JPH03155796A - TGF―αに対するモノクローナル抗体 - Google Patents

TGF―αに対するモノクローナル抗体

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JPH03155796A
JPH03155796A JP27248589A JP27248589A JPH03155796A JP H03155796 A JPH03155796 A JP H03155796A JP 27248589 A JP27248589 A JP 27248589A JP 27248589 A JP27248589 A JP 27248589A JP H03155796 A JPH03155796 A JP H03155796A
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JP
Japan
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tgf
alpha
antibody
human tgf
mouse
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JP27248589A
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English (en)
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Masaru Akamatsu
優 赤松
Tetsuya Tachikawa
哲也 立川
Hironori Nitta
新田 裕則
Hideo Teramoto
寺本 英雄
Kazuhide Ojida
王子田 和秀
Koichi Imanishi
今西 幸市
Teikin Shin
申 貞均
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Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は ヒトの 腫瘍細胞増殖因子 (Transforming growth  f’a
etorSTGF) −aに特異的に反応するモノクロ
ーナル抗体、より詳しくは、ヒトTGF−αの免疫学的
精製、測定等を可能にするモノクローナル抗体に関する
従来の技術及び課題 TGFは1978年にRNA腫瘍ウィルスで形質転換し
た細胞の培養上清から分離された増殖因子である(J、
 I2. Dclarco、 G、 J、 Todar
o、 Prac。
Natl、 Aead、 Sci、  USA、  4
001−4005  (197g))。
このTGFを培地中に添加することにより、細胞の増殖
促進、DNA合成の促進及び正常細胞の悪性形態様変化
、軟寒天培地中におけるコロニー形成能の獲得が確認さ
れている。
近年、多くの腫瘍細胞、腫瘍組織、胎児細胞及び正常細
胞から、数種のTGFが分離され(A、B。
Roberts、et al、 Proc、Natl、
 Acad、 Sci、 USA。
77、3494−3498 (1980); G、 J
、 Todaro、 C,I4゜Fryling、 J
、 E、 Delareo、 Prac、 Natl、
 Acad。
Sc1. LISA、 77、5258−5262 (
1980)) 、之等はその物理化学的性質よりTGF
−α、−β、−γの3群に分類されている。このうちT
GF〜αは上皮細胞増殖因子(Epidcrmal g
rowth factor ;EGFと略す)と極めて
類似した二次構造をもち、全アミノ酸の32%が相同性
を有すること及びレセプターを共有することが知られて
いる。
TGF−αの特性から、インビボでの造腫瘍性との密接
な関連が示唆され、TGF−αの体液中濃度の測定が、
癌診断等に応用されることが期待できる。
従来、TGF−αの測定は、A431細胞等を用いたラ
ジオ レセプター アッセイ法によって行われてきたが
、この方法ではレセプターを共HするEGFとの分別が
不可能であり、TGF−αを正確には測定できなかった
。よってTGF−αに特異的で高感度な測定系が当業界
で望まれる。
課題を解決するための手段 本発明の目的は、上記測定系の開発及びそのための抗体
を提供することにあり、この目的はヒトTGF−αに特
異的に反応するモノクローナル抗体により達成される。
本発明抗体は、これをELISA系に利用することによ
って、TGF−αを特異性に優れ、高感度で、しかも簡
便に測定可能とする。
特に本発明抗体はEGFと交叉性を示さず、従って、こ
れを用いたサンドイッチEL I SA系はEGFと交
叉性を示さない。また本発明抗体を利用したEL I 
SA系では78pg/mlまでの低濃度のヒ)TGF−
αが検出可能である。
さらに本発明抗体はヒトTGF−αの生物活性に対して
中和活性を有し、ヒトTGF−αの測定に好適である。
従って、本発明抗体を用いた測定系は、TGF−αの関
連する各種の疾患、例えば各種の癌の検出及び診断に有
用である。
また、本発明抗体はヒトTGF−αに特異的であるため
、例えばアフィニティークロマトグラフィー等の手法に
よる、ヒトTGF−αの特異的精製に利用できる。
更に、ヒトTGF−αの生物活性に対して中和活性をH
する本発明抗体は、TGF−αの産生を伴う1各種の疾
患、例えば各種のガンにおけるTGF−αの生物活性を
、抑制乃至中和するために有用であり、かかる各種疾患
の治療上極めて価値ある医薬が提供される。
本発明抗体は、ヒトTGF−αを免疫抗原として製造で
きる。より具体的には、例えば上記免疫抗原で免疫した
哺乳動物の形質細胞(免疫細胞)と哺乳動物の形質細胞
腫細胞との融合細胞(hybrldoma)を作成し、
これよりヒトTGF−αを認識する所望抗体を産生ずる
クローンを選択し、該クローンの培養により製造できる
上記方法において用いられる免疫抗原としてのヒトTG
F−αは、特に限定はなく、既に公知のインビトロで誘
導されたヒトTGF−αを4.4−する培養上清乃至そ
の精製標品、遺伝子組換え技術に従い製造されたヒトT
GF−α及びそれらの−部のアミノ酸配列を有する合成
ペプチド等のいずれでもよい。
また、上記方法において免疫抗原で免疫される哺乳動物
としては、特に制限はないが、細胞融合に使用する形質
細胞腫細胞との適合性を考慮して選択するのが好ましく
、一般にはマウス、ラット等がa利に用いられる。
免疫は一般的方法により、例えば上記免疫抗原又は結合
試薬により担体と結合させた抗原を哺乳動物に静脈内、
皮内、皮下、腹腔内注射等により投与することにより実
施できる。
上記に於いてハプテンに結合される担体としては、通常
抗原の作成にあたり慣用される高分子の天然もしくは合
成の蛋白質を広く使用でき、例えば各種動物の血清アル
ブミン類、血清グロブミノ類、チログロブリン類、ヘモ
グロビン類、ヘモシアニン類や、回虫より抽出された蛋
白質(アスカ−リス抽出物、特公昭61−61350号
)等のほか、ポリリジン、ポリグルタミン酸、リジン−
グルタミン酸共重合体、リジン又はオルニチンを含む共
重合体等を挙げることができる。
また、結合試薬としては、通常の抗原の作成に当たり慣
用されるものを広く使用でき、具体的にはアミノ基とア
ミノ基を架橋結合する、例えばグリオキサール、マロン
ジアルデヒド、ゲルタールアルデヒド、スクシンアルデ
ヒド、アジポアルデヒド等の脂肪族ジアルデヒド類、チ
オール基とチオール基を架橋結合する、例えばN、N’
−0−フェニレンジマレイミド、N、N−−m−フェニ
レンジマレイミド等のシマレイミド化合物、アミノ基と
チオール基を架橋結合させる、例えばメタマレイミドベ
ンゾイル−N−ヒドロキシスクシンイミドエステル等の
マレイミドカルボキシル−N−ヒドロキシスクシンイミ
ドエステル化合物、アミノ基とカルボキシル基とをアミ
ド結合する通常のペプチド結合形成反応に用いられる試
薬、例えばN、N″−ジシクロへキシルカルボジイミド
、N−エチル−N″−ジメチルアミノカルボジイミド、
1−エチル−3−ジイソプロピルアミノカルポジイミド
、1−シクロへキシル−3−(2−モルホニル−4−エ
チル)カルボジイミド等のカルボジイミド類等の脱水縮
合剤を挙げることができるが、さらにはp−ジアゾニウ
ムフェニル酢酸等のジアゾニウムアリールカルボン酸類
と通常のペプチド形成反応試薬、例えば上記脱水縮合剤
とを組み合わせたものも、使用可能である。
免疫は、例えばマウスの場合、免疫抗原を所望により通
常のアジュバントと併用して、供試動物に2〜14日毎
に数回投与し、総投与世が約100〜500μg/マウ
ス程度になるようにして実施するのが好ましい。免疫細
胞としては、上記最終投与の約3日後に摘出した膵臓細
胞を使用するのが好ましい。
更に、上記免疫細胞と融合される他方の親細胞としての
哺乳動物の形質細胞腫細胞としては、既に公知の種々の
もの、例えばp3 (p3/X63−Ag8)  (N
ature、 256.495−497 (1975)
 )、p 3− U 1 (Current Topi
cs in Mlcroblologyand Imm
unology、 81.1−7 (1978)  )
 、NS −1(Eur、  J、  1mmuno1
.、6.511−519 (197B))、MP C−
11(Ce11. 8.405−415  (197B
) )、S P 2 / O(Nature、  27
8,289−270 (1978) )、F O(J、
  1mo+uno1. Meth、、 35.1−2
1 (1980) )、X63. 6. 5. 3. 
 (J、  l++muno1.、 123.1548
−1550 (1979) ) 、5194  (J、
 Exp、  Med、。
148、313−323 (1978) ’)等や、ラ
ットにおけるR210 (Naturo、 277、1
31−133 (1979))等の骨髄腫細胞等を使用
できる。
上記免疫細胞と形質細胞腫細胞との融合反応は、公知の
方法、例えばMi 1steinらの方法(Metho
din Enzymology、 Vol、 73. 
pp 3 (1981) )等に準じて行なうことがで
きる。より具体的には、上記融合反応は、通常の融合促
進剤、例えばポリエチレングリコール(PEG)、セン
ダイウィルス(HVJ)等の存在下に、通常の培地中で
実施され、培地には更に融合効率を高めるためにジメチ
ルスルホキシド等の補助剤を必要に応じて添加すること
もできる。免疫細胞と形質細胞腫細胞との使用比は、通
常の方法と変りはなく、例えば形質細胞腫細胞に対して
免疫細胞を約1〜10倍程度用いるのが普通である。融
合反応時の培地としては、形質細胞腫細胞の増殖に通常
使用される各種のもの、例えばRPMI−1640培地
、MEM培地、その他のこの種細胞培養に一般に利用さ
れるものを例示でき、通常2等培地は牛胎児血清(F 
CS)等の血清補液を抜いてお(のがよい。
融合は上記免疫細胞と形質細胞肺細胞との所定量を、上
記培地内でよ(混合し、予め37℃程度に加温したPE
G溶液、例えば平均分子量1000〜6000程度のも
のを、通常培地に約30〜60w/v%の濃度で加えて
混ぜ合せることにより行なわれる。以後、適当な培地を
逐次添加して遠心し、上清を除去する操作を繰返すこと
により所望のハイブリドーマが形成される。
得られる所望のハイブリドーマの分離は、通常の選別用
培地、例えばHA T培地(ヒポキサンチン、アミノプ
テリン及びチミジンをきむ培地)で培養することにより
行なわれる。該HAT培地での培養は、目的とするハイ
ブリドーマ以外の細胞(未融合細胞等)が死滅するのに
充分な時間、通常数日〜、数週間行なえばよい。かくし
て得られるハイブリドーマは、通常の限界希釈法により
目的とする抗体の検索及び単一クローン化に供される。
目的抗体産生株の検索は、例えばEL I SA法(E
ngvall、 E、、 Meth、 Enzymol
、、 ’16.419−439(1980)) 、プラ
ーク法、スポット法、凝集反応法、オフテロニー(0u
chtcrlony)法、ラジオイムノアッセイ(RI
 A)法等の一般に抗体の検出に用いられている種々の
方法(「ハイブリドーマ法とモノクローナル抗体」、株
式会社R&Dプラニング発行、第30〜53頁、昭和5
7年3月5日)に従い実施することができ、この検索に
は前記免疫抗原が利用できる。
かくして得られるヒトTGF−αを認識する所望のモノ
クローナル抗体を産生ずるハイブリドーマは、通常の培
地で継代培養することができ、また液体窒素中で長期間
保存することができる。
上記ハイブリドーマからの所望抗体の採取は、該ハイブ
リドーマを、常法に従って培養してその培養上清として
得る方法やハイブリドーマをこれと適合性のある哺乳動
物に投与して増殖させ、その腹水として得る方法等が採
用される。前者の方法は、高純度の抗体を得るのに適し
ており、後者の方法は、抗体の大量生産に適している。
また上記のごとくして得られる抗体は、更に塩析、ゲル
濾過法、アフィニティクロマトグラフイー等の通常の手
段により精製することができる。
発明の効果 本発明によ゛す、ヒトTGF−αに特異的なモノクロー
ナル抗体が提供され、本発明抗体を利用することによゆ
、高感度で特異性に優れたヒトTGF−αの測定が可能
となる。従って臨床サンプル等に含有される極めて低濃
度であるヒトTGF−αを、正確に測定できる免疫測定
法が提供される。
実施例 本発明を更に詳しく説明するため、以下に実施例を挙げ
る。
(1)モノクローナル抗体の製造 リコンビナント ヒトTGF−α(アース製薬株式会社
製)をWSCD法(Water 5olublecar
、bodiimide法)及びBDB法(Bis−di
azotizedbcntidin法)により、アスカ
リス抽出蛋白質と結合した。30週齢のB A L B
 / c♂マウスに、その結合物33μg/匹を完全フ
ロイント アジュバントと共に腹腔内投与し、その後同
様に2回、1週問おきに追加投与して免疫した。最終免
疫の3〜4日後に、上記免疫したマウスの牌細胞と廿髄
腫細胞(マウス ミエローマp3−Ul)を、5:1の
割合で用いて、ポリエチレングリコール(ポリエチレン
グリコール1500)により細胞融合した。
HAT培地でハイブリドーマを選別した後、その上清を
酵素免疫測定法で試験して、限界希釈法により、目的の
ヒトTGF−αに対する抗体産生株を検出した。この酵
素免疫測定法は、上記ヒトTGF−αをコートした96
穴マイクロプレート及びパーオキシダーゼ標識ヤギ抗マ
ウスグロブリン抗体(イー、ライ。ラブ、  (E、 
Y、 Lab、)社製)を用いて行った。
検出された抗体産生株を、上記免疫に用いたものと同系
統のマウス腹腔内で増殖させ、抗ヒトTGF−αモノク
ローナル抗体を腹腔液として得た。
上記抗体産生株は、工業技術院微生物工業技術研究所に
rOAL−MTG−014なる表示で寄託されており、
その寄託番号は微工研菌寄第10769号(FERM 
 P−10769)である。
(2)抗ヒトTGF−αモノクローナル抗体の性質 く抗体力価の測定〉 各希釈率の抗TGF−αモノクローナル抗体希釈液10
0,1.約□17pg/m/の12J  7GF−α(
上記ヒトTGF−αをヨード化したもの’) 1001
  (loooocpm)及び0.1%のBSAを含む
50mM  PBS (pH7,4)600μンを混合
し、4℃で一晩放置した。この反応液に正常マウス血清
100μl、抗マウスIgG抗体100μl及び15%
のPE0200μlを加え、室温で30分放置後、4℃
で30分間、3000 rpmで遠心して抗TGF−α
モノクローナル抗体抗原複合物を沈殿させた。上清と沈
殿を分離して夫々の放射活性をカウントし、沈殿のカウ
ント数を全カウント数(10000cpm)で徐したも
の(B/T)を縦軸とし、抗体の希釈率を横軸としてプ
ロットした。その結果を第1図に示す。第1図から、本
抗体の2500倍希釈液が約50%の結合を与えること
が解る(力価2500)。
くヒトTGF−αに対する特異性〉 第1図で約50%の結合を与える希釈率の抗TGF−α
モノクローナル抗体希釈液を用いて、ヒトTGF−αに
対するスタンダード カーブを作成した。即ち、250
0倍希釈の抗TGF−αモノクローナル抗体(0,44
μg / m lに相当)を用い、34μg/mzの1
25I−TGF−α100 u l  (20000c
pm)と同時に各濃度のヒトTGF−α又はEGF (
アース製薬株式会社製)100μtを加える以外は、上
記力価測定系と同一の系に於いて反応を行い、上清と沈
殿の放射活性を測定した。この時の沈殿のカウント値(
B)を、TGF−α又はEGFを加えずに同様の反応を
行った時の沈殿のカウント値(B o)で徐した値(B
/Bo)を縦軸とし、TGF−α又はEGFの濃度を横
軸としてプロットした。その結果を第2図に示す。
第2図から、本抗体はヒトTGF−r−αに対して高い
特異性を示し、EGFとは交叉しないことが解る。
<A431細胞に於ける中和活性〉 従来TGF−αの測定に用いられてきたA431細胞に
於いて、TGF−αの生物活性に対する本抗体の作用を
調べた。
各濃度の本抗体希釈液100μン、ホルマリンで固定し
たA431細胞200μl  (20000細胞)及び
1251−TGF−α2001’  (20000cp
m)を4°Cで一晩反応させた。これを300Orpm
で30分遠心し、上清を除き、沈殿(A43 ルセブタ
ー細胞)のカウントを測定した。
結果を第3図に示す。第3図から、本抗体はA431細
胞に於いて、抗体濃度が1.35μg/m7!の時に1
251−TGF−aの結合を50%阻害することが解る
このことにより、本抗体はA431細胞レセプターに対
するTGF−αの結合を阻害することが考えられ、TG
F−αの生物活性に対する本抗体の中和活性が示唆され
る。
(3)ヒトTGF−α特異的ELISA系の作成本抗体
を用いて、ヒトTGF−α特異的すンドイッチELIS
A系を作成した。本ELI SA系は、本抗体をキャッ
チャ−抗体とし、測定試料を反応後、ポリクローナル抗
体、ペルオキシダーゼ標識・抗つサギIgG抗体(ザイ
メット社製)を反応させ、基質として0−フェニレンジ
アミンを用いる測定系である。
即ち、まず96ウエル プレートに5μg/mlの本抗
体を100μl加え、4℃で一晩放置して固相化し、プ
レートを洗浄後1%BSAで室温で4時間以上ブロッキ
ングした。
洗浄したこのプレートに測定試料100μlを加え、4
℃で一晩反応させた。
さらにプレートを洗浄後3000倍希釈した抗TGF−
α−ポリクローナル抗体100μ2を加え、室温で2時
間放置した。
さらにプレートを洗浄後、3000倍希釈した上記ペル
オキシダーゼ標識・抗つサギIgG抗体100μlを加
え、室温で1時間放置した。。
最後にプレートを洗浄後、0−フ二二しンジアミン1m
g/m/溶液を加えて5分間発色させ、OD492nm
を測定した。
測定試料としてTGF−α又はEGFを用いた結果を第
4図に示す。このEL I SA系はEGFと少なくと
も1μg / m /まで交叉性を示さず、しかも、T
GF−aを78pg/m/の低濃度まで検出可能であっ
た。
(3)で作成したヒトTGF−α特異的ELISA系を
用いて、ヒト試料中のTGF−α量を測定した。ヒト試
料としては、健常人尿及び膀胱癌患者床を用い、両者を
比較した。
まず尿50m/を、O,IM  NaC/を含む50m
Mリン酸緩衝液(pH7,4)に−晩透析し、この透析
床100μlを測定試料として上記EL I SA系に
かけた。結果を第5図及び第3表に示す。
第5図B及びCは、健常人及び膀胱癌患者の透析床を各
々、セファデックスG−50スーパーフアイン(1,8
cmx65cm)を用い、1M酢酸水溶液でゲル濾過分
離した後、各分画を2.5m/ELISA系で測定した
ものであり、第5図Aは透析床の代わりにリコンビナン
ト ヒトTGF−αを用いた対照である。健常人の透析
床はTGF−α含有量が少ないため、透析後凍結乾燥を
繰り返して濃縮し、その後ゲル濾過した。
結果は、健常人尿試料はりコンビナンド ヒトTGF−
αと同じ溶出位置に本発明抗体に結合するピークを持つ
が、膀胱癌患者尿試料ではそのピークが左に移動するこ
とを示す。このことは、膀胱癌患者尿中には、リコンビ
ナント ヒトTGF−αとは異なる分子型をもつTGF
−α様免疫活性物質が存在し、本発明抗体は健常人尿中
のヒトTGF−αのみならず、この分子型とも結合する
ことを示唆する。
健常人尿及び膀胱癌患者尿中のTGF−α様免疫活性物
質の量を測定した結果をまとめたのが第1表である。こ
こで健常人尿はTGF−α含有量が少ないため、透析後
、本発明抗体を用いたアフィニティ りロマトグラフィ
にかけ測定試料とした。アフィニティ りロマトグラフ
ィは、まず、CNB r活性化セファロース4B(ファ
ルマシア製)2m/に本発明抗体IQmgを結合させて
アフィニティ カラムを作成し、次に、これに透析床5
0m/をアプライし、0.1M  NaC/を含む50
mMリン酸緩衝液で洗浄後、0.IMNaClを含む0
.05Mグリシン−HC/緩衝液(pH2二 3)でT
GF−αを溶離し、pH調節後上記EL I SA系で
測定した。
各試料中のTGF−α様免疫活性物質の量は、健常人尿
で1.03〜4.75pg/m!、膀胱癌患者尿では2
41.7μg/m!!及び430、Opg/m/であり
、健常人及び膀胱癌患者間で顕著な差異を示した。
これらの結果から、本発明抗体を用いたELISA系が
健常人及び癌患者の診断に非常に有用であることが示唆
される。
第 1 表 第3図は、A43ルセブター細胞に対する抗ヒトTGF
−αモノクローナル抗体の阻害反応を示す。
第4図は、抗ヒトTGF−αモノクローナル抗体を用い
たEL I SA系の、スタンダード カーブである。
第5図は、ヒト試料中のTGF−α様免疫活性物質の、
ゲル濾過パターンを示す。
(以 上)
【図面の簡単な説明】
第1図は、抗ヒトTGF−αモノクローナル抗体の力価
曲線である。 第2図は、抗ヒトTGF−αモノクローナル抗体を用い
た、TGF−αのスタンダード カーブである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ヒトTGF−αに特異反応性を有することを特徴
    とするヒトTGF−αに対するモノクローナル抗体。
JP27248589A 1989-07-20 1989-10-18 TGF―αに対するモノクローナル抗体 Pending JPH03155796A (ja)

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JP18930089 1989-07-20

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Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
J.BIOL.CHEM.=1986 *

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