JPH03151867A - 紙巻きたばこのしみを低減抑制する方法、紙巻きたばこおよびたばこ巻紙 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は紙巻台たばこの巻紙のじみの発生を低減乃至防
止する方法に関する。本発明はまた製造工程に導入する
紙及びこれに対応する紙巻きたばこにも関するものであ
る。

［従来の技術］ 紙巻きたばこは、通常は白いたばこ巻紙に巻かれている
。紙巻きたばこの白さは特徴的な品質と考えられている
。反対に、たばこの巻紙の黄変又は茶色の「しみ」の存
在は消費者にとって品質の悪さ又は長すぎた貯蔵の証拠
と考えられている。

しかし、当業者には、長い貯蔵が黄変または「しみ」の
必要条件ではないことが知られている。実際に、紙巻き
たばこを高湿度の下に保管すると、数週間、時としては
数日で「しみ」が発生することがある。

［発明が解決しようとする課！ｌ！］ この「しみ」はたばこ切り葉とたばこ巻紙との間の接触
点でのたばこ着色料の転移によって説明される。たばこ
巻紙は、■多数のヒドロキシル基に伴なうセルローズの
化学的性質、■マイクロキャピラリを示すファイバーの
物理的な構造、及び■シートのポーラス構造、などのた
めに非常に親水性な物質である（エヌ・バスケピッチ署
、「たばこの分析（＾ｎｎａｌｅｓ　ｄｕ　Ｔａｂａｃ
）　Ｊ　（Ｐａｒｉｓ）　ｖｏｌ。

１４．３３−４３頁（１９７６）参照）高い相対湿度の
下でたばこ巻紙の内面に転移したたばこ成分は、紙の中
にしみこんで巻紙の外側に目で見える点状のじみを形成
する。極端な気象状態での紙巻きたばこの貯蔵に当って
のしみ問題の解決を可能とする技術は現在まだ存在して
いない。

本発明の目的はこの問題を解決する技術を提供すること
である。

［課題を解決するための手段］ この目的は、本発明によれば、たばこと外側巻紙との間
に内側巻紙を設ける事によって達成される。この内側巻
紙は、セルローズ繊維製の紙であり、そのベース（ｂｉ
ｓｉｓ）重量は３０　ｇ／ｍ’以下で、少なくとも５０
０コレスタ（ｃｏｒｅｓｔａ）単位の通気性を内側巻紙
に与えるために製紙中に作られた小孔又は製紙後に作ら
れた通孔を有している。

本発明はこのような内側巻紙の配置によるじみの減少な
いし抑制方法と、この巻紙を用いてなる紙巻きたばこお
よび係るたばこ巻紙を提供するものである。

［作用および効果］ コレスタ単位は、「たばこに関する化学的研究のための
共同センタ（Ｃｏｏｐｅｒａｔｉｏｎ　ｃｅｎｔｅｒ　
ｆｏｒｓｃｉｅｎｔｉｆｉｃ　ｒｅｓｅｒｃｈ　ｒｅｌ
ａｔｅｄ　ｔｏ　ｔｏｂａｃｃｏ）」（ＣＯＲＥＳＴ＾
）で定義されているように、水柱１０ｃ＋ｓの圧力下で
のたばこ巻紙用紙のＩＣ■２の面積を通過する空気の流
量（ｃｓ３／ａｎ）である、その結果はｃｍ３／ａｎ／
ｃｍ’又はｃｍ／＋ｎで表現される。

本発明によるたばこは、外側巻紙とたばことの間に配置
する内側巻紙として、それが少なくとも５　Ｑ　Ｏｃｖ
ａ／ａｎ　　（コレスタ単位）の通気性をもつように、
製紙中に作られた小孔或いは製紙後に作られた通孔を有
するベース重量３０８／Ｉｍ２までのセルローズ繊維製
の紙を用いることによって特徴付けられている。

好ましい態様においては、小孔によって得られた通気性
はコレスタ単位で少なくとも１０００以上、或いは好ま
しくは１５００以上、又は更に好ましくは３０００以上
である。

大部分が半径３乃至１５ミクロンの径の小孔を作ること
によって、３００００〜４０００Ｇ　ｃｏ＋／ｓｎ　　
（コレスタ単位）の範囲の通気性を容易に作り得る。

当業者は、通気性の紙の構造を評価して主として小孔又
は通孔付の構造を見分ける方法を使用する。この方法は
、通気性の物質を通過する空気の流れを説明する物理法
則を基礎としている。ポアソン（Ｐｏｉｓｅｕｉｌｌｅ
）の法則によれば、マイクロポーラスキャピラリを通過
する空気流（Ｆ）は２面間の圧力差（Ｐ）の関数である
。この場合、空気流は層流である。

Ｆ＝ＺＸΔＰ これとは対象的に、ベルヌイの法則によれば、孔を通る
空気流は２面間の圧力差の平方根の関数である。この場
合の空気流は乱流である。

Ｆ＝ＺＸΔＰ 実際には、紙の通気性は、二種の圧力差、０．５及び２
ｃｂａｒ、における通気性を測定して以下の指数Ｒを計
算して評価される。

１．０に等しい指数は、その紙の通気構造が完全に小孔
（ａｆｃｒｏｐｏｒｅｓ）によって構成されていること
を示す０紙巻きたばこ用の紙は通常０．９乃至１．０の
指数を示す。

０．８５以下の指数は、通孔（働ａｃｒｏｐｏｒｅｓΣ
及びオリフィスで大部分が作られた通気構造を特徴付け
るものである１本発明において内側巻紙として使用され
る紙は上述したＲ指数として０．６乃至０．８の範囲の
値を有している。

内側巻紙に、呈味特性への影響を低下させ、喫煙時のタ
ールと一酸化炭素の排出を低下させるために、出来るだ
け少ないベース重量の紙を使用することが有利である０
本発明によれば、内側巻紙としてベース重量２０ｇ／■
２以下、更に好ましくは１６ｇ／■２以下の紙を使用す
ることが好ましい。

本発明の別の特徴によれば、内側巻紙に撥水処理を適用
することにより、必要な場合に紙巻きたばこのじみの全
面的な発生阻止が可能である。

通常の紙巻きたばこ製造業者における二重紙巻きの紙巻
きたばこの製造は当業者に対して特別な問題を引き起こ
さない筈である。内側巻紙は、紙巻きたばこの外周と正
確に対応する幅を持たせ、その両側縁部が重なり無しに
出会うようにすることが好ましい、また外側巻紙の幅は
、好ましくは２〜２．５１の重なりを生ずるようにする
。

［実施例］ 紙巻きたばこ紙のじみを加速する実験室試験を開発した
。

この試験は、紙巻きたばこを８０％相対湿度および２０
℃で作動している環境試験室（フランス国　ニュイリ　
ジュール　マルタのフラン　アンド　シー社製、形式名
；ＨＯ）の中で７２時間貯蔵することからなるものであ
る。

若干数のその他の実験状態が評価された。上述の状態が
推奨されたが、その理由は、これが迅速な再現性のある
、区別しやすい要領で紙巻きたばこのじみのシミュレー
ションを可能とするからである。試験結果は平均直径を
表示した上での紙巻きたばこ一本当りの個々のじみの数
で表現する。

この実験条件の下ですべての市販の紙巻きたばこは３１
以上の直径で−様な茶色の点状のじみを作った。

同一の試験条件下で本発明による前記の紙を備えた紙巻
きたばこは試験の終わりに観察できるじみを示さなかっ
た。

実験例　１（比較試験） プレーン紙巻きたばこ；直径８■で８５０Ｉ１ｇのフリ
ューキュアタバコ（ｆｌｕｅ　ｃｕｒｅｄ　ｔｏｂａｃ
ｃｏ）を含有し、バージ３０　Ｃ（Ｖｅｒｇｅ　３０Ｃ
）グレードの巻紙（通気率３０　ｃ＋＊／ｓｎ　、　Ｒ
指数０．９９、燃焼塩類としてナトリウム及びカリウム
のクエン酸塩０．８％）で紙巻きしたものを前記試験条
件で試験した。

７２時間後、平均直径３１以上の多数のしみ（２５０個
／零以上）が観察された。

実験例　２ 前記実験例１の比較品と同一諸元の紙巻きたばこを同一
紙巻きたばこ用紙「バージ３０ｃ」（７）２重層で紙巻
きした。内側巻紙の幅は２５ｍｍ、外側巻紙の幅は２７
．５−■である。７２時間にわたって試験条件下におい
た後、紙巻きたばこ１本当り平均直径３■のしみ約１０
０個が観察された。

実験例　３ 前記比較品と同一諸元の紙巻きたばこを２重巻紙で作っ
た。内側巻紙はｒ６５−１８Ｊ紙で通気率６５００コレ
スタ単位、Ｒ指数０．６２．ベース重量１８ｇ／ｍ’で
ある。外側巻紙は紙巻きたばこ用紙「バージ３０ＣＪで
ある。内側巻紙の幅は２５ＩＩｍで、外部の巻紙の幅は
２７．５１１１ｍである。７２時間にわたって試験条件
下においた後、紙巻きたばこ１本当り平均直径１ｍｉの
しみ約ｉｏｏ個が観察された。

実験例　４ 前記比較量と同一諸元の紙巻きたばこを２重巻紙で作っ
た。内側巻紙はｒ１３　　ＴＵＣＪ紙で通気率３５００
コレスタ単位、Ｒ指数０．６０．ベース重量１３ｇ／ｍ
２である。外側巻紙は紙巻きたばこ用紙「バージ３０Ｃ
」である。内側巻紙の幅は２５ｆｆｉｍ、外部の巻紙の
幅は２７．５■である。７２時間にわたって試験条件下
においた後、紙巻きたばこ１本当り平均直径１■のしみ
約５０個が観察された。

実験例　５ 前記比較量と同一諸元の紙巻きたばこを２型巻紙で作っ
た。内側巻紙はｒｌｓ　　ＴＵＣＪ紙で通気率８０００
コレスタ単位、Ｒ指数０．６１．ベース重量１５ｇ／１
１”である。外側巻紙は紙巻きたばこ用紙「バージ３０
ＣＪである。内側巻紙の幅は２５■、外部の巻紙の幅は
２７　、５ｍｍである。７２時間にわたって試験条件下
においた後、紙巻きたばこ１本当り平均直径１ｍ１１の
しみ約５０個が観察された。

実験例　６ 一前記比較品と同一諸元の紙巻きたばこを２重巻紙で作
った。内側巻紙は、ｒ６５−１８アクアｊ紙１通気率６
５００コレスタ単位、０．５％のアルキルエテノ２量体
（ヘルクレス社製アクアベル：商標）によって撥水処理
したもので、そのＲ指数は０．６２．ベース重量１８　
ｇｅｒｍ’である。外側巻紙は紙巻きたばこ用紙「バー
ジ３０Ｃ」である。内側巻紙の幅は２５■で、外側巻紙
の幅は２７５ｍｍである。７２時間にわたって試験条件
下においた後、しみは全く観察されなかった。

実験例　７ 通常、たばこブレンドの性質は、高い相対湿度の下で貯
蔵された紙巻きたばこのしみの形成に僅かしか影響しな
い。殆どのたばこは一重巻紙で紙巻きたばこのじみの発
生に関して同様な傾向を示す。メントール人ブレンドは
紙巻きたばこのじみの傾向が更に強いことが知られてい
る。

シガレット用紙は、その物理的（ベース重量、厚み）又
は化学的（繊維組成、フィラー含量）な特性がいかであ
ろうとも、通常は気候条件が極端になると同様なしみの
傾向を示す。シガレット用紙中に高濃度でナトリウム又
はカリウムのクエン酸塩のような燃焼塩類が存在するこ
とは、しみに対する悪化要因である。

最も困難な条件下での本発明の試験のために実験を計画
し、そこではメントール化ブレンドを高濃度のクエン酸
カリウムを含有する゛シガレット用紙と組み合わせた。

＝比較例＝ プレインな比較量紙巻きたばこをメントール化したアメ
リカンブレンドで単一層のシガレット用紙ｒ８０ｃ７Ｊ
による紙巻によって製造した（直径８■、たばこ８５０
ａ＋ｇ含有）。使用した巻紙は通気性８０コレスタ単位
、Ｒ指数０．９８で、燃焼塩類として７％のクエン酸カ
リウムを含有するものである。

７２時間にわたって試験条件下においた後、紙巻きたば
こには全てにじみが出来ていた。

＝実施例冨 ２層の紙で紙巻きしたメントールブレンドから比較量と
同一諸元の紙巻きたばこを２層の紙で紙巻きして作った
。

内側巻紙は通気性６５００コレスタ単位、Ｒ指数０．６
２のｒ６５−１８アクア」紙である。この紙は０．５％
のアルキールエデン２量体の添加による撥水処理を受け
たものである。外側巻紙はシガレット用紙８０Ｃ７（通
気率８０コレスタ単位、燃焼塩類：クエン酸カリウム７
％）である。

気候試験室（８０％の相対湿度、２０℃）内で７２時間
を経た後、全ての紙巻きたばこのシガレット用紙上には
じみが観察されなかった。

＝　ン主　＝・ 以上の各実験例において使用した用紙；バージ３０Ｃ，
６５〜１８．１３ＴＵＣ，１５ＴＵＣ。

６５−１８アクア、および８０Ｃ７は、パペトリー・ド
・モーデュイ（フランス）の製造になる市販品である。

本発明は同様な問題のある全ての紙巻きたばこ及びたば
こ製品に適用可能である。

また請求範囲で使用している用語「紙巻きたばこ」は、
「喫煙製品」の意味も包含するものである。

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. （１）紙巻きたばこ、特に高い相対湿度の状態で貯蔵さ
   れる紙巻きたばこの外側巻紙へのしみの形成の減少ない
   し抑制を行なう方法であって、前記紙巻きたばこがたば
   こと外側巻紙との間に内側巻紙を備え、この内側巻紙は
   最大で３０ｇ／ｍ＾２のベース重量をもつセルローズ繊
   維製の紙であり、少なくとも５００コレスタ（ｃｏｒｅ
   ｓｔａ）単位の通気性をもつように製紙中に形成される
   小孔または製紙後に形成される通孔を付与することを特
   徴とする方法。
2. （２）たばこの周囲に巻かれた外側巻紙を含む紙巻きた
   ばこにおいて、たばこと外側巻紙との間に最大で３０ｇ
   ／ｍ＾２のベース重量をもつセルローズ繊維製の内側巻
   紙を備え、この内側巻紙には製紙中に作られた小孔又は
   製紙後に作られた通孔が少なくとも５００コレスタ単位
   の通気性を与えるように形成されていることを特徴とす
   る紙巻たばこ。
3. （３）内側巻紙の通気性がコレスタ単位で１０００以上
   、好ましくは１５００以上、更に好ましくは３０００以
   上であることを特徴とする請求項２に記載の紙巻たばこ
   。
4. （４）内側巻紙の通気性が実質的に小孔によるものであ
   り、該小孔の大半が３乃至１５μｍの口径をもつことえ
   お特徴とする請求項２又は３に記載の紙巻たばこ。
5. （５）内側巻紙の通気性が３００００乃至４００００コ
   レスタ単位の範囲にあることを特徴とする請求項４に記
   載の紙巻たばこ。
6. （６）内側巻紙がベース重量２０ｇ／ｍ＾２以下、更に
   好ましくは１６ｇ／ｍ＾２以下であることを特徴とする
   請求項２〜５のいずれかに記載の紙巻たばこ。
7. （７）内側巻紙が撥水処理を受けたものであることを特
   徴とする請求項２〜６のいずれかに記載の紙巻たばこ。
8. （８）内側巻紙がアルキルケテン２量体の添加を受けて
   いる請求項７に記載の紙巻たばこ。
9. （９）請求項２〜８のいずれかに記載の紙巻たばこの内
   側巻紙として特定されるセルローズ繊維製の紙。