JPH03163461A - X線電子写真用感光体 - Google Patents

X線電子写真用感光体

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JPH03163461A
JPH03163461A JP30350689A JP30350689A JPH03163461A JP H03163461 A JPH03163461 A JP H03163461A JP 30350689 A JP30350689 A JP 30350689A JP 30350689 A JP30350689 A JP 30350689A JP H03163461 A JPH03163461 A JP H03163461A
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photoreceptor
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JP30350689A
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Takao Kawamura
河村 孝夫
Naooki Miyamoto
宮本 直興
Hiroshi Ito
浩 伊藤
Hisashi Higuchi
永 樋口
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はX¥a蛍光体層を備えたXwA電子写真用感光
体に関するものである。
〔従来技術及びその問題点〕
1950年、McMas terとScharffer
tによりセレン(Se)蒸着層にX線感度があることが
発見され、電子写真の新しい応用分野が開けた。このX
vA1!1子写真によれば、医療用X線診断やX線によ
る非破壊検査などを行なった場合、従来の銀塩によるX
線写真に比較してコントラストの強い画像が得られる点
が特徴である。
即ち、アルミニウム(Al)板などの導電性平板状基板
上にSe感光層もしくはSeとAs.s.或いはSeと
Se−Teを積層した感光層を形成し、このシート状感
光体をカセットもしくはホルダーに入れ、そして、それ
に開閉可能なシャッターを覆い、感光体を遮光もしくは
保護する。このような構戒のX線電子写真用感光体であ
れば、エッジ効果があるために画像の鮮明度並びにコン
トラストの階調に優れ、微細な構造が鮮明に映し出され
る.従って、手、足、肩、頚部の脊椎骨や肋骨などの骨
部、並びに乳ガン検査などの軟Mi織の曝射に適してい
る。
しかしながら、上記X線電子写真用感光体の場合、蛍光
増感スクリーンとの組合せによるスクリーンタイプのX
線フィルムに比べて感度が数分のlから十分のl位にま
で低くなるという問題点がある。
そのため、例えば、腹部、骨盤、腰部の脊椎骨のような
厚い部位に対する曝射については、被曝量が多くなり、
適していない。
従って本発明の目的は感度を高めることができたX線電
子写真用感光体を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕 本発明のX線電子写真用感光体は、X線蛍光体層、組成
弐Si1−xCxのX値がQ<X<o.sで表わされる
アモルファスシリコンカーバイド(以下a−SiCと略
す)から成る無機半導体層、並びに有機半導体層を順次
積層したことを特徴とする。
また本発明の感光体はX線蛍光体層、透明導電層、上記
無機半導体層、並びに有機半導体層を基板上に順次積層
したことを特徴とする。
更にまた本発明の感光体は透明基板の一主面上にX線蛍
光体層を形成し、且つ少なくとも他主面が導電性を有す
るとともに該導電性主面上に上記無機半導体層及び有機
半導体層を順次積層したことを特徴とする。
以下、本発明を詳細に説明する。
第l図、第2図及び第3図はそれぞれ本発明の三種類の
態様を示す層構成である。
先ず、第1図によれば、導電性基板(1)の上にX線蛍
光体J’!(2)、超格子構造の無機半導体層(3)及
び有機半導体層(4)を順次積層する6第1図の態様に
よれば、無機半導体層(3)が従来のSe層に比べて短
波長側の可視光に対して高感度であり、また、X線螢光
体層(2)はX線が照射されると短波長側の可視光に大
きな発光領域がある。そして、X線が有機半導体層(4
)及び無機半導体層(3)を透過し、X線蛍光体層(2
)に到達すると、その受光に伴って可視光を照射し、そ
の可視光が無機半導体層(3)で受光される。このよう
な発光及び受光により感度が顕著に高められた点が特徴
である. 基板(1)には、銅、黄銅、SOS , Aj!、Ni
なとの金属導電体、或いはガラス、セラミックスなどの
絶縁体の表面に導電性薄膜をコーティングしたものなど
がある。
この基板(1)はシート状、ベルト状もしくはウエブ状
可撓性導電シートでよい。このようなシートにはA l
 % N i %ステンレスなどの金属シート、或いは
ポリエステルフィルム、ナイロン、ボリイξドなどの高
分子樹脂の上にAI,Niなどの金属もしくはSnOz
,インジウムとスズの複合酸化物: ITO(Indi
um Tin Oxide)などの透明導電性材料や有
機導電性材料を蒸着など導電処理したものが用いられる
. X線螢光体層(2)には次のような種類が挙げられる。
硫化物系・・・ZnS:Ag, (Zn,Cd)S:A
g ,(Zn,Cd)S:Cu , (Zn,Cd)S
:Cu,Ag等タングステン酸塩系 ・・・CaWO4、MgWO4 、Ca’t40a:P
b等テルビウム賦活希土類酸硫化物系 ・’ ・YzOzS:TbSGdzOzS:T, La
zOzS:Tb ,(Y.Gd)zOzs:Tb , 
(Y,Gd)zOzs:Tb,Tm等テルビウム賦活希
土M燐酸塩系 ” ’ YPO4:Tb , GdPOa:Tb, L
aPO4:Tb等テルビウム賦活希土類オキシハロゲン
化物系・− ・LaOBr:Tb..LaOBr:Tb
,Tm sLaOC1:Tb, LaOCI:Tb,T
m ,GdOBr:Tb..GdOC1:Tb等ツリウ
ム賦活希土類オキシハロゲン化物系・・・LaOBr:
Tm, LaOC1:Tm等硫酸バリウム系 ・・・BaSO4:Pb1BaSOa:Eu”(Ba.
Sr)SO4:Eu”十等 二価ユーロピウム賦活アルカリ土類金属燐酸塩系・・・
Ba:1(POa)z:Eu” (Ba,Sr)3 (POa) z:Eu”十等二価ユ
ーロビウム賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系・
・BaFCl:Eu”、BaFBr:Eu”BaFCl
:Eu”,Tb .. BaFBr:Eu”,Tb ,
BaFz−BaCl.l(Cl:Eu”(Ba,Mg)
F.  ・BaCI4・KC1:Eu”+等ヨウ化物系
・・CsI:Na..CsI:T1、Nal,κI:T
I等燐酸ハフニウム系 ・・・IlfPzOCCu等 ユーロピウム賦活希土類酸硫化物系 ・・・YzOtS:Ell, GdzOzS:Eu ,
LazOzS:Eu 1(Y,Gd)zozs:Eu等
ユーロビウム賦活希土類酸化物系 − ” YzO,l:Eu ..Gdz03:Eu,L
atO+:Eu, (Y,Gd)203:Eu等ユーロ
ピウム賦活希土類燐酸塩系 ・・・YPO4:Eu ..GdPO4’4EuSLa
PO4:Eu等ユーロピウム賦活希土類バナジン酸塩系
・・・YVO4:ELI , GdVO4:Eu, L
aVO4:Eu,(Y,Gd)VO4:Eu等 これらのX線螢光体N(2)はRF又はECRによるプ
ラズマMOCVD法、スパンタリング法、真空蒸着法な
どの薄膜形戒手段もしくは螢光体粒子を高分子樹脂等の
結合剤に混合して塗布ずるという厚膜形或手段により形
戒する。
後者の厚膜形戒手段に用いられる結合剤として次のもの
が挙げられる。
蛋白質     ・・・ゼラチン等 ポリサッカライド・・・デキストラン等天然高分子物質
 ・・・アラビアゴム等合戒高分子物質 ・・・ ポリビニルブチラール、ポリ酢酸ビニル、ニトロセルロ
ース、エチルセルロース、塩化ヒニリデン・塩化ビニル
コポリマー、ポリアルキル(メタ)アクリレート、塩化
ビニル・酢酸ビニルコポリマー、ポリウレタン、セルロ
ースアセテートブチレート、ポリビニルアルコール、線
状ポリエステル等 就中、ニトロセルロース、線状ポリエステル、ポリアル
キル(メタ)アクリレート、ニトロセルロースと線状ポ
リエステルとの混合物、ニトロセルロースとポリアルキ
ル(メタ)アクリレートとの混合物が螢光体粒子の分散
性や、塗膜形戒の安定性、螢光に対する透明性に優れる
という点で望ましい。
かかるX線螢光体層(2)の厚みについては、薄膜であ
る場合には1〜10μm、好適には2〜8μm,厚膜で
ある場合には20〜500μm、好適には30〜300
μmであればよい。
無機半導体層(3)については、アモルファス化したS
i元素とC元素並びにこれらの元素のダングリングボン
ド終端部に導入された水素(H)元素又はハロゲン元素
から戒り、そのa−SiCの組戒を次の通りの組威武(
1)に設定すればよい。
組成式Si1−xCx Q < x <0.5 好適には 0.05< X <0.4 ・(1) 上記X値が0.5以上の場合には光導電層が著しく低く
なり、光キャリアの励起機能が低下する。
また無機半導体層(3)の厚みは0.05〜5μm、好
適には0.1〜3μmの範囲であればよ《、この範囲内
であれば、高い光感度が得られ、残留電位が低くなる。
更にまた無機半導体層(3)に周期律表の第ma族元素
(以下ma族元素と略す)や第Va族元素(以下Va族
元素と略す)を含有させると負帯電用又は正帯電用に適
した電子写真感光体ができる。
ma族元素を1〜1000ppm含有させた場合には負
帯電用に好適となり、また、Va族元素を500ppm
以下で含有させた場合もしくはこれらの元素を含有させ
ない場合には正帯電用に好適となる。
上記ma族元素にはB,Al,Ga,Inなどの元素が
あるが、B元素が共有結合性に優れて半導体特性を敏感
に変え得る点で、その上、優れた帯電能及び光感度が得
られるという点で望ましい。
またVa族元素にはN.P .As. sb, Biな
どの元素があるが、P元素を用いるのが上記と同し理由
により望ましい。
このような無機半導体層(3)を形戒するにはグロー放
電分解法、イオンブレーティング法、反応性スパッタリ
ング法、真空蒸着法、CVD法などの薄膜形戒方法があ
る。
また、本発明の感光体は有機半導体層(4)の材料選択
により負帯電型又は正帯電型に設定することができる。
即ち、負帯電型感光体の場合、有機半導体1!i (4
)に電子供与性化合物が選ばれ、一方、正帯電型感光体
の場合には有機半導体WJ(4)に電子吸引性化合物が
選ばれる。
電子供与性化合物には高分子量のものとしてボリーN−
ビニルカルバゾール、ポリビニルピレン、ポリビニルア
ントラセン、ピレン〜ホルムアルデヒド縮重合体などが
あり、また、低分子量のものとしてオキサジアゾール、
オキサゾール、ビラプリン、トリフェニルメタン、ヒド
ラゾン、トリアリールア短ン、N−フェニルカルバゾー
ル、スチルベンなどがあり、この低分子物質はポリカー
ボネート、ポリエステル、メタアクリル樹脂、ポリアミ
ド、アクリルエポキシ、ポリエチレン、フェノール、ポ
リウレタン、ブチラール樹脂、ポリ酢酸ビニル、ユリア
樹脂などのバインダに分散して用いられる。
電子吸引性化合物には2.4.7− トリニトロフルオ
レノンなどがある。
有機半導体層は浸清塗工方法又はコーティング法により
形戒する.前者は感光材が溶媒中に分散された塗工液の
中に浸漬し、次いで、一定な速度で引き上げ、そして、
自然乾燥及び熱エージング(約150℃、約l時間)を
行なうという方法であり、また、後者のコーティング法
によれば、コーター(塗機)を用いて、溶媒に分散され
た感光材を塗布し、次いで熱風乾燥を行なう。
かくして第1図の態様によれば、短波長側の可視光に対
して高い感度を有する無機半導体1! (3)を形戒し
たことにより高感度なXi1!電子写真用感光体を提供
することができた. 次に第2図の態様においては、基板(5)の上にX線螢
光体N(2)、透明導電Jii(6)、無機半導体層(
3)及び有機半導体層(4)を順次積層する層構戒であ
り、第1図のB様に比べて透明導電層(6)を形成して
おり、そして、X線が有機半導体層(4)、無機半導体
層(3)、透明導電1! (6)を透過し、X線螢光体
層(2)に到達すると、その受光に従って可視光を照射
し、その可視光が透明導電層(6)を介して無機半導体
層(3)で受光され、このような発光及び受光により感
度が顕著に高められた点が特徴である。
この構戒のxl螢光体Ji(2)、無機半導体層(3)
及び有機半導体層(4)は第1図の態様に示すそれぞれ
の層と同一であればよい。
また、無機半導体1i(3)で発生した光キャリアの一
部は透明導電N(6)へ流れるので基板(5)は?電性
もしくは絶縁性のいずれでもよい。
基板(5)が導電性であれば、前記基板(1)と同じで
よく、絶縁性であれば、ガラス或いはポリエステルフィ
ルム等の高分子材料シート等がある。
透明導電層(6)にはITO SSnO■などがあり、
その形成手段にはスパッタリング法、蒸着法、塗布法な
どがある。
かくして第2図の態様においても高感度なX′Ia電子
写真用感光体を提供することができた。
第3図の態様においては、透明基板(7)の一上面上に
X線螢光体層(2)を形成し、また、他主面は少なくと
も導電性であり、その他主面上に順次無機半導体層(3
)及び有機半導体層(4)を積層する層構或であり、そ
して、XvAが有機半導体層(4)、無機半導体層(3
)及び透明基板(7)を透過し、X線螢光体N(2)に
到達すると、その受光に伴って可視光を照射し、その可
視光が透明基板(7)を介して無機半導体層(3)で受
光され、この発光及び受光により感度が顕著に高められ
た点が特徴である。
?の構戒のX線螢光体層(2)、無機半導体層(3)及
び有機半導体N(4)は第1図の態様に示すそれぞれの
層と同一であればよい。
また、透明基板(7)は、その全体に亘って透明導電性
であっても、もしくは一方の主面だけを導電処理したも
のであってもよい。前者の場合にはITO , SnO
zから成る板状体があり、後者の場合であれば、例えば
透明な絶縁性樹脂基板上にAg, Au,Cr,Tiな
どの金属層を薄く蒸着して透明性を維持せしめたり、或
いはITO ,SnO■なとの透明導電層を形成しても
よい。
かくして第3図の態様においても高感度なX線電子写真
用感光体を提供することができた。
尚、上記三種類の各態様によれば、いずれも有機半導体
層(4)側よりXvAを照射した場合で説明されている
が、その反対側よりX線を照射した場合にも同様な作用
効果が得られる。
また本発明によれば、上述した三種類の感光体に対して
、それぞれの有機半導体層(4)の上に保護層を積層し
て感光体自体の耐久性を高め、画像流れが生しなくする
こともできる。
即ち、この保護層はアモルファスシリコン(以下a−S
iと略す)から成る層又はa−SiC Jiであって、
a−SiC Nを用いる場合には組成式Si,−, C
, (7)y値がy<1.0、好適には0.5 < y
<0.95の範囲内がよい。その結果、有機半導体層(
4)が表面に露出している場合よりも耐摩耗性が向上し
、その上、保gINが化学的に安定して変質が生じない
ため、長期間の使用によっても画像流れが生しない.更
にまた本発明においては、前述した三種類の各感光体の
無機半導体N(3)に含有せしめるma族元素もしくは
Va族元素によりP−N,P−IN−1などの半導体接
合を形成してもよい。
例えば第1図の態様については第4図や第5図に示すよ
うな層構戒であってもよい。また、第2図、第3図の態
様も以下同様な層構成であってもよい。
先ず、第4図によれば、無機半導体層(3)が■a族元
素もしくはVa族元素によって伝導形が制御された二層
領域から戒り、基板(1)側より第1の層領域(3a)
及び第2のN領域(3b)が順次積層された層構戊であ
ることを表わす。その層構戒をタイプI、タイプ■の正
帯電用、もしくはタイプ■、タイプ■の負帯電用に分け
て説明する。
タイプI タイプIによれば、無機半導体層(3〉の内部に第1(
7)層領域(3a)と第2のji TJ域(3b)が順
次形成されており、第1のN領域(3a)に■a族元素
を所定の範囲内で含有させ、しかも、第2の層領域(3
b)の元素比率を所定の範囲内に設定し、これにより、
無機半導体1i (3)が単一の層である場合に比べて
表面電位を改善したことが特徴である。
第2のN領域(3b)は実質上のキャリア発生機能があ
り、その元素比率を組或式(1)に設定した場合、この
層領域(3b)自体の光感度を顕著に高めることができ
、その理由はm或式(1)に関係した前述の説明通りで
ある. このような第2の層領域(3b)の厚みは0.05〜5
μm、好適には0.1〜3μmの範囲内に設定すればよ
く、この範囲内であれば高い光感度が得られ、残留電位
が低くなる。
他方の第1のN領域(3a)については、ma族元素を
1 〜10,000ppm 、好適には500 〜5,
OOOppm含有させ、これにより、第2の層領域(3
b)で発生した光キャリアのうち正電荷を基板側へスム
ーズに流すことができ、また、基板側のキャリアである
負電荷が第2の層領域(3b)へ流入されるのを阻止す
ることができる。即ち、第lのN9M域(3a)は基板
(1)に対して整流性を有するという点で非オー稟ツク
接触していると言える。従って、この非オーミソク接触
により表面電位が高くなる。
更にまた、第1の層領域(3a)のma族元素は、その
含有量が層厚方向に亘って不均一になる場合には、その
平均含有量で表示される。
かかる■a族元素がippm未満の場合には基板からの
キャリア注入を阻止する機能が小さくなり、そのために
表面電位が高くならず、10,OOOppmを超える場
合には、この層領域の内部欠陥が増大して膜質が低下し
、表面電位の低下並びに残留電位の上昇をきたす。
また、第1の層領域(3a)は■a族元素含有量ととも
に、その厚みでもって更に具体的に設定するのが望まし
い。
即ち、第1の層領域(3a)の厚みは0.1〜5μm、
好適には0.5〜3μmの範囲に設定するとよく、この
範囲内であれば、残留電位を低減できるとともに感光体
の耐電圧を高めることができるという点で有利である。
更に、第1のN 領域(3a)はnla族元素含有量及
び厚みとともに、そのSiC組成比を下記の通りに設定
するのが望ましい。
即ち、m戒式Si.−.C.で表した場合、0.1> 
x >0.5の範囲内に設定するとよく、この範囲内で
あれば、表面電位を高め、しかも、基板との密着性を高
めることができる。
また、上記のようにC元素比率を設定するに当たって、
その比率を第2のN 61域(3b)に比べて大きくす
るとよく、これは表面電位を高め、基板との密着性を高
めることができる点で有利である.かくしてタイプIの
感光体によれば、無機半導体N(3)で発生したキャリ
アのうち、負電荷は有機光半導体(4)へ向かい、正電
荷は基板(1)へ向かう。従って、正帯電型の感光体と
なる。
タイプ■ タイブ■は、無機半導体層(3)の内部に第1の層領域
(3a)と第2のN領域(3b)が順次形成されており
、第1のN領域(3a)にma族元素を所定の範囲内で
含有させ、しかも、第2のM ’pM域(3b)にVa
族元素を所定の範囲内で含有させ、これによりタイプ■
に比べて光感度を改善した点が特徴である。
第1の層領域(3a)については、ma族元素を1〜1
0,OOOppm 、好適には500 〜5,OOOp
pm含有させ、これにより、p形半導体となし、無機半
導体層(3)で発生した光キャリアのうち正電荷を基板
側へスムーズに流すことができ、また、基板側のキャリ
アが無機半導体層(3)へ流入されるのを阻止すること
ができる。即ち、第10N領域(3a)は基板(1)に
対して整流性を有するという点で非才一貴ツタ接触して
いると言える。従って、この非オーミック接触により表
面電位が高くなる。
また、第1の層領域(3a)のma族元素の含有量は、
その含有量がNW一方向に亘って不均一になる場合には
、その平均含有量で表示される。
かかるma族元素がippm未満の場合には基板からの
キャリア注入を阻止する機能が小さくなり、そのため表
面電位が高くならず、10, 000ppmを超える場
合には、このNfJ域の内部欠陥が増大して膜質が低下
し、表面電位の低下並びに残留電位の上昇をきたす。本
発明者等は上記元素含有量の好適な範囲が500〜5,
000ppn+であり、これによって表面電位及び光感
度の両特性が向上することを確認した。
また、第1の層領域(3a)はma族元素含有量ととも
に、その厚みでもって更に具体的に設定するのが望まし
い。
即ち、第1の層領域(3a)の厚みは0.05〜5μm
、好適には0.1〜3μ蒙の範囲内に設定するとよく、
この範囲内であれば、残留電位を低減できるとともに感
光体の耐電圧を高めることができるという点で有利であ
る。
更に、第1のI!領域(3a)はIIIa族元素含有量
及び厚みとともに、そのSiC組戒比を下記の通りに設
定するのが望ましい。
即ち、組成式Sil−XCXで表わした場合、0.1 
<x <0.5の範囲内に設定するとよく、この範囲内
であれば、表面電位を高め、しかも、基板との密着性を
高めることができる。
また、上記のようにC元素比率を設定するに当たって、
その比率を第2の層領域(3b)に比べて大きくすると
よく、これは表面電位を高めることができる点で有利で
ある。
第2の層領域(3b)については、Va族元素をO〜5
00ppm (ただしOを除<)、好適には0〜100
ppn+含有させ、これにより、無機半導体N(3)の
内部の有機光半導体N(4)側にn形半導体層を形成し
、このN(3)で発生した光キャリア、特に負電荷を有
機光半導体層(4)へスムーズに流すことができ、その
結果、光感度が高くなる。
また、第2の1i領域(3b)のVa族元素の含有量は
、その含有量が層厚方向に亘って不均一になる場合には
、その平均含有量で表示される。
かかるVa族元素が500ppmを超える場合には光励
起キャリアの発生能力が劣り、光感度が低下する。
また、第2のNRM域(3b)はVa族元素含有量とと
もに、その厚みでもって更に具体的に設定するのが望ま
しい。
即ち、第2の層領域(3b)の厚みは0.05〜5μm
、好適には0.1〜3μmの範囲内に設定するとよく、
この範囲内であれば、高い光感度が得られ、残留電位が
低くなる。
かくしてタイプ■の感光体によれば、無機半導体層(3
)にp−n接合が形戒され、そのため、この1 (3)
で発生したキャリアのうち、負電荷は有機光半導体層(
4)へ向かい、正電荷は基板(1)へ向かい、従って、
正帯電型の感光体となる。
また、上記p−n接合の構戒によりタイプIに比ベて光
感度が顕著に向上した。
タイプ■の感光体においては、第1の層領域(3a)と
第2の層領域(3b)のそれぞれのIlla族元素含有
量及びVa族元素含有量を層厚方向に亘って変化させて
もよい。その例が第6図〜第11図及び第16図、第I
7図に示される。
これらの図において、横軸は層厚方向であり、dはX線
蛍光体層(2)と第1の層領域(3a)の界面、aは第
1のN領域(3a)と第2の層領域(3b)の界面、e
は第2のN領域(3b)と有機光半導体層(4)の界面
を表わし、また、縦軸はma族元素又はVa族元素の含
有量を表わす。
このように第1の層領域(3a)又は第2の層領域(3
b)で層厚方向に亘ってそれぞれIIIa族元素又はV
a族元素の含有量を変えた場合には、その元素含有量は
それぞれの層領域(3a) (3b)全体当りの平均含
有量に対応する。
また、上記の通りにIlla族元素及びVa族元素の含
有量を変えた場合、第1の層領域(3a)と第2のN領
域(3b)の間に真性半導体層が形成される場合がある
またタイプ■によれば、第1の層領域(3a)について
は、最大含有量が1〜10,000ppm 、好適には
500〜5,000ppmになるようにIIIa族元素
を含有させ、しかも、そのドーピング分布を基板から感
光体表面へ向かう層厚方向に亘って漸次減少させてもよ
く、これによってもp形半導体となし、無機半導体層(
3)で発生した光キャリアのうち特に正電荷を基板側へ
スムーズに流すことができ、また、基板側のキャリアが
無機半導体N(3)へ流入されるのを阻止することがで
きる。即ち、第1の層領域(3a)は基板(1)に対し
て整流性を有するという点で非才ーξツク接触している
と言える。そし゛て、この非オーミック接触によれば、
残留電位が更に一層低減する。
このように第1のliN域(3a)をlira族元素の
最大含有量により表わした場合、この最大含有量が1 
ppya未満の場合には基板からのキャリア注入を阻止
する機能が小さくなり、そのために表面電位が高くなら
ず、10,000ppmを超える場合には、この層領域
の内部欠陥が増大して膜質が低下し、表面電位の低下並
びに残留電位の上昇をきたす。
上記のように第1のN6N域(3a)における■a族元
素のドーピング分布を基板から感光体表面へ向かう層厚
方向に亘って漸次減少させた場合についても、第1のN
領域(3a)と第2の層領域(3b)の両者ともにそれ
ぞれのma族元素含有量及びVa族元素含有量を層厚方
向に亘って変化させてもよい。
その例を第18図゛〜第22図に示す。
これらの図において、横軸は層厚方向であり、dはX線
蛍光体層(2)と第1のN領域(3a)の界面、aは第
1のN領域(3a)と第2の層領域(3b)の界面、e
は第2のNu域(3b)と有機光半導体層(4)の界面
を表わし、また、縦軸はma族元素又はVa族元素の含
有量を表わす。
タイプ■ タイプ■は、無機半導体層(3)の内部に第1の層領域
(3a)と第2の層領域(3b)が順次形成されており
、第1の層領域(3a)がVa族元素を所定の範囲内で
含有するか或いは実質上含有せず、しかも、第20N8
1域(3b)がI[[a族元素を所定の範囲内で含有し
、これにより、無機半導体層(3)が単一の層である場
合に比べて表面電位が改善した点が特徴である。
第1の層領域(3a)については、Va族元素を0〜5
,OOOppm( O ppmとは実質上含有しない場
合である)、好適には0〜3, OOOppm含有させ
、これにより、n形半導体となし、無機半導体N(3)
で発生した光キャリアのうち特に負電荷を基板側へスム
ーズに流すことができ、また、基板側のキャリアが無機
半導体層(3)へ流入するのを阻止できる.即ち、第1
の層領域(3a)は基板(1)に対して整流性を有する
という点で非オーミフク接触していると言える。従って
、この非オーミフク接触により表面電位が高くなる。
かかるVa族元素が5, 000ppmを超える場合に
は、この層領域の内部欠陥が増大して膜質が低下し、表
面電位の低下並びに残留電位の上昇をきたす。
また、第lの層領域(3a)はVa族元素含有量ととも
に、その厚みでもって更に具体的に設定するのが望まし
い。
即ち、第1の層領域(3a)の厚みは0.05〜5μm
、好適には0.1〜3μmの範囲内に設定するとよく、
この範囲内であれば、残留電位を低減できるとともに感
光体の耐電圧を高めることができるという点で有利であ
る。
しかも、第lの層領域(3a)はVa族元素含有量及び
厚みとともに、そのSiC ’di或比を下記の通りに
設定するのが望ましい. 即ち、組或式Si1−xCxで表わした場合、0.1<
x <0.5の範囲内に設定するとよく、この範囲内で
あれば、表面電位を高める。
また、上記のようにC元素比率を設定するに当たって、
その比率を第2のNSM域(3b)に比べて大きくする
とよく、これは表面電位を高める点で有利である. 第2のJLJ域(3b)については、IIla族元素を
1〜1 , 000ppm、好適には30〜300pp
m含有させ、これにより、無機半導体Jii (3)の
内部の有機光導電層(4)側にp形半導体層を形成し、
この層(3)で発生した光キャリア、特に正電荷を有機
光半導体層(4)へスムーズに流すことができ、その結
果、光感度が高くなり、残留電位が低減する。
かかるma族元素がippm未満の場合には光感度を十
分に向上させることができず、1 , OOOppmを
超える場合には光励起キャリアの発生能力が劣り、光感
度が低下する。
また、第2の層領域(3b)はma族元素含有量ととも
に、その厚みでもって更に具体的に設定するのが望まし
い。
即ち、第2のN SI域(3b)の厚みは0.05〜5
pm、好適には0.1〜3μmの範囲内に設定するとよ
く、この範囲内であれば、高い光感度が得られ、残留電
位が低くなる。
かくしてタイブ■の電子写真感光体によれば、無機半導
体層(3)にp−n接合が形成され、この層(3)で発
生したキャリアのうち正電荷は有機光半導体層(4)へ
向かい、負電荷は基板(1)へ向かう.従って、負帯電
型の感光体となる。
また、上記p−n接合により表面電位が顕著に向上する
タイプ■の感光体においては、第1の層領域(3a)と
第2の層領域(3b)のそれぞれのVa族元素含有量及
びma族元素含有量を層厚方向に亘って変化させてもよ
い。その例を第6図〜第15図に示す。
これらの図において、横軸は層厚方向であり、dはX&
’j!蛍光体N(2)と第lの層領域(3a)の界面、
aは第1の層領域(3a)と第2の1ijff域(3b
)の界面、eは第2の層領域(3b)と有機光半導体層
(4)の界面を表わし、また、縦軸はVa族元素又は■
a族元素の含有量を表わす。
このように第1の層領域(3a)又は第2のJ!領域(
3b)で層厚方向に亘ってそれぞれVa族元素又はma
族元素の含有量を変えた場合には、その元素含有量はそ
れぞれの層領域(3a) (3b)全体当りの平均含有
量に対応する。
また、上記の通りにVa族元素又はma族元素の含有量
を変えた場合、第1の層領域(3a)と第2のJiIj
Jl域(3b)の間に真性半導体層が形成される場合が
ある。
タイプ■ タイプ■は、無機半導体N(3)の内部に第1の層領域
(3a)と第2の層領域(3b)が順次形成されており
、第lのWI領域(3a)にVa族元素を所定の範囲内
で含有させ、しかも、第2の層領域(3b)に■a族元
素を所定の範囲内で含有させ、これにより、タイプ■に
比べて表面電位及び光感度を改善した点が特徴である. 第1の層領域(3a)については、最大含有量がO〜1
0,000ppm(Oを含まず)、好適にはO 〜3,
000ppmになるようにVa族元素を含有させ、しか
も、そのドーピング分布を基板から惑光体表面へ向かう
i厚方向に亘って漸次減少させ、これにより、n形半導
体となし、無機半導体層(3)で発生した光キャリアの
うち負電荷を基板側へスムーズに流すことができ、また
、基板側のキャリアが無機半導体1i(3)へ流入され
るのを阻止することができる。即ち、第1のN領域(3
a)は基板(1)に対して整流性を有するという点で非
才一湾ツク接触していると言える。そして、この非オー
ミック接触により残留電位が更に一層低減する。
また、第Iのrli MJI域(3a)をVa族元素の
最大含有量により表わした場合、この最大含有量が10
,000ppmを超えると、この層領域の内部欠陥が増
大して膜質が低下し、表面電位の低下並びに残留電位の
上昇をきたす。
また、第1の1!領域(3a)はVa族元素最大含有量
とともに、その厚みでもって更に具体的に設定するのが
望ましい。
即ち、第1の層領域(3a)の厚みは0.05〜5μm
、好適には0.1〜3μ請の範囲内に設定するとよく、
この範囲内であれば残留電位を低減できるとともに感光
体の耐電圧を高めることができるという点で有利である
更に、第1の層領域(3a)はVa族最大含有量及び厚
みとともに、そのSiC組戒比を下記の通りに設定する
のが望ましい。
即ち、組成式Si1−xCxで表わした場合、0.1<
x<0.5の範囲内に設定するとよく、この範囲内であ
れば、表面電位を高める. また、上記のようにC元素比率を設定するに当たって、
その比率を第2の層領域(3b)に比べて大きくすると
よく、これは表面電位を高めることができるという点で
有利である。
第2の層領域(3b)については、ma族元素を1〜1
 , OOOppm,好適には3 〜300ppm含有
させ、これにより、無機半導体層(3)の内部の有機光
半導体層(4)側にp形半導体層を形戒し、この層(3
〉で発生したキャリアのうち正電荷を有機光半導体層(
4)へスムーズ流すことができ、その結果、光感度が高
くなり、残留電位が低減する。
また、第2の層領域(3b〉のI[[a族元素の含有量
は、その含有量が層厚方向に亘って不均一になる場合に
は、その平均含有量で表示される。
かかるma族元素がippm未満の場合には光感度を十
分に向上させることができず、1.000ppw+を超
える場合には光励起キャリアの発生能力が劣り、光感度
が低下する。
また、第2の層領域(3b)はma族元素含有量ととも
に、その厚みでもって更に具体的に設定するのが望まし
い。
即ち 、第2のNeM域(3b)の厚みは0.05〜5
μm1好適には0.1〜3μmの範囲内に設定するとよ
く、この範囲内であれば、高い光感度が得られ、残留電
位が低くなる。
かくしてタイブ■の感光体によれば、無機半導体層(3
)にp−n接合が形成され、この層(3)で発生したキ
ャリアのうち、正電荷は有機光半導体層(4)へ向かい
、負電荷は基板(1)へ向かう。従って、負帯電型の感
光体となる。
また、このようなp−n接合によりタイプ■に比べて残
留電位が顕著に低下する。
タイプ■の感光体においては第1のlfiI域(3a)
と第2の層領域(3b)の両者ともにそれぞれのVa族
元素含有量及びnIa族元素含有量を層厚方向へ亘って
変化させてもよい。その例を第18図〜第22図に示す
これらの図において、横軸は層厚方向であり、dはX線
蛍光体層(2)と第1の層領域(3a)の界面、aは第
lのJii 91i域(3a)と第2の層領域(3b)
 (7)界面、eは第2の層領域(3b)と有機光半導
体層(4)の界面を表わし、また、縦軸はVa族元素又
は■a族元素の含有量を表わす。
このように第1の層領域(3a)と第2の層領域(3b
)で層厚方向に亘ってnla族元素及びVa族元素の含
有量を変えた場合には、その元素含有量はそれぞれのN
SM域(3a) (3b)全体当りの平均含有量に対応
する。
以上の通り、本発明の感光体は無機半導体層(3)のV
’a族元素及び/又はIIIa族元素のドーピングを所
定の範囲内に設定することによりタイプ■〜■の発明と
して進展させることができた。
また上記各種タイプI〜■については、無機半導体N(
3)の層厚方向に亘るC元素含有量を変化させてもよい
例えば、第2の層領域(3b)と有機光半導体層(4)
の間にC元素を多く含有するr5領域を形成してもよく
、このカーボン(C)元素高含有層領域が形成された場
合、第2の層領域(3b)と有機光半導体IN (4)
の間の暗導電率の差が顕著に小さくなり、これにより、
両N (3b) (4)の界面でキャリアがトランプさ
れにくくなる。
即ち、第2のNjJ域(3b)の暗導電率は約10− 
’ 1〜10− ’ ” (Ω・cm)−’であり、他
方の有機半導体層(4)の暗導電率は約lo−′4〜l
o一口(Ω・cm)−’であり、そのために第2の層領
域(3b)で発生したキャリアは++1導電率の大きな
差により有機光半導体N(4)へスムーズに流れなくな
る傾向にある。従って、本発明者等はC元素高含有層f
J域を形成し、これにより、その層領域の暗導電率を小
さくし、両層(3b) (4)の間で暗導電率の差を小
さくすることができ、その結果、光感度及び残留電位の
両特性が改善できることを見出した. このようなC元崇高含有層領域は下記の通りC元素含有
比率と厚みにより表わされる。
C元素含有比率はS i + − x C wのX値で
0.2<x<0.5 、好適には0.3 < X <0
.5の範囲内に設定するとよく、X値が0.2以下の場
合には両層(3b)(4)の間で暗導電率の差を所要通
りに小さくできず、これによって光感度及び残留電位の
それぞれの特性を改善することができず、また、X値が
0.5以上の場合には、C元素高含有層領域でキャリア
がトラップされ易くなり、光感度特性が低下する。
また、厚みは10〜2000人、好適には500〜io
oo人の範囲内に設定するとよ<、lO人未満の場合に
は光感度及び残留電位のそれぞれの特性が改善できず、
2000人を超えた場合には残留電位が大きくなる{頃
向にある。
このような第2のJ!領域(3b〉並びにC元素高含有
N SI域のそれぞれのC元素含有量は層厚方向に亘っ
て変化させてもよい。例えば第23図〜第28図に示す
例があり、これらの図において、横軸は層厚方向であり
、aは第1の層領域(3a)と第2の層領域(3b)の
界面、bは第2の層領域(3b)とC元素高含有M%M
域の界面、そして、CはC元素高含有層領域と有機光半
導体層(4)の界面を表わし、また、縦軸はC元素含有
量を表わす。
尚、第2のN領域(3b)又はC元素高含有層領域の内
部で層厚方向に亘ってC元素含有量を変えた場合、その
C元素含有比率(X値〉はそれぞれの層領域全体当りの
C元素平均含有比率に対応する。
次に第5図によれば、無機半導体N(3)がma族元素
もしくはVa族元素によって三層領域から戒り、基板(
1)側より第1の層領域(3c)、第2のN領域(3d
)及び第3の層領域(3e〉が順次積層された層構或で
あることを表わす。その層構戒を負帯電用タイブ■、も
しくは正帯電用タイプ■に分けて説明する。
タイブ■ 第1の層領域(3c)については、Va族元素を実質上
含有しないか或いはO〜5000ppII11好適ニは
300〜3000ppmの範囲内で含有させ、これによ
り、n形半導体となし、無機半導体層(3)で発生した
光キャリア、特に負電荷を基板側へスムーズに流すこと
ができ、また、基板側のキャリアが無機半導体層(3)
へ流入するのを阻止することができる。
即ち、第1の層領域(3C)は基板(1)に対して整流
性を有するという点で非オーミフク接触しているといえ
る。従って、この非オーξツク接触により表面電位が高
くなり、残留電位が低減する.このような第lの層領域
(3C)はVa族元素の含有量により表わされるが、そ
の含有量が層厚方向に亘って不均一になる場合にはその
平均含有量で表示される。
かかるVa族元素が5000ppmを超える場合には、
この層領域の内部欠陥が増大して膜質が低下し、表面電
位の低下並びに残留電位の上昇をきたす.第1のi領域
(3C)はVa族元素含有量とともに、その厚みでもっ
て更に具体的に設定する。
即ち、第1のN nTJ域(3C)の厚みは0.01〜
3 μm、好適には0.1〜0.5 μmの範囲内に設
定するとよく、この範囲内であれば、残留電位を低減で
きると共に感光体の耐電圧を高めることができる。
更に第1のN ml域(3C)はVa族元素含有量及び
厚みとともに、そのSiC組或比を下記の通りに設定す
るのが望ましい。
即ち、組成式stl−x cxで表わした場合、0.1
<x<0.5の範囲内に設定するとよく、この範囲内で
あれば、表面電位を高めることができる。
また、上記のようにC元素比率を設定するに当って、そ
の比率を第2のN9M域(3d)に比べて大きくすると
よく、これは表面電位を高めることができる点で有利で
ある。
第3の層領域(3e)については、ma族元素を1−1
000ppm 、好適には3 〜100ppm含有させ
、これにより、無機半導体Ji (3)内部の有機光半
導体層(4)側にP形半導体層を形成し、この層(3)
で発生した光キャリア、特に正電荷を有機光半導体層(
4)へスムーズに流すことができ、その結果、表面電位
が高くなり、残留電位が低下する。
このように第3のN ’6M域(3e)はIIIa族元
素の含有量により表わされるが、その含有量が層厚方向
に亘って不均一になる場合にはその平均含有量で表示さ
れる。
かかるma族元素が1 ppm未満の場合には帯電能を
向上させることができず、1000pp mを超える場
合には光励起キャリアの発生能力が劣り、光感度が低下
する。
また、第3のJ!i91域(3e)はma族元素含有量
とともに、その厚みでもって更に具体的に設定する。
即ち、第3のNml域(3e)の厚みはO’.01〜3
p一、好適には0.1〜0.5μmの範囲内に設定する
とよく、この範囲内であれば、高い光感度が得られ、残
留電位が低くなる。
第2の層領域(3d)はma族元素を実質上含有しない
か或いはma族元素を200ppm以下の範囲内で含有
し、これにより、i形半導体層となす。そして、無機半
導体層(3)の主たるキャリア発生量である。
第2の層領域(3d)の厚みは0.01〜3μ−、好適
には0.1〜2μ一の範囲内に設定すればよく、この範
囲内であれば、高い光感度が得られ、残留電位が低くな
る。
上記の通り、無機半導体層(3)にはp−i−n接合が
形戒され、そのため、この層(3)で発生したキャリア
のうち正孔は有機光半導体層(4)へ向かい、電子は基
板(1)へ向かう。従って、負帯電型の感光体となる。
タイプ■ タイプ■における第1のiff 9i域(3c)につい
ては、■a族元素を1 〜10000ppm,好適には
300〜3000ppm含有させ、これにより、p形半
導体となし、無機半導体層(3)で発生した光キャリア
、特に正電荷を基板側へスムーズに流すことができ、ま
た、基板側のキャリアが無機半導体層(3)へ流入する
のを阻止することができる。
即ち、第1の層領域(3C)は基板(1)に対して整流
性を有するという点で非才ーξツク接触しているといえ
る。従って、この非オーミック接触により表面電位が高
くなり、残留電位が低減する。
このような第1のJiijl域(3C)はIIIa族元
素の含有量により表わされるが、その含有量が層厚方向
に亘って不均一になる場合にはその平均含有量で表示さ
れる。
かかるnla族元素がI+)1111以下では基板側か
らのキャリア注入を阻止し帯電能を向上させる効果がな
< 、10000ppmを超える場合にはこの層領域の
内部欠陥が増大して膜質が低下し、表面電位の低下並び
に残留電位の上昇をきたす。
また、第lの層領域(3c)はma族元素含有量ととも
に、その厚みでもって更に具体的に設定する。
即ち、第1の層領域(3c)の厚みは0.01〜3μm
、好適には0.1〜0.5μmの範囲内に設定するとよ
く、この範囲内であれば、残留電位を低減できるととも
に感光体の耐電圧を高めることができる.更に第1の層
領域(3c)はIIIa族元素含有量及び厚みとともに
、そのSiC Ml成比をタイプIで述べたと同じよう
にU戒式S+.−,lC.で表わした場合、0.1 <
x <0.5の範囲内に設定するとタイブ■と同しよう
な効果が得られる。
また、上記のようにC元素比率を設定するに当たって、
その比率を第2のJ?i S’fl域(3d)に比べて
大きくすると、表面電位を高めることができる点で有利
である。
第3の層領域(3e)については、Va族元素1〜30
0ppI1、好適には3 〜100ppm含有させ、こ
れにより、無機半導体J!(3)内部の有機光半導体層
(4)側にn形半導体層を形成し、この層(3)で発生
した光キャリア、特に負電荷を有機光半導体層(4)へ
スムーズに流すことができ、その結果、表面電位が高く
なり、残留電位が低下する.このように第3の層領域(
3e)はVa族元素の含有量により表わされるが、その
含有量が層厚方向に亘って不均一になる場合にはその平
均含有量で表示される。
かかるVa族元素がippm未満の場合には帯電能を向
上させることができず、300ppmを超える場合には
光励起キャリアの発生能力が劣り、光感度が低下する。
第3の層領域(3e)はVa族元素含有量とともに、そ
の厚みでもって更に具体的に設定する。
即ち、第3の層領域(3e)の厚みは0.01〜3μm
、好適には0.1〜0.5μmの範囲内に設定するとよ
く、この範囲内であれば、高い光感度が得られ、残留電
位が低くなる。
第2の層領域(3d)はVa族元素を含有しないか或い
はma族元素を200ppm未満の範囲内で含有し、こ
れにより、i形半導体層となす。そして、無機半導体層
(3)の主たるキャリア発生量である。
第2の層領域(3d)の厚みは0.01〜3μ−、好適
には0.1〜2μmの範囲内に設定すればよく、この範
囲内であれば、高い光感度が得られ、残留電位が低くな
る. 上記の通り、無機半導体層(3)にはp−i−n接合が
形成され、そのため、この層(3)で発生したキャリア
のうち電子は有機光半導体層(4)へ向かい、正孔は基
板(1)へ向かう.従って、正帯電型の感光体となる. かくしてタイプV、■によれば、無機半導体層(3)に
ma族元素及びVa族元素が所定の範囲内で含有した層
領域を形成したことにより表面電位及び残留電位が改善
され、光感度が高められる。
また、本発明によれば、第1のN領域(3c)、第2の
層領域(3d)並びに第3の層領域(3e)のそれぞれ
のC元素含有量は層厚方向に亘って変化させてもよい。
例えば、第29図〜第33図に示す例があり、これらの
図において、横軸は層厚方向であり、aは第1の層領域
(3c)と基板の界面、bは第1の層領域(3c)と第
2の層領域(3d)の界面、Cは第2の層領域(3d〉
 と第3の層領域(3e)の界面、dは第3の層領域(
3e)と有機光半導体層(4)の界面を表わし、また、
縦軸はC元素含有量を表わす。
尚、第1の層領域(3c)、第2の層領域(3d)又は
第3の層領域(3e)の内部で層厚方向に亘ってC元素
含有量を変えた場合、そのC元素含有量(X値)はそれ
ぞれ層領域(3c) (3d) (3e)全体当りのC
元素平均含有量に対応する. 更にまた、第1の層領域(3c)のVa族または■a族
元素含有量と第3の層領域(3e)のma族又はVa族
元素含有量を層厚方向に亘って変化させてもよい.その
例を第34図〜第38図に示す.特に第3の71 61
域(3e)のIlIa族又はVa族元素を有機光半導体
層(4)へ向けて漸次増大するように含有させると残留
電位が低減するという点で望ましい。
このように第1のN9M域(3c)又は第3の層領域(
3e)で層厚方向に亘ってIIIa族元素又はVa族元
素の含有量を変えた場合には、その元素含有量はそれぞ
れのMSR域(3c) (3e)全体当りの平均含有量
に対応する。
〔実施例〕
次にAl製導電性基板上に下記方法により各層を形成す
る場合を例にとって実施例を説明する。
X線螢光体層・・・MOCVD法 a−SiC層  ・−−RFプラズ7CVD法有機半導
体層・・・コーティング法 (例1) 本例においては第1図の態様の感光体を作製した. 先ずAl製導電性基板の上にMOCVD法によりX?螢
光体層である厚み3μmのZnS層を形成した.このM
OCVD法によれば、原料ガスとしてジメチル亜鉛Zn
 (CI{ z) zと硫化水素HtSを用いることに
よりZnS iiiを気相威長させる。そして、更に銅
(Cu)及びアルミニウム(Ai’)を適当量加えんが
ためにβ−ジケトネイト化合物Cu(CsLO■)2と
トリエチルアルミニウムA 1 (C2HS):lを添
加する。
次に上記ZnS Nの上に下記戒膜条件のRFプラズマ
CVD法により組成比Sin. 9 Co. +の無機
半導体層(3)を厚み1μmで積層する。尚、この層(
3)の組或はXMA法により測定した。
瓜逃1k仕 原料ガスの種類及びその流量 SiH4・・・20sccII Ct HZ  ・・・Isecm Hz・・・7003ccm ガス圧 ・・・1.2 Torr RFt力・・・100W 基板温度・・・250℃ 然る後、有機半導体層(4)を厚み20μmで形成した
.その形或によれば、2.4.7−トリニトロフルオレ
ノンを1.4−ジオキサンの溶媒に入れて溶かし、更に
ポリエステル樹脂(レクサンーLS2−11)を加え、
超音波分散を40分行なった。これによって得た溶液を
バー・コーターを用いて塗布し、次いで80℃にて熱風
乾燥を行なった。
かくして正帯電型X線電子写真用感光体を作製した。
また比較例として本例の感光体の無機半導体層(3)に
代えてTeを添加したアモルファス状のSe層(厚み4
0μ−)を真空蒸着法により形成し、その他の層構威を
本例と全く同一にし、正帯電型感光体を作製した. これら二種類の感光体に+6kVのコロナ帯電を行なっ
たところ、本例の感光体は600Vの帯電をを示し、比
較例の感光体は800 Vの帯電を示した。
次に両者の感光体の表面電位を600 Vに設定し、い
ずれにも100kVp, 20mA(7) X線を照射
し、ソノ感度を測定したところ、本例の感光体は比較例
に比べて表面電位が約2分の1の時間割合ですみやかに
消失し、しかも、残留電位もほとんどTI1認できず、
良好な電子写真特性が得られた。
また本例の感光体を複写機に搭載して画像の評価を行な
ったところ、画像濃度及び解像力ともに良好な高品質な
電子写真画像が得られた。
(例2) (例l)と同様にAn製導電性基板の上に厚み3umの
ZnS層を形成し、次にB元素を100ppm含有する
St(1.4co. r組威の無機半導体層を厚み1μ
一で積層した。
然る後、有機半導体1i(4)を厚み20μmで形成し
た.その形成によれば、ヒドラゾンを1.4−ジオキサ
ンの溶剤に入れて溶かし、更にポリエステル樹脂(レク
サンーLS2−11)をヒドラゾンと同重量加え、超音
波分散を40分間行ない、そして、バー・コーターを用
いて塗布し、次いで熱風乾燥を行なった。
かくして負帯電型X線電子写真用感光体を作製した。
次に上記感光体に対して、−6kνのコロナ帯電を行な
ったところ、− 600Vの帯電を示した。そして、表
面電位を−600Vニ設定し、100kVp、20mA
 (DX線を照射したところ、(例1)の感光体と比べ
て表面電位の消失時間が約10%短くなり、しかも、残
留電位もほとんどなかった。また、優れた電子写真画像
が得られたのを確認した. (例3) 本例においては第2図の態様の感光体を作製した。
先ず透明なソーダガラス基板(5)の上に(例1)と同
様にZnSから成るX線螢光体層(2)を厚み3μmで
形成した。但し、該層(2)には/lを添加せず、β−
ジケトネイト化合物Cu (Cs}lJz) zを用い
てCuを適量添加した。
次いで透明導電層(6)としてITO膜を電子ビーム蒸
着法により1000人の厚みで形成した。
更に上記層(6)の上に(例l)に示す戒膜条件に基づ
き、PH3ガスも添加し、組戒Sio. 9CO. l
の無機半導体層(3)を厚み1μmで形成した。これに
よってP含有量は60ppmであった.尚、このP含有
量並びに後述するB  −P含有量はいずれも二次イオ
ン質量分析計により測定した。
然る後、(例1)と同じ組威の有機半導体層(4)を2
0μmの厚みで形戒し、かくして正帯電型X線電子写真
用感光体を作製した。
そこで上記感光体に+6kVのコロナ帯電を行なったと
ころ、570 Vの帯電を示した。次に、その表面電位
を600Vに設定し、100kVp .20mA(7)
X線を照射したところ、(例1)の感光体に比べて表面
電位の消失時間が約20%短くなり、しかも、残留電位
もほとんどなく、極めて良好な電子写真特性を示した. また、複写機に搭載して画像評価したところ、(例1)
の感光体と同様に優れた電子写真画像が得られた。
(例4) 本例においては第3図の態様の感光体を作製した。
先ず、透明なポリエステルフィルム基板(7)の一方の
主面上に透明導電層であるITO膜を電子ビーム蒸着法
により1000人の厚みで形成し、他方の主面上に(例
1)と同様にZnSから成るX線螢光体N(2)を3μ
mの厚みで形成した。但し、該層(2)にはlを添加せ
ず、Cuのみを適量添加した。
次に上記ITO膜の上に(例1)と同じ無機半導体層(
3)をRFプラズマCVD法により形成した。
然る後、(例l)と同じ組戒の有機半導体層(4)を2
0μmの厚みで形成し、かくして正帯電型X線電子写真
用感光体を作製した。
そこで上記感光体に+6kVのコロナ帯電を行なったと
ころ、660Vの帯電を示した。そして、その表面電位
を600vニ設定し、100kVp、20mAノX線を
照射したところ、表面電位の消失時間が(例1)の感光
体と同程度であり、しかも、残留電位もほとんどなく、
良好な電子写真特性を示した。また(例l)の感光体と
同程度の優れた電子写真画像が得られた。
(例5〉 (例3)の感光体を作製するに当たって、タイプIの無
機半導体層を第1表に示す通りの組戒になるように形或
し、その他は(例3)と同じに設定し、第2図の態様の
感光体を作製した。
第1表 上記感光体に+6kVのコロナ帯電を行なったところ、
640vの帯電を示した。そして、その表面電位を60
0V ニ設定し、100kVp、20mA(7)X線を
照射したところ、(例1)の感光体に比べて表面電位の
?失時間が約30%短くなり、しかも、残留電位もほと
んどなく、極めて良好な電子写真特性を示した。
また、複写機に搭載して画像評価したところ、(例1)
の感光体と同様に優れた電子写真画像が得られた。
(例6) 透明なガラス基板(7)の一方の主面上にZnSから成
るX線螢光体層(2)を3μmの厚みで形成した。この
N(2)にはAIを添加せず銅のβ−ジケトネイト化合
物(CI(CSI+70■)2)を用いてCuのみを適
量添加した。
次に他方の主面上に透明導電層であるITO層を電子ビ
ーム蒸着法により1000人の厚みで形成した。
続けて上記ITO Hの上にタイプ■の無機半導体層を
第2表に示す通りの組威になるように形成し、更に(例
2)と同様に有機半導体層(4)を厚み20μmで形成
した。
第 2 表 *戒膜開始時の値であり、それより第19図に示す通り
徐々に層厚方向に亘って減少させる かくして得られた負帯電型X線電子写真用感光体に対し
て、−6kVのコロナ帯電を行なったところ、− 66
0Vの帯電を示した。そして、表面電位を600Vニ設
定し、100kVp, 20mA(7) X vAを照
射したところ、(例1)の感光体と比べて表面電位の消
失時間が約30%短くなり、しかも、残留電位もほとん
どなかった。また、優れた電子写真画像が得られたのを
確認した。
(例7) (例5)の感光体を作製するに当たって、タイプ■の無
機半導体層を第3表に示す通りの組戒になるように形成
し、その他は(例5)と同じに設定し、第2図のB様の
感光体を作製した。
第3表 かくして得られた正帯電型感光体に+6kVのコロナ放
電を行なったところ、670Vの帯電を示した。
そコテ、表面電位を600■ニ設定し、100kVp、
20mAのX線を照射したところ、(例5)の感光体に
比べて表面電位の消失時間が約15%短くなり、しかも
、残留電位もほとんどなく、極めて良好な電子写真特性
を示した。
また、複写機に搭載して画像評価したところ、(例5)
の感光体と同様に優れた電子写真画像が得られた。
(例8) (例6)の感光体を作製するに当たって、タイプ■の無
機半導体層を第4表に示す通りの組威になるように形成
し、その他は(例6)と同じに設定し、第3図の態様の
感光体を作製した。
〔以下余白〕
第 4 表 かくして得られた負帯電型感光体に−6kVのコロナ帯
電を行なったところ、− 680Vの帯電を示した。そ
こで、その表面電位を−600vに設定し、100kV
p、20mA(7)X線を照射シタとコロ、(例6)の
感光体と比べて表面電位の消失時間が約15%短くなり
、しかも、残留電位もほとんどなく、極めて良好な電子
写真特性を示した。
また、複写機に搭載して画像評価したところ、(例6)
の感光体と同様に優れた電子写真画像が得られた。
〔発明の効果〕
以上の通り、本発明のX線電子写真用感光体によれば、
従来のSe層に比べて短波長側の可視光に対して高感度
な無機半導体層を用いており、これによってX線に対し
て高い感度が得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図はいずれも本発明X線電子写真用感光体
の層構戒を表わす断面図である。また、第6図〜第22
図、第34図〜第38図は本発明に係る無機半導体層の
層厚方向に亘るI[[a族元素又はVa族元素の含有量
を表わす線図であり、第23図〜第33図は上記層厚方
向に亘るカーボン含有量を表わす線図である。 2・・・X線螢光体層 3・・・無機半導体層 4・・・有機半導体層 6・・・透明導電層 第10図 第12図 d a e 第■図 第13図 d e d a e d a e b b 第25図 a b ( 第26図 a b C a b C d a b C d a b C d a b C d a b C d a b C d

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)X線蛍光体層、組成式Si_1_−_xC_xの
    X値が0<x<0.5で表わされるアモルファスシリコ
    ンカーバイドから成る無機半導体層、並びに有機半導体
    層を導電性基板上に順次積層したことを特徴とするX線
    電子写真用感光体。
  2. (2)X線蛍光体層、透明導電層、組成式Si_1_−
    _xC_xのX値が0<x<0.5で表わされるアモル
    ファスシリコンカーバイドから成る無機半導体層、並び
    に有機半導体層を基板上に順次積層したことを特徴とす
    るX線電子写真用感光体。
  3. (3)透明基板の一主面上にX線蛍光体層を形成し、且
    つ少なくとも他主面が導電性を有するとともに該導電性
    主面上に組成式Si_1_−_xC_xのX値が0<x
    <0.5で表わされるアモルファスシリコンカーバイド
    から成る無機半導体層、並びに有機半導体層を順次積層
    したことを特徴とするX線電子写真用感光体。
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