JPH03152241A - 三次元織物およびその製造方法 - Google Patents

三次元織物およびその製造方法

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JPH03152241A
JPH03152241A JP29163789A JP29163789A JPH03152241A JP H03152241 A JPH03152241 A JP H03152241A JP 29163789 A JP29163789 A JP 29163789A JP 29163789 A JP29163789 A JP 29163789A JP H03152241 A JPH03152241 A JP H03152241A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 航空機、自動車その他の構造用として、織物と合成樹脂
とを複合した断面′1゛1層、1字形、11字形等の三
叉部を有する異形断面形状の複合型材が使用されている
が、この発明は、」二記の複合型材の補強用織物として
好適な三次元織物およびその製造方法に関するものであ
る。
(従来の技術) 断面゛F字形、1字形、11字形等の三叉部を有する型
材形状の複合構造材の補強用に使用することができる異
形断面の三次元織物が実開昭62−79900号公報お
よび特fHI昭62−117843号公報等に6:1示
されている。
上記の実開昭62−79900号公報には、断面I字形
の異形断面形状、すなわちウェブとその上下両端の水平
フランジとからなる型材形状の三次元織物として、多数
本の長さ方向系を上記の断面I字形の型材のウェブを垂
直に立て、フランジを水平に向けた形状に配列し、その
横断面内で幅方向糸を上記長さ方向糸の配列幅に応じ、
上記のフランジではその全幅にわたって、またウェブで
はその全幅にわたってそれぞれ幅方向に往復させながら
上向きまたは下向きに進めて上下に隣接する長さ方向系
の層間に1頓に挿入し、また幅方向糸に垂直な縦断面内
で垂直方向糸を、上記の長さ方向系および幅方向糸の配
列高さに応じ、上下のフランジでは各フランジごとにそ
の全厚みにわたって、またウェブの上下にフランジが重
なる部分ではその全高さにわたってそれぞれ上下に往復
させながら長さ方向に進めて長さ方向に隣接する幅方向
系の層間に順に配置し、この垂直方向糸により上記の幅
方向糸および長さ方向糸を締め付けて一体化したものが
記載されている。
一方、特開昭62−117843号公報には、上記断面
1字形の三次元織物を得る方法として、この1字形を横
に倒してウェブを水平に向け、その両端のフランジをそ
れぞれ三叉部の外に屈曲してフランジを2枚重ねにした
偏平形状に多数本のたて糸(長さ方向糸)を配列し、こ
の偏平化したフランジおよびウェブの表面に沿ってよこ
糸(幅方向糸)を巻回し、1周後に2層目のたて糸の表
面に沿ってよこ糸を巻回し、すなわち外側から中心に向
かう渦巻き状によこ糸を挿入し、かつ上側フランジの下
面および下側フランジの上面に連続してよこ糸を沿わせ
るときは屈曲部の隅に沿ってあらかじめ設けた力先に上
記よこ糸を掛け、製織の進行に伴って上記の力先を抜き
取り、製織の終了後に上記のフランジを展開して断面1
字形にすることが記載されている。
(発明が解決使用とする課題) 実間F62−79900号公報に記載された三次元織物
は、多数本の長さ方向糸を断面I字形の型材形状に配列
し、これらの長さ方向糸を1層ずつ順に開口して幅方向
糸を挿入するので、ウェブの垂直方向糸が三叉部で屈曲
してフランジを幅方向に延びることはなく、またフラン
ジの幅方向糸が三叉部で屈曲してウェブを垂直方向に延
びることなく、換言すれば三叉部の隅においてウェブお
よびフランジの双方にまたがって延びる糸条が存在せず
、そのため引張り、曲げ等の応力に対して強度が不充分
になるという問題があった。
一方、特開昭62−117843号公報に記載された三
次元織物の製造方法は、上記の1字形を横に倒しフラン
ジ部分を外に折り重ねて偏平化した状態に製織するので
、製織時の織物の厚みが小さくなる反面、多層のたて糸
を1層ずつ順に上下させるのではなく、中央のウェブお
よびその左右上下につながる端部のウェブ(型材のフラ
ンジとなる部分)の全表面をよこ糸で囲み、しかるのち
全層のたて糸を一部ずつ上げたり下げたりして1本のよ
こ糸を外側から内側へ向かう渦巻き形状に一筆書きの形
状に挿入するものであるから、開口順が極めて複雑にな
り、また一つの断面におけるよこ糸の挿入サイクルが終
了したのち、接結糸(垂直方同系)に開口運動を与えて
よこ糸を接結するので、上記の全層のたて糸をよこ糸で
囲むために上記よこ糸を角や隅で折返す際、上下左右の
端部ウェブの角および上下の端部ウェブの重なり部の隅
にあらかじめ配した多数本の力先に引っ掛けて迂回させ
る必要があった。また、上記の方法は、中央ウェブに配
列するたて糸の層数および端部ウェブに配列するたて糸
の層数を全幅にわたって等しく設定しているので、製織
終了後にフランジ形成用の端部のウェブを展開して1型
材を形成したときウェブのIV、みおよびフランジの1
γみがy7.いに等しくなる反面、三叉部の隅に丸みが
形成されずに、むしろくびれる傾向が生じ、そのため構
造材として使用したときに応力集中がシ[ミして破壊し
易くなるという問題があった。
この発明は、断面′【゛字形、1字形および11字形等
の三叉部を有する三次元織物を偏平化して製織し、製w
i終了後にフランジを展開して′l゛字形、1字形およ
び1字形等の断面形状を得ることができ、かつウェブお
よびフランジのI′1.みを任意に、またたて糸(長さ
方向糸)の開口順を容易に設定し、ウェブとフランジが
交差する三叉部の隅に任意の大きさの丸みを付け、かつ
力先を使用しないで製織することができる三次元織物お
よびその製造方法を提供するものである。
(課題を解決するための手段) この発明の三次元織物は、互いに交差する多数本の長さ
方向糸、幅方向糸および高さ方向糸を用いて製織され、
水平な平板状のウェブと、その少なくとも幅方向片側に
三叉部を介して上記ウェブに平行に形成された上下一対
のフランジとからなる三次元織物において、上記の長さ
方向糸がフランジではウェブにおける層数の1/2より
も多層に、また三叉部付近では上記フランジにおける層
数よりも多層にそれぞれ配列され、第1の幅方向系が上
記ウェブの上半部と上側フランジとにまたがる蛇行状に
、また第2の幅方向糸が上側フランジの下面側部分と下
側フランジの上面側部分とにまたがる一重または多重の
倒U字形に、また第3の幅方向糸が上記ウェブの下半部
と下側フランジとにまたがる蛇行状にそれぞれ配置され
ていることを特徴とする。
また、上記の三次元織物を製造する方法は、水平な平板
状のウェブと、その少なくとも幅方向片側に三叉部を介
して上記ウェブに平行に形成された上下一対のフランジ
とからなる三次元織物を互いに交差する多数本の長さ方
向糸、幅方向糸および高さ方向糸を使用して製織する方
法において、上記の長さ方向糸をフランジではウェブに
おける層数の1/2よりも多層に配列すると共に、三叉
部付近の複数列の長さ方向糸に追加の長さ方向糸および
長さ方向の捨て糸を重ねて配列し、上記ウェブの上半部
および上側フランジの長さ方向糸、並びに上記ウェブの
下半部および下側フランジの長さ方向糸を上層または下
層から1層ずつ順に開口すると共に、その任意の段階で
上記三叉部付近の追加の長さ方向糸および捨て糸を通常
の長さ方向糸の開口と共に1回または2回以上にまとめ
て開口し、上記ウェブの上半部および上側フランジには
これらにまたがる第1の幅方向糸を、また上記ウェブの
下半部および下側フランジにはこれらにまたがる第3の
幅方向糸をそれぞれ蛇行状に挿入し、上記第1の幅方向
糸挿入と第2の幅方向糸挿入との間で上側フランジの下
面側部分および下側フランジの上面側部分にまたがる第
2の幅方向糸を一重または多重の倒U字形に挿入し、製
織終了後に上記の捨て糸を抜き取ることを特徴とする。
なお、上記の長さ方向糸、幅方向糸および高さ方向糸と
しては、炭素繊維、ガラス繊維、芳香族ポリアミド繊維
等の高機能性繊維のいずれか1種または2種以上からな
る糸条が好ましい。また、捨て糸としては、ポリエチレ
ンテレフタレートからなるモノフィラメント糸条または
スチールワイヤ等が好ましい。
(作用) 第1の発明の三次元織物は、平板状のウェブの片側に三
叉部を介して2枚重ねのフランジを有しているので、こ
のフランジを展開することにより、断面丁字形、1字形
または!(字形の型材形状となる。そして、上記2枚重
ねのフランジの内側には第2の幅方向糸がU字形に湾曲
して挿入されているので、上記のフランジを展開したと
き、第2の幅方向糸が延ばされて直線状となり、フラン
ジの中央部が平面となり、はとんど窪みが生しない。
また、上記の長さ方向糸がフランジではウェブにおける
層数01/2よりも多層に配列されるので、フランジの
J7みをウェブの厚みの1/2よりも厚い任意の厚みに
形成することができる。そして、上記の長さ方向糸が三
叉部付近では上記フランジにおける層数よりも多層に配
列されるので、フランジを上記のように展開したとき、
フランジとウェブの三叉部の隅に上記の増加した長さ方
向糸の層数に応じて丸みが形成され、型材としての強度
が向上する。
また、第2発明によれば、上記第1発明の三次元織物が
効率よく製造される。しかして、この第2発明では、三
叉部付近の複数列の長さ方向糸に追加の長さ方向糸およ
び捨て糸を重ねて配列して製織し、製織終了後に捨て糸
を抜き取るので、フランジを展開したとき三叉部の隅に
丸みが形成さると共に、捨て糸の抜き取りによって幅方
向糸の緩みが生じて上記の展開が容易になる。
(実施例) 第1図および第2図は、第3図の断面゛「字形の三次元
織物を製造する際の断面図である。第1図において、ウ
ェブAの一端に上側フランジBおよび下側フランジCが
三叉部りを介して上記ウェブΔに平行に形成され、通常
の長さ方向糸lが上記のウェブA、上側フランジBおよ
び下側フランジCにそれぞれ4層に配列されると共に、
追加の長さ方向糸1aがウェブAの三叉部りから1列目
の上下の中間に2本、上下両端に2本ずつ合計6本配列
され、2〜4列目の各上下両端に1本ずつ合計2本配列
され、上側フランジBの三叉部りから1〜3列目の各上
端および下側フランジCの三叉部りから1〜3列目の各
下端にそれぞれ1本ずつ配列され、さらに捨て糸2がウ
ェブAの三叉部りから1列目および2列目の各上下両端
、上側フランジBの三叉部りから1列目上端および下側
フランジCの三叉部りから1列目下端にそれぞれ1本ず
つ配列される。そして、三叉部りから右のウェブAには
長さ方向糸1の1列ごとに高さ方向糸(接結糸)3a、
3bが1本ずつ配列される。ただし、奇数番目の高さ方
向糸3aと偶数番目の高さ方向糸3bとが別のベルト枠
によって互いに反対方向に運動し、一方が上に開口動作
をするとき、他方が下に開口動作をするようになってい
る。また、三叉部りの左の上側フランジBおよび下側フ
ランジCには、それぞれ長さ方向糸101列毎に高さ方
向糸3a、3bが配列され、奇数番目が上に開口動作を
するとき、偶数番目が下に開口動作をするようになって
いる。
第1図において、全数の長さ方向糸l、追加の長さ方向
糸1a、捨て糸2、および全数の高さ方向糸3a、3b
が下降位置にある状態で、最初の第1ピツクでは奇数番
目の高さ方向糸3aが上に開口し、この奇数番目の高さ
方向糸3aの下に第1幅方向糸4aが左から右に挿入さ
れ、続く第2ビツクではウェブAおよび上側フランジB
における上から1a目の長さ方向糸l、その三叉部付近
で上に重なる追加の長さ方向糸1aおよび捨て糸2が追
加の開口をし、上記の第1幅方向糸4aが右から左に挿
入され、第3ビツクではウェブAおよび上側フランジB
における上から2層目の長さ方向糸lが開口を追加して
上記の第1幅方向糸4aが左から右に挿入され、これに
より第1幅方向糸4aの蛇行挿入がいったん中断される
次の第4ビツクでは、上側フランジBの3層目の長さ方
向糸lが追加開口をして第2幅方向糸4bが左から右に
挿入され、続く第5ビツクでは上側フランジBの偶数番
目の高さ方向糸3bおよび4層目の長さ方向糸1、並び
に下側フランジCの奇数番目の高さ方向糸3aおよび1
層目の長さ方向糸1が追加の開口をし、この1層目の長
さ方向糸lの下に第2幅方向糸4bが右から左に挿入さ
れ、続く第6ビツクでは上記下側フランジCO1層目の
長さ方向糸lが下降位置に戻され、その上に第2幅方向
糸4bが左から右に挿入され、続く第7ビツクでは上側
フランジBの偶数番目の高さ方向糸3bおよび下側フラ
ンジCの奇数番目の高さ方向糸3aがそれぞれもとの下
降位置に戻されて第2幅方向糸4bが右から左に挿入さ
れ、これにより第2幅方向糸4bの二重の倒U字形挿入
が中断される。
次の第8ビツクでは、上側フランジBの偶数番目の高さ
方向糸3b、下側フランジCの奇数番目の高さ方向糸3
a、 1層「1および2層L1の長さ方向糸lが追加開
OL、この下側フランジCの2層口の長さ方向糸lおよ
びウェブAの2層[1の長さ方向糸lの下に第3幅方向
糸4Cが左から右に挿入され、続く第9ピツクではウェ
ブAの3層口の長さ方向糸lおよび下側フランジCの3
層目の長さ方向糸1がそれぞれ追加開[1して第3幅方
向糸4Cが右から左に挿入され、続く第10ビツクでは
ウェブAの4層11の長さ方向糸lおよび下側フランジ
Cの4層[Iの長さ方向糸1がそれぞれ追加開口して第
3幅方向糸4cが左から右に挿入される。このとき、ウ
ェブΔの偶数番目の高さ方向糸3bおよび下側フランジ
Cの偶数番目の高さ方向糸3bのみが下降位置にあり、
他は全て上方に開口している。
続く第11ビツクでは(第2図参照)、ウェブAおよび
下側フランジCのそれぞれで奇数番目の高さ方向糸3a
および偶数番目の高さ方向糸3bが位置を交換し、ウェ
ブAの奇数番目の高さ方向糸3aおよび下側フランジC
の奇数番目の高さ方向糸3aのみが下降位置にあり、他
は全て上に開口した状態で第3幅方向糸4cが右から左
に挿入され、続く第12ピツクではウェブAの4F5目
および下側フランジCの4層[1の各長さ方向糸l、そ
の下の追加の長さ方向糸1aおよび捨て糸2が下に降ろ
されて第3幅方向糸4cが上記4w5目の長さ方向糸1
の上面に左から右に挿入され、続く第13ピツクではウ
ェブΔの3層目および下側フランジCの3層目の各長さ
方向糸lが追加して降ろされ、これら3層目の長さ方向
糸1の上面に沿って第3幅方向糸4Cが右から左に挿入
され、これをもってウェブAおよび下側フランジCにま
たがる第3幅方向糸4Cの蛇行挿入がいったん中断され
る。
次いで、第14ビツクでは、上側フランジBの奇数番目
の高さ方向糸3a、4WI目の長さ方向糸l、並びに下
側フランジCの偶数番目の高さ方向系3bおよび1層目
、2層目の長さ方向糸lがそれぞれ下に降ろされて第2
幅方向糸4bが上側フランジBの3層目の長さ方向糸l
の下面に沿って挿入され、続く第15ビツクでは上側フ
ランジBの奇数番目の高さ方向糸3aおよび4層目の長
さ方向糸1、並びに下側フランジCの偶数番目の高さ方
向糸3bおよび1層目の長さ方向糸lが再び上に開口し
てこの下側フランジCのIJi目の長さ方向糸lの下に
第2幅方向糸4bが右から左に挿入され、続く第16ビ
ツクでは下側フランジCO1層目の長さ方向糸lが下に
降ろされ、その上面に沿って第2幅方向糸4bが左から
右に挿入され、続く第17ビツクでは上側フランジBの
奇数番目の高さ方向糸3aおよび下側フランジCの偶数
番目の高さ方向糸3bが追加して降ろされ、第2幅方向
糸4bが上側フランジBの4N目の長さ方向糸lの下面
に沿って右から左に挿入され、これをもって上側フラン
ジBの下側部分および下側フランジCの上側部分にわた
る第2幅方向糸4bの倒U字形挿入が中断される。
続く第18ピツクでは、上側フランジBの3層目および
4層目の各長さ方向糸1が下に陣ろされ、上側フランジ
BおよびウェブAの各2層目の長さ方向糸lの下面に沿
って第1幅方向糸4aが右から左に挿入され、続く第1
9ビツクでは上側フランジBおよびウェブAの各2N目
の各長さ方向糸1が下に降ろされ、上側フランジBおよ
びウェブAの各1層目の長さ方向糸lの下面に沿って第
1幅方向糸4aが左から右に挿入され、続く第20ビツ
クでは上側フランジBおよびウェブAの各1層目の各長
さ方向糸lが下に降ろされ、上側フランジBおよびウェ
ブAの各1層目の長さ方向糸lの上面に沿って第1幅方
向糸4aが右から左に挿入される。
このとき、ウェブAおよび上側フランジBの各偶数番目
の高さ方向糸3bのみが上方に開口しており、これらが
下に降ろされて最初の状態に戻され、以下これの繰返し
により製織が進行する。
得られた三次元織物は、第1図および第2図に示すよう
に、7字形の断面形状をしているが、捨て糸2を抜き取
ってフランジB、Cを展開することにより、第3図に示
すように断面丁字形の三次元織物となる。この三次元織
物は、ウェブAと左右のフランジB、Cが交差する隅に
丸みを備えており、かつフランジB、Cは、その境界に
窪みのない平板状のものである。
なお、上記の実施例において、第1図および第2図のウ
ェブΔの右端に左側のフランジB%Cと対称的にフラン
ジを形成することができ、この場合は、フランジの展開
により、断面I字形または11字形の型材が得られる。
また、上記の実施例は説明のためのものであって、この
発明は、−に記の実施例に限定されるものではなく、糸
本数等を適宜に変更して任意の形状、大きさに製作する
ことができることは勿論である。
(発明の効果) 請求項1に記載の第1発明は、ウェブの少なく共一端に
折畳み状の2枚のフランジを備えており、このフランジ
を展開するごとにより、断面′r字形、1字形および1
1字形等の型材形状の三次元織物となり、合成樹脂等と
複合することにより、航空機等の構造部材として利用す
ることができる。そして、上記の三次元織物は、フラン
ジに配列する長さ方向糸の層数により、フランジの厚み
をウェブのIIみと同等以上の任意の厚みに形成するこ
とができ、かつフランジの展開により表面に窪みのない
平板状のフランジが得られると共に、三叉部の隅に丸み
を形成することができ、その丸みの半径は、製織時に三
叉部付近に配列する追加の長さ方向糸の本数によって任
意に設定することができ、ウェブとフランジとの接続を
強固にして構造部材としての引張り、曲げ、圧縮等の強
度を大きく向上させることができる。
また、請求項2に記載の第2発明は、上記第1発明の三
次元織物を効率よく製造することができる。しかして、
この第2発明では、三叉部付近の複数列の長さ方向糸に
追加の長さ方向糸および捨て糸を重ねて配列して製織し
、製織終了後に捨て糸を抜き取るので、捨て糸の抜き取
りによって幅方向糸の緩みが生じ、フランジを平板状に
展開し、かつ三叉部の隅に丸みを形成するのが容易にな
る。
また、ウェブの上半部および上側フランジの上側部分に
は、これらにまたがる第1幅方向糸を上層または下層か
ら順に挿入し、ウェブの下半部および下側フランジの下
側部分には、これらにまたがる第3幅方向糸を上層また
は下層から順に挿入し、上側フランジの下側部分および
下側フランジの上側部分には、これらにまたがる第2幅
方向糸をU字形に挿入するので、第1〜第3幅方向糸の
折返し部に力先を配置する必要がなく、従来技術に比べ
て製織が容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はこの発明の実施態様を説明する三
次元織物の断面図、第3図は第1図および第2図の三次
元織物のフランジを展開した状態の断面図である。 A:ウェブ、B:上側フランジ、C:下側フランジ、D
:三叉部、l:長さ方向糸、la:追加の長さ方向糸、
2:捨て糸、3a:奇数番目の高さ方向糸、3b=偶数
番目の高さ方向糸、4a:第1幅方向糸、4b:第2幅
方向糸、4C:第3幅方向糸。 ↑  ↑

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 〔1〕互いに交差する多数本の長さ方向糸、幅方向糸お
    よび高さ方向糸を用いて製織され、水平な平板状のウェ
    ブと、その少なくとも幅方向片側に三叉部を介して上記
    ウェブに平行に形成された上下一対のフランジとからな
    る三次元織物において、上記の長さ方向糸がフランジで
    はウェブにおける層数の1/2よりも多層に、また三叉
    部付近では上記フランジにおける層数よりも多層にそれ
    ぞれ配列され、第1の幅方向糸が上記ウェブの上半部と
    上側フランジとにまたがる蛇行状に、また第2の幅方向
    糸が上側フランジの下面側部分と下側フランジの上面側
    部分とにまたがる一重または多重の倒U字形に、また第
    3の幅方向糸が上記ウェブの下半部と下側フランジとに
    またがる蛇行状にそれぞれ配置されていることを特徴と
    する三次元織物。 〔2〕水平な平板状のウェブと、その少なくとも幅方向
    片側に三叉部を介して上記ウェブに平行に形成された上
    下一対のフランジとからなる三次元織物を互いに交差す
    る多数本の長さ方向糸、幅方向糸および高さ方向糸を使
    用して製織する方法において、上記の長さ方向糸をフラ
    ンジではウェブにおける層数の1/2よりも多層に配列
    すると共に、三叉部付近の複数列の長さ方向糸に追加の
    長さ方向糸および長さ方向の捨て糸を重ねて配列し、上
    記ウェブの上半部および上側フランジの長さ方向糸、並
    びに上記ウェブの下半部および下側フランジの長さ方向
    糸を上層または下層から1層ずつ順に開口すると共に、
    その任意の段階で上記三叉部付近の追加の長さ方向糸お
    よび捨て糸を通常の長さ方向糸の開口と共に1回または
    2回以上にまとめて開口し、上記ウェブの上半部および
    上側フランジにはこれらにまたがる第1の幅方向糸を、
    また上記ウェブの下半部および下側フランジにはこれら
    にまたがる第3の幅方向糸をそれぞれ蛇行状に挿入し、
    上記第1の幅方向糸挿入と第2の幅方向糸挿入との間で
    上側フランジの下面側部分および下側フランジの上面側
    部分にまたがる第2の幅方向糸を一重または多重の倒U
    字形に挿入し、製織終了後に上記の捨て糸を抜き取るこ
    とを特徴とする三次元織物の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102517759A (zh) * 2011-12-29 2012-06-27 山东岱银纺织集团股份有限公司 同幅异厚三维机织物的织造方法
CN102517761A (zh) * 2011-12-31 2012-06-27 机械科学研究总院先进制造技术研究中心 一种复合材料预制件层间增强织造成形方法
CN103173909A (zh) * 2012-11-22 2013-06-26 中原工学院 一种三维整体成型的t形管状机织物的织造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102517759A (zh) * 2011-12-29 2012-06-27 山东岱银纺织集团股份有限公司 同幅异厚三维机织物的织造方法
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