触面１２ａに接触し
   上記保持凸部８が上記テーブル面板端縁１a′の
   外郭を越えて突出する外部係合位置との間に回
   動可能であり、その突出程度は、上記保持凸部
   ８が上記接続装置の対向する上記第２主要部分
   ６にある係合凹部９と係合するとき、上記２つ
   の隣接テーブル要素１，２，３の対向テーブル
   面板端縁１a′，２a′が互いに近づいて接触する
   程度とした ことを特徴とするテーブル装置。 ２ 少なくとも１つのテーブル要素１は、独立し
   た角形テーブルとして形成され、直線的テーブル
   面板端縁を有し、テーブル面板を支えるフレーム
   及び該フレームのテーブルコーナー部分に固定さ
   れた脚をもつており、 上記フレーム１８はテーブル面板端縁１a′を形
   成し、２つの接続装置の主要部分５は上記フレー
   ムの各直線的側部１８ａ，１８ｂ，１８ｃのテー
   ブルコーナー部分内に組込まれ、２つの接続装置
   の他の主要部分６は隣接テーブル要素２の対向す
   るテーブル面板端縁２a′内に組込まれた特許請求
   の範囲１項記載のテーブル装置。 ３ 外方に回動する上記保持レバー７をもつ上記
   接続装置の第１主要部分５は、上記テーブル１の
   フレームの側部１８ａ〜１８ｃ内に組込まれた特
   許請求の範囲２項記載のテーブル装置。 ４ 少なくとも１つのテーブル要素がテーブルト
   ツプインサートであり、該テーブルトツプインサ
   ートは、或る距離だけ離して配置された２つのテ
   ーブルのテーブル面板間に挿入され、これらのテ
   ーブル面板に取外し可能に接続され、上記テーブ
   ルのフレームの直線的側部に適合したテーブル面
   板端縁を有し、 上記接続装置の２つの第２主要部分６は、上記
   テーブルトツプインサート２の各テーブル面板端
   縁２a′のテーブルコーナー部分内に組込まれ、上
   記テーブル１，３のフレームの直線的側部１８ａ
   〜１８ｃに対向し、上記テーブルのフレームの対
   応側部にある第１主要部分５に正確に対向する位
   置にある特許請求の範囲３項記載のテーブル装
   置。 ５ 複数テーブル１，３の場合、上記接続装置の
   第１主要部分５のみ各テーブル１，３のフレーム
   の１つの側部に組込まれ、第２主要部分６のみ各
   テーブルのフレームの他の側部に組込まれた特許
   請求の範囲２項記載のテーブル装置。 ６ 上記スロツト・ピン接続のためのスロツト１
   ０の一端１０ａに、このスロツト・ピン接続のピ
   ン１１と協働して上記保持レバー７をその静止位
   置に止める弾性締付け素子１３が設けられ、この
   係止は、上記保持レバーを回動させるよう下側か
   ら手で押すことによつて外すことができる特許請
   求の範囲１項記載のテーブル装置。 ７ 上記保持レバー７の係合位置において、その
   保持凸部８は或る角度だけ上方を向き、上記接続
   装置の第２主要部分６の対応する係合凹部９は底
   部に向かつて開く特許請求の範囲１項記載のテー
   ブル装置。 ８ 上記締付け素子１４は２つのアームをもつ揺
   動レバーの形状に構成され、その上部は締付け部
   分であり、その下部は制御部分であり、上記揺動
   レバーは、締付け又はスタート位置と解放位置と
   の間で回動軸１５の回りに回動可能であり、スタ
   ート位置における締付け素子は、第２主要部分６
   の係合凹部９に上記保持凸部８を係合させること
   により自動的に内上方に回動し、上記揺動レバー
   の下部が上記フレームの外郭より突出し、 上記揺動レバーを上記締付け位置に手で回動さ
   せると上記保持凸部８と形状ロツキング状態にな
   つて接続が固定され、ばね１６が上記揺動レバー
   に関連してその上方に設けられ上記揺動レバーを
   それぞれの位置に停止させるようにした特許請求
   の範囲７項記載のテーブル装置。 ９ ダイカストより造られたコーナーピース２０
   が上記テーブル要素１のテーブル面板１ａの下側
   に設けられ、各接続装置の第１主要部分５の保持
   レバー７及び第２主要部分６の締付け揺動レバー
   １４は射出成形体として造られ、上記接続装置の
   第１主要部分５の保持レバー７に対する凹部１２
   及び第２主要部分６の係合凹部９は対応するコー
   ナーピース２０に設けられる特許請求の範囲８項
   記載のテーブル装置。 １０ 各接続装置は、第１主要部分５のための箱
   状の第１ハウジングを有し、その中に上記凹部１
   ２が形成されると共に上記保持レバー７が回動可
   能に軸支され、更に第２主要部分６のための同じ
   く箱状の第２ハウジングを有し、その中に上記凹
   部９が形成されると共に上記締付け揺動レバー１
   ４が回動可能に軸支され、 上記２つのハウジング、保持レバー７及び締付
   け揺動レバー１４は鋳物成形体として造られ、上
   記ハウジングは、対応テーブル要素１，２のテー
   ブル面板端縁内に下方より側面に組込まれた特許
   請求の範囲８項記載のテーブル装置。 １１ 上記テーブル面板端縁１a′，２a′は、上記
   テーブル端縁の回りに取付けられ、その外郭より
   僅かに突出し、互いに接続すべき２つのテーブル
   面板端縁間の密封素子、許容度等化体及び端縁接
   合体として作用する弾性型材１７を有する特許請
   求の範囲１項記載のテーブル装置。