JPH03162556A - 連続溶融金属めっき装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、連続溶融金属めっき装置に関し、詳細には、
金属を走行させながら無酸化状態で連続焼鈍し、連続し
て溶融金属めっきする装置に関する。

（従来の技術） 従来の連続溶融金属めっき装置は、第１４図に示す如く
、熔融金属めっき槽（２１）と、連Ｖｔ焼錬炉０（１）
に連設され、先端が前記めっき槽（２１）内のめっき浴
（】）中に浸漬された筒状のスナウト（３）とを有する
ものである． 上記装置は、その連続焼鈍炉０４）＆びスナウト（３）
の内部を還元性ガスで充たし、該内部に被めっき物の金
属（２）を走行させ、順次めっき浴（１）中へ浸漬し、
めっき浴（１）中から導出するようにして使用される。

このようにすると、被めっき物金属（３０〉を典酸化状
態で連続焼鈍し、焼鈍後の金属（３０）を酸化させるこ
となくめっき浴（１）中へ順次浸漬し、連続して溶融金
属めっきを行い得る。

ところで、上記の如く連続溶融金属めっきを続けている
と、上記スナウト（３）内において、還元性ガス中に存
在する微量の酸素、水分等が溶融金属めっき浴（＋）か
ら草発する金属薫気と反応してドロス（４）を生威し、
咳ドロス（４）がスナウト（３）内のめっき浴（１）上
に浮遊状態で堆積してくる。かかる状態を放置したまま
にしておくと、ドロス（４）が被めっき物の金属（２）
に付着し、めっき後の金属の外観不良が発生ずるという
問題点が生しるので、スナウト（３）内のめっき浴（１
）上のドロス（４）の除去が行われる。

従来、上記ドロス（４）の除去は、前記従来装置がスナ
ウト内ドロスの除去機能を有していないので、定期的に
連続溶融金属めっきラインを停止し、スナウト（３）内
の還元性ガスを大気で置換した後、杓などを使用してド
ロス（４）をすくい上げるという千作業の方式により行
われる。

（発明が解決しようとする課ＬＡ） ところが、上記の従来のドロスの除去方式は、連続溶融
金属めっきラインの停止を要し、又、雰囲気ガスの置換
に長時間を要するため、生産性を著しく低下させるとい
う問題点がある。又、スナウト内ドロスは連続的に発生
しているため、めっき直前における金属へのドロスの付
着は避け得す、その結果めっき後の金属の外殻不良が発
生するという問題点がやはり生している。

本発明はこの様な事情に着目してなされたものであって
、その目的は従来のものがもつ、以上のような問題点を
解消し、連続溶融金属めっき中においても連続してスナ
ウト内のスナウト内のめっき浴上のドロスを除去し得る
連続溶融金属めっき装置を提供しようとするものである
。

（課題を解決するための手段） 上記の目的を達戒するために、本発明は次のような構成
の連続溶融金属めっき装置としている。

即ち、請求項１に記載の装置は、ｉ８融金属めっき槽と
、連続焼鈍炉に連設され、先端が前記めっき槽内のめっ
き浴中に浸漬された筒状のスナウトと、該スナウトの先
端部又はその下方に設けられた回転軸に、上面に開口部
を有する箱状容器が連結部材により連結されてなり、ス
ナウト内壁近傍を該スナウト内壁に平行に回転する回転
体とを有する連Ｖｔ溶融金属めっき装置であって、前記
箱状容器がその上面開口部を回転方向に向けて配され、
前記回転軸に近い側の容器側面の内壁側が前記スナウト
内壁に近づくに伴って回転軸に近づくように傾斜し、前
記スナウト内壁に近い側の容器側面の回転軸に近い側の
端部が開口部を有することを特徴とする連続溶融金属め
っき装置である。換言すると、従来の連続溶融金属めっ
き装置に、前記の如き構戒の箱状容器を有する回転体が
スナウト内壁に付設されたものである。

請求項２に記載の装置は、前記箱状容器が、その底面又
は／及び側面に貫通する細孔を有している請求項ｌに記
載の連続溶融金属めっき装置であ請求項３に記載の装置
は、前記箱状容器が複数個設けられている請求項１に記
載の連続溶融金属めっき装置である。

請求項４に記載の装置は、前記回転体が複数個設けられ
ている請求項１に記載の連続ｉ８融金属めっき装置であ
る。

（作　用） 本発明に係る連続溶融金属めっき装置は、以上説明した
ように、従来の連続熔融金属めっき装置に、前記の如き
構戊の箱状容器を有する回転体がスナウト内壁に付設さ
れたものである。

かかる回転体について、箱状容器の上面開口部の位置が
、該容器が最上部にあるときにめっき浴面の位置になり
、又、最下部にあるときにスナウトの下端部より低い位
置になるようにし、回転させながら連続溶融金属めっき
を行うと、前記上面開口部が回転方向に向いているので
、容器が前記最上部通過時にめっき浴上のドロスはめっ
き浴と共に前記上面開口部から容器内に入り、捕獲され
、容器が下方へ回転移動するに伴い、めっき浴よりも比
重の小さいドロスは容器内めっき浴中を浮上し、前記最
下部通過時には容器の回転軸に近い側の容器側面の極近
傍まで浮上する。

この容器側面は前記スナウト内壁に近づくに伴って回転
軸に近づくように傾斜し、又、スナウト内壁に近い側の
容器側面の回転軸に近い側の端部が開口部を有するよう
にしている．故に、上記浮上ドロスは、傾斜面に沿って
浮上（上昇）し、開口部から排出される。

該開口部はスナウトの下端部より低い位置にあり、且つ
、ほぼスナウト内壁の延長線上にあるので、上記排出ド
ロスはスナウト外のめっき浴中を浮上し、該めっき浴上
に堆積する。

上記堆積ドロスは、溶融金属めっきラインの停止やスナ
ウト内雰囲気ガスの置換を要することなく、連続溶融金
属めっき中においても杓などですくい上げる方法や吸引
ホースによる方堪などにより、容易に除去し得る．従っ
て、ドロス除去に基づく溶融金属めっきの生産性の低下
や、被めっき物の金属へのドロス付着に基づく金属の外
観不良の発生を防止し得るようになる。

前記箱状容器に関し、その底面又は／及び側面に貫通す
る細孔を設ける方が良い。スナウト内めっき浴上のドロ
スの浦捉の効率を確実に高くし得るようになるからであ
る。

又、前記箱状容器又は／及び前記回転体は複数個設ける
ことが望ましい。ドロスの捕捉量を大きくし得るように
なるからである。

尚、前記箱状容器を回転軸に連結する連結部材は、棒状
のものの他、角錐台又は円錐台の形状のものも使用でき
る。回転軸はスナウトの先端部又はその下方に設ければ
よい。即ち、回転軸は、スナウトの先端部の壁又はめっ
き槽の壁を貫通する軸受、又は、めっき槽内に配した軸
受け等により支持し得る。

本発明に係る連続溶融金属めっき装置を使用するに際し
て、スナウト内のめっき浴面に還元性ガスを噴射してド
ロスを前記回転体の方面に吹き寄せるようにするとよい
。そうすると、ドロスの捕捉効率を高くし得、又、金属
へのドロス付着を確実に防止し得るようになる． （実施例） 尖施員土 実施例１に係る連続溶融金属めっき装置の断面図を第ｌ
図に、その要部の側断面図を第２図に、その回転体の斜
視図を第３図に、該回転体の側断面図を第４図に示す。

これらの図から判る如く、上記装置は、溶融金属めっき
槽（２１〉と、連続焼鈍炉０褐に連設され、先端がめつ
き槽（２１）内の亜鉛めっき浴（１）中に浸漬された筒
状のスナウト（３）と、該スナウト（３）の先端部に支
持されて設けられた回転軸１２Ｇに、上面に開口部０ω
を有する箱状容器（８）が錐台状の連結部材０１）によ
り連結されてなり、スナウト内壁０５）近傍を該スナウ
ト内壁０５）に平行に回転する回転体（５）とを有する
装置であって、前記容器（８）は開口部００を回転方向
に向けて配され、前記回転軸ＱＯに近い側の容器側面の
内壁側（９）が前記スナウト内壁０５）に近づくに伴っ
て回転軸ＱＯに近づくように傾斜し、前記スナウト内壁
０５）に近い側の容器側面０７）の回転軸に近い側の端
部が開口部０８１を有するものである．尚、容器内壁（
９）は連結部材（｝１）の一部表面を利用して形成され
ている．回転体（５）は２個設け、その１個に対して容
器（８）を４個等間隔で設けている。容器の底面０９）
及び側面（２２）には貫通する細孔ＧＯ）を設けている
。

上記回転体（５）の配置位置に関しては、容器（８）の
開口部００が最上部にある時にめっき浴面の位置になり
、又、最下部にある時にスナウト（３）の下端部より低
い位置になるようにした。

スナウト（３）の先端部の側面図を第５図に示す。

スナウト（３）の先端部に支持されて設けられた回転軸
ＱΦは、モータ等（図示していない）により回転するプ
ーり０２），ベルト０ツに連動して回転する。

上記装置を用いて銅板への連続溶融亜鉛めっきを行った
。先ず、回転体（５）を回転させると共に、ドロスが発
生すればそれを回転体（５）の方向に吹き寄せるべくス
ナウト内めっき浴面に還元性ガスを噴射した。

次いで、洲板（２）を、還元性ガスで充たした連続焼鈍
炉０４及びスナウト（３）の内部に走行させ、溶融金属
からなるめっき浴（１）中へ連続して浸漬し、めっき浴
（１）中から導出するようにして連続溶融金属めっきを
行った。

このようにすると、スナウト内で発生し、めっき浴上に
浮遊するドロス（４）は、前記めっき浴面に噴射される
ガスにより回転体（５）の方向に吹き寄せられ、容器（
８）が上部通過時にめっき浴と共に容器の開口部０６］
から容器（８）内に入ってｔｉｉｌされる。該ドロス（
４）は容器（８）が下方へ回転移動するに伴って容器（
８）内を浮上し、容器（８）が最下部の近傍まで回転し
た頃になると、容器（８）の内壁（９）極近傍まで浮上
した後、内壁（９）即ち傾斜面に沿って上昇し、次いで
容器側面ｑ力の開口部０８）から排出され、続いてスナ
ウト外のめっき浴中を浮上し、該めっき浴上に浮遊して
くる．かかるスナウト内のドロス（４）の捕獲、スナウ
ト外への排出、浮上が、回転体（５）の回転に伴い、繰
り返して行われることになる．上記の如き連続溶融亜鉛
めっきを行い、溶融亜鉛めっき鋼板を１５０００ｔｏｎ
製造した。その結果、鋼板へのスナウト内ドロス付着に
基づく溶融亜鉛めっき鋼板の外観不良の発生は殆ど認め
られず、発生率としては１％未満であり、従来法の６％
に比較し極めて小さくなった。尚、ドロス除去に基づく
溶融亜鉛めっき鋼板の生産性の低下は当然に皆無であっ
た。

１胤狙Ｌ 実施例２に係る装置は、第６図に示す如く回転体（５）
をスナウト（３）の幅方向の両方の内壁（２３）近傍に
２個設けた。この点を除き実施例１の場合と同様である
．尚、これ以降の実施例２〜７についての結果は、実施
例７の所で纏めて記述する。

夫施皿主 実施例３に係る装置の要部側面図を第７図及び第８図に
示す。これら２種類のものを用いた。該装置は、スナウ
ト（３）の先端部に窓（６）を設けたものである。この
ようにすると、めっき浴（１）面とスナウト（３）の先
端部との距離が大きい場合でも、スナウト内のドロスの
捕獲、スナウト外への排出が可能になる．この点を除き
実施例２の場合と同様である。

１』４例」一 実施例４に係る装置の要部及び回転体の側断面図を第９
及びｌＯ図に示す。該装置は、棒状の連結部材（２４）
により各容ｉ？ｓ　（８）を回転軸１２１に連結したも
のであり、この点を除き実施例１の場合と同様である。

尖施狙ｉ 実施例５に係る装置の要部側断面図を第１１図に示す．
該装置は、該図に示す如くスナウト（３）の最先端部の
一部を内側に曲げたものであり、この点を除き実施例４
の場合と同様である。

尖益■並 実施例６に係る装置の要部側断面図を第１２図に示す。

該装置は、連結部材０１）の長さが大きく、めっき槽内
に配した軸受け（２５）により回転軸ＱＯを支持したも
のであり、該点を除き実施例ｌの場合と同様である． 工搭斑１ 実施例７に係る装置の要部側断面図を第１３図に示す．
該装置は、箱状容器（２６）が球面状であり、全側面及
び底面は丸みを有しているものであり、該点を除き実施
例ｌの場合と同様である。

以上の実施例２〜７に係る装置により実施例１の場合と
同様の連続溶融亜鉛めっきを行ったところ、実施例１の
場合と同様の良好な結果が得られた。

（発明の効果） 本発明に係る連続溶融金属めっき装置によれば、溶融金
属めっきラインの停止やスナウト内雰囲気ガスの置換を
要することなく、連続溶融金属めっき中においても連続
してスナウト内のめっき浴上のドロスを容易に除去し得
るようになる。そのため、ドロス除去に基づく溶融金属
めっきの生産性の低下や、被めっき物の金属へのドロス
付着に基づく金属の外賎不良の発生を防止し得るように
なる。

【図面の簡単な説明】

第１図は，実施例１に係る連続溶融金属めっき装置の断
面図、第２図は，その要部の側断面図、第３図は，その
要部の回転体の斜視図、第４図は該回転体の概略を示す
側断面図、第５図は．実施例１に係るスナウト先端部の
側面図、第６図は，実施例２に係る装置の要部側断而図
、第７及び８図は，実施例３に係る装置の要部側面図、
第９及び１０図は．実施例４に係る装置の要部及び回転
体の側断面図、第１１図は５実施例５に係る装置の要部
側断面図、第１２図は．実施例６に係る装置の要部側断
面図、第１３図は、実施例７に係る装置の要部側断面図
、第１４図は．従来の連続溶融金属めっき装置の断面図
である。 （１）一亜鉛めっき浴　　　（２）一鋼仮（３）一　ス
ナウト　　　　　（４）一　　ドロス（５）一回転体 （６）　（７）−−スナウト先端部の窓ｆ８）　（２６
）−一箱状容器 （９）一回転軸に近い側の容器側面の内壁ＧＯ）−一細
孔　　　　　　　（Ｉ＋）−錐台状の連結部材０２）一
プーり　　　　　　０つ−ベルト（＋４）−一連続焼鈍
炉 ０ツースナウトの幅方向の両方の内壁 ０６ｌ一上面開口部 ０７）−−スナウト内壁ｑつに近い側の容器側面０８）
一容器側面Ｏ力の端部の開口部 ０９−容器の底面　　　　ＱΦ一回転軸（２１）−一溶
融金属めっき槽 （２２）−一容２＝側面 （２３）−−スナウト（３）の内壁 （２４）−一捧状の連結部材

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）溶融金属めっき槽と、連続焼鈍炉に連設され、先
   端が前記めっき槽内のめっき浴中に浸漬された筒状のス
   ナウトと、該スナウトの先端部又はその下方に設けられ
   た回転軸に、上面に開口部を有する箱状容器が連結部材
   により連結されてなり、スナウト内壁近傍を該スナウト
   内壁に平行に回転する回転体を有する連続溶融金属めっ
   き装置であって、前記箱状容器がその上面開口部を回転
   方向に向けて配され、前記回転軸に近い側の容器側面の
   内壁側が前記スナウト内壁に近づくに伴って回転軸に近
   づくように傾斜し、前記スナウト内壁に近い側の容器側
   面の回転軸に近い側の端部が開口部を有することを特徴
   とする連続溶融金属めっき装置。
2. （２）前記箱状容器がその底面又は／及び側面に貫通す
   る細孔を有している請求項１に記載の連続溶融金属めっ
   き装置。
3. （３）前記箱状容器が複数個設けられている請求項１に
   記載の連続溶融金属めっき装置。（４）前記回転体が複
   数個設けられている請求項１に記載の連続溶融金属めっ
   き装置。