JPH0317131A - ポリシラン類の製造方法 - Google Patents

ポリシラン類の製造方法

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JPH0317131A
JPH0317131A JP15128989A JP15128989A JPH0317131A JP H0317131 A JPH0317131 A JP H0317131A JP 15128989 A JP15128989 A JP 15128989A JP 15128989 A JP15128989 A JP 15128989A JP H0317131 A JPH0317131 A JP H0317131A
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polysilane
group
reaction
compound
side chain
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JP15128989A
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English (en)
Inventor
Ryuji Sato
隆二 佐藤
Yusuke Yagihashi
八木橋 雄介
Yoshiharu Okumura
奥村 義治
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Tonen General Sekiyu KK
Original Assignee
Tonen Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明はポリシランの製造方法に関し、さらに詳しくは
、側鎖にヒドロキシアリール基を有するポリシラン類の
製造方法に関する。
発明の技術的背景ならびにその問題点 ポリシラン類はフォトレジスト、半導体、導電体などの
電子材料、セラミックの前駆体および光重合開始剤など
に用いられる有用な化合物である。
しかしながら、ポリシラン類をフォトレジストとして用
いる場合には、ポリシランは一般にアルカリ性溶液に不
溶であるためアルカリ現象ができず、微細なパターンを
精度よく形戊することが困難であった。このため、アル
カリ性溶液に可溶であるようなポリシラン類、たとえば
側鎖にヒドロキシアリール基を有するポリシラン類の安
価でかつ効率のよい製造方法の開発が強く望まれている
ところで従来、側鎖にヒドロキシアリール基を有するポ
リシラン類を製造する方法として、下記に示すような方
法が開示されている。
すなわち、ヒドロキシアリール基を有するオレフィン化
合物のフェノール性水酸基をシリルエーテルとして保護
した後、上記オレフィン化合物とH−S i結合を有す
るジクロロシラン類をヒドロシリル化反応させて付加体
を生成させて、さらにこの付加体を金属ナトリウムの存
在下、ウルフ型縮合させてポリシランを生成させた後、
前述の保護基を外して側鎖にフJノール基を有するポリ
シランを製造する方法(特開昭63−113021号公
報およびマクロモレキュールズ(Macromolec
ules).,21巻、804−309頁、■988年
)である。
OSI(ell3) 3         υSt((
;I13) 3UI量 しかしながら、上記に開示されたポリシラン類の製造方
法では、4段階もの工程を経由して側鎖にヒドロキシア
リール基を有するポリシラン類を製造するため、効率の
よい製造方法とは言えず、かつ収率が低いという問題点
があった。
発明の目的 本発明は、側鎖にヒドロキシアリール基をHするポリシ
ラン類を製造するに際し、工程数が多く、しかも低収率
であるといった従来技術に伴う問題点を解決しようとす
るものであり、側鎖にヒドロキシアリール基を有するポ
リシラン類の安価でかつ効率のよい製造方法を提供する
ことを目的と[7ている。
発明の概要 本発明に係る側鎖にヒドロキシアリール基を有するポリ
シラン類の製造方法は、トリヒドロシラン類、またはト
リヒドロシラン類とジヒドロシラン類との混合物を、(
i)ロジウム、白金、ルテニウムからなる群より選ばれ
る少なくとも1種の金属または化合物に(丙)有機リン
化合物、有機砒素化合物、有機アンチモン化合物からな
る群より選ばれる少なくとも1種の配位子が配1立して
なる錯体触媒の存在下に、脱水素重合反応を行なうこと
により側鎖に硅素一水素結合を有するポリシラン類を生
成させ、次いで、上記ポリシラン類とヒドロキシアリー
ル基を有するオレフィン化合物とを、ヒドロシリル化触
媒の存在下、ヒドロシリル化反応させることを特徴とし
ている。
発明の具体的説明 以下、本発明に係る側鎖にヒドロキシアリール基を有す
るポリシランの製造方法について具体的に説明する。
ヒドロシラン類 本発明に係る側鎖に硅素一水素結合を有するポリシラン
類(以下ポリヒドロシランと称す)を製造するための原
料として、下記式[I〕で示されるトリヒドロシラン類
が単独で用いられるか、あるいはトリヒドロシラン類と
下記式[INで示されるジヒドロシラン類との混合物が
用いられる。
R’  Si  H 3         ・・・ [I] [式中、R およびR2は、それぞれ同一でも異l なっていてもよく、アルキル基、アリール基、シクロア
ルキル基、アルアルキル基またはトリオルガノシリル基
である。] 上記式CI]で示されるトリヒドロシラン類としては、
具体的には、メチルシラン、エチルシラン、プロビルシ
ラン、プチルシラン、ヘキシルシラン、フエニルシラン
、ナフチルシラン、p−フェニルーフエニルシラン、ト
リルンラン、ペンジルシラン、フエネチルシラン、シク
ロヘキシルシラン、(トリフエニルシリル)シラン、(
トリメチルシリル)シランなどが挙げられる。
また、上記式[■コで示されるジヒドロシラン類として
は、具体的には、ジメチルシラン、ジエチルシラン、ジ
プロピルシラン、ジブチルシラン、ジヘキシルシラン、
ジフェニルシラン、ジナフチルシラン、ジ(p−フェニ
ルーフエニル)シラン、ジトリルシラン、ジベンジルシ
ラン、ジフエネチルシラン、ジシクロへキジルシラン、
ジ(トリフエニルシリル)シラン、メチルフエニルシラ
ン、メチルナフチルシラン、メチルトリルシラン、メチ
ルベンジルシラン、(トリフエニルシリル)メチルシラ
ン、(トリメチルシリル)メチルシランなどが挙げられ
る。
本発明において、トリヒドロシラン類とジヒドロシラン
類との混合物を用いる場合には、トリヒドロシラン類/
ジヒドロシラン類のモル比が0.25以上であるような
混合物を用いることが好ましい。
錯体触媒 本発明に係るポリヒドロシランの製造方法では、上記の
ようなヒドロシラン類を脱水素重合する際に、(1)ロ
ジウム、白金、ルテニウムからなる群より選ばれる少な
くとも1種の金属または化合?に(i)有機リン化合物
、有機砒素化合物、有機アンチモン化合物からなる群よ
り選ばれる少なくとも1種の配位子が配位してなる錯体
触媒が用いられる。
ロジウム金属またはロジウム化合物 本発明で用いられるロジウム金属またはロジウム化合物
としては、活性炭、シリカなどに担持されたロジウム金
属、ロジウムブラック、ロジウムの0価錯体、ロジウム
の1価、2価、3価、5価の化合物または錯体などが挙
げられる。
このようなロジウムの化合物または錯体としては、具体
的には、Rh2(GO)8、Rh4(CO)1■、Rh
  (GO)  、Rh  (Co)14(ノルボルナ
ジェン)、e       is     e [Rh(μ−OMe)(1.5−シクロオクタジェン〉
]2、[Rh (μ一CD )(1,5−シクロオクタ
ジエン〉]2、[Rh (μ一CD )(CI!2−C
I。)2]2、[Rh (μ−Cg)(CO)2]2、
[Rh ( u −OA(!) (1 . 5−シクロ
オクタジェン)コ2、[Rh(μ−OPh)(1.5−
シクロオクタジェン〉]2、Rhe  (1.5−シク
ロオクタジェン)6 (co8)3、?一 [Rh(OAe)  ]  、[RhCR 6]22 [Rh (μ−CIO)(π−アリル)  ]  、R
hCR,、22 R h B r  、R h I 3などが挙げられる
3 白金金属または白金化合物 本発明で用いられる白金金属または白金化合物としては
、活性炭、シリカなどに担持された白金金属、白金ブラ
ック、白金の0価錯体、白金の2価、4価の化合物また
は錯体などが挙げられる。
このような白金の化合物または錯体としては、具体的に
は、Pt(+1。NC112CII■Nl+■)2、C
l1 3CI13 Pt(Nll  )   R   SPt(Cll3C
N)2R6、3   2     2 K  PtCj!  , Pt(tl  NCl[2C
ll2Nll2)CN 2、2       4   
   2 If  PtCff  SPtC# 2(1.5−シク
ロオクタジエ26 ン) 、Pt (アセチルアセトナート)、PtCg2
、2 PtCN 4などが挙げられる。
ルテニウム金属またはルテニウム化合物本発明で用いら
れるルテニウム金属またはルテニウム化合物としては、
活性炭、シリヵなどに担持されたルテニウム金属、ルテ
ニウムブラック、ルテニウムのoi錯体、ルテニウムの
1価〜8価の化合物または錯体などが挙げられる。
このようなルテニウムの化合物または錯体としては、具
体的には、RuO  、RuO  SRuCR 2、2
4 RuCf1、RuCN  ,  Rub3、RuF,i
、34 [RuF  ]  、!?uF  ,  f?uP  
,  K2Ru(46、5 4   5   6 Ru (CO)  、Ru (OH) CD  、Ru
 (OCOCIIs ) a、53 Ru (OCOCPa ) 3などが挙げられる。
配位子 上記のようなロジウム、白金、ルテニウムからなる群よ
り選ばれる少なくとも1種の金属または化合物に配位す
る配位子は、下記式[m]または[IV]で示される化
合物などである。
E(R3) 3        ・・・[m] 3     4  4   3 (R  )2E−CHR  −CIIR  −E(R 
 )2.[IV][式中、Eはリン、砒素またはアンチ
モンであり、R3はそれぞれ同一でも異なっていてもよ
く、アルキル基、アリール基、シクロアルキル基または
アルアルキル基であり、R4は水素、アルキル基、アリ
ール基、シクロアルキル基またはアルアルキル基である
。] 上記式[I[I]または[IV]で示される配位子とし
ては、具体的には、PMo  ,  PEt3、PBu
s、3 PPh  %P(Cl(  Ph)  、PPhz M
e−^sMe3、3   2  3 AsEt  SASBU3 、AsPh3、As (C
II2 Ph) 3、3 ^sPh2MeSSbMe3、SbEt3、SbBu3
、SbPh3、Sb (Cll  Ph)   、Sb
Phz Me123 Ph2P−Cl12− CI1,,−PPh2、Ph 
 As− CIl2− Cll2− AsPh2、2 Ph  Sb− CI12− CI+2− SbPh2
などが挙げられる。
2 本発明で用いられる錯体触媒としては、予め、上記のロ
ジウム、白金、ルテニウムからなる群より選ばれる少な
くとも1種の金属またはその化合物に、上記の配位子が
配位した錯体触媒を使用してもよいし、上記のロジウム
、白金、ルテニウムからなる群より選ばれる少なくとも
1種の金属またはその化合物と上記の配位子とを反応系
にて混合し、反応系にて錯体触媒を生或させながら使用
?てもよい。反応系で錯体触媒を生或させる場合には、
配位子と、ロジウム、白金、ルテニウムからなる群より
選ばれる少なくとも1種の金属またはその化合物とを、
1〜20のモル比の範囲で混合することが好ましい。
本発明で用いられる上記のような錯体触媒としては、具
体的には、IIRh(GO)(PPh3) 3、t!R
h(Co)(AsPh  )  、HRh(GO)(S
bPh3) a、33 RhCj) (PPh  )  、RhCJ7  (^
sPh3) 3、33 RhCj!  (SbPh  )   、IIRh(P
Ph3) 4、33 [PPh  Rh(OAc)  ]  、RhC I 
 (PEt3) a、3    2 2    3 PtCN 2(Co) PPh3、Pt(PEt3) 
2(JI I1、PtCfI(PPh  )  、Pt
CfI2  (AsPh3)2,2  3 2 PtC11   (SbPh  )  、PtBr2(
PEt3) 2、2   3 2 [Pt(PBu  )Cj!  ]  、PLO。(P
Ph3) 2、3  2 2 Pt(PPh  )  、Pt (Ph  PCII■
CIl■ pph2>cp 2、3 4    2 Ru (PPh  )   CD  , Ru (CO
)   (PPh3) 2、3 3  2     3 Ru (Ph2PCII2Cll2PPh2) 2Cl
) 2、RuCI2 (CO)2 (PPh3)2、R
u(Co)(PPh3) 3 Cl 2、RuCI  
 (PPh3)3、 3 RullCI(CO)  (PPh3) 3、Ru (
P P h  )   (OCOCII3) 2、33 Ru(AsPh  )   (1!  SRu(SbP
h  )   C(12、33      2    
       33Ru ( Ph  ASCI!2 
CI+2^sPh2)2 0g2、2 Ru (Ph  SbCI!2Cll2SbPh2) 
2Cl) 2などが挙げ2 られる。
本発明で用いられる錯体触媒は、ロジウム、白金、ルテ
ニウムからなる群から選ばれる少なくとも1種の金属が
、下式に示すような反応を促進させ、また配位子はこれ
らの錯体の安定化に寄与して、脱水素重合反応を持続さ
せる役割を果すものと推定される。
]l →II  RSi−SIR112+lI2+l4eta
l2 脱水素重合条件 本発明では、トリヒドロシラン類またはトリヒドロシラ
ン類とジヒドロシラン類との混合物を、上記のような錯
体触媒の存在下に脱水素重合させて側墳に硅素一水素結
合を有するポリシランを生成させるが、この脱水素重合
反応は、窒素、ヘリウム、アルゴンなどの不活性ガス雰
囲気中で行なうか、あるいは反応前に系を真空とし、反
応生成物である水素ガスを導入して、反応系に酸素およ
び/または水が存在しない状態で行なうことが好ましい
。反応系に酸素および/または水が存在すると硅素一水
素結合が酸化され、シラノール基やシロキサン結合を生
成し易くなる。
重合反応は、常圧下で行なってもよく、また減圧下もし
くは加圧下で行なってもよい。また反応温度は、O〜2
00℃、好ましくは15〜150℃であることが望まし
い。
反応系における上記錯体触媒は、ヒドロシラン−6 類1モルに対し、10 〜10−1モル、好ましく−6 は10 〜10−2モル程度の量で用いられることが望
ましい。
反応は、溶媒の存在下に行なってもよく、また非存在下
に行なってもよい。溶媒を用いる場合には、トルエン、
キシレン、ヘブタン、ドデヵン、ジトリルブタン、キュ
メンなどの炭化水素溶媒が好ましく用いられる。
反応時間は、反応温度によって変化するが、通常は2〜
24時間で充分である。
このような脱水素重合反応により、数平均分子量CMn
)h<2,000 〜3,000である高分子量のポリ
ヒドロシランを容易に製造することができる。
側鎖にヒドロキシアリール基を有するポリシラン類の製
造方法 本発明では、前記方法により製造したポリヒドロシラン
と、下記式[V]で示されるヒドロキシアリール基を有
するオレフィン類とを用いて、ヒドロシリル化反応を行
なうことにより、側鎖にヒドロキシアリール基を有する
ポリシラン類を製造する。
R5−Ar=OH      −[V][式中、R5は
アルケニル基であり、Arはアリール基である。] 上記式[V]で示されるヒドロキシアリール基を有する
オレフィン類としては、具体的には、H0 本発明において、上記のヒドロキシアリール基を有する
オレフィン類は、ポリヒドロシランの製造原料であるト
リヒドロシラン類1モル、あるいはトリヒドロシラン類
とジヒドロシラン類との合計1モルに対して0.3〜3
.0モル使用することが好ましい。
ヒドロシリル化触媒 本発明では、ヒドロシリル化反応によって側鎖にヒド口
キシアリール基を有するポリシラン類を製造する際に、
ヒドロシリル化触媒が用いられる。
このようなヒドロシリル化触媒としては、上記のような
脱水素重合反応に用いられた錯体触媒あるいは従来公知
のヒドロシリル化触媒が用いられる。
すなわち、本発明ではヒドロシリル化反応を行なう際に
、ポリヒドロシラン重合反応混合物中に新たに触媒を加
えずに、系に存在する錯体触媒を用いて、ポリヒドロシ
ラン類とヒドロキシアリール基を有するオレフィンとの
反応を行なってもよく、また、ヒドロシリル化反応の速
度を向上させるために、ヒドロシリル化を行なう際に上
記錯体触媒を含む混合物中に新たにヒドロシリル化触媒
を追加してもよい。その際追加するヒドロシリル化触媒
は、ヒドロキシアリール基を有するオレ−6 フィン1モルに対して、10 〜10″″lモルとする
ことが好ましい。また、前記脱水素重合を行なった後の
混合物からポリヒドロシランを単離した後、ヒドロキシ
アリール基を有するオレフィンとともに新たにヒドロシ
リル化触媒を加えて、ヒドロシリル化反応を行なっても
よい。その際、新たに加えるヒドロシリル化触媒は、ヒ
ドロキシアリール基を有するオレフィン1モルに対して
、10 〜10−lモルとすることが好ましい。
一6 また、上記のようなヒドロシリル化触媒として、具体的
には、前記のような脱水素重合反応に用いられた錯体触
媒、!1  PtCN  ・61120、26 RhOff  (Co)(PPh3)、RhC#  (
Co)(PEt 3) 2、[Rh (CO)   C
N ] 2、2 [Rh(CI  CIl  )   CIII2、2 
2 2 Rh(acac)(CO)2(acac:アセチルアセ
トナート)、11CoN  (PPh  )   、I
I  Co(PPh3)3、2   3 3  3 Ru(J!   (PPh  )  、RullCR 
 (PPh3) 3など2   3 3 を挙げることができる。
ヒドロシリル化反応条件 本発明のヒドロシリル化反応は、窒素、ヘリウム、アル
ゴンなどの不活性ガス雰囲気中で行ない、反応系に酸素
および/または水が存在しない状態で行なうことが好ま
しい。反応系に酸素および/または水が存在すると硅素
一水素結合が酸化され、シラノール基やシロキサン結合
が生成し易くなる。
ヒドロシリル化反応は、常圧下で行なってもよく、また
減圧下もしくは加圧下で行なってもよい。
また反応温度は0〜200℃好ましくは10〜150℃
であることが望ましい。
反応は、溶媒の存在下に行なってもよく、また非存在下
に行なってもよい。溶媒を用いる場合には、トルエン、
キシレン、ヘプタン、ドデヵン、ジトリルブタン、キュ
メンなどの炭化水素溶媒が好ましく用いられる。
反応時間は、温度温度により変るが、通常1〜30時間
程度でよい。
発明の効果 本発明に係るポリシランの製造方法によれば、側鎖にヒ
ドロキシアリール基を有するポリシラン類を2段階反応
でかっ高収率で製造することができる。また、本発明の
方法により、従来重合能が知られていなかったジヒドロ
シラン類も、トリヒドロシラン類と混合して用いること
により、ポリシラン主鎖に取りこまれ、(R2Sl)単
位を構成するポリシランを得ることが可能となる。
さらに、本発明で得られる側鎖にヒドロキシアリール基
を有するポリシラン類は、高分子量であり、フォトレジ
ストなどとしての使用に適している。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれ
ら実施例に限定されるものではない。
実施例1 還流冷却器、撹拌機および温度計を備えた容量50ml
のガラスフラスコの内部をアルゴンガスにて置換した後
、フエニルシラン(PhSII+3) 1 0ミリモル
および触媒としてヒドリド力ルポニルトリス(トリフエ
ニルホスフィン)ロジウム( IIRh (Co)(P
Ph3) 3)0.2ミリモルを導入し、アルゴン気流
下、110℃にて12時間加熱攪拌することによりポリ
ヒドロシランの製造を行なった。
引き続き、p−ヒドロキシスチレン(110−<面ウ→
Cll−CI12) 1 0ミリモルを上記フラスコ内
へ導入し、さらに110℃にて24時間、加熱攪拌して
ヒドロシリル化反応を行ない、側鎖にヒドロキシアリー
ル基を有するポリシランを製造した。
反応終了後、得られた反応混合物に30mlの乾燥トル
エンを加えて希釈し、次いでカラムクロマトグラフィー
を用いてポリシラン留分を分取した。
この留分からトルエンを減圧にて蒸発除去したところ、
ポリシランが収率70%(PhSII13基準)にて得
られた。
GPC分析により、得られたポリシランは数平均分子i
i (Mn)4,500および重量平均分子量(Mw)
7,000を有していることがわかった。また、赤外吸
収スペクトルおよび核磁気共鳴スペクトルにより、得ら
れたポリシラン主゜鎖の基本骨格は下記のようであった
CH2 Uti 実施例2〜5 p−ヒドロキシスチレンに代えて、表1に示すヒドロキ
シアリール基を有するオレフィン化合物を用いた以外は
、実施例1と同様にして側鎖にヒドロキシアリール基を
有するポリシランの製造を行なった。
結果を表1に示す。なお、ポリシラン収率は、RhS1
113基準である。
実施例6 触媒として、シスービス(トリフエニルホスフィン)ジ
クロロ白金(cIs−PtCR  (PPha ) 2
 )2 0.2ミリモルを用いた以外は、実施例1と同様にして
ポリシランの製造を行なった。
得られたポリシランの収率は65%(PhSIH3基準
)であり、Mnは3,500であり、またMWは6SO
OOであり、主鎖の基本骨格は、実施例1と同様であっ
た。
実施例7 フエニルシラン10ミリモルに代えて、フエニルシラン
7ミリモルおよびメチルフエニルシラン( M e P
 h S i II z ) 3 ミリモルの混合物を
用いた以外は、実施例1と同様にして側鎖にヒドロキシ
アリール基を有するポリシランの製造を行なった。得ら
れたポリシランの収率は、50%(PhSII  およ
びMePhSIH2基準)であり、Mn3 は3,000であり、MWは5,000であった。
また主鎖の基体骨格は、下記のようであった。
実施例8 実施例1と同様にして、フエニルシラン10ミリモルお
よびヒドリド力ルポニルトリス(トリフエニルホスフィ
ン)ロジウム0.2ミリモルを用いて、ポリヒドロシラ
ンを製造し、その反応後の混合物に0.01モル濃度で
ある塩化白金酸11   PtCR  −6I  O)
のイソプロビルアル2   6  2 コール溶液0.05mlおよびp−ヒドロキシスチレン
10ミリモルを加えて、さらに110℃で3時間加熱攪
拌することにより側鎖にヒドロキシアリール基を有する
ポリシランの製造を行なった。
得られたポリシランの収率は75%(RhS口13基準
)であり、ltlnは4.500であり、またMWは7
,000であり、主鎖の基本骨格は実施例1と同様であ
った。
実施例9 実施例1と同様にして、フエニルシラン10ミリモルお
よびヒドリド力ルポニルトリス(トリフエニルホスフィ
ン)ロジウム0.2ミリモルを用いて、ポリヒドロシラ
ンを製造した。脱水素重合反応後、得られた反応混合物
に30mlの乾燥トルエンを加えて希釈し、カラムクロ
マトグラフィーによりポリヒドロシラン流分を分取した
トルエンを減圧にて留去することにより主鎖の基ph 本骨格がfSi+からなるポリヒドロシランを収率11 80%(PhSil1 3基準)で得た。
上記で得られたポリヒドロシラン0.53gを還流冷却
器、攪拌器および温度計を備えた容量50mlのフラス
コに乾燥トルエン5 mlとともに導入し、窒素気流下
にて、p−ヒドロキシスチレン5ミリモルおよび0,0
1モル濃度である塩化白金酸のイソプロビルアルコール
溶液O、05mlを加えた後、110℃にて2時間加熱
攪拌することにより側鎖にヒドロキシアリール基を有す
るポリシランの製造を行なった。実施例1と同様の後処
理により、Mnが4.500であり、Mwが7,000
であるポリシランを収率95%で得た。
実施例10 フエニルシランに代えて、n−へキシルシラン(n−1
1exsill3) 1 0ミリモルを使用した以外は
、実施例1と同様にして側鎖にヒドロキシアリール基を
有するポリシランの製造を行なった。得られたポリシラ
ンの収率は55%( n−It e x S I If
 3基準)であり、Mnは3.000であり、Mwは4
,000であった。また主鎖の基本骨格は、下記のよう
であった。
ph 実施例11 フエニルシランに代えて、(トリフエニルシリル)シラ
ン(Ph  318113) 1 0ミリモルを使用3 した以外は、実施例1と同様にして側鎖にヒドロキシア
リール基を有するポリシランの製造を行なった。得られ
たポリシランの収率は60%(Ph  SiSll13
基準)であり、Mnは3.5003 であり、Mwは4,500であった。また主鎖の基本骨
格は下記のようであった。
実施例12 脱水素重合錯体触媒をヒドリド力ルポニルトリス(トリ
フェニルホスフィン)ロジウムに代えて、ジクロロトリ
ス(トリフェニルアルシン)ルテニウム(Ru(AsP
h  )  CR2)0.2ミリモルを38 使用した以外は、実施例1と同様にして側鎖にヒドロキ
シアリール基を有するポリシランの製造を行なった。得
られたポリシランの収率は55%(PhSlll3基準
)であり、Mnは5,000,Mwは6、500であっ
た。また、主鎖の基本骨格は実施例1と同様であった。
実施例13 脱水素重合錯体触媒をヒドリド力ルポニルトリス・(ト
リフエニルアンチモン)ロジウム<llRh(CO)(
SbPh3) 3) 0.  2ミリモルに代えた以外
は、実施例1と同様にして、側鎖にヒドロキシアリール
基を有するポリシランの製造を行なった。
得られたポリシランの収率は50%(PhSIII3基
準)であり%Mnは4,000、MWは5,500であ
った。また、主鎖の基本骨格は実施例1と同様であった
実施例14 p−ヒドロキシスチレンに代えて、6−ヒドロキシ−2
−ビニルナフタレン10ミリモルを使用した以外は、実
施例1と同様にして、側鎖にヒドロキシアリール基を有
するポリシランの製造を行なった。
得られたポリシランの収率は、70%(6−ヒドロキシ
−2−ビニルナフタレン基準)であり、Mnは4,50
0、MWは6.000であった。また、主鎖の基本骨格
は以下のようであった。
ph 0H 乎 続 拐1j zE 書 平成元年 8,rl25目 7,補正の内容 (1)明細書第16貞第51テロにおいて、゛11件の
表示 甲戊]年特 許 頽 第15l, 289号 2.発明の名称 ポリシラン類の製造方法 3. 補正をする者 ゜Tf件との関係 名      称

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、トリヒドロシラン類、またはトリヒドロシラン類と
    ジヒドロシラン類との混合物を、(i)ロジウム、白金
    、ルテニウムからなる群より選ばれる少なくとも1種の
    金属または化合物に(ii)有機リン化合物、有機砒素
    化合物、有機アンチモン化合物からなる群より選ばれる
    少なくとも1種の配位子が配位してなる錯体触媒の存在
    下に、脱水素重合反応を行なうことにより側鎖に硅素−
    水素結合を有するポリシランを生成させ、次いで、上記
    ポリシランとヒドロキシアリール基を有するオレフィン
    類とを、ヒドロシリル化触媒の存在下にヒドロシリル化
    反応させることを特徴とする側鎖にヒドロキシアリール
    基を有するポリシラン類の製造方法。
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