JPH03160974A - 葉体温度制御方式の海苔の乾燥方法と装置 - Google Patents

葉体温度制御方式の海苔の乾燥方法と装置

Info

Publication number
JPH03160974A
JPH03160974A JP1302994A JP30299489A JPH03160974A JP H03160974 A JPH03160974 A JP H03160974A JP 1302994 A JP1302994 A JP 1302994A JP 30299489 A JP30299489 A JP 30299489A JP H03160974 A JPH03160974 A JP H03160974A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drying
seaweed
temperature
lane
laver
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1302994A
Other languages
English (en)
Inventor
Chikanosuke Oki
沖 千嘉之輔
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP1302994A priority Critical patent/JPH03160974A/ja
Publication of JPH03160974A publication Critical patent/JPH03160974A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、海苔の乾燥方法と装置に関する。
〈従来の技術〉 従来、「全自動海苔製造装置」の名称で発売されている
装置は次ぎのような機構である。
第1図を参照して説明する。
抄・剥ぎレーン( A)、乾燥レーン(B)、それに温
風発生装置( C)の三つの装置の組み合わせで構威し
ている。
抄・剥ぎレーンと乾燥レーンは、それぞれのキャビネッ
トの両側壁に、間欠移動する二条の無端チェーン( D
)1( D)2のレーンを具備している。
抄・剥ぎレーンの無端チェーンのリンク( E)1(E
)2・・・には、簀枠の幅をあけて掛け具をもうけてい
て、チェーンが走行しているレール(6)上を、掛け渡
した簀枠の上棒の両突端を挟持して水平に移動している
抄装置では、別置きのミンチ(l5)で細かく切った葉
片と飲料水とを混合した流体を、タンク(29)内で攪
拌しながら一時貯留し、ポンプ(l8)で圧送して、抄
・剥ぎレーンの下流に位置した底部に弁がある抄装置(
19)との間を流動させている。
移動している簀が抄箱の直下に位置したとき弁を開き抄
製する 次に移動して脱水装置(22)に至る、脱水機構は抄製
海苔の上下から、スポンジ(23)を押圧して水分をし
ぼりだし、次に押圧を開放し、スポンジの復元力で水分
を吸引除去している。
脱水した抄製海苔は移動して乾燥レーンへ受け渡され乾
燥工程にはいる。
乾燥工程の無端チェーンの各リンクにはスペサー( 5
)1( 5)2・・・・がついていて、簀枠はレールと
無端チェーンに上棒の両突端を保持されて、スベーサー
で間隔を保ち縦に並んで移動している。
この工程での簀枠は往路に吊り下がって移動して復路は
倒立して移動する方式と、往路に倒立し復路は吊り下が
って移動する方式とがある。
スベーサーの間隔で縦に並んで間欠移動している抄製海
苔の間へ、隣設している空気加熱装置(C)からの温風
を圧送して通気乾燥している。
乾燥レーンを往復移動して、乾燥が終了した抄製海苔は
簀枠ごと再度抄・剥ぎレーンに受け渡す抄・剥ぎレーン
で簀枠は水平に移動して剥ぎ装置(27)に至り簀から
板海苔を剥ぎ取る。
板海苔製品は剥ぎ装置の下部の回転している搬送コンベ
アー(11)上へ落とし、レーン外へ取り出し検品・選
別・数揃・結束・箱詰をして工程を終了するが、板海苔
を剥ぎ取った簀枠はそのままレーンを移動して抄部へ送
られサイクルを繰り返す。
以上述べた従来の乾燥システムには次ぎに記す課題があ
る。
〈この発明が解決しようとする課題〉 ■、従来の「全自動海苔製造機」が装備している乾燥状
態を調整する機能は イ、空気加熱機を温度調節器でON,OFFLで通気の
温度を調節する機能。
O、抄・剥ぎレーン、乾燥レーン、の回転を変へて乾燥
時間を調節する機能。
であり、取り付け可能な別売品として ハ、相対湿度を感知して空気加熱機をON, OFF、
して相対湿度を調節する一連の制御機構。
二、通気中へスチームや水を噴射して加湿する装置ある
いは排気装置のいずれか、又は両装置を併設して湿度調
節機でON,OFFシて相対湿度を調節する加湿機や排
風機、及び一連の制御機構などである。
ところが、これらの乾燥用通気の状態を調整する機能だ
けでは“良い海苔ずくり゜のためには対応できない。 
 海苔原藻には、成育した環境、葉令、健康度、含有或
分の量の違い等が素因で、乾燥に必要な熱量・時間に大
幅な個体差があるからである。
そのため、あらかじめ設定しておく通気の温度や湿度に
差異があり、乾燥操作は経験と、カンによるムズカシイ
作業であった。
■、抄海苔に与えるエネルギーの量は、通気の温度によ
って制御していて、葉体の温度に対する配慮がなく、し
ばしば葉体の温度が上がり過ぎて板海苔にとって大切な
成分を熱変化させて価値を低下させていた。
他方、大量の熱エネルギーが必要な材料予熱期や恒率乾
燥期に、気化熱負荷によって葉体の温度は低い状態なの
に、低い温度の通気を供給して、ことさら乾燥時間を長
くしている事例も多い。
■、抄海苔は乾燥レーンに乗って乾燥室内を往復移動し
ているから、往路の材料予熱期・恒率乾燥期のまだぬれ
ている抄海苔と、復路の減率乾燥期・乾燥終了期の抄海
苔とが重なった位置にある。
つまり、たとえば往路のまだぬれている抄製海苔と復路
の乾燥終了期の海苔とが重なり合っている所を同一の乾
燥用加熱通気が通過する。 このことは、材料予熱期・
恒率乾燥期・減率乾燥期・乾燥終了期にそれぞれ異なっ
た性質の空気を供給したい海苔の理想的な乾燥工程にと
っては、はなはだ困った構造であった。  具体的な例
をあげると、乾燥工程でせっかく葉体温度を検出しても
フィードバック制御を行なうことができない。
■、従来の海苔製造機では、脱水装置での水分除去後の
抄海苔でも、乾燥した板海苔製品の15倍に近い略40
g,もの水を含有している。
この水は葉片間に残留している層間水と、細胞内にある
自由水と、細胞内の微小器官などの細胞質を構成してい
る結合水などであるが、乾燥工程で、層間水と自由水は
気化させ、結合水は残存させていなければならなない。
層間水は抄水に飲料水を使用するので残留物は少ないが
、自由水中にはNa”・cl−・K゛等のイオンを多く
取り込んでいることがある。これらのイオンは乾燥する
につれて結晶化して、゛くもり海苔′にしたり、食味を
いちじるしく低下させたりしている。
この、乾燥のエネルギーを浪費し、板海苔の価値を低下
させている含有水を、出来るだけ除去する装置、例えば
遠心脱水装置や高吸水性部材による吸着除去装置(本出
願人が所有している特許、登録番号第137677。又
は第1376778。)を装備するスペースがない。
■、材料予熱期や恒率乾燥期初期に、最も適した熱の供
給方式である輻射熱を照射するスペースがない。
■、乾燥通気を加熱する装置が能力を変動させて比例制
御する装置を採用できなかった。
インバーターで能力を変動させて比例制御するヒートポ
ンプを採用するには、略50℃もの高い加熱空気を多量
供給する必要がある従来のシステムでは、経済運転領域
を外れていてイニシャルコスト、ランニングコスト、と
もに高すぎて全く対照にならなかった。
〈課題を解決するための手段〉 次に上述の課題を解決するための方法と装置を記載する
この発明の技術的思想の要点は 〔請求項1〕に示して
いるが、次ぎに詳細に説明する a,乾燥の第一段階の材料予熱期で、乾燥させる海苔葉
体の温度を成分が熱変化しない範囲の高い温度(後述の
とうり33℃以下の出来るだけ高い温度〈以後限界温度
と略称する〉)まで加熱する。
b,葉体温度が満遍なく、(葉片が数多く重なりあって
いる所も、少ない重なりの所も芯部も端辺部も)同じ温
度になるように加熱する。
C,加熱した葉体の温度を維持しつずけながら通気乾燥
する。
d.葉体温度を限界温度に保っていれば、加熱した通気
の温度が高くても熱での変態や製品の劣化は発生しない
以上述べた方法で、海苔を乾燥するための具体的な装置
や方法の発明と、それらの組合わせである請求項2、以
下の各項の装置を、第2図及び第3図を参照して説明す
る。
乾燥室( 1)の底部に、抄海苔を握着した簀枠(2)
1( 2)2・・・を水平に置いて後方向へ移送し、後
側壁面に達すると縦に移送して乾燥レーン(4)へ受け
渡す無端チェーンの平面移動レーン(3)を装備してい
る。
乾燥レーンは乾燥室の上部に位置し、各リンクにスペー
サ−(5)を具備した無端チェン(20)とレル(6)
と駆動機構で構威している。
乾燥レーンに受け渡された簀枠は無端チェーンに上棒の
両突端を保持されて、スペーサ−で間隔を保って縦に吊
持され間欠移動している。
乾燥レーンに並んだ簀枠の抄海苔は、燐設の空気加熱機
( 7)1( 7)2・・・・からの温風を乾燥室の側
壁下部に開口した風道から導き通気乾燥するが、この加
熱空気の温度は、乾燥初期の材料予熱期や恒率乾燥期で
は並んだ抄海苔間を通過した直後の通気の湿球温度で制
御し、減率乾燥期になると乾球温度で制御する。〔請求
項3〕 この方式の制御を行なうため、平面移動レーンから受け
取り、並んでいる抄海苔のすぐ上に湿球温度センサー(
 8)1( 8)2・・を数個取り付け、乾燥終了まじ
かでは抄海苔のすぐ下に乾球温度センサ(9)を取り付
けている。〔請求項3〕乾燥レーンを移動しおえた簀枠
上の抄海苔は乾燥が終了している。
次に簀枠は、抄・剥ぎレーン(10)へ受け渡され板海
苔を剥ぎ取り、乾燥が終了した板海苔は簀から剥ぎ取り
、搬送コンベアー(11)でレーン外へ取り出す、一方
抄・剥ぎレーンに扶持されている簀枠は、そのまま抄工
程へ移動して抄き、平面移動レーンへ移動させてサイク
ルを繰り返す。
〔請求項4、5〕、は材料予熱期に、気化熱に消費され
ることなく、もっぱら以後の乾燥がスムスに進行するた
めのエネルギーを供給し加熱する方法と装置に関する。
 〔請求項4〕の方法は従来技術の欄で述べた「別置き
のミンチで細かく切った葉片と飲料水とを混合した流体
」、を乾燥にさきだち限界温度まで加熱する方法である
ヒーターなどの加熱装置(l2)とサ−モスタツ1・(
13)を「葉片と飲料水とを混合した流体を一時貯留し
攪拌しているタンク内又は、抄装置へ送っている管路」
に配備している。
〔請求項5〕、の装置は水平移動している 〔請求項2
〕に記載した平面移動レーンの抄海苔に板状発熱体(1
4)’ (14) 2・・を対座させ照射して、材料予
熱期に必要な乾燥のエネルギーを供給する装置である。
  板状発熱体の例として、赤外線ヒータや遠赤外線ヒ
ーター・フイルム状ヒーター等の電熱発熱体、温水ヒー
ター・熱風道等があげられる。
〔請求項6〕、の装置は〔請求項2〕に記載した平面移
動レーンに対座させて取り付け、抄海苔の含有水を除去
する装置に関する。
水分除去装置はイ、遠心脱水装置、L真空脱水装置ハ、
吸着除去装置二、超音波脱水装置などがあるが、ここで
は本発明の出願人の出願によって登録されている特許、
登録番号第1376777号又は、第1376778号
の「海苔乾燥機における不純物の吸着除去装置」、の吸
着材を平面移動レーンの抄海苔に当接する装置を例とし
て記載し説明する。
この平面移動レーンの抄海苔は無端チェーンに乗って水
平に移動しているが、この抄海苔に対座して、吸着材で
構威した無端ベルトを当接して含有水を吸着除去し、同
じ方向へ連動させている。
請求項7、の装置は、通気を加熱する装置が、能力をイ
ンバーターでアナログ的に変動させることが出来るヒー
トポンプであることが特徴であるヒートポンプは衆知の
とうりカルノーサイクルの原理にもとすく加熱装置で、
フロン等のガスを圧縮するコンブレッサー(28)、圧
縮して温度上昇したガスから熱交換してガスを液化させ
ながら通気を加熱しているコンデンサー(29)、液化
したガスを気化させて周辺から熱を回収しているエバボ
レータ=(30)などで構或されている。
乾燥室の側壁下部の風道にヒ−トボンブのコンデンサー
を配備している。
く作用〉 板海苔は主として゜色調・光沢・なめらかさ゛によって
等級ずけられている。
発明者は昭和63年度産の海苔について、乾燥時の葉体
温度と゛色調・光沢・なめらかさ゜との関係を調査した
その経過と結果を次に述べる。
光沢となめらかさ1は、通気温度を40℃に保って乾燥
し、終了後もそのまま放置して 2時間経過しても変化
しなかった。
色調は、充分に湿潤している抄海苔の状態で35℃に達
すると赤変がみとめられたが、乾燥が終了し板海苔にし
て、低温で乾燥した板海苔と比べても目視での差はなか
ったが確認のため顕微鏡で調べると一視野中に、熱変態
した細胞数個が、認められた。
そこで、ウォーターバスで抄水を33℃に加熱して、そ
の中にジンチした葉体を投入し同温度で抄製し、葉体温
度を同温の33℃に維持して通気乾燥すると、色調も従
来の乾燥方法による板海苔と全く変わらず、“光沢とな
めらかさ゛はむしろ優れていた。 この実験で乾燥時間
が、従来に比べ、約273の60分間の通気乾燥で板海
苔製品に完威し、大幅に短縮することを確認した。それ
は、材料予熱期の時間がカットされたこと、以後の恒率
乾燥期・滅率乾燥期に水分の内部拡散がすみやかに行な
われたことが、原因であると考えられる。
材料予熱期では、すべての葉片が同じ温度に昇温するこ
とが必要である、温度のムラがある抄海苔は水分の内部
拡散が不均一で、っぎの恒率乾燥期で限界含水率に到達
する時間にムラが生じ過乾燥部分と未乾燥部分とが混在
するようになるからである。  通常抄海苔は葉片が1
0−15枚重なっている、温風で加熱すると、熱エネル
ギーは表面で気化熱に消費され内部加熱が不十分であり
、芯部に位置したり簀に貼りついている葉片は昇温しに
くい。  そのため、従来の乾燥方法では、ある程度の
湿り空気が必要であり、湿度調節に苦心していた。
〔請求項4〕の方法は、抄製に先立ち混合流体を、あら
かじめ加熱してエネルギーを均一に付与しておく方法で
ある。  前述のとうり、略33℃までの昇温では板海
苔製品の価値は全く低下しない。
〔請求項5〕の方法は、乾燥のエネルギーを放射熱で供
給する方法である。
次ぎに〔請求項3〕に記載した葉体温度を33℃に保つ
制御方法について述べる。
乾燥学界での定説の「湿潤している材料の品温は、熱風
からだけ熱をうけるときは近似的に、その材料を通過し
た直後の湿球温度である」との理論にもとずき、乾燥中
の抄海苔の間を通過した加熱空気の湿球温度を計測し葉
体温度と一致するが確認した。
確認する方法は、白金測温抵抗体を簀側に張りつけて抄
製し、乾燥レーンに並んだ簀枠の中に混在させ、そのす
ぐ上に湿球温度計を配備し加熱空気で通気乾燥しながら
双方を対比した。
この実験によって、次の知見を得た。
材料予熱期を過ぎ、恒率乾燥期に入ると両者の温度は完
全に一致した、つまりこの期間の湿球温度を計測して抄
海苔の葉体温度を知ることができる。 35℃で始まる
熱変態と或分変化をさけるため本発明の恒率乾燥期間の
通気温度は湿球温度で制御する。
減率乾燥期になるとわずかずっ測温抵抗体がしめず温度
が高い温度を示し始め、湿球温度とのあいだに差が広が
ってゆき、乾燥が終了した時、測温抵抗体は乾球温度を
示し湿球温度計は通気の湿球温度をしめした。
乾燥が終了した部分が出現しはじめた時点から減率乾燥
期にはいるが、この期間の通気の温度は乾球温度で制御
する。
海苔の乾燥において、品質劣化が表れるのはこの減率乾
燥期間であり、葉体温度が限界温度より絶対に高くなら
ぬようにしなければならない。
水の残存量が減少しているのに限界温度より極端に高い
通気を供給していると、気化熱負荷に消費されなくなっ
たエネルギーは葉体温度(抄海苔の葉片の温度)をあげ
る仕事に集中し、特に未乾燥部分の葉片の温度が急上昇
し戒分を熱変化させるからである。
〔 請求項6〕、 前述のとうり従来の乾燥装置での含水量は3gの板海苔
1枚に略40gである。
この40g’/1枚の水から、高吸水性樹脂などで10
g吸着除去する仕事は、略5秒間の当接で簡単に出来る
が、水を気化して空気中へ放出するには多量のエネルギ
ーが必要でありしかも長い時間を要する。
この吸着除去で板海苔製品の美観や食味を阻害する自由
水中の不純物(K”やCI−)を吸着除去する仕事も同
時に行なう。
従来の乾燥装置では抄海苔が平面移動する部所が少なく
この装置を装備できなかった。
〔 請求項7〕、 従来のバーナーをON・OFFする制御方式では、通気
の温度にムラがあった。このムラは安定した乾燥工程を
阻害していたが、加熱能力が可変動で比例制御が可能な
インバーター・ヒートボンブを使用するには、設備費、
運転費が高すぎて実現しなかった。
本発明の 〔請求項3、4、5、6〕のシステムの開発
で乾燥レーンへ供給するエネルギー量の大幅な節減に戒
功した、しかも比較的低い温度の加熱空気で乾燥するの
でヒートポンプの高い力率領域での運転に適している。
そのため完全にコマーシャルベースにのせることが可能
になった。
さらに、幾つかのゾーンに分けて各ゾーンにそれぞれヒ
ートボンブを配備すると、海苔の乾燥に最も適した雰囲
気の中で連続方式の通気乾燥ができる。
前述の実験の結果と理論にもとすいてなされた本発明に
よる海苔乾燥の実施例を、第2図及び第3図を参照しな
がら工程の順番にしたがい説明する。
〈実施例〉 (l}、原藻投入から材料予熱期間。
原藻は、ミンチに(15)投入し細かくきざみ、水洗し
て調合機(16)へ送り、飲料水を加へ混合流体にして
攪拌タンク(l7)で攪拌しながら寸時貯留する。
この混合流体を、ポンプ(18)で抄装置(19)へ送
り抄箱の底の弁体を開いて簀枠に握持され並んでいる数
枚の簀上へ落下させて抄いている。 混合流体を一定量
にそるへるには、残液を抄箱から溢れさせ攪拌タンクへ
返送するしくみで行なっている。(上述のとうり、本発
明の抄工程も従来どうりの工程でおこなう) 本発明の一つは、材料予熱期に加熱空気で昇温するので
はなく、この流動している混合流体を、略33℃まで加
熱してあらかじめ暖めておく方法である。〔 請求項4
、〕 そのための装置は、攪拌タンク、又はボンブから抄装置
までの管路に加熱装置を、抄箱近傍の流路に温度調節器
のセンサーを配備している。
抄製した簀を握持した簀枠(以下抄製簀枠と略)は、枠
の上下棒の突端がレール(6)に乗り抄・剥ぎレーンの
無端チェーンの掛け片(21)1(21〉2・で挟持し
て、脱水装置(22)へ間欠移動してくる。
脱水装置の機構は、抄製海苔の上下に対座しているスポ
ンジ(23)を押圧し湿潤している水分をしぼりだし、
つずいて押圧を開放しスポンジが原形に復帰する時の容
積拡大にともなう吸引圧で除去している。(この機構も
従来どうりである)つぎに、抄製簀枠は乾燥室(1)の
平面移動レーン(3)に受け渡される。この平面移動レ
ーンは乾燥室の底面に走行している無端チェーンとレー
ル(6)とで構威されており、無端チェーンのリンクに
は所定間隔で掛け片(21)がついている。
このレーンで抄製簀枠は、レールに乗り掛け片に保持さ
れて、乾燥室の後側壁部へ到達するまで間欠的に水平移
動する。
〔 請求項6〕、の発明は、この水平移動している平面
移動レーンで、残存水分を再度強力にとり除いてから乾
燥するシステムである。
さまざまな水分の除去装置のうち本実施例では高給水性
部材を抄海苔に当接し吸着除去する装置を例として取り
上げる、この装置は、前述のとおり、特許第13767
77号、及び第1376778号にあるが従来の方法、
装置では当接するスペースがなく実施が困難であった。
この装置を装備するため、抄製簀枠を平面移動レーンへ
受け渡すとき、簀側を天に葉体側を地に向かうように反
転させる。
平面移動レーンで抄製簀(24)は反転して、葉体面を
下に間欠走行している、この平面移動レーンの直下に高
吸水性の部材を混入した不織布等で構威した吸水ベルト
(25)を配備し、吸水ベルトの天面と抄製簀とが対座
し連動走行している。
このレーンの走行中に吸水ベルトと抄製簀とを圧接する
押圧装置(26)を数カ所配備している、この押圧装置
は、板状の部材をクリアランスを逃がすスプリングを介
して固着してカム機構でレーンが間欠移動の停止中に上
下運動している。
湿潤した吸水ベルトは乾燥室外へ走行し、洗浄後加熱乾
燥又は排熱で乾燥し再生して繰り返し使用する。
〔 請求項5〕、の発明は、「葉片と飲料水との混合流
体を加熱する〔 請求項4〕の発明と異なりこの平面移
動レーン(3)を間欠的に水平移動している抄海苔に対
座させた板状発熱体(l4)の放射熱で加熱する。
この方法は、気化熱に消費されにくい放射熱で加熱する
方法であり、葉体の芯部から加熱する遠赤外線を放射す
ると、満遍なくしかも短時間で所定温度へ達する。
〔 請求項6〕の「水分を強制除去コしたあと放射熱で
加熱するとさらに効果がある。
平面移動レーンで前述の処理をして移動してきた抄製簀
枠の海苔は、残存水分量が従来の抄海苔に比べ略2/3
に減少していて、しかも葉体温度も昇温していて材料予
熱期を終えた状態になっている。
次に、平面移動レーンは抄製簀枠を乾燥レーン(4)へ
受け渡すために上方向へ曲進する。
{2}、恒率乾燥期間。
乾燥レーン(4)はレール(6)と、各リンクにスペー
サ−(5)をつけた無端ヂエーンからなり、受け渡され
た抄製簀枠は、枠の上梓の両突端をレルに乗せ縦に吊り
下がりスペーサーで間隔を保って前方へ移動している。
抄海苔は、隣接の空気加熱機( 7)1( 7)2・・
・・で発生させた温風によって通気乾燥する。
空気加熱機は、恒率乾燥期では抄製海苔(葉体)の温度
を感知する湿球温度センサーと一連の制御機器の働きで
設定した温度を維持しつずけて通気乾燥する。〔請求項
1〕 この葉体温度を感知する湿球温度センサーは、各空気加
熱装置が担当するゾーンの中央部に配備している。
湿球温度センサーの位置は、一定間隔で縦に並んで間欠
移動している抄製簀枠の直上、つまり乾燥通気が抄製し
た海苔のあいだを通過した直後に触れる所である。〔請
求項3〕 {3}、減率乾燥期間。
抄製簀枠はそのままの状態で前方へ間欠移動している。
乾燥が終了した部分が出現しはじめた時点から滅率乾燥
期にはいるが、この期間の通気は乾球温度で制御する。
乾球温度センサー(9)は抄製簀枠の直下に配備し、抄
製菓片に接触する直前の通気の乾球温度を感知して空気
加熱機を制御する。
減率乾燥期間は限界温度以下の温度の通気を供給してい
ると、仮に乾燥が終了しても極端に品質が劣化すること
はない。
ここで空気加熱機( 7)1( 7)2・・・・につい
て述べる。 この空気加熱機は、きめこまかい制御が可
能なインバーターでの能力可変動ヒートポンプを使用し
、温度制御は比例制御方式でおこなう。
この期間は、乾燥の進み具合で葉体が求めるエネルギー
の量に変動があるので、いくつかのゾンに分けて、変動
に適応しそれぞれちがった温風量や熱量を供給しなけれ
ばならない。 ところが簀枠が折り返し移動している従
来の乾燥システムではこの変動に適応できない。
そこでこの発明による方式は折り返し移動をしないシス
テムにし、いくつものゾーンに区分けし各ゾーンにそれ
ぞれ空気加機と湿球温度センサとを配備している。
さらに、湿り空気が不要なこの発明による乾燥装置は、
加熱通気の流路の排気から熱エネルギを回収する熱交換
器(図示せず)を配備しランニングコストとイニシアル
コストを節減するシステムにすることもできる。
{4}、乾燥終了後の処理。
乾燥が終了した抄製簀枠は、折り返し移動するのではな
く直進して抄・剥ぎレーンへ受け渡す。
抄・剥ぎレーンで簀枠は水平に移動して剥ぎ装置(27
)に至り簀から板海苔を剥ぎ取る。
板海苔製品は剥ぎ装置の下部の回転している搬送コンベ
ア−(11)上へ落とし、レーン外へ取り出し検品・選
別・数揃・結束・箱詰をして工程を終了するが、板海苔
を剥ぎ取った簀枠はそのままレーンを移動して抄部へ送
られサイクルを繰り返す。
〈発明の効果〉 この発明の効果を列記する。
■、カンに頼っていた難しい湿度調節や温度調節から開
放される。
■、通気乾燥工程に入る前に抄海苔と含有水分を均一に
昇湿させて、高い温度や湿度の通気を供給しないから製
品が劣化しない。
■、必要で充分なエネルギーを供給しつずけるのでやす
い燃費で短時間で効率のよい乾燥ができる■、抄製簀枠
が折り返し移動しないから最適条件の通気を供給しつず
けることができる。
■、乾燥に先だち食昧や美観を阻害する物質や余剰水分
を液相のまま除去するので低燃費で美しく美味しい板海
苔に仕上げることができる。
■、大気汚染がなく清潔なしかも低燃費で運転するカル
ノーサイクルの原理での「ヒ−トボンプJを登載し、通
気を比例制御しムラのない通気を供給することができる
■、乾燥工程のある点での葉体温度、通気の温度、湿度
、風量、取り入れた外気の温度湿度、風量等の情報を基
に演算して乾燥状態を察知しあらかじめインプットして
いたプログラムによってフイドバック制御を行なうこと
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の乾燥装置を示す一部切り欠き斜視図、第
2図は本発明の乾燥装置を示す一部切り欠き斜視図、第
3図は本発明の乾燥装置の断面図である。 ( A)抄・剥 レーン  ( B)乾燥レーン( C
)温風発生装置  ( D)1(D)2無端チェーン(
2) ’ (2)”・・・簀枠 (4)乾燥レーン (6〉レール (8)1(8)2湿球温度センサ (lO)抄・剥 レーン (12)加熱装置 (l4)板状発熱体 (16)調合器 (18)ボンブ (20)無端チエ (22〉脱水装置 (24) ’ (24)2抄製簀 (26)押圧装置 (28)コンプレッサ (30)エバボレータ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】、 抄海苔の葉体温度を、乾燥の第一段階で海苔の成分を熱
    変化させない範囲で、満遍なく上昇させ、その温度を乾
    燥終了まで維持しつずける海苔の乾燥方法。 【請求項2】、 箱形の乾燥室(1)の底面に、抄海苔を握着した簀枠(
    2)^1(2)^2・・・・を水平に置いて後方向へ移
    動し後側壁に達すると、側壁にそつて曲進し上部の天面
    を走行している乾燥レーン(4)へ受け渡す無端チェー
    ン(20)とレール(6)とで成る平面移動レーン(3
    )を装備している。 乾燥レーンでは、簀枠は折り返し移動せず次工程の剥ぎ
    ・抄レーン(10)へ受け渡す構造になっている海苔乾
    燥装置。又は上述の構造で〔請求項1〕に記載の方法で
    乾燥する海苔乾燥装置。 【請求項3】、 恒率乾燥期に加熱空気が、乾燥レーン(4)で間欠移動
    している抄製簀(24)^1(24)^2・・・・の間
    を通過した直後にふれる位置に湿球温度センサー(8)
    ^1(8)^2・・を配備した海苔乾燥装置。 および、この湿球温度センサーの指令で、空気加熱機(
    7)^1(7)^2・・・を発停して温度コントロール
    する〔請求項1〕記載の海苔乾燥方法。 および〔請求項2〕記載の装置を本項の装置と方法で温
    度コントロールして乾燥する海苔乾燥装置。 【請求項4】、 材料予熱期に、抄製海苔の葉体温度を上昇させる方法が
    、ミンチした海苔と水とを混合し抄装置とのあいだを流
    動させている部所に、加熱装置(12)とサーモスタッ
    ト(13)を配備して加熱する海苔乾燥装置。又は本項
    記載の装置で 葉体を加熱する〔請求項1、又は2又は3〕に記載た海
    苔乾燥装置。 【請求項5】、 抄製海苔の葉体温度を上昇させる方法が、請求項2、に
    記載した平面移動レーン(3)と対座して板状発熱体(
    14)と温度調節器を装備して輻射熱で葉体温度を一定
    温度まで上昇させる海苔乾燥装置。又は本項記載の装置
    で葉体を加熱する〔請求項1、又は2、又は3〕に記載
    した海苔乾燥装置。 【請求項6】、 〔請求項2〕に記載した装置の平面移動レーン(3)で
    再度水分を強制除去してそのあと乾燥する海苔乾燥方法
    、又は本項の方法による装置を〔請求項3〕に記載した
    方法及び装置でコントロールする海苔乾燥装置、又は〔
    請求項4〕の装置で加熱した抄海苔を本項に記載した方
    法で板海苔にする乾燥装置、又は本項による「水分を強
    制除去」したあと〔請求項5〕に記載した装置で「葉体
    温度を上昇させ」板海苔にする乾燥装置 【請求項7】、 空気加熱機(7)^1(7)^2・・・・が能力を、変
    動させることが出来るインバーター制御方式のヒートポ
    ンプである、〔請求項1〕記載の方法で乾燥する海苔乾
    燥装置、又は〔請求項2、34、5、又は、6〕記載の
    海苔乾燥装置。
JP1302994A 1989-11-20 1989-11-20 葉体温度制御方式の海苔の乾燥方法と装置 Pending JPH03160974A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1302994A JPH03160974A (ja) 1989-11-20 1989-11-20 葉体温度制御方式の海苔の乾燥方法と装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1302994A JPH03160974A (ja) 1989-11-20 1989-11-20 葉体温度制御方式の海苔の乾燥方法と装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH03160974A true JPH03160974A (ja) 1991-07-10

Family

ID=17915654

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1302994A Pending JPH03160974A (ja) 1989-11-20 1989-11-20 葉体温度制御方式の海苔の乾燥方法と装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH03160974A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04207175A (ja) * 1990-11-30 1992-07-29 Furuta Denki Kk 海苔乾燥度合いの自動検出による海苔の乾燥法
JP2012029644A (ja) * 2010-07-30 2012-02-16 Itsuwa Kogyo:Kk 海苔製造機
JP2022114304A (ja) * 2021-01-26 2022-08-05 株式会社オーツボ 海苔生地液の流出量出力システム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04207175A (ja) * 1990-11-30 1992-07-29 Furuta Denki Kk 海苔乾燥度合いの自動検出による海苔の乾燥法
JP2012029644A (ja) * 2010-07-30 2012-02-16 Itsuwa Kogyo:Kk 海苔製造機
JP2022114304A (ja) * 2021-01-26 2022-08-05 株式会社オーツボ 海苔生地液の流出量出力システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2270099C (en) Treatment device for treating food products with conditioned air
CN101597850A (zh) 缝制布料的处理装置及处理方法
CN105166123A (zh) 滚筒和微波联合杀青用于生产茅香型茶叶的新工艺
JPH06114834A (ja) 真空加熱方式による合成樹脂粉粒体の除湿乾燥装置
CN208998497U (zh) 一种茶叶加工用网带烘干机
JPH04211338A (ja) 澱粉を含む製品、特に米を熱水作用で処理するための方法と装置
US20010052192A1 (en) Apparatus for continuously drying vegetables, particularly leaf vegetables
JPH03160974A (ja) 葉体温度制御方式の海苔の乾燥方法と装置
CN106343053A (zh) 分层控温的茶叶烘干机
CN1032447C (zh) 真空远红外热流干燥机
KR100978632B1 (ko) 건조 김 생산장치 및 생산방법
CN206556368U (zh) 食材烘干装置
JP4820913B1 (ja) 海苔製造機
CN208936721U (zh) 一种番茄酱用干燥装置
CN201110698Y (zh) 植物干燥机
CN207754524U (zh) 一种烟丝热风变温干燥装置
CN206755780U (zh) 一种果糕烘干装置
KR20030004269A (ko) 곶감의 제습 건조방법 및 건조장치
US747788A (en) Drying apparatus.
CN206113598U (zh) 一种嵌入式下部出风的闭环除湿热泵干燥机
US20140216275A1 (en) Apparatus for culturing plant materials as food product
CN205409416U (zh) 豆皮成型烘干一体机
Hayashi et al. Continuous vacuum dryer for energy saving
CN209268692U (zh) 一种龙眼烘干机
CN220206192U (zh) 一种往复循环式自排湿烘干系统