JPH0317158Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は電子レンジを、高位置にある水平取付
壁に吊り下げ固定するための構造に関する。

(ロ) 従来の技術 この種の取付構造は実開昭59−15541号公報等
にて既に知られている如く、電子レンジの天面を
取付金具を介して取付壁に取着するものである
が、この場合、天面に吸気口及び排気口を有する
電子レンジに対しては、前記取付金具が吸、排気
口を塞いでしまつたり、あるいは電子レンジ天面
と取付壁との間の狭い空間内で吸気口と排気口と
が空気流路的に短絡してしまう等の不都合があつ
た。

(ハ) 考案が解決しようとする問題点 本考案は、天面の吸、排気口の作用に支障な
く、その天面を取付壁に取着し得る構造を提供す
るものである。

(ニ) 問題点を解決するための手段 本考案の電子レンジ取付構造は、天面に吸気口
と排気口とを有する電子レンジの前記天面を水平
取付壁に取付金具を介して取着せる構造であつ
て、前記取付金具は、前記天面と取付壁との間に
所定の間隔を設けると共に、前記吸気口と排気口
とを個別に包囲し、かつそれら各口に対する外方
連通部を有する立壁を備えることを特徴とする。

(ホ) 作用 本考案によれば、取付金具の立壁と取付壁とが
吸気口と排気口とに対し個別の風路を形成する。

(ヘ) 実施例 図面を参照するに、本実施例の電子レンジ１
は、前面にドア２と操作パネル３とを有し、天面
５に吸気口６と排気口７とを備える。吸気口６よ
り吸気された風は、電子レンジ内のマグネトロン
等を冷却した後、加熱室に入り、その後排気口７
より排出される。電子レンジ天面５に固着された
取付金具８と、水平取付壁９の上面に置かれた補
強用金属板１０とを、各孔１１，１１…を通して
ネジ止めすることにより、電子レンジが取付壁９
に取付金具８を介して吊り下げ取着された形とな
る。

取付金具８の立壁８ａは、電子レンジ天面５と
取付壁９との間に所定の間隔を設けると共に、吸
気口６と排気口７とを個別に包囲し、かつそれら
各口に対する外方連通部１２，１３を有する。よ
つて、電子レンジが上記の如く取付壁９に吊り下
げ取着された状態にて、立壁８ａと取付壁９とが
吸気口６と排気口７とに対する個別の風路を形成
し、吸気口６に対する風路は前方及び右側方に開
口し、排気口７に対する風路は前方のみに開口す
る。こゝに、吸気口６及び排気口７の各作用は確
保され、又上記各風路の開口は相対向していない
ので排気口７より出た空気が直接吸気口６と入る
といつた空気流路的短絡が生じることもない。

尚、取付金具８は、補強用金属板１０と直接結
合される本体部８ｂと、該本体部に、その左側よ
り差し込まれ、ある範囲にて任意の差し込み位置
でネジ１４により固定される可動片８ｃとを有す
る。本体部８ｂの右側縁８ｄは垂下し、その下端
一部が更に左側に曲折して電子レンジ右側面に設
けた凹所に入り込む。一方、可動片８ｃの左側縁
も同様に垂下し、その下端一部が更に右側に曲折
して電子レンジ左側面に設けた凹所に入り込む。

(ト) 考案の効果 本考案によれば、天面に吸気口と排気口とを有
する電子レンジを、それら吸、排気口の作用に支
障なく、取付壁に吊り下げ固定することができ
る。

【図面の簡単な説明】

図は本考案実施例構造の分解斜視図を示す。 ６……吸気口、７……排気口、８……取付金
具、８ａ……立壁、９……取付壁、１２，１３…
…外方連通部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 天面に吸気口と排気口とを有する電子レンジの
   前記天面を水平取付壁に取付金具を介して取着せ
   る構造であつて、前記取付金具は、前記天面と取
   付壁との間に所定の間隔を設けると共に、前記吸
   気口と排気口とを個別に包囲し、かつそれら各口
   に対する外方連通部を有する立壁を備えることを
   特徴とする電子レンジの取付構造。