JPH0317434B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はカラーテレビ受像機の音声多重信号処
理装置に関するものである。

従来例の構成とその問題点 従来の音声多重信号処理装置の副音声回路のブ
ロツク図を第１図に示す。

第１図において、１はバンドパスフイルターで
その特性を第２図に示す。２は副音声復調回路で
ある。次にこの回路の動作を説明する。

まず、音声多重信号の副音声はFM変調されて
おり、バンドパスフイルター１で不要成分が取除
かれた後、副音声復調回路２でFM復調される。
副音声の中心周波数はテレビジヨン受像機の水平
周波数fHの２倍に選ばれており、バンドパスフ
イルター１は水平繰返し信号からの妨害信号を取
り除くために、fHと、３×fHの周波数に第２図
のようにトラツプが挿入されている。

しかしながら、水平繰返し信号の高調波は２次
成分も含れており、この２次高調波成分はバンド
パスフイルターを通過し、FM復調され、一般に
バズビートと呼ばれている妨害信号を出力すると
いう欠点を有していた。

発明の目的 本発明は上記欠点を除去し、水平繰返し信号の
２次高調波の影響を受けない音声多重信号処理装
置を提供しようとするものである。

発明の構成 本発明は、テレビジヨン受像機の水平周期信号
もしくはフライバツクパルス信号より水平繰返し
周波数の２倍の信号（以下2fHという）を作り、
この2fHの信号を副音声信号の復調回路の入力側
に設けられた加算器のもう一方の入力に接続し、
2fH信号発生回路に設けられた2fH信号の位相調
整、振幅調整回路により2fH信号の位相と振幅を
調整することにより副音声信号復調回路の入力信
号に含れる2fH成分を除去させることができるも
のである。

実施例の説明 以下本発明の一実施例を図面を参照しながら説
明する。

第３図において、１，２は第１図と同じバンド
パスフイルターと副音声復調回路である。３は加
算器で、副音声復調回路２の前段に設けられてい
る。尚、この加算器３はバンドパスフイルター１
の前段にあつても良い。４は水平同期信号もしく
はフライバツク信号より水平繰返し周波数の２倍
の信号である2fH信号を発生する2fH発生回路で
この回路には、位相調整回路５、振幅調整回路６
と後述する2fHPLL回路７を含んでいる。７は水
平繰返し信号より位相ロツクした2fH信号を発生
する2fHPLL回路でPLL方式を用いている。

以上のように構成された本実施例について、以
下その動作を説明する。

まず、水平繰返し信号が2fH発生回路４に入力
されると、2fHPLL回路７はこの入力信号に位相
ロツクした2fH信号を発生する。音声多重信号に
含れる2fHの妨害信号はテレビジヨン受像機の中
の回路の配置や、配線の引廻しでその位相や振幅
が異なるのでこれを打消すために2fHPLL回路７
で発生した2fH信号の位相と振幅を位相調整回路
５と振幅調整回路６とで2fH妨害信号と位相が
180゜ずれ、振幅が同じように調整して加算器３に
加え、副音声復調回路２で復調され出力される。

このようにして音声多重信号に含れる2fHの妨
害信号を取除くことができる。

発明の効果 以上のように本発明は、音声多重信号中に含れ
る2fH妨害信号をこれと位相が180゜ずれて振幅が
同じ信号を水平繰返し信号より発生させ、音声多
重信号に加えることにより2fH妨害信号が除去で
きるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の音声多重信号処理装置の副音声
回路のブロツク図、第２図は同バンドパスフイル
ターの周波数特性図、第３図は本発明の一実施例
における音声多重信号処理装置の副音声回路のブ
ロツク図である。 １…バンドパスフイルター、２…副音声復調回
路、３…加算器、４…2fH信号発生回路、５…位
相調整回路、６…振幅調整回路、７…2fHPLL回
路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 音声多重信号の中の副音声信号を復調する副
   音声復調回路と、水平同期信号もしくはフライバ
   ツクパルス信号により位相ロツクされた水平繰返
   し周波数の２倍の水平繰返し信号を発振する発振
   回路と、この水平繰返し信号の位相と振幅を可変
   する調整回路と、前記副音声信号と前記調整回路
   の出力信号とを加算する加算器とを備え、前記２
   倍の水平繰返し信号の位相と振幅とを可変して前
   記副音声信号中に含まれる水平繰返し信号の２次
   高調波の妨害信号を打消してなる音声多重信号処
   理装置。