JPH0316048B2 - - Google Patents

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JPH0316048B2
JPH0316048B2 JP59096089A JP9608984A JPH0316048B2 JP H0316048 B2 JPH0316048 B2 JP H0316048B2 JP 59096089 A JP59096089 A JP 59096089A JP 9608984 A JP9608984 A JP 9608984A JP H0316048 B2 JPH0316048 B2 JP H0316048B2
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Japan
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circuit
voltage
differential
signal
current
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JP59096089A
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Takanori Sawai
Yoshinobu Kobayashi
Norio Itsushiki
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication of JPH0316048B2 publication Critical patent/JPH0316048B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/60Receivers
    • H04B10/66Non-coherent receivers, e.g. using direct detection
    • H04B10/69Electrical arrangements in the receiver
    • H04B10/693Arrangements for optimizing the preamplifier in the receiver
    • H04B10/6933Offset control of the differential preamplifier

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(ア) 技術分野 この発明は、光通信システムに於ける光受信回
路に関する。 光通信は、電気信号を光信号に変換して、光フ
アイバの中を伝送し、受信側に於て、光信号を逆
に電気信号に戻すことによつてなされる。 受信回路は、ホトダイオード、アバランシエホ
トダイオードなどの光電変換素子と、この素子に
流れる電流を増幅し、信号を復元する回路を備え
ている。 送受信される信号は、デジタル信号であること
もあり、アナログ信号であることもある。ここで
は、デジタル信号を送受信する光受信回路を対象
とする。 (イ) 従来技術とその問題点 デジタル信号を扱うのであるから、受信回路に
於ては、微小な光電流を増幅し、コンパレータで
二値化し、波形整形すれば、もとのデジタル信号
を復元できる。 従来は、光電流を増幅するため、第3図に示す
ような回路が用いられた。光電流Ipは、帰還抵抗
Rfを通り、出力電圧Vdを生ずるが、増幅器の入
力が、Vpだけ持ち上げられているので、 Vd=Vp−RfIp (1) となる。 入射光の強度は、伝送線の長さなどにより、
様々である。微弱な信号であつても、正しく二値
化できなければならないので、Rfを大きくし、
増幅率を大きくしたい。 Rfを大きくすると、入射光パワーが大きい場
合、増幅部のトランジスタが飽和し、応答速度が
低下する。 また、全回路をモノリシツク化したいが、モノ
リシツクICに於て、100KΩ以上の高抵抗を作る
のは困難である。モノリシツクICの場合、抵抗
値は、20KΩ〜30KΩ程度のものが作り易い。 もうひとつの困難は、二値化回路の閾値を与え
る基準電圧の設定である。 基準電圧Vcは、どのような振幅の信号に対し
ても、一定のものとして与えられていた。振幅が
大きい場合は容易に二値化できるが、振幅が小さ
い場合、信号の山と谷の部分の中間へ、必ず基準
電圧が来るように設定する事は難しい。 このため、微小電流の場合、二値化できず、光
信号を電気信号に変換できないことになる。 光信号がある大きさ以上の振幅を有する場合
は、固定基準電圧方式によつて二値化でできる。
しかし、この場合でも、振幅の違いにより、パル
ス立上りから基準電圧を横ぎるまでの時間が異な
るから、パルス幅が変化してしまう。受信器に於
て、送信されたパルスと同一のパルス幅の信号を
復元できない、という難点がある。 (ウ) 本発明の目的 (1) モノリシツク光受信回路を与えること。1チ
ツプモノリシツクICにするということである。
このため、抵抗値は20〜30KΩまでで、コンデ
ンサも小容量のものだけを使い、その他は全て
トランジスタによつて構成する。 (2) ダイナミツクレンジの広い光受信回路を与え
ること。微少振幅の光信号であつても正しく二
値化する、ということである。 (3) パルス歪の少い光受信回路を与えること。 パルス幅が正しく復元できる、ということで
ある。 (エ) 実施例 第1図は本発明の実施例に係る光受信回路図で
ある。これは、外付けコンデンサCextを除き、
全てがワンチツプの集積回路となつている。 R1〜R40は抵抗である。Q1〜Q50はト
ランジスタである。C1,C2はコンデンサであ
る。 コンデンサC1,C2は小容量のコンデンサ
で、例えばC1は5pF、C2は10pF程度とする
が、これらはウエハプロセスで作ることができ
る。 GNDは接地、Vccは電源電圧を示す。これは
5Vとしているが、抵抗値などを変更すれば、常
に良好に機能する。 第2図のブロツク図の構成ごとに説明する。 (1) 受光素子1 ホトダイオードPDがこれひ当る。逆バイアス
されており、アノードは接地されている。光が入
射すると、光に比例した電流がカソードからアノ
ードへ流れる。 (2) 電流・電圧変換部 ホトダイオードの光電流の大きさに比例した電
圧を生ずるもので、トランジスタQ1〜Q4,Q
47,Q48、などがこれに含まれる。 ホトダイオードPDのカソードは、トランジス
タQ1のベースにつながれている。またカソード
は抵抗R1とコンデンサC1の並列体により、ト
ランジスタQ4のエミツタに接続されている。 Q2,Q3は、Q1のエミツタとアースの間に
直列に接続してあり、しかもQ2,Q3のコレク
タ、ベースはつながつているから、これらはベー
ス・エミツタ電圧降下分を得るためのダイオード
となつている。 Q1のベースは、結局、3つのベース・エミツ
タ降下分で約1.8V程度であり、PDにこれだけの
逆バイアスが加わつていることになる。 トランジスタQ47はpnpトランジスタで、抵
抗R36,R35を経て電源とアースにつながつ
ている。コレクタ、ベースは互に接続してあり、
ダイオードと等価である。 トランジスタQ48は同様にpnpトランジスタ
で、Q47とベース同士でつながつている。Q4
8のエミツタはR37を経て電源に接続され、コ
レクタはQ1のコレクタにつながつている。 Q47,Q48などは定電流回路を構成してい
る。Q47のコレクタ(ベース)電圧は、抵抗R
36,R35と、ベース・エミツタ降下分で、一
定量として決まる。Q48のベースが一定値とな
る。これが抵抗R37を流れる電流と、ベース・
エミツタ降下分の和となるから、Q48を流れる
電流は一定値になるのである。 この回路に於て、同様な定電流回路が多数用い
られている。 定電流回路があるため、Q4のベース、Q1の
コレクタ、Q48のコレクタの合流点aの電位は
それらだけでは決まらない。 PDに光電流iが流れると、これとR1の積iR
1だけ、Q4のエミツタが持ち上る。するとa点
はQ4のエミツタbより、ベース・エミツタ降下
分だけ高いことになる。 つまり、抵抗R1が、ホトダイオードの光電流
iを電圧信号bに変換するのである。C1は発振
防止用のコンデンサである。 Q1には定電流が流れているが、これのベース
電流は、PDの光電流が増加すると、僅かに減少
する。このためQ1のコレクタ電流が不変のま
ま、コレクタ電圧が上る。すると、Q4のベース
電圧aが上り、エミツタ電圧bも上昇する。する
と、Q1のベース電流が増加する。 こういうサイクルの動きが瞬時に起こるから、
結局b点の電圧は、iR1と定数の和となるので
ある。 b点の電圧を簡単にするためbとかく(以下、
同様の表記をする)と、 b=iR1+(定数) (1) となる。これは光パワーに比例する電圧信号であ
る。 (3) 微分回路3(遅延回路9、差動増幅回路1
0) 電圧信号bのH,Lを直接、検出すると、信号
レベルの直流分の高さの問題があつて、困難なこ
とがある。そこで、本発明では、いつたん電圧信
号bを微分して、直流分を消去する。 微分回路は、通常のように、接地した抵抗にコ
ンデンサを接続したものを用いるのではなく、逆
に信号の一方を遅延させ(d)これと、原の信号(c)と
の差動増幅を取つて、微分信号を得ている。この
ようにした方が、微分後の信号振幅を大きくでき
る。 b点の電圧信号は、同一の抵抗R2,R3を経
て、差動増幅回路10を構成するトランジスタQ
5,Q6のベースに入る。 Q7,Q8のエミツタは共通で、トランジスタ
Q36のコレクタ、エミツタ、抵抗R22を経て
接地される。 Q36は定電流回路として機能する。抵抗R1
9、トランジスタQ34、抵抗R20が電源、ア
ース間に直列に設けられている。Q34のコレク
タ、ベースが接続されている。結局、Q34のコ
レクタ、ベースは、R19,R20の分圧によつ
てほぼ定まる一定電圧となる。これによつて、ト
ランジスタQ36,Q35のエミツタも一定電圧
となる。これらはR22,R21を介して接地さ
れているので、定電流回路となるわけである。 トランジスタQ5,Q6と、Q7,Q8はダー
リントン接続され、電流増幅率を高めている。こ
れは、PDの光電流が微少であるからである。Q
7,Q8のベースへ、Q5,Q6のエミツタがつ
ながつている。これらの点は、定電流回路をなす
Q43,Q42、抵抗R30,R29を介してア
ースに接続される。 Q6のベースは、コンデンサC2によつてアー
スにつながつている。R3,C2が遅延回路9を
構成する。Q6のベースへ入る信号dは、Q5の
ベースに入る信号cより、C2を充放電する時間
だけ遅れる。 Q5,Q6及びQ7,Q8は、信号cと、遅延
信号dの差を増幅するのであるから、微分回路と
なる。 出力は、Q8のコレクタeに抵抗R4を接続
し、コレクタeの電圧からとることにする。 b点の電圧の変化分が1であつたとすると、c
点の変化分は1であるが、d点の変化分は (1−e-t′〓) (2) という変化をする。τは遅延回路の時定数で、R
3とC2の積である。出力eは e∝e-t′〓 (3) となる。これは、微分であつて、bの変化が、増
加の時は正のパルス、減少の時は負のパルスが生
ずる。 微分信号eは、Q9のベースに入つて、電流増
幅される。Q9のエミツタにつながれるトランジ
スタQ41と抵抗R28は、定電流回路である。
ベース電圧は、R23,R24によつて与えられ
ている。 Q9のエミツタfは、eよりベース・エミツタ
降下分だけ下つたものである。fの信号を二値化
するため、fの平均値を求め、fの平均値とfと
を差動増幅する。このようにすると、ダイナミツ
クレンジが広くとれ、オフセツトの問題もない。 第4図は本発明の光受信回路の各部の波形図で
ある。 (1)はc,a,bの波形を実線で、遅延信号dの
波形を破線で示している。第4図に於て、特にこ
とわらない限り、直流分は無視して、直流分の異
なるものであつても、交流分が同一であれば、同
じ波形で示すことにする。a,b,cは直流分が
異なるが、直流分の変化は同じであるから同一波
形で示している。 (2)は、実線で差動増幅回路の出力eと、これに
続き交流分がほぼ同一の波形f,j,yを示して
いる。破線はfの平均<f>,h,xを示す。こ
れは平滑化回路の動作を説明する。 (4) 平滑化回路4 これは、抵抗R6と、外付けコンデンサCext
と、トランジスタQ10などよりなり、微分信号
fの平均値を出力するものである。 Q10のコレクタは電源につながり、エミツタ
は、Q40のコレクタにつながつている。Q40
と、エミツタに接続した抵抗R27は、定電流回
路である。電圧を決定するものは、先程のR2
3,R24,Q37である。 Q35,R21も定電流回路である。直列に接
続された抵抗R5と、この定電流分の積で与えら
れる電圧降下分が、Q10のベース電圧を決定す
る。g点は、これよりベース・エミツタ分だけ下
降した電圧で一定である。 微分信号fは、R6を経て、Q11のベース
と、Cextに接続される。Cextはg点につながつ
ている。g(定電圧)点とfの間にコンデンサ
CextとR6とがあるのであるから、接続点hの
電圧は、fを積分したものになる。 微分信号の変化の周期よりも、R6・Cextで
決まる時貼定数の方を十分大きく設定すると、h
の電圧はfの平均値となる。 h=<f>−△1 (4) <……>は平均値を示す。△1は定数である。こ
れが平滑化である。受信信号の変化の周期よりこ
の回路の時定数を大きくするため、Cextは0.1μF
〜1μF程度のものが必要である。このため、モノ
リシツク化できず外付コンデンサとなる。R6,
R7は例えば30KΩである。 平滑化電圧hがQ11のベースに入り、エミツ
クフオロワでエミツタxに現われる。Q11のコ
レクタは電源に接続、エミツタxは定電流回路を
なすトランジスタQ39につながつている。xは
hよりベース・エミツタ降下分だけ低い定数とな
る。 一方、微分信号fは抵抗R7を経て、トランジ
スタQ12のベースiに入力される。 (5) 二値化回路5 これは、微分信号fを平均値<f>と比較し、
これより大きい場合を1とし、小さい場合を0と
するものである。 差動増幅回路は、Q13,Q14よりなる。 (4)式の△1はR6を流れる平均電流による電流
降下分である。Q11,Q12ともに同じ定電流
回路をもつているから、R7を流れる平均電流に
よるfとiとの電圧降下も△1に等しい。 Q11,Q12で電流増幅された信号は、エミ
ツタx,yに現われる。Q38,Q39は定電流
回路である。 x,yはh,iよりベース・エミツタ降下分だ
け低い。x,yは、<f>,fより定電圧だけ低
いことになる。 差動増幅回路は、Q13,Q14よりなるが、
このベースj,kへ、x,yの信号がR8,R9
を経て与えられる。 Q13,Q14のエミツタは、定電流信号をな
すQ45のコレクタにつながつている。Q45の
ベースは、R31,Q44,R32の直列体によ
つて一定電圧が与えられる。これとエミツタ抵抗
R33によつて、Q45を流れる電流は一定にな
る。 R39,R49,R38も定電圧を与えるもの
であり、Q49のコレクタ、ベースが接続されて
いる。これは、3つのトランジスタQ51,Q5
2,Q53に定電流性を与えるものである。 Q53,Q52は、それぞれQ13,Q14の
コレクタに接続された定電流回路用トランジスタ
である。トランジスタQ13,Q53のコレクタ
lと、トランジスタQ14,Q52のコレクタm
が差動増幅回路の出力となつている。 さて、x,yの信号はR8,R9を通じて、差
動入力k,jに入力されるから、k,jの大小に
より、出力l,mの大小が決定される。 入力kは、x点、h点へつながつており、これ
は微分信号の平均<f>を代表する。 入力Jはy点、i点をへて、微分信号fを代表
する。直流オフセツト分は、両者に於てほぼ等し
い。 従つて、 (i)f><f>であれば、 j>kであり、m>l となる。 (ii)f<<f>であれば、 j<kであり、m<l となる。 m,l点の電圧は、2つのトランジスタQ1
3,Q14がオフと飽和の2状態しかとらないこ
とから、二値に決定される。電圧の上限は、定電
圧を規定するトランジスタQ49のコレクタ電圧
にほぼ等しい。電圧の下限は、定電圧を規定する
トランジスタQ44のコレクタ電圧にほぼ等し
い。上限をV1、下限をV2とすると、m,l点の
いずれかがV1で、いずれかがV2である。中間の
値はとらず、択一的である。 このため、この回路を二値化回路というのであ
る。 第4図(4),(5)は二値化回路の出力、l,mの波
形を示す図である。(4)はlに続く、n,q,r,
uなどをも表している。(5)はmに続くs,o,v
などをも表わしている。 (6) ヒステリシス付与回路 微分信号fと平均値とを比較するのであるか
ら、入力信号aに変化が起つた直後は、fと<f
>とが異なつて、比較することができるが、変化
のない場合、fと<f>とは同一になつてしま
う。これでは比較ができないから、正しい出力が
得られない。 もともと“1”,“0”のパルスであつたものを
微分し、これと微分の平均値とを比較したのであ
るから、微分が正であつた後は必ず負の微分が現
われる。負の微分の後、必ず正の微分が現われ
る。 正の微分から負の微分の間を“1”に復元しな
ければならない。負の微分から正の微分の間を
“0”に復元しなければならない。 そこで、前者の場合、信号fに正のヒステリシ
ス△を与えるか、平均値<f>に負のヒステリシ
ス−△を与えるようにしなければならない。後者
の場合は逆である。 本発明に於ては平均値<f>の方へ、ヒステリ
シス±△を与えることにした。正微分から、負微
分の間は−△のヒステリシス、負微分から正微分
の間は+△のヒステリシスを与えるようにしてい
る。 第4図の(3)の波形状は、このような動作を説明
する。kは平均値<f>を表わすh,x点から、
抵抗R8を流れる電流による電圧分(k−x)だ
け異なる。h,xは一定値である。R8へは順方
向、逆方向に等しいヒステリシス電流±Ihが流れ
るので、正負のヒステリシス ±△=±R8Ih (5) が得られるようになつている。 微分波形fは、i,y,jと直流分だけが異な
るが、ここではiと書いてあるものになる。 平均波形<f>の方は、h,x,kと直流分
と、ヒステリシス分とだけ変化してkとなる。j
とkの直流分は一致する。 微分Jの正から負までは、kが−△のヒステリ
シス、微分jの負から正までは、kが+△のヒス
テリシスを持つ。 このようなヒステリシスを与えるのが、第2図
の差動増幅回路7と、抵抗R8である。 差動増幅回路Q13,Q14の出力l,mは、
4つづつのトランジスタの直列体を介して、差動
増幅回路Q15,Q16のベースn,oにつなが
る。 lからnに至るトランジスタQ17,Q18,
Q19,Q20はコレクタ、ベースが接続してあ
つて、これらは、ベータ・エミツタ電圧分だけ降
下させるために設けてある。ダイオードと同様の
働きをしている。 mからoに至るトランジスタQ22,Q23,
Q24,Q25はコレクタ、ベースが接続してあ
る。先程のものと同じである。 従つて、直流分を除いて、lとn、mとoとは
同じ動作をする。 差動増幅回路のQ15,Q16のトランジスタ
は、エミツタが共通で、トランジスタQ46のコ
レクタにつながり、これのエミツタは抵抗R34
を経て接地される。ベースは、さきほどの差動増
幅器の出力l,mから4つづつのトランジスタを
経てバイアス電流が与えられる。ベースn,oの
直流レベルを規制するため、R10,R11がア
ースとの間に接続される。 Q15のコレクタは電源につながつている。 Q16のコレクタkは、抵抗R8を経て、x点
につながつている。コレクタkは、差動増幅回路
のQ14のベースと共通である。 Q51は、定電流回路であるが、この電流Ip
は、k点から、R8を経て、x点へ流れる電流Ih
と、k点からQ16のコレクタ、エミツタ及びQ
46のコレクタ、エミツタへと流れる電流Ikとに
分かれる。 Ihはここでは、正負の符号をも含ませて考え
る。(5)式でIhは正としていたが、これと少し異な
る。 Ip=Ih+Ik (6) である。Q16の電流Ikの最大電流はQ15の電
流が0の時に与えられ、これは、Q46の定電流
値である。れをI1とする。 差動増幅回路7に於て、nの方が0より高い
時、Q15に、I1全部が流れる。0の方がnより
高ければQ16に、I1全部が流れる。 そこで、I1をIpの2倍に設定しておくと、 I1=2Ip (7) 次のような対称のヒステリシスが得られる。 (1) f><f>のとき、つまりj>kのとき、l
の方がmより低くなつている。すると、nの方
が0より低い。するとQ16にI1が流れるか
ら、 Ik=I1=2Ip (8) 従つて、R8には、 Ih=−Ip (9) の電流が流れる。kとxの電圧の差V(k)−V
(x)を単に(k−x)とかくことにする。 これは k−x=R8Ih (10) で与えられ、これがヒステリシスである。つま
り、この時 k−x=−R8Ip (11) となる。kからxへ(−Ip)の電流が流れ、k
点がx点より△だけ引下げられる、ということ
である。 ここでヒステリシスの絶対値△は △=R8Ip (12) で与えられる。 これは、第4図に於て(4)〜(6)の(−△)と記
した部分に対応する。つまり、微分パルスの正
のものから、微分パルスの負のものまでの間で
ある。もとの受信パルスでいえば、“1”であ
る領域である。この時、平均値に負のヒステリ
シス−△を与えるということである。 第4図(3)において、jが立上つた後、低下し
てもkは−△だけ下つているから、j>kのま
まである。 (2) f<<f>のとき、つまりj<kのときlの
方がmより高くなつている。すると、nの方が
0より高い。Q15にI1が流れ、Q16には全
く電流が流れない。 Ik=0 (13) である。 R8にはIpがそのまま流れる。 Ih=Ip (14) これはkからxへ流れるのである。 k−x=R8Ip=+△ (15) つまり、k点はx点より△だけ持ち上ること
になる。第4図の(4)〜(6)に於て+△と記してい
る領域である。これはもとのパルスの論理値が
“0”の部分で、微分パルスでいうと、負パル
スから正パルスの間の領域である。 この時に、平均値の方に正のヒステリシスを
与えるという事である。第4図(3)に於て、kが
△だけ持上つているから、jが負のパルスとし
て立下つた後、徐々にもとのレベルに回復して
も、jとkの間には、予め与えたヒステリシス
分△があつて、k>jのままである。 (8) 出力段8 二値化回路5の出力はm点からo点を経て、出
力段8へと出力される。 出力段8のトランジスタQ27のベースに、o
点の出力が接続される。エミツタはR12を経て
アースに接続される。コレクタは定電流回路をな
すトランジスタQ50,R40を経て電源につな
がる。 Q27のコレクタは、2段目のトランジスタQ
28のベースにつながつている。Q28のコレク
タsはR13を経て電源につながり、エミツタr
はR14を経てアースにつながつている。 3段目のトランジスタQ29,Q30,Q31
によつて、出力Voutを与える。 Q29のコレクタはR15を経て電源につなが
り、ベースが、Q28のコレクタsに接続してあ
る。 Q31のエミツタは接地してある。ベースに
は、Q28のエミツタrが接続してある。Q29
のエミツタと、Q31のコレクタの間には、Q3
0のコレクタ、エミツタが接続してある。 Q30のコレクタ、ベースは接続されており、
これはダイオードとして機能している。Q30の
エミツタとQ31のコレクタvが出力Voutであ
る。 (1) 二値化回路の出力mが“1”、lが“0”の
時の動作を説明する。 o点の電圧が高いから、Q27はオンにな
り、q点の電圧は下る。Q28はオフになるか
ら、s点の電圧は上り、r点の電圧は下る。 直列のトランジスタの内Q29はオン、Q3
1はオフとなる。出力vは高電位“H”にな
る。 (2) 二値化回路の出力mが“0”、lが“1”の
時の動作を説明する。 o点の電圧が低いから、Q27はオフにな
り、q点の電圧が上る。Q28はオンになり、
s点の電圧は下り、r点の電圧は上る。 Q29はオフ、Q31はオンとなる。出力v
は低電位“L”になる。 このように、l,n,q,r,uはほぼ同様
の動作をする。そこで第4図(4)にこれらをまと
めて記した。直流分や振幅は異なるが、ほぼ同
様である。 一方、m,s,o,vも直流分や振幅が異な
るが、ほぼ同様の動作をし、これが、入力の光
受信信号を復元したものである。第4図(5)にこ
れらを記した。 (オ) 効 果 (1) モノリシツクに光受信回路を製作することが
できる。コンデンサは殆どなく、あつても小容
量であるから、ワンチツプICにできるわけで
ある。用いる抵抗もあまり大きいものを必要と
しない。電流・電圧変換部の抵抗R1は、数十
KΩのもので十分である。Q5〜Q8の差動増
幅回路によつて、微弱な微分信号を増幅するよ
うにしているからである。 (2) ダイナミツクレンジの広い光受信回路を提供
する。増幅部に微分回路を用いたからである。
パルス高さの大小は殆ど出力に関係しない。 (3) パルス歪を小さくできる。 微分回路によつて入力パルスの変化(立上
り、立下り)点の中心を正しく検出できるから
である。立上り、立下りに関して対称であるか
ら、光パワーの大小によつてパルス幅が変動す
る、ということはない。 (4) 受光素子の暗電流の影響をキヤンセルでき
る。 受光素子の暗電流は、温度により変動するか
ら、従来の光受信回路のように、直流増幅を何
段も重ねてゆくものでは、暗電流の影響を除く
ことが難しい。 本発明の回路では、微分回路を通すから、暗
電流のような直流成分は全てカツトされる。 (5) 受光素子の接合容量に起因する周波数特性の
低下をある程度改善できる。ホトダイオード
PDのアノード、カソード間には、ベース・エ
ミツタ降下分の3倍の逆バイアスが掛かつてい
るからである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例にかかるモノリシツク
光受信回路の回路図。第2図は本発明のモノリシ
ツク光受信回路のブロツク図。第3図は従来例の
光受信回路の略構成図。第4図は本発明の実施例
にかかるモノリシツク光受信回路の各部分の波形
図。 1…受光素子、2…電流・電圧変換部、3…微
分回路、4…平滑化回路、5…二値化回路(差動
増幅回路)、6…ヒステリシス付与回路、7…差
動増幅回路、8…出力段、9…遅延回路、10…
差動増幅回路、C1,C2…コンデンサ、R1〜
R43…抵抗、Q1〜Q53…トランジスタ、
Cext…外付コンデンサ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 二値化された光信号を受光素子で受光して電
    流信号にし、電流・電圧変換した後、遅延回路と
    差動増幅回路を組合わせた微分回路によつて微分
    して正負の微分信号を得、これを平滑化した平均
    電圧に、微分信号が負の時は正の、微分信号が正
    の時は負のヒステリシスを加えて基準電圧を作
    り、もとの微分信号と基準電圧とを比較して二値
    化出力を得ることとした光受信回路であつて、ト
    ランジスタQ1のエミツタに2個以上のコレク
    タ・ベース間を接続したトランジスタQ2、Q3
    を順方向に接続し、トランジスタQ1のベースに
    は受光素子1を逆バイアス接続し、トランジスタ
    Q4のエミツタと、受光素子1とを抵抗R1で接続
    し、トランジスタQ4のエミツタには定電流回路
    を有し受光素子の光電流をトランジスタQ4のエ
    ミツタの電圧bに変換する電流・電圧変換部2
    と、この信号bを抵抗R3とコンデテサC2に通し
    遅延させる遅延回路9と、遅延信号と、もとの信
    号bに比例する信号cとを差動増幅する第1の差
    動増幅回路10と、第1の差動増幅回路10の出
    力である微分信号fを、抵抗R6と外付コンデン
    サCextの直列体を通し抵抗R6とコンデンサCext
    の接続点から信号をとることにより平均化する平
    滑化回路4と、平均〈f〉にヒステリシス±△を
    加えた基準電圧kと、もとの微分信号fから一定
    直流分だけ低く基準電圧kと平均値の等しい電圧
    jとを比較し差動増幅する第2の差動増幅回路を
    含む二値化回路5と、二値化回路5の差動増幅将
    力m、lの差を差動増幅する第3の差動増幅回路
    7と、第3の差動増幅回路7の全電流をI1にする
    第1の定電流回路と、I0の電流を流す第2の定電
    流回路と、平均〈f〉に対応するx信号と第2の
    差動増幅回路の入力kとを接続するヒステリシス
    用の抵抗R8とよりなり、第2の定電流回路は第
    3の差動増幅回路7を構成する1対のトランジス
    タの一方のトランジスタのコレクタkと、二値化
    回路5の入力につながつており、かつI1=2I0
    することによつて、第2の定電流回路の電流I0
    ヒステリシス用抵抗R8を流れるか或は第1の定
    電流回路を流れるようにし、微分信号fが平均
    〈f〉より大きい時、ヒステリシス抵抗R8には平
    滑化回路出力から第2の差動増幅回路入力kに向
    かつて電流が流れることにより平均電圧に−△の
    ヒステリシスを与えて基準電圧とし、fが〈f〉
    より小さい時、ヒステリシス用抵抗R8には第2
    の差動増幅回路入力から平滑化回路出力の側に電
    流が流れることにより平均電圧に+△のヒステリ
    シスを加えて基準電圧とするヒステリシス付与回
    路6と、前記二値化回路5の出力電圧Oを増幅し
    高電位H又は低電位Lの一定レベル電圧として出
    力する出力段8とより構成されていることを特徴
    とする光受信回路。
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