JPH03162263A - 梱包容器 - Google Patents

梱包容器

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JPH03162263A
JPH03162263A JP30081189A JP30081189A JPH03162263A JP H03162263 A JPH03162263 A JP H03162263A JP 30081189 A JP30081189 A JP 30081189A JP 30081189 A JP30081189 A JP 30081189A JP H03162263 A JPH03162263 A JP H03162263A
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JP
Japan
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bottom plate
contents
container body
packaging
container
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JP30081189A
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Norio Higake
樋掛 憲夫
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業Eの利用分野] 本発明は、振動や落下等における衝撃が好ましくない内
容物(被梱包物)の梱包に好適な梱包容器に関する。
[従来の技術コ 従来、梱包において破損し易い内容物を保護する方法と
して、紙、段ボール、発泡シート、発泡スチロールやポ
リウレタン等の樹脂成型品などの衝撃緩衝作用を有する
梱包材で梱包する方法が利用されてきた。
[発明が解決しようとする3a] 段ボール箱を利用した梱包では、段ボール自体の局部的
な強度が必ずしも充分でなく、局部的に力がかかった場
合に、その部分にへこみや破損を生じ易く、それが内容
物まで及ぶことが多い。
特に、内容物と段ボールとのサイズがマッチしている場
合は良いが、内容物に凹凸がある場合や段ボールとサイ
ズがあわない場合には、梱包すると落下や振動の衝撃で
梱包に局部的な力が加わると、梱包が破損するばかりで
なく、内容物の変形や破損を招き易い。
また、段ボール箱と同様に、紙、樹脂、木などからなる
箱での梱包の場合、内容物と収納領域の形状がマッチし
ていない場合、梱包の運搬中に内容物が箱内で踊り、そ
の衝撃で内容物に何らかの破損を招くことがある。
更に、段ボール箱や紙は、比較的高価である。
一方、エサーホーム(商品名、旭ダウ社製)等の発泡シ
ート、エアバックの商品名で知られている空気泡を有す
るシート等を衝撃緩衝材として内容物に巻き付けた状態
で梱包する方法は、内容物の保護という面ではある程度
満足できる結果を得ることができる。ところが、内容物
へのこれらシートの巻き付け固定、及び箱や包装体など
の外装材での梱包と、梱包操作が煩雑である。更に、梱
包にかかる費用が高くなり、しかもれらシートの巻き付
けによってその容積が増大し、より大きな外装用梱包材
が必要になり、運搬や保管の時により大きなスペースが
必要となるなどの欠点を有している。
しかも、これらシートを用いた場合でも、内容物に複雑
な凹凸があるときには、その保護機能は必ずしも満足で
きるものではない。
破損し易い内容物の梱包において、内容物を保護する他
の方法として、&!!緩衝作用のある発泡樹脂成型品を
梱包における衝S緩衝材として用いる方法がある。
発泡樹脂としては、発泡ウレタン及び発泡スチロールが
代表的であるが、価格の点から発泡スチロールの利用か
多い。
発泡スチロールは、内容物の形状に適合させて成型する
ことが容易であり、また衝撃緩街性も良好であるので、
発泡スチロール成型品からなるケースや保謹部材を用い
ることで、梱包内での内容物の保護及び位置固定か容易
に行なえる。
しかしながら、発泡スチロール成型品において充分な衝
撃緩衝性を得るには、肉厚を厚く成型しなければならず
、梱包物の体積が増大し、運搬や保管時により大きなス
ペースが必要となる。
例えば、発泡スチロール成型品からなるケース、あるい
は街?!緩衝及び内容物の位置固定用の保護部材を用い
た梱包の体積は、段ボール箱のみを用いた梱包の通常2
〜3倍に達する。
このような大幅な占有スペースの増加は、倉Jaスペー
スや物流コストの而で大きな負担となっている。
なお、発泡スチロール成型品自体の強度はそれ程高くな
く、局部的な衝撃などにより裂けやすいので、発泡スチ
ロールケースの上にスリーブ状の段ボールシ一トを挿着
したり、段ボールで外装したりするのが一般的であり、
梱包にかかる費用も高い。
また、ブリスタ・パックのように、塩化ビニルの真空成
型容器本体と、この容器本体との接着部に塩化ビニルの
層が設けられ、この容器本体に底板として接着される肉
厚の厚い紙とを組合せた梱包材がある。
この梱包材は個装箱の機能と内容物の保護機能を合せ持
つものである。ところが、内容物の保護機能の面では必
ずしも十分とはいえず、強度が高く破M1や変形しにく
いもの、あるいは破損してもI{1害の少ないものに対
して一般的に用いられている。
このように、内容物の保護、梱包物の占有スペース、梱
包にかかる費用等における要求を満足できる梱包材は范
当らないのが現状である。
更に、内容物の保護に加えてその湿度環境の維持が重要
な場合には、より高度で煩雑な梱包技術が必要とざれ、
そのような梱包技術を用いた場合、梱包にかかる費用が
更に高くなるのが通常で?る。
例えば、防湿のためにアルミニウムの薄膜からなる袋に
内容物を入れて密封し更に上述の方法で梱包する方法、
あるいはインクジェット記録ヘッドの梱包のように、ア
ルミニウム板からなる丈夫なケース内に各神衝撃緩衝材
とともに収納する方法などがある。
しかしながら、いずれの方法においても梱包に必■な部
材のコストが高く、また保謹機能においても必ずしも十
分でない場合が多い。しかも搬送時において他の物品と
衝突させた場合や落下させた場合に、気密性が損なわれ
易いという欠点を有している。また、アルミニウム箱の
場合は、変形し易い場合も多い。
木発明は、上iφした従来の梱包材における問題点を解
決し、内容物の保譲、梱包物の占脊スペース、梱包にか
かる費用等における要求を満足し、かつ内容物の湿度環
境の維持も行なえる梱包容器を提供することをその目的
とする。
本発明の他の目的は、インクジェット記録!A置に用い
るヘッドカートリッジの梱包に好適な梱包容器を提供す
ることにある。
[課題を解決するための手段] 本発明の梱包容器は、底板と、該底板と接合されること
によって内容物の収納領域を形成する容番本体とを有し
、これら容器本体及び底板が、内容物と非接触状態に維
持される壁面と、該壁面から収納領域内へ突出して内容
物を支持することにより内容物と該壁面との非接触状態
を維持しつつ内容物の位置固定を行なうための凹部とを
有することを特徴とする。
」二記の特徴的構造を有する本発明の梱包容器において
は、内容物の容器内での固定及びその位置の規制が凹部
により確実に行なわれ、搬送時や誤って落下させたとき
等における内容物の容器内での「踊り」や「ずれ」が効
果的に防!ヒされ、内容物が安全に保護される。
東に、−E記構成を有する本発明の梱包容器は、湿度環
境の維持において良好な機能を有し、かつ梱包物とした
際の占有スペースの増加も少なく、しかも安価な材料を
用いて作製できる。
本発明の梱包容器は、例えばガラス製品、プラスチック
製品、インクジェット記録ヘッド等の粒密機器等の梱包
に好適である。
特に、本発明の梱包容器の形状及び厚みを適宜選択する
ことで、梱包゛容器の透湿性を適度に低くおさえること
ができ、特にインクジェット記録装置用のヘッドカート
リッジの収納において、吐出口での乾燥によるインクの
固着を防止することができる。さらに、強度及び衝撃吸
収性を良好なものとして、梱包状態におけるヘッドカー
トリッジの安定保護が可能となり、吐出口からの衝槃に
よるインクの飛び出しも防止できる。従って、ヘッドカ
ートリッジの梱包において、梱包容器内のインクの飛び
出しによる汚染や、吐出口から飛び出たインクの吐出口
周辺部での固着を防止できる。
更に、本発明の梱包容器は、部品点数が少ないので、低
コストでの提供が可能であり、取扱性等も良好である。
以下、図面を参照しつつ本発明を更に詳細に説明する。
第1図は本発明の梱包容器の一例の使用状態を示す展開
斜視因、第2図は容藩木体と底板を接合した状態での部
分拡大断面図である。
この梱包容器は、容器本体1と、容器本体1の底板3と
を有して構成され、これらが一体化(接合)ざれて梱包
に用いられる。
容器本体1には、内容物(図ではヘッドカートリッジ)
2と非接触状態に維持される壁面C(側而c−1と天井
壁面c−2からなる)と、壁面Cから内部(内容物収容
領域d)へ向けて突出し、そこに収容される内容物2を
支持して、そのイ17置固定を行なう凹部aおよび底板
3との一体化のためのフランジbとを有する。
一方、底板3もまた、内容物2と非接触状態に維持され
る壁面(床壁面)eと、壁而Cから容器本体1との接合
によって形成ざれる内容物収容領域dへ向けて突出し、
そこに収容される内容物2を支持して、その位置固定を
行なう凹部fを有する。
壁而C,elは十分な強度を有する必要があり、そのよ
うな材質及び厚さで形成される。
これら壁面の厚みは、その構成材料の種類によって適宜
選択すれば良いが、例えば、0.Imm以上、奸ましく
は0.3+n+n以上、より好ましくは0.5+nm以
.l:とされる。
一方、凹部a,fは、内容物の保護のために衝撃を緩衝
あるいは吸収するクッション性を有することが好ましい
。すなわち、壁面C,eと同様の強度及び剛社を有する
ように凹部a,fを形成すると、壁面C,eの受たIi
ffが内容物に直接伝わり、内容物の破損等の原因とな
る。
このような観点から、これら凹部は薄い肉厚で形成され
、かつ弾性を有することが望ましい。
凹部の厚さもまたその構成材料に応じて適宜選択するこ
とができるが、例えば0.8mm以下、好ましくは0.
6mm以下、より好ましくは0.4mm以下とされる。
容器本体1及び底板3の構成材料としては、各神樹脂等
を挙げることができ、容樫本体1は、例えば、樹脂など
を用いた一体成型によって作製できる。
一体成型による方法は、加工性、生産コスト等の面から
好適である。
一体成型による作製には、各種樹脂の射出成型、真空成
型等が利用できる。なかでも、例えばポリスチレン、A
BS、ボリブロビレン、ポリエチレン、ポリエチレンテ
レフタレート等の樹脂のシートを用いた真空成型による
方法が、壁面及び凹部の厚み調製が容易であり、かつ低
コストで行なえ、かつ各部に所望の特性を容易に付与で
きるので好適である。
容器本体及び底板として一体成型物を用いる場合には、
好ましくは0.Inon〜2.O am、より好ましく
は0.1mm Nl.O mmの厚さを有する樹脂を用
いて得られた一体成型物である容器本体及び底板が好適
である。
一方、フランジbを必要に応じて容器本体1に設けるこ
とによって、容器本体1と底板3との接合を簡便かつ確
実に行なうことができる。
フランジbは、また容器本体lの一体成型時に他の部分
と同時に成型することができる。
フランジbの厚さは、壁面Cと同程度とすれば良い。
四部や壁面の在ち上り部等の角部を図示したように、必
要に応じて湾曲部として設けることによって、そのms
M衝(吸収)性をより良好とすることができる。
これら湾曲部の半径(R1〜1G)は、より大きいほど
良く、凹部の大きさに応じて適宜選択されるが、例えば
In+m以ヒ、好ましくは2mm以上、より好ましくは
3mm以七とされる。
凹部の形状は、内容物2の保護および梱包内での位置固
定が効果的に行なえるように適宜選択する。
凹部の内容物の支持部分と、内容物とのクリアランスは
、大きすぎると内容物の梱包内でのガタツキやズレが牛
じるので好ましくないが、小さすぎると、内容物の容器
本体1への収納性が悪くなり、また壁面からのiffが
伝達されやすくなるので好ましくない。これらのクリア
ランスは、凹部の構造および凹部と内容物とのマッチン
グにおいて適宜選択すれば良いが、例えば0.5mm〜
3mm,奸まし〈は0.5+nm〜2mm程度とするこ
とができる。
図示した例では、容器本体lに2つの凹部aが、底板3
に2Miの凹部fが設けられているが、凹部を設ける位
置、個数等は内容物の形状、重量等に合せて適宜選択で
きる。
また、凹部の形状及び大きさも内容物の形状、重量等に
合せて適宜選択できる。
図示した例では、容器本体!側の凹部aが主に内容物の
上下方向(底板3に対して垂直な方向)の押えとして機
能するように、また凹部fが主に内容物の左右方向(底
板3に対して平行重直な方向)の押えとして機能するよ
うに、その構造及び大きさが選択されて設けられており
、これら凹部によって容器内での内容物の位置が確実に
規制されている。
凹部の構成の他の例として、第3図の接合状態での断面
部分図及び第4図の展開図に示すような壁而Cの角部に
形成された内容物の左右方向の位置規制を行なう容器本
体1側の凹部aと、内容物の上下方向の位置規制を行な
う底板3側の凹部fとを組み合わせた構成等を挙げるこ
とができる。
また、図示したような、インクジェットヘッド部(例え
ば熱エネルギーを利用してインクを吐出して記録を行な
うタイプ)と該ヘッド部に供給されるインクを貯留する
インクタンク部が一体とされた交換可能なヘッドカート
リッジを梱包する場合には、第1図及び第4図に示すよ
うに、吐出口配列而19が容器本体1の壁面Cと非接触
状態で対向するように収納できる置位に凹部を配置する
のが、吐出口配列面を安定保護する上で好しい。特に、
吐出口配列面l9が壁面Cの側而c−1と対向する(底
板3と平行な方向に向く)ように収納することで、吐出
口を有するヘッド部のより好良な保謹が可能となる。
このように、ヘッドのpl出口配列面を壁面Cと非接触
状態で対向させて収納することで、底板3をはがした状
態においても、ヘッドの吐出口が保護される位置で吐出
口配列部を収納することができる。
従って、第1図及び第lO図に示した構成は、ヘッド本
体から突出して設けられた 吐出口配列面を有する部分
を保護するという点から特に好適である。
内容物2を容器本体1に収容した後の容器本体1と底板
3の接合には、各種接合方法が利用できる。
例えば、容器本体1と底板3を同種の樹脂材料で形成し
、熱融着、超音波熔着等の方法でこれらを接合すること
ができる。
また、イージー・ビール層を底板3の少なくとも接合に
必要な領域に設けて、それを利用してこれらの接着を行
なうことができる。
イージー・ビール層を利用する方法は、梱包を解く際に
、容器本体1から底板3を容易に取り外すことができの
で、内容物を破損させる恐れがないという利点を有して
いる。
例えば、ブリスタ・バックは、内容物が収納された塩化
ビニル製の容器本体と接合のための塩化ニル膚を有する
台紙とを、これらの塩化ビニルからなる部分同士を熔融
させて、強く圧着させて接合する梱包材であるが、その
開封は台紙を破壊するか、またはミシン目を入れておき
、その部分を破壊して行なう。台紙を破壊して開封する
場合、強い力が必要な場合が多く、また開封方向が不安
定なため内容物に損傷を与える場合がある。
しかも、一般にブリスタ・バックでは防湿性は考慮ざれ
ていない。
防湿性等の内容物の湿度維持性および開封の容易性を考
慮した場合、イージー・ビールが好適である。
このイージー・ビール層としては、例えば各種ホットメ
ルト系、ポリエチレン系、ボバール系等からなる層が利
用できる。
容器本体1と底板3との接合を簡便かつ確実に行なうに
は、例えば、図示したようなフランジbを容器本体lの
底部に必要に応じて設けると良い。
一方、本発明の梱包容器の構成材料を選択することで、
内容物の湿度環境を維持する、すなわち防湿機能や内容
物の有する水分の外部への蒸発を防ぐ機能を得ることが
できる。
例えば、容器木休1や底板3の構成に、各種樹脂に塩化
ビニリデン層やアルミニウム層をコートした材料、湿度
透過防止性のある材料、例えばボリブロピレンなどを用
いることによって、上述の湿度環境維持機能を得ること
ができる。
なお、製造コスト、成型性、加工性などの面からは、ポ
リプロピレンが奸適である。
また、容器本体や底板の形成にボリブロピレンを用いた
真空成型を利用する場合に、先に述べたように凹部や壁
面の立ち上り部などを湾曲部として戊型することは、容
器本体や底板の衝撃緩衝性をより良好とするとともに、
これらに上述のような湿度環境維持機能を得る上でも好
ましい。
また、容器本体lの成型においては、容器本体1の天井
c−2から底面(フランジb)方向に、原料シートの天
井部c−2となる部分以外の部分を真空で延ばして凹部
a、壁面の側面c−1、湾曲部等を成型するオス型成型
によれば、各部ごとのJj,Jみの均一性をより良好な
ものとすることができビンホールの発生もなく、各部に
おける湿気透過防+IJtを高める七で好ましい。
すなわち、オス型成型を利用すれば、メス型成型では特
に薄くなりやすい天井而c−2付近を肉厚に成形できる
、史に、複雑な形状の凹部aを設けても、角部の強度を
高めることができるので、透湿性、落下時の耐8I撃性
の両面において良好な容器本体を得ることができる。ま
た、平板形状で肉薄としても良いフランジ部bを、メス
型成型よりも薄く形成でき、その結果、フランジ部bを
有する場合の容器木体1の剛性を適度に低下させること
ができ、容器本体1の治具を利用した底板3との加圧接
着の際に、これらの接着面をより均一かつ確実にフィッ
トさせて接着操作を行なうことができる。
なお、真空成型で得られる容器本体に湾曲部を設けない
場合は、容器本体の壁面と凹部の境界及び壁面とフラン
ジの境界などが肉厚が薄い角部として形成されピンホー
ルが生じやすく又、落下時の破損もおこりやすく、その
部分の湿気透過防IE性が低下する。
これに対して、これら境界を湾曲部として成型すること
によって、肉淳の薄い部分が形成されることが防止され
、良好な湿気透過防虫性を容器本体全体にわたって均一
に得ることができかつ落下衝撃に強い外周部を得ること
ができる。
底板3の形成においても、容器本体1と同様にオス型成
型を利用することで、上述の容器本体のオス型成型にお
けるのと同様の効果を得ることができる。
また、容器本体1及び/または底板3に透明もしくは半
透明な材料を選択すれば、梱包状態で内容物2を透視で
きる。
[実施例] 実施例1 厚さ1mmのボリブロビレンのシートを用いて第1図に
示した構造の容器本体1を、天井部c−2以外の材料部
分が底部に向って引き延ばされて成型されるオス型真空
成型により作製した。
なお各部のサイズは以下のとおりである。
最少肉厚: 0.2mm It−〜R’ : 3 mm 次に、容藩本体1との接合面側に30μmポリエチレン
系イージー・ビール層が設けられた厚さ1mImのポリ
プロピレンのシートを用いて第1図に示した構造の底板
3を、容器本休1と同様にオス型真空成型により作製し
た。
なお各部のサイズは以下のとおりである。
最少肉厚: 0.2mm nS〜R6: 3 mm R’   :5mm 次に、容器本体lにインクを充填したインクジェット記
録ヘッド(200g) 2を収納し、容器本体底面に底
板3を合せて、フランジbと底板3とを超音波熔着機に
より接着した。
得られた梱包物の単体を、95cmの高さから、コンク
リートの床上にIO回落下させて、梱包された記録ヘッ
トの保謹状態を検査したところ、記録ヘッドに損傷等の
発生は全くかった。
史に、この梱包物を20個の集合梱包状態として同様の
落下試験を行なったところ、各記録ヘッドに異常はなか
った。
史に、得られた梱包物を、60℃、ドライ雰囲気の条件
下に1週間放置した後、記録ヘッドに充填したインクか
らの水分の蒸発丑を、記録ヘッドの重量を計測すること
によって検査したところ、0.18gの水分蒸発量に相
当する重鼠減少が計測された。
実施例2 底板3の成型に厚さ0.8mm及び0.5mmのボリブ
ロピレンのシートをそれぞれ個々に用いる以外は実施例
1と同様にして、インクジェット記録ヘッドの梱包を行
った。
得られた梱包物の落下試験を実施例1と同様にして行っ
たところ、梱包された記録ヘッドに損傷などの異常の発
生はなかった。
また、梱包された記録ヘッドのインクからの水分蒸発量
を実施例1と同様にして測定したところ、厚さ0.8m
mのポリプロピレンシ一トを用いた場合は0.22g 
, Qさ0.5mmのボリブロピレンシ一トを用いた場
合は0.24gであった。
比較例l 凹部を設けない以外は、実施例1と同様にして容苓木体
及び底板を作製し、インクジェット記録ヘットの梱包を
行った。
得られた梱包物の落下試験およびインクからの水分の蒸
9.延を測定した。
落下試験においては、梱包物内での記録ヘッドのあそび
がひどく、床への衝突の衝撃によって、インク漏れおよ
び3己録ヘッドの破I0が牛じており、使用不能となっ
た。
実施例3 各湾曲部の半径R1〜R8を1+nmとする以外は実旅
例1と同様にして容器本体を作製し、インクジェット記
録ヘッドの梱包を行い、落下試験および水分蒸発岱の測
定を行った。
なお、得られた容器本体及び底板の肉厚の最小の厚みは
、0.05mmであった。
その結果、落J試験において、梱包物の容器本体部分に
へこみやピンホールの発生が認められたが、梱包された
記録ヘッドに異常はなかった。
また、記録ヘッドからの水分蒸発騎は0.22gであっ
た。
実施例4 凹部を第3図及び第4図に示す構成とし、R8〜R13
を3n+mとする以外は、実施例1と同様にして容器本
体及び底板を作製し、インクジェット記録ヘッドの梱包
を行った。
得られた梱包物の落下試験を実施例lと同様にして行っ
たところ、梱包された記録ヘッドに損傷などの異常の発
生はなかった。
また、梱包された記録ヘッドのインクからの水分蒸発破
を実施例工と同様にして測定したところ、0.17であ
った。
比較例2 第5図に示すように、インクを充填してあるインクジェ
ット記録ヘッド( 200g)を、真空成型容器6に入
れ、これをに蓋5をした後、更に肉厚0 . 1 mm
のアルミニウム容器7に入れ、その開口部を接着層を有
する厚さ50μmのフィルム4で覆って個装箱8に入れ
て梱包した。
得られた梱包物を単体で用いて、実施例1と同様の落下
試験を行った後、記録ヘッドの状態を観察したところ、
異常はなかった。
しかしながら、アルミニウム容器が単体で個装箱に収納
されてない場合や、100個単位の集合梱包の場合にお
ける落下試験では、アルミニウム容器に変形や、損傷に
よるビンホールの発生が生じることが1〜2%の割合で
あった。梱包物のアルミニウム容器に変形や、損傷によ
るピンホールが発生した場合、その湿気透過防止性が不
良となった。
本比較例における梱包にかかるコストを、実施例1の方
法での梱包コストと比較したところ、本比較例での梱包
コストは、実施例1のコストの約2倍であった。
また、本比較例で得た梱包物の開封作業は、実施例1に
おける開封作業に比べて極めて煩雑であり、開封に約3
倍の時間がかかった。
また、実施例1の梱包では梱包内の状態を透視できたが
、本比較例での梱包では梱包内の状態を透視できなかっ
た。
更に、本比較例の梱包方法の場合、部品数が多く、梱包
の自動化が難しく、1つの生産ラインで2品種以[の異
なる形状の内容物(記録ヘッド)を生産する自動生産ラ
インに本比較例の梱包工程を直接組み込むことが国難で
あり、別途梱包工程川のラインを組む必要がある。本発
明者らの試算によれば、本比較例の梱包方法による梱包
工程を採用する場合、例えば実施例1の梱包方法を自動
生産ラインに直接組み込む場合の約1.5倍の設備投資
が必要となる。
実施例5 ポリプロピレンシ一トにおけるフランジbとなる部分か
ら、それ以外の部分(凹部aおよび壁面C〉が真空によ
って引っ張られて成型されるメス型成型によって容器本
体1を成型し、かつR3=0.5+nmとし、それ以外
の角部の湾曲のR1、R2、R4〜R6を2mmとする
以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録ヘッド
の梱包を行った。
得られた梱包物について、実施例1と同様の落下試験お
よびインクからの水分の蒸発量の測定を行った。
落下試験においては、梱包された記録ヘッドには何の異
常もなかった。
インクからの水分蒸発量は、0.3gであった。
比較例2 第6図に示すように、インクを充填してあるインクジェ
ット記録ヘッド( 200g)を、真空成型容器6に入
れ、これをに蓋5をした後、更に肉厚0.In+mのア
ルミニウム容器7に入れ、その開口部を接着層を有する
厚さ50μmのフィルム4で覆って個装′Jt18に入
れて梱包した。
得られた梱包物を単体で用いて、実施例1と同様の落下
試験を行った後、記録ヘッドの状態を観察したところ、
異常はなかった。
しかしながら、アルミニウム容器が単体で個装箱に収納
されてない場合や、lOO個単位の集合梱包の場合にお
ける落下試験では、アルミニウム容器に変形や、損傷に
よるピンホールの発生が生じることが1〜2%の割合で
あった。梱包物のアルミニウム容器に変形や、損傷によ
るビンホールが発生した場合、その湿気透過防止性が不
良となった。
本比較例における梱包にかかるコストを、実施例1の方
法での梱包コストと比較したところ、本比較例での梱包
コストは、実施例lのコストの約2倍であった。
また、本比較例で得た梱包物の開封作業は、実施例1に
おける開封作業に比べて挿めて煩雑であり、開封に約3
倍の時間がかかった。
また、実施例1の梱包では梱包内の状態を透視できたが
、木比較例での梱包では梱包内の状態を透視できなかっ
た。
更に、本比較例の梱包方法の場合、部品数が多く、梱包
の自動化が難しく、1つの生産ラインで2品柿以上の異
なる形状の内容物(記録ヘッド)を生産する自動生産ラ
インに本比較例の梱包工程を直接組み込むことが困難で
あり、別途梱包工程用のラインを組む必要がある。本発
明者らの試算によれば、本比較例の梱包方法による梱包
工程を採用する場合、例えば実旅例1の梱包方法を自動
生産ラインに直棹組み込む場合の約1.5倍の設備投資
が必娑となる。
比較例3 7jSa図に示すように、アルミニウム製の袋9にイン
クジェット記録ヘッド2を入れ、密封し、更に個装箱1
1にテーブI2により収納して梱包した。
得られた梱包物について、実施例1と同様の落下試験を
行った後、梱包物の状態を観察したところ、アルミニウ
ムの袋に破損やビンホールが生じ、インクの飛散量も多
く、記録ヘッドは使用不能となった。
比較例4 第7図に示すように、アルミニウム製の袋9にインクジ
ェット記録ヘッド2を入れて密封し、更に発泡スチロー
ルl3でサイドを保護し、個装箱11に収納してデーブ
I2により梱包した。
得られた梱包物における落下試験およびインクからの水
分蒸発駄の測定を行った。
この梱包物における記録ヘッドの保護性および湿気透過
防11二性は良好であった。
しかしながら、梱包物全体の体積は、実施例1における
梱包物の約3倍となり、運搬や保存時における占有スペ
ースが増加した。
更に、実施例1における梱包コストと、本比較例での梱
包コストを比較したところ、約3倍に達した。
比較例5 第8図に示すように、インクジェット記録ヘッド2をア
ルミニウム製の袋9に入れて密封し、更にエアーバック
14で包み、テープ12で個装箱IIに収納、梱包した
得られた梱包物における落下試験およびインクからの水
分蒸発星の測定を行った。
落下試験において、インク漏れかにぬられたが、湿気透
過防止性は良好であった。
梱包物全体の体積は、実施例1における梱包物の約1.
5倍となり、運搬や保存時における占有スペースが増加
した。
更に、本比較例での梱包作業は自動化が難しく、人手を
要し、実施例1における梱包コストと、本比較例での梱
包コストを比較したところ、約2倍に達した。
[発明の効果] 本発明の梱包容器を用いることにより、破損しやすい内
容物、例えばガラス製品、プラスチック製品、インクジ
ェット記録装置用ヘッドカートリッジなどの精密機器、
電気部品などを、運搬時等における振動や落下による衝
撃から確実かつ安価に保護することができる。
木発明の梱包容器は、内容物の形状に合わせて配置され
、内容物を適当な間隔をもって支持し、梱包容器の本体
の壁面と内容物とが直接接触することを防ぐ凹部が設け
られているので、内容物の梱包内での位置固定が効果的
に成され、かつ本体壁面に外部から加わったa撃が内容
物に及ぶことが避けざれる。
しかも、容樫内での内容物の位置規制が、容器木体側の
凹部と底板側の凹部との相互作用で確実に行なわれ、内
容物の容器内での踊りやずれが確実に防止される。
史に、本発明の梱包容器による梱包では、梱包すること
による占有スペースの増加が小さく、省スペース性が高
く、倉庫スペースや物流スペースの節約が可能であり、
保管や物流におけるコストを低減させることができる。
また、本発明の梱包容器の材質を適宜選択することによ
って、木発明の梱包容器に内容物の梱包状態での湿度環
境の維持機能を付与することができ、内容物の保護性と
ともにその湿度環境の維持性が良好な梱包か可能となる
更に,本発明の梱包容器の形状及び厚みを適宜選択する
ことで、梱包容器の透湿性を適度に低くおさえることが
でき、特にインクジェット記録装置用のヘッドカートリ
ッジの収納において、吐出口での乾燥によるインクの固
着を防止することができる。さらに、強度及び衝撃吸収
性を良好なものとして、梱包状態におけるヘッドカート
リッジの安定保護が可能となり、吐出口からの衝箪によ
るインクの飛び出しも防止できる。従って、ヘッドカー
トリッジの梱包において、梱包容器内のインクの飛び出
しによる汚染や、吐出口から飛び出たインクの吐出口周
辺部での固着を防止できる。
の一例の使用状態を示す展開斜視図、第2図及びる。
1・・・容器本体 2・・・内容物(ヘッドカートリッジ)3・・・底板 4・・・フィノレム 5・・・蓋 6・・・容器 7・・・アルミニウム容器 8、11・・・個装箱 9・・・アルミニウム製袋 lO・・・ラベル l2・・・テープ 13・・・発泡スチロール部材 14・・・エアーパック 17−・・容器本体(.ヒ部中央に四部を有する例)a
,f・・・凹部 b・・・フランジ c,e・・・壁面 d・・・収納部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)底板と、該底板と接合されることによって内容物
    の収納領域を形成する容器本体とを有し、これら容器本
    体及び底板が、内容物と非接触状態に維持される壁面と
    、該壁面から収納領域内へ突出して内容物を支持するこ
    とにより内容物と該壁面との非接触状態を維持しつつ内
    容物の位置固定を行なうための凹部とを有することを特
    徴とする梱包容器。
  2. (2)前記容器本体及び底板が、0.1mm〜2.0m
    mの厚さを有する樹脂の一体成型物である請求項1に記
    載の梱包容器。
  3. (3)前記容器本体及び底板が、0.1mm〜1.0m
    mの厚さを有する樹脂の一体成型物である請求項1に記
    載の梱包容器。
  4. (4)前記底板の前記容器本体との接着面にアルミ層を
    介して接着剤層が設けられている請求項1〜3のいずれ
    かに記載の梱包容器。
  5. (5)前記容器本体に前記底板との接着のためのフラン
    ジが設けられている請求項1〜4に記載の梱包容器。
  6. (6)前記凹部が、前記内容物として熱エネルギーを利
    用することで吐出口からインクを吐出して記録を行なう
    インクジェットヘット部と、該インクジェットヘッド部
    に供給されるインクを貯留するインクタンク部とが一体
    とされた交換可能なヘッドカートリッジを、該吐出口が
    前記容器本体の壁面に非接触状態で対向するように前記
    容器本体の収納領域内に収納できる位置に配置されてい
    る請求項1〜5のいずれかに記載の梱包容器。
  7. (7)前記凹部が、前記ヘッドカートリッジを、該ヘッ
    ドカートリッジの吐出口の配列面が、前記底板と平行な
    方向に向くように前記収納領域内に収納できる位置に配
    置されている請求項6に記載の梱包容器。
  8. (8)前記容器本体の凹部が主に内容物の前記底板に垂
    直な方向の位置規制を、前記底板の凹部が主に内容物の
    前記底板に平行な方向の位置規制をそれぞれ行なうよう
    に設けられている請求項1〜7に記載の梱包容器。
  9. (9)前記容器本体の凹部が主に内容物の前記底板に平
    行な方向の位置規制を、前記底板の凹部が主に内容物の
    前記底板に垂直な方向の位置規制をそれぞれ行なうよう
    に設けられている請求項1〜7に記載の梱包容器。
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US5279410A (en) * 1991-07-15 1994-01-18 Canon Kabushiki Kaisha Package for ink jet cartridge
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