JPH03162515A - 熱処理方法 - Google Patents
熱処理方法Info
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- JPH03162515A JPH03162515A JP30434189A JP30434189A JPH03162515A JP H03162515 A JPH03162515 A JP H03162515A JP 30434189 A JP30434189 A JP 30434189A JP 30434189 A JP30434189 A JP 30434189A JP H03162515 A JPH03162515 A JP H03162515A
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Landscapes
- Heat Treatment Of Articles (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、炭素鋼または低合金鋼に対する焼ならし、焼
入れ等の熱処理方法に関し、更に詳しくは、高周波誘導
加熱や直接通電加熱等の急速短時間加熱を用いた熱処理
方法に関する。
入れ等の熱処理方法に関し、更に詳しくは、高周波誘導
加熱や直接通電加熱等の急速短時間加熱を用いた熱処理
方法に関する。
[従来の技術〕
近年、炭素鋼や合金鋼よりなる鋼管に対する熱処理技術
として、急速短時間加熱を用いたオンライン熱処理技術
が注目を集めている。この熱処理技術は、鋼管に対する
焼ならし、焼入れ等の熱処理を高周波誘導加熱等の急速
短時間加熱を用いてオンラインで行うようにしたもので
、そのメリノトは処理時間の短縮および結晶粒の微細化
にあるとされている。
として、急速短時間加熱を用いたオンライン熱処理技術
が注目を集めている。この熱処理技術は、鋼管に対する
焼ならし、焼入れ等の熱処理を高周波誘導加熱等の急速
短時間加熱を用いてオンラインで行うようにしたもので
、そのメリノトは処理時間の短縮および結晶粒の微細化
にあるとされている。
例えば、特開平1−156427号公報には、比較的多
量の合金元素を含む5Cr−1/2Mo1ii1鋼管に
対して高周波誘導加熱を用いて焼ならし焼戻し処理を行
うことにより、rllaの細粒化を図る熱処理方法が開
示されており、高周波誘導加熱時の昇温速度は1.2℃
/秒以上、加熱時間は焼ならし処理にあっては3分以内
とされている.〔発明が解央しようとする課題〕 しかしながら、焼ならしの際に焼戻しを必要としない炭
素鋼、低合金鋼に対して急速短時間加熱を用いた場合の
加熱条件についての解析は少なく、急速短時間加熱によ
る強靭化等の目的は充分に果たされていない. すなわち、鋼管材料としての炭素鋼、低合金鋼は、種々
規格で網種毎に要求性能が規定されているが、これらの
規格は従来の熱処理炉で長時間熱処理することが前提に
なっており、急速短時間加熱を適用して規格に適合する
ためには熱処理条件が多くの制約を受け、その充分な解
析は未だなされていないのである。特に、急速短時間加
熱における必要最短時間の解析は殆ど行われておらず、
この点は上記5Cr−1/2Mo綱鋼管の焼なまし処理
にあっても同様である。
量の合金元素を含む5Cr−1/2Mo1ii1鋼管に
対して高周波誘導加熱を用いて焼ならし焼戻し処理を行
うことにより、rllaの細粒化を図る熱処理方法が開
示されており、高周波誘導加熱時の昇温速度は1.2℃
/秒以上、加熱時間は焼ならし処理にあっては3分以内
とされている.〔発明が解央しようとする課題〕 しかしながら、焼ならしの際に焼戻しを必要としない炭
素鋼、低合金鋼に対して急速短時間加熱を用いた場合の
加熱条件についての解析は少なく、急速短時間加熱によ
る強靭化等の目的は充分に果たされていない. すなわち、鋼管材料としての炭素鋼、低合金鋼は、種々
規格で網種毎に要求性能が規定されているが、これらの
規格は従来の熱処理炉で長時間熱処理することが前提に
なっており、急速短時間加熱を適用して規格に適合する
ためには熱処理条件が多くの制約を受け、その充分な解
析は未だなされていないのである。特に、急速短時間加
熱における必要最短時間の解析は殆ど行われておらず、
この点は上記5Cr−1/2Mo綱鋼管の焼なまし処理
にあっても同様である。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その
目的は、炭素鋼または低合金鋼を急速短時間加熱により
効率よく熱処理し、しかも既存の規格を確実にクリアし
得る熱処理方法を提供することにある。
目的は、炭素鋼または低合金鋼を急速短時間加熱により
効率よく熱処理し、しかも既存の規格を確実にクリアし
得る熱処理方法を提供することにある。
急速短時間加熱を用いた熱処理に対する本発明者の考え
は次のとおりである。
は次のとおりである。
炭素鋼または低合金鋼の熱処理に対して急速短時間加熱
を適用するにしても、材料として必要な組織、強度、靭
性を得ようとすれば、変態を完了させたり、適度な再結
晶、軟化あるいは固溶析出を進行させたりするのに必要
最小限の加熱時間が存在するはずであり、この条件が満
足されないと材料本来の性能は確保されない。
を適用するにしても、材料として必要な組織、強度、靭
性を得ようとすれば、変態を完了させたり、適度な再結
晶、軟化あるいは固溶析出を進行させたりするのに必要
最小限の加熱時間が存在するはずであり、この条件が満
足されないと材料本来の性能は確保されない。
また、急速短時間加熱における加熱速度は、例えば高周
波誘導加熱では100℃/S以上も可能であるが、熱処
理に採用されている急速短時間加熱では高々数”C /
Sであり、10’C/Sを超えるような高速加熱を採
用した場合の材料の組織、強度、靭性が受ける影響は殆
ど解析されていない。
波誘導加熱では100℃/S以上も可能であるが、熱処
理に採用されている急速短時間加熱では高々数”C /
Sであり、10’C/Sを超えるような高速加熱を採
用した場合の材料の組織、強度、靭性が受ける影響は殆
ど解析されていない。
本発明者は斯かる観点から炭素鋼、低合金鋼に、材料と
して必要な組織、強度、靭性を付与するために必要な加
熱時間、加熱速度についての解析を行った結果、次の知
見を得た. ■ 炭素鋼または低合金鋼を高速短時間加熱によりAc
.変態点以上に加熱して焼ならし処理する際の加熱速度
は細粒化の観点から5℃/秒以上、特に20℃/秒以上
を必要とし、加熱保持時間は整粒化のために0.1秒以
上を必要とする。
して必要な組織、強度、靭性を付与するために必要な加
熱時間、加熱速度についての解析を行った結果、次の知
見を得た. ■ 炭素鋼または低合金鋼を高速短時間加熱によりAc
.変態点以上に加熱して焼ならし処理する際の加熱速度
は細粒化の観点から5℃/秒以上、特に20℃/秒以上
を必要とし、加熱保持時間は整粒化のために0.1秒以
上を必要とする。
■ 焼入れ処理にあっても加熱速度は5℃/秒以上、特
に20℃/秒以上が望ましく、加熱保持時間は硬度確保
の観点からl秒以上を必要とする。
に20℃/秒以上が望ましく、加熱保持時間は硬度確保
の観点からl秒以上を必要とする。
■ 焼入れ処理後の焼戻し処理にあっては軟化促進のた
めに焼入れ処理よりも更に長い10秒以上の加熱保持時
間を必要とする。
めに焼入れ処理よりも更に長い10秒以上の加熱保持時
間を必要とする。
本発明は上記知見に基づきなされたもので、その要点の
第lは、炭素鋼または低合金鋼を高速短時間加熱により
Ac.変態点以上に加熱して焼入らし処理する際に、加
熱速度を5℃/秒以上とし、加熱保持時間を0.1〜1
00秒とすることを特徴とする焼ならし処理方法にある
. 本発明の要旨の第2は、炭素綱または低合金鋼を高速短
時間加熱によりA C 2変態点以上に加熱して焼なら
し処理する際に、加熱速度を5℃/秒以上とし、加熱保
持時間をl〜100秒とすることを特徴とする焼入れ処
理方法にある。
第lは、炭素鋼または低合金鋼を高速短時間加熱により
Ac.変態点以上に加熱して焼入らし処理する際に、加
熱速度を5℃/秒以上とし、加熱保持時間を0.1〜1
00秒とすることを特徴とする焼ならし処理方法にある
. 本発明の要旨の第2は、炭素綱または低合金鋼を高速短
時間加熱によりA C 2変態点以上に加熱して焼なら
し処理する際に、加熱速度を5℃/秒以上とし、加熱保
持時間をl〜100秒とすることを特徴とする焼入れ処
理方法にある。
本発明の要旨の第3は、上記焼入れ処理方法で焼入れ処
理された炭素鋼または低合金鋼を高速短時間によりAc
,変態点以下に加熱して焼戻し処理する際に、加熱保持
時間を10−100秒とすることを特徴とする焼入れ一
焼戻し処理方法にある. 〔作 用] 本発明の熱処理方法における限定理由は以下のとおりで
ある。
理された炭素鋼または低合金鋼を高速短時間によりAc
,変態点以下に加熱して焼戻し処理する際に、加熱保持
時間を10−100秒とすることを特徴とする焼入れ一
焼戻し処理方法にある. 〔作 用] 本発明の熱処理方法における限定理由は以下のとおりで
ある。
対象鋼は焼ならし処理に際して焼戻し処理を必要としな
い炭素鋼または低合金鋼とする。前記5Cr−1/2M
otli@鋼管に対する焼ならし処理では、焼ならし後
の組織が焼入れマルテンサイト+ベイナイトの混粒組織
になるため、硬度低下のための軟化処理である焼戻し処
理が必要であるが、本発明の熱処理方法が対象とする炭
素鋼または低合金鋼は、前記5Cr−1/2MofiI
のように合金元素を多量含有せず、焼ならし後の組織も
フエライト+バーライトであるために焼戻しを必要とし
ない。
い炭素鋼または低合金鋼とする。前記5Cr−1/2M
otli@鋼管に対する焼ならし処理では、焼ならし後
の組織が焼入れマルテンサイト+ベイナイトの混粒組織
になるため、硬度低下のための軟化処理である焼戻し処
理が必要であるが、本発明の熱処理方法が対象とする炭
素鋼または低合金鋼は、前記5Cr−1/2MofiI
のように合金元素を多量含有せず、焼ならし後の組織も
フエライト+バーライトであるために焼戻しを必要とし
ない。
熱処理に際しての急速短時間加熱法としては、例えば高
周波誘導加熱法、直接通電加熱法等を挙げることができ
る。
周波誘導加熱法、直接通電加熱法等を挙げることができ
る。
焼ぶ]以お4厘
焼ならし処理においては、一般に、α+p姐織を加熱す
ると、α/p界面及びpコロニー境界からTが核生威し
、粒状に戒長したTが衝突してαが消滅すれば、α→γ
変態が終了する。粒状TはそのままT初期粒となる。核
生戒のサイトが多いほど、細粒組織となる。核生成の活
性化エネルギーは昇温速度に依存し、昇温速度が大きい
ほど核生戊のサイトは多い。また、pコロニーからのC
の固溶は、昇温速度が大きいほど少なくCの濃度勾配は
大きいため、核生或は発生し易い。従って、昇温速度が
大きいはど細粒化が可能となり、強度および靭性上好ま
しい.以上の理由から加熱速度を5℃/秒以上、望まし
くは20℃/秒以上とす加熱保持時間については、昇温
後直ちに冷却すると急速加熱による局部的な温度および
戒分の不均一に起因する混粒組織が解消されない。従っ
て、整粒化時間として0.1秒以上の加熱保持時間を必
要とする。ただし、加熱保持時間が長くなると、粒戒長
が進み、GSN010以上を確保するにはlO秒以下、
GSNα9以上を確保するにしても100秒以下に卯え
る必要がある。従って、加熱保持時間の上限は100秒
以下、望ましくは■0秒以下とする。
ると、α/p界面及びpコロニー境界からTが核生威し
、粒状に戒長したTが衝突してαが消滅すれば、α→γ
変態が終了する。粒状TはそのままT初期粒となる。核
生戒のサイトが多いほど、細粒組織となる。核生成の活
性化エネルギーは昇温速度に依存し、昇温速度が大きい
ほど核生戊のサイトは多い。また、pコロニーからのC
の固溶は、昇温速度が大きいほど少なくCの濃度勾配は
大きいため、核生或は発生し易い。従って、昇温速度が
大きいはど細粒化が可能となり、強度および靭性上好ま
しい.以上の理由から加熱速度を5℃/秒以上、望まし
くは20℃/秒以上とす加熱保持時間については、昇温
後直ちに冷却すると急速加熱による局部的な温度および
戒分の不均一に起因する混粒組織が解消されない。従っ
て、整粒化時間として0.1秒以上の加熱保持時間を必
要とする。ただし、加熱保持時間が長くなると、粒戒長
が進み、GSN010以上を確保するにはlO秒以下、
GSNα9以上を確保するにしても100秒以下に卯え
る必要がある。従って、加熱保持時間の上限は100秒
以下、望ましくは■0秒以下とする。
加熱温度は焼ならしの目的達或のためにAcs変態点以
上とし、望ましくはAc3変態点+50゛C以下とする
。
上とし、望ましくはAc3変態点+50゛C以下とする
。
八 一し几
焼入れにおいても、T粒の戊長を卯制して靭性、強度を
確保する必要がある。そのためにはγ粒の戒長が促進さ
れるAc+変態点以上の保持時間を抑えなければならな
い。特に、後述する加熱保持時間との関係、すなわち加
熱保持時間を極端に短縮できないことから、AC3変態
点まで急速に加熱し、それ未満の温度域における滞在時
間を切り詰めることが必要になる。この観点から焼入れ
時の加熱速度は5℃/秒以上、望ましくは20゜C以上
とする。
確保する必要がある。そのためにはγ粒の戒長が促進さ
れるAc+変態点以上の保持時間を抑えなければならな
い。特に、後述する加熱保持時間との関係、すなわち加
熱保持時間を極端に短縮できないことから、AC3変態
点まで急速に加熱し、それ未満の温度域における滞在時
間を切り詰めることが必要になる。この観点から焼入れ
時の加熱速度は5℃/秒以上、望ましくは20゜C以上
とする。
焼入れの場合の加熱保持時間については、Ac=点変態
以上での加熱保持が不足するとCが充分に固溶せず、焼
入れにより生しるマルテンサイトがCを少量しか含まな
くなって硬度が不足するので、焼ならしの場合よりも長
い1秒以上を必要とする。
以上での加熱保持が不足するとCが充分に固溶せず、焼
入れにより生しるマルテンサイトがCを少量しか含まな
くなって硬度が不足するので、焼ならしの場合よりも長
い1秒以上を必要とする。
加熱保持時間が長くなると、γ粒が或長してマルテンサ
イトを大きくし、靭性および強度が低下する。更に、焼
き割れの可能性も生し、工程上も必要以上の加熱は好ま
しくない。従って、加熱保持時間の上限は100秒とす
る。
イトを大きくし、靭性および強度が低下する。更に、焼
き割れの可能性も生し、工程上も必要以上の加熱は好ま
しくない。従って、加熱保持時間の上限は100秒とす
る。
焼入れ加熱温度は変態完了のためにAC3以上とし、粒
或長防止のために過熱を避けるのが良い。
或長防止のために過熱を避けるのが良い。
焼戻しにおいては、再オーステナイト化防止のためにA
c +点以下の加熱温度とし、短時間処理とするため
に、できるだけ高温とするのがよい。
c +点以下の加熱温度とし、短時間処理とするため
に、できるだけ高温とするのがよい。
加熱速度は、加熱温度がAc,点以下のためにα′→T
変態がおきず、加熱速度が材料特性に及ぼす影響は少な
いので特に規定しないが、急速短時間加熱による工程上
の利点を活かすためには2’C/秒以上とすることが好
ましい。
変態がおきず、加熱速度が材料特性に及ぼす影響は少な
いので特に規定しないが、急速短時間加熱による工程上
の利点を活かすためには2’C/秒以上とすることが好
ましい。
加熱保持時間については、低温の加熱によって充分な軟
化を図るために10秒以上が必要である。
化を図るために10秒以上が必要である。
ただし、100秒を超えると強度低下が顕著になるので
、100秒以下とする。前記5 C r −1/2Mo
鋼鋼管に対する焼戻し処理は焼ならし後の焼戻し処理で
あり、また合金成分が多く組織かへイナイトを含むため
に、焼戻し時間は本発明における焼戻し時間より長い。
、100秒以下とする。前記5 C r −1/2Mo
鋼鋼管に対する焼戻し処理は焼ならし後の焼戻し処理で
あり、また合金成分が多く組織かへイナイトを含むため
に、焼戻し時間は本発明における焼戻し時間より長い。
以下に本発明の実施例を比較例を混しえて説明する。
殖1(ζm里
第
l
表
第1表に示す冷間加工ままの炭素鋼鋼管より10aII
llφまたは11閣角サンプルを切り出し、再現熱サイ
クル試験機を用いて90℃/Sの速度で高周波誘導によ
り急速短時間加熱し、700〜1000゛Cの範囲の種
々到達温度より、保持時間0で冷却した。冷却後の各サ
ンプルの硬さを第1図に、ミクロ組織写真を第2図に示
す。
llφまたは11閣角サンプルを切り出し、再現熱サイ
クル試験機を用いて90℃/Sの速度で高周波誘導によ
り急速短時間加熱し、700〜1000゛Cの範囲の種
々到達温度より、保持時間0で冷却した。冷却後の各サ
ンプルの硬さを第1図に、ミクロ組織写真を第2図に示
す。
急速短時間加熱では、変態点、特にAc,点の上昇が見
られる。加熱保持時間0の場合はA c a点直上の9
00゜CからAC! +1 00’Cの1000゜Cま
での何れの温度においても混粒組織であり、オーステナ
イトの整粒化がなされていない.また、加熱時間Oとい
えどもAcs+100℃の100O′Cでは粒戒長が認
めれ、細粒が維持できるのは、A c x点直上の90
0゜CからAC3 +50゜Cの950゜Cまでの温度
域である。
られる。加熱保持時間0の場合はA c a点直上の9
00゜CからAC! +1 00’Cの1000゜Cま
での何れの温度においても混粒組織であり、オーステナ
イトの整粒化がなされていない.また、加熱時間Oとい
えどもAcs+100℃の100O′Cでは粒戒長が認
めれ、細粒が維持できるのは、A c x点直上の90
0゜CからAC3 +50゜Cの950゜Cまでの温度
域である。
上記焼ならし処理において、9 0 0 ’Cの加熱後
、加熱保持時間を種々変化させて冷却した。冷却後に0
.2%耐力、引張強さ、硬さ、O℃吸収エネルギー、フ
エライト結晶粒度を調査した結果を第3図に示し、種々
試験温度で吸収エネルギー、脆性破面率を測定した結果
を第4図に示す。また、ミクロ&ll織を第5図に示す
。
、加熱保持時間を種々変化させて冷却した。冷却後に0
.2%耐力、引張強さ、硬さ、O℃吸収エネルギー、フ
エライト結晶粒度を調査した結果を第3図に示し、種々
試験温度で吸収エネルギー、脆性破面率を測定した結果
を第4図に示す。また、ミクロ&ll織を第5図に示す
。
加熱保持時間Oでは混粒であるが、0.1秒以上の保持
によって整粒が正常に進行したフエライト+パーライト
Mi織が得られる。加熱保持時間が長くなると、粒戒長
を生し、結晶粒度番号で区分すると、加熱保持時間10
秒以下で粒度番号10以上、100秒以下で9以上とな
るが、■00秒を超えると急激に粒戒長がおきる。機械
的性質についてみると、保持時間lOO秒以下で強度お
よび靭性が高く、目的とする組織細粒化の効果があらわ
れている。
によって整粒が正常に進行したフエライト+パーライト
Mi織が得られる。加熱保持時間が長くなると、粒戒長
を生し、結晶粒度番号で区分すると、加熱保持時間10
秒以下で粒度番号10以上、100秒以下で9以上とな
るが、■00秒を超えると急激に粒戒長がおきる。機械
的性質についてみると、保持時間lOO秒以下で強度お
よび靭性が高く、目的とする組織細粒化の効果があらわ
れている。
れ几 し几
第
2
表
第2表に示す冷間加工ままの低合金鋼(4140鋼)よ
りなる鋼管に上記焼ならし処理と同様にしてAc.変態
点直下の900℃に90“C/Sで急速短時間加熱し、
加熱保持時間を変化させて焼入れした。焼入れ後の硬さ
と加熱保持時間との関係を第6図に示す. JIS規格で本鋼種(SCM4 4 0H)に規定され
た焼入れ硬さはロックウヱルCスケール53〜60であ
るが、加熱時間0.1秒ではこの硬さが得られていない
.規格の焼入れ硬さを得るためには1秒以上の加熱保持
時間が必要になる。
りなる鋼管に上記焼ならし処理と同様にしてAc.変態
点直下の900℃に90“C/Sで急速短時間加熱し、
加熱保持時間を変化させて焼入れした。焼入れ後の硬さ
と加熱保持時間との関係を第6図に示す. JIS規格で本鋼種(SCM4 4 0H)に規定され
た焼入れ硬さはロックウヱルCスケール53〜60であ
るが、加熱時間0.1秒ではこの硬さが得られていない
.規格の焼入れ硬さを得るためには1秒以上の加熱保持
時間が必要になる。
上記焼入れ処理において、Ac=変態点直上の900゜
CでlOO秒保持して焼入れした材料に対して、JIS
規格で本鋼種(SCM440H)に規定された焼戻し温
度(530〜630゜C)を満足する焼戻し温度600
゜Cと、規格外でAc,i熊点直下の700℃で焼戻し
を行った場合の加熱保持時間と機械的性質との関係を第
7図に示す。
CでlOO秒保持して焼入れした材料に対して、JIS
規格で本鋼種(SCM440H)に規定された焼戻し温
度(530〜630゜C)を満足する焼戻し温度600
゜Cと、規格外でAc,i熊点直下の700℃で焼戻し
を行った場合の加熱保持時間と機械的性質との関係を第
7図に示す。
規格範囲温度の焼戻し処理で規格硬さを満足するために
はlO秒以上の加熱を行う必要がある。
はlO秒以上の加熱を行う必要がある。
一方、短時間処理を目的に規格温度範囲を超えてAc+
直下で焼戻しをする場合も規格強度および硬さを満足さ
せることが可能であり、その場合には加熱時間を100
秒以下にする必要がある。
直下で焼戻しをする場合も規格強度および硬さを満足さ
せることが可能であり、その場合には加熱時間を100
秒以下にする必要がある。
〔発明の効果]
以上の説明から明らかなように、本発明の熱処理方法に
よれば、急速短時間加熱によりオンラインで効率よく熱
処理が実施され、しかも既存の規格を充分にクリアする
ことができる。
よれば、急速短時間加熱によりオンラインで効率よく熱
処理が実施され、しかも既存の規格を充分にクリアする
ことができる。
第1図は焼ならしにおける加熱温度の硬さへの影響度を
示すグラフ、第2図はそのm織への影響度を示す金属m
織写真、第3図および第4図は加熱保持時間の機械的性
質への影響度を示すグラフ、第5図はそのm織への影響
度を示す金属組織写真、第6図は焼入れにおける加熱時
間の硬さへの影響度を示すグラフ、第7図は焼戻しにお
ける加熱保持時間の機械的性質への影響度を示すグラフ
である。 第 1 図 加燕温度T(0C) 第 3 図 焼ならし加熟時間(S) 第 4 図 試験温度(0C) 第 6 図 焼入れ処理加熱時間(S) 第 7 図 焼戻し処理加熱時間 (S)
示すグラフ、第2図はそのm織への影響度を示す金属m
織写真、第3図および第4図は加熱保持時間の機械的性
質への影響度を示すグラフ、第5図はそのm織への影響
度を示す金属組織写真、第6図は焼入れにおける加熱時
間の硬さへの影響度を示すグラフ、第7図は焼戻しにお
ける加熱保持時間の機械的性質への影響度を示すグラフ
である。 第 1 図 加燕温度T(0C) 第 3 図 焼ならし加熟時間(S) 第 4 図 試験温度(0C) 第 6 図 焼入れ処理加熱時間(S) 第 7 図 焼戻し処理加熱時間 (S)
Claims (3)
- (1)炭素鋼または低合金鋼を高速短時間加熱によりA
c_3変態点以上に加熱して焼ならし処理する際に、加
熱速度を5℃/秒以上とし、加熱保持時間を0.1〜1
00秒とすることを特徴とする熱処理方法。 - (2)炭素鋼または低合金鋼を高速短時間加熱によりA
c_3変態点以上に加熱して焼ならし処理する際に、加
熱速度を5℃/秒以上とし、加熱保持時間を1〜100
秒とすることを特徴とする熱処理方法。 - (3)請求項(2)に記載の熱処理方法で焼入れ処理さ
れた炭素鋼または低合金鋼を高速短時間によりAc_2
変態点以下に加熱して焼戻し処理する際に、加熱保持時
間を10〜100秒とすることを特徴とする熱処理方法
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30434189A JPH03162515A (ja) | 1989-11-21 | 1989-11-21 | 熱処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30434189A JPH03162515A (ja) | 1989-11-21 | 1989-11-21 | 熱処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03162515A true JPH03162515A (ja) | 1991-07-12 |
Family
ID=17931845
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30434189A Pending JPH03162515A (ja) | 1989-11-21 | 1989-11-21 | 熱処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03162515A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007512694A (ja) * | 2003-11-28 | 2007-05-17 | ズス・マイクロテック・リソグラフィ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング | マスク位置調節装置における直接的アライメント |
CN103882196A (zh) * | 2013-12-12 | 2014-06-25 | 柳州金特机械有限公司 | 对ZG35Mn钢进行正火回火的热处理工艺 |
CN103882200A (zh) * | 2013-12-12 | 2014-06-25 | 柳州金特机械有限公司 | 对ZG35SiMn钢进行正火回火的热处理工艺 |
CN109609736A (zh) * | 2018-12-28 | 2019-04-12 | 河南北方红阳机电有限公司 | 一种E35CrMnSiA材料侵彻类壳体热处理工艺方法 |
-
1989
- 1989-11-21 JP JP30434189A patent/JPH03162515A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007512694A (ja) * | 2003-11-28 | 2007-05-17 | ズス・マイクロテック・リソグラフィ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング | マスク位置調節装置における直接的アライメント |
CN103882196A (zh) * | 2013-12-12 | 2014-06-25 | 柳州金特机械有限公司 | 对ZG35Mn钢进行正火回火的热处理工艺 |
CN103882200A (zh) * | 2013-12-12 | 2014-06-25 | 柳州金特机械有限公司 | 对ZG35SiMn钢进行正火回火的热处理工艺 |
CN109609736A (zh) * | 2018-12-28 | 2019-04-12 | 河南北方红阳机电有限公司 | 一种E35CrMnSiA材料侵彻类壳体热处理工艺方法 |
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