JPH0316805A - 航空機用タイヤ - Google Patents
航空機用タイヤInfo
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- JPH0316805A JPH0316805A JP1151671A JP15167189A JPH0316805A JP H0316805 A JPH0316805 A JP H0316805A JP 1151671 A JP1151671 A JP 1151671A JP 15167189 A JP15167189 A JP 15167189A JP H0316805 A JPH0316805 A JP H0316805A
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Landscapes
- Tires In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明の航空機に使用される航空機用タイヤに関する。
〔従来技術及び発明が解決しようとする課題〕従来、航
空機にはバイアスタイヤが使用されている。バイアスタ
イヤは、航空機の離陸及び着陸のことのみを考えれば直
進時の耐久性に優れているため、好都合である。
空機にはバイアスタイヤが使用されている。バイアスタ
イヤは、航空機の離陸及び着陸のことのみを考えれば直
進時の耐久性に優れているため、好都合である。
ところで、航空機に使用されるタイヤは、航空機1機に
多数のタイヤを使用しているため、耐磨耗性の向上及び
更生回数の向上が要求される。このため、タイヤのトレ
ッド部の肉厚寸法を拡大する等が考えられるが、反面、
航空機の軽量化に基づく政策上タイヤの重量も軽量化を
計ることが必須とされ、単にトレンド部の肉厚寸法を拡
大するようなことはできない。また、航空機のタイヤ格
納スペースが制限されているため、タイヤの外形寸法も
拡大することができない。なお、耐磨耗性を維持し重量
を30%ダウンさせたバイアスタイヤも開発されている
が、このようなバイアスタイヤは更生ができず、結果と
してランニングコストの上昇につながっている。
多数のタイヤを使用しているため、耐磨耗性の向上及び
更生回数の向上が要求される。このため、タイヤのトレ
ッド部の肉厚寸法を拡大する等が考えられるが、反面、
航空機の軽量化に基づく政策上タイヤの重量も軽量化を
計ることが必須とされ、単にトレンド部の肉厚寸法を拡
大するようなことはできない。また、航空機のタイヤ格
納スペースが制限されているため、タイヤの外形寸法も
拡大することができない。なお、耐磨耗性を維持し重量
を30%ダウンさせたバイアスタイヤも開発されている
が、このようなバイアスタイヤは更生ができず、結果と
してランニングコストの上昇につながっている。
このため、第4図に示される如く、層状に敷設された複
数のベルト50のコードが周方向に平行に配列した構造
のタイヤが提案されている(特開昭6 4−3 0 8
0 4号公報参照)。このような構造とすることによ
り、直進時のみならず滑走路までの案内路での荷重に対
ずる耐久性を向上させることができる。なお、上記タイ
ヤでは、タイヤの耐久性を維持するために、滑走路又は
案内路上の進行時の異物によるタイヤカットによって生
じる損傷を最小限に抑えるため、タイヤのトレッド部に
保護層54を埋設している。
数のベルト50のコードが周方向に平行に配列した構造
のタイヤが提案されている(特開昭6 4−3 0 8
0 4号公報参照)。このような構造とすることによ
り、直進時のみならず滑走路までの案内路での荷重に対
ずる耐久性を向上させることができる。なお、上記タイ
ヤでは、タイヤの耐久性を維持するために、滑走路又は
案内路上の進行時の異物によるタイヤカットによって生
じる損傷を最小限に抑えるため、タイヤのトレッド部に
保護層54を埋設している。
ところが、このような構造では、トレッド部表面からの
外傷が保護層54を突き抜けてベルト50の最外層をヰ
ズつけた場合、高速走行時にコードがキズ部から周方向
に沿って抜けることになり、所謂ピールオフと称される
故障が発生する。このピールオフは直接タイヤバースト
につながり好ましくない。なお、第1表の比較例1は、
上記タイヤ52の特性を示したものである。
外傷が保護層54を突き抜けてベルト50の最外層をヰ
ズつけた場合、高速走行時にコードがキズ部から周方向
に沿って抜けることになり、所謂ピールオフと称される
故障が発生する。このピールオフは直接タイヤバースト
につながり好ましくない。なお、第1表の比較例1は、
上記タイヤ52の特性を示したものである。
また、第5図に示される如く、保護層56に隣接する2
層のペルト58、すなわち、最外層及び次の層のベルト
58を交差ベルトとした構造のタイヤが提案されている
(特開昭57〜201704号公報参照)。これにより
、外部からのカットの進行を保護層56で止めることが
できる。
層のペルト58、すなわち、最外層及び次の層のベルト
58を交差ベルトとした構造のタイヤが提案されている
(特開昭57〜201704号公報参照)。これにより
、外部からのカットの進行を保護層56で止めることが
できる。
しかしながら、保護層56にはタイヤの周方向に沿って
延設された波状のスチールコード62が適用され、この
波状のスチールコード62をタイヤの幅方向に沿って複
数本並べた板形状とされているため、このような保護層
56が埋設された構造でもベルト58のピールオフは保
護層56によって防止されるものの、保護層56の波状
のスチールコード62がトレッド部からのカットの進行
により切断されると、タイヤのバーストには至らないが
保護層56のスチールコード62が周方向に沿って抜け
る恐れがある。なお、第1表の比較例2は、上記タイヤ
の特性を示したものである。
延設された波状のスチールコード62が適用され、この
波状のスチールコード62をタイヤの幅方向に沿って複
数本並べた板形状とされているため、このような保護層
56が埋設された構造でもベルト58のピールオフは保
護層56によって防止されるものの、保護層56の波状
のスチールコード62がトレッド部からのカットの進行
により切断されると、タイヤのバーストには至らないが
保護層56のスチールコード62が周方向に沿って抜け
る恐れがある。なお、第1表の比較例2は、上記タイヤ
の特性を示したものである。
第1表
本発明は上記事実を考慮し、トレン}部の損傷によるカ
ットの進行でコードが切断されてもそのコードに与える
悪影響を最小限に抑える1=と力<−Cきる航空機用タ
イヤを得ることが目的である3〔課題を解決するための
手段〕 請求項(1)に記載の発明は、放身・1方[ft1にコ
ード配列されたトロイト状ラジ−rルカーカスとノ!カ
スのクラウンを補強するベル} ’Mlffiえ、該べ
ILトは、少なくともその最外層に配置され互0)に平
行配列された複数のコードをタイヤの周方向に対し傾斜
させ層状に隣接する相互間でコードが交差するように配
置した交差ベル1・と、コードを周方向に実質平行に配
列した周方向ベルトとからフヨり、トレッド部に埋設さ
れ互いに平行配列された複数のコードをタイヤの周方向
に対し傾斜させ層状に隣接する相互間でコードが交差す
るように配置され円周方向剛性が前記最外層の交差ベル
トの円周方向剛性よりも小さい保護層を有している。
ットの進行でコードが切断されてもそのコードに与える
悪影響を最小限に抑える1=と力<−Cきる航空機用タ
イヤを得ることが目的である3〔課題を解決するための
手段〕 請求項(1)に記載の発明は、放身・1方[ft1にコ
ード配列されたトロイト状ラジ−rルカーカスとノ!カ
スのクラウンを補強するベル} ’Mlffiえ、該べ
ILトは、少なくともその最外層に配置され互0)に平
行配列された複数のコードをタイヤの周方向に対し傾斜
させ層状に隣接する相互間でコードが交差するように配
置した交差ベル1・と、コードを周方向に実質平行に配
列した周方向ベルトとからフヨり、トレッド部に埋設さ
れ互いに平行配列された複数のコードをタイヤの周方向
に対し傾斜させ層状に隣接する相互間でコードが交差す
るように配置され円周方向剛性が前記最外層の交差ベル
トの円周方向剛性よりも小さい保護層を有している。
請求項(2〉に記載の発明は、前記保護層に適用される
コードが有機繊維で形威されていることを特微としてい
る。
コードが有機繊維で形威されていることを特微としてい
る。
請求項(3)に記載の発明1ま、請求項(1)又は(2
)に記載の発明において、前記交差ベルト及び周方向ベ
ルトに適用されるコードが有機繊維で形筬されているこ
とを特徴としている。
)に記載の発明において、前記交差ベルト及び周方向ベ
ルトに適用されるコードが有機繊維で形筬されているこ
とを特徴としている。
請求項(4)に記載の発明は、請求項(1)乃至(3)
に記載の発明において、前記カーカスに隣接するベルト
が交差ベルトであることを特徴としていろ。
に記載の発明において、前記カーカスに隣接するベルト
が交差ベルトであることを特徴としていろ。
請求項(5−)に記載の発明は、請求項(1)乃至(4
)に記載の発明において、前記保護層における」一ドの
周方向に対ずる傾斜角度が15゜〜70’ であること
を特微としている。
)に記載の発明において、前記保護層における」一ドの
周方向に対ずる傾斜角度が15゜〜70’ であること
を特微としている。
請求項(6)に記載の発明は、請求項(1)乃至(5)
に記載の発明において、前記最外層の交差ヘルトと保護
層との間にクツンヨンゴムを埋設したこどを特徴として
いる。
に記載の発明において、前記最外層の交差ヘルトと保護
層との間にクツンヨンゴムを埋設したこどを特徴として
いる。
請求項(7)に記載の発明は、請求項(6)に記載の発
明において、前記クッツシヨンゴムの肉厚寸法がl.1
mm以上であることを特徴としている。
明において、前記クッツシヨンゴムの肉厚寸法がl.1
mm以上であることを特徴としている。
請求項(1)に記載の発明では層状に敷設されたベルト
の最外層を交差ベルトとし、かつ保護層に適用されるコ
ードも互いに交差させるようにしたので、トレッド部か
らのカットが進行し保護層のコードを切断しても保護層
全てが抜けることはなく、切断されたコードの軸方向一
端から他端までが抜けるのみでタイヤの損傷を最小限に
抑えることができる。また、この保護層を通過してベル
トまでカットが進行してもベルトの最外層を交差ベルト
としているので、前記保護層と同様にピールオフを生じ
させることがなく、タイヤのバーストを逃れることがで
きる。
の最外層を交差ベルトとし、かつ保護層に適用されるコ
ードも互いに交差させるようにしたので、トレッド部か
らのカットが進行し保護層のコードを切断しても保護層
全てが抜けることはなく、切断されたコードの軸方向一
端から他端までが抜けるのみでタイヤの損傷を最小限に
抑えることができる。また、この保護層を通過してベル
トまでカットが進行してもベルトの最外層を交差ベルト
としているので、前記保護層と同様にピールオフを生じ
させることがなく、タイヤのバーストを逃れることがで
きる。
請求項(2)に記載の発明では、保護層に適用されるコ
ードを有機繊維としたので、スチールコードを適用した
場合に生じる、路面との接触時の火花の発生を防止でき
ると共にベルト保護としての耐久性も維持することがで
きる。なお、有機繊維としては、アラミド、ナイロン等
が挙げられる。
ードを有機繊維としたので、スチールコードを適用した
場合に生じる、路面との接触時の火花の発生を防止でき
ると共にベルト保護としての耐久性も維持することがで
きる。なお、有機繊維としては、アラミド、ナイロン等
が挙げられる。
請求項(3)に記載の発明では、交差ベルト及び周方向
ベルトに適用されるコードに有機繊維を適用しているの
で、強度を保持しつつ、タイヤ自体を軽量化することが
できる。
ベルトに適用されるコードに有機繊維を適用しているの
で、強度を保持しつつ、タイヤ自体を軽量化することが
できる。
請求項(4)に記載の発明では、カーカスに隣接する最
内層のベルトを交差ベルトとしたので、耐偏磨耗性を向
上させることができる。
内層のベルトを交差ベルトとしたので、耐偏磨耗性を向
上させることができる。
請求項(5)に記載の発明では保護層に適用されるコー
ドの周方向に対する傾斜角度を15゜〜70゜としたの
で、15゜未満で発生ずるトレッドカットによるトレッ
トピールオフを防止し706を超えると発生する遠心力
によるせり出しでトレッド剥離するのを防止できる。
ドの周方向に対する傾斜角度を15゜〜70゜としたの
で、15゜未満で発生ずるトレッドカットによるトレッ
トピールオフを防止し706を超えると発生する遠心力
によるせり出しでトレッド剥離するのを防止できる。
請求項(6)に記載の発明では、最外層のベルトと保護
層との間にクッションゴムを埋設したので、実質最外層
のベルトと保護層との間の肉厚寸法が増加され、トレッ
ド部のカット耐久性を向上させることができる。
層との間にクッションゴムを埋設したので、実質最外層
のベルトと保護層との間の肉厚寸法が増加され、トレッ
ド部のカット耐久性を向上させることができる。
請求項(7)に記載の発明では、上記肉厚寸法を1、1
mm以上とすることにより、ベルトに適用されているコ
ードと保護層に適用されているコード9 10 との接近を防止することができ、所謂グループクラック
の発生を防止することができる。
mm以上とすることにより、ベルトに適用されているコ
ードと保護層に適用されているコード9 10 との接近を防止することができ、所謂グループクラック
の発生を防止することができる。
第1図には本実施例に係る航空機用タイヤ10が示され
ている。このタイヤ10は、その内方に供給された空気
による内圧を保つカーカス12によって、圧力容器が形
成されている。カーカス12は、馬蹄形状で工業用繊維
〈例えばナイロン、ポリエステノベアラミド等〉又は鋼
線により形成されるコードを複数本並べ、ゴム層でこの
コードが被覆されて構或されている。本実施例に適用さ
れるタイヤ10のカーカス12に適用されるコードはそ
の軸線方向がタイヤ10の幅方向に沿って並んでおり、
ラジアル構造となっている。
ている。このタイヤ10は、その内方に供給された空気
による内圧を保つカーカス12によって、圧力容器が形
成されている。カーカス12は、馬蹄形状で工業用繊維
〈例えばナイロン、ポリエステノベアラミド等〉又は鋼
線により形成されるコードを複数本並べ、ゴム層でこの
コードが被覆されて構或されている。本実施例に適用さ
れるタイヤ10のカーカス12に適用されるコードはそ
の軸線方向がタイヤ10の幅方向に沿って並んでおり、
ラジアル構造となっている。
カーカス12の表面は、ゴム層14によって被覆されて
いる。このゴム層14は、第1図に示されるタイヤ10
の側面部がサイドウオール16と称され、カーカス12
の両側壁の外側を保護する役目を有している。
いる。このゴム層14は、第1図に示されるタイヤ10
の側面部がサイドウオール16と称され、カーカス12
の両側壁の外側を保護する役目を有している。
カーカス12の両端部は、タイヤ回転回りにリング状に
配置されたビード18にそれぞれ巻付けられて保持され
ている。このビード18も前記ゴム層14に被覆され、
全体としてビード部20を構戊している。このビード部
20は、タイヤ10の内周の寸法を定め、図示しないリ
ムとの嵌め合いを確保するようになっている。
配置されたビード18にそれぞれ巻付けられて保持され
ている。このビード18も前記ゴム層14に被覆され、
全体としてビード部20を構戊している。このビード部
20は、タイヤ10の内周の寸法を定め、図示しないリ
ムとの嵌め合いを確保するようになっている。
ゴム層l4の第1図上方はトレッド部22に連続されて
いる。トレッド部22は、実際に地面に接する部分とさ
れ、磨耗や外傷に充分耐えるように厚肉とされている。
いる。トレッド部22は、実際に地面に接する部分とさ
れ、磨耗や外傷に充分耐えるように厚肉とされている。
カーカス12とトレット部22との間にはタイヤ10の
周方向に近い角度(通常はタイヤ10の周方向を0゜と
すると約±16゜)で並べられたコード24 (第3図
参照)をゴム層で被覆したベルト26が互いに隣接同士
で交差するように層状に配設されている。このベルト2
6により、タイヤ10の剛性が保持されている。
周方向に近い角度(通常はタイヤ10の周方向を0゜と
すると約±16゜)で並べられたコード24 (第3図
参照)をゴム層で被覆したベルト26が互いに隣接同士
で交差するように層状に配設されている。このベルト2
6により、タイヤ10の剛性が保持されている。
本実施例に適用されるベルト26は、第2表の実施例1
に示される如く、全部で9層とされ、中間層(第5層)
のみがタイヤ10の周方向と一致11 12 され、その他は最内層から4層が交互に周方向に対して
±22゜、第6層から最外層が交互に周方向に対して±
20゜とされている。これにより、少なくとも最内層と
最外層のベルト26は隣接するベルト26とで交差ベル
トを構或している。
に示される如く、全部で9層とされ、中間層(第5層)
のみがタイヤ10の周方向と一致11 12 され、その他は最内層から4層が交互に周方向に対して
±22゜、第6層から最外層が交互に周方向に対して±
20゜とされている。これにより、少なくとも最内層と
最外層のベルト26は隣接するベルト26とで交差ベル
トを構或している。
また、トレッド部22の地面との接地面には溝28が形
成されている。この溝28は、デザイン的な要素の他、
タイヤ10に生じる熱を逃がす役目を有している。この
溝28の底部と前記ベルト26の最上層との間には保護
層30が埋設されている。保護層30は、互いに交差す
るように周方向に対して±30゜傾斜された一対の工業
繊維コード(本実施例では第3図に示される如く、ナイ
ロンコード32)がタイヤ10の幅方向に沿って並べら
れ、かつゴム層によって被覆されており、地面との接地
により傷ついたトレッド部22の表面からのカットの進
行を前記ベルト26まで伝達させないよう保護している
。
成されている。この溝28は、デザイン的な要素の他、
タイヤ10に生じる熱を逃がす役目を有している。この
溝28の底部と前記ベルト26の最上層との間には保護
層30が埋設されている。保護層30は、互いに交差す
るように周方向に対して±30゜傾斜された一対の工業
繊維コード(本実施例では第3図に示される如く、ナイ
ロンコード32)がタイヤ10の幅方向に沿って並べら
れ、かつゴム層によって被覆されており、地面との接地
により傷ついたトレッド部22の表面からのカットの進
行を前記ベルト26まで伝達させないよう保護している
。
ベルト26の最外層と保護層30との間にはクッション
ゴム34が埋設されている。このクツシヨンゴム34に
より、ベルト26の最外層と保護層30との間の間隙寸
法a(第3図参照)が1.5mmとされている。
ゴム34が埋設されている。このクツシヨンゴム34に
より、ベルト26の最外層と保護層30との間の間隙寸
法a(第3図参照)が1.5mmとされている。
以下に本実施例の作用を説明する。
航空機が滑走路又は案内路を走行中、タイヤ10のトレ
ッド部22が損傷されると、タイヤ10の表面がカット
される。この状態で走行が継続されると、このカットは
タイヤ10中心方向へ進行する。ここで、トレッド部2
2の表面の場合は、肉厚寸法が充分に確保されているの
で、このカットの進行は最小限で抑えられるが、トレッ
ド部22の溝の底部にカットが発生すると、カットがタ
イヤ10の内方(タイヤ10の中心方向),へ進行し、
保護層30へと至る。ここで、保護層30に適用されて
いるナイロンコード32が切断されることになるが、本
実施例では保護層30のナイロンコード32を互いに周
方向に対して30゜傾斜させているので、全てのナイロ
ンコード32が離脱するようなことはなく、切断された
ナイロンコード32の軸方向の一端から他端までの一部
のみが13 14 抜けるだけで損傷を抑えることができる。
ッド部22が損傷されると、タイヤ10の表面がカット
される。この状態で走行が継続されると、このカットは
タイヤ10中心方向へ進行する。ここで、トレッド部2
2の表面の場合は、肉厚寸法が充分に確保されているの
で、このカットの進行は最小限で抑えられるが、トレッ
ド部22の溝の底部にカットが発生すると、カットがタ
イヤ10の内方(タイヤ10の中心方向),へ進行し、
保護層30へと至る。ここで、保護層30に適用されて
いるナイロンコード32が切断されることになるが、本
実施例では保護層30のナイロンコード32を互いに周
方向に対して30゜傾斜させているので、全てのナイロ
ンコード32が離脱するようなことはなく、切断された
ナイロンコード32の軸方向の一端から他端までの一部
のみが13 14 抜けるだけで損傷を抑えることができる。
この結果第2表の実施例1に示される如く、カット耐久
性はクッションゴム34を埋設シたコトにより向上され
、トレッド部22の一部が破損したのみでタイヤ10の
損傷を最小限に抑えることができる。また、耐偏磨耗性
もベルト26を隣接同士で交差させることになり、向上
させることができる。
性はクッションゴム34を埋設シたコトにより向上され
、トレッド部22の一部が破損したのみでタイヤ10の
損傷を最小限に抑えることができる。また、耐偏磨耗性
もベルト26を隣接同士で交差させることになり、向上
させることができる。
なお、本実施例では、最内層のベルト26と隣接するベ
ルト26とをそれぞれ周方向に対して±22゜傾斜させ
、交差ベルトを構或したが、第2表実施例2で示される
如く、最内層及び第2層のベルト26のコード巻き方向
を周方向と一致させてもほぼ実施例1と同様の効果が得
られる。
ルト26とをそれぞれ周方向に対して±22゜傾斜させ
、交差ベルトを構或したが、第2表実施例2で示される
如く、最内層及び第2層のベルト26のコード巻き方向
を周方向と一致させてもほぼ実施例1と同様の効果が得
られる。
15
〔発明の効果〕
以上説明した如く本発明に係る航空機用タイヤは、トレ
ッド部の損傷によるカットの進行でコードが切断されて
もそのコードに与える悪影響を最小限に抑えることがで
きるという優れた効果を有する。
ッド部の損傷によるカットの進行でコードが切断されて
もそのコードに与える悪影響を最小限に抑えることがで
きるという優れた効果を有する。
第1図は本実施例に適用される航空機用タイヤの断面図
(但しゴム層のハツチングは省略する)、第2図はトレ
ッド部及びその周辺の拡大図、第3図は第2図の■線矢
視拡大図、第4図及び第5図は従来のタイヤのベルト配
列構造を示す分解図である。 10・・・タイヤ、 12・・カーカス、 22・・・トレッド部、 28・・・溝、 30・・・保護層、 32・ ・ ・ナイロンコード。 17 第2表 16 第1図 タイヤ カーカス Fl/ ント′g1 溝 郭 侶三t4 第 2 図 第 4 図 32 ナイロ′/コ ト 第 5 図
(但しゴム層のハツチングは省略する)、第2図はトレ
ッド部及びその周辺の拡大図、第3図は第2図の■線矢
視拡大図、第4図及び第5図は従来のタイヤのベルト配
列構造を示す分解図である。 10・・・タイヤ、 12・・カーカス、 22・・・トレッド部、 28・・・溝、 30・・・保護層、 32・ ・ ・ナイロンコード。 17 第2表 16 第1図 タイヤ カーカス Fl/ ント′g1 溝 郭 侶三t4 第 2 図 第 4 図 32 ナイロ′/コ ト 第 5 図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 (1)放射方向にコード配列されたトロイド状ラジアル
カーカスとカーカスのクラウンを補強するベルトを備え
、該ベルトは、少なくともその最外層に配置され互いに
平行配列された複数のコードをタイヤの周方向に対し傾
斜させ層状に隣接する相互間でコードが交差するように
配置した交差ベルトと、コードを周方向に実質平行に配
列した周方向ベルトとからなり、トレッド部に埋設され
互いに平行配列された複数のコードをタイヤの周方向に
対し傾斜させ層状に隣接する相互間でコードが交差する
ように配置され円周方向剛性が前記最外層の交差ベルト
の円周方向剛性よりも小さい保護層を有する航空機用タ
イヤ。 (2)前記保護層に適用されるコードが有機繊維で形成
されていることを特徴とする請求項(1)記載の航空機
用タイヤ。 (3)前記交差ベルト及び周方向ベルトに適用されるコ
ードが有機繊維で形成されていることを特徴とする請求
項(1)又は(2)記載の航空機用タイヤ。 (4)前記カーカスに隣接するベルトが交差ベルトであ
ることを特徴とする請求項(1)乃至(3)記載の航空
機用タイヤ。 (5)前記保護層におけるコードの周方向に対する傾斜
角度が15゜〜70゜であることを特徴とする請求項(
1)乃至(4)記載の航空機用タイヤ。 (6)前記最外層の交差ベルトと保護層との間にクッシ
ョンゴムを埋設したことを特徴とする請求項(1)乃至
(5)記載の航空機用タイヤ。 (7)前記クッツシヨンゴムの肉厚寸法が 1.1mm以上であることを特徴とする請求項(6)記
載の航空機用タイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1151671A JPH0316805A (ja) | 1989-06-14 | 1989-06-14 | 航空機用タイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1151671A JPH0316805A (ja) | 1989-06-14 | 1989-06-14 | 航空機用タイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0316805A true JPH0316805A (ja) | 1991-01-24 |
Family
ID=15523696
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1151671A Pending JPH0316805A (ja) | 1989-06-14 | 1989-06-14 | 航空機用タイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0316805A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6601626B2 (en) * | 1999-03-17 | 2003-08-05 | Michelin Recherche Et Technique S.A. | Crown reinforcement for a radial tire |
KR100644102B1 (ko) * | 2004-12-07 | 2006-11-10 | 금호타이어 주식회사 | 피라미드 스텝으로 적층된 다중 oh 코드가 적용된항공기용 타이어 |
JP2008188835A (ja) * | 2007-02-02 | 2008-08-21 | Bridgestone Corp | ゴム部材 |
US20140367012A1 (en) * | 2011-12-20 | 2014-12-18 | Michelin Recherche Et Technique S.A. | Crown for an aircraft tire |
-
1989
- 1989-06-14 JP JP1151671A patent/JPH0316805A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6601626B2 (en) * | 1999-03-17 | 2003-08-05 | Michelin Recherche Et Technique S.A. | Crown reinforcement for a radial tire |
KR100644102B1 (ko) * | 2004-12-07 | 2006-11-10 | 금호타이어 주식회사 | 피라미드 스텝으로 적층된 다중 oh 코드가 적용된항공기용 타이어 |
JP2008188835A (ja) * | 2007-02-02 | 2008-08-21 | Bridgestone Corp | ゴム部材 |
US20140367012A1 (en) * | 2011-12-20 | 2014-12-18 | Michelin Recherche Et Technique S.A. | Crown for an aircraft tire |
US10220654B2 (en) * | 2011-12-20 | 2019-03-05 | Compagnie Generale Des Etablissements Michelin | Crown for an aircraft tire |
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