JPH03169873A - 脂肪族第三級カルボン酸のグリシジルエステルの製造方法 - Google Patents

脂肪族第三級カルボン酸のグリシジルエステルの製造方法

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JPH03169873A
JPH03169873A JP1309766A JP30976689A JPH03169873A JP H03169873 A JPH03169873 A JP H03169873A JP 1309766 A JP1309766 A JP 1309766A JP 30976689 A JP30976689 A JP 30976689A JP H03169873 A JPH03169873 A JP H03169873A
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JP
Japan
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carboxylic acid
aliphatic tertiary
reaction
tertiary carboxylic
catalyst
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Application number
JP1309766A
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English (en)
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Hiroshi Kawasaki
宏 川崎
Osamu Ichihara
収 市原
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は脂肪族第三級カルボン酸のグリシジルエステル
の製造方法に関し、さらに詳しくは、反応系内に余分な
水分を加えないで反応させることにより、例えば塗料、
エボキシ樹脂用反応性稀釈剤等に好適に利用することの
できる高純度の脂肪族第三級カルボン酸のグリシジルエ
ステルを得ることができるとともに、副生物を除去する
工程、木分留去設備,原料の乾燥・粉砕設備等が不要で
プロセスの簡易な脂肪族第三級カルボン酸のグリシジル
エステルの製造方法に関する. [従来技術および発明が解決しようとする課題]従来の
脂肪族カルボン酸のグリシジルエステルの製造方法とし
ては、4級アンモニウム塩などの触媒の存在下に脂肪族
カルボン酸とエビクロルヒドリンとを反応させてクロル
ヒドリンエステルにした後、これをアルカリ溶液で処理
してグリシジルエステルを製造する方法(特公昭37−
7454号公報参照)やエビクロルヒドリンに脂肪族カ
ルボン酸のアルカリ塩の水溶液を滴下してグリシジルエ
ステルを得る方法(特公昭39−23725号公報参照
)などがある. しかしながら、これらの製造方法では、いずれも反応系
内に含まれる水分およびアルカリにより副反応が起こり
、例えばクロルヒドリンエステルやグリセリンなどの副
生成物が生成物中に混入するため、高純度のグリシジル
エステルを製造することができないという問題がある.
そのため、高純度のグリシジルエステルを得るには、こ
れらの副生成物を除去しなければならず,従って、その
ための工程が必要になるという問題もある.また,水酸
化物の水溶液を徐々に添加した後,水を蒸留によって除
去することにより得られる塩を有機溶媒(おける懸濁液
の形で反応させるカルボン酸のエボキシアルキルエステ
ルの製造方法も知られている(特公昭42− 2332
4号公報参照).しかしながら、この方法においては、
カルボン酸塩の生成の際に存在する水分を除去し、固体
にして原料とするため,水を留去する設備、固体を乾燥
・粉砕する設備等を必要とするという問題,原料のカル
ボン酸塩が固体であるために攪拌することができず、し
かもカルボン酸塩の固体は潮解性を有し,皮膚刺激性を
有する等の点で有害である等の問題がある. 本発明は前記の事情に基いてなされたものである. 本発明の目的は、反応系内に余分な水分を加えないで高
純度の脂肪族第三級カルボン酸のグリシジルエステルを
得ることができるとともに、副生物を除去する工程、水
分留去設備,原料の乾燥・粉砕設備等が不要でプロセス
が複雑にならない脂肪族第三級カルボン酸のグリシジル
エステルの製造方法を提供することにある. [課題を解決するための手段ゴ 前記目的を達成するために本発明者が鋭意検討を重ねた
結果、脂肪族第三級カルボン酸のアルカリ塩を含有する
特定の溶液と特定の化合物とを混合する方法によると、
反応系内に余分な水分を加えないで高純度の脂肪族第三
級カルポン酸のグリシジルエステルを得ることができる
とともに、副生物を除去する工程、水分留去設備、原料
の乾燥・粉砕設備等が不要であることを見い出して本発
明に到達した. 本発明の構戊は、次の式[1]; {ただし、式[1]中、R’ .R” ,Rツはそれぞ
れ炭素数1〜19のアルキル基および/または水素を表
わし l1.R!およびR3の炭素数の合計は3〜20
である.またR 1 . B 象およびR3は互いに同
一であってもよいし,異なっていてもよい.} で表わされる脂肪族第三級カルボン酸のアルカリ塩を含
有するアルコール溶液または炭化水素溶液と,エボキシ
ハロゲン化合物とを反応させることを特徴とする脂肪族
第三級カルボン酸のグリシジルエステルの製造方法であ
る. 以下に本発明について、原料、反応条件等に分けて具体
的に詳述する. 一一原料一一 本発明の方法においては、脂肪族第三級カルボン酸およ
びエボキシハロゲン化合物を原料に使用する. 一脂肪族第三級カルボン酸一 本発明の方法においては、前記式[1]で表わされる脂
肪族第三級カルボン酸を使用する.ここで、前記式[1
]中のBs.RtおよびR″で示されるアルキル基の具
体例としては、メチル基、エチル基,n−プロビル基、
イソプロビル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec
−ブチル基、tert−ブチル基、n−ベンチル基,イ
ソベンチル基、ネオベンチル基、tert−ベンチル基
、ヘキシル基,ヘプチル基,オクチル基,ノニル基,デ
シル基,ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基,テ
トラデシル基、ペンタデシル基,ヘキサデシル基、ヘプ
タデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基等が挙げら
れる. ここで、前記式[11において、R I . R 1お
よびR′lは互いに同一のアルキル基であってもよく、
また異なるものであってもよい. 本発明の方法においては、前述のようなRtR2および
R3により決定されるカルボン酸のいずれか1種を単独
で用いてもよいし、2種以上の混合物を用いてもよい. このような脂肪族第三級カルボン酸は,たとえば,触媒
の存在下,イソブチレン単位を60重量%以上の割合で
含有するポリオレフィン混合物と、一酸化炭素および水
とを反応させる、いわゆるコッホ反応によって製造する
ことができる.因=みにこのようなカルボン酸の製造方
法を次に簡単に説明する. (1)コッホ反応における原料,触媒等ハ▼ レフ ン 前記コッホ反応においては、イソブチレン単位を601
i量%以上の割合で含有するポリオレフィン混合物を原
料に用いる.なお、ここで,前記ポリオレフィン混合物
は、イソブチレン単位を60重量%以上の割合で含有す
る各種ポリオレフィンの混合物であってもよいし,単一
のポリオレフィンであってもよい. また、インブチレン単位が前記の割合を満たすのであれ
ば、前記ポリオレフィン混合物中には,オレフィン以外
で本発明の目的を阻害しない物質(例えばバラフィン)
が含有されていてもよい.前記ポリオレフィン混合物と
しては,ナフサを分解して得られるブタンーブチレン留
分をルイス酸触媒、たとえば塩化アルミニウムの存在下
に重合させて得られるとともに、イソブチレン単位を6
0重量%以上、特に71〜74重量%の割合で含有する
ポリオレフィン混合物ならびにジイソブチレンおよびト
リイソブチレン等のイソブチレンオリゴマーを含有する
とともに、イソブチレン単位を60重量%以上の割合で
含有するポリオレフィン混合物を好適に用いることがで
きる. 二鼓止叉1 前記コッホ反応において使用に供される一酸化炭素は、
純粋であるのが最も好ましいが、水性ガス、発生炉ガス
,コークス炉等から得られる一酸化炭素ガスも使用する
ことができる. 木 前記コッホ反応において使用に供される水は、純粋であ
るのが最も好ましく、蒸留水、イオン交検水などを使用
することもできる. 紋葺 前記コッホ反応において使用に供される触媒は、硫酸か
らなる触媒、硫酸およびリン酸からなる触媒、三フッ化
ホウ素および水からなる触媒、硫酸、リン酸、フッ化ホ
ウ素および水からなる触媒ならびにリン酸、三フッ化ホ
ウ素および水からなる触媒よりなる群から選択される少
なくとも一種からなり、さらに金属酸化物を含有してい
てもよい. 好ましい触媒としては,たとえば、硫酸単独の触媒、硫
酸とリン酸との組合せからなる触媒、硫酸と三フッ化ホ
ウ素との組合せからなる触媒,リン酸と三フッ化ホウ素
との組合せからなる触媒などが挙げられる. 前記コッホ反応により前記脂肪族第三級カルボン酸を製
造するには,前記のいずれの触媒を使用するにせよ,使
用する触媒の酸強度が−9.2〜−6、好ましくは−9
.0〜−6.5であることが重要である.ここで,前記
酸強度とはハメットの酸度関数H0を言う.使用に供さ
れる触媒の前記酸強度が−6よりも大きいと,カルボニ
ル化反応が惹起し難くなり、オレフィンの重合や異性化
が起き易くなる.一方、−9.2よりも小さいと,イソ
ブチレンの骨格を保持したまま、カルボニル化が起こり
易くなり、.また、イソブチレンへの開裂が激しくなっ
てビバリン酸( C S酸)が多く生威する傾向が大き
くなる. この触媒に、たとえば硫酸とリン酸との組合せからなる
とともに前記酸強度の範囲内の値を有する触媒を使用す
る場合、硫酸は触媒中の濃度として,通常、30〜90
重量%であり、好ましくは40〜80重量%である. この硫酸およびリン酸からなる混合物中には,硫酸およ
びリン酸に含まれる水または別途添加される水が存在し
ていてもよい.その水の含有率は、通常、25重量%以
下である. 硫酸と三フッ化ホウ素との組合せからなる触媒、リン酸
と三フッ化ホウ素との組合せからなる触媒などについて
,酸強度が前記範囲内の値を有する触媒とするために、
硫酸、リン酸あるいは三フッ化ホウ素それぞれがどのよ
うな濃度でなければならないかは、実論により適宜に決
定することができる. 触媒の調製方法については、特に制限がなく.たとえば
硫酸,リン酸あるいは三フッ化ホウ素を通常の混合操作
により予め混合することにより,fE酸、リン酸あるい
は三フッ化ホウ素を含有する触媒液を調製しておき,触
媒使用時に、この触媒液をそのまま、あるいは稀釈して
使用してもよいし、さらにこの触媒液に金属酸化物を添
加混合してから、この金属酸化物含有の触媒液を反応系
に添加してもよい. 硫酸、リン酸あるいは三フッ化ホウ素および金属酸化物
とを予め混合調製しておいて、この金属酸化物含有の触
媒液を前述のようにして使用してもよい. また,#記コッホ反応における原料であるイソブチレン
単位を60重量%以上の割合で含有するポリオレフィン
混合物、一酸化炭素および水の混合物に、触媒を形或す
る成分(触媒或分),および必要に応じて金属酸化物の
それぞれを同時にあるいは順次に添加してもよい.なお
、順次に添加する場合、触媒成分の添加順序には特に制
限はない. さらにまた,反応容器中に予め触媒成分を添加しておき
、そこに原料を添加するようにしてもよい. いずれにしても、原料であるイソブチレン単位を60重
量%以上の割合で含有するポリオレフィン混合物と,一
酸化炭素と、水とが反応する際に,硫酸からなる触媒,
硫酸およびリン酸からなる触媒、三フッ化ホウ素および
水からなる触媒、硫酸、三フッ化ホウ素および水からな
る触媒,硫酸,リン酸、三フッ化ホウ素および水からな
る触媒、ならびにリン酸,三フッ化ホウ素および水から
なる触媒よりなる群から選択される少なくとも一種、さ
らに要すれば、金属酸化物を含有する触媒が存在するよ
うな状態になっていればよい.前記金属酸化物としては
、たとえば酸化第一銅、酸化銀,硫酸銀,酸化金などの
ほかに金属銅,二価の銅化合物と金属鋼との混合物など
を使用することができるが、好ましいのは酸化第一銅で
ある. 触媒の一威分として、前記金属酸化物,特に酸化第一銅
を使用する場合に、この金属酸化物の使用割合は,硫酸
からなる触媒,硫酸およびリン酸からなる触媒、三フッ
化ホウ素および水からなる触媒、硫酸、三フッ化ホウ素
および水からなる触媒、硫酸,リン酸、三フッ化ホウ素
および水からなる触媒、ならびにリン酸、三フッ化ホウ
素および水からなる触媒よりなる群から選択される少な
くとも一種の重量に対して、通常、0.1〜4重量%で
あり、好ましくは0.2〜2重量%である.この金属酸
化物の使用割合が0.1重量%未満であると,オレフィ
ン重合油の生成が増加する傾向があり,4重量%を超え
ても反応成績にはあまり向上が見られず,むしろ水の生
成によって触媒の酸強度が低下し、カノレ′ボニル化活
性の低下を招くことがある. この触媒の使用量は、前記ポリオレフィン混合物中のC
冨C二重結合1モルに対して硫酸および三フッ化ホウ素
の合計モル数が3モル以上になるように,調節されてい
ればよい. (2)コッホ反応の反応条件 反息且渡 前記コッホ反応の反応温度は、通常、−10〜80℃で
あり,好ましくはO〜30℃である.瓦庭圧】 前記コッホ反応の反応圧力は、通常、O〜100kg/
c1Gまでで充分であり、好ましくはlO〜ISkg/
cm”Gである. 瓦庭互測 前記コッホ反応の反応時間は、通常、10〜120分で
充分である. (3)コ・・ホ ・の 前述のカルボン酸の製造方法においては,コッホ反応に
より目的物である脂肪族第三級カルボン酸、副生成物と
してオレフィン重合物などが生成する. この生成した脂肪族第三級カルボン酸を蒸留により分離
すれば、たとえば炭素数9の脂肪族第三級カルボン酸を
主成分とするカルボン酸混合物や炭素数13の脂肪族第
三級カルボン酸を主成分とするカルボン酸混合物を得る
ことができる.なお、炭素数13の脂肪族第三級カルボ
ン酸混合物は、炭素数12の分岐オレフィンを原料とし
て前記と同様のコッホ反応に従ってカルボン酸混合物を
製造し,その後、蒸留することによって得ることもでき
る. −脂肪族第三級カルボン酸のアルカリ塩一木発明の方法
においては、たとえば前述のようにして得られた前記脂
肪族第三級カルボン酸の混合物を塩基性水酸化物により
中和させることにより、前記脂肪族第三級カルボン酸を
アルカリ塩にして使用する. 前記塩基性水酸化物の具体例としては,たとえば水酸化
リチウム、水酸化ナトリウム,水酸化カリウム、水酸化
ルビジウム等のアルカリ金属水酸化物;水酸化マグネシ
ウム、水酸化ベリリウム,水酸化カルシウム、水酸化ス
トロンチウム2水酸化バリウム等のアルカリ土類金属水
酸化物などを挙げることができる.これらの中でも、好
ましいのは水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアル
カリ金属水酸化物である. 本発明の方法において使用に供される前記脂肪族第三級
カルボン酸のアルカリ塩は,たとえば前述のようにして
得られる前記脂肪族第三級カルボン酸の混合物と前記塩
基性水酸化物とを,たとえば公知の任意の方法を採用し
て反応させることにより製造することができる. たとえばナトリウム塩を製造する場合は,次式[2]で
示されるようにカルボン酸と水酸化ナトリウムとを反応
させればよいし、またカリウム塩を製造する場合は、次
式[3]で示されるようにカルボン酸と水酸化カリウム
を反応させればよい. R−C−OH+NaOH 薯 0 →( R − C − 0 )  ・N a + H 
t O   [ 2 ]璽 R−C−OH+KOH l 0 (R−C−0) ■ O ・ K+H2 0 [3] {但し,前記式[2],[3]におけるRはいずれも前
記式[1]における R意 を示す.} 一エボキシハロゲン化合物一 本発明の方法においては、前記脂肪族第三級カルボン酸
のアルカリ塩と、エボキシハロゲン化合物とを混合して
脂肪族第三級カルボン酸のグリシジルエステルを製造す
る. 使用に供される前記エボキシ・ハロゲン化合物は、次式
[4]; R4 {ただし、前記式[4]中 R4は水素原子または炭化
水素基、好ましくはl−10個の炭素原子を含有する脂
肪族炭化水素基を表わし、3個のR4は互いに同一であ
ってもよいし、相違していてもよい.} で表わされる化合物である. 具体的には,たとえば、エピクロルヒドリン、エピブロ
ムヒトリン、エビフルオルヒトリン、l−クロル−2.
3−エポキシヘキサン、l−クロル−2.3−エボキシ
フエニルオクタン.1−クロルー2.3−エボキシ−4
,5−ジエチルトデカン,3−クロルー4.5−エボキ
シオクタン、4−クロルー5,6−エボキシトデカン、
l−クロル−2,3−エボキシーシクロヘキサン、l−
クロルー2.3,5.6−ジエボキシデカン、1−ブロ
ムー2,3−エボキシヘキサン、l−ブロムー2.3−
エボキシ−5−フェニルートデカン、l−ブロム−2,
3−エボキシ−4−シクロヘキシルオクタンなどを挙げ
ることができる. これらの中でも,好ましいのはエビクロルヒトリンに代
表される1−クロル−2.3−エボキシアルカンである
. 一一溶媒一一 本発明の方法においては、前記脂肪族第三級カルボン酸
のアルカリ塩の混合物を、アルコールまたは炭化水素に
溶解してアルコールまたは炭化水素の溶液とし、この溶
液と前記エボキシハロゲン化合物とを混合する. 前記アルコールは,通常、炭素数1〜l9のアルキル基
を有する脂肪族アルコールである.その具体例としては
メタノール、エタノール、n−プロパノール,イソブロ
バノール、n−ブタノール、イソブタノール, sec
−ブタノール、tert−ブタノール、ペンタノール,
ペンタノール−1、ペンタノール−2,ペンタノール−
3、2−メチルブタノールー1.2−メチルブタノール
ー2,2−メチルブタノールー3、2−メチルブタノー
ルー4、ジメチルブロパノール、ヘキサノール−1、ヘ
キサノール−2,ヘブタノール−1,ヘプタノール−2
,オクタノール−1、オクタノール−2,4−エチルへ
キサノール−4,2−エチルへキサノール−1、ノナー
ルーl,ノナールー2,ノナールー3,デカノールーl
、デカノールー2、ウンデカノールーl、ウンデカノー
ルー2、トデカノール−1,Fデカノールー2,トリデ
カノールーl、トリデカノールー2、テトラデカノール
ーl、テトラデカノール−2、ベンタデカノールー1、
ペンタデカノールー2、ヘキサデカノール−1,ヘキサ
デカノール−2,ヘブタデカノール−1,ヘプタデカノ
ール−2、オクタデカノール−1,オクタデカノール−
2、ノナデカノールーl,ノナデカノールー2などを挙
げることかできる. 前記炭化水素としては、たとえば、ベンタン、2−メチ
ルブタン,ヘキサン、2−メチルベンタン、2.2−ジ
メチルブタン、2.3−ジメチルブタン、ヘブタン、ヘ
プタン異性体、オクタン、2.2,コートリメチルベン
タン,イソオクタン、ノナン. 2,2.5−}リメチ
ルヘキサン、デカン、ドデカン、不飽和脂肋族炭化水素
等の脂肪族炭化水素およびその異性体:ベンゼン、トル
エン、キシレン,エチルベンゼン、クメン.メシチレン
,テトラリン、ブチルベンゼン,p−シメン、シクロヘ
キシルベンゼン、ジエチルベンゼン,ベンチルベンゼン
,ジベンチルベンゼン、トデシルベンゼン等の芳香族炭
化水素:シクロベンタン、メチルシクロベンタン,シク
ロヘキサン,メチルシクロヘキサン,エチルシクロヘキ
サン,p−メンタン、ビシクロヘキシル,シクロヘキセ
ン、α−ピネン、ジペンテン、デカリンなどのナフテン
系炭化水素が挙げられる. −一反応条件等一一 本発明の方法においては,前記脂肪族第三級カルボン酸
のアルカリ塩を前記アルコールまたは前記炭化水素に溶
解してアルコールまたは炭化水素の溶液とし、この溶液
を前記エボキシハロゲン化合物に滴下するのが好ましい
. 前記アルコールまたは炭化水素の溶液の前記エボキシハ
ロゲン化合物への滴下量は、前記エボキシハロゲン化合
物1〜20当量に対して、前記溶液中の脂肪族第三級カ
ルボン酸が1当量になるように調節する. 本発明の方法において、反応温度は、通常,20〜15
0℃、好ましくは60〜100℃であり、反応圧力は、
通常、2 kg/cm”以下の条件下に前記脂肪族第三
級カルボン酸のアルカリ塩のアルコール溶液または炭化
水素溶掖と前記エボキシハロゲン化合物とから目的物で
ある脂肪族第三級カルボン酸のグリシジルエステルの生
成反応が進行する.なお、本発明の方法においては,必
要に応じて触媒を使用することもできる. 前記触媒としてはトリエチルアくン、トリヘキシルアミ
ン、トリオクチルアミン、トリノニルアミン,トリラウ
リルアミン、トリバルミチルアミン、トリステアリルア
ミン、N,N−ジェチルーラウリルアミン. N,N−
ジェチルートリデシルアミン、N,N−ジエチルーバル
ミチルアミン.N一メチルージヘキシルアミン、N−メ
チルージオクチルアミン、N−メチルージノニルアミン
.N−メチルージラウリルアミン,N−メチルージバル
ミチルアミンなどの3級アミン;テトラメチルアンモニ
ウムクロリド、テトラメチルアンモニウムブロミト,テ
トラブチルアンモニウムクロリド,ペンジルトリメチル
アンモニウムサルフェート,シクロヘキシルトリメチル
アンモニウムブロくド、フェニルトリオクチルアンモニ
ウムクロリド、ジフェニルジメチルアンモニウムポレー
トなどの第4アンモニウム塩等を好適に使用することが
できる. 本発明の方法により製造される脂肪族第三級カルボン酸
のグリシジルエステルは,高純度であり、たとえば塗料
、エボキシ樹脂用反応性稀釈剤等に好適に利用すること
ができる. [実施例] 次に本発明の実施例および比較例を示し、本発明につい
てさらに具体的に説明する. (実施例1) 攪拌装置および滴下漏斗を設置した300mlの丸底3
ッロフラスコに、エビクロルヒトリン86.8g ,テ
トラメチルアンモニウムクロライド20mgを入れ、オ
イルバスで加熱し,内容物を攪拌した.滴下漏斗より炭
素数13の脂肪族第三級カルボン酸を主成分とするカル
ボン酸混合物[商品名:「エクアシッド−13J出光石
油化学(株)製、酸価1g6.8mgNaOH/g ]
 3G.Ogを等モル量の水酸化カリウムで中和して得
たカリウム塩のエタノール溶液80m見を滴下した. 反応終了後,反応液をガスクロマトグラフィーにより分
析したところクロルヒドリンエステルの生威は見られな
かった.その後,反応液を蒸留して脂肪族第三級カルボ
ン酸のグリシジルエステル30.0gを得た.生成液に
はグリセリンによる濁りは認られず、また収率は80%
であった.(実施例2) 攬拌装N8よび共沸水分離器を装着した10oOm見の
3つ口フラスコに、炭素al3の脂肪族第三級カルボン
酸を主或分とするカルボン酸混合物[商品名:「エクア
シッド−134出光石油化学(株)製、酸価186.8
mgNaOH/g ) 100 gと,n−ヘキサン1
00gおよび粒状水酸化ナトリウム18.92 gを仕
込み、攪拌しながらマントルヒーターで,ゆるやかに加
熱し、中和させた.そのまま、n−ヘキサン還流状態を
続け、中和によって生威した水(約a.t4g)の70
%を共沸脱水により除去してから攪拌および加熱を停止
した.このとき,カルボン酸混合物[商品名;「エクア
シッド−13J出光石油化学(株)製]のナトリウム塩
はn−ヘキサンの均一溶液になっていた.別に、攪拌装
置,滴下漏斗および共沸水分離器を装着した1000m
 lの3つ口フラスコにエビクロルヒドリン216gを
仕込み、攪拌しながら80〜110℃にして、前記のカ
ルボン酸混合物[商品名;「エクアシット−13」出光
石油化学(株〉製]ナトリウム塩のn−ヘキサン均一溶
液を滴下した.滴下しながら溶媒のn−ヘキサンおよび
微量に残留する水を留去した.滴下終了後、110〜1
25℃で、6時間還流させた. 反応終了後、反応液をガスクロマトグラフィーにより分
析したところクロルヒトリンエステルの生威は見られな
かった.その後,反応液から副生塩化ナトリウムの濾過
、過剰のエビクロルヒトリンの減圧蒸留による回収を行
なった.こうして得た粗生成液を減圧蒸留(120〜1
45℃72s*Hg)して脂肪族第三級カルボン酸のグ
リシジルエステル[商品名;「エクアテート−13G 
J出光石油化学(株)製]111g(収率90%)を得
た.得られた製品にはグリセリンによる濁りは認められ
ず、また蒸留残液には10%のグリシジルエステルオリ
ゴマーが残った. (比較例l) 攪拌装置、還流冷却器、滴下漏斗を設置した:lO(l
mffiの丸底3つ口フラスコに、エビクロルヒドリン
86.8g、テトラメチルアンモニウムクロライド20
mgを入れ、オイルバスで加熱還流した.次いで、滴下
漏斗より「エクアシッド−13」30.Ogを等モル量
の水酸化カリウムで中和して得たカリウム塩の50%水
溶液を滴下した.反応終了後.生虞物をガスクロマトグ
ラフィーにより分析したところ、脂肪族カルボン酸のグ
リシジルエステルとクロルヒドリンエステルとの生成が
見られ,クロルヒドリンエステルとグリシジルエステル
とのモル比は75:25であった.また、4g程度のグ
リセリンの生成が見られた.反応液を蒸留して得たエス
テルは、このグリセリンの混入のため著しく白濁してい
た. (比較例2) 攪拌装置,滴.下漏斗,蒸留装置を設置した300mj
Lの丸底3つ口フラスコに、エビクロルヒトリン86.
8g.テトラメチルアンモニウム20m gを入れ、オ
イルバスで加熱した.滴下漏斗より「エクアシット−1
34 30.Ogを等モル量の水酸化カリウムで中和し
て得たカリウム塩の50%水溶液を滴下した.滴下した
水溶液中の水は反応中、水蒸気蒸留で反応容器からエビ
クロルヒトリンとともに留去した.不足したエビクロル
ヒトリンは反応中に滴下漏斗から滴下して補なった.反
応終了後,反応液をガスクロマトグラフィーにより分析
すると、クロルヒトリンエステルの生或は見られなかっ
た.その後、反応液を蒸留して脂肪族第三級カルボン酸
のグリシジルエステルを得た. 生戊した脂肪族第三級カルボン酸のグリシジルエステル
には,グリセリンに起因する若干の濁りが認られた.ま
た、脂肪族カルボン酸のグリシジルエステルの収率は7
5%であった. [発明の効果] 本発明によると、 (1)脂肪族第三級カルボン酸のアルカリ塩のアルコー
ル均一溶液または炭化水素均一溶液を用いるので、反応
系中に余分な水分を加えないとともに攪拌可能な状態で
反応を進行させることが可能であり. (2)シたがって、例えばクロルヒドリンエステルやグ
リセリンなどが副反応により生成して脂肪族第三級カル
ボン酸グリシジルエステルに混入することがないので、
高純度の脂肪族第三級カルボン酸グリシジルエステルを
効率良く得ることができて、 (3)シかも、副生成物を除去する工程、水分留去設備
,原料の乾燥・粉砕設備等が不要でプロセスが簡易であ
るので、経済的にも優れる、等の利点を有する工業的に
有用な脂肪族第三級カルボン酸のグリシジルエステルの
製造方法を提供することができる..

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)次の式[1]; ▲数式、化学式、表等があります▼[1] {ただし、式[1]中、R^1、R^2、R^3はそれ
    ぞれ炭素数1〜19のアルキル基および/または水素を
    表わし、R^1、R^2およびR^3の炭素数の合計は
    3〜20である。またR^1、R^2およびR^3は互
    いに同一であってもよいし、異なっていてもよい。} で表わされる脂肪族カルボン酸のアルカリ塩を含有する
    アルコール溶液または炭化水素溶液と、エポキシハロゲ
    ン化合物とを反応させることを特徴とする脂肪族第三級
    カルボン酸のグリシジルエステルの製造方法。
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