JPH03174784A - 圧電電歪材料 - Google Patents

圧電電歪材料

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JPH03174784A
JPH03174784A JP2039138A JP3913890A JPH03174784A JP H03174784 A JPH03174784 A JP H03174784A JP 2039138 A JP2039138 A JP 2039138A JP 3913890 A JP3913890 A JP 3913890A JP H03174784 A JPH03174784 A JP H03174784A
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Yuji Isotani
祐二 磯谷
Yasunobu Kawakami
川上 泰伸
Kaoru Fukuda
薫 福田
Minoru Noguchi
実 野口
Kenji Uchino
内野 研二
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、精密工作機械における位置決め、流量制御バ
ルブ、自動車のブレーキ装置等に使用し得るアクチュエ
ータ用の圧電電歪材料に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕電界を
加えると機械的な歪みを生じる性質を有する物質は、一
般に圧電材料又は圧電、電歪材料と呼ばれ、電気機械変
換素子として、バイモルフ・、圧電着火素子、超音波振
動子、圧電ブザー、セラミックフィルター等に広く利用
されている。
一般に圧電材料に電界をかけるとその結晶構造が変化し
、その結晶変態点において極大の歪量(電気機械結合定
数)を示す。結晶変態点は各圧電材料により異なるので
、目的の作動温度に応じ、適当な圧電材料を選択して用
いている。
このような圧電材料としては、BaTi0a、P b(
Z r。
TI)03(PZT)、LiNbO3、LiTaO3等
が知られテいる。
また上記した材料に他の酸化物等を添加して、圧型材料
の各種特性を向上させたものも用いられている。
ところで圧電材料として広く使用されているPZTは、
約1.5 Xl0−’の歪量(△1/l)を有するが、
より大きな歪量、例えば約3.OXl0−3以上の歪量
を得ようとすると、電界を印加したときに生ずる歪が異
方性を持つようになるために、PZT内の粒界に応力が
集中して破壊に到るという問題がある。
一方PZTにおいて、Zrの一部をNb及びSnで置換
したPNZST材(たとえばPlea、 5sNtlo
、 02 C(Zro、 B Sno、4)o、94T
I0.06) o、ss 03)は、破壊を起こすこと
なく大きな歪みを生ずることが報告されている(「応用
物理」、第54巻第6号(1985年)、591595
頁〉。これは第4図に模式的に示すように、PNZST
材が電界強度30KV/am程度の電界の印加を受ける
と、まず反強誘電相(a)から強誘電相(b)への相転
移により大きく等方向に膨張し、さらに相転移後に圧電
現象が起こり、電界印加方向に伸びる(歪む)ためであ
る。この相転移による膨張 ((a)→(b))と、電
圧印加による歪みとの両方によって得られる電界印加方
向の歪みは、通常のPZT圧電電歪材料の歪みの約2倍
の大きさである。この点で上記した組成のPNZST材
はアクチュエータ用圧電電歪材料としてたいへん有望で
ある。しかしながら、大きな電界ヒステリシスを有する
ために、アクチュエータ材としては実用化されていない
したがって本発明の目的は、上記欠点をなくし、大きな
歪量を与えるとともに、ヒステリシス電歪みの小さな圧
電電歪材料を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成すべく鋭意研究の結果、本発明者は以下
のことを発見した。
(a) PNZST材において、Pb2+の一部をBa
2+で置換することにより結晶の格子定数が増大し、歪
量が大きくなるとともにヒステリシス電歪みが減少する
(b) B a 2+によるPb2+の置換量が多すぎ
ると反強誘電相が不安定となり、電界を除去しても強誘
電相から反強誘電相に戻らなくなる。
(C) PNZST材において、Ti4+の量を減らす
と電界ヒステリシス電歪みが小さくなるが、強誘電相が
不安定となり、小さな電界では相転移しなくなる。
(イ)PNZST材において、Zrの量を多くすると、
Ba2+の置換と同様に、結晶の格子定数が増大し、歪
量が増大するとともに、ヒステリシス電歪みが減少する
(e) PNZST材において、Zrの量を多くすると
ともに、Pb2+の一部をBa2+で置換すると、上記
(d)に記載の効果は一層増大する。
したがって、PNZST材においてPb2+の一部をB
a2+で置換するとともに、Ti4+の量をBa2+の
添加量に相応して減らしてやれば、ヒステリシス電歪み
が小さくまた大きな歪量を与え、かつ電界を除去したと
きに必ず強誘電相から反強誘電相へ相転移する圧電電歪
材料を得ることができる。
またPNZST材中のZrの量を増してやれば、13a
2+の置換がなくてもヒステリシス電歪みが小さく、ま
た大きな歪量を与え、かつ電界を除去したときに必ず強
誘電相から反強誘電相へ相転移する圧電電歪材料を得る
ことができる。さらにBa2+の置換をすれば、歪量は
一層増大する。
本発明は以上の発見に基づき完成したものである。
すなわち本発明の第1の圧電電歪材料は、下記一般式: %式%(203 及び0.O1≦α≦0.03.0.2≦β≦0.6、及
び0.0.01≦α≦0.03、0.04≦(2/3)
 x + y≦0.075)により表わされる組成を有
することを特徴とする。
また、本発明の第2の圧電電歪材料は、下記−般式: %式%(3 及び0.06≦x≦0.03.0,2≦β≦0.6、及
び0.06≦X≦0.12)により表される組成を有す
ることを特徴とする。
さらに、本発明の第3の圧電電歪材料は下記−般式: %式% 及び0.06≦x≦0.03.0.2≦β≦0.37、
及0.025≦y≦0.075)により表わされる組成
を有することを特徴とする。
本発明を以下詳細に説明する。
本発明の第1の圧電電歪材料の組成は一般式:%式%(
20 及び0.06≦x≦0.03.0.2≦β≦0.6、及
び0.01≦X、かつ0.04≦(2/3)x+ y≦
0.075)で表わされる。
まずNbの含有量αは0.01〜0.03の範囲とする
Nbが0.01未満であると、圧電電歪材料に高電界を
印加しなければ相転移を起こさないので好ましくない。
また0、03を超す量であると、電界を除去しても強誘
電相から反強誘電相への相転移が起こらず、不良となる
。好ましいNb含有量αは0.015〜0、025であ
る。
次にSnの含有量βは0.2〜0.6の範囲とする。
これに伴ってZrの含有量(1−β)は0.4〜0.8
の範囲となる。Snが0.2未満(Zrが0.8を超す
量〉であれば、電界を除去しても強誘電相から反強誘電
相への相転移が起こらず不良となる。またSnが0.6
を超す量(Zrが0.4未満)であると、高電界を印加
しなければ相転移を起こさないので好ましくない。好ま
しいSn含有量βは0.25〜0.45であり、好まし
いZr含有量(1−β)は0.55〜0.75である。
pbの一部をBaによって置換すると、ヒステリシス電
歪みは小さくなる。これは以下の3つの理由によるもの
と考えられる。すなわち、 (a)Baの置換により結晶の格子定数が拡大し、それ
に応じて歪量も増大する。特にa軸の格子定数が4.1
20A以上になると、歪量は3×103以上となる。
(ロ)Baの導入により非強誘電組成のBaZr0.が
部分的に形成される。このときDaは圧電電歪材料内に
ランダムに入るので、BaZr口。は圧電電歪材料中に
局所的に不均一に形成される。
(C)非強誘電組成のBaZrOsの生成により、反強
誘電相と強誘電相間の相転移が局所的に妨げられる。
8− このようにBaZrLの形成部位がランダムに配置され
るので、相転移を起こす電界の強さは一定とはならない
。すなわち形成されたBaZr0aの割合によって異な
り、BaZrLの少ない部分では弱い電界でも相転移を
起こすが、BaZrO3の多い部分では、比較的大きな
電界を印加しないと相転移が起きない。したがって圧電
電歪材料全体としてみると相転移はいわば散漫化され、
ある範囲の電界の強さの中で相転移が連続して起こる。
その結果、第1図(a)に模式的に示すように圧電電歪
材料の歪量は電界の強さに対してなだらかに変化する(
曲線P)一方圧型電歪材料内にBaZrLが形成されて
いないものは、第1図わ)に模式的に示すように、ある
特定の電界([!q)で大きく歪む(相転移が散漫化さ
れない)。
第1図(a)及び(b)から明らかなように、pbの一
部をBaで置換することにより圧電電歪材料のヒステリ
シス電歪みは小さくなる。この効果を得るためには、0
.01以上の量のBaをpbに代わって圧電電歪材料内
に導入する必要がある。しかしながら、Ba9 − の添加は反強誘電相を不安定にする効果があるので、あ
る量を超える量のBaを添加すると、電界を除去しても
強誘電相から反強誘電相へ相転移しなくなる。Baの量
は後述するようにTiの量yと相関しているので、その
上限もyとの関係により定まる。
本発明の圧電電歪材料において、Tiを減少させるとヒ
ステリシスが小さくなる。しかしながらTiの量が減少
するのに応じて・強誘電相が不安定となり、高電界をか
けないと反強誘電相から強誘電相へ相転移しなくなる場
合が生じるので、それと反対の作用を有するBaの量X
を増加させる必要が生じる。一方Tiの量を多くするの
に応じて逆に反強誘電相が不安定となり、電界を除去し
ても反強誘電相へ戻らなくなるので、今度は、Baの量
Xを減少させる必要がある。このように、Ti1lyは
Ba量Xと相゛関している。
Ba1l XとTi量yとの関係は、本発明の第1の圧
電電歪材料においては、以下の式により表される。
0.0.01≦x、かつ0.075 0 第2図は、本発明の第1の圧電電歪材料におけるBa量
XとTi量yの取りうる範囲を示すグラフである。本発
明の第1の圧電電歪材料のBa1txとT量yはそれぞ
れこのグラフの直線f11.12.13及びX軸で囲ま
れた領域及びX軸は含まない)内にある。以下この領域
の限定理由について述べる。
(イ)直線fll(x=0.o↓): ヒステリシス電歪みを小さくするためには、Ba量Xが
0.01以上必要である。
(+7) x #、IIIより上(y>0):本発明の
第1の圧電電歪材料はT1を含む。
(ハ)直線12 : これはy −−(2/3) x + 0.075を示す
直線である。これより上の領域では、Ba量及びTl量
の過多により反強誘電相が不安定となり、電界を除去し
ても強誘電相から反強誘電相へ戻らなくなる。したがっ
て領域は直線12以下とする。
(ニ)直線13 : 1 これはy−−(2/3)x+0.04を示す直線である
。これより下の領域では、Ba量及びTl量の過少によ
り強誘電相が不安定となり、高電界を印加しないと相転
移を起こさず好ましくない。したがって領域は直線12
以」二とする。
以上の理由により、本発明の第1の圧電電歪材料におけ
るBa量及びTl量は、第2図に示す領域すなわちx=
0.01、(2/3) X十y = 0.04、(2/
3)X+ yO,075及びX軸及びX軸は含まない)
によって囲まれる領域内にある。好ましい範囲としては
、0,03≦X≦0.05、V>0.0.045≦(2
/3)x+y≦0.07である。
次に本発明の第2の圧電電歪材料について説明する。
本発明の第2の圧電電歪材料の組成は一般式:%式%[
] 及び0.Ol≦α≦0.03.0.2≦β≦0.6、及
び0.06≦X≦0.1.2>により表わされる。
Nbの含有量αとSnの含有量βの範囲はそれぞれ上記
の通りであるが、この限定理由は前述した本9 発明の第1の圧電電歪材料におけるNb及びSnの含有
量の限定理由と同じである。なおZnの含有量(1−β
)も第1の圧電電歪材料と同様に0.4〜0.8となる
Baの量Xは0.06≦X≦0.12の範囲内にある。
第2の圧電電歪材料ではTiは含まれていないが(yO
)、Ba量Xが0.06〜0.12の範囲にあるときに
は、圧電電歪材料のヒステリシス電歪みは小さく、大き
な歪量を与えるとともに、強誘電相と反強誘電相間の相
転移も可逆的に起こる。Xが0.12を超す量となると
反強誘電相が不安定となり、電界を除去しても強誘電相
から反強誘電相へ戻らなくなる。またXが0.06未満
のときには強誘電相が不安定となり、高電界を印加しな
いと相転移を起こさず好ましくない。より好ましい範囲
は0.0675≦X≦0.105である。
以」二に説明したα、β、X及びyの範囲となるように
各元素の量を規定すると、ヒステリシス電歪みが小さく
かつ歪量の大きな圧電電歪材料とすることかでき、また
そのような圧電電歪材料は電3 界の印加及び除去により反強誘電相と強誘電相との間の
相転移を可逆的に行なうことができる。
最後に本発明の第3の圧電電歪材料について説明する。
本発明の第3の圧電電歪材料の組成は一般式:%式% 及び0.06≦x≦0.03.0.2≦β≦0.37、
及び0.025≦y≦0.075)により表わされる。
Nbの含有量αの範囲は上記の通りであるが、この限定
理由は前述した本発明の第1及び第2の圧電電歪材料に
おけるNbの含有量の限定理由と同じである。
第3の圧電電歪材料は、Zrの含有量(1−β)が0.
63〜0.8と多いことを特徴とする。Zrの含有量が
0.63以上となると、結晶のα軸の格子定数は4.1
20AEI上となり、それに応じて大きな歪量が得られ
ることがわかった。すなわち、Zrの含有量(1−β)
が0.6では歪量ΔI!、/1は3 X 10−’未満
あるが、0.63以上となると急激に増大し、△l/l
は3 X 10−3以上に達する。一方Zrの含有量(
14 β)が0.8より多くなると、ヒステリシスカーブの幅
が広くなりすぎ、歪を起こすのに必要な電界が大きくな
る。また、電界を除去しても歪が元に戻らない場合には
、逆バイアスをかける必要も生じる。好ましいZrの含
有量は0.65〜0.75である。
なおTIの量yは0.025≦y≦0.075の範囲内
にある。Tiの含有量yがこの範囲内にないと、所望の
歪量が得られない。好ましいyの範囲は0.035≦y
≦0.06である。
第I乃至第3の圧電電歪材料はいずれもペロブスカイト
型結晶構造を有し、pb” (一部Ba2+により置換
されていてもよい)はAサイトを形成し、Nbz[(Z
r+−BSnB) +−yTly] I−0!はBサイ
トを形成する。
ここで、(a) Aサイトを形成するPb2+の一部を
Y3+及び/又はLa3+で置換するかあるいはY3+
及び/又はLa3+をドープするか、又は(b) Bサ
イトを形成するSn’+の一部をW6+及び/又はTa
3+で置換するかあるいはW6+及び/又はTa3+を
ドープすると、ヒステリシス電歪みが小さくなる傾向が
認められる。いずれの場合も置換量又はドープ量はAザ
イ5 ト (又はBサイト)全体を1100at%としたとき
に5 atm%以下である。以」二の効果は、Y 3+
、1.a3 +VV 6 +、Ta3”のドナー性質の
発揮によるものと考えられる。すなわち、pb24のと
ころに1. a3 +、Y3+という原子価の大きな元
素を入れたり、Sn’+のところにW6+、Ta″+と
いう原子価の大きな元素を入れると、ドナー効果が現れ
て、若干ヒステリシス電歪みが小さくなる。
〔実施例〕
本発明を以下の実施例によりさらに詳細に説明する。
実施例1、比較例1〜3 出発原料としてPbO1BaC03、Nb2O5、Zr
O2,5no2、TlO2を用い、これらの原料粉末を
下記組成:Pbo、 99−+I BaJbo、o2[
(Zro、 e Sna、 4)0−94TID、 o
sl。、。9803 となるように秤量し、ボールミルで24時間混合した。
得られた混合物を850〜950℃で10時間予備焼成
し、再びボールミルで24時間混合した。得られた混合
物を1000kg/cutの圧力で金型成形し、136 00℃で2時間焼結し、厚さ0.3mmの焼結体を得た
この焼結体の両面に金からなる電極板を形成した。
電極間に電圧を印加し、その歪量を測定した。
結果を第3図に示す。
第3図かられかるように、Ba量Xが0.01の圧電電
歪材料(実施例1)は、Baを含まない圧電電歪材料(
比較例1)に比べて、明らかにヒステリシス電歪みが小
さく (また歪量も大きなものと)なっている。
また、Ba量Xが0.03(比較例2)及び0.05(
比較例3)のものは、いずれも(2/3)x+yが0,
075より大きい。そのため電界除去後も歪が残留し、
圧電電歪材料として利用できないものであった。
実施例2 出発原料としてPbO、BaCL 、Nb2O5、Zr
L、SnO2、及びTiLを用い、これらの原料粉末を
下記組成: Pbo、 9sBao、 oJtlo、 o2[(2r
o、 5ssno、 35) Q、 5sTlo、 0
4]。、91103 となるように秤量し、ボールミルで24時間混合し7 た。得られた混合物を850〜950℃で10時間予備
焼成し、再びボールミルで24時間混合した。得られた
混合物を↓000kg/c/の圧力で金型成形し、12
6o−L1290℃で2時間焼結し、厚さ0.3m+t
+ノ焼結体を得た。この焼結体の両面に金からなる電極
板を形成した。
電極間に電圧を印加し、その歪量及びヒステリシスを測
定した。さらに各試料のa軸及びC軸の格子定数を測定
した。結果を第1表に示す。
3− 第1表かられかるように、1260〜1290℃の焼成
温度において、明らかに歪量 (ΔII/It)  は
3×10−3以上と大きく、またヒステリシスは小さい
これらの場合、a軸の格子定数はいずれも4.120A
以上である。
実施例3 出発原料としてPbO、BaCO3、Nb2O5、Zr
L、SnO2、及びTlO2を用い、これらの原料粉末
を下記組成: Pbo、 5s−xBaJbo、 o2[(2ro、 
5sSno、 39) 1−YTIY]0.91103
となるように秤量し、ボールミルで24時間混合した。
得られた混合物を850〜950℃で■時間予備焼成し
、再びボールミルで24時間混合した。得られた混合物
を1000kg/cutの圧力で金型成形し、1260
〜1290℃で2時間焼結し、厚さ0.3mmの焼結体
を得た。この焼結体の両面に金からなる電極板を形成し
た。
電極間に電圧を印加し、その歪量及びヒステリシスを測
定した。さらに各試料のa軸及びC軸の格子定数を測定
した。結果を第2表に示す。
0 第2表から明らかなように、Zriを増加させると、歪
量も大きくなり、さらにBaiが増加すると歪量は一層
大きくなる。
22 実施例4 出発原料としてPbO、BaCL 、Nb2O5、Zr
L、SnL、及びTiI4を用い、これらの原料粉末を
下記組成: Pbo、 as−JaJbo、 o2[(Zro、 7
sno、 3) 1−YTIY]0.9603となるよ
うに秤量し、ボールミルで24時間混合した。得られた
混合物を850〜950℃で10時間予備焼成し、再び
ボールミルで24時間混合した。得られた混合物を10
00kg/an!の圧力で金型成形し、■260〜12
90℃で2時間焼結し、厚さ0.3mmの焼結体を得た
。この焼結体の両面に金からなる電極板を形成した。
電極間に電圧を印加し、その歪量及びヒステリシスを測
定した。さらに各試料のa軸及びC軸の格子定数を測定
した。結果を第3表及び第5図並びに第6図に示す。
−2← 第3表から明らかなように、Zr量を0.7と増大する
と、Ba量がOのときでも歪量は大きくなる。
また、Ba量の増大により、歪量が一層大きくなること
が認められる。
また第5図から明らかなように、Ba量が増加すると、
歪量のヒステリシスの幅が減少する。さらに第6図から
明らかなように、Zr量が0.65と多いと、a軸の格
子定数は4.■2Å以上であり、さらにBa量の増加と
ともに増大している。
実施例5 出発原料としてPbO、Nb2O5、ZrL、SnO2
、及びTiI4を用い、これらの原料粉末を下記組成:
Pbo、5sNbo、o2[(Zr I−、Bsnfl
)I−Y’r’Yコ0.91+03となるように秤量し
、ボールミルで24時間混合した。得られた混合物を8
50〜950℃で10時間予備焼成し、再びボールミル
で24時間混合した。得られた混合物を1000kg/
cutの圧力で金型成形し、1260〜1290℃で2
時間焼結し、厚さ0.3mmの焼結体を得た。
各試料のZr、 Tiの含有量及び焼成温度は以下の5 通りである。
試料No、   Z r     T i   焼成温
度1   0.55   0.065  1300℃2
   0.55   0.07   1300℃3  
 0.6   0.06   1300℃4   0.
65   0.05   1290℃5   0.7 
  0.04   1290℃6   0.75   
0.04   1280℃これらの焼結体の両面に金か
らなる電極板を形成した。電極間に電圧を印加し、その
歪量及びヒステリシスを測定した。さらに各試料のa軸
及びC軸の格子定数を測定した。
第7図に各試料の格子定数(a軸)及び歪量(△fl 
/It )の関係を示す。第7図から明らかなように、
Zr量が0.6を超えると歪量は急激に増大している。
検討の結果、Zr量が0.63以上になると歪量の増大
が確実に得られることがわかった。また、Zr量が多く
なるにつれて、焼成温度を幾分低下さ6 せる必要があることもわかった。例えば、Zr量が0.
65以上だと、1290℃が適当であり、さらにZr量
が0.75に達すると1280℃と低く抑えるのが適当
である。
第8図は、上記試料No、 /]〜6の歪量のヒステリ
シスを示す。歪量が多くなっても、ヒステリシスの幅は
相対的にそれほど大きくならないことがわかる。
〔発明の効果〕
以」二詳述したように、本発明の圧電電歪材料は、大き
な歪量を与えるとともに、ヒステリシスの幅が小さくな
っており、大きな変位量を必要とする各種のアクチュエ
ータ用材料として好適である。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)及び(b)は圧電電歪材料に電界を印加し
た時の圧電電歪材料の歪量を概略的に示すグラフであり
、(a)は本発明の圧電電歪材料の場合を示し、わ)は
従来のPN25T材の場合を示しており、第2図は本発
明の第1の圧電電歪材料の組成におけるBa量(x)と
Ti量(y)の取りうる領域を7 示すグラフであり、 第3図は実施例1及び比較例1〜3の圧電電歪材料に電
界を印加した時の歪量を示すグラフであり、 第4図は電界印加によるPNZST材の二段階の歪の発
生を示す模式図であり、 第5図は実施例4の圧電電歪材料に電界を印加した時の
圧電電歪材料の歪量を示すグラフであり、第6図は実施
例4の圧電電歪材料のBa2”量と格子定数(a軸)と
の関係を示すグラフであり、第7図は実施例5の圧電電
歪材料の格子定数(a軸)と歪量との関係を示すグラフ
であり、第8図は実施例5の圧電電歪材料に電界を印加
した時の圧電電歪材料の歪量を示すグラフである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記一般式: Pb_1_−_x_−_0_._5_αBa_xNb_
    α[(Zr_1_−_βSn_β)_1_−_yTi_
    y]_1_−_αO_3(ただし0.01≦α≦0.0
    3、0.2≦β≦0.6、0.01≦x、かつ0.04
    ≦(2/3)x+y≦0.075)により表わされる組
    成を有することを特徴とする圧電電歪材料。
  2. (2)下記一般式: Pb_1_−_x_−_0_._5_αBa_xNb_
    α(Zr_1_−_βSn_β)_1_−_αO_3(
    ただし0.01≦α≦0.03、0.2≦β≦0.6、
    及び0.06≦x≦0.12)により表わされる組成を
    有することを特徴とする圧電電歪材料。
  3. (3)下記一般式: Pb_1_−_0_._5_αNb_α[(Zr_1_
    −_βSn_β)_1_−_yTi_y]_1_−_α
    O_3(ただし0.01≦α≦0.03、0.2≦β≦
    0.37、及び0.025≦y≦0.075)により表
    わされる組成を有することを特徴とする圧電電歪材料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000502210A (ja) * 1995-12-15 2000-02-22 ザ・ペン・ステイト・リサーチ・ファウンデイション 金属―電気活性セラミック複合変換器
WO2018164068A1 (ja) * 2017-03-06 2018-09-13 株式会社村田製作所 複合酸化物

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