JPH03169553A - オフセット輪転印刷機の圧胴 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 τ産業上の利用分野１ 本発明はオフセット輪転印刷機、有利には小形オフセッ
ト印刷機の圧胴に関する。

［従来の技術］ オフセット印刷機では圧胴がクローム処理されるのが一
般である。互いに前後して配置された複数の印刷機では
、圧胴はインキの転移性の改善のため高貴な胴被覆を備
えている。

頁付け装置を備えた公知装置では、圧胴がライニング薄
板を備えており、このライニング薄板は緊定又はねじ固
定される。このライニング薄板は圧胴のクロム表面を保
護する役目を有している。しかし、その欠点とするとこ
ろは、被印刷物の厚さが薄い場合には、ライニング薄板
の弾性が不足しているために頁付け装置の数字活字が著
しく摩耗してしまうことにある。

例えば、既存の小形オ７セット印刷機に付加的に頁付け
装置を装着する場合、この頁付け装置又は凸版支持体へ
のインキングのための付加的なインキ装置並びにこれら
を受容するための座リングを組み込まなければならない
。さらにクロム処理若しくはニッケル処理された圧胴の
だめの保護手段を講じなければならない。ライニング薄
板の後からの付加的な取付けは不可能である。それとい
うのは、付加的に緊定されたライニング薄板の厚さ、ひ
いてはこれによって生じる圧胴の直径増大が枚葉紙速度
を不都合に高めてしまうからである。その上、ライニン
グ薄板の取付けのためには付加的な締付け装置又は緊定
装置を圧胴に設ける必要がある。

さらに、例えば小形オフセット印刷機において、アルミ
ニウムにアルマイトを被覆した圧胴にライニング薄板を
被覆する場合には摩擦による摩耗が生じるおそれがある
。この摩擦による摩耗は圧胴外套面とライニング薄板と
の間の相対運動によって生じる。この種の相対運動は、
印刷機の胴と胴とが互いに転勤し合うさいの捏和作用に
よって生じる。本発明はこの欠点を排除することにある
。

公知技術が有する上述の欠点を排除せんとする本発明の
課題は、小形オフセット印刷機械の圧胴を改良して、胴
被覆なしの通常の印刷と頁付けを伴う印刷との両方を行
うとかできるようにするとともに、数字活字と枚葉祇と
の接触時に生じる衝撃を緩衝することにある。

上記課題を解決した本発明の要旨は、頁付け作業の実施
時に薄い胴被覆が圧胴に取付けられ、胴被覆が２つの層
から成り、内側の層（３）が支持材料から成り、外側の
層が薄い耐摩耗製の材料から戊っていることにある。

［本発明の作用・効果］ 本発明によれば、薄い胴被覆を使用していることにより
枚葉紙速度の著しい増大が生じないことにある。歪のな
い支持材料の使用により、皺のない取付けが簡便となる
。これにより、圧胴上での不均一並びに非平面性が排除
される。

それと同時に、その上に配置する外側の層のための平ら
な下敷が形或される。外側の層の高い耐摩耗性により、
頁付け装置又は凸版支持体の衝撃箇所における圧胴外周
面上の圧刻作用が回避される。この胴被覆は塑性変形し
ない。さらに別の利点とするところは、衝撃箇所の下に
位置する接着剤層が側方向に押しやられて胴被覆の下に
不均一が生じることが排除され、従って印刷の質への悪
影響が回避される。

本発明の有利な別の構戊では、支持材料がポリエステル
から成り、外側の層がポリウレタンから成り、それらの
層の全体の厚さが０．２ｍｍまでである。

この構戒の利点とするところは、ポリエステルから或る
支持材料が大きな強度を有し、従ってポリウレタン層の
だめの安定したペースとなることにある。ポリウレタン
層は高い緩衝能力を備えており、これにより耐用寿命が
増大し、頁付け衝撃による負荷が軽減される。全体の層
厚が０．２ｍｍまでと少ないことにより、圧胴直径の増
大が許容範囲内に保たれる。

さらに利点とするところは、全体の層厚が薄いことによ
って胴間の圧迫の著しい増大が憂慮されず、インキ皮膜
の分裂への悪影響が抑制される。

さらに本発明の利点とするところは、薄い桐被覆を剥離
可能な接着剤によって取付けることができる。

この構戊の利点とするところは、胴被覆のために締付け
装置も緊定装置も不必要であることにある。剥離可能な
接着剤は胴被覆の取外し並びに必要な場合には圧胴の洗
浄を可能ならしめる。

さらに、本胴被覆は、オフセット印刷に使用される化学
薬品に対して大きな耐久性を有している。

さらに別の利点とするところは、圧胴上に胴被覆を接着
することによって圧胴と胴被覆との間に相対運動が生じ
ないことにある。これにより、摩擦による摩耗が排除さ
れ、圧胴の耐用寿命が損なわれない。

［実施例］ 第１図に小形オフセット印刷機の圧胴を符号ｌで示す。

この圧胴は薄い胴被覆２を備えている。この胴被覆２は
２層から戊る。内側の層３は硬くて歪のない支持材料、
例えばポリエステルから或る。しかし、この内側の層は
ポリアミド又は類似のプラスチックから戊っていてもよ
い。外側の層４は耐摩耗性の材料、例えばポリウレタン
又は類似のプラスチックから成り、オフセット印刷で使
用する化学薬品に対する耐久性と緩衝特性とを有してい
る。

内側の層と外側の層とから戊る胴被覆２は最大で０．２
ｍｍの厚さを有する。胴被覆は極めて薄い接着剤層によ
って皺なしに小形オフセット印刷機の圧胴１上に固定さ
れる。胴被覆２の皺のない緊定は胴被覆の内側の層３の
大きな強度によって可能である。

既存の輪転印刷機、例えば小形オフセット印刷機に付加
的に新たに頁付け装置を取付ける場合、圧胴ｌに胴被覆
２を接着するだけで足りる。不経済な締付け装置又は緊
定装置は不要である。

胴被覆の厚さがわずかであることにより、圧胴の周速度
が著しく増大しない。胴被覆２の厚さかわずかであるこ
とによって、印刷機への後からの付加的な取付けが可能
となる。印刷機の胴と胴の間の圧迫の著しい増大が抑制
され、その結果、ゴム胴７と圧胴ｌとの間のインキ皮膜
の分裂が損なわれない。

胴被覆２と圧胴１との間に存在する接着剤層５によって
、２層から成る胴被覆２の緩衝特性が付加的に改善され
る。

頁付けを行う場合、付加的な装置によってインキングさ
れる数字活字が枚葉紙を介して圧胴ｌに衝突する。枚葉
紙が薄い場合に頁付け装置の数字活字によって圧胴の表
面が損なわれることが胴被覆２によって阻止される。数
字活字と枚葉紙との接触時に生じる衝撃が緩衝される。

さらに、胴被覆２上には押し込み痕跡又は刻印が残らず
、接着剤が側方向へ押しやられず、胴被覆上に非平面が
生じない。

胴被覆２と圧胴ｌとの接着結合により、圧胴被覆２と圧
胴１との接触面に相対運動が生じないために、摩擦に基
づく摩耗によって圧胴の耐４ 用寿命が悪化することがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の１実施例の全体略示図、第２図は胴被
覆を備えた圧胴の拡大図である。 １・・・圧胴、２・・・胴被覆、３・・・内側の層、４
・・・外側の層、５・・・接着剤層、６・・・頁付け装
置、７・・・ゴム胴

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、オフセット輪転印刷機の圧胴において、頁付け作業
   の実施時に薄い胴被覆（２）が圧胴（１）に取付けられ
   、この胴被覆（２）が２つの層から成り、内側の層（３
   ）が支持材料から成り、外側の層（４）が薄い耐摩耗製
   の材料から成っていることを特徴とする緩衝特性を備え
   た圧胴。 ２、支持材料の内側の層（３）が薄いポリエステルから
   成り、外側の層（４）がポリウレタンから成り、かつ合
   計層厚が０．２ｍｍである請求項１記載の圧胴。 ３、薄い胴被覆（２）が剥離可能な接着剤（５）によっ
   て取付けられている請求項１記載の圧胴。