JPH0316669Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0316669Y2
JPH0316669Y2 JP1987031542U JP3154287U JPH0316669Y2 JP H0316669 Y2 JPH0316669 Y2 JP H0316669Y2 JP 1987031542 U JP1987031542 U JP 1987031542U JP 3154287 U JP3154287 U JP 3154287U JP H0316669 Y2 JPH0316669 Y2 JP H0316669Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
moxa
moxibustion
pedestal
glass wool
skin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1987031542U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63140943U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1987031542U priority Critical patent/JPH0316669Y2/ja
Publication of JPS63140943U publication Critical patent/JPS63140943U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0316669Y2 publication Critical patent/JPH0316669Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Finger-Pressure Massage (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、家庭で容易に施灸できる簡易灸に関
するものである。
(従来の技術) 一般に灸治療は、皮膚に対する温熱の刺激効果
を利用したもので、灸の熱刺激で皮膚を焼き死ん
だ組織の一部が皮膚から血管に吸収されてこれが
刺激となつて血行を良くすると共に、血液内にさ
まざまな免疫物質を作り、抵抗力を増すものであ
る。またツボに施灸することによりツボを介して
温熱の刺激が生体の機能を改善する作用をなすも
のである。
またこの灸には直接皮膚に火傷を作る有痕灸
と、痕のつかない無痕灸あるいは知熱灸とがあ
る。
この施灸方法は、米粒大のもぐさを皮膚にの
せ、これに着火する方法が昔から行われている
が、もぐさの量や取付けの安全性が難しいことか
ら、近年、第10図および第11図に示すような
簡易灸が普及してきている。
これは、厚紙で作つたリング状の台座1の上
に、中央部の放熱孔2の上部を塞ぐように巻紙3
で円柱状に形成したもぐさ4を立設し、もぐさ4
の底部周縁を接着剤5で台座1に一体に固定する
と共に、台座1の底面に接着面6を介して剥離紙
7を貼付したものである。
この簡易灸の使用方法は、先ずマツチなどでも
ぐさ4の先端に火を付けてから、剥離紙7を剥が
して台座1の底面の接着面6を皮膚に押し当てて
固定する。
もぐさ4が上方から徐々に燃焼し、その熱が台
座1の放熱孔2を通つて皮膚に放熱されて熱くな
り、灸の効果をなすものである。
しかしながら、従来の簡易灸は、第12図に示
すように、上方から徐々に燃焼し、燃焼部8が空
気中に露出した状態となつているため、熱が空中
に放散し、台座1の放熱孔2を通過して皮膚を刺
激する効果が少なく、もぐさ4の下部まで燃焼部
8が進んだときに始めて熱く感じるため、その効
果は一瞬である。
また第13図に示すように、乾燥したニンニク
9をもぐさ4の中に巻き込んだニンニク灸もある
が、前述と同様に、燃焼したニンニク成分は大部
分空気中に放散し、効果はほとんど得られなかつ
た。
また細い円柱状のもぐさ4は台座1の上部に接
着剤5で固定されているが、接着面積が少ないの
で、接着剤5がもぐさ4に浸透し、放熱孔2の上
部を一部塞いでしまうため、その浸透量にじて開
孔面積が異なり、放熱量のバラツキが大きく品質
が一定していなかつた。
またもぐさ4は空気中に露出されているので燃
焼が速く、不完全燃焼となるため白煙が多量に発
生し、目にしみたり、室内がこげ臭くなる問題が
ある。
またもぐさ4が露出して燃焼しているので、衣
服に触れて焦がすことがあり、また燃焼中は剥が
しにくく、剥がすときに灰10が落ちるなどの問
題があり、背中に施灸するときにはうつぶせにな
らなければならず、取扱いも不便であつた。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案は、かかる点に鑑みなされたもので、ゆ
つくり完全に燃焼し、白煙も少なく、急速に昇温
し、長時間に亘つて温熱効果が持続すると共に、
品質も一定で、しかも燃焼部が露出していないの
で、衣服を焦がしたり灰が落ちたりせず、横向き
や下向きにも自在の方向に取付けられ、取扱いも
容易な簡易灸を提供するものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、放熱孔を開孔したリング状の台座の
上面に前記放熱孔を塞ぐように柱状のもぐさを立
設し、このもぐさの外周にもぐさの上端が突出す
るように綿状の断熱材を巻回し、更にこの断熱材
の上面を露出させて外周表面を補強体で被覆して
台座と一体に接合し、且つ台座の底面に接着面を
形成したとを特徴とするものである。
(作用) 本考案の簡易灸は、もぐさの上部に点火する
と、もぐさはグラスウールなどの綿状の断熱材に
囲まれた状態でゆつくり燃焼し、熱は断熱材内に
こもつて台座の放熱孔を通り、急速に温度上昇
し、長時間に亘つて皮膚を高温度で加熱すること
ができる。
もぐさは、断熱材の内側でゆつくり完全燃焼す
るので、燃焼部が露出せず、安全で、灰も落下せ
ずどの方向に向けても取付けることができる。
またもぐさは断熱材で支持され、断熱材が接着
剤で台座に固定されているので放熱孔が塞がれ
ず、放熱量が一定している。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面を参照して詳細に
説明する。
第1図乃至第3図は本考案の一実施例を示すも
ので、厚紙で作つた直径14mm、厚さ3mmの円形の
台座1の中央部に内径3mmの放熱孔2が開孔され
ている。
もぐさ4は巻紙3で巻かれて直径5mm、高さ10
mmの円柱状に形成され、この外周にグラスウール
11が巻回され、表面が補強体となるアルミニウ
ム箔12で被覆され、直径14mm、高さ8mmの円柱
状に形成され、もぐさ4の上部が僅かにグラスウ
ール11より突出するようになつている。
またグラスウール11の底部と台座1の上面と
は、第2図に示すように数ケ所接着剤5で接合さ
れ、更に台座1の底面には接着面6が設けられ、
この表面に剥離紙7が貼付されている。
次に使用方法について説明すると、先ずマツチ
やライターで、もぐさ4の突出した上部に点火し
た後、台座1の剥離紙7を剥がして、ツボの上の
皮膚に押し当てて固定する。
着火したもぐさ4は、上部から徐々に下方に向
つて燃焼して行き、このとき第3図に示すように
燃焼部8からの熱はグラスウール11を通り、ア
ルミニウム箔12の内面で反射され、熱は断熱材
となるグラスウール11内にこもつて急速に台座
1の放熱孔2から皮膚に当たり、短確時間で高温
が得られる。
また空気は露出したグラスウール11の上部か
ら供給され、ゆつくり燃焼するので、白煙が出
ず、臭いも少なく、完全に燃焼して長時間の温熱
効果が得られる。
また燃焼部8はグラスウール11で囲まれてい
るので、、衣服に触れても焦げる心配がない上灰
10もグラスウール11の中空部に溜つた状態と
なつて落ちず、横向きや下向きにも自在の方向に
取付けることができ、そのままの姿勢で背中に灸
を行うこともできる。
更に台座1と、もぐさ4はグラスウール11の
部分で接着剤5により接合されているので、従来
の如く、放熱孔2が塞がれず、放熱量が一定して
いる。
なお上記実施例の簡易灸と、従来のものとを実
際に皮膚にすえて、温度上昇の変化を調べたとこ
ろ、第4図に示すように本願は着火から1分10秒
で熱くなり、その後、6分20秒間熱い状態が続い
た。
これに対し第10図に示す従来のものは、熱く
なるまで着火から3分10秒と遅く、熱い状態も55
秒間しか続かなかつた。
第5図は本考案の他の実施例を示すもので、台
座1の放熱孔2に、ニンニク9のペーストをぬり
込んで使用したものである。
これは前述の如く、放熱孔2を通つて熱がニン
ニク9のペーストを加熱し、もぐさ4とニンニク
9の有効成分が効果的に皮膚に当り、無痕灸とし
て効果的である。
なおこの場合、ニンニク9に代り、シヨウガや
ネギでも良く、またグラスウール11を放熱孔2
に詰めることにより温度調節し、無痕灸として使
用することもできる。
第6図はグラスウール11と台座1をアルミニ
ウム箔12で一体に被覆したものである。
また使用時に、台座1の上部のアルミニウム箔
12に通気孔13を開孔することにより、燃焼を
促進して高温の灸を行うことができる。
なおアルミニウム箔12の代りに補強体として
アルミニウムとプラスチツク箔を積層したラミネ
ートフイルムや、難燃性の紙を用いても良い。
第7図はグラスウール11被覆する補強体とし
てアルミニウム円筒14を用いたものである。
また第8図は補強体としてプラスチツク円筒1
5を用い、この内面にアルミニウム蒸着膜16を
形成したものである。この場合、プラスチツクと
してはフエノール、グアナミンなどの耐熱性のあ
る熱硬化性樹脂を用いると良い。
更に第9図は円筒状の補強体と台座1をプラス
チツクやアルミニウムで一体に成型したものであ
る。
また上記実施例では、綿状の断熱材としてグラ
スウールを用いた場合について示したが、ロツク
ウールや石綿あるいはスポンジ状の石綿発泡体で
も良く、特にこの石綿発泡体は円筒状に打抜き成
型できるので量産性に優れている。
(考案の効果) 以上説明した如く、本考案に係わる簡易灸によ
れば、もぐさが、グラスウールや石綿など綿状の
断熱材で囲まれているので、ゆつくり完全に燃焼
し、白煙も少なく、急速に昇温し、長時間に亘つ
て温熱効果が持続すると共に、品質が一定で、し
かも燃焼部が露出していないので、衣服を焦がし
たり灰が落ちたりせず安全で、その上どの方向に
向けても自在に取付けることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は本考案の一実施例を示すも
ので、第1図は簡易灸の斜視図、第2図はその断
面図、第3図は燃焼状態を示す断面図、第4図は
本考案の簡易灸と従来品との温度上昇の変化を比
較したグラフ、第5図は他の実施例による簡易灸
の断面図、第6図は他の実施例により簡易灸の斜
視図、第7図乃至第9図は夫々異なる簡易灸の断
面図、第10図は従来の簡易灸の斜視図、第11
図はその断面図、第12図は従来の簡易灸の燃焼
状態を示す断面図、第13図は従来のニンニクを
装着した簡易灸の断面図である。 1……台座、2……放熱孔、4……もぐさ、5
……接着剤、6……接着面、7……剥離紙、8…
…燃焼部、11……グラスウール、12……アル
ミニウム箔、15……プラスチツク円筒。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 放熱孔を開孔したリング状の台座の上面に前
    記放熱孔を塞ぐように柱状のもぐさを立設し、
    このもぐさの外周にもぐさの上端が突出するよ
    うに綿状の断熱材を巻回し、更にこの断熱材の
    上面を露出させて外周表面を補強体で被覆して
    台座と一体に接合し、且つ台座の底面に接着面
    を形成したことを特徴とする簡易灸。 (2) 補強体がアルミニウムで形成されていること
    を特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記
    載の簡易灸。
JP1987031542U 1987-03-04 1987-03-04 Expired JPH0316669Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987031542U JPH0316669Y2 (ja) 1987-03-04 1987-03-04

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987031542U JPH0316669Y2 (ja) 1987-03-04 1987-03-04

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63140943U JPS63140943U (ja) 1988-09-16
JPH0316669Y2 true JPH0316669Y2 (ja) 1991-04-10

Family

ID=30837376

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1987031542U Expired JPH0316669Y2 (ja) 1987-03-04 1987-03-04

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0316669Y2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS529294B2 (ja) * 1973-01-19 1977-03-15

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS529294U (ja) * 1975-07-08 1977-01-22

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS529294B2 (ja) * 1973-01-19 1977-03-15

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63140943U (ja) 1988-09-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5632768A (en) Moxa treatment device
JPH0316669Y2 (ja)
CN209405255U (zh) 一种单式雷火灸装置
JPH11226083A (ja) 艾保持具
CN210078292U (zh) 控烟艾灸盒
KR200192595Y1 (ko) 쑥찜통
JP2010119555A (ja) 温灸具
CN209405252U (zh) 一种单式雷火灸装置
KR100494716B1 (ko) 쑥찜기
JPH0324184Y2 (ja)
CN209405254U (zh) 一种单式雷火灸装置
CN209405253U (zh) 一种单式雷火灸装置
JPS586410Y2 (ja) 温灸器
JPH071146Y2 (ja) 間接灸用具
CN219721278U (zh) 一种热助风艾灸器具
CN219595218U (zh) 一种适用于中医温针灸临床应用的隔热防烫集灰装置
CN2178125Y (zh) 中医熨药盒
KR200282847Y1 (ko) 경혈 훈증 황토 쑥뜸기
CN2187472Y (zh) 多灸位控温自疗施灸器
JPH0228914Y2 (ja)
KR200311124Y1 (ko) 쑥찜기
CN209075440U (zh) 一次性艾灸
JPH0563546U (ja) 温度感知式温灸器
JP3097414U (ja) 蒸気芳香器
JP2614594B2 (ja) ビワの葉温灸療法用棒もぐさとその消火キャツプ