JPH03164244A - 積層体 - Google Patents

積層体

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JPH03164244A
JPH03164244A JP1303250A JP30325089A JPH03164244A JP H03164244 A JPH03164244 A JP H03164244A JP 1303250 A JP1303250 A JP 1303250A JP 30325089 A JP30325089 A JP 30325089A JP H03164244 A JPH03164244 A JP H03164244A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高強度高弾性率のフィルム層と、熱可塑性樹
脂層または繊維強化熱可塑性樹脂層とを積層一体化した
材料に関し、さらに詳しくは、曲げ、引っ張り、圧縮等
の優れた機械的強度及び極めて優秀な耐衝撃性をもち、
熱プレス等の簡便な方法で容易に成形できる新規な複合
材料に関する。
[従来の技術] エボキシ樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂を、カ
ーボン繊維、ガラス繊維、アラミド繊維等で補強して使
用するいわゆる織維強化プラスチソクは従来より知られ
ている.補強用礒維は、フィラメントヤーン、織布、短
織維マット等の形で用いられるが、その機能を十分に果
たすために、高強度、高弾性率等の物性が要求される。
繊維強化熱硬化性樹脂は機械的強度あるいは弾性率に優
れるものの、一般に靭性に乏しく、耐衝撃性に問題があ
り、一旦破壊すると、強化繊維がささくれた鋭利な破壊
面を露出するという欠点がある。耐衝撃性に優れた補強
用繊維として注目されるアラξド繊維は、そのコンポジ
ットをm械加工する際に繊維がちもけ、毛羽だち、加工
面がきれいに仕上がらないという実用上大きな欠点を有
している。また長繊維強化プラスチックには共通して機
械的性能及び寸法安定性の異方性という欠点が存在する
〔発明が解決しようとする課題〕
かかる点に鑑み、本発明者らは、さきにまだ公知でない
が最近開発された高強度高弾性率のフイルムを用い、物
性に異方性が少なく、耐衝撃性にすぐれた熱硬化性樹脂
複合材料を提案した。本発明者らは、更に鋭意研究を続
け、熱可塑性樹脂との複合化を検討した結果、靭性及び
耐衝撃性が更に改良されるだけでなく、戒形性に優れた
材料が得られることを見いだし、本発明に至った。
本発明の一つの目的は、いわゆる繊維強化プラスチック
に匹敵する機械強度をフィルムと樹脂の組合せによって
達成することにある。一方、本発明のもう一つの目的は
、繊維強化樹脂と、フイルムを組み合わせることによっ
て、繊維強化樹脂が木来有する剛性を損なうことなく、
むしろ更に優れた機械的物性と耐衝撃性とを付与するこ
とにある。
〔課題を解決するための手段〕
即ち、本発明は、400゜C未満に融点及び分解点をも
たない有機系重合体からなり、35kg/mm”以上の
引っ張り強度及び7 0 0 kg/nun2以上の引
っ張り弾性率を有するフィルム層と熱可塑性樹脂層とを
積層一体化してなる積層体,であり、もう一つの本発明
は,400゜C未満に融点及び分解点をもたない有機系
重合体からなり、35kg/Il12以上の引っ張り強
度及び7 0 0 kg/mm2以上の引っ張り弾性率
を有するフィルム層と繊紐で補強された熱可塑性樹脂層
とを積層一体化してなる積層体,である。
本発明において用いられる熱可塑性樹脂は、例えば、ポ
リオレフィン、ポリエステル、ボリアξド、ポリアクリ
レート、ポリカーボネート等がある。また特に限定され
ないが、得られた戒形体の耐熱性あるいは使用可能温度
域等の観点から、いわゆるスーパーエンプラの類が好ま
しく用いられる。それらの例としては、ポリスルフォン
、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテ
ルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテル
サルフォン、ポリフエニレンサルファイド等がある。
従って、本発明において、補強体として用いるフィルム
は、それら高融点の熱可塑性樹脂の成形温度においても
変形、溶融、分解等を起こさないものであることが必須
であり、すなわち、400゜C以上に融点及び分解点を
もつ有機系重合体からなっている必要がある。
本発明の目的に従って、本発明に用いるフイルムは、そ
れ自体が高強度、高弾性率であることが必要であり、す
なわち、35kg/am”以上の引っ張り強度及び70
0 kg/film”以上の引っ張り弾性率をもつもの
でなくてはならない。好ましくは、450 kg / 
mm 2以上の強度と1000kg / mrn ”以
上の弾性率を、更に好ましくは、50kg/ffII1
”以上の強度と1200kg/m+a”以上の弾性率を
有することである。
このような有機系重合体としては、例えば、アラミド、
ポリイミド、ポリベンツイミダゾール、ポリベンツビス
チアゾール等が挙げられるが、樹脂との接着の良さや高
強度、高弾性率の発現のし易さからアラミドとポリイミ
ド、なかでもアラミドが好ましい。
好ましく用いられるアラξドには下記の一般式(1) 
,(n)で表わされる構造のもの、またはこれらの共重
合体がある。
一←c− R+ − C− Nll − R2 − N
ll寸r   (1)111I OO 又は+C−R3−Nil寸7     (■)11 0 (式中において、R+ ,RzおよびR,はから選ばれ
、これらの水素原子がハロゲン、メチル、エチル、メト
キシ、ニトロ、スルホン等の官能基で置換されていても
よい。m,nは平均重合度であり約5 0−1000で
ある。)本発明に用いるフィルムには、上記、特定の有
機系重合体以外の成分が、本発明の効果を損わない範囲
で少量含まれていてもよく、例えば上記以外の有機系重
合体、有機系低分子化合物、無機化合物等を少量含有し
てもよい。
フィルムは、コンボジット製品としての抗張力の必要な
方向に引張強度及び引張弾性率を増強した所謂テンシラ
イズドタイプが用いられてもよいがもちろん、フィルム
として、等方的な性能を有するものを用いた方が、得ら
れる戒形体の機械的強度及び寸法安定性に方向性が少な
いという点でよい。本発明において、引張強度と引張弾
性率とは少くとも1つの方向が前記の値を満たしていれ
ばよいが、好ましくは、任意に選んだ互いに直交する2
つの方向の特性の平均値が前記した値を満していること
である. 本発明において、補強効果を十分に発現させるために、
フィルムと熱可塑性樹脂とが十分な接着力をもつことが
好ましい。大きな接着力は下記の方法により達成される
.その方法は、例えば製膜上の工夫、!!膜後の物理的
又は化学的なエッチング等によりフィルム又はテープの
表面を粗にする、コロナ放電処理、プラズマ処理、化学
分解等により表面に化学活性種を導入する、エボキシ化
合物、イソシアネート化合物、レゾルシン・ホルマリン
・ラテックス混合物等により接着用の含浸前処理をする
、又はこれらを組み合わせる等の方法が好ましく用いら
れる。
本発明に用いるフィルムの厚みは成形品における樹脂層
、あるいは繊維強化樹脂層との積層構成を考慮して適宜
決定されるが通常2〜100μmであり、好ましくは5
〜50μmである。
本発明でいう織維強化熱可塑性樹脂層は、補強繊維に熱
可塑性樹脂を含浸して得られ、強化繊維と樹脂との比率
に関しては、強化繊維の体積分率が40〜70%のもの
が好ましい。
本発明に用いる補強繊維としては、ガラス繊維、カーボ
ン繊維、アラミド繊維、ポリベンズイミダゾール繊維、
ポリベンゾチアゾール繊維、あるいは例えばニッケルメ
ッキを施したカーボン繊維等これらを金属被覆したもの
や、また、アルミナ織維、シリコンカーバイド繊維等の
無機繊維も含まれ、これらの繊維の2種以上を併用する
こともできる。
また、繊維は一方向に引き揃えたシート状の形で、ある
いは織物の形で用いられ、特に等方的な機械物性が要求
される用途においては適当な長さにカットされた繊維が
ランダムに配向したマット状でも使用される。
本発明の一つの目的であるフィルムと熱可塑性樹脂との
積層体においては、フィルム自体には熱融着性、圧着性
等の一体化能は殆んどなく、熱可塑性樹脂が、バインダ
ーとしての役割を担う。従って、それらは必ず交互に積
層されねばならない。
また、戒形体中におけるフィルムと熱可塑性樹脂との比
率は、フィルムの割合が40〜95%の間にとられれば
よい。40%未満では満足な物性が得られず、95%を
越えると一体化が困難となる。
好ましくは60〜90%、更に好ましくは70〜85%
の範囲である。
本発明の他の1つの目的であるフィルムと繊維強化熱可
塑性樹脂との積層体における積層構威及び積層比率に関
して特に制限はないが、例えば、繊維強化樹脂の剛性を
損うことなく耐1h 撃性を飛躍的に増大させ得る好適
な構戒は、繊維強化樹脂層をフィルム層ではさみ込むも
のであり、特に成形体の形状が中空のパイプの場合に極
めて有効である。これはフィルム層が繊維強化樹脂層の
変形を抑え込み、クランクの発生を起り難くすることに
よる効果と考えられる。積層割合はフィルムの成形体全
体に対する体積分率が5〜50%の間であり、好ましく
は5〜30%である。
別の構或の例としては、先述のフィルムと熱可塑性樹脂
の場合の如く、フィルムと繊維強化熱可塑性樹脂を一層
ずつ交互に積層する方法がある。
あるいはこれらを組み合わせる方法も適宜用いられてよ
い。また、フィルム層は必ずしも一層ずつ積層する必要
はなく、複数層重ねたものを配することもなされてよい
。その際、フィルムとフィルムとの間はバインダーとし
て樹脂を積層する必要がある。
本発明の積層体は種々の方法で製造することができる。
高強度・高弾性率のフィルムと熱可塑性樹脂とからなる
積層体は、例えば、熱可塑性樹脂を融液あるいは溶液の
状態からフィルム状に成形し、あらかじめこれと不融の
高強度、高弾性率のフィルムとをラ貴ネートしてラミネ
ートフィルムとしてから、更にこれを複数枚積層し熱プ
レス等を用いて一体化することができる。また、該ラミ
ネートフィルムを棒状の金型に密着、}壱回し、外側か
ら熱収縮テープ等を捲き重ね、熱可塑性樹脂の融点以上
に一旦加熱し冷却固化させた後、金型から抜き取れば、
種々断面のパイプを得ることができる。
また、ラミネートフィルムを経山することなく、熱可塑
性樹脂フィルムと不融の高強度・高弾性率フィルムを積
層し、金型を用いて熱プレスすることもなされてよい。
その際、金型に所望の形状を付与することで、様々な形
状の積層体を容易に得ることができる。
高強度、高弾性率で不融のフィルムと繊維強化熱可塑性
樹脂との積層体は、以下の方法で製造出来る。まず繊維
強化熱可塑性樹脂は、熱可塑性樹脂を融液あるいは溶液
の状態で例えば、一方向に引き揃えたもの(以下UDシ
一トという)、織編物、あるい、はマット状物等の強化
繊維シートに含浸し、必要に応じて加熱、脱溶媒等を行
って製造される。また、強化繊維と熱可塑性樹脂の繊維
とを織編物としたもの、あるいは、それらの交絡したヤ
ーン及び混紡したヤーンを引き揃え、織編等でシート化
したものを用いることも出来る。こうして得られた繊維
強化熱可塑性樹脂シートと高強度、高弾性率で不融のフ
ィルムとを一層ずつ交互にラミネートあるいは積層し熱
プレスすれば、交互積層の戒形体となる。また一層ずつ
ラミネー1・したものを金型にl在回戒形ずればパイプ
状の交互積層体となる。また、先に述べた、高強度、高
U!li性率、不融のフィルムと熱可塑性樹脂とのラミ
ネ−トを用いれば、繊維強化熱可塑性樹脂シートと適宜
積層することにより、所望の様々な積層構威の積層体を
製造することが可能である。
〔実施例〕
次に本発明を実施例を用いて詳細に説明する.実施例1
,3,5.6及び比較例1.3,6.7で得た積層板の
物性を第1表に、また実施例2,4及び比較例2,4.
5で得た積層管の物性を第2表に示した。
なお、実施例における積層体の物性の測定方法は以下の
通りである。
抽圧縮強度;管状戒形体から長さ13mmの試験片を切
り出し、島津製作所製万能試験機(商品名オートグラフ
AG−10型)を用い、圧縮速さ1mm/分で管の長さ
方向に圧縮し、最大破壊強さを求めた。
輔圧縮強度は以下の式により算出した。
4P 但し、σ, d d2 P 面圧縮強度; ;軸圧縮強度(kg/+nm”) ;試験片の内径(mm) :試験片の外径(圓) ;最大破壊強さ(kg) 管状成形体から長さ17閣の試験片 を切り出し、圧縮速さl+nm/分で管の径方向に圧縮
し最大破壊強さを求めた。面圧縮強度は次式によって算
出した。
但し、σ2 ;而圧縮強度(kg/+nm2)L  ;
試験片の長さ( nun ) 他の記号は軸圧縮強度の測定方法にIiJ シ。
アイゾント衝撃吸収エネルギー;管状戒形体より長さ6
4mmの試験片を切り出してそのまま用いた。
東洋精機製作所■製アイゾット衝撃試験機で、ハンマ重
ffi3.874 kg、持ち上げ角135度で試験し
た。
衝撃吸収エネルギーは次式により求めた。
π (d2”−dl”) 但し、E ;アイゾット衝撃吸収エネルギー(kg −
 cm/cffl) 一 :ハンマ重量(3.874kg) R ;ハンマの軸心と重心間の距離 (22.41cm) β;ハンマが試料を破断し反対側に振り上がった角度(
度) 油げ強度及び曲げ弾性率;積層板から幅25mm、長さ
50a+mの試験片を切り出し、島津製作所■製万能試
験機(商品名オートグラフAG−10型)を用い、支点
間距離35n+m、曲げ速度2mffI/分で試験した
。加圧くさびの先端はR5、支点先端はR2のものを使
用した.得られた荷重一たわみ曲線より、曲げ強度(σ
f)及び曲げ弾性率(E,/)を以下の式によって算出
した。
2匈h2 曲げ強度(kg/mm”) 試験片の幅( mm ) 試験片の厚さ(mm) 支点間距離(M) 最大破壊荷重(kg) 4Wh3      Y 但し、EJ;曲げ弾性率( kg / mm ” )F
/Y ;荷恵一たわみ曲綿の直線部分の勾配(kg/f
flIn) 落錘衝撃試験;積層板から100 fflfflX10
0 mmの試験片を切り出し、レオメトリックス社製落
錘衝撃試験機を用いて、荷重30kg、高さ20cm、
試験速度2m/秒の条件で試験を行った。得られた吸収
エネルギー曲線から、全吸収エネルギーを求めた。
アラミドフィルムの製造は下記の方法で行なった。
まず98%濃硫酸中に溶解して、Cが0.5g/100
 dにて、30゜Cで測定した対数粘度が5.5のポリ
ーpフェニレンテレフタルアξド(以下PPTAと略す
)を99.5%の硫酸にボリマー濃度12%で溶解し、
光学異方性のあるドープを得た。このドープを真空下に
脱気し、濾過したのち、ギアポンプを通じて、スリント
ダイから押出し、鏡面に磨いたタンタル製のベルトにキ
ャストし、相対湿度40%の約90゛Cの空気の雰囲気
のゾーンを通しし、流延ドーブを光学等方化し、ベルト
とともに、20゜Cの30%硫酸水溶液中に導いて凝固
させた.次いで、凝固フィルムをベルトからひきはがし
、カセイソーダ水溶液で中和し、水洗した。洗浄の終了
したフィルムを乾燥させず、ローラで長さ方向(MO方
向)に延伸し、次いでテンターで幅方向(TO方向)に
延伸したのち、定長に保持しつつ、200゜Cで乾燥し
更に3 0 0 ”Cで定長熱処理し、30μmのPP
TAフィルムを製造した。
得られたフィルムは淡黄色透明で、熱分析において40
0゜C以下における溶融、分解は見られなかった。種々
延伸倍率を変えて製造を行ない得られたPPTAフィル
ムの中から、引張強度及び弾性率が、長さ方向で、それ
ぞれ4 5 kg /閣2、1390kg/餉2幅方向
で、それぞれ4 4 kg/mm” 、1350kg/
mm”のフィルム(フィルムAとする)を後述の実施例
において使用した。
まず、本発明の一つの発明である高強度、高弾性率のフ
ィルム層と熱可塑性フィルム層との交互積層について実
施例1,2で説明する。
実施例1 東レ・フィリップス社製ポリフエニレンサルファイド(
以下ppsと略する)’E−340゜Cで加熱溶融して
スリソトダイより押し出し、ダイ直下のロール上を走行
するフィルムAの上に製膜し、直後の一対のニンプロー
ル間で圧着して全厚み40μmのラミネートフィルムを
得た。
該フィルムを短冊状に切り出し、矩形の手金型中に、2
5枚重ねてセットした。これを熱プレス装置を用いて3
50゜C、2 0 }cg / c+Jの条件下10分
加熱加圧し、50゜Cまで冷却して、I胴厚の積N板を
得た。
実施例2 実施例1で得られたラミネートフィルムを幅lOmmの
テープ状にスリットし、テーピングマシンを用い、直径
10触のステンレス製丸棒の金型にピッチ2. 5 m
mで捲回した。この操作を6同繰り返ししフィルムAの
重なりが24層に相当する積層を行ない、巻始めと巻終
りの端部をステンレス製のカラーで因定した後、350
 ℃のオーブン中で5分間加熱した。室温まで冷却した
後、金型を抜き取って内径10mm、外径12mmの積
層管を得た。
つぎに本発明のもう一つの発明である高強度、高弾性率
のフィルム層と繊維で補強された熱可塑性樹脂層との積
層について実施例3〜6及び比較例1〜7で説明する。
実施例3 実施例1で得られたラミネートフイルムと、フィリップ
スペトローリアム社製炭素繊維のUDシ一ト/PPS 
 (商品名ライトンACM )とを以下の如く積層した
。まずラミネートフィルムを3枚積層し、その上からラ
イトン八CM(商品名)を9枚繊維軸をそろえて重ね、
更にラξネートフイルム3枚を積層して、矩形の平金型
に装てんし、温度350゜C、圧力20kg/ciの条
件下20分間加熱加圧した。50゜Cまで冷却した後取
り出して、厚さ2InII1の積層板を得た。
実施例4 直径10mmのステンレス丸棒の金型に、あらかしめ1
50゜Cに加熱した炭素繊維のUDシ一ト/PPS(商
品名ライトンACM ’)をシートローリング装置を川
い、炭素繊維の配向方向が金型の長さ方向に一致するよ
うに4層捲回した。その上から実施例1で得られたラξ
ネートフィルムのIOM幅テープを、テーピング機を使
用してピッチ2mII1で捲き付けた。この積層物の両
端部をステンレス製のカラーでしっかりと固定した後、
350゜Cのオーブン中で10分間加熱した。室温まで
冷却した後、金型を引き抜いて、内径10nm、外径1
2111111の積層管を得た。
実施例5 デュポン社製アラミド繊維、(商品名ケプラー49)の
1420dのヤーンをクリルにセットし、ICI社製ポ
リエーテルサルフオン(以下PESと略する)の25%
ジメチルアセトアミド(以下DMAcと略する)溶液中
に該繊維を導いて溶液を含浸しつつ、次いで、シリコン
離型紙をあらかじめセットしたステンレス製のドラム上
に、糸条と糸条との間にすき間が出ないようにピッチ1
Mで慎重に巻き付けた。100 ℃で3時間、ドラムを
同転させつつ、加熱して、脱溶媒し、一ケ所を離型紙ご
と切り開いて、厚さ0.2mのアラミド繊維強化PES
を得た。
一方PES25%のDMAc溶液をグラビアコーターを
用いてフィルムAに塗布し、加熱脱溶媒してPESを片
面にコートした40μm厚のラもネートフィルムを得た
。このラミネートフィルムを3層重ねた上にアラミド繊
維強化PESを繊維軸の方向をそろえて9層重ね、更に
ラミネートフィルム3層を重ねたものを矩形の平金型に
装てんし、320゜C、100kg/mm”の条件下に
20分間加熱加圧した。60゜Cまで冷却した後、金型
より積層板を取りだした。厚さは2 mmであった。
実施例6 フィルム八の表面に、180メッシュの川砂の粒子を用
いてプラスト加工を施した。該フィルムと、ポリエーテ
ルエーテルケトン(以下PEEKと略す)を含浸したI
C1社製炭素繊維UDシ一ト、(商品名APC−2)を
繊維の方向をそろえて各10層交互に重ね、これを金型
に装てんし、360゜C、45kg / cr&の条件
下に20分間加熱加圧し、60゜Cまで冷却した後、2
.2mmrg−の積層板を取り出した。
比較例1 旭コンポジシト■製炭素繊維/エポキシUDプリプレグ
(商品名ファイバーダックス)を10層積層し、エアバ
ッグ/オートクレープ法により、150℃で2時間加熱
して、炭素繊維/エボキシ積層板( 2 n++n厚,
)を得た。
比較例2 比較例1で用いたものと固しプリプレグを10恥径のス
テンレス丸棒の金型に繊維軸が金型の長さ方向と威す角
がO”,25゜となるように5層捲回し、その上を離型
処理を施したPETテープでラッピングした後、150
゜Cのオーブン中で加熱硬化させた。室温まで冷却した
後金型を抜き取って内径10nIII1、外径12mm
のラ旦ネートバイプ2種を得た。
比較例3 炭素繊維のUDシート/PPS (商品名ライトンAC
M)を10枚重ね、実施例3と同じ成形条件下に厚さ2
fflfflのUD積層板を得た。
?較例4 フィルムAのかわりに、宇部興産■社製引張り強度23
.5kg/cffl,引張弾性率3 6 0 kg/c
fflのポリイ旦ドフィルム、(商品名コービレックス
ーR)の25μm規格品を用いた以外は実施例4と同様
の方法で内径10mm、外径12■■■の積層管を或形
した。
比較例5 実施例4を同様に、直径10mmのステンレス丸棒を金
型として炭素繊維UOシー}/PPS  (商品名ライ
トンACM )を5層捲回し、その外側をフィルムAで
ラッピングして実施例4と同じ条件下に一体化せしめた
後、得られた積層管の最外層のフィルムAを剥がして試
料とした。
比較例6 フィルムAを積層せず、アラξド繊維強化PESを10
層重ねた以外は実施例5と同じ条件下に成形して積層板
を得た。
比較例7 ブラスト加工したフィルムAを用いなかった以外は実施
例6と同様にして積層板を成形した。
以下余白 (発明の効果) 本発明の積層体は優れた機械的物性を有し、更には、こ
れまでの材料では得られなかった極めて高い衝撃吸収性
を有している。加えて、切断加工性、穴あけ加工性等の
機械加工性にも優れ、むしろ繊維強化の場合より加工時
の工程が簡略化されるという利点すらある。
本発明の一つである高性能のフィルムと熱可塑性樹脂か
らなる積層体は、その優れた機械的強度及び極めて高度
な耐衝撃性を生かし、例えば、自動車ボディーまわりの
部材、産業用ロボットのパーツ、ケーシング、各種機械
等の配管類、あるいは配線基板等に用いることができる
また強化繊維と組み合わせた本発明のもう一つの積層体
は、高度な剛性が得られることにより、ゴルフクラブ、
釣竿、ラケットフレーム、スキーストック等のスポーツ
・レジャー用から、宇宙・航空分野における構造材に至
るまで、巾広く用いることができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、400℃以上の融点及び分解点をもつ有機系重合体
    からなり、35kg/mm^2以上の引っ張り強度及び
    700kg/mm^2以上の引っ張り弾性率を有するフ
    ィルム層と熱可塑性樹脂層とを積層一体化してなる積層
    体。 2、400℃以上の融点及び分解点をもつ有機系重合体
    からなり、35kg/mm^2以上の引っ張り強度及び
    700kg/mm^2以上の引っ張り弾性率を有するフ
    ィルム層と繊維で補強された熱可塑性樹脂層とを積層一
    体化してなる積層体。
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