JPH0316212B2 - - Google Patents

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JPH0316212B2
JPH0316212B2 JP62127352A JP12735287A JPH0316212B2 JP H0316212 B2 JPH0316212 B2 JP H0316212B2 JP 62127352 A JP62127352 A JP 62127352A JP 12735287 A JP12735287 A JP 12735287A JP H0316212 B2 JPH0316212 B2 JP H0316212B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating agent
vanishing model
casting
model
carbonate
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP62127352A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63290647A (ja
Inventor
Gando Mutaguchi
Susumu Nakayama
Hiroyuki Yasunaga
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okazaki Minerals and Refining Co Ltd
Original Assignee
Okazaki Minerals and Refining Co Ltd
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Publication date
Application filed by Okazaki Minerals and Refining Co Ltd filed Critical Okazaki Minerals and Refining Co Ltd
Priority to JP12735287A priority Critical patent/JPS63290647A/ja
Publication of JPS63290647A publication Critical patent/JPS63290647A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) この発明は、鋳造用消失模型の表面に塗布され
る塗型剤に関し、より詳しくは、消失模型を用い
て鋳造する場合に、美麗な肌を有する鋳物が得ら
れるようにする塗型剤に関する。 (従来の技術) 発泡プラスチツク製の消失模型を使用した鋳造
方法、所謂フルモールド法は従来より広く使用さ
れている。 この鋳造方法は造型を容易にさせるものであ
り、これによれば、模型を例えば発泡ポリスチロ
ールで成形し、これを鋳物砂の中に埋め込んで砂
型を成形する。次に、この埋め込んだ模型に対し
て溶湯を鋳込む。この際、上記発泡ポリスチロー
ルは99%以上が空気でありその実体は極めて微量
である。従つて、これが上記のように鋳込まれた
溶湯に接するとただちに燃焼してガス化し、これ
と入れかわりに溶湯が鋳型内に充満し、これによ
つて鋳造がなされる。 ところで、上記鋳造の場合、発泡ポリスチロー
ルが燃焼した後には、微量ではあるが炭素質の未
燃物質が残る。このため、上記鋳造方法を低炭素
ステンレス鋼のような鋼鋳物に適用すると、上記
未燃物質により浸炭が生じるという不都合があ
る。 そこで、上記消失模型に対して溶湯を鋳込んだ
ときに、この消失模型の燃焼により未燃物質が生
じないようにするため、鋳物砂の中に消失模型を
埋め込んで鋳型を成形した後、上記鋳物砂内の空
気を吸引して、この鋳物砂内に存在する空気を希
薄な状態としたり、また、上記鋳物砂内の空気を
窒素ガスのような不活性のガスに置き換えて燃焼
を抑制する方法がとられている。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上記消失模型は空気を内有する
無数の空間を有しているため、上記のように鋳物
砂内の空気を希薄にしたり、この空気を不活性の
ガスと置き換えても消失模型内の空気の一部はそ
のまま残留することとなる。従つて、上記したよ
うに鋳込み時に消失模型の燃焼を抑制しようとし
ても、この消失模型内の空気中の酸素により燃焼
が生じることとなる。このため、従来構成には、
前記した浸炭の発生を防止する上で改善すべき点
が残されていた。 (発明の目的) この発明は、上記のような事情に注目してなさ
れたもので、消失模型が鋳込まれた溶湯を接して
消失するときに、この消失模型の燃焼をより確実
に抑制して鋳物の浸炭を防止することを目的とす
る。 (発明の構成) 上記目的を達成するためのこの発明の特徴とす
るところは、発泡ポリスチロール製の消失模型の
表面に塗布される塗布剤であつて、炭酸塩を3〜
15重量%含有する点にある。 なお、上記塗型剤にジルコン、クロマイト、ム
ライトおよびシリカの少くともいずれか1つの物
質を含有させてもよい。 また、上記炭酸塩を炭酸カルシウムと炭酸マグ
ネシウムのうち少なくともいずれか1つの物質に
より構成してもよい。 (作 用) 上記構成による作用は次の如くである。 発泡ポリスチロール製の消失模型の表面に塗布
される塗型剤は炭酸カルシウムや炭酸マグネシウ
ムのような炭酸塩を含有しており、この炭酸塩は
鋳込まれた溶湯の熱によつて熱分解して炭酸ガス
を発生する。それぞれの熱分解温度は炭酸カルシ
ウムが900℃、炭酸マグネシウムが600℃であり、
これに対し鋳造時の鋼の溶湯は1600℃程度である
ため、炭酸塩は確実に熱分解して十分に炭酸ガス
を発生する。 そして、消失模型内の閉じられた空間内に存在
する空気によりこの消失模型のスチロールが燃焼
しようとすることは、上記炭酸ガスが抑制し、従
つて、鋳物に浸炭の生じることが防止される。 (実施例) 以下、この発明の実施例を説明する。 得ようとする塗型剤の骨材を一般に使用されて
いるものよりも多少粗目のジルコンフラワーと
し、これに有機結剤および懸濁剤を加えた混合物
を生成した。この場合、塗型剤の骨材はジルコ
ン、クロマイト、ムライトおよびシリカの少なく
ともいずれか1つの物質により構成したものであ
ればよい。 次に、上記混合物に炭酸カルシウムを混合し、
更に、水を加え混練してこの発明に係る塗型剤を
生成した。この場合、炭酸カルシウムは3〜15重
量%であり、また、水は10〜40重量%とした。 一方、予め成形してある発泡ポリスチロール製
の消失模型の表面に対し、まず、消失模型鋳造用
で鋼用のジルコン系水性塗型剤を薄く塗布し、こ
れを40℃で乾燥した。そして、この乾燥後の表面
に上記したこの発明に係る塗型剤を塗布し、上記
と同様に乾燥した。この場合の塗布の方法として
は、消失模型に対し塗型剤を流しかけることが望
ましい。 この発明に係る塗型剤が浸炭を抑制する状況を
比較するため、消失模型に対し上記水性塗型剤の
みを塗布したもの(A)と、上記水性塗型剤を塗布し
た後に更に本発明に係る塗型剤を塗布したもの(B)
とを準備した。そして、この両消失模型(A)、(B)の
それぞれに対し炭素量が0.08%のステンレス鋼を
鋳込み、各鋳物の表面から1mm下のところについ
て発光分光分析法により炭素量を分析した。この
結果は、下記第1表に示す通りである。
【表】 上記表からすれば、この発明に係る塗型剤が鋳
物の浸炭を抑制する上で、有効であることが理解
される。また、上記塗型剤を炭素成分が0.08重量
%のステンレス鋼に適用すれば、ほぼ出湯成分の
ままの炭素量で鋳造製品を得ることができるた
め、浸炭が効果的に防止される。 なお、上記の場合、塗型剤に含有する炭酸カル
シウムを3〜15重量%としたのは次の理由によ
る。 即ち、炭酸カルシウムを3重量%未満にする
と、消失模型における発泡ポリスチロールの燃焼
を防止するために必要な炭酸ガスが不足するとい
う不都合を生じるからであり、また、同上炭酸カ
ルシウムが15重量%を越えると、炭酸ガス量が過
剰となつて鋳物にガス欠陥を発生させるという不
都合を生じるからである。 なお、炭酸塩としては以上の実施例の他に、炭
酸マグネシウムを用いてもよい。 (発明の効果) この発明によれば、消失模型の表面に塗布され
る塗型剤が加熱により炭酸ガスを発生する炭酸塩
3〜15重量%含有することとしたため、消失模型
が容易に接して消失するときには、この溶湯の熱
で炭酸塩からの炭酸ガスが適当量発生して、上記
消失模型の燃焼が確実、かつ合理的に抑制される
こととなる。よつて、消失模型からの炭素質の未
燃物質の発生が防止されることから、鋳物の浸炭
が防止され、所望の鋳物が得られることとなる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 発泡ポリスチロール製の消失模型の表面に塗
    布される塗型剤であつて、炭酸塩を3〜15重量%
    含有することを特徴とする鋳造用消失模型の塗型
    剤。 2 塗型剤にジルコン、クロマイト、ムライトお
    よびシリカの少なくともいずれか1つの物質を含
    有させたことを特徴とする特許請求の範囲第1項
    に記載の鋳造用消失模型の塗型剤。 3 炭酸塩を炭酸カルシウムと炭酸マグネシウム
    のうち少なくともいずれか1つの物質により構成
    したことを特徴とする特許請求の範囲第1項もし
    くは第2項に記載の鋳造用消失模型の塗型剤。
JP12735287A 1987-05-25 1987-05-25 鋳造用消失模型の塗型剤 Granted JPS63290647A (ja)

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JPS63290647A JPS63290647A (ja) 1988-11-28
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Families Citing this family (3)

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EP0899038B1 (en) 1997-08-28 2003-09-24 General Motors Corporation Process for lost foam casting of aluminium with coated pattern
WO2007072621A1 (ja) 2005-12-19 2007-06-28 National University Corporation Kanazawa University 走査型プローブ顕微鏡
CN104070132B (zh) * 2013-03-26 2019-05-10 通用电气公司 涂覆有耐火浆料的泡沫模样及其制造和使用方法

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JPS626733A (ja) * 1985-07-01 1987-01-13 Hagiwara Kazuyoshi 鋳造用砂型

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