JPH03164570A - 内燃機関の失火気筒検出装置 - Google Patents

内燃機関の失火気筒検出装置

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JPH03164570A
JPH03164570A JP30182489A JP30182489A JPH03164570A JP H03164570 A JPH03164570 A JP H03164570A JP 30182489 A JP30182489 A JP 30182489A JP 30182489 A JP30182489 A JP 30182489A JP H03164570 A JPH03164570 A JP H03164570A
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Shinpei Nakaniwa
伸平 中庭
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は内燃機関の失火気筒検出装置に関し、詳しくは
、機関回転周期に基づいて各気筒の平均有効圧の変化量
に略相当する判別値を演算し、この判別値とスライスレ
ベルとを比較す、ることで失火気筒を検出するよう構成
された失火気筒検出装置に関する。
〈従来の技術) 内燃機関においては、点火系又は燃料噴射弁等の燃料供
給系の故障、更に、圧縮漏れ等によって失火が発生する
ことがあり、失火が発生すると、かかる失火気筒に供給
された燃料が燃焼しないまま排気系に排出され、この未
燃焼ガスが排気浄化用に設けられた触媒装置で燃焼して
該触媒装置を焼損させることがあり、触媒装置が焼損す
ると、排気浄化能力の低下によって排気中の有害成分濃
度を増大させてしまうという問題が発生する。
このため、失火発生を検出し、失火が検出されたときに
は、失火発生を警告したり、失火している気筒への燃料
供給を停止するなどのフェイルセーフ制御を実行するこ
とが要求される。
失火を検出する装置としては、以下に示すように機関回
転変動に基づき失火気筒を判別するものがある(197
9年I 5ATA−P a p e r rExper
−−4ences with a new metho
d for measuring theengine
roughnessJby  R,Latsch、E、
Mausner。
V、B 1anchi  参照)。
即ち、機関の変動度合い(エンジンラフネス度)を各気
筒の平均有効圧の変化量として示す判別値LUnを各気
筒別に演算し、この判別値LUnに基づき失火気筒を検
出するものであり、判別値LUnは以下のようにして導
かれる。
ここで、M=機関発生トルク、W=負荷トルク、ω=ク
ランク角速度、θ=イナーシャモーメント、を−時間、
T=クランク回転周期瞬時値、ζ=クランク角度、j=
o、1,3.  ・・・、Tj=2orlクランク軸回
転周期、T j −+ = 1回前のTjとすると、 上記式を1クランク軸回転に対し積分すると、ここで、
Wを定数と仮定し、かつ、7j#Tj−+#Tj−zと
すると、 となり、上記式の左辺が失火気筒の発生と密接な関係に
ある内燃機関の平均有効圧の変化量Δpiに略相当する
ことから、右辺の回転周期に関わる演算を行えば、間接
的に平均有効圧の変化を捉えることができ、これによっ
て失火気筒を特定できるから、右辺の演算結果を機関変
動度合い判別値LUnとして、この判別値LUnに基づ
き平均有効圧が所定以上に減少変化しているか否かを気
筒別に判別して失火気筒を検出できるようにする。
ここで、平均有効圧Piの変化量ΔPiに略相当する機
関変動度合い判別値LUnの演算式は、下式のように、 となるが、実用上で簡単に演算できるように以下のよう
にして簡略化する。即ち、Δ(ΔTj)=(T j−+
  T j−z)−(T j  T j−+)であるが
、4気筒内燃機関の場合にはTj−+=36o°前の1
80゜周期(TDC毎にサンプリングされるTDC周期
)、T j −z−120’ (2回転)前の180°
周期、T3=最新の1800周期とする。更に、Tj3
は演算が大変であるから、Tj、Tj−+又はTj−z
に置き換える。ここで、360″′(1回転)前の18
06周期をhalf、720 @(2回転)前の180
°周期をold、最新の180゜周期をnewとし、か
つ、Tj3の代わりにTj−z(720”前の180°
周期=old)を用いるものとすれば、前記機関変動度
合い判別値LUnの演算式は、以下のように簡略化され
る。
上記演算式に基づく機関変動度合い判別値LUnの設定
を行うと、例えば第5図(4サイクル4気筒機関で#1
気筒の失火発生状態)に示すように、4気筒内燃機関の
#l気筒に対応する判別値LUIは、TDC毎(180
”)に更新される180゜周期計測結果の最新値が#1
気筒の筒内圧(燃焼行程)に影響されるものであるとき
に演算され、neWをこの#1気筒の最新180°周期
、halfを1回転前の#4気筒の筒内圧に影響される
180@周期、oldを1サイクル前(2回転前)に#
1気筒の筒内圧に影響される1806周期として演算さ
れる。
ここで、上記判別値LUnによる失火気筒判別は、運転
条件(例えば機関回転速度及び機関負荷)で決定される
スライスレベルSL(判別値LUの所定レベル)以下の
判別値LUn (スライスレベル決定用上の平均有効圧
減少)があったとき失火有りと判別し、連続して判別値
LUnが平均有効圧の減少を示しく=判別値LUがマイ
ナス)、かつ、その何れかがSLを越える減少量を示す
ときには、最初のものを失火によるものと判別するとい
う判定ロジックに基づいて行われ、第5図に示すように
#1気筒が継続して失火している場合には、図に示すよ
うに判別値LUnは、#1気筒。
#3気筒に対応する判別値LUI、LU3がそれぞれマ
イナスの値となって、然も両方がスライスレベル決定用
下となっているが、#1気筒に対応する判別値LUIが
最初であるから#1気筒が失火していると判別される。
〈発明が解決しようとする課題〉 ところで、特定気筒で毎回失火しているときには、第5
図に示すように失火気筒と次の気筒に対応する判別値L
Uが負の値となり、このときスライスレベルは判別値L
Uの最小値ll1inよりもゼロに近い値にしないと失
火判別できないのに対し、全気筒で失火が発生していな
いときには、判別値LUの最小値winよりもスライス
レベルを小さな値にしないと失火を誤判定してしまい、
然も、判別値LUは、第6図に示すように、機関運転条
件に応じてそのレベルが大きく異なる。
このため、前記判別値LUnに基づく失火気筒検出にお
いては、スライスレベルを機関運転条件(例えば機関負
荷と機関回転速度)に応じて可変設定する必要があり、
そのために機関それぞれに応じて運転条件毎に適正化し
たスライスレベルをROM上のマツプに記憶させるよう
にしていた。
従って、スライスレベルを初期決定するために多くの工
数を必要とすると共に、大きなROM容量を要し、また
、スライスレベルの初期設定に誤りがあると、精度の良
い失火気筒検出が行えなくなることがあった。
本発明は上記問題点に迄みなされたものであり、上記の
ようにして算出される判別値LUとスライスレベルとを
比較して失火気筒検出を行わせるに当たり、スライスレ
ベルのマツチング工数を低減すると共に、スライスレベ
ル決定用のROM容量を減少させ、然も、適切なスライ
スレベル設定により誤判定のない失火気筒検出が行える
ようにすることを目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 そのため本発明では、第1図に示すように、内燃機関の
回転周期を計測する回転周期計測手段と、これにより計
測された回転周期に基づいて各気筒の平均有効圧の変化
量に略相当する値である機関変動度合い判別値を各気筒
に対応させて演算する機関変動度合い判別値演算手段と
、この演算手段で演算された機関変動度合い判別値とス
ライスレベルとを比較して失火気筒を判別する失火気筒
判別手段と、スライスレベルを機関変動度合い判別値の
大きさに応じて可変設定するスライスレベル可変設定手
段と、を含んで内燃機関の失火気筒検出装置を構成する
ようにした。
ここで、第1図点線示のように、前記スライスレベル可
変設定手段を、機関変動度合い判別値の変化割合を演算
する変化割合演算手段と、この変化割合演算手段で演算
された変化割合に基づいて前記スライスレベルを設定す
る変化割合に基づくスライスレベル設定手段と、を含ん
で構成することが好ましい。
また、第1図点線示のように、前記変化割合演算手段で
演算された機関変動度合い判別値の変化割合を機関回転
速度に基づいて補正する変化割合補正手段を設けると良
い。
く作用〉 かかる構成の失火気筒検出装置によると、回転周期計測
手段で計測される内燃機関の回転周期に基づき、機関変
動度合い判別値演算手段が、各気筒の平均有効圧の変化
量に略相当する値である機関変動度合い判別値を演算す
る。そして、失火気筒判別手段は、前記機関変動度合い
判別値とスライスレベルとを比較して失火気筒を判別す
るが、前記スライスレベルは、スライスレベル可変設定
手段により機関変動度合い判別値の大きさに応じて可変
設定される。
即ち、スライスレベルを、予め機関運転条件に対応させ
て記憶しておくのではなく、回転周期に基づいて演算さ
れた機関変動度合い判別値の大きさに応じてその都度設
定するようにした。
ここで、前記スライスレベル可変設定手段が、変化割合
演算手段と変化割合に基づくスライスレベル設定手段と
を含んで構成されるようにしたときには、変化割合演算
手段によって演算された機関変動度合い判別値の変化割
合に基づき、変化割合に基づくスライスレベル設定手段
がスライスレベルを設定する。即ち、機関変動度合い判
別値の大きさとして、判別値の変化割合を演算し、この
変化割合に基づいてスライスレベルを可変設定する。
また、変化割合補正手段は、前記変化割合演算手段で演
算された機関変動度合い判別値の変化割合を機関回転速
度に基づいて補正し、この回転速度で補正した変化割合
に基づいてスライスレベルが可変設定されるようにする
。即ち、気筒間のおける平均有効圧の同じ段差が、低回
転と高回転とでそれぞれ発生した場合には、低回転側の
方が判別値の変化割合が大きくなるため、低回転と高回
転とで失火気筒検出の精度を両立させるために、機関回
転速度によって変化割合を補正してスライスレベルを設
定させるようにする。
〈実施例〉 以下に本発明の詳細な説明する。
一実施例を示す第2図において、4サイクル4気筒内燃
機関1の図示しないクランク軸には、磁性材によって形
成されその周囲にクランク角3゜(3’CA)毎の12
0個の凸部が形成されたシグナルディスクプレート2が
軸支されており、シグナルディスクプレート2の周縁付
近に固定された3°CA検出用の電磁ピックアップ3の
磁石開放端を、クランク軸の回転に伴って前記凸部が開
閉することによって誘導起電力パルスを得るように構成
され、前記シグナルディスクプレート2と3゜CA検出
用の電磁ピックアップ3とによって36CA毎の検出信
号が得られるようにしである。
また、前記シグナルディスクプレート2の一端面には、
回転軸を挟んで同一円周上に一対の突起部2a、2bを
設けてあり、この突起部2a、2bを検出するTDC検
出用の電磁ピックアップ4によって180 ’ CA毎
に誘導起電力パルスを得て、シグナルディスクプレート
2の突起部2a、2bと、電磁ピンクアップ4との組み
合わせによって180 ” CAの検出信号が得られる
ようにしである。
ここで、前記突起部2a、2bの電磁ピックアップ4に
よる検出位置を、上死点位置(TDC)に位置合わせす
ることにより、例えば点火信号と前記TDC位置検出と
によって各気筒の圧縮TDC位置が検出できるようにな
っている。
前記各電磁ピックアップ3.4から出力される誘導起電
力は、ゼロクロスコンパレータ5.6にそれぞれ入力さ
れ、O■レベルに対する大小に基づくO■中心のパルス
波に変換され、更に、次の波形整形回路7.8では、0
■をローレベルとするパルス波に整形される。
3’CA毎に立上がる(立下がる)波形整形回路7の出
力パルス(以下、3″’CAパルスと略す。
は、失火気筒検出を行うと共に機関1への燃料供給等を
制御するコンピュータ内蔵のコントロールユニット9の
タイマ1に入力され、タイマ1はこの3’CAパルスの
パルス数をカウントする。また、各気筒のTDC位置で
1806CA毎に立上がる(立下がる)波形整形回路8
の出力パルス(以下、TDCパルスと略す。)は、コン
トロールユニット9のトリガ1に入力されるようになっ
ている。
コントロールユニット9は、前記トリガ1に入力される
TDCパルスの周期、即ち、180 ’ CA(TDC
)周期を計測すると共に、TDCパルスをトリガとして
前記3”CAパルスをカウントし) て、例えばATDC20°付近とする失火検出プログラ
ムの割込実行タイミングを検出し、180”CA同周期
失火気筒検出を行う。
尚、クランク軸の回転位置を検出する手段は、前記誘導
起電力パルスを得るタイプの装置の他、シグナルディス
クプレートに設けたスリットの通過光を検出してクラン
ク軸の回転位置を検出する光学式のものであっても良く
、本実施例の装置に限定するものではない。
次に、TDCパルスから3”CAパルスをカウントして
検出されるTDC直後の実行タイミングになると割込実
行される失火気筒検出プログラムを、第3図のフローチ
ャートに従って説明する。
尚、本実施例において、回転周期計測手段1機関変動度
合い判別値演算手段、失火気筒判別手段。
スライスレベル可変設定手段、変化割合演算手段。
変化割合に基づくスライスレベル設定手段、変化割合補
正手段としての機能は、前記第3図のフローチャートに
示すようにソフトウェア的に備えられている。
まず、ステップ1 (図中ではSlと記しである。
以下同様)では、TDCパルスの入力間隔として計測さ
れるTDC周期(4気筒では180 ’周期)の最新値
Tne−から4回前Told4までの値を、それぞれ更
新記憶させる。
即ち、本プログラムが割込実行される直前のTDCから
その前のTDCまでの時間として求められる180°周
期の最新値をTne−にセントし、本プログラムの前回
実行時に求められてTne−にセットされていた周期を
1回前(180°CA前)の周期データとしてTold
lにセントし、同様にして、前回における1回前の周期
Toldlを今度は2回前(1回転前)の周期Told
2にセントし、前回における2回前の周期Told2を
今度は3回前(540” CA前)の周期Told3に
セントし、更に、前回における3回前の周期Told3
を今度は4回前(2回転前)の周期Told4にセント
する。
次のステップ2では、ステップ1で求めた最新周期Tn
ew 、1回転前(1/2サイクル前)の周期To1d
2.2回転前(1サイクル前)の周期Told4を用い
て下式に従い機関変動度合い判別値LUを演算する。
上記式は、前述した各気筒の平均有効圧の変化量に略相
当する値である判別値LUを算出する下式と同義である
から、周期Tnew、 Told2. Told4を用
いて直前のTDC周期中に燃焼行程であった気筒の平均
有効圧の変化が推定される。
ld (但し、new=最新の180 ’周期、half=1
回転前(7)180”周期、old=2回転前ノ180
eriI期)ステップ2で機関変動度合い判別値LUを
演算すると、次のステップ3では、上記ステップ2で演
算された判別値LUが負の値であって、平均有効圧の減
少変化を示しているかを判別する。
判別値LUが、負の値であって平均有効圧の減少変化を
示しているときには、ステップ4へ進み、負の値である
判別値LUの最新値と最近に負であった判別値LUのデ
ータの時系列的な記憶更新を行わせる。即ち、今回ステ
ップ2で演算されて負であった判別値LUを、最新値と
してoldlu (0)にセットし、前回以前の最も近
い時期に演算された負の判別値LUがセットされている
oldlu (0)のデータをoldlu (1)にセ
ットし、前回までにおいてoldlu (1)にセット
されていた負の判別値LUデータをoldlu (2)
にセットし、更に、前回までにおいてoldlu (2
)にセットされていた負の判別値LUデータをoldl
u (3)にセントし、最近の負の判別値LUとして4
個のデータが記憶されるようにする。
次のステップ5では、前記4個の負の判別値LUデータ
から最小値をサンプリングするために、4個のデータを
順次比較するためのカウンタiをゼロリセットすると共
に、最小値minに取り敢えず今回演算された判別値L
Uをセントする。
そして、ステップ6では、前記カウンタiが4未満であ
るか否かを判別し、カウンタiが4未満であるときには
ステップ7へ進む。ステップ7では、oldlu (i
)とlll1nとが比較され、oldlu (i)>s
inであるときには、ステップ8へ進んでoldlu(
i)にセットされている判別値LUのデータを最小値+
minに更新設定する。また、ステップ7における判別
結果の如何によらず、ステップ9ではカウンタiを1ア
フブさせる。
即ち、最初は、最新の判別値LUを最小値winとし、
かかる最小値sinとoldlu (0)とを比較し、
比較結果からより小さい値を最小値winに更新設定し
つつ、oldlu (13、olcllu (2) 、
oldlu (2)と最小値winとの比較対称を変化
させて、結果4つの判別値LUデータ(何れも負の値)
から最も小さな値をサンプリングするものである。
このようにして、負の値として算出された判別値LUの
過去4個のデータの中から最小値minをサンプリング
すると、次のステップ10では、今回ステップ2で算出
された判別値LUと、本プログラムの前回実行時(18
0°CA前)に同じくステップ2で算出された判別値L
UOLDとの偏差の絶対値(判別値LUの変化割合)を
求め、その値をDluにセットする。失火が発生すると
、第6図に示すように、気筒間における判別値LUの偏
差が大きくなるから、前記Dluが所定値以下で小さく
判別値LUの変化が殆どないときには、失火発生による
平均有効圧変化ではなく気筒間の燃焼バラツキ等による
平均有効圧変化であると見做すことができ、逆に、前記
Dluが所定以上に大きいときには失火発生によって平
均有効圧が気筒間で大きく変化しているものと見做すこ
とができる。
次のステップ11では、本プログラムの次回実行時にお
けるステップ10の演算のために、今回ステップ2で演
算された判別値LUを前回値L Uotaにセットする
次のステップ12では、前記ステップ10で求めた判別
値LUの気筒間段差であるDluを機関回転速度で補正
する。即ち、前記Dluが所定以上に大きいときには失
火発生により気筒間での平均有効圧変化が発生している
ものと推測されるが、機関回転速度によってその傾向が
異なり、第6図に示すように一般的に低回転時はど気筒
間での判別値50段差が大きくなる傾向を示すため、回
転に無関係に前記Dluが同等に扱えるように、高回転
時はど前記Dluを増大補正するような回転速度に基づ
く補正を行うものである。ここでは回転数rpmの二乗
値を前記Dluに乗算すると共に、桁合わせのために所
定値で除算するようにしてあり、このように機関回転速
度に応じた補正を施せば、回転速度毎に係数Xのマツプ
を備える必要がなくROM容量を節約できる。
そして、次のステップ13では、上記ステップ12で回
転速度に基づいて補正した判別値LUの気筒間段差であ
るDluに基づいて、前記最小値lll1nを補正して
スライスレベルSLを設定するための係数Xを、マツプ
から検索して求める。
ここで、前記Dluが所定以上に大きいときに、前記係
数Xは前記Dluの増大に応じてlよりも小さな値に設
定され、逆に前記Dluが所定以下であるときには小さ
(なるほど係数Xは大きく設定されるようにしである。
これにより、前記Dluが所定以下であって大きな判別
値50段差がなく失火発生と認められないときには、ス
ライスレベルSLを最小値winよりも更に小さな値に
設定することで、判別値LUがスライスレベルSL以上
であると判別されて失火判別が行われないようにし、ま
た、前記Dluが所定以上であって大きな判別値50段
差があり失火発生と認められるときには、スライスレベ
ルSLを最小値minよりも大きな値(ゼロに近い値)
にとして、判別値LLJがスライスレベルSL以下であ
ると判別されて失火判別がなされるようにする。
ステップ13で最小値ll1inに乗算してスライスレ
ベルSLを決定するための係数Xを設定すると、次のス
テップ14では、ステップ5〜ステツプ9での処理でサ
ンプリングされた過去4個の負の判別値LUデータの中
から求めた最小値winと前記係数Xとを乗算して、ス
ライスレベルSLを決定する。ここで設定されたスライ
スレベルSLと判別値LUとが、後述するステップ15
で比較されることにより、平均有効圧Piが減少してい
る気筒として失火気筒が判別される。
上記のようにして、判別値LUの変化割合Dluと最小
値winとに基づいてスライスレベルSLを設定するよ
うにすれば、第4図に示すように、回転速度及び機関負
荷の条件が一定であっても、そのときの判別値LUの大
きさに応じてスライスレベルSLが変動し、失火が発生
していないときにはスライスレベルSLを判別値LUよ
りも充分に小さな値として失火の誤判定を回避すると共
に、失火発生時にはスライスレベルSLを判別値LUの
レベルに応じて最小値minよりも大きな値に変化させ
て、精度の良い失火気筒検出を行わせることができる。
また、かかるスライスレベルSLの可変設定が、係数X
のマツチングのみによって自動的に行われるため、スラ
イスレベルSLのマツチング工数を低減できると共に、
ROM容量が節約できる。
ステップ15では、ステップ14で設定されたスライス
レベルSLと、ステップ2で演算された判別値LUとを
比較し、今回演算された判別値LUがスライスレベルS
Lよりも小さい値であるか否かを判別する。
ここで、判別値LUがスライスレベル5I4iであると
判別されると、ステップ16でフラグflagの判別を
行う。前記フラグflagは、判別値LUが負であると
判別されたときに、後述するステップ27で1がセント
され、判別値LUがゼロ以上であるときにはステップ2
8でゼロがセットされるから、このステップ16でフラ
グf lagがゼロであると判別されたときには、判別
値LUが負になった初回においてスライスレベルSL未
満であると判別されたことになり、この場合には、今回
の判別値LUにより平均有効圧の減少変化が示された気
筒が失火しているものと推定し、ステップ17へ進む。
ステップ17では、直前のTDCがどの気筒の圧縮TD
Cであるかによって、最近にサンプリングされたTDC
周期に影響した燃焼行程の気筒を特定し、その気筒を今
回の判別値LUに基づく失火検出気筒とする。、即ち、
例えば、今回の圧縮TDCが#2気筒のものであるとき
には、点火順が#1−#3−#4−#2であれば直前に
#4気筒の燃焼があり、この#4気筒の燃焼影響を受け
て周期が計測されて判別値LUが演算されたことになる
から、今回スライスレベルSL未満であると判別された
判別値LUに基づいて#4気筒の失火発生を判別し、ス
テップ18へ進んで#4気筒の失火発生数をカウントす
るカウント値c4を1アツプさせる。同様にして、今回
の圧縮TDCが該当する気筒の直前に燃焼した気筒で失
火が発生したものとして、失火検出回数01〜c3のカ
ウントアツプを各気筒別に行わせる(ステップ19〜ス
テツプ21)。
一方、ステップ16でフラグflagに1がセントされ
ていると判別されたときには、第5図に示すように、判
別値LUがm続して負となっている場合であり、この場
合には、最初に負となった判別値LUに基づいて失火気
筒を特定するのが正しいので、ステップ22で最近の圧
縮TDCとして特定される燃焼気筒の前々回に燃焼され
る気筒が失火したものと判定する。
即ち、今回の圧縮TDCが#4気筒であるときには、直
前の燃焼気筒が#3気筒であり、更に、1回前が#l気
筒であるから、ステップ22で燃焼気筒が#4気筒であ
ると判別されたときには、#l気筒が失火しているもの
と推定し、ステップ23へ進んで#1気筒の失火回数を
カウントアツプするC1を1アンプさせる。燃焼気筒が
92. #1゜#3気筒であるときにも同様にして、#
3.#4゜#2気筒の失火を推定して、それぞれの失火
検出回数をカウントアツプする(ステップ24〜ステツ
プ26)。
このようにして、失火気筒を特定して、その気筒の失火
回数をカウントアツプした場合と、ステップ15で判別
値LUが負であるがスライスレベルSL以上であると判
別されたときには、ステップ27で前記フラグflag
に1をセットする。
また、ステップ3で判別値LUがゼロ以上であると判別
されたときには、ステップ28へ進んで前記フラグfl
agにゼロをセットする。
ステップ27又はステップ28でフラグflagの設定
を行うと、ステップ29へ進む。ステップ29では、プ
ログラムの実行回数をカウントするカウント値cntが
所定値(例えば1000)になったか否かを判別する。
ここで、カウント値cntが所定値までカウントアツプ
されていないときには、ステップ30へ進んでカウント
値cntを1アツプさせて本プログラムを終了させるが
、所定値になっているときには、ステップ31でカウン
ト値antをゼロリセットした後、ステップ32〜ステ
ツプ39で各気筒別の失火発生割合に基づいて気筒別に
失火発生表示を行わせる。
ステップ32では、#1気筒の失火検出回数がセットさ
れているC1と所定値(例えば40)とを比較すること
によって、カウント41cntが所定値までカウントア
ツプされる所定期間中に所定回数以上の割合で#1気筒
の失火が検出されているときには、ステップ33へ進み
、#1気筒の失火発生を例えば機関1が搭載されている
車両のダツシュボード上等に表示して警告する。
同様にして#2気筒〜#4気筒の失火検出回数がセット
されている02〜C4と所定値とそれぞれに比較するこ
とによって、各気筒別に失火頻度が高いか否かを判別し
、所定以上の頻度で失火が発生している気筒に関しては
、失火発生を上記のようにして表示させる(ステップ3
4〜39)。
各失火カウント値01〜C4と所定値とをそれぞれに比
較して失火発生頻度を判別した後は、ステップ40で0
1〜C4をそれぞれゼロリセットし、再度カウント値c
ntが所定値までカウントアツプされる所定期間中にお
ける各気筒別の失火検出回数が新たに失火カウント値0
1〜C4にそれぞれセットされるようにする。
尚、本実施例では、各気筒別の失火発生頻度が所定以上
であるときに、その気筒を表示して警告するようにした
が、警告と共にその気筒への燃料供給を停止するなどの
フェイルセーフ制御を実行するようにしても良い。
〈発明の効果〉 以上説明したように本発明によると、各気筒の平均有効
圧の変化量に略相当する機関変動度合い判別値を回転周
期に基づいて演算し、この判別値とスライスレベルとを
比較して失火気筒検出を行わせるに当たり、前記スライ
スレベルを判別値の大きさに応じて可変設定してスライ
スレベルが自動的に設定されるようにしたため、スライ
スレベルのマツチング工数を低減できると共に、スライ
スレベル設定のためのROM容量を節約でき、然も、機
関運転条件が一定であっても失火有無によってスライス
レベルを適正値に変化させて失火検出精度を向上させる
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成を示すブロック図、第2図は本発
明の一実施例を示すシステム概略図、第3図は同上実施
例における失火気筒検出制御の内容を示すフローチャー
ト、第4図は同上実施例における判別値LUとスライス
レベルSLとの関係を示すタイムチャート、第5図は4
気筒機関における判別値LUに基づいた失火気筒検出の
特性を説明するためのタイムチャート、第6図は判別値
LUの運転条件による変化を示す線図である。 1・・・機関  2・・・シグナルディスクプレート3
.4・・・電磁ピックアップ  5.6・・・ゼロクロ
スコンパレータ  7,8・・・波形整形回路9・・・
コントロールユニット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)内燃機関の回転周期を計測する回転周期計測手段
    と、 該計測された回転周期に基づいて各気筒の平均有効圧の
    変化量に略相当する値である機関変動度合い判別値を各
    気筒に対応させて演算する機関変動度合い判別値演算手
    段と、 該演算された機関変動度合い判別値とスライスレベルと
    を比較して失火気筒を判別する失火気筒判別手段と、 前記スライスレベルを前記機関変動度合い判別値の大き
    さに応じて可変設定するスライスレベル可変設定手段と
    、 を含んで構成したことを特徴とする内燃機関の失火気筒
    検出装置。
  2. (2)前記スライスレベル可変設定手段が、前記機関変
    動度合い判別値の変化割合を演算する変化割合演算手段
    と、 該変化割合演算手段で演算された変化割合に基づいて前
    記スライスレベルを設定する変化割合に基づくスライス
    レベル設定手段と、 を含んで構成されることを特徴とする請求項1記載の内
    燃機関の失火気筒検出装置。
  3. (3)前記変化割合演算手段で演算された機関変動度合
    い判別値の変化割合を機関回転速度に基づいて補正する
    変化割合補正手段を設けたことを特徴とする請求項2記
    載の内燃機関の失火気筒検出装置。
JP30182489A 1989-11-22 1989-11-22 内燃機関の失火気筒検出装置 Expired - Lifetime JPH07111153B2 (ja)

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EP19900122329 EP0433690B1 (en) 1989-11-22 1990-11-22 Apparatus and method for detecting misfire in a cylinder of an internal combustion engine
DE1990615598 DE69015598T2 (de) 1989-11-22 1990-11-22 Verfahren und Vorrichtung zur Erkennung von Fehlzündung in einem Zylinder einer Brennkraftmaschine.

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH062609A (ja) * 1992-06-15 1994-01-11 Mitsubishi Electric Corp 内燃機関の失火検出装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH062609A (ja) * 1992-06-15 1994-01-11 Mitsubishi Electric Corp 内燃機関の失火検出装置

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