JPH03155618A - 半導体デバイスの薄膜形成方法および装置 - Google Patents

半導体デバイスの薄膜形成方法および装置

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JPH03155618A
JPH03155618A JP20615890A JP20615890A JPH03155618A JP H03155618 A JPH03155618 A JP H03155618A JP 20615890 A JP20615890 A JP 20615890A JP 20615890 A JP20615890 A JP 20615890A JP H03155618 A JPH03155618 A JP H03155618A
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film
metal
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Hiromi Ito
博巳 伊藤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、半導体デバイスの薄膜形成方法および装置
に関するものであり、さらに詳細には、半導体デバイス
における半導体基板または半導体基板上に形成された絶
縁膜などのような基体の上に中間層を介して化学的気相
成長(Chemical  Vapor  Depos
ition、以下CVDと称す)法を用いて薄膜を形成
する方法および装置に関するものである。
[従来の技術] 従来、半導体デバイスの配線パターンは通常の場合、ア
ルミニウムを主原料に用いて形成されている。しかしな
がら、アルミニウムを主原料に用いた場合、パターニン
グ後の熱処理の際に、′ヒロック″と呼ばれる突起物が
成長し、配線の電気的短絡や層間絶縁膜の破壊の原因と
なっていた。
さらに、アルミニウムの融点は600℃程度と低いこと
から、配線パターン形成後の熱処理を450℃程度に抑
えなければならず、製造上問題があった。
このため、最近では、アルミニウムに代わる配線材料と
して、高融点金属や、あるいは高融点金属のシリサイド
が注目されている。このような材料の中でも、タングス
テン(W、融点: 3370℃、比抵抗(バルク):5
.6μΩ・cm)は、高融点低抵抗材料であり、積極的
に開発が進められている。このようなW薄膜の形成方法
としては、ステップカバレッジ(段差被覆性)の優れた
CVD法が試みられている。
CVD法に従いタングステン薄膜を形成する方法として
は、六弗化タングステン(WFs)を、水素(H2)ま
たはシラン(S i H4)で還元する方法がある。こ
の方法の還元反応式を以下の(1)および(2)式にそ
れぞれ示す。
WFs  (g)+3H2(g)− W (s)+6HF (g)−(1) 2WFs  (g)+38 i H4(g)→2W (
s)+3S i H4(g)+6H2(g)・・・ (
2) ここで、(g)および(S)は、それぞれ気相および固
相の状態を示す。H2で還元する方法は、SiH4で還
元する方法に比べて、ステップカバレッジに優れている
。しかしながら、H2は5tH4に比べて、WF、を還
元する能力が低いので、H2還元法の方が堆積速度が低
く、核形成力も低い。したがって、H2還元法では、堆
積温度を高くする必要がある。しかしながら、堆積温度
を高くすると、結晶粒径の過度の増大を招く。さらに、
核形成の困難さは、表面モホロジーの悪化や面内におけ
る膜厚の均一性の悪化をもたらす。したがって、WF6
のH2還元法によるW−CVDは通常は生産技術として
は実現困難であった。
さらにW−CVDにおける困難には密着性があげられる
。CVD法を用いて形成したW薄膜は、絶縁膜と密着力
が乏しい。このため、通常、基板または絶縁膜の上に中
間層を形成し、この中間層の上にw*mを形成している
。この中間層はW薄膜の密着を助ける役割を果たす。こ
のような中間層としては、たとえば、ポリシリコン(P
oly−8i)などのSi系材料、タングステンシリサ
イド(WSix)などの高融点金属のシリサイド材料、
およびチタンナイトライド(T i N)などの高融点
金属の窒化物が挙げられる。
しかしながら、ポリシリコンを用いた場合には、各コン
タクトの接合層に対応した不純物のドーピングが必要と
なって、工程が複雑になるとともに、堆積させたW薄膜
の表面モホロジーが良好ではない。
タングステンシリサイドを用いた場合にも、W薄膜の表
面モホロジーは良好でない。
これらのポリシリコンおよびタングステンシリサイドに
比較して、チタンナイトライドは、その上に堆積させた
W薄膜の表面モホロジーが良好であり、密着性が優れて
いるという利点がある。さらに、チタンナイトライドは
、P型およびN型の両極性コンタクト可能なバリアメタ
ルとして機能するため、CVD−Wの下敷膜として優れ
た特性を有している。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、このようなTiN中間層の上に、H2還
元で従来のCVD法によるタングステン膜を形成させる
ことは非常に困難であった。特に、堆積速度、膜厚の均
一性、および表面モホロジーなどにおいて問題点を有し
ていた。
特開昭63−250463号公報には、WF。
と不活性ガスの混合ガスまたはWF6ガスとH2ガスの
混合ガスを導入して、W薄膜を所定の厚さまで堆積した
後、WF、を含んだガスとシラン系の還元性ガスを導入
し、シラン系の還元性ガスでWF、ガスを還元して金属
薄膜を成長させる方法が開示されている。WF、ガスと
不活性ガスとの混合ガスまたはWF、ガスとH2ガスと
の混合ガスとの導入により、初期に形成されるW薄膜は
、N型およびP型の双方の拡散層に良好なコンタクト特
性を有している。また、次の工程で、WF。
ガスとシラン系の還元性ガスとにより堆積されるタング
ステン膜は堆積速度が速(、厚膜化することができる。
したがって、この公報に開示された方法に従えば、リー
ク電流のないN型およびP型の双方に良好なコンタクト
特性を有するタングステン配線を実現することができる
しかしながら、この公報に開示された方法で、TiN中
間層の上にタングステン膜を形成しても、シラン系還元
ガスによりWFGガスを還元しているため、H2還元法
のような優れたステップカバレッジを得ることができな
い。
この発明の目的は、H2還元法でW膜を堆積しにくいT
iNのような中間層であっても、堆積速度が速く、膜厚
の均一性がよく、さらに表面モホロジーの良好な薄膜を
形成することができる薄膜形成方法および装置を提供す
ることにある。
この発明の他の目的は、表面粗れが少なく、表面が平滑
な金属薄膜を形成することができる薄膜形成方法および
装置を提供することにある。
この発明のさらに他の目的は、薄膜形成工程中における
発展が少ない薄膜形成装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] この発明の薄膜形成方法は、基体上に形成された中間層
の上に化学的気相成長法により金属薄膜を形成する方法
であり、中間層の表面上に、薄膜を構成する金属のハロ
ゲン化物ガスを導入することによって、中間層の表面を
活性化する工程と、活性化した中間層の表面上にシラン
系ガスを導入することによって、中間層の表面に核を形
成する工程と、核を形成した中間層の表面上にハロゲン
化物ガスおよび還元性ガスを導入して、中間層の表面上
に金属薄膜を堆積する工程とを備えている。
この発明の好ましい1つの実施態様においては、金属薄
膜はW薄膜であり、ハロゲン化物ガスはWF、ガスであ
り、シラン系ガスはSiH,ガスである。
この好ましい実施態様において、中間層は、たとえばT
iN層である。
金属薄膜堆積工程において用いられる還元性ガスは、H
2ガスが好ましい。
この発明において、中間層を介して金属薄膜が形成され
る基体は、半導体基板または半導体基板の上方に形成さ
れた絶縁膜である。
[発明の作用効果] この発明に従えば、第1ステツプ処理により活性化され
た中間層の表面上にシラン系ガスを導入して、中間層の
表面に核を形成している。この核は、CVD法による還
元法を用いて金属薄膜を形成する際に、初期過程の金属
の核の形成を促進する。このため、この発明の方法に従
えば、堆積速度が速(、膜厚の均一性がよく、さらに表
面モホロジーの良好な金属薄膜を得ることができる。
この発明は、タングステン薄膜の形成において、特に有
用なものであるが、タングステン薄膜の形成にのみ限定
されるものではない。表1に示すように、タングステン
以外の金属に対してもこの発明は適用され得る。
(以下余白) 表1 この発明において、中間層は、TiN層に限定されるも
のではない。たとえば、TiW、高融点金属または高融
点金属のシリサイド、高融点の窒化物などが挙げられる
。特に、金属薄膜堆積の際表面触媒作用を示さないよう
な中間層に対して、この発明の利点がより大きなものと
なる。
核を形成させる際に用いるシラン系ガスとしては、Si
H4ガス以外に、ジシラ> (S i2 H6)などの
シラン系ガスを用いることができる。
この発明に従う好ましい1つの局面(アスペクト)にお
いては、薄膜を構成する金属のハロゲン化物ガスは、中
間層の表面の近傍に薄膜を構成する金属の金属面を配置
した状態で導入される。この局面において、中間層の表
面近傍に金属面を配置する理由は、前記、第1のステッ
プにおいて中間層を活性化するとともに金属面とハロゲ
ン化物ガスとの間での不均化反応(dispropor
tionate  reaction)も核形成に寄与
し得る様に利用するためである。WF、を用いるW薄膜
の形成を例にすれば、以下に示すような不均化反応であ
る。
W+WF、→WF、↑ 上記の不均化反応で生成したガスWF、は、中間層の表
面上に拡散し、中間層であるTiN層の上に吸着する。
不均化反応で生成するガスは、上記のWF、以外にも、
WFx(1≦X≦5.整数)の組成のガスが生成し、同
様にTiN層上に吸着すると考えられる。
この前記、第1のステップ中、WF6ガスは、中間層で
あるTiN層とも直接に反応し、核の前駆体となるよう
な物質、たとえばTiW、WN。
TiFXなどもTiN層上に生成する7ものと考えられ
る。
次の工程において導入されるシラン系ガスは、上記のよ
うにしてTiN層に吸着したWFxおよびTiNとWF
、との反応生成物であるTiWなどと反応して、WSi
、などのSi系の核を析出する。このようにして析出し
た核の表面触媒作用により、次の工程におけるWF、と
H2の反応が進行し、W′fs膜の堆積が進行する。
この発明では、W薄膜堆積の表面触媒作用を示す核を堆
積反応開始に先立って注意深(、特別に中間層上に形成
させているため、堆積速度が速(、膜厚を均一にして堆
積させることができる。さらに、表面モホロジーの良好
なW薄膜を得ることができる。特に、中間層の表面の上
方に金属面を配置させる局面に従えば、不均化反応によ
り生ずるWFxを、中間層の上に均一に吸着させること
ができ、核を中間層上に均一に析出させることができる
この局面に従う装置では、中間層の表面の上方に、中間
層の表面に対向して配置される金属面部材と、この金属
面部材を支持するための面部材支持台とが備えられる。
面部材支持台には、金属面部材の温度を制御するための
ヒータが設けられることが好ましい。ヒータで金属面部
材の温度を制御することにより、導入されるハロゲン化
物ガスと金属面部材の金属との不均化反応を制御するこ
とができる。
面部材支持台は、中間層の表面と金属面部材との間の距
離を調整できるように移動可能に設けられていることが
好ましい。このようにすることで不均化反応の結果発生
する前記の核前駆体の基板ヘの拡散経路をより好ましく
制御することが可能になる。
金属面部材は、基板に金属膜をコーティングしたもので
あってもよいし、バルクの金属板であってもよい。さら
にこの金属面部材は前記の咳前駆体の基板への拡散経路
をより好ましく制御するため、円型のみならず、大きさ
、形状ともに最適化することが望ましい。
この発明の他の局面に従う装置においては、中間層の表
面に前処理を施すための前処理室と、前処理された中間
層の表面上に金属薄膜を堆積するための、前処理室とは
別に設けられた堆積室とが備えられる。この他の局面に
従え、ば、堆積室の内面は、金属薄膜の堆積のための反
応に対して表面触媒作用を示さないような材料から形成
されている。
金属薄膜がW薄膜である場合には、このような材料とし
て、たとえば石英、S I Csまたはセラミックなど
が用いられる。
金属薄膜がW薄膜である場合には、前処理は、たとえば
、WF、ガスによる活性化処理とSiH、ガスによる核
形成処理とを含む。この場合に、前処理室は、活性化処
理のための前処理室と核形成のための前処理室とを別個
に有してもよい。
この他の局面の装置1こ従えば、堆積室の内面が金属薄
膜の堆積のための反応に対して表面触媒作用を示さない
材料から形成されているため、前処理室から移送されて
きた核形成済みの基体上以外の堆積室の内面には金属薄
膜が堆積しない。このため、堆積室内における発塵が防
止される。このため、堆積室の内部は、常に清浄に保た
れ、歩留まりなどを向上させることができる。
〔実施例] 第1A図は、この発明の方法に従い、中間層の上に核が
形成された状態を示す断面図である。第1A図を参照し
て、Ti8層1の上には、St系核2が形成されている
。このSi系核2は、以下のようにして形成される。ま
ず、Ti8層1の上にWF、ガスが導入される。二のW
F、ガスは、Ti8層1の表面と反応し、Ti8層1の
表面を活性化させる。次に、シラン系ガスをTAN層1
主1上入し、Ti8層1の表面の反応物とシラン系ガス
とを反応させて、Si系核2を形成する。
第1B図は、この発明の方法に従い、核が形成された中
間層の上に金属薄膜を堆積させたときの初期の状態を示
す断面図である。第1B図を参照して、Ti8層1の上
には均一な厚みで、W薄膜3が堆積されている。この発
明に従えば、Ti8層1の上に多数のSi系核2が形成
されているので、核の密度が高い。このため、均一な厚
みでW薄膜3を形成させることができる。
第1C図は、この発明の方法に従い、核が形成された中
間層上に金属薄膜を堆積させた状態を示す断面図である
。第1C図を参照して、TiN層1上に堆積されたW薄
膜3は、均一な厚みで堆積されている。このため、W薄
膜3の表面は平滑化されている。
以上のように、この発明の従えば、TiN層1上に形成
するW薄!I3の厚みを均一にすることができ、その表
面を平滑化することができる。また、Ti8層1の上に
はW薄膜堆積前に多くの核が存在しているため、堆積速
度を速くすることができる。
第2A図は、従来の方法に従い、前処理せずに中間層の
上に金属薄膜を形成させたときの初期の状態を示す断面
図である。第2A図を参照して、Ti8層4の上にはW
核5が形成されている。従来の方法では、Ti8層4の
上に、予めW薄膜堆積反応の表面触媒作用を示すような
核が存在していないため、この場合の核は堆積反応開始
後の初期段階にWF、とH2との直接の反応で析出する
以外なく、第2A図に示すような、低密度のW核5とな
って不均一に析出する。析出したW核5が引き続(WF
、とH2の反応に表面触媒作用を示す核となって、この
上にW薄膜が堆積されていく。
第2B図は、従来の方法に従い、前処理せずに中間層の
上に金属薄膜を堆積せたときの状態を示す断面図である
。第2B図を参照して、Ti8層4の上には、不均一な
厚みのW薄膜6が堆積されている。W薄膜析出の核とな
るW核5が、第2A図に示すように不均一かつ低密度に
Ti8層4の上に存在しているため、WIIllI6の
厚みも不均一となる。この結果、W薄膜6の表面は、荒
れた状態となる。
第3図は、この発明に従い堆積される金属薄膜の膜厚と
堆積時間との関係を示す図である。:m3図を参照して
、実線はこの発明に従う方法のものを示しており、点線
は従来の方法によるものを示している。T2、T2、お
よびT、は、それぞれ堆積温度を示しており、T3>T
2>T、の関係である。堆積温度は、400〜600℃
の範囲である。第3図を参照して、従来の方法によれば
、WF、とH2のガスを導入し始めてから、実際にWm
膜の堆積が始まるまでには、遅れ時間、すなわち誘導期
間が存在している。これは、TiN層表面が触媒として
不活性であるため、WF6とH2の直接の反応の結果生
ずる触媒となり得るW核が所定の密度および大きさとな
り触媒作用を示すまでの間、時間が必要であることを示
している。
これに対し、この発明の方法に従えば、このような誘導
期間がない。W薄膜は、WF、とH2ガスを導入し始め
てからすぐに堆積が始まる。これは、すでにTiN層の
表面にSL系核が存在しており、このSl系核が触媒と
して活性であるためである。
第4図は、この発明の一実施例において使用する装置を
示す概略構成図である。第4図を参照して、反応容器1
0内には、基板支持台11が設けられている。基板支持
台11の上には基板14が載せられている。この基板1
4は、その表面にTiN層を中間層として有する基板で
ある。基板支持台11の表面には、W膜13が形成され
ている。
このW膜13は、直前までの処理において基板の上にW
膜を堆積させる間に、基板支持台11の表面にもWIl
!が堆積し、この結果として生じた膜である。したがっ
て、新しい基板支持台を用いる場合には、その表面にW
膜は存在しないのであるが、本発明者等は基板支持台1
1の表面にW膜が形成されている方がW膜堆積に有利で
あることを見出だしている。これは前記の不均化反応が
核形成過程に寄与していることを示唆している。したが
って、本発明者等は新たな基板支持台を用いる場合には
、基板を載置する前に基板支持台11の表面にW膜を予
め形成している。このようにしてWMを形成した基板支
持台の上に基板を載置して用いるようにしている。
基板支持台11内には、基板を加熱するためのヒータ1
2が設けられている。反応容器10の一方側には原料ガ
スを導入するための導入口15が設けられている。反応
容器10の他方側には排気口16が設けられている。W
F、ガス導入による活性化処理(以下これを「第1ステ
ツプ処理」という)においては、この導入口15からW
F、ガスをキャリアガスとなる不活性ガスとともに反応
容器10内に導入する。基板14のTiN層表面を活性
化した後は、排気口16から排気する。次に、Sin、
ガスによる核形成処理(以下これを「第2ステツプ処理
」という)においては、SiH4ガスをキャリアガスと
なる不活性ガスとともに反応容器10内に導入し、基板
14のTiN層の表面に核を形成させる。その後、排気
口16から排気する。
次に、WFSガスおよびH2ガスを導入口15から、反
応容器10内に導入し、基板14のTiN層の上にW薄
膜を堆積させる。堆積後、反応容器10内のガスは排気
口16から排気する。
第4図に示すような装置を用いて、W薄膜を堆積させた
。450℃、0.2Torrの条件下で、WF、ガスを
3008CCM、キャリアガスとしてのArガスを50
08CCMのガス流量で120秒間導入して、TiN層
の表面を活性化させる第1ステツプ処理を行なった。
次に、WF、ガスの導入を止め、反応容器10内を排気
口16から真空引きしてWFGガスを除去した。この後
、SiH4ガスを11005CC。
Arガスを5008CCMのガス流量で120秒間反応
容器10内に導入し、活性化したTiN7Wの表面にシ
リコン系の核を形成する第2ステツプ処理を行なった。
次に、S i H4ガスの導入を止め、チャンバ内を0
.8Torr、450℃に保持し、Arガスを1100
5CCのガス流量で導入するとともに、WF、ガスおよ
びH2ガスをそれぞれ300SCCM、300SCCM
のガス流量で300秒間導入した。TiN層上には、H
2還元法により、約4000AのW薄膜が形成された。
以上のW薄膜の形成条件を表2にまとめて示す。
(以下余白) 得られたW薄膜の厚みを、断面SEM観察により測定し
た。測定は、6インチの基板の中央付近で行なった。
第5図は、TiN層の上にW**を堆積したときの膜厚
と堆積時間との関係を示す図である。TiN層は、Si
基板の上に形成した熱酸化膜(Si0z)5000Aの
上、またはP型Si基板の上に反応性スパッタ法を用い
て堆積させ、引続いて800℃窒素雰囲気中で30秒間
熱処理を施して形成したものである。
第5図においては、従来の方法に従い、第1ステツプ処
理および第2ステツプ処理を行なわずに、直接WF、ガ
スとH2ガスを供給してW薄膜を形成した従来例、およ
び第1ステツプ処理のみを施した後W薄膜を堆積させた
比較例の結果を併せて示す。前処理および薄膜形成条件
は表2に示したとおりである。
第5図には、本発明例を・、従来例を閣、比較例をムで
表わした。第5図に示されるように、従来例および比較
例のものは、WF、ガスおよびH2ガスを導入してもW
膜の堆積が起こらない誘導期間が約7分間存在している
。これは、薄膜堆積を可能とする核が形成されるのに要
する時間であると考えられる。このため、TiNはWの
核が形成しにくい材料であることがこの例からも容易に
推測される。これに対して、本発明例によるものは、W
F6ガスおよびH2ガスを導入した後すぐにほとんど誘
導期間なしでW膜の堆積が開始されている。この結果、
膜厚4000AのW膜を表2に示した条件で得るのに、
従来の方法では約12分要するのに対し、この発明に従
えば約5分で形成することができる。
Wit’!膜堆積時間が5分経過した後のシート抵抗マ
ツプを測定した。第6図は、この発明に従って得られた
薄膜のシート抵抗マツプを示す平面図である。第7図は
、第1のステップ処理および第2のステップ処理を行な
わない従来例の薄膜のシート抵抗マツプを示す平面図で
ある。第8図は、第1のステップ処理のみを施した場合
の薄膜のシート抵抗マツプを示す図である。第9図は、
第2スチップ処理のみを施した比較例の金属薄膜のシー
ト抵抗マツプを示す平面図である。
第6図〜第9図において一線は、抵抗値の等直線を示し
ている。第7図〜第9図において中央部のハツチングを
付した部分は、実質的にW薄膜がほとんど形成されてい
ない。
第6図に示されるように、この発明に従い形成されたW
薄膜は、膜厚が6インチ基板全面にわたって均一化され
ている。これに対し、比較例および従来例のW薄膜は、
周辺部にはW薄膜が形成されているが、中央部には膜が
堆積していない。堆積時間を増していくと、周辺から中
央へ堆積領域が進むが、初期の均一性が反映されるため
、これらの従来例および比較例のものでは均一な膜を形
成することができない。
第10図は、この発明に従う一実施例において第1ステ
ツプ処理した後の中間層表面上の蛍光X線分析した際の
TiおよびWシグナル強度の処理温度依存性を示す図で
ある。第10図に示すような種々の温度で第1ステツプ
処理を行ない、得られた中間層の表面を螢光X線を用い
て評価し、TiおよびWシグナル強度を測定した。第1
0図を参照して、300℃以下の温度、すなわち選択C
VD−Wの形成温度領域では、TiおよびWの強度はほ
とんど変化がない。しかしながら、400℃以上の温度
、すなわち本発明で問題としているブランケットCVD
−Wの形成温度領域では、Wの強度が急激に増加してい
る。これは、第1ステツプ処理中にTiNとWF6が反
応していることを示している。
第11図は、この発明に従う一実施例における第1ステ
ツプ処理および第2ステツプ処理をした後の中間層表面
のESCA(ElectronSpectroscop
y  for  Chemical  Analysi
s)による分析結果を示す図である。第11図において
、aは第1ステツプ処理を施した後のTiN層表面のス
ペクトルを示しており、bは第1ステツプ処理を施した
後に120秒間R2ガスを導入したTiN層表面のスペ
クトルを示している。Cはこの発明に従い第1ステツプ
処理を施した後120秒間SiH,ガスを導入して′N
42ステップ処理を施したTiN層表面のスペクトルを
示している。第11図のCに見られるように、この発明
に従い第1ステツプ処理および第2ステツプ処理を行な
ったTiN層表面には、Siのピークが観察されている
。これに対し、比較のaおよびbのものではこのような
Slのピークが観察されていない。第1ステツプ処理す
ることにより、WがTiN層の表面に導入されることは
、ffllO図および第11図のaから明らかである。
しかしながら、第1ステツプ処理したのみでは、第8図
に示されるように、この発明の効果は発揮されない。し
たがって、第1のステップ処理により、TiN層の上に
Wが導入されるだけでは不十分であり、この第1ステツ
プ処理の後に第2ステツプ処理が施されて、SiがTi
N層の表面に導入されることが必要である。このように
して導入されたSi系の核が、W薄膜形成の初期過程の
核形成を促進しているものと考えられるのである。そし
てこの発明に従えば、誘導期間が存在せずにW薄膜を堆
積することができる。これは、とりもなおさずこのSi
系の物質が、W薄膜形成のための核形成に有効に作用し
たためと考えられる。
以上のように、この実施例によれば、W薄膜を堆積させ
る前に、まずWF、ガスを導入してTiN表面を活性化
させ、続いてSiH4ガスを導入し、TiN表面上にS
i系の核を形成する。このようなSi系の核形成によっ
て、W膜の堆積の際の誘導期間がなくなり、膜厚の均一
性が良好となり、さらに表面モホロジーの良好なW薄膜
が得られる。
この発明に従えば、TiN層のようなW−CVDの困難
な中間層の上にも、良好なW薄膜を形成することができ
る。本発明者らは、さらに、この発明の第1のステップ
処理において、WF、とTiNとの反応のみならず、W
F6とWとの反応が核形成に関与し得ることを見出だし
た。J、R。
Creightonの“Amechanismfor 
 5electivity  Loss  durin
g  Tungsten  CVD’  J、Elec
trochem、  Soc、、  Vol、  13
6、No、  1.January   1989.P
271には、WF、の基板St還元等による選択タング
ステンCVD系における絶縁膜上での選択性の喪失の一
因が紀裁されている。この文献によると、コンタクトホ
ール内に形成されたWとWF6の不均化反応によってW
Fxが発生し、このWF、が絶縁膜上に吸着して核にな
るため、タングステンの選択性が低下すると記載されて
いる。本発明者等は、このようなWとWF6との不均化
反応が、この発明が対象とするブランケットW−CVD
系における中間層上への核形成においても関与し得るこ
とを見出だした。この発明の好ましい1つの局面に従え
ば、中間層の表面の近傍に基体上に堆積する金属と同じ
金属面を配置した状態で、ハロゲン化物ガスを導入して
いる。中間層表面の近傍に金属面を配置するのは、この
金属面とハロゲン化物ガスとの間で生じる不均化反応を
基体上核形成に利用する意図によるものである。このよ
うな不均化反応によって生じたガスが中間層の表面に吸
着し核の前駆体となるのである。前記の第4図に示すよ
うな装置を用いた実施例の方法では、基板支持台11の
表面に形成されたタングステン膜13がこのような不均
化反応に関与しているものと思われる。基板支持台11
表面のタングステン813とWF、とが不均化反応を起
こし、その結果生じたWFxが基板14上のTiN層の
表面に吸着して、核または核の前駆体になるものと考え
られる。したがって、第4図に示すような装置の場合に
は、基板14の周囲からこのような不均化反応により生
じるWFxガスが導入される。この結果、基板14の周
囲の部分にWFxガスが吸着され核となる。第6図〜第
9図を参照して、第4図に示す装置を用いた場合に、基
板の周囲においてW薄膜の厚みが厚くなるのは、このよ
うな不均化反応により生じるWFxの吸着が原因してい
るものと考えられる。本発明者等は、このようなWF、
の吸着が中間層の表面において均一に行なわれるように
、中間層の表面上方に金属面部材を対向して配置するこ
とを見出だした。このようにすれば、従来装置とは異な
りWFXの中間層表面への供給方向の自由度が増大し、
制御性が向上する。
この発明の他の局面に従う装置では、中間層の表面に前
処理を施すための前処理室と、金属薄膜を堆積するため
の堆積室とを別々に備えており、堆積室の内面は、金属
薄膜の堆積のための反応に対して表面触媒作用を示さな
いような材料から形成されている。
第12図は、この発明の他の局面に従う実施例の装置を
示す概略構成図である。第12図を参照して、反応容器
は、WF、前処理室21、SiH4前処理室22および
W膜堆積室23の3つに分けられている。WF、前処理
室21内には、基板台24が設けられている。この基板
台24の上には基板25が載せられている。この基板2
5の上方には金属面部材30としてのタングステンの板
材が設けられており、これは面部材支持台311;よっ
て支持されている。面部材支持台31は制御性の向上の
ため上下動可能なように設けられている。面部材支持台
31内にはヒータ32が設けられている。WFG前処理
室21には、WF、ガスとキャリアガスの混合ガスを導
入するための導入口27が設けられている。またWF6
前処理室21内のガスを外部に排出するための排気口2
8が設けられている。
WF、前処理室21に隣接して、SiH4前処理室22
が設けられている。このSiH,前処理室22内には基
板台33が設けられている。基板台33内には、基板台
33上に載せられる基板を加熱するためのヒータ34が
設けられている。5iH1前処理室22には、SiH,
とキャリアガスの混合ガスを導入するための導入口35
が設けられている。SiH,前処理室22には、また排
気口36が設けられている。WF、前処理室21とS 
i H,前処理室22との間には移送用ドア37が設け
られている。
SiH2前処理室22に隣接して、W膜堆積室23が設
けられている。W膜堆積室23内には基板台38・が設
けられている。基板台38内には、その上に載せられる
基板を加熱するためのヒータ39が設けられている。W
膜堆積室23には、WF、ガスとH2ガスを導入するた
めの導入口40が設けられている。またW膜堆積室23
には、室内のガスを排気するための排気口41が設けら
れている。SiH4前処理室22とW膜堆積室23との
間には移送用ドア42が設けられている。W膜堆積室2
3の内面は、W膜の堆積のための反応に対して表面触媒
作用を示さないような材料から形成されている。このよ
うな材料としては、たとえば石英、SiC,またはセラ
ミックなどを用いることができる。
WF、前処理室21には、ロードロック機構44が設け
られている。ロードロック機構44とWF6前処理室2
1の間にはロードドア29が設けられている。W膜堆積
室23には、ロードロック機構45が設けられている。
ロードロック機構45とW膜堆積室23との間にはアン
ロードドア43が設けられている。
第12図においては、基板15を移送させるための機構
が図示されていないが、これらは通常用いられている移
送機構を用いることができる。
TiN層を上述の実施例のようにしてSi基板上に形成
した基板25を、まずロードロック機構44中に入れ所
定の条件にした後、ロードドア29を通りWF、前処理
室21内の基板台24の上に載せる。WF、前処理室2
1には、導入口27からWF、ガスがキャリアガスとと
もに導入される。導入されたWF、ガスは、基板25の
TiN層と反応し、上述のような反応生成物を表面上に
形成する。これとともに、WF、ガスは、基板25上方
に設けられている金属面部材30のWと不均化反応を起
こし、WFxを生成する。このWF8は、基板25のT
iN層の表面上に吸着される。
これらによってTiN層表面上に核の前駆体となる物質
が吸着される。このときの基板の温度はヒータ26によ
って調整することができる。また基板25の温度とは別
に、金属面部材30を支持する面部材支持台31内には
ヒータ32が設けられているため、このヒータ32によ
って金属面部材30の温度を制御することができ、これ
によって不均化反応のコントロールをすることができる
前記第4図の装置においては第1ステツプ中のWF、と
TiNの反応温度とWFGとW(基体支持台上に堆積し
たもの)の不均化反応温度は同一であったが、本実施例
ではそれぞれの反応に最適な温度を独立に設定できる。
第1ステツプ処理後は排気口28から室内のガスを排気
し、第1のステップ処理後の基板25が空気に触れない
ように移送用ドア37を通り次のSiH,前処理室22
に送られる。
SiH,前処理室22内では、導入口35よりSiH4
ガスがキャリアガスとともに導入される。
このSiH,ガスにより、基板25のTiN表面上の核
前駆体が、Si系の核となる。このような第2のステッ
プ処理後、室内のガスは排気口36により外部に排気さ
れる。このようにして核形成された基板は、移送用ドア
42を通り、(触媒活性を維持するため)空気に触れな
いようにして、次のW膜堆積室23に送られる。
W膜堆積室23では、WF、ガスとH2ガスが導入口4
0から導入される。これによって、WF6ガスがH2ガ
スによって還元され、基板25のTiN中間層の表面上
にW膜が堆積される。TiN層の表面にはすでにSi系
の核が形成されているため、WF、のH2還元は容易に
進行し緻密にW膜を堆積することができ、また短時間で
堆積することができる。このW膜堆積室23の内面は、
W膜の形成反応に表面触媒作用を示さないような石英、
sic%またはセラミックスなどが用いられている。こ
のため、W膜堆積室23内の内面には、発塵の原因とな
るW膜が堆積せず、したがって常にW膜堆積室23内を
清浄に保つことができる。
W膜を堆積した後の基板は、アンロードドア43を通り
ロードロック機構45に送られる。
この実施例の装置では、WF6前処理室21内において
、基板25の上方に不均化反応用の金属面部材30が設
けられている。基板25のTiN層の表面に対向して金
属面部材30が設けられているため、金属面部材30と
WF6ガスとの不均化反応により生じるWFxは、Ti
N層表面上に制御されながら均一に吸着される。このた
め、第4図に示す装置を用いた場合のように、周囲の部
分のみWFxが吸着されることはなくなる。TiN層の
表面に均一にWFxが吸着されることにより、基板面に
おける核密度の分布が均一になり、この上に堆積される
W膜の厚みも面内において均一になる。核密度が高くか
つ均一に分布する結果として、堆積されるWJIIの表
面平滑性も良好なものとなる。
W膜堆積室23の内面はW膜形成反応に対して表面触媒
作用を有しない材料により構成されている。このため反
応室の内面にW膜が堆積することがなく、もしも内面に
Wが堆積した場合、これが剥離して発生する塵を著しく
低減することができる。第4図に示すような装置を用い
た場合、反応容器10の内面特に基板支持台11上に形
成されたW膜上に新たにWIl!lが堆積する。このW
膜は、基板上にW膜を形成する処理毎に厚くなる。この
ため、タングステン膜形成の回数を重ねるにつれて壁面
からW膜がはがれ、これが塵となる。第4図の装置にお
いては反応容器内Wは前記のように重要な役割を演する
のであるが同時に発塵源でもあるのである。このような
塵の発生のために、頻繁に反応容器内をクリーニングす
ることが必要となり稼動率の低下を招く。第12図に示
すような装置では、このような塵の発生を防止している
ため、容器内のクリーニングが不要になり、稼動率を高
めることができる。
第12図に示す装置では、1枚ずつ基板を処理するタイ
プの枚葉式装置としたが、この発明に従う装置は、バッ
チ処理式の装置でもよい。
WF、およびS i H,のキャリアガスとしては、A
「、He、およびN2等の不活性ガスを用いることがで
きる。第12図に示す装置では、面部材支持台31に金
属面部材30を温度制御するためのヒータ32が設けら
れている。このため、金属面部材30のみを独自に温度
制御することができる。第4図に示す装置の場合には、
基板支持台11の表面にタングステン膜13が設けられ
ており、このタングステン膜13の温度を制御しようと
すれば、その上の基板14の温度も同時に変化するおそ
れがある。
この発明の他の局面に従えば、不均化反応のための金属
面部材を別個に設けているので、この金属面部材の形状
は、その大きさおよび基板との距離ならびに設置箇所等
種々調整することができ、基板面内へのWFxの吸着の
分布をコントロールすることができる。
第12図に示す装置では、3つの部屋に分けた構成を示
したが、2つに分離された構成であってもよい。たとえ
ば、WF6前処理室と、SiH。
前処理室とを兼用し、1つの前処理室としてもよい。こ
の場合、第1ステツプ処理を終了したら、室内のガスを
すべて排気し、次いで第2ステツプ処理を行なう。この
場合、通常の前処理温度では、StH,の熱分解は起こ
らないので、不均化反応用の金属面部材の上にSi膜の
堆積は起こらない。
別の方法としては、StH,前処理室とW膜堆積室とを
兼用し、1つにしてもよい。この場合、WF、前処理室
で、第1ステツプ処理を終了した後、基板をW@膜堆積
室移し、まず第2ステツプ処理を施す。この場合、通常
のブランケットW−CVDの温度では、WII!堆積室
内にSi膜の堆積は行なわれない。室内のガスをすべて
排気した後、WFGおよびH2ガスをキャリアガスとと
もに導入して、wlの堆積を行なう。
以上の説明では、WF6をH2ガスにより還元する方法
についてのみ説明したが、この発明の方法および装置は
、WF、をSiH,ガスで還元するブランケットW−C
VD法にも゛適用することができる。
第13図は、この発明に従い形成される金属薄膜が応用
される一例の半導体デバイスを示す断面図である。第1
3図を参照して、50はSi基板、51.52および5
3は不純物拡散層、55および56はワードライン、5
4はフィールドシールドプレート、58はポリSiスト
1ノ−ジノード、59はポリSiセルプレート、60お
よび61は層間絶縁膜、62はプラグ、63はTiN層
、64g1CVD−Wをエッチバックして得られるWプ
ラグ、65はTiN層、66はWll!、67はWビッ
トライン、68は層間絶縁膜、69はAI配線を示して
いる。
このようなりRAMのメモリセルにおいて、この発明の
方法により形成されるwlは、TiN層63の上に形成
されるWプラグ64や、TtN層6層上5上成されるW
1166の形成に適用することができる。
[発明の種々の態様] この発明の種々の態様を、以下に述べる。
(1) 基体上に形成された中間層の上に化学的気相成
長法により金属薄膜を形成する、半導体デバイスの薄膜
形成方法であって、 前記中間層の表面上に前記薄膜を構成する金属のハロゲ
ン化物ガスを導入することによって前記中間層の表面を
活性化する工程と、 前記活性化した中間層の表面上にシラン系ガスを導入す
ることによって、前記中間層の表面に核を形成する工程
と、 前記核を形成した中間層の表面上に前記ハロゲン化物ガ
スおよび還元性ガスを導入して、前記中間層の表面上に
前記金属薄膜を堆積する工程とを備える、半導体デバイ
スの薄膜形成方法。
(2) 前記金属薄膜はW薄膜を含み、前記ハロゲン化
物ガスがWF6を含み、前記シラン系ガスがS i H
,を含む、上記(1)の方法。
(3) 前記中間層がTiN層を含む、上記(2)の方
法。
(4) 前記金属薄膜堆積工程が、還元性ガスとしてH
2ガスを用いる工程を備える、上記(1)の方法。
(5) 前記金属薄膜堆積工程が、還元性ガスとしてS
in、ガスを用いる工程を備える、上記(1)の方法。
(6) 前記基体が半導体基板である、上記(1)の方
法。
(7) 前記基体が半導体基板の上方に形成された絶縁
膜である、上記(1)の方法。
(8) 基体上に形成された中間層の上に化学的気相成
長法により金属薄膜を形成する、半導体デバイスの薄膜
形成方法であって、 前記中間層の表面の近傍に前記薄膜を構成する金属と同
種の金属面を配置した状態で、前記薄膜を構成する金属
のハロゲン化物ガスを導入することによって、前記中間
層の表面を活性化する工程と、 前記活性化した中間層の表面上にシラン系ガスを導入す
ることによって、前記中間層の表面に核を形成する工程
と、 前記核を形成した中間層の表面上に前記ハロゲン化物ガ
スおよび還元性ガスを導入して、前記中間層の表面上に
前記金属薄膜を堆積する工程とを備える、半導体デバイ
スの薄膜形成方法。
(9) 前記金属薄膜がW薄膜を含み、前記ハロゲン化
物ガスがWF6を含み、前記シラン系ガスがSiH,を
含む、上記(8)の方法。
(10) 前記中間層がTiN層を含む、上記(9)の
方法。
(11) 前記金属薄膜堆積工程が、還元性ガスとして
H2ガスを用いる工程を備える、上記(8)の方法。
(12) 前記金属薄膜堆積工程が、還元性ガスとして
SiH,ガスを用いることを備える、上記(8)の方法
(13) 前記基体が半導体基板である、上記(8)の
方法。
(14) 前記基体が半導体基板の上方に形成された絶
縁膜である、上記(8)の方法。
(15) 上記(8)の方法を実施するための装置であ
って、 前記中間層の表面の上方に中間層の表面に対向して配置
される金属面部材と、 前記金属面部材を支持するための面部材支持台とを備え
る、半導体デバイスの薄膜形成装置。
(16) 前記面部材支持台に、前記金属面部材の温度
を制御するためのヒータが設けられている、上記(15
)の装置。
(17) 前記面部材支持台が、前記中間層の表面との
間の距離を調整できるように移動可能に設けられている
、上記(15)の装置。
(18) 前記金属面部材が金属に金属膜をコーティン
グしたものである、上記(15)の装置。
(19) 前記金属面部材が、バルクの金属板である、
上記(15)の装置。
(20) 基体上に形成された中間層の上に化学的気相
成長法により金属薄膜を形成するための装置であって、 前記中間層の表面に前処理を施すための前処理室と、 前記前処理された中間層の表面上に前記金属薄膜を堆積
するための、前記前処理室とは別に設けられた堆積室と
を備え、 前記堆積室の内面が前記金属薄膜の堆積のための反応に
対して表面触媒作用を示さないような材料から形成され
ている、半導体デバイスの薄膜形成装置。
(21) 前記金属薄膜はW薄膜を含み、前記前処理が
WF6ガスによる活性化処理とS i H。
ガスによる核形成処理とを含む、上記(20)の装置。
(22) 前記前処理室が、活性化処理のための前処理
室と核形成のための前処理室とを別個に有する、上記(
21)の装置。
(23) 前記触媒作用を示さない材料が、石英、si
c、およびセラミックスからなる群より選ばれる少なく
とも1種の材料である、上記(21)の装置。
【図面の簡単な説明】
3fiIA図は、この発明の方法に従い中間層の上に核
が形成された状態を示す断面図である。 第1B図は、この発明の方法に従い、核が形成された中
間層の上に金属薄膜を堆積させたときの初期の状態を示
す断面図である。 第1C図は、この発明の方法に従い、核が形成された中
間層の上に金属薄膜を堆積させた状態を示す断面図であ
る。 第2A図は、従来の方法に従い、前処理せずに中間層の
上に金属薄膜を形成させたときの初期の状態を示す断面
図である。 第2B図は、従来の方法に従い、前処理せずに中間層の
上に金属薄膜を堆積させたときの状態を示す断面図であ
る。 第3図は、この発明に従い堆積される金属薄膜の膜厚と
堆積時間との関係を示す図である。 第4図は、この発明の一実施例において使用する装置を
示す概略構成図である。 第5図は、この発明に従う一実施例における金属薄膜の
膜厚と堆積時間との関係を示す図である。 第6図は、この発明に従う一実施例の金属薄膜のシート
抵抗マツプを示す平面図である。 第7図は、従来の方法に従い得られる金属薄膜のシート
抵抗マツプを示す平面図である。 第8図は、mlステップ処理のみを施した比較の金属薄
膜のシート抵抗マツプを示す平面図である。 第9図は、第2のステップ処理のみを施した比較の金属
薄膜のシート抵抗マツプを示す平面図である。 第10図は、この発明に従う一実施例において第1ステ
ツプ処理した後の中間層表面上のTiおよびWシグナル
強度の処理温度依存性を示す図である。 第11図は、この発明に従う一実施例における第1ステ
ツプ処理および第2ステツプ処理した後の中間層表面の
ESCAによる分析結果を示す図である。 第12図は、この発明の他の局面に従う実施例の装置を
示す概略構成図である。 第13図は、この発明の従い形成される金属薄膜が応用
される一例の半導体デバイスを示す断面図である。 図において、1はTiN層、2はSt系核、3はW薄膜
、10は反応容器、11は基板支持台、12はヒータ、
13はタングステン膜、14は基板、15は導入口、1
6は排気口、21はWF。 前処理室、22はSiH,前処理室、23はW膜堆積室
、24は基板台、25は基板、26はヒータ、30は金
属面部材、31は面部材支持台、32はヒータ、33は
基板台、34はヒータ、38は基板台、39はヒータ、
63はTiNFii、64はWプラグ、65はTiN層
、66はWlli、67はWビットラインを示す。 第2A図 5W植 第5図 6W、4贋 / A TiN層 第1A図 2 Si祭花 第1B図 3WjitJ!! 1TiN、? 第1C図 3W;1!月斐 \ 第3図 ュ艮頃戸間 第4図 第6図 第5図 退#/l峙間 (介) 第8図 第10図 第11図 手 続 補 正 書 (自発) 平成2年10月24日 1、事件の表示 平成2年特許願第 06158 号 2、発明の名称 半導体デバイスの薄膜形成方法および装置3、補正をす
る者 事件との関係

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基体上に形成された中間層の上に化学的気相成長
    法により金属薄膜を形成する、半導体デバイスの薄膜形
    成方法であって、 前記中間層の表面上に前記薄膜を構成する金属のハロゲ
    ン化物ガスを導入することによって前記中間層の表面を
    活性化する工程と、 前記活性化した中間層の表面上にシラン系ガスを導入す
    ることによって、前記中間層の表面に核を形成する工程
    と、 前記核を形成した中間層の表面上に前記ハロゲン化物ガ
    スおよび還元性ガスを導入して、前記中間層の表面上に
    前記金属薄膜を堆積する工程とを備える、半導体デバイ
    スの薄膜形成方法。
  2. (2)基体上に形成された中間層の上に化学的気相成長
    法により金属薄膜を形成する、半導体デバイスの薄膜製
    造方法であって、 前記中間層の表面の上方に前記薄膜を構成する金属の金
    属面を配置した状態で、前記薄膜を構成する金属のハロ
    ゲン化物ガスを導入することによって、前記中間層の表
    面を活性化する工程、と、前記活性化した中間層の表面
    上にシラン系ガスを導入することによって、前記中間層
    の表面に核を形成する工程と、 前記核を形成した中間層の表面上に前記ハロゲン化物ガ
    スおよび還元性ガスを導入して、前記中間層の表面上に
    前記金属薄膜を堆積する工程とを備える、半導体デバイ
    スの薄膜形成方法。
  3. (3)基体上に形成された中間層の上に化学的気相成長
    法により金属薄膜を形成するための装置であって、 前記中間層の表面に前処理を施すための前処理室と、 前記前処理された中間層の表面上に前記金属薄膜を堆積
    するための、前記前処理室とは別に設けられた堆積室と
    を備え、 前記堆積室の内面が前記金属薄膜の堆積のための反応に
    対して表面触媒作用を示さないような材料から形成され
    ている、半導体デバイスの薄膜形成装置。
JP20615890A 1989-08-03 1990-08-02 半導体デバイスの薄膜形成方法および装置 Expired - Lifetime JPH0817162B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05129230A (ja) * 1991-10-31 1993-05-25 Fujitsu Ltd タングステン膜の形成方法
JPH10223564A (ja) * 1997-02-06 1998-08-21 Siemens Ag 表面への層形成方法
KR100402547B1 (ko) * 1994-10-27 2004-03-02 소니 가부시끼 가이샤 고융점금속막의성막방법

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