JPH03162533A - 純金属又は共晶組成合金の金属スラリーの製造方法 - Google Patents

純金属又は共晶組成合金の金属スラリーの製造方法

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JPH03162533A
JPH03162533A JP1301668A JP30166889A JPH03162533A JP H03162533 A JPH03162533 A JP H03162533A JP 1301668 A JP1301668 A JP 1301668A JP 30166889 A JP30166889 A JP 30166889A JP H03162533 A JPH03162533 A JP H03162533A
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JP
Japan
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metal
heating container
molten
slurry
molten metal
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JP1301668A
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Hideaki Kudo
秀明 工藤
Akira Hideno
秀野 晃
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はレオキャスト、チクソキャスト等に用いられる
半溶融金属スラリーの製造方法に関する。
(従来の技.術とその課題〕 金属スラリーは溶融金属中に金属の固体粒子が濃厚に懸
濁した半溶融金属で、近年この金属スラリーを鋳造して
これを素材又は製品として用いるレオキャストやチクソ
キャスト等の鋳造法が開発されている。
上記金属スラリー鋳造法には溶融金属を鋳型に注入する
という既存の鋳造法に比べて次のような利点がある.即
ち(1)凝固収縮が小さい為鋳造割れや引け巣が減少し
品質が向上する。(2)凝固温熱が小さい為凝固冷却時
間が短縮され生産性が向上する。(3)金属粒子が懸眉
している為溶融金属に比べ侵食性が小さく、従って鋳型
寿命が延びる。(4)金属粒子が微細で且つQJしてい
る為マクロ偏析が低減して均質性が向上するとともに結
晶粒微細化により機械的特性や伸延加工性が向上する等
である。
尚、補足すれば上述した金属スラリーの持つ利点はその
固相率(溶融金属中に金属の固体粒子が占める割合)が
大きい程、又含まれる金属の固体粒子径が小さい程一層
発揮されるものである。即ち前者は前記利点の(1)〜
(3)、後者は(4)を助長する。
又金属スラリー中に上記固体粒子が占める割合、即ち固
相率については一般に40〜60%程度にするのが、鋳
造性を損なわずに結晶粒を微細化できて好ましい。
このように種々の利点を持つ金属スラリーの従来の製造
方法は、例えば溶融金属の入った加熱容器を周囲から冷
却しながら徐々にその温度を降下させ、中心に配置した
回転具の回転力により溶融金属を直接撹拌して加熱容器
内壁面から晶出するデンドライトを分断し粒状化して溶
融金属中に分散せしめつつ溶融金属を所定の塩度まで冷
却して所望の固相率を持つ金属スラリーを得る方法によ
りなされている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで純金属は通常鋳塊の結晶粒が大きい為圧延時に
欠陥が生し易く、又超塑性合金材料等の共晶組成合金に
あっては結晶粒が大きい為鋳造したままでは充分な伸び
が得られないという問題があり、このようなことから純
金属や共晶組成合金を金属スラリー状にして鋳造する試
みがなされた.しかしながら、上記純金属や共晶組成合
金は固液共存域を有さない為凝固層は連続した殻状に成
長してデンドライト状には成長せず、従って撹拌によっ
て固相が分離するようなことがなく金属ズラリーを得る
ことができなかった。
〔課題を解決する為の手段〕
本発明はかかる状況に鑑みなされたもので、その目的と
するところは均一微細な金属の固体粒子が分散する純金
属又は共晶組成合金の金属スラリーを効率よく製造し得
る方法を提供することにある。
即ち本発明は、純金属又は共晶組成合金の溶融体を加熱
容器内に入れて所定温度に保持しつつ、前記溶融体を撹
拌具により撹拌して前記純金属又は共晶組成合金の金属
スラリーを製造する方法において、溶融体を保持する加
熱容器又は/及び溶融体を撹拌する撹拌具の少なくとも
溶融体と接触する表面層を、前記溶融体との濡れ性の悪
い材料中に前記溶融体との濡れ性の良い材料が微細に分
敗した複合材により構成したことを特徴とするものであ
る. 以下に本発明を図を参照して詳細に説明する。
第1図イ、ロは本発明を実施する金属スラリー製造装置
の一例を示す側面説明図である。図においてlは加熱容
器、2は溶融金属を撹拌する為の撹拌臭、3は湯栓であ
る. 加熱容器lは周囲に発熱体4を内蔵した環状炉で、この
発熱体4に隣接して溶融金属を冷却するための冷却バイ
プ5が埋め込まれている。又上記加熱容器lの下部は湯
栓3により閉塞され、上部は炉M6により蓋がなされ、
内部には撹拌具2が配置されている, 上記の湯栓3及び炉M6にはそれぞれ発熱体4が埋め込
まれていて保温が可能な構造になっている. 溶融金属7は炉蓋6を開けて加熱容器lと撹拌具2の間
隙に注入される。上記の加熱容器l又は/及び撹拌具2
は溶融金属7との濡れ性の悪い材料に溶融金属7との濡
れ性の良い材料が微細に分敗した複合材料により構成さ
れているので上記加熱容器l内の溶融金属7は上記加熱
容器1又は/及び撹拌具2の濡れ性の良い材料に接触し
た部分が優先的に微細な柱状体に凝固し、この柱状凝固
体8は撹拌具2の回転により加熱容器1又は/及び撹拌
具2の壁面から分離して溶融金属7中に分敗し懸濁して
金属スラリーが形威される(図イ)。
溶融金属7の温度は加熱容器1内に等間隔に8ケ所に配
置した熱電対9により計測され発熱体4の電源に連動し
て精度よく制御される.金属スラリーが所定の固相率に
達したところで湯栓3を降下させて上記金属スラリ−1
0を所定温度に保温した断熱容器11内に保持したのち
(図ロ)、所定の鋳型に鋳造する。
本発明方法において、加熱容器1又は撹拌具2に用いる
複合材を構或する溶融金属との濡れ性の悪い材料として
は黒鉛が又濡れ性の良い材料としてはSiCやMg○が
溶融金属と非反応性で且つ強度的に優れていて好適であ
る。父上記複合材の形戒方法としては濡れ性の悪い材料
と良い材料との粉体同士を混合して加熱焼結する方広、
又は濡れ性の悪い材料の粉体に濡れ性の良い材料の繊維
状体を壁面に垂直に露出して配置し加熱焼結する方法等
が適用されるが、特に後者は濡れ性の良い材料からの熱
抽出量が大となって柱状凝固体の成長が迅速になされて
好適である。複合材中の濡れ性の良い材料の混合比は2
0容量%(以下%と略記)を超えると隣接する柱状既固
体同士が合体して粗大化するので20%以下にするのが
好ましい.上記複合材は、加熱容器l又は撹拌具2の全
体に用いる必要はなく、少なくとも溶融金属7が接触す
る壁面にだけ用いてもその効果は充分得られるものであ
る。
〔作用〕
本発明方法においては、加熱容器又は/及び撹拌具の少
なくとも溶融金属と接する表面層に、溶融金属との濡れ
性の悪い材料中にl容融合属との濡れ性の良い材料を微
細に分散した複合材を用いているので、溶融金属は溶融
金属との濡れ性の良い材料に接した゛部位から優先的に
柱状に凝固が進行し、上記柱状瓜固体は撹拌具の回転に
より上記璧面から容易に分離して溶融金属中に分散して
微細な固体粒子が慧濁した金属スラリーが形威される。
〔実施例〕
以下に本発明を実施例により詳細に説明する。
実施例1 第1図に示した金属スラリー製造装置を用いて固相率と
撹拌具の軸にかかるトルクとの関係を99.9%純度の
純,11について求めた。上記において固相率は撹拌臭
の軸トルクの所定値毎に湯栓を抜いて金属スラリーを急
冷凝固し、この凝固体の組織を観察して算出した. 加熱容器の材料には、黒鉛粉末に粒径5μmのSiC粉
末を20%混合し加熱焼結して製造した複合材を用い、
又撹拌臭には黒鉛を用いた。
而して上記加熱容器の下部をストノパで密閉し内部に撹
拌臭を配置して所定温度に加熱し、この加熱容器内に溶
融1j2をIOKg注入し700゜Cに加熱保持した。
次いで撹拌具をL O O O rpmで回転させると
ともに加熱容器の周囲に埋め込んだ゛冷却管にN2ガス
を毎分10Nの速度で流して溶融Affiの温度を徐々
に低下させた。N2ガスを流し始めてから4分後に溶融
Al温度はAffiの擬固開始温度の6 6 0 ’C
に達し、48分後に完全に凝固した。この間加熱容器側
と撹拌具側の溶融金属の温度差は8゜Cに保たれた。
比較例I 加熱容器及び撹拌具の材料に黒鉛を用いた他は実施例1
と同し方法により撹拌具の軸トルクと金属スラリーの固
相率との関係を調べた。
実施例l及び比較例1の結果は第2図に示した.本発明
方法の場合(実施例1)は、軸トルクは固相率が80%
までは低い値であった。これは固相率が増えても固相は
加熱容器の壁面から分断されて熔融Af中にQiした状
態にある為である。
これに対し加熱容器及び撹拌具の材料に黒鉛を用いた従
来方法によるもの(比較例1)は固相率50%でトルク
が急激に増加している。これは熔融A乏が加熱容器璧か
ら撹拌具方向に向かって殻状に連続して成長し固相率5
0%のところで殻の先端がトルクメーターの検出深度に
達した為と考えられる。
斯くの如くして、本発明方法によれば加熱容器壁面上に
形威された固相は撹拌により容易に熔融金属中に分散す
ることが実証された。
実施例2 実施例1と同し方法により製造した金属スラリーを軸ト
ルクから算定して固相率が40%に達したところで湯栓
を抜いてCu製鋳型に鋳造して厚さ2 0mmjai2
 0 0IIlmJさ8 0 0 n+ll1の純AA
鋳塊を製造した。
実施例3 先ず第1図に示した金属スラリー製造装置を用いて純C
uスラリーを製造した。
即ち加熱容器及び撹拌具の材料には黒鉛粉末に粒子径5
μmのMgO粉末を20%混合した複合材料を用いた。
 而して下部をストツパで密閉し内部に撹拌具を配置し
て所定温度に加熱した加熱容器内に溶融Cu(99.9
9%の無酸素銅)を30KgQ’f人し1120゜Cに
加熱保持した。次いで撹拌具を1 0 0 O rpm
で回転させるとともに加熱容器の周囲に埋め込んだ冷却
管にN2ガスを毎分5lの速度で流して溶融Cuの温度
を徐々に低下させ、純Cuの擬固開始温度IO83℃に
て保持して金属スラリーを製造した。次に、予め求めて
おいた撹拌具の軸トルクと固相率との関係から軸トルク
が固相率40%に相当する値に達したところで湯栓を抜
いて純Cuスラリーを実施例2と同し方法によりCu製
鋳型に鋳造して厚さ20fflflI、幅2 0 0 
m+w,長さ800IIIII1の純Cu鋳塊を鋳造し
た. 金属スラリー製造中において、加熱容器側と撹拌具側の
溶融純Cuの温度差は2 ’Cに保持された。
実施例4 実施例2において、溶融Afの代わりにAffi−33
wt%Cuの共晶合金を用い、加熱容器に用いた複合材
料のSiC粉体の粒子径は種々に変化させ、又金属スラ
リー製造時の加熱容器内の溶融共晶合金の加熱保持温度
を548゜Cとした他は実施例2と同し方法によりAj
!  33wt%Cuの共晶合金鋳塊を製造した。
比較例2 実施例2、4において、加熱容器及び撹拌臭の材料に黒
鉛を用いた他はそれぞれ実施例2、4と同じ方法により
純Aj2又はAl−33wt%Cuの共晶合金を製造し
た。
比較例3 実施例3において用いたと同じ溶融純Cuを1120’
Cに加熱し、これを横型連続鋳造法により厚さ20mn
+、幅200問の鋳塊に鋳造した。
斯くのごとくして得られた各々の鋳塊について鋳塊の結
晶粒径、鋳塊の伸び及び冷間圧延での割れの有無につい
て調査した。結果は主な製造条件を併記して第1表に示
した。
第1表より明らかなように本発明方法品(No1〜6)
は微細な結晶粒からなり伸びや加工性に優れるものであ
った。中でもA l − C u系の超塑性共品合金は
鋳造したままで高い伸びを示し、特にSiC粉末の粒子
径が微細な程伸び特性が向上して、従来の鋳造材を伸延
加工し加熱処理して得られる材料の伸び率540%を大
きく上回るものであった。
これに対し比較方法品(No7〜9)は加熱容器の構成
材料が炭素(C)単体の為撹拌による微細化効果が得ら
れず、いずれも結晶粒が粗大で、伸びや加工性に劣るも
のであった。
上記実施例では加熱容器にのみ複合材を用いたが、撹拌
具にも複合材を用い又冷却機能を持たせれば、加熱容器
と撹拌具の両方に柱状凝固体が形成され金属スラリーの
製造時間が短縮される。
〔効果〕
以上述べたように本発明方法によれば、結晶粒が微細で
、伸びや加工性に優れた純金属又は共晶組成合金iか塊
を容易に製造することができ、工業上顕著な効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法を実施する金属スラリー製造装置の
一例を示す側面説明図、第2図は固相率と撹拌具の軸に
かかる回転トルクとの関係を示す図である。 1一加熱容器、2−撹拌具、3一場栓、7 −7容融金
属。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 純金属又は共晶組成合金の溶融体を加熱容器内に入れて
    所定温度に保持しつつ、前記溶融体を撹拌具により撹拌
    して前記純金属又は共晶組成合金の金属スラリーを製造
    する方法において、溶融体を保持する加熱容器又は/及
    び溶融体を撹拌する撹拌具の少なくとも溶融体と接触す
    る表面層を、前記溶融体との濡れ性の悪い材料中に前記
    溶融体との濡れ性の良い材料が微細に分散した複合材に
    より構成したことを特徴とする純金属又は共晶組成合金
    の金属スラリーの製造方法。
JP1301668A 1989-11-20 1989-11-20 純金属又は共晶組成合金の金属スラリーの製造方法 Pending JPH03162533A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999036209A1 (fr) * 1998-01-20 1999-07-22 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Procede et appareil pour la fabrication de metaux semi-solidifies

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999036209A1 (fr) * 1998-01-20 1999-07-22 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Procede et appareil pour la fabrication de metaux semi-solidifies
US6681836B1 (en) 1998-01-20 2004-01-27 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Method and apparatus for manufacturing semi-solidified metal

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