JPH03157487A - コークス乾式消火設備の運転方法 - Google Patents
コークス乾式消火設備の運転方法Info
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- JPH03157487A JPH03157487A JP29687089A JP29687089A JPH03157487A JP H03157487 A JPH03157487 A JP H03157487A JP 29687089 A JP29687089 A JP 29687089A JP 29687089 A JP29687089 A JP 29687089A JP H03157487 A JPH03157487 A JP H03157487A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
この発明は、コークス乾式消火設備において、コークス
窯出しトラブル等の発生した場合も、冷却塔からのコー
クス切り出し量と回収蒸気量の変動幅を最小限に抑制で
きるコークス乾式消火設備の運転方法に関する。
窯出しトラブル等の発生した場合も、冷却塔からのコー
クス切り出し量と回収蒸気量の変動幅を最小限に抑制で
きるコークス乾式消火設備の運転方法に関する。
従来の技術
]−クス炉から排出される赤熱コークスは、従来、散水
消火されていたが、赤熱コークスの保有する美大な熱量
が大気中に放出されること、散水消火時に発生する水蒸
気に同伴されて粉塵が周囲近郊に飛散し、公害問題を惹
起すること等の問題を有していた。
消火されていたが、赤熱コークスの保有する美大な熱量
が大気中に放出されること、散水消火時に発生する水蒸
気に同伴されて粉塵が周囲近郊に飛散し、公害問題を惹
起すること等の問題を有していた。
このため、近年では赤熱コークスの保有する顕熱を回収
できると共に、粉塵の飛散を防止でき、さらにコークス
強度の向上と水分の低下等多くの利点を有するコークス
乾式消火設備が多く採用されている。
できると共に、粉塵の飛散を防止でき、さらにコークス
強度の向上と水分の低下等多くの利点を有するコークス
乾式消火設備が多く採用されている。
コークス乾式消火設備は、上記の他に赤熱コークス中に
残留するメタン、水素、−酸化炭素等の可燃ガス成分や
コークスの燃焼によって発生する一酸化炭素等の可燃ガ
ス成分を回収して利用できる利点を有している。
残留するメタン、水素、−酸化炭素等の可燃ガス成分や
コークスの燃焼によって発生する一酸化炭素等の可燃ガ
ス成分を回収して利用できる利点を有している。
その反面、コークス乾式消火設備を実施することにより
、コークスの粉化やコークスの燃焼によって塊コークス
の歩留が低下するという欠点を有している。
、コークスの粉化やコークスの燃焼によって塊コークス
の歩留が低下するという欠点を有している。
従来、コークス乾式消火設備は、コークス炉1炉団につ
き処理能力30〜50t/hのものを複数系列設けてい
た。最近になって、処理能力が100〜200t/h程
度のものを1炉団につき1基設けるのが、建設費が割安
になるばかりでなく、運転操作も容易となるところから
、大型のコークス乾式消火設備が採用されている。
き処理能力30〜50t/hのものを複数系列設けてい
た。最近になって、処理能力が100〜200t/h程
度のものを1炉団につき1基設けるのが、建設費が割安
になるばかりでなく、運転操作も容易となるところから
、大型のコークス乾式消火設備が採用されている。
第1図は、コークス乾式消火設備の一例を示すもので、
図示しないコークス炉から排出された赤熱コークスは、
パケット台車に載置されたコークパケット(1)に積載
され、巻上げa!(2)よって冷却塔(3)の上部に巻
上げられ、ブリチャンバー(4)に上部から投入される
。
図示しないコークス炉から排出された赤熱コークスは、
パケット台車に載置されたコークパケット(1)に積載
され、巻上げa!(2)よって冷却塔(3)の上部に巻
上げられ、ブリチャンバー(4)に上部から投入される
。
ブリチャンバー(4)に投入された赤熱コークスは、順
次冷却室(5)に降下して循環ファン(6)により下部
ブラストヘッド(7)から吹込まれる窒素等の不活性ガ
スからなる循環冷却ガスと接触して冷却され、下部切り
出し装置(8)により切り出される。一方、赤熱コーク
スと接触して高温となった循環ガスは、煙道(9)で除
塵されたのち、熱交換器(10)に導入され、熱交換し
て冷却されたのち、サイクロン(11)で再度除塵され
て循環ファン(6)により冷却室(5)に吹込まれる。
次冷却室(5)に降下して循環ファン(6)により下部
ブラストヘッド(7)から吹込まれる窒素等の不活性ガ
スからなる循環冷却ガスと接触して冷却され、下部切り
出し装置(8)により切り出される。一方、赤熱コーク
スと接触して高温となった循環ガスは、煙道(9)で除
塵されたのち、熱交換器(10)に導入され、熱交換し
て冷却されたのち、サイクロン(11)で再度除塵され
て循環ファン(6)により冷却室(5)に吹込まれる。
熱交換器(10)において熱交換して加熱された高温、
高圧の回収蒸気は、図示しないタービン発電機等に送ら
れる。
高圧の回収蒸気は、図示しないタービン発電機等に送ら
れる。
このコークス乾式消火設備は、ブリチャンバー(4)内
の在庫レベルが所定レベルを保持するようコークス切り
出し量が設定される。
の在庫レベルが所定レベルを保持するようコークス切り
出し量が設定される。
一方、コークス炉の窯出し作業は、非連続的に行われる
から、窯出し作業中には7〜9分ピッチでブリチャンバ
ー(4)に1窯分の赤熱コークスが投入される。しかし
、窯出し間断中(1〜2時間)は、赤熱コークスが全く
投入されない。
から、窯出し作業中には7〜9分ピッチでブリチャンバ
ー(4)に1窯分の赤熱コークスが投入される。しかし
、窯出し間断中(1〜2時間)は、赤熱コークスが全く
投入されない。
このため、ブリチャンバー(4)内の在庫レベルを、コ
ークス炉の窯出し作業完了時点で上限レベルに達するよ
う、コークス切り出し量を管理する。
ークス炉の窯出し作業完了時点で上限レベルに達するよ
う、コークス切り出し量を管理する。
そして、窯出し間断中、すなわちコークスの投入されな
い間に在庫レベルを順次低下させ、次回の窯出し作業が
開始される時点で下限レベルに到達するようにコークス
切り出し量を管理すると共に、循環ガス中に混入した可
燃ガス成分を煙道に空気を導入して燃焼せしめることに
よって、回収蒸気量の変動を最小限に抑制し、合わせて
コークス切り出し量の変動幅の低下を図っている。
い間に在庫レベルを順次低下させ、次回の窯出し作業が
開始される時点で下限レベルに到達するようにコークス
切り出し量を管理すると共に、循環ガス中に混入した可
燃ガス成分を煙道に空気を導入して燃焼せしめることに
よって、回収蒸気量の変動を最小限に抑制し、合わせて
コークス切り出し量の変動幅の低下を図っている。
しかしながら、ブリチャンバーの容量を1回の窯出し作
業中に投入されるコークス量に見合って大きくすれば、
コークス切り出し量を均一化できるが、建設費が膨大と
する。
業中に投入されるコークス量に見合って大きくすれば、
コークス切り出し量を均一化できるが、建設費が膨大と
する。
このため、通常は窯出し作業中のコークス切り出し量を
多くし、間断中は少なくして対処しているが、回収蒸気
量が窯出し作業中と間断中で変動することは避けられな
い。
多くし、間断中は少なくして対処しているが、回収蒸気
量が窯出し作業中と間断中で変動することは避けられな
い。
また、コークス炉の窯出しトラブル、例えば、押出機の
故障等によってコークスの排出ができない場合は、在庫
レベルに応じてコークス切り出し量の調整を行うのであ
るが、最悪の場合には第2図に示すとおり、ブリチャン
バー(4)の在庫レベルが、下限を割り込むこととなる
。このため、コークスの切り出しを停止し、冷却ガスの
循環を停止して休風するから、回収蒸気の発生が停止す
ることとなる。他方、冷却コークスの切り出し装置(8
)の故障や、ベルトコンベアーの故障等によって、冷却
コークスの切り出しが停止した場合は、ブリチャンバー
(4)の在庫レベルを監視しながら、赤熱コークスの投
入を続行するが、上限レベルに到達した時点で窯出しを
一時中断するか、もしくは散水消火すなわち湿式消火に
切替えて窯出しを続行するか、あるいは他の炉団のコー
クス乾式消火設備に投入する必要がある。
故障等によってコークスの排出ができない場合は、在庫
レベルに応じてコークス切り出し量の調整を行うのであ
るが、最悪の場合には第2図に示すとおり、ブリチャン
バー(4)の在庫レベルが、下限を割り込むこととなる
。このため、コークスの切り出しを停止し、冷却ガスの
循環を停止して休風するから、回収蒸気の発生が停止す
ることとなる。他方、冷却コークスの切り出し装置(8
)の故障や、ベルトコンベアーの故障等によって、冷却
コークスの切り出しが停止した場合は、ブリチャンバー
(4)の在庫レベルを監視しながら、赤熱コークスの投
入を続行するが、上限レベルに到達した時点で窯出しを
一時中断するか、もしくは散水消火すなわち湿式消火に
切替えて窯出しを続行するか、あるいは他の炉団のコー
クス乾式消火設備に投入する必要がある。
従来、コークス乾式消火設備の計画休風時のみにおいて
、休風の対象となるコークス炉から押出されるコークス
の一部を、稼動しているコークス乾式消火設備に投入し
、蒸気回収量の一時的な上昇を図っていた。
、休風の対象となるコークス炉から押出されるコークス
の一部を、稼動しているコークス乾式消火設備に投入し
、蒸気回収量の一時的な上昇を図っていた。
発明が解決しようとする課題
この発明は、上記コークス乾式消火設備において、コー
クス窯出しトラブル発生時コークス切り出し量の変動幅
を小さくでき、しかも回収蒸気量をほぼ均一化できるコ
ークス乾式消火設備の運転方法を提供することを目的と
するものである。
クス窯出しトラブル発生時コークス切り出し量の変動幅
を小さくでき、しかも回収蒸気量をほぼ均一化できるコ
ークス乾式消火設備の運転方法を提供することを目的と
するものである。
課題を解決するための手段
本発明者らは、前記コークス乾式消火設備において、コ
ークス切り出し量と回収蒸気量を均一化するについて鋭
意試験研究の結果、コークスの窯出しを一定時間間隔で
常時行えば、コークス切り出し量ならびに回収蒸気量を
均一化できるが、このような作業方法は実施困難である
。一方、通常コークス炉は、1炉団のみが独立して設置
されることは少なく、複数炉団を接続して設置すること
が行われている。゛これは複数炉団を接続して設置すれ
ば、石炭塔を共用できると共に、押出機、装炭車、コー
クガイド車、コークパケット車等の故障の場合は、隣接
する炉団のものを使用できる利点があるからである。
ークス切り出し量と回収蒸気量を均一化するについて鋭
意試験研究の結果、コークスの窯出しを一定時間間隔で
常時行えば、コークス切り出し量ならびに回収蒸気量を
均一化できるが、このような作業方法は実施困難である
。一方、通常コークス炉は、1炉団のみが独立して設置
されることは少なく、複数炉団を接続して設置すること
が行われている。゛これは複数炉団を接続して設置すれ
ば、石炭塔を共用できると共に、押出機、装炭車、コー
クガイド車、コークパケット車等の故障の場合は、隣接
する炉団のものを使用できる利点があるからである。
本発明者等は、複数炉団が連接して設置されているコー
クス炉においては、各炉団の窯出し作業が同時に行われ
ることが少なくて、通常は一方の炉団が間断中に、他方
の炉団の窯出し作業が行われていることに着目し、所定
の炉団の窯出し作業中に、窯出しトラブルによって該当
のコークス乾式消火設備に所定の炉団の赤熱コークスが
投入できない場合、他の炉団の赤熱コークスを所定量投
入することによって蒸気回収量の安定化が可能となり、
しかもコークス切り出し量の適正化と安定化を図ること
ができることを究明し、この発明に到達した。
クス炉においては、各炉団の窯出し作業が同時に行われ
ることが少なくて、通常は一方の炉団が間断中に、他方
の炉団の窯出し作業が行われていることに着目し、所定
の炉団の窯出し作業中に、窯出しトラブルによって該当
のコークス乾式消火設備に所定の炉団の赤熱コークスが
投入できない場合、他の炉団の赤熱コークスを所定量投
入することによって蒸気回収量の安定化が可能となり、
しかもコークス切り出し量の適正化と安定化を図ること
ができることを究明し、この発明に到達した。
すなわちこの発明は、複数炉団が連接して設置された各
コークス炉団が少なくとも1基のコークス乾式消火設備
を設けたコークス炉群において、コークス窯出しトラブ
ル発生時、プリチャンバー在庫量と窯出しスケジュール
を相互に加味しながら、ブリチャンバーの下限レベルを
切らず、現状コークス切り出し量の変動幅を最小限に抑
えるには他のコークス炉団から赤熱コークスを何本投入
すればよいかを演算させ、その演算結果に基づいて他の
炉団の赤熱コークスを投入するのである。
コークス炉団が少なくとも1基のコークス乾式消火設備
を設けたコークス炉群において、コークス窯出しトラブ
ル発生時、プリチャンバー在庫量と窯出しスケジュール
を相互に加味しながら、ブリチャンバーの下限レベルを
切らず、現状コークス切り出し量の変動幅を最小限に抑
えるには他のコークス炉団から赤熱コークスを何本投入
すればよいかを演算させ、その演算結果に基づいて他の
炉団の赤熱コークスを投入するのである。
複数炉団が連接して設置されているコークス工場におい
ては、各々のコークス炉団の窯出し作業を同時に行なう
ことは稀で、通常は一方の炉団が窯出し作業中の場合、
他方の炉団が窯出し間断中である。したがって、一方の
コークス炉団において窯出しトラブルが発生し、赤熱コ
ークスの窯出しが一時不可能となる場合においても、各
々のブリチャンバーの在庫量と他方の窯出しスケジュー
ルから下限レベルを保持し、かつ、現状コークス切り出
し量の変動幅を最小限に抑えるには、他方のコークス炉
団から赤熱コークスを何本投入すればよいかを予測演算
し、その演算結果に基づいて他方の炉団の赤熱コークス
を、所定時間に投入するのである。
ては、各々のコークス炉団の窯出し作業を同時に行なう
ことは稀で、通常は一方の炉団が窯出し作業中の場合、
他方の炉団が窯出し間断中である。したがって、一方の
コークス炉団において窯出しトラブルが発生し、赤熱コ
ークスの窯出しが一時不可能となる場合においても、各
々のブリチャンバーの在庫量と他方の窯出しスケジュー
ルから下限レベルを保持し、かつ、現状コークス切り出
し量の変動幅を最小限に抑えるには、他方のコークス炉
団から赤熱コークスを何本投入すればよいかを予測演算
し、その演算結果に基づいて他方の炉団の赤熱コークス
を、所定時間に投入するのである。
作用
複数炉団が連接して設置されているコークス炉団の窯出
し作業において、窯出しトラブル等によってコークス乾
式消火設備への赤熱コークスの投入が不可能となった場
合、該当するコークス乾式消火設備のブリチャンバー在
庫量と窯出しスケジュールを相互に加味しながら、ブリ
チャンバーの下限レベルを切らず、現状コークス切り出
し量の変動幅を最少限に抑えるには他のコークス炉団が
ら赤熱コークスを何本投入すればよいかを演算させ、そ
の演算結果に基づいて他の炉団の赤熱コークスを投入す
るようにしたから、窯出しトラブル等によってブリチャ
ンバーへの赤熱コークスの投入が不可能となっても、他
のコークス炉団の赤熱コークスを、ブリチャンバーの在
庫レベルが下限位置を切らず、しかも現状コークス切り
出し量の変動幅を最小限に抑えるように投入するから、
ブリチャンバーの在庫レベルが下限レベルを切ることが
なく、また、コークス切り出し量の変動幅を最小限に抑
えることができる。
し作業において、窯出しトラブル等によってコークス乾
式消火設備への赤熱コークスの投入が不可能となった場
合、該当するコークス乾式消火設備のブリチャンバー在
庫量と窯出しスケジュールを相互に加味しながら、ブリ
チャンバーの下限レベルを切らず、現状コークス切り出
し量の変動幅を最少限に抑えるには他のコークス炉団が
ら赤熱コークスを何本投入すればよいかを演算させ、そ
の演算結果に基づいて他の炉団の赤熱コークスを投入す
るようにしたから、窯出しトラブル等によってブリチャ
ンバーへの赤熱コークスの投入が不可能となっても、他
のコークス炉団の赤熱コークスを、ブリチャンバーの在
庫レベルが下限位置を切らず、しかも現状コークス切り
出し量の変動幅を最小限に抑えるように投入するから、
ブリチャンバーの在庫レベルが下限レベルを切ることが
なく、また、コークス切り出し量の変動幅を最小限に抑
えることができる。
実施例
比較例
炉高7125mmのコークス炉92門A炉団と87門B
炉団からなる2炉団のコークス炉が連接して設置されて
おり、各炉団に1基のコークス乾式消火設備が設置され
ているコークス工場において、該当炉団の赤熱コークス
のみを投入する従来方式のコ−クス乾式消火方法の場合
における窯出しトラブル発生時(T、〜T、の間)のA
炉団のプリチャンバーの在庫量、コークス切り出し量、
回収蒸気量の経時変化の一例を第3図に示す。
炉団からなる2炉団のコークス炉が連接して設置されて
おり、各炉団に1基のコークス乾式消火設備が設置され
ているコークス工場において、該当炉団の赤熱コークス
のみを投入する従来方式のコ−クス乾式消火方法の場合
における窯出しトラブル発生時(T、〜T、の間)のA
炉団のプリチャンバーの在庫量、コークス切り出し量、
回収蒸気量の経時変化の一例を第3図に示す。
第3図に示すとおり、コークス窯出し作業中、すなわち
赤熱コークスが投入されている間、ブリチャンバーの在
庫量が順次上昇しており、コークス切り出し量も多く、
これに伴って回収蒸気量も多い。しかし、赤熱コークス
が投入されない窯出し間断中は、コークス切り出し量を
減少せしめているにも係わらず、ブリチャンバーの在庫
レベルが順次低下しており、回収蒸気量もこれに伴って
減少するから、コークス切り出し量と回収蒸気量を一定
とすることは不可能である。しがも、窯出しトラブル発
生時は、ブリチャンバーの在庫レベルが下限位置を保持
するよう、コークス切り出しを停止して循環ガスの吹き
込みを休風するから、回収蒸気の発生が停止することと
なる。
赤熱コークスが投入されている間、ブリチャンバーの在
庫量が順次上昇しており、コークス切り出し量も多く、
これに伴って回収蒸気量も多い。しかし、赤熱コークス
が投入されない窯出し間断中は、コークス切り出し量を
減少せしめているにも係わらず、ブリチャンバーの在庫
レベルが順次低下しており、回収蒸気量もこれに伴って
減少するから、コークス切り出し量と回収蒸気量を一定
とすることは不可能である。しがも、窯出しトラブル発
生時は、ブリチャンバーの在庫レベルが下限位置を保持
するよう、コークス切り出しを停止して循環ガスの吹き
込みを休風するから、回収蒸気の発生が停止することと
なる。
実施例
同じコークス工場において、B炉団のコークス炉団にお
いて窯出しトラブルが発生(T、−T。
いて窯出しトラブルが発生(T、−T。
の間)した場合、ブリチャンバーの在庫レベルが下限位
置を保持し、コークス切り出し量の変動幅を最小限に抑
えるに必要な赤熱コークス量を演算し、その演算結果に
基づいてA炉団から赤熱コークスを投入(T、〜T、の
間)した。その場合の一例を第4図に示す。
置を保持し、コークス切り出し量の変動幅を最小限に抑
えるに必要な赤熱コークス量を演算し、その演算結果に
基づいてA炉団から赤熱コークスを投入(T、〜T、の
間)した。その場合の一例を第4図に示す。
第4図に示すとおり、回収蒸気量がほぼ一定となると共
に、プリチャンバー在庫レベルは、適正レベル、すなわ
ち上限レベルと下限レベルの範囲内に維持されており、
回収蒸気量の変動は殆ど見られなかった。
に、プリチャンバー在庫レベルは、適正レベル、すなわ
ち上限レベルと下限レベルの範囲内に維持されており、
回収蒸気量の変動は殆ど見られなかった。
発明の効果
この発明方法によれば、窯出しトラブルによって赤熱コ
ークスの投入が不可能となった場合においても、窯出し
作業中の他のコークス炉団から双方のコークス乾式消火
設備のブリチャンバーの在庫が、下限レベル以下になら
ず、現状コークス切り出し量の変動幅を最小限に抑制す
るに必要な赤熱コークス量を予測演算し、その演算結果
に基づいて他の炉団の赤熱コークスを投入するから、コ
ークス切り出し量と回収蒸気量の変動幅を最小限に抑制
できる。しかも、休風する必要がない等多くの利点を有
する。
ークスの投入が不可能となった場合においても、窯出し
作業中の他のコークス炉団から双方のコークス乾式消火
設備のブリチャンバーの在庫が、下限レベル以下になら
ず、現状コークス切り出し量の変動幅を最小限に抑制す
るに必要な赤熱コークス量を予測演算し、その演算結果
に基づいて他の炉団の赤熱コークスを投入するから、コ
ークス切り出し量と回収蒸気量の変動幅を最小限に抑制
できる。しかも、休風する必要がない等多くの利点を有
する。
第1図は、コークス乾式消火設備の1例を示す概略図、
第2図は従来のコークス炉でコークス窯出しトラブルが
発生した場合の、ブリチャンバーの在庫レベル、循環ガ
ス量、コークス切り出し量、回収蒸気量の変化例の説明
図、第3図は比較例のブリチャンバーの在庫レベル、コ
ークス切り出し量、回収蒸気量の変化の説明図、第4図
は実施例におけるブリチャンバーの在庫レベル、コーク
ス切り出し量、回収蒸気量の変化の説明図である。 1・・・コークパケット、 2・・・巻き上げ機、3
・・・冷却塔、 4・・・ブリチャンバー5
・・・冷却室、 6・・・循環ファン、7・
・・プラストヘッド、 8・・・切り出し装置、9・
・・煙道、 10・・・ボイラー11・・・
サイクロン、 第1図 第3図 第4図
第2図は従来のコークス炉でコークス窯出しトラブルが
発生した場合の、ブリチャンバーの在庫レベル、循環ガ
ス量、コークス切り出し量、回収蒸気量の変化例の説明
図、第3図は比較例のブリチャンバーの在庫レベル、コ
ークス切り出し量、回収蒸気量の変化の説明図、第4図
は実施例におけるブリチャンバーの在庫レベル、コーク
ス切り出し量、回収蒸気量の変化の説明図である。 1・・・コークパケット、 2・・・巻き上げ機、3
・・・冷却塔、 4・・・ブリチャンバー5
・・・冷却室、 6・・・循環ファン、7・
・・プラストヘッド、 8・・・切り出し装置、9・
・・煙道、 10・・・ボイラー11・・・
サイクロン、 第1図 第3図 第4図
Claims (1)
- 1 複数炉団が連接して設置された各コークス炉団が少
なくとも1基のコークス乾式消火設備を有するコークス
炉群において、コークス窯出しトラブル発生時プリチャ
ンバー在庫量と窯出しスケジュールを相互に加味しなが
ら、プリチャンバーの下限レベルを切らず、現状コーク
ス切り出し量の変動幅を最小限に抑えるには他のコーク
ス炉団から赤熱コークスを何本投入すればよいかを演算
し、その演算結果に基づいて他の炉団の赤熱コークスを
投入することを特徴とするコークス乾式消火設備の運転
方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1296870A JP2571444B2 (ja) | 1989-11-14 | 1989-11-14 | コークス乾式消火設備の運転方法 |
DE4036305A DE4036305A1 (de) | 1989-11-14 | 1990-11-14 | Verfahren zum betreiben einer trockenloeschanlage fuer heissen koks |
US08/360,123 US5609730A (en) | 1989-11-14 | 1994-12-20 | Method of operating dry quenching apparatus for hot coke |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1296870A JP2571444B2 (ja) | 1989-11-14 | 1989-11-14 | コークス乾式消火設備の運転方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03157487A true JPH03157487A (ja) | 1991-07-05 |
JP2571444B2 JP2571444B2 (ja) | 1997-01-16 |
Family
ID=17839230
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1296870A Expired - Lifetime JP2571444B2 (ja) | 1989-11-14 | 1989-11-14 | コークス乾式消火設備の運転方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2571444B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60231790A (ja) * | 1984-05-01 | 1985-11-18 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | コ−クス乾式消火設備の自動運転方法 |
JPS62232484A (ja) * | 1986-04-02 | 1987-10-12 | Kawasaki Steel Corp | 冷却塔内コ−クスレベル管理方法 |
-
1989
- 1989-11-14 JP JP1296870A patent/JP2571444B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60231790A (ja) * | 1984-05-01 | 1985-11-18 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | コ−クス乾式消火設備の自動運転方法 |
JPS62232484A (ja) * | 1986-04-02 | 1987-10-12 | Kawasaki Steel Corp | 冷却塔内コ−クスレベル管理方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2571444B2 (ja) | 1997-01-16 |
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