JPH03124577A - 梱包容器および収納容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

本発明は、輸送中の振動や落下等の衝撃により損傷しや
すい物品を保護するための梱包容器、および収納容器に
関する。

【従来の技術】

従来、破損しやすい物品を保護・梱包する方法としては
、紙（特に段ボール）、発泡シート、発泡スチロールや
ポリウレタン等の樹脂発泡成型物の利用等、種々の方法
が行なわれている。 しかしながら、段ボールを利用した梱包では、段ボール
自体の局部的な強度が必ずしも充分でなく、局部的に力
がかかった場合に、その部分にへこみや破損を生じ易く
、それが内容物にまで及ぶことが多い。 特に内容物と段ボールとのサイズがマツチしている場合
は良いが、内容物に凹凸がある場合や段ボールとサイズ
が合わない場合には、梱包すると落下や振動の衝撃で局
部的な力が加わり、梱包が破損するのみならず、内容物
の変形や破損を招きやすい。 また、段ボール箱と同様に、紙、樹脂、木などからなる
箱での梱包の場合、内容物と収納領域の形状がマツチし
ていない場合、梱包の運搬中に内容物が箱内で踊り、そ
の衝撃で内容物に何らかの破損を招くことがある。更に
、段ボール箱や紙は、比較的高価である。 一方、エサ−ホーム等の発泡シートやエアバックの商品
名で知られている空気泡を有するシート等を衝撃緩衝材
として内容物に巻き付けた状態で梱包する方法は、内容
物の保護という面ではある程度満足できる結果を得るこ
とができる。ところが、内容物へのこれらシートの巻き
付は固定、および箱や包装体などの外装材での梱包と、
梱包操作が煩雑である。更に、梱包にかかる費用が高く
なり、しかもそれらシートの巻き付けによって、その容
積が増大し、より大きな外装用梱包材が必要になり、運
搬や保管の時により大きなスペースが必要となるなどの
欠点を有している。 しかも、これらシートを用いた場合でも、内容物に複雑
な凹凸があるときには、その保護機能は必ずしも満足の
できるものではない。 破損しやすい内容物の梱包において、内容物を保護する
。他の方法として、衝撃緩衝作用のある発泡樹脂成形品
を梱包における衝撃緩衝材として用いる方法がある。 発泡樹脂としては、発泡ウレタンおよび発泡スチロール
が代表的であるが、価格の点から発泡スチロールの利用
が多い。 発泡スチロールは、内容物の形状に適合させて成形する
ことが容易であり、また衝撃緩衝性も良好であるので、
発泡スチロール成形品から成るケースや保護部材を用い
ることで、梱包内での内容物の保護および位置固定が容
易に行える。 しかしながら、発泡スチロール成形品において充分な衝
撃緩衝性を得るには、肉厚を厚く成形しなければならず
、梱包物の体積が増大し、運搬や保管時により大きなス
ペースが必要となる。 例えば、発泡スチロール成形品からなるケース、あるい
は衝撃緩衝および内容物の位置固定用の保護部材を用い
た梱包の体積は、段ボール箱のみを用いた梱包の通常２
〜３倍に達する。 このような大幅な占有スペースの増加は、倉庫スペース
や物流コストの面で大きな負担となっている。 なお、発泡スチロール成形品自体の強度はそれほど高く
なく、局部的な衝撃などにより裂けやすいので、発泡ス
チロールケースの上にスリーブ状の段ボールシートを挿
着したり、段ボールで外装したりするのが一般的であり
、梱包にかかる費用も高い。 また、ブリスタ・バックのように、塩化ビニルの真空成
形容器本体と、この容器本体との接着部に塩化ビニルの
層が設けられ、この容器本体に底板して接着される肉厚
の厚い板とを組み合わせた梱包材がある。 この梱包材は個装箱の機能と内容物の保護機能を併せ持
つものである。ところが、内容物の保護機能の面では必
ずしも充分とは言えず、強度が高く破損や変形しにくい
もの、あるいは破損しても損害の少ないものにたいして
一般的に用いられている。 このように、内容物の保護、梱包物の占有スペース、梱
包にかかる費用等における要求を満足できる梱包材は見
当たらないのが現状である。 更に、内容物の保護に加えて、その湿度環境の維持が必
要な場合には、より高度で煩雑な梱包技術が必要とされ
、そのような梱包技術を用いた場合、梱包にかかる費用
が更に高くなるのが通常である。 例えば、防湿のためにアルミニウムの薄膜からなる袋に
内容物を入れて密封し、更に上述の方法で梱包する方法
、あるいはインクジェット記録ヘッドの梱包のように、
アルミニウム板からなる丈夫なケース内に各種衝撃緩衝
材と共に収納する方法などがある。 しかしながら、いずれの方法においても梱包に必要な部
材のコストが高く、また保護機能においても必ずしも充
分でない場合が多い、しかも、搬送時において他の物品
と衝突させた場合や落下させた場合に、気密性が損なわ
れ易いという欠点を有している。また、アルミニウム箱
の場合は、変形し易い場合も多い。 〔発明が解決しようとする課題〕 本発明の目的は、上記従来例の欠点を克服した省スペー
ス、低コストでしかも、内容物の保護性、防湿性に優れ
た梱包容器を提供することにある。 〔課題を解決するための手段〕 本発明者は上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、樹
脂を用いて一体成形されており内容物の収納領域を内部
に有するスリーブ部材と、該スリーブ部材を収納する筒
状あるいは袋状の外装フィルムとを具備し、前記スリー
ブ部材が、前記内容物と非接触状態に維持される壁部と
、前記内容物を囲むように前記スリーブ部材の長さ方向
に沿って設けられ、前記壁部から前記収納領域に突出し
て前記内容物を支持する複数の凹部とを有し、前記外装
フィルムが前記スリーブ部材をっつんで封止されている
ことを特徴とする梱包容器を得るに至った。 上記の特徴的構造を有することによって、本発明の梱包
容器は、内容物の保護や、湿度環境の維持において良好
な機能を有し、かつ梱包物とした際の占有スペースの増
加も少なく、しかも安価な材料を用いて作製できる。 本発明の梱包容器は、例えばガラス製品、プラスチック
製品、インクジェット記録ヘッド等の精密機器等の梱包
に好適である。 以下、図面を参照しつつ本発明を更に詳細に説明する。 第１図ａ）は、本発明の梱包容器の一例の使用状態を示
す斜視図、同図ｂ）は同図ａ）の■−！°断面図、同図
Ｃ）は同図ｂ）の凹部３の部分拡大図である。 本発明の梱包容器においては、前記スリーブ部材１は押
出成型により形成されるものである。その形状としては
、断面形状がほぼ四角形で、凹部３が前記四角形の各辺
部に形成されているものが好ましい、また、落下衝撃に
よるスリーブ自体の損傷を発生させないために、材質お
よび内包する物品の重量に自ら制限がありコスト面との
兼ね合いから、アイゾツト強度４以上の材料、例えば、
塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレンテフタレー
ト、ポリエチレン、ＡＢＳ樹脂、耐衝撃性ポリスチレン
（ＨＩＰＳ）等の適合するグレードのものが使用され、
内容物の重量が１Ｋｇ以下であることが好ましい、内容
物の重量が重（なると、それだけ梱包容器の肉厚を厚く
しなければならず、ケーシング剛性が増し好ましくない
。又コスト的にも高いものとなってしまう。 本発明の梱包容器の特徴である凹部３の断面形状は、台
形、半円状、三角形状、その他種々の形状が採用できる
。 スリーブの四隅の角部の曲率半径ＲＩは、落下時の衝撃
が直接角部に加えられたとき、その衝撃を分散して破損
を防止するため、スリーブの材質との関連で決定される
ので、エツジが立っていても破損しなければ良いが、曲
率な持たせたほうが好ましく、その曲率半径も大きい程
よい。 また凹部３の曲率半径Ｒ＊、　Ｒｓは、クツション性と
密接に関わるもので、エツジが立っているほどこの部分
の強度が高くなり、結果としてクツション性がなくなり
、また、肉厚の厚いほどクツション性がなくなる傾向に
ある。 曲率半径Ｒ８、Ｒ２、Ｒ５は大きい程良く、２ｍｍ以上
、より好ましくは３ｍｍ以上、更に好ましくは５ｍｍ以
上である。特に、ＬはＲｌｂ　Ｒａより大きく取れるよ
うにすればより好ましい結果が得られる。また、Ｒを設
ける際のＲの角度は９０°以上、より好ましくは１２０
°以上の角度を取ることが望ましい、また凹部３の大き
さはその内容物の大きさ、重量により適宜状められる。 凹部３の厚みは他の部分よりも薄く成形することが好ま
しく、材質にもよるが、概ね２ｍｍ以下とすることが望
ましく、好ましくは１ｍｍ以下、より好ましくは０．８
ｍｍ以下にするが、あまり薄すぎるとクツション性が悪
くなり、また加工も困難となるため、最低厚みとしては
０．４ｍｍ以上、好ましくは０．５ｍｍ以上であること
が望ましい。 本発明の梱包に用いるフィルムとしては筒状あるいは袋
状のもので、通常使用される樹脂フィルムである。また
防湿を必要とする場合には、Ａβココ−層やサランコー
ト層を有するフィルムが使用される。封止方法としては
、ヒートシールや接着剤による方法等、フィルムの材質
により適宜選択して行なう。 樹脂スリーブをフィルムで包むことにより、簡便に内容
物を固定できるのみならず、スリーブの凹部も目立たな
くなり、外観上好ましいものである。 本発明の梱包容器は、特に、第１図に示すような、熱エ
ネルギーを利用して吐出口ｌＯよりインクを吐出して記
録を行なうイクジェットヘッド部と、該インクジェット
ヘッド部に供給されるインクを貯留するインクタンクと
を一体化した交換可能なヘッドカートリッジ２の保存に
有効である。 このようなヘッドカートリッジでは、貯留されるインク
は通常水に少量の染料を溶解させ、必要であれば相溶性
のある有機溶媒に、例えば、アルコール類などを加えた
組成となっており、これらの組成のなかでも水の組成比
が通常量も高く、従って、放置すれば吐出口ｌＯからイ
ンク中の水分が蒸発し、相対的に染料の濃度が高くなり
、長期放置すれば、吐出口ｌＯにインクが固着し、吐出
不良の原因ともなってしまうが、本発明の梱包容器は、
透湿性が適度に低いために吐出口でのインクの固着が起
こらない。 また、梱包容器の強度が高いうえ、梱包容器が衝撃を吸
収しやすい構造を有しているので、ヘッドが安定に保護
され、衝撃によって吐出口１０からインクが飛び出した
りすることもない。故に、梱包容器の内部が汚れたり、
吐出口から飛び出たインクが吐出口周辺部で固着したり
することもない。 更に、前記吐出口１０が前記スリーブ部材ｌの長さ方向
における両端部のいずれか一方の側に位置するように前
記ヘッドカートリッジの収納がなされることにより、吐
出口部が極めて良好に保護される。 また、フィルムに印刷を施すことにより、商品価値の高
い梱包が得られる。 さらに、内容物の強度によっては以上の構成のものを紙
製の箱またはスリーブに入れて保護することにより、耐
衝撃性において好ましい結果が得られる。 〔実施例〕 以下実施例により本発明を具体的に説明する。 実施例１ 第１図に示す断面形状の略四角形で４辺に凹部３を有す
る軟質塩ビ製スリーブ１を押出成形により作製した。第
１図ｂ）およびＣ）の断面図に示すようにスリーブの肉
厚は０．６ｍｍ、凹部３のＲは３ｍｍで成形した。 このスリーブに熱エネルギーを利用して吐出口１０より
インクを吐出して記録を行なうイクジェットヘッド部と
、該インクジェットヘッド部に供給されるインクを貯留
するインクタンクとを一体化した交換可能なヘッドカー
トリッジ２を挿入した後、第２図に示すようにガゼツト
袋４に入れ挿入方向の前後をヒートシールにより封止し
、しかる後、第３図に示すように個装箱５に封入した。 この梱包物を９５ｍｍの高さからコンクリート面に６面
３稜１角にて落下テストを行なったが、ガゼツト袋に破
損はみられず、また内包したヘッドカートリッジも損傷
なくインクもれもごくわずかであった。 実施例２ 一辺が８ｃｍ、肉厚０．３ｍｍ、凹部のＲ５ｍｍの塩ビ
製スリーブを押し出し成形により作製し、このスリーブ
を用いて０．３ｍｍ厚のガラス製コツプを実施例１同様
にして梱包した。 この梱包物を５０ｃｍの高さからコンクリート面に落下
させたが、コツプの損傷はなかった。 〔発明の効果〕 以上説明したように、本発明により、非常に筒便にしか
も省スペース、低コストの梱包が可能となり、耐衝撃性
の優れた梱包容器が提供できるようになった。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は本発明の梱包容器の一実施例を示す図
である。 １・・・梱包容器　　　　２・・・内容物３・・・凹部
　　　　　　４・・・フィルム５・・・個装箱 １０・・・吐出口 ｂ）Ｉ−Ｉ′ｗｒ面図 Ｃ）訃介該入国

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、樹脂を用いて一体成形されており内容物の収納領域
   を内部に有するスリーブ部材と、該スリーブ部材を収納
   する筒状あるいは袋状の外装フィルムとを具備し、前記
   スリーブ部材が、前記内容物と非接触状態に維持される
   壁部と、前記内容物を囲むように前記スリーブ部材の長
   さ方向に沿って設けられ、前記壁部から前記収納領域に
   突出して前記内容物を支持する複数の凹部とを有し、前
   記外装フィルムが前記スリーブ部材をつつんで封止され
   ていることを特徴とする梱包容器。 ２、前記一体成形されたスリーブ部材が、押出成型法に
   よって形成されていることを特徴とする請求項１に記載
   の梱包容器。 ３、前記スリーブ部材の断面形状が略四角形の樹脂製ス
   リーブであり、前記凹部が前記四角形の各辺部に設けら
   れていることを特徴とする請求項１に記載の梱包容器。 ４、前記スリーブ部材が、前記内容物として熱エネルギ
   ーを利用することで吐出口からインクを吐出して記録を
   行なうインクジェットヘッド部と、該インクジェットヘ
   ッド部に供給されるインクを貯留するインクタンク部と
   が一体とされた交換可能なヘッドカートリッジを収納し
   ており、前記吐出口が前記スリーブ部材の長さ方向にお
   ける両端部のいずれか一方の側に位置するように前記ヘ
   ッドカートリッジの収納がなされていることを特徴とす
   る請求項１に記載の梱包容器。 ５、請求項１ないし４のいずれかに記載の梱包容器と、
   該梱包容器を収納する紙製容器とを具備することを特徴
   とする収納容器。