JPH03172634A - 懸架装置用frp部材とその製造方法 - Google Patents

懸架装置用frp部材とその製造方法

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JPH03172634A
JPH03172634A JP31255689A JP31255689A JPH03172634A JP H03172634 A JPH03172634 A JP H03172634A JP 31255689 A JP31255689 A JP 31255689A JP 31255689 A JP31255689 A JP 31255689A JP H03172634 A JPH03172634 A JP H03172634A
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JP
Japan
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arm pieces
base
base portion
frp
arm
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JP31255689A
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English (en)
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Shuji Hiromoto
修司 弘元
Akira Kitamura
朗 北村
Fumitaka Yoshino
文隆 吉野
Takeshi Kamitsukuri
神作 武志
Toshihiro Takehana
俊博 竹鼻
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NHK Spring Co Ltd
Original Assignee
NHK Spring Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、自動車等の車両の懸架装置に好適なFRP部
材とその製造方法に関する。
[従来の技術] 従来の車両用懸架装置は、車幅方向に延びるリンク構造
のアームによってハブキャリアを上下動自在に支持する
とともに、上記アームとは別に設けられた巻ばね等の懸
架ばねによって各車輪ごとのばね上71flffiを弾
性的に支えている。しかしながら最近では、自動車のF
F(前機関・前輪駆動)化や四輪駆動化あるいはフロン
トノーズの低い甲が望まれること等に伴って、エンジン
ルームのドまわりに懸架ばねの取付はスペースを充分に
確保することが難しい状況になってきている。
このような状況に対処するために、本発明者らは、従来
の懸架ばねに代る部材として、片持ち式のばね兼用FR
Pアームの開発を行ってきた。
FRPアームはマトリックス樹脂と強化繊維とによって
構成されており、上下方向に弾性的に撓むことができる
ようにしている。そしてこのFRPアームの固定端側を
車体に固定するとともに、自由端側にハブキャリア等の
車輪側の部材を設けるようにしている。
上記先行技術のFRPアームは、車体の前後方向あるい
は左右方向に力l目つる大荷重に対して強度が不足する
ことがある。この問題に対処するため、FRPアームに
金属製補強ロッドを組合わせることも考えられるが、補
強ロッドを組合わせるとFRPアームとの連結部の構造
が複雑化するとともに部品数が多くなり、重量も大にな
る。
また、実開昭62−76009号公報に見られるように
、車体の左右の車輪間にわたる長楕円形状のFRP部材
や、特許出願公表昭58−501626号公報に見られ
るように、左右の車輪間にわたるFRP部材などが提案
されている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら上記先行技術は、いずれも長尺なFRP部
材を左右の車輪にわたって配置しなければならないため
、例えば前輪用懸架装置においてはエンジンルームの底
壁の突出部分に干渉することがあるなど、レイアウト上
の制約が大きく、車種によっては適用が困難であった。
また、車体の前後方向に加わる荷重に対する剛性が充分
でなかった。
従って本発明の目的は、車体の左右に独立して配置する
ことができるコンパクトな懸架装置用FRP部材と、そ
の製造方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を果たすために開発された本発明は、マトリッ
クス樹脂と一方向連続強化繊維とを含有していて、1つ
の基部とこの基部から2つに分かれる一対のアーム片と
を有し、全体として略Y状に一体成形されるFRP部材
であって、上記アム片の端部が車体側に固定されるとと
もに、上記基部が車軸側の部材に連結されることを特徴
とするものである。
[作用] 上記構成のFRP部材は、各車輪ごとのばね上型量を支
持する懸架ばねとしての機能と、サスペンションリンク
としての機能を発揮するとともに、前後方向および左右
方向の人力に対しては略Y状に分岐した前後一対のアー
ム片が上記荷重を支持するため、充分な剛性が発揮され
る。上記一対のアーム片は互いに一体になって1つの基
部に連なり、この基部を介して車軸側の部材に連結され
るため、連結部分の構造が簡単ですむ。
[実施例] 以下に本発明の一実施例について、第1図ないし第10
図を参照して説明する。
第4図に概念的に示されるように、自動中の車体側の部
材1の前部にエンジンルーム2があり、エンジンルーム
2の左右両側に、操舵輪としての一対の車輪3,3が位
置している。車輪3.3はタイヤハウス4.4に収容さ
れているとともに、図示しない周知のステアリングリン
ケージによって左右方向に転舵されるものであり、2点
鎖線で示されるように円弧状の軌跡をえかいて左右に旋
回できるようになっている。
各車輪3.3と車体側の部材1との間に、第1図に示さ
れるような懸架装置5,5が互いに独立して設けられて
いる。各懸架装置5.5は左右対称形であって実質的な
構造が互いに同じであるから、一方の懸架装置5を代表
して説明する。
この懸架装置5は、FRP部材10を備えている。FR
P部材10は、1つの基部11と、この基部11から二
股状に分かれる一対のアーム;112.13とを一体に
有している。このFRP部材10は、例えばエポキシ系
等のマトリックス樹脂15と、主にアーム片12.13
の長手方向に沿う連続強化繊維16とによって、全体と
して略Y状に一体成形されている。繊維16はガラスあ
るいは炭素繊維などである。
上記アーム片12.13の固定端側の端部17゜18は
、金属製のブラケット20.21によって車体側の部材
1に固定される。各ブラケット20゜21は、アーム片
12.13の端部17,18を包囲するボックス状部分
22.23と、取付孔24.25を有する基板部26.
27とからなり、上記取付孔24.25に挿通されたボ
ルト28(第3図に一部を図示)によって、車体側の部
材1に固定されるようになっている。従ってアーム片1
2.13は、第4図に示されるように、操舵輪3,3の
旋回軌跡との干渉を避けるような取付構造となっている
アーム片12.13の自由端側は互いに一体になって基
部11に連なっている。この基部11にジヨイントアセ
ンブリ31が固定され、ボールジヨイント32を介して
、車軸側の部材の一例としてのハブキャリア33が旋回
可能に支持される。
ハブキャリア33には車軸34と、上下方向の変位を減
衰させるショックアブソーバ35などが設けられている
ジヨイントアセンブリ31は、板金型の第1部材41お
よび第2部材42と、くさび状の圧着部材43と、略V
状に曲げられた第1のストッパプレート44と、平板状
の第2のストッパプレート45と、ゴム状弾性体からな
る弾性スペーサ46゜47.48などを備えて構成され
ている。
第1部材41は、第2部材42を抱えこむような箱状に
形成されたボックス部51と、アーム片12.13の端
部の図示上面側に重合される押さえプレート52とを一
体に備えている。押さえプレート52には第1のストッ
パプレート44を挿入可能な形状の孔53が設けられて
いる。第1のストッパプレート44は、アーム片12.
13の分岐部分のV状内側面54を支持可能な位置に挿
着され、かしめるか、あるいは溶接等の適宜の同定手段
によって第1部材41に固定される。
第2部材42は、基板部61と、この基板部61の両側
に立上がるサイド部62.63と、アーム片12.13
の図示下面側に重合される押さえプレート64を一体に
備えており、基板部61に第2のストッパプレート45
が固定されている。
第2のストッパプレート45は、FRP部材10の基部
11の端面11a(第10図参照)と同等程度の広さを
有し、弾性スペーサ46を介して基部11の端面11a
l:ff!合されるようになっている。基部11の両側
面は、弾性スペーサ47゜48を介してサイド部62.
63に重合される。
熱処理された鋼等の金属板からなる「くさび」状の圧着
部材43は、FRP部材10の摩耗を防止するためのス
ペーサ70を介して、第1部材41と基部11との間に
圧入される。基部11のド面は、摩耗防止用のスペーサ
71を介して第2部材42の基板部61に重合される。
基板部61の端に、ボールジヨイント32を取付けるた
めの孔72が設けられている。
上記構成の懸架装置5は、各車輪ごとのばね上型量にも
とづく上下方向の荷重に対し、2木のFRPアーム片1
2.13が共働して上下方向に撓むことにより、従来と
同様のばね定数をもつ懸架ばねとしての機能を果たすこ
とができる。また、車両が旋回走行する時や急制動時等
において前後方向および左右方向に加わる41重に対し
ては、アーム片12.13がいわばトラス構造となって
相互に補強ロッドとしての機能を発揮する。このため充
分な剛性が得られる。また、弾性スペーサ46.47.
48を採用したことによって、車体の前後方向と左右方
向に加わる荷重に対する剛性をある程度調整することが
できる。なお、車体側の取付部であるブラケット20.
21においても、上記と同様の弾性スペーサを設けるこ
とにより剛性の追加調整を行うようにしてもよい。
しかもアーム片12.13はその自由端側において互い
に一つにまとまって基部11に連なっているため、ジヨ
イントアセンブリ31との連結構造が簡単である。基部
11は2つのストッパブレー)44.45によって抜は
止めがなされているため、ボルト等の連結用部品を基部
11に貫通させずとも、すなわち繊維16を途中で切断
することなく、基部11とジヨイントアセンブリ′31
を互いに強固に固定することができる。
次に、上記FRP部材10の製造方法について説明する
FRP部材10は、第5図に一例を示したフィラメント
ワインディング装置80を使って成形される。側面視に
おいて楕円状をなすマンドレル81の外周部に、第6図
に示されるような略X状に交差する左右一対の溝部82
.83からなる成形溝84が設けられている。マンドレ
ル81は、周知の温調回路85によって所定の温度に加
熱され、軸86を中心に図示矢印方向に回転されるよう
になっている。マンドレル81の外周部に対して接離可
能に設けられた外型87も、ヒータ等の適宜の加熱手段
(図示せず)を備えている。
樹脂槽90に未硬化のマトリックス樹脂15′が貯留さ
れている。ロービング玉91から繰出される繊維束16
′は、一方向に引き揃えられた状態で樹脂#fj90の
樹脂15′に浸漬され、絞り92によって樹脂15′の
含浸量が調整されたのち、軸86を中心に回転している
マンドレル81の成形溝84の溝部82.83に振り分
けて巻取られる。巻取り方向は、第7図に示されるよう
に繊維16を交差させて巻取ってもよいし、あるいは第
8図に示されるように各溝部82,83に対し平行的に
巻取るようにしてもしてもよい。また、繊維16の一部
を交差させ、残りを平行的に巻くようにしてもよい。
成形溝84に所定量の繊維16を巻取ったのち、外型8
7を被せ、所定温度で保持することにより、マトリック
ス樹脂15を硬化させて第9図に示されるようなFRP
成形品10′を得る。この成形品10’を脱型し、前記
溝部82.83が交差する箇所において成形された部位
の中央部P1のところと、両端部分P2.P、のところ
で切断することにより、FRP部材10が得られる。
上記フィラメントワインディング法によって作られたF
RP部材10は、基部11からアーム片12.13にわ
たって繊維16の金白゛量が一定となるから、第10図
に示されるように2つのアーム片12.13が合流する
基部11において、アーム片12.13側の厚みt、に
比較して、端面11a側の厚みt2を漸増させるような
成形を容易に行うことができる。このため、ジヨイント
アセンブリ31のボックス部51を、第1のストッパプ
レート44側の開口高さHlが第2のストッパプレート
45側の開口高さH2よりも狭くなるようなテーバ形状
としておくことによって、ボックス部51に対する基部
11の抜けを防止する上で有利な形状を採用できる。
[発明の効果] 本発明によれば、上下方向の荷重に対して現行の懸架ば
ねと同様のばね特性を発揮させることができるとともに
、前後方向あるいは左右方向の荷重に対しては補強ロッ
ド等の今計な部材を用いることなく大きな剛性を発揮で
きる。また、一対のアーム片の自由端側か互いに一体化
して基部に連なるため、この基部を介して比較的簡易な
連結構造によって車軸側の部材に連結することができる
更に一車体側あるいは車軸側の部材との取付部において
弾性スペーサを併用した場合には、剛性の:A整が可能
であり、乗り心地を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す懸架装置の斜視図、第
2図は第1図に示された懸架装置に使われるジヨイント
アセンブリの分解斜視図、第3図は第1図に示された懸
架装置の正面図、第4図は第1図に示された懸架装置を
備える車両の一部を概略的に示す底面図、第5図はFR
P部材を製造する装置の概略図、第6図は第5図に示さ
れた装置におけるマンドレルの側面図、第7図と第8図
はそれぞれ繊維束の巻付方向を示す側面図、第9図はF
RP部材を切断する前の状態を示す斜視図、第10図は
FRP部材の一部を示す斜視図である。 1・・・車体側の部材、3・・・車輪、5・・・懸架装
置、10・・・FRP部材、11・・・基部、12.1
3・・・アーム片、15・・・マトリックス樹脂、16
・・・繊維、31・・・ジヨイントアセンブリ、34・
・・車軸、81・・・マンドレル、82.83・・・溝
部、84・・・成形溝。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)マトリックス樹脂と一方向連続強化繊維とを含有
    していて、1つの基部とこの基部から2つに分かれる一
    対のアーム片とを有し、全体として略Y状に一体成形さ
    れるFRP部材であって、上記アーム片の端部が車体側
    に固定されるとともに、上記基部が車軸側の部材に連結
    されることを特徴とする懸架装置用FRP部材。
  2. (2)外周部に略X状に交差する一対の溝部からなる成
    形溝を有したマンドレルを用い、このマンドレルの上記
    成形溝にマトリックス樹脂を含浸させた繊維束を左右の
    溝部に振り分けて所定量巻付け、上記樹脂を硬化させる
    ことによって得られた成形品を、上記溝部が交差する箇
    所において成形された部位で切断することを特徴とする
    懸架装置用FRP部材の製造方法。
JP31255689A 1989-12-01 1989-12-01 懸架装置用frp部材とその製造方法 Pending JPH03172634A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000035687A1 (fr) * 1998-12-17 2000-06-22 Patrick Pascal Labbe Element de suspension de roue, notamment pour vehicule automobile, et structure de suspension comportant un tel element
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