JPH0317222A - 連続真空精錬法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、取鍋からタンディッシュを経て連続鋳造の
モールドに溶融金属が流れる間に、その真空精錬を連続
的に行なわしめる連続真空精錬法に関する． 〔従来の技術〕 転炉等の製鋼炉で溶解精錬を行なって脱炭された溶鋼に
対し、更に真空精練によって脱ガスが行なわれた場合、
極めて清浄化された溶鋼を得ることができる． 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし，このような溶鋼を連続鋳造する場合、取鍋から
取り出してタンディッシュを経由し、連続鋳造設備へ導
く間に、該溶鋼は大気中にさらされ、溶鋼中のＳｏＱ　
．Ａｆｌの酸化が進行する。現状では、溶鋼表面にパウ
ダを添加したり，Ａｒガスシールを行なうことで対処し
ているが、その進行を妨げるのは困難である。又連続鋳
造前に前述のような真空脱ガス処理が行なわれていない
場合は、非金属介在物以外にもガス戊分等の不純物を多
量に含むことになる． 一方，特殊用途の鋼では，通常行なわれている真空脱ガ
ス処理によって得られる溶鋼のガス戊分よりも厳しいも
のが要求されることがあり、その要求を満たし得る新た
な処理方法の検討がなされている．特に極低酸素鋼の製
造のためには、微細な酸素系非金属介在物の除去が必要
である。

本発明は以上の要請に鑑み創案されたもので、取鍋から
連ｒｔ鋳造設備に至る間の溶融金属の酸化防止を図り、
且つその間で脱ガス及び介在物の除去を連続的に行なわ
しめて、溶融金属の清浄化を図らんとするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

そのため本発明は、溶融金属が取鍋からタンディッシュ
を経てモールドへ流れる間を真空に保持し、そこに可溶
ガスを溶解せしめた溶融金属を供給し、上記の流れの間
に該溶融金属の脱ガスを行なうと共に、前記ガス或分を
微細ガス気泡として溶融金属中に発生・浮上せしめ、溶
融金属中の介在物をこの微細ガス気泡にトラップさせ、
同時に該ガス気泡の浮上により浴面をばたつかせて真空
にさらされる該浴面面積を増大せしめることを基本的特
徴としている． 本発明では、取鍋からモールドに至る間の溶融金属の酸
化防止を図るというだけではなく、その間で積極的に脱
ガス・介在物除去を行なうものであり、上記のように取
鍋からモールドに至る間を真空に保持することで、そこ
を流れる溶融金属の脱ガスを図る。更に，この溶融金属
には、これに可溶なガスを溶解せしめておき，真空にさ
らされた時にそのガス成分が微細ガス気泡となって発生
・浮上するようにしている。このガス気泡は浮上する間
に微細な介在物をトラップし，浴面に浮上せしめる。又
該ガス気泡は径の小さいものが多量に発生するため、浴
面に浮上した時に、該浴面をばたつかせ、その結果、真
空との脱ガス反応界面の面積を著しく増大させて、脱ガ
ス反応をより進行せしめることが可能となる。

〔実施例〕

以下本発明の具体的実施例につき説明する。

図面に示すように、３０ｔｏｎ容量のタンディッシュ（
１）を真空容器で構成し、このダンディッシュ（１）と
取鍋（２）底面の取出し口及び該タンディッシュ（１）
とモールド（３）の注入口を連通管（４）（５）で接続
した構造を採る。そしてタンディッシュ（１）と連通管
（５）とを真空ポンプ（図示なし）にっなぎ，真空引き
でるようにしている。尚、連通管（４〉（５）中には、
取鍋（２）からタンディッシュ（１）に、及び該タンデ
ィッシュ（１）からモールド（３）に、溶鋼の注出がな
される時にその勢いを緩和してすぐに静流となる様に、
小径の注出管（４ａ）（５ａ）が設けられている。

本発明者等は転炉で溶製した溶鋼（６）　２　５　０　
ｔｏｎに、予めＮ２ガスをパブリングして溶解せしめ、
（Ｎ）を１０５ｐｐｍとして、前記取鍋（２）中に入れ
、一方タンディッシュ（１）及び連通管（５）を真空ポ
ンプで１　ｔｏｒｒ以下に引いた。該取鍋（２）からタ
ンディッシュ（１）内には注出管（４ａ）を介して４Ｔ
／ｍｉｎの速度で溶鋼（６）が注入され、そこから連通
管（５）内の注出管（５ａ）でモールド（３）へ注出さ
れる間、該溶鋼（６）は真空にさらされることになる。

タンディッシュ（１）中では溶鋼（６）からＮ２ガス或
分が微細なガス気泡となって現われ、このため浮上して
くる該ガス気泡で浴面がばたつき、又微細な介在物が次
第に浴面に浮上した。

尚，本実施例では、タンディッシュ（１）底面からＡｒ
ガスを２００Ｎ氾／ｍｉｎの速度で溶鋼（６）中に吹込
み、該溶鋼（６）中に溶け込んでいるＮ２ガス成分の脱
ガスの進行を促進せしめた。

そしてモールド（３）内で採取した溶鋼（６）のＴ・〔
○Ｌ　（Ｎ）及び（Ｈ）について測定したところ、取鍋
（２）の段階でＴ−（○）：１８ｐｐｎ＋、［Ｎ　］：
　１０５ｐｐｍであったものが、Ｔ・〔○）：８ｐｐｍ
、　（Ｎｌ：３５ｐｐｍまで低下していた。これは、タ
ンディッシュ（１）側を大気中にさらし、同量のＡｒガ
スを付与し撹拌していた従来の場合に比べ、Ｔ・（０）
にして４　ｐｐｍ程低下することになり、介在物の除去
能力が優れていることがわかる。溶鋼（６）中の〔Ｈ〕
についても３　ｐｐｍからＱ．８ｐｐｍとその低下が著
しいものとなった。

〔発明の効果〕

以上詳述した本発明法によれば、取鍋からタンディッシ
ュを経てモールドに流れる間に溶融金属の脱ガスと介在
物除去が連続的に行なわれるため、清浄化された溶鋼が
連続鋳造されることになり、製品の品質が向上すること
になる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明法の実施例において用いられた設備の概要
を示す説明図である。 図中（１）はタンディッシュ、（２）は取鍋、（３）は
モールド、（４）（５）は連通管、（４ａ）（５ａ）は
注出管，（６）は溶鋼を各示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 溶融金属が取鍋からタンディッシュを経てモールドへ流
   れる間を真空に保持し、そこに可溶ガスを溶解せしめた
   溶融金属を供給し、上記の流れの間に該溶融金属の脱ガ
   スを行なうと共に、前記ガス成分を微細ガス気泡として
   溶融金属中に発生・浮上せしめ、溶融金属中の介在物を
   この微細ガス気泡にトラップさせ、同時に該ガス気泡の
   浮上により浴面をばたつかせて真空にさらされる該浴面
   面積を増大せしめることを特徴とする連続真空精錬法。