JPH03172123A

JPH03172123A - 植物栽培方法および植物生育用ポット

Info

Publication number: JPH03172123A
Application number: JP1311998A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Tomokuni; 友國　博
Original assignee: KUNIWA SANGYO KK
Current assignee: KUNIWA SANGYO KK
Priority date: 1989-11-29
Filing date: 1989-11-29
Publication date: 1991-07-25

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

［産業上の利用分野】本発明は主としてつまみ菜（ハーブ野菜）、すなわち、
三つ葉、　しゆんぎく（春菊）、にら，小葱、二十日大
根，せり等を簡易栽培することのできる植物生育用ポッ
トに関するものである．

【従来の技術】

野菜をポット（容器）中で栽培する方法には大きく分け
て，土耕栽培と水耕栽培とがある．土耕栽培は古くから
行われている方法で，ポットの底部へ土，肥料、土壌改
良剤等を充填しておいて、種を蒔き，潅水しながら育成
する．取扱いが不便であったり，汚いし，水分管理が困
難であるから、水耕栽培が普及しつつある。｛発明が解決しようとする課題１ところが、水耕栽培にも難点があって、病気になると、
培養液の循環系全体の栽培植物に感染するとか、培養液
に供給する空気の供給装置が大掛かりにならざるを得な
いとか、水や肥料追加の管理がわずらわしい等の難点が
あった。更に，農家等においては、同じ植物を同じ土地で再生産
すると、いや地、連作障害の問題も生じているが、この
点の解決に多大の労力と費用を要している．そして、つまみ菜（ハーブ野菜）、すなわち、三つ葉、
しゆんぎく等は鮮度が重要であるが，特に都市部におけ
る家庭で手軽に採れたでの鮮度良好なつまみ菜を提供す
る手段が要望されている。そのためにこれまでは流通過
程での鮮度保持に大きな費用をかけていた．【課題を解決するための手段）そこで，前記課題を解決すべく種々検討した結果、複数
の植物生育用ポットをポット収容トレー上等に並べて用
い、各ポットは底部に培養液を溜めた状態とし、かつ、
上部の栽培床との間に通気空間を設けて外部から空気を
供給し，栽培床へ播種された植物の根が下方へ伸びると
，通気空間を経て底部液溜部の培養液に至るようにし、
これにより根に培養液中の養分と空気を供給しながら植
物を栽培し、複数のポット中の植物を成長に応じて巡回
収穫することを特徴とする植物栽培方法を開発したので
ある．そして，この栽培方法に適した植物成育用ポットを開発
したが、その構造は、ポット本体（１）とその中間付近
に設けた栽培床支持棚（２）と、　その栽培床支持欄（
２）の下方で底部液溜部（３）との間のポット本体（１
）側壁に設けた複数の通気孔（４）とからなることを特
徴とするものである。ここにいう栽培床支持棚（２）は栽培床となるロックウ
ールや土壌等を支持する機能を備えたもの、すなわち、
ネット，パンチングメタル板、金網、樹脂製格子板等で
ある．また、通気孔（４〉は常に開口状態のものでもよ
いが、密栓ができる構造とすることによって、培養液の
水位の維持、栽培床支持棚（２〉以下の通気空間（５）
の通気状態あるいは、密封状態のいずれの状態をもとり
得ることを可能とする．【作用｝このような植物栽培方法は、温度調整された温室やハウ
ス等の中で植物生育用ポット中に一斉に発芽させたもの
を，例えば６個一組とし、これの１ポットづつを、例え
ば２〜３日毎に順次収穫していくと、一巡した１２〜１
８日後には、初めのポツトは既に収穫できるだけの大き
さに伸長し、第２回目の収穫がまた順次可能となる．　
これにより、つまみ菜等が鮮度を保ったままで提供され
る。また、この方法に用いられる植物生育用ポットは、底部
液溜部（３）と栽培床支持棚（２）との間の通気空間（
５）へ外部から空気が自然に供給される。栽培床支持棚（２）上の栽培床八播種された植物の根が
下方へ伸びると、通気空間（５）を経て底部液溜部（３
）の培養液に至る．　このことにより、根に培養液中の
養分は無論のこと、空気（酸素〉が効果的に供給され、
根腐れ防止と、生長促進、収穫増大が可能となり水耕と
土耕栽培の中間的な機能が得られ、植物の成育を早める
．側壁に設けた複数の通気孔（４）を密栓可能とした場合
，閉じた状態にすると，ポット側壁が空気と遮断された
状態となる．そこで、従来のように栽培床支持欄（２）
の位置まで培養液を収容した状態と・することができる
．この状態では従来の水耕栽培も可能であるし，一時的
に栽培床支持棚（２）上の栽培床を栽培液に浸漬するこ
ともできる。通気孔（４）を開けると，培養液は通気孔（４）より下
位へ収容できる。　したがって、栽培床支持棚（２）と
培養液との間に通気空間（５）が確保される。底部液溜部（３）に培養液の無い状態で通気孔（４）を
閉じると、栽培床支持棚（２）以下が密閉された加温空
間にもなり得る．更に、ハウス栽培等の生産者が採用した場合には、病気
の発生もなく、施設を休ませることなく，生産できる。【実施例１以下図面によって本発明の実施例を詳細に説明する．第１図は本発明の植物生育用ポットの要部破断正面図で
ある。ポット本体（１）は上部が開口した角型のプラス
チック製である。サイズは高さ７備、上部開口部が８Ｘ
８ａａ、底部が７Ｘ７Ｃ！ｌであり、ほぼ豆腐販売容器
と同様の形状とサイズである。その中間付近でポット本体（１）側壁に受け枠（６）を
設けて、栽培床支持棚（２）を支持している。栽培床支
持棚（２）はこの例では合成樹脂製ネットが用いられて
おり，その上にはロックウールを２０ｍ厚で栽培床（７
）として載せている．その栽培床支持棚（２）の下方で
底部液溜部（３）との間のポット本体（１）側壁に複数
の通気孔（４）を設けている．この通気孔（４）は四方
の側壁へ４ｍφのものを１３ｍ間隔で等間隔に設けた。この植物生育用ポットの上部には、２点鎖線で示したよ
うに倒伏防止のための上カバー（１４）を設けるとより
好ましい態様となる．上記実施例の植物生育用ポットの使用例をここで説明す
る。トレイ（１ｌ〉上に６個の前記植物生育用ポット（
１０）を並べて置き、　いずれも通気孔（４）が開孔し
た状態にして、底部液溜部（３）には培養液を入れて用
意した．培養液は窒素、燐，カリ、カルシウム，ホウ素
，マンガン、鉄イオン等を適度に配合調製した従来公知
のものである．ロックウールの栽培床（７）を培養液で
濡らした状態とし，６個の植物生育用ポット（１０ａ−
１Ｏｆ）の培養床上へ同時にしゆんぎくを蒔いた。そし
て、これを温度２５℃，湿度６０％に維持された恒温室
内へ置いて発芽させた．その結果，種蒔きから３日後に
発芽し，２５日後にはほぼｌ２ｏとなって収穫が可能と
なった．最初に収穫したポット（１０ａ）から２日おき
に６個目のポット（１０ｆ）まで達した１２日後には、
　初めのポット（１０ａ）は既にしゅんぎくが収穫でき
るまでになった．次に、第３図に示したような植物生育用ポットを用い，
小豆もやしの栽培テストをした。この植物生育用ポット
は通気孔（４〉　を有した多孔パイプ（８）が栽培床支
持棚（２）下方に設けられている。通気孔（４）の外方
・は雄ねじ構造である．　このような植物生育用ポット
の通気孔（４）を雌ねじ付キャップ（■２）によって密
栓し、培養液を入れてロックウールの栽培床（７）を培
養液で浸した状態とし、栽培床（７）の上に小豆を蒔い
た．　２日後に芽と根が出揃ったところで雌ねじ付キャ
ップ（１２）を外して培養液を抜き取った．そして、ポ
ット底部ヘヒータ（９）を入れて、温度計（１３）で監
視しながら温度が上がり過ぎると空気を送って２５℃に
保った。適度に散水して水分補給をした結果、７日後に
はもやしの収穫が可能となった．この例でも，もやしの
戊長が早いし、収量も多い結果となった．（発明の効果
１本発明の植物栽培方法は以上のような方法であって、畑
がそっくり家庭へ行くといった考え方であるから、流通
機構が改善されて鮮度が保持されたままであるし、収穫
後の再収穫の楽しみも味わえる。更に、種を栽培床中へ
支持させたシート状で提供することにより、手軽に収穫
後の栽培床を再生することもできる．また、植物生育用ポットは以上のように、根腐れ防止と
，生長促進、収穫増大等の効果が得られた。特に、個々
に分かれた小単位の栽培形態となるため、水耕栽培の欠
点である病気になると総てだめになるとか、空気供給装
置が大がかりな点を解決でき、また，土耕栽培の欠点で
ある取扱いが不便、汚い、水分管理が難しい，いや地等
の難点が解消されたものとなっている．ハウス栽培業者
等が実施した場合、施設を休めずに生産ができて効率が
よい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の植物生育用ポットの要部破断正面図で
ある．第２図は本発明品の複数個を用いて栽培している
様子を示す斜視図である。第３図は他の実施例の要部断
面図である。（１）ポット本体　　　　（２）栽培床支持棚（３）液
溜部　　　　　　（４）通気孔（５）通気空間　　　　
　（６）受け枠（７）栽培床以上

Claims

【特許請求の範囲】１　複数の植物生育用ポットを用い、各ポットは底部に
培養液を溜めた状態とし、かつ、上部の栽培床との間に
通気空間を設けて外部から空気を供給し、栽培床へ播種
された植物の根が下方へ伸びると、通気空間を経て底部
液溜部の培養液に至るようにし、これにより根に培養液
中の養分と空気を供給しながら植物を栽培し、複数のポ
ット中の植物を成長に応じて巡回収穫することを特徴と
する植物栽培方法。２　ポット本体（１）とその中間付近に設けた栽培床支
持棚（２）と、その栽培床支持棚（２）の下方で底部液
溜部（３）との間のポット本体（１）側壁に設けた複数
の通気孔（４）とからなる植物生育用ポット。