JPH03170869A - デジタルフェイズランプ方式光干渉角速度計 - Google Patents

デジタルフェイズランプ方式光干渉角速度計

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JPH03170869A
JPH03170869A JP1311649A JP31164989A JPH03170869A JP H03170869 A JPH03170869 A JP H03170869A JP 1311649 A JP1311649 A JP 1311649A JP 31164989 A JP31164989 A JP 31164989A JP H03170869 A JPH03170869 A JP H03170869A
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    • G01C19/64Gyrometers using the Sagnac effect, i.e. rotation-induced shifts between counter-rotating electromagnetic beams
    • G01C19/72Gyrometers using the Sagnac effect, i.e. rotation-induced shifts between counter-rotating electromagnetic beams with counter-rotating light beams in a passive ring, e.g. fibre laser gyrometers
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明はループ状光伝送路に右回り光と左回り光とを
伝搬させ、その光伝送路に印加される角速度に応じて発
生する両光の位相差を打消すようなステップのランプ位
相を与えるランプ信号と、両光に+π/2ラジアンと−
π/2ラジアンとの位相差を交互に与えるバイアシング
信号とをデジタル処理で作成し、そのランプ信号のステ
ップの大きさ、又はランプ信号の周波数から入力角速度
を求めるデジタルフェイズランプ方式光干渉角速度計に
関する. 「従来の技術J 第1図に従来の零位法光干渉角速度計を簡略に示す。レ
ーザなどの光源1工からの光はビームスプリッタエ2で
2分され、その二つの光は例えば単一モード光ファイバ
のコイルよりなるループ状光伝送路I3にその両端がら
右回り光14と左回り光l5として入射される。光伝送
路l3を伝搬し、これより出た両光はビームスプリッタ
l2で再結合して干渉する。その干渉光は充電変換器I
6でその強度に応じた電気信号に変換される。ビームス
プリッタ12と光伝送路l3の一端との間に光位相変調
器l7が挿入され、制御器l8がらの方形波の変調信号
(バイアシング信号)により光位相変調器l7が制御さ
れ、光伝送路I3の光の伝搬時間τごとに、+π/4ラ
ジアン位相シフトと−π/4ラジアン位相シフトが交互
に、光伝送路l3の一端へ入射される光と、光伝送路l
3のその一端から出射される光とに対して行われる。
この位相シフトと同期してτごとに光電変換器16の出
力が同期検波器19で同期検波される。
右回り光と左回り光が干渉した時の両先の位相差と、光
電変換器16の出力との関係は第2図の曲線2lのよう
になる。光伝送路l3にその軸心まわりの角速度が入力
されていない状履では、光位相変調器17による変調に
より、右回り光と左回り光との位相差は第2図の曲線2
2のように0位相を中心に正、負に同量づつτごとに変
化し、光電変換器16の出力は線23のように一定とな
り、同期検波器19の出力はゼロになる。しかし、光伝
送路13にその軸心まわりの角速度が入力されると、サ
ニャック効果によりその角速度の方向と大きさに応して
右回り光と左回り光との間に位相差φ微が生じる.この
位相差φえに光位相変調器l7による位相シフトが重畳
され、右回り光と左回り光との位相差は曲線24に示す
ように位相差0からφ題だけ変位した状態で変化する。
よってその時の光電変換器16の出力は曲線25のよう
にτごとに変化したものとなる。これが同期検波器19
でτごとのレベル差と、光位相変調器17の変調信号に
対する位相(円相か逆相か)とが検出され、その検出出
力により、同期検波器19の出力がゼロになるように光
位相変調器17が負帰還制御される。この負帰還量とそ
の極性とから入力角速度の大きさと方向とを知ることが
できる。
なお一般に光位相変調器17での変調信号(バイアシン
グ信号)による位相シフトは、前述したようにτごとに
+π/4ラジアンと、一π/4ラジアンとされ、従って
+π/4ラジアンのシフトを受けて入射した右回り光l
4がτ時間後に出射する時は、他端から出射して−π/
4ラジアンのシフトを受けた左回り光15と干渉され、
その両先の位相差は+π/2ラジアンとなり、次のτの
期間では出射する右回り光14はーπ/4ラジアンで左
回り光は+π/4ラジアンとなり、両者の位相者はーπ
/2ラジアンとなり、曲線21の傾斜が強い、つまり感
度が大きい点を中心に、入力角速度に応じて位相差が変
化するようにされる。
第3図Aに示すように光位相変調器l7で、1段の継続
時間(幅)がτで、1段の高さが位相φ,となるような
階段状に光の位相をシフトすると、τだけ遅れた右回り
光の位相(点線)と左回り光の位相(実線)との位相差
φは第3図Bに示すように位相シフト階段の1段の高さ
φ,と等しくなる。従って同期検波器l9の出力がゼロ
になるように階段状位相シフト(デジタルフェイズラン
プと呼ぶ)の1段の高さφ,を制御すると、このφ,は
入力角速度で生しるサニャック位相差φ8と等しくなる
λC 光伝送路13の半径、 光伝送路(光ファイバ) 光源11の波長、 真空中の光速、 入力角速度 13の長さ、 4πRL となり、光位相変調器17の電気信号と位相シフト量と
の関係から、光位相変調器l7の階段状変調信号の1段
の大きさのφ,を求め、これを(2)式に代入して入力
角速度を求めることができる.また階段状位相シフトの
1段φ,は入力角速度φ8と等しいから、階段状位相シ
フト(デジタルフエイズランプ)の周波数fを計数して
も入力角速度を求めることができる。第3図Aに示すよ
うにデジタルフェイズランプの最大位相を2Pπ(P:
整数)、デジタルフェイズランプの一周期Tにおける階
段の段数をmとすると、 mφs=2Pπ ,  mr=T という関係があるから、 φ,−2Pπ τ/T=2Pπτf(3)となる。この
(3)式を(2)弐に代入すると、2RL ?L となる。τ一■ C n:光伝送路(光ファイバ)13の屈折率であるから、
これを(4)弐に代入すると、λn 2R となり、デジタルフエイズランプの周波数fを計測すれ
ば入力角速度Ωを求めることができる。
このデジタルフェイズランプ方式においても、微小入力
に対する感度を上げるために、+π/4ラジアンとーπ
/4ラジアンとのバイアシングを交互に階段状位相シフ
ト(デジタルフェイズランプ)に重畳する。従って光位
相変調器17で光が受ける総合の位相シフトは例えば第
4図に示すように階段状位相シフトに−π/4ラジアン
のバイアシングが加わった区間■と、+π/4ラジアン
のバイアシングが加わった区間■とが交互に生じる。階
段状位相シフトと対応したデジタル値のランプ信号と、
±π/4ラジアンバイアシングと対応したデジタル値の
バイアシング信号とがデジタル加算器で加算され、その
加算値がアナログ信号に変換され、その変換されたアナ
ログ信号が光位相変調器17へ変調信号として供給され
る。この場合前記デジタル加算器でオーバフローすると
、デジタル加算器からはオーバフローした分だけが出力
され、このオーバフローは前記総合位相シフトで2πラ
ジアンに対応する値に選ばれている。
従って第4図に示すように時点t,のτ区間■に+π/
4ラジアンバイアシングのデジタル信号加算時にオーバ
フローすると、総合位相シフトは小さい値となり、次の
τ区間■では−π/4ラジアンバイアシングのデジタル
信号の加算ではオーバフローは生しない。つまりオーバ
フローした区間■と、オーバフローしない区間■とが交
互に現れ、右回り光と左回り光との位相差φは第5図に
示すように、区間Iではーπ/2ラジアン+Δφとなり
、区間■では−π/2ラジアン+Δφとなり、区間■で
は−3π/2ラジアン+Δφとなり、区間■では+3π
/2ラジアン+Δφとなる。光電変換器16の出力特性
は第6図の曲線21のようになるから、区間Iの出力は
■点、区間■の出力は■点、区間■、■の各出力はそれ
ぞれ■点、■点となり、理想的には、■点の出力値と■
点の出力値とが一致し、■点の出力値と■点の出力値と
が一致し、オーバフローの有無にかかわらず、Δφと対
応した信号をとり出すことができる。しかしI点の出力
値と■点の出力値とが一致せず、■点の出力値と■値の
出力値とが一致しないことがあり、このための補正が行
われる。以上の説明とは入力角速度の方向が逆の場合は
、デジタルフエイズランプは負の値で負方向に変化させ
られ、この場合も同様にオーバフローの問題がある。
これらのため従来のデジタルフェイズランプ方式は第7
図に示すように構或されていた。第7図においては光源
l1、ビームスプリッタl2、光伝送路13を省略して
示している。フォトダイオードなどの光電変換器16の
出力は必要に応じて増幅器26で増幅されて、第1〜第
4サンプルホールド回路27〜30へ供給され、τごと
に何れかのサンプルホールド回路にサンプルホールドさ
れる。つまり第4図、第5図のI区間では第1サンプル
ホールド回路27に、■区間では第2サンプルホールド
回路28に、■区間では第3サンプルホールド回路29
に、■区間では第4サンプルホールド回路30にそれぞ
れサンプルホールドされる。第1サンプルホールド回路
27の出力と第2サンプルホールド回路28の出力との
差が第I差動増幅器3lでとり出され、第3サンプルホ
ールド回路29の出力と第4サンプルホールド回路30
の出力との差が第2差動増幅器32でとり出される。
第1、第2差動増幅器31.32の各出力はアナログの
切替スイッチ33で切替えられて何れかが取出され、切
替スイッチ33の出力はPID(比例積分微分)機能を
もつ増幅器34を通じてAD変換器35へ供給され、τ
ごとにデジタル信号に変換され、その変換されたデジタ
ル信号はステップ値発生器36へ供給され、ステップ値
発生器36でデジタルランプ信号のステップ4a (階
段の1段の高さの値)が作られる。
ステップ値発生器36は例えばAD変換器35の出力デ
ジタル信号とレジスタ37の出力とを加算器38で加算
し、その加算結果をレジスタ37に格納することをτご
とに行う累積加算器として構戒される。定常状態ではA
D変換器35の出力はO又は+1と−1とが繰返される
ような値となり、ステップ値発生器36の出力値はほぼ
一定値であるが、入力角速度が変化するとこれに応して
AD変換器35の出力デジタル信号が正又は負方向に大
となってステップ値発生器36の出力値が変化する。
ステップ値発生器36の出力はランプ信号発生器39へ
供給され、ランプ信号発生器39はステップ値発生器3
6の出力を1ステップの高さとし、lステップの幅(継
続時間)がτのデジタルランプ信号を発光する。つまり
ステップ値発生器36の出力とレジスタ41の出力とが
加算器42で加算され、その加算結果がレジスタ41に
格納されることがτ毎に行われる。従って加算器42の
出力はτごとにステップ値発生器36の出力ずつその符
号(正、負)に応して正方向又は負方向に増加するデジ
タルランプ信号となる。このデジタルランプ信号は、バ
イアシング信号発生器43からの+1c/4ラジアン位
相シフトに対応したデジタルバイアシング信号と、一π
/4ラジアン位相シフトに対応したデジタルバイアシン
グ信号と、τごとに交互に加算器44で加算される。加
算器44の加算出力はDA変換器45でアナログ信号に
変換され、そのアナログ信号は光位相変調器17に変調
信号として供給される。
制御部46は周波数f=1/τの発振器47の出力を入
力して、AD変換器35のτごとの変換制御、ステンプ
値発生器36のτごとのステップ値発生制御、ランプ信
号発生器39のτごとのステップ値の加算制御、バイア
シング信号発生器43のτごとに異なる値のデジタルバ
イアシング信号の出力制御を同期的に行うと共に、加算
器44からのオーバフローの有無を示す信号OVFと、
バイアシング信号発生器43からの+π/4ラジアンに
対応したバイアシング信号を出しているか、一π/4ラ
ジアンに対応したバイアシング信号を出しているかを示
す信号BSVとを入力して、現在のオーバフローの有無
と、前回(τ前)のオーバフローの有無と、出力してい
るバイアシング信号とに応じて第8図に示す条件で第1
〜第4サンプルホールド回路27〜30の1つを選択し
てτごとのサンプルホールド制御を行い、更に、第1、
第2サンプルホールド回路27.28に対してサンプル
ホールドを行っている状態では第1差動増幅器31を増
幅器34に接続し、第3、第4サンプルホールド回路2
9.30に対してサンプルホールドを行っている状態で
は第2差動増幅器32を増幅器34に接続するように切
替スイッチ33を制御する。
この場合ランプ信号発生器39の出力デジタルランプ信
号による光位相変調器1’Hこおける階段状光位相シフ
トの1段の位相量φ,が入力角速度Ωにもとすくサニャ
ック位相量φ,を打消すようにステップ値発生器36の
出力の大きさ及びその極性が決定され、零位法が達威さ
れる。
更に、第1、第3サンプルホールド回路27,29の両
出力の差が差動増幅器4日で取出され、第2、第4サン
プルホールド回路28.30の両出力の差が差動増幅器
49で取出され、差動増幅器48.49の各出力はアナ
ログの切替スイッチ51で切替えられてアナログ積分器
52へ供給される。第3サンプルホールド回路29が選
択されている時に、差動増幅器48がアナログ積分器5
2に接続され、第4サンプルホールド回路30が選択さ
れている時に、差動増幅器49がアナログ積分器52に
接続され、その他の時は前の接続状態を保持するように
切替スイッチ51は制御部46により制御される。アナ
ログ積分器52の出力によりDA変換器45の変換利得
が制御され、第6図におけるI点の出力値と■点の出力
値とが一致し、かつ■点の出力値と■点の出力値とが一
致するようにされる。
以上説明した従来のデジタルフエイズランプ方式光干渉
角速度計は例えば特開昭61−29715号公報に示さ
れている。
「発明が解決しようとする課題』 以上述べたように従来のデジタルフエイズランプ方式に
おいてはオーバフローが生じた時の右回りと左回り光と
の総合的位相差φを、常に±3π/2ラジアンのどちら
かであるとして扱っていた。
つまりオーバフローは正のデジタルフェイズランプ信号
に対しては+π/4ラジアンのデジタルバイアシング信
号の時であり、負のデジタルフエイズランプ信号に対し
ては−π/4ラジアンのデジタルバイアシング信号の時
であるとしていた。
しかし±π/2ラジアン以上のサニャック位相シフトφ
ヨが生しるような角速度が入力されると、例えば第9図
に示すように、同図Aに示すデジタルバイアシング信号
に対し、正のデジタルフェイズランプ信号にデジタルバ
イアシング信号を重畳した信号が同図Bの区間Vに示す
ように、一π/4ラジアンのデジタルバイアシング信号
の時にオーバフローが生しることがあり、この時は右回
り光と左回り光との総合位相差φは同図Cの区間Vに示
すように−5π/2ラジアンとなる。この場合、従来に
おいては第8図に示したように、オーバフローになった
ことと、一π/4ラジアンのバイアシング信号の時と云
うことから、右回り光と左回り光との総合位相差φが+
3π/2ラジアンであると判定され、第3サンプルホー
ルト回路29にサンプルホールド指令が出され、かつ負
のランプ信号の時にオーバフローになったと判断される
ため、本来負期間として動作するはずの閉ループが正帰
還として動作してしまうため、測定不能になる。このた
め従来のデジタルフェイズランプ方式光干渉角速度計で
は±π/2ラジアン以上のサニャック位相シフトφ3が
生じるような高速の角速度が入力されることは許されず
、測定可能な入力角速度のダイナミックレンジを広げる
上で大きな障害となっていた。
更にランプ信号発生器39からのデジタルランプ信号を
アナログ信号に変換したものと、バイアシング信号発生
器43からのデジタルバイアシング信号をアナログ信号
に変換したものとを独立に光位相変調器へ供給すると、
例えば第10図Aに示すデジタルランプ信号による位相
シフトと、同図Bに示すバイアシング信号による位相シ
フトとの関係のように入力角速度とは無関係に同図Cに
示すように右回り光と左回り光との位相差が±5π/2
ラジアンとなることがある。このため従来においてはデ
ジタルランプ信号と、バイアシング信号とを独立に光位
相変調器へ供給することはできなかった。
この発明の目的は右回り光と左回り光との位相差が±5
π/2ラジアンであってもサニャック位相シフトを検出
して零位法を達成し、高速の角速度入力も測定でき、入
力ダイナミックレンジを広げることができ、またデジタ
ルランプ信号とバイアシング信号とをそれぞれ独立に光
位相変調器へ供給することを可能とするデジタルフェイ
ズランプ方式光干渉角速度計を提供することにある.r
課Mを解決するための手段」 この発明によれば従来のデジタルフエイズランプ方式光
干渉角速度計において、干渉光を電気信号に変換する光
電変換器の出力をサンプリングホールドする回路として
、更に右回り光と左回り光との位相差が−5π/2ラジ
アンの状態でサンプルホールドする第5サンプルホール
ド回路と、位相差が+5π/2ラジアンの状態でサンプ
ルホールドする第6サンプルホールド回路とが設けられ
、これら第5、第6サンプルホールド回路の両出力の差
が第3差動増幅器で取出され、この第3差動増幅器の出
力と、従来より設けられている第1差動増幅器の出力と
、第2差動増幅器の出力とが切替スイッチで切替えられ
てAD変換器へ供給される。制御部ではデジタルランプ
信号とデジタルバイアシング信号との加算時にオーバフ
ローがあるか否かを示す情報と、そのオーバフローがあ
る場合は正側でのオーバフローか、負側でのオーバフロ
ーかを示すオーバフロー符号情報と、デジタルバイアシ
ング信号の状態を示す情報とから第1〜第6サンプルホ
ールド回路の何れでサンプルホールドするかを制御し、
かつ第5、第6サンプルホールド回路でサンプルホール
ドを行っている状態では第3差動増幅器の出力をAD変
換器へ供給するように切替スイッチを制御する。
「実施例」 第11図にこの発明の実施例を示し、第7図と対応する
部分に同一符号を付けてある。第11図においても光源
11、ビームスプリッタ12、光伝送路l3を省略して
示している。この発明においては増幅器26の出力が第
5、第6サンプルホールド回路53.54にも供給され
、右回り光と左回り光と位相差φが−5π/2ラジアン
の状態で第5サンプルホールド回路53がサンプルホー
ルドを行い、位相差φが+5π/2ラジアンの状態で第
6サンプルホールド回路54がサンプルホールドを行う
ように制御部46により第5、第6サンプルホールド回
路53.54が制御される。
第5、第6サンプルホールド回路53.54の両出力の
差が第3差動増幅器55で取出され、第5、第6サンプ
ルホールド回路53.54でサンプルホールドしている
状態では、第3差動増幅器55の出力側が増幅器34の
入力側に接続されるように切替スイッチ33が制御部4
6により制御される。またこの例ではバイアシング信号
発生器43より光の位相を+π/2ラジアンシフトする
デジタルバイアシング信号と、一π/2ラジアシンシフ
トするデジタルバイアシング信号とをτごとに交互に発
生し、このバイアシング信号とステップ値発生器36の
出力とを加算器56で加算し、この加算値をランプ信号
発生器39へ供給するようにした場合である。従ってラ
ンプ信号発生器39の出力はデジタルランプ信号とバイ
アシング信号が加算されたものとなり、その出力は直接
DA変換器45へ供給される。入力角速度Ωがゼロであ
るとすると、ステップ値発生器36の出力がゼロとなり
、+π/2ラジアンのバイアシング信号と、一π/2ラ
ジアンのバイアシング信号とがτごとにランプ信号発生
器39で累積加算されることになり、ランプ信号発生器
39の出力は光位相を+π/2ラジアンシフトするデジ
タル値と、ゼロとをτごとに交互にとり、従って右回り
光と左回り光との位相差φはτごとに+π/2ラジアン
と、一π/2ラジアンとに変化する.これより角速度が
入力された場合はこれに応じてステップ値発生器36か
らステップ値出力が生じ、これを1段の高さとするデジ
タルランプ信号と+π/4ラジアンバイアシング信号と
ーπ/4ラジアンバイアシング信号とを重畳したものが
ランプ信号発生器39の出力から得られることは容易に
理解されよう。
制御部46はランプ信号発生器39からのオーバフロー
の有無を示す情報○VFと、オーバフローがあった場合
に正の最大値を越えたオーバフロー(オーバフローの符
号を正とする)か、負の最大値を負方向に越えたオーバ
フロー(オーバフローの符号を負とする)かを示すオー
バフロー符号情報PNCと、バイアシング信号発生器4
3が出力しているバイアシング信号を示す情報BSNと
を入力し、これらから第12図に示す条件に従って第1
〜第6サンプルホールド回路27〜30,53.54の
何れかをτごとにサンプルホールドする.オーバフロー
符号情報はオーバフローした時にランプ信号発生器39
の符号ビットが0から1になったか、1から0になった
かを検出して得られる. 従って例えば第9図において区間■と■とを交互に繰返
し、つまり第1、第2サンプルホールド回路27.28
で第6図のI点と■点とを交互にサンプルホールドして
いる状態からその区間■の次にーπ/2ラジアンのバイ
アシング信号で正の最大値を越えるオーバフローが発生
すると、この区間Vにおいては第5サンプルホールド回
路53でサンプルホールドが行われ、第6図においてV
点がサンプルホールドされる.従来においては第9図の
区間■で第6図の■点をサンプルホールドし、次の第9
図の区間Vでは第6図の■点をサンプルホールドし、か
つ負のランプ信号でオーバフローしたと判断され、誤っ
た制御が行われるが、この発明では第9図の区間■で第
6図の■点をサンプルホールドし、次の第9図の区間V
では第6図のV点をサンプルホールドし正しい制御が行
われる. 第1l図に示すように第1サンプルホールド回路27の
出力と、第5サンプルホールド回路53の出力を反転回
路57で極性反転したものとの差が差動増幅器58で取
出され、また第2サンプルホールド回路28の出力と、
第6サンプルホールド回路54の出力を反転回路59で
反転したちのとの差が差動増幅器61で取出される.第
5サンプルホールド回路53がサンプルホールドされて
いる状態で差動増幅器58がアナログ積分器52に接続
され、第6サンプルホールド回路54がサンプルホール
ドされている状態で差動増幅器61がアナログ積分器5
2に接続されるように切替スイッチ51が制御部46に
より制御される。従って第6図のV点の出力がI点の出
力と一致するようにDA変換器45の変換利得が制御さ
れ、また■点の出力が■点の出力と一致するようにDA
変換器45の変換利得が制御される。ここで反転回路5
7が使用されているのは、第6図で■点がI点に近ずく
と■点の出力は減少するが、■点が■点に近ずくとV点
の出力が増加するという逆の現象となるためであり、反
転回路59も同様の理由で使用される。
第13図に一部を示すようにステップ値発生器36の出
力をアンプ信号発生器39へ直接供給し、ランプ信号発
生器39の出力デジタルランプ信号をDA変換器45へ
供給し、その出力で光位相変調器17を変調し、バイア
シング信号発生器43から+π/4ラジアンの位相シフ
トを与えるデジタルバイアシング信号と、一π/4ラジ
アンの位相シフトを与えるデジタルバイアシング信号と
をτごとに発生し、その出力をDA変換器62でアナロ
グ信号に変換し、そのアナログ信号で光位相変調器17
と縦続的に設けられた光位相変調器63を変調する。つ
まりデジタルランプ信号による光位相変調と、バイアシ
ング信号による光位相変調とを独立に行ってもよい。こ
の場合もランプ信号発生器39のオーバフロー情報OV
Fと、その符号情報PNCと、バイアシング信号発生器
43の出力状態を示す情報BSNとから第12図6こ示
した制御を行うことにより、例えば第10図において区
間■から区間Vとなると第5サンプルホールド回路53
でサンプルホールドされ、正しい制御動作が行われる。
上述ではτを周期として制御を行ったが、τの奇数倍つ
まりnτ(n=1.3,5,・・・)を周期として@御
を行ってもよい. 「発明の効果」 以上述べたようにこの発明によれば、右回り光と左回り
光との位相差が±5π/2ラジアンとなる状態も検出し
て対応する制御をするようにしたから、サニャック位相
がπ/2ラジアンを越えるような入力角速度をも正しく
測定することができ、入力ダイナξツクレンジを大きく
することができる。またデジタルランプ信号とバイアシ
ング信号とを独立に光位相変調器へ供給することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は零位法光干渉角速度計を簡略に示す図、第2図
は右回り光と左回り光との位相差φに対する光電変換器
l6の出力特性21と、位相差φのバイアシングによる
変化及びサニャック位相シフトによる変化に対する光電
変換器l6の出力変化例を示す図、第3図Aはデジタル
フェイズランプを示す図、第3図Bはデジタルフエイズ
ランプに対する右回り光と左回り光との位相差φを示す
図、第4図はデジタルフェイズランプにバイアシングを
重畳した図、第5図は第4図の各区間における右回り光
と左回り光との位相差φを示す図、第6図は右回り光と
左回り光との位相差に対する光電変換器16の出力変化
と第5図の各区間に対する出力を示す図、第7図は従来
のデジタルフェイズランプ方式光干渉角速度計の要部を
示すブロック図、第8図は第1〜第4サンプルホールド
回路に対する制御条件を示す図、第9図は過大入力角速
度で右回り光と左回り光との位相差φが−5π/2ラジ
アンとなる例を示す図、第10図はデジタルランプ信号
とバイアシング信号とを独立に光位相変調器へ供給する
場合に、右回り光と左回り光との位相差が−5π/2ラ
ジアンとなる場合があることを示す図、第11図はこの
発明の実施例の要部を示すブロック図、第12図は第1
〜第6サンプルホールド回路に対する制御条件を示す図
、第13図はこの発明の他の実施の要部を示すブロック
図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)光源と、 その光源よりの光を2分配するビームスプリッタと、 そのビームスプリッタよりの二つの光が右回り光及び左
    回り光として入射されるループ状の光伝送路と、 その光伝送路から出射される右回り光と左回り光を干渉
    させる干渉手段と、 その干渉手段で干渉された光が供給され、その強度に応
    じた電気信号を出力する光電変換器と、上記光伝送路の
    一端と上記ビームスプリッタとの間に挿入され、電気的
    に制御されて光の位相を偏位する光位相変調器と、 上記光伝送路の伝般時間τの奇数倍の時間nτ(n=1
    、3、5・・・)の2倍の周期をもち、デユテイが50
    %の方形波であって上記光位相変調器により上記右回り
    光と左回り光との間にnτごとに+π/2ラジアンと−
    π/2ラジアンとの位相差を交互に与るためのデジタル
    バイアシング信号を発生するバイアシング信号発生器と
    、 上記光伝送路に入力される角速度により生じる上記右回
    り光と左回り光との位相差と比例した大きさのステップ
    をもち、上記光位相変調器へ供給されて上記位相差を打
    消す方向の符号でnτごとに変化するデジタルランプ信
    号を発生するランプ信号発生器と、 上記デジタルバイアシング信号と上記デジタルランプ信
    号とを加算した信号をアナログ信号に変換して上記光位
    相変調器へ供給するDA変換器と、上記光電変換器の出
    力が、上記角速度による位相差を除いた右回り光と左回
    り光との位相差が−π/2ラジアンの状態でサンプルホ
    ールドされる第1サンプルホールド回路、位相差が+π
    /2ラジアンの状態でサンプルホールドされる第2サン
    プルホールド回路、位相差が+3π/2ラジアンの状態
    でサンプルホールドされる第3サンプルホールド回路、
    位相差が−3π/2ラジアンの状態でサンプルホールド
    される第4サンプルホールド回路、位相差が−5π/2
    ラジアンの状態でサンプルホールドされる第5サンプル
    ホールド回路、位相差が+5π/2ラジアンの状態でサ
    ンプルホールドされる第6サンプルホールド回路と、上
    記第1、第2サンプルホールド回路の両出力の差を出力
    する第1差動増幅器、上記第3、第4サンプルホールド
    回路の両出力の差を出力する第2差動増幅器、上記第5
    、第6サンプルホールド回路の両出力の差を出力する第
    3差動増幅器と、これら第1、第2、第3差動増幅器の
    1つの出力を取出す切替スイッチと、 その切換スイッチの出力をデジタル信号に変換するAD
    変換器と、 そのAD変換器の出力デジタル信号が供給され、上記デ
    ジタルランプ信号のステップ値を作って上記ランプ信号
    発生器へ供給するステップ値発生器と、 上記デジタルランプ信号とデジタルバイアシング信号と
    の加算時にオーバフローがあるか否かの情報と、そのオ
    ーバフローがある場合はオーバフローの符号情報と、上
    記デジタルバイアシング信号の状態情報とから判定して
    上記第1〜第6サンプルホールド回路の何れかに周期n
    τごとにサンプルホールドさせ、かつ上記三つの情報か
    ら上記切替スイッチの切替制御を行う制御1部とを有す
    るデジタルフェイズランプ方式光干渉角速度計。
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